JP5859380B2 - 配置物および接続体 - Google Patents

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Description

本発明は配置物および接続体に関する。詳しくは、地震の振動で揺れたときに積極的に転倒する配置物、および家具などに取付けられて地震の振動で揺れたときに家具などを積極的に転倒するようにする接続体に係るものである。
地震が発生すると、一般家屋の家具や、店舗の陳列棚などは大きく揺さぶられ、家具が転倒したり、陳列棚の商品が床に散乱したりしてしまう。
特に、家具が転倒すると、人が、転倒した家屋の下敷きになったり、転倒して家具が壊れたりしてしまい、損害が大きい。
そこで、従来、家具の転倒防止に関する様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、図8に示すような転倒防止家具が記載されている。
すなわち、特許文献1には、個々に独立した複数の収納部である収納箱111A〜111Fを室内の床面から段積みした家具本体112と、この家具本体112の内部を通過して、床面と家具本体112の上方に位置する天井面との間に立てられた支持棒113とから構成された転倒防止家具110Aが記載されている。
また、各収納箱111は、対向する天板111aおよび底板111bと、対向する両側板と、背面板とをボックス状に組み立てて構成され、背面板に対向する前面側が開放している。また、収納箱111A〜111Fは、非連結状態でかつ相互にスライド可能に積み重ねられている。
このような構成により、地震時に家具本体112が揺れた際に、各収納部は、それが積み重ねられている下段の収納箱に対して往復動することにより家具本体の上部へ及ぶ揺れが吸収され、家具本体上部への揺れの波及を阻止することができ、家具本体の転倒を防止できる。
特開2010−115326号公報
しかしながら、地震のエネルギーは計り知れず、想定以上の揺れが発生した場合には、転倒を防ぎきれないという懸念がある。
そこで、本発明の発明者は、地震発生時に家具などの転倒を防止して、地震による被害を最小限に抑えようとするのではなく、発想を180度転換して、地震発生時に家具などを積極的に転倒させて、地震による被害を最小限に抑えようと考え、本発明を完成するに至った。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、地震による被害を最小限に抑えることができる配置物、およびこのような配置物を実現させる接続体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の配置物は、本体と、略鉛直に配置される鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に前記本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに前記鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部を有する接続体とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明の配置物は、本体と、略鉛直に配置された鉛直部材と、該鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に前記本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに前記鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部を有する接続体とを備える。
ここで、略鉛直に配置される鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部を有する接続体によって、本体が傾いても本体の上方側端部に回動可能に取付けられた接続体が回動して鉛直部材との接続を維持することができる。
また、スライド用ダンパー部が、鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えることによって、本体の上方側端部はスライド用ダンパー部の抵抗力により略鉛直下方にゆっくりとスライドする、すなわち本体は一定方向にゆっくりと倒れることができると共に、大きな力を要さず本体の上方側端部は略鉛直上方へスライドする、すなわち大きな力を要さず本体を起こすことができる。
また、本発明の配置物は、本体の下方側端部に取付けられた回転体を備える場合、回転体によって本体の下方側端部が水平方向に移動しやすくなるので、本体を倒したり、起こしたりしやすくなる。
また、本発明の配置物において、回転体は、本体の下方側端部が鉛直部材から遠ざかる方向へ移動するときの回転に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体の下方側端部が鉛直部材に近づく方向へ移動するときの回転に与える回転用ダンパー部を有するものとすることができる。
この場合、本体の下方側端部は回転用ダンパー部の抵抗力により鉛直部材から遠ざかる方向へゆっくり移動する、すなわち本体は一定方向にさらにゆっくりと倒れることができると共に、大きな力を要さず本体の下方側端部は鉛直部材に近づく方向へ移動する、すなわち大きな力を要さず本体を起こすことができる。
また、本発明の配置物は、所定の力が本体に加えられた場合に鉛直部材から遠ざかる方向への回転体の回転を開始させる制御部材を備えるものとすることができる。
ここで、「所定の力」とは、使用者が配置物を使用する時に本体に加える力よりも大きな力を意味しており、例えば地震の振動によって加えられる力を意味する。
この場合、例えば本体が本棚であり、使用者が本の出し入れなどで本体に力を加えても回転体は回転しないので日常生活に支障はなく、一方、地震発生時には、本体はゆっくりと倒れることができる。
また、本発明の配置物は、鉛直部材に沿って配置されると共に、鉛直部材の少なくとも一部と接続体の一部とを囲む空間を形成するガイド部材を備える場合、本体に対して側面から力が加えられてその結果、接続体に横から力が加えられた状態になっても、接続体が鉛直部材から外れにくい。
また、本発明の配置物は、本体の側面に沿って配置されると共に本体を収容する空間を形成する側壁部材を備える場合、本体の側面に対して直接、力が加えられにくくなると共に、本体が側面方向に倒れることを抑制できる。
さらに、上記の目的を達成するために、本発明の配置物は、本体と、該本体の下方側端部に取付けられると共に、前記本体の前記下方側端部が第1の水平方向へ移動するときの運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記本体の前記下方側端部が前記第1の水平方向とは反対方向である第2の水平方向へ移動するときの運動に与えるダンパー部を有する支持体とを備える。
ここで、本体の下方側端部に取付けられると共に、本体の下方側端部が第1の水平方向へ移動するときの運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体の下方側端部が第1の水平方向とは反対方向である第2の水平方向へ移動するときの運動に与えるダンパー部を有する支持体によって、第1の水平方向すなわち本体が倒れるときに下方側端部が移動する方向へは、ゆっくりと本体が倒れながら本体の下方側端部が移動できると共に、第2の水平方向すなわち本体が起き上がるときに下方側端部が移動する方向へは、大きな力を要さず本体を起こすことができる。
また、本発明の配置物は、所定の力が本体に加えられた場合に第1の水平方向への本体の下方側端部の移動を開始させる制御部材を備えるものとすることができる。
ここで、「所定の力」とは、使用者が配置物を使用する時に本体に加える力よりも大きな力を意味しており、例えば地震の振動によって加えられる力を意味する。
この場合、例えば本体が本棚であり、使用者が本の出し入れなどで本体に力を加えても第1の水平方向へ本体の下方側端部は移動しないので日常生活に支障はなく、一方、地震発生時には、本体はゆっくりと倒れることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の配置物は、本体と、該本体が倒れる方向への同本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、同本体が起き上がる方向への同本体の運動に与えるダンパー部とを備える。
ここで、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部によって、本体はゆっくりと倒れることができると共に、大きな力を要さず本体を起こすことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の接続体は、略鉛直に配置される鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に所定の本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに前記鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるダンパー部を備える。
ここで、鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるダンパー部によって、接続体が取付けられた所定の本体の上方側端部はダンパー部の抵抗力により略鉛直下方にゆっくりとスライドする、すなわち本体は一定方向にゆっくりと倒れることができると共に、大きな力を要さず、接続体が取付けられた所定の本体の上方側端部は略鉛直上方へスライドする、すなわち大きな力を要さず本体を起こすことができる。
また、ここでいう「所定の本体」とは、例えば家具や家電製品という配置される物を示す。
本発明に係る配置物は、地震による被害を最小限に抑えることができる。
本発明に係る接続体は、地震による被害を最小限に抑えることができる配置物を実現させることができる。
本発明を適用した配置物の一例を示す概略図である。 本発明を適用した配置物が倒れる様子を説明する概略図である。 本発明を適用した配置物が倒れるときの本体と接続体の動きを説明する概略図である。 本発明を適用した配置物が備える接続体が鉛直部材に取付けられた状態の一例を示す概略斜視図(a)と概略平面図(b)である。 本発明を適用した配置物が備える接続体が鉛直部材に取付けられた状態の他の例を示す概略斜視図(a)と概略平面図(b)である。 本発明を適用した配置物が備える後輪が制御台に載せられた状態を示す概略正面図(a)と概略側面図(b)である。 本発明を適用した配置物が店舗の陳列棚に配置された例を示す概略図である。 従来の転倒防止家具を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した配置物の一例を示す概略図である。図2は、本発明を適用した配置物が倒れる様子を説明する概略図である。
図1に示す配置物1は、本体2を備える。
ここで、本体2は、天板2Aと、天板2Aに対し略平行に配置された棚板2Fと、棚板2Fに対し略平行に配置された底板2Cと、天板2A、棚板2Fおよび底板2Cに対して略垂直に取付けられた背面板2Bと、天板2A、棚板2F、底板2Cおよび背面板2Bに対して略垂直に取付けられた左側板2Dと、天板2A、棚板2F、底板2Cおよび背面板2Bに対して略垂直に取付けられた右側板2Eとを有する。
また、背面板2Bと対向する前面側は開放しており、底板2Cや棚板2Fに物品を置いて、本体2内に収容することができる。
また、ここで示す配置物1は、略鉛直に配置された鉛直部材6にスライド可能に取付けられると共に本体2の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに鉛直部材6に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、鉛直部材6に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部(図示せず。)を有する接続体3を備える。
また、鉛直部材6は、壁8に2つ取付けられており、これに対応して接続体3も、本体2の上方側端部のうち左側板2D付近と右側板2E付近にそれぞれ取付けられている。
また、ここで示す配置物1は、本体2の側面(左側板2Dと右側板2E)に沿って配置されると共に本体2を収容する空間を形成する側壁部材7を備える。なお、図では、一方の側壁部材すなわち本体2の右側板2Eに沿って配置された側壁部材のみを図示しており、本体2の左側板2Dに沿って配置された側壁部材を省略している。
また、本体2の下方側端部すなわち、左側板2Dの下部と右側板2Eの下部にそれぞれ前輪(回転体の一例である。)4および後輪(回転体または支持体の一例である。)5が取付けられている。
また、図2は、本体2の左側板2Dから見た図であるが、図2に示すように、本発明の配置物の本体2が倒れるとき、後輪5は常に床面に接して水平方向へ移動しており、前輪4は床面から離れる。
また、後輪5は、本体2の下方側端部が鉛直部材6から遠ざかる方向(第1の水平方向=倒れる方向9)へ移動するときの後輪5の回転に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体2の下方側端部が鉛直部材に近づく方向(第2の水平方向=起き上がる方向10)へ移動するときの後輪5の回転に与える回転用ダンパー部(図示せず。)を有する。
図3は、本発明を適用した配置物が倒れるときの本体と接続体の動きを説明する概略図である。
図3(a)は、本体2が立った状態を示しており、図3(b)は、本体2が床面に対して45度傾いた状態を示しており、図3(c)は、本体2が倒れた状態を示している。
図3(a)〜(b)に示すように、接続体3は、ロータリーダンパー(スライド用ダンパー部の一例である。)12を有する。
ロータリーダンパー12は、表面に複数の歯12Aを有しており、鉛直部材6の表面に設けられたラック11と噛み合う。
また、接続体3は、回動軸部13を介して本体2と接続されている。
また、図3(c)に示すように、本体2が倒れても、接続体3があるので本体2の背面板2Bは床面から離れている。これにより、床面と本体2との間に人体もしくは人体の一部が挟まれにくい。
図4は、本発明を適用した配置物が備える接続体が鉛直部材に取付けられた状態の一例を示す概略斜視図(a)と概略平面図(b)である。
図4(b)に示すように、壁8に取付けられた鉛直部材6はT字形状を有しており、接続体3のL字形アーム3Aが、この鉛直部材6に嵌合して、接続体3が鉛直部材6に取付けられている。なお、図4(a)では壁を省略している。
図5は、本発明を適用した配置物が備える接続体が鉛直部材に取付けられた状態の他の例を示す概略斜視図(a)と概略平面図(b)である。
図5(b)に示すように、接続体3はL字形アーム3Aを有する代わりにT字形状を有する。また、ガイド部材14が、鉛直部材6や接続体3に沿って配置されて、鉛直部材6と、接続体3の一部とを囲む空間を形成する。なお、図5(a)では壁を省略している。
図6は、本発明を適用した配置物が備える後輪が制御台に載せられた状態を示す概略正面図(a)と概略側面図(b)である。
図6(a)および図6(b)に示すように、後輪5は、ディスクダンパー(回転用ダンパー部の一例である。)16と、ディスクダンパー16の略中心部に軸部17Aを挿通してディスクダンパー16に取付けられた中実タイヤ17を有する。
また、ディスクダンパー16は回転用ダンパー部の一例であり、本体2の下方側端部が鉛直部材6から遠ざかる方向へ移動するときの後輪5の回転に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体2の下方側端部が鉛直部材に近づく方向へ移動するときの回転に与える。
また、本発明を適用した配置物が備える制御台(制御部材の一例である。)15は、所定の力が本体2に加えられた場合に鉛直部材6から遠ざかる方向への後輪5の回転を開始させるものである。
ここで制御台15は、後輪5を載せることができるように、後輪5の曲率とほぼ同じ曲率を有する円弧状の溝15Aを有している。
また、溝15Aの縁のうち、前輪に近い側の縁の床面からの高さは、鉛直部材に近い側の縁の床面からの高さよりも低い。
その結果、制御台15に載せられた後輪5は、後方(鉛直部材へ近づく方向)よりも前方(鉛直部材から遠ざかる方向)へ回転しやすい状態になっている。
そして、本などの物品を本体2に入れたり出したりするなど、通常の本体使用時に本体に加えられる力では、後輪5は、溝15Aの前輪側の縁を越えられず、鉛直部材6から遠ざかる方向への後輪5の回転を開始できないが、地震の振動によって本体2に力が加えられると、後輪5は溝15Aの前輪側の縁を越えて、鉛直部材6から遠ざかる方向へ回転していく。
また、制御部材としては他にも例えば、鉛直方向に延びる平板部材と、水平方向に延びる平板部材とを備えるL字形状の器具が挙げられる。
すなわち、水平方向に延びる平板部材上に後輪を載せておき、鉛直方向に延びる平板部材は、通常の本体使用時に本体に力が加えられて動く後輪によって倒されないが、地震の振動によって加えられる力で動く後輪によって倒されるよう構成されており、倒された鉛直方向に延びる平板部材上を後輪が回転していく。
また、制御部材としては他にも例えば、円弧状の溝ではなく谷形状の凹部を有する制御台や、後輪の前方にのみ設置される所定の高さを有する部材が挙げられる。なお、「所定の高さ」とは、後輪が、通常の本体使用時に本体に加えられる力では越えられないが、地震の振動によって本体に力が加えられると越えられる程度の高さをいう。
図7は、本発明を適用した配置物が店舗の陳列棚に配置された例を示す概略図であり、図7(a)は本体2が立った状態を示しており、図7(b)は本体2が背面側に倒れる状態を示している。
図7(b)に示すように、本発明を適用した配置物1の本体2に商品を収容して、陳列棚に配置すれば、地震が発生しても本体2が背面側へゆっくりと倒れるので、本体2に収容した商品が、本体2の開放された前面側から放り出されにくくなり、よって床面に商品が散乱しにくくなって、避難経路を確保しやすくなる。
ここで、本発明の配置物が、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えていれば、本体は、必ずしも図1に示すような棚でなくてもよく、例えば、冷蔵庫やコンピュータサーバであってもよい。
また、本発明の配置物が、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えていれば、必ずしも接続体と後輪の両方がダンパー部を有していなくてもよく、例えば、接続体のみがダンパー部(スライド用ダンパー部)を有していてもよいし、また、後輪のみがダンパー部(回転用ダンパー部)を有していてもよい。
また、本発明の配置物の本体が倒れる方向への本体の運動を促すことができれば、必ずしも前輪や後輪のような回転体でなくてもよいし、また、本発明の配置物は前輪を備えずに後輪だけを備えるようにしてもよいし、また、前輪の代わりに脚部などを備えるようにしてもよい。
また、本発明の配置物が、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えていれば、必ずしも本発明の配置物は、所定の力が本体に加えられた場合に鉛直部材から遠ざかる方向への回転体の回転を開始させる、若しくは、所定の力が本体に加えられた場合に第1の水平方向への本体の下方側端部の移動を開始させる制御部材を備えていなくてもよい。
しかし、このような制御部材があれば、例えば本体が本棚であり、使用者が本の出し入れなどで本体に力を加えても回転体は回転しないので日常生活に支障はなく、一方、地震発生時には、本体はゆっくりと倒れることができるので好ましい。
また、本発明の配置物が、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えていれば、必ずしも本発明の配置物は、本体の側面に沿って配置されると共に本体を収容する空間を形成する側壁部材を備えていなくてもよい。
しかし、このような側壁部材があれば、本体の側面に対して直接、力が加えられにくくなると共に、本体が側面方向に倒れることを抑制できるので好ましい。
また、本発明の配置物が、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えていれば、必ずしも本発明の配置物は、鉛直部材に沿って配置されると共に、鉛直部材の一部と接続体の一部とを囲む空間を形成するガイド部材を備えていなくてもよい。
しかし、このようなガイド部材があれば、本体に対して鉛直部材を横切るように水平方向の力が加わっても、接続体が鉛直部材から外れにくいので好ましい。特に、側壁部材がないときには、本体の側面に対して直接力が加えられやすく、その結果、接続体に横から力が加えられた状態になっても、接続体が鉛直部材から外れにくいので好ましい。
また、接続体は、本体の上方側端部のうち左右側板付近にそれぞれ取付けられているが、本体の上方側端部であれば、略中央領域に1つ取付けられてもよい。
また、本発明の配置物が、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えていれば、本発明の配置物は、本体が倒れ始めたときに、自動的に本体の開放した前面側を遮蔽する蓋部を備えるものとすることができる。
以上のように、本発明を適用した配置物は、本体が倒れる方向への本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体が起き上がる方向への本体の運動に与えるダンパー部を備えるので、すなわち、略鉛直に配置される鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部を有する接続体、若しくは、本体の下方側端部に取付けられると共に本体の下方側端部が鉛直部材から遠ざかる方向へ移動するときの回転に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、本体の下方側端部が鉛直部材に近づく方向へ移動するときの回転に与える回転用ダンパー部を有する回転体を備えるので、本体は一定方向すなわち背面板側へゆっくりと倒れることができると共に、大きな力を要さず本体を起こすことができる。
従って、本発明を適用した配置物は、地震が発生しても本体が一定方向すなわち背面板側へゆっくりと倒れるので、本体に収容した本などの物品が本体の開放された前面側から放り出されにくくなり、また、本体自体も傷つきにくくなり、地震による被害を最小限に抑えることができる。
特に、本発明を適用した配置物の背面を壁面に沿わせて倒すようにすることで、人が配置物に挟まれる危険性がない。
また、接続体は、回動軸部を介して本体と接続されているので、本体が傾いても接続体が回動して鉛直部材との接続を維持したまま、接続体が鉛直部材に沿ってスライドすることができる。
また、本発明を適用した配置物は、本体の下方側端部に取付けられた後輪(回転体)を備えるので、本体を倒したり、起こしたりしやすい。
また、本発明を適用した配置物は、所定の力が本体に加えられた場合に第1の水平方向(鉛直部材から遠ざかる方向)への本体の下方側端部の移動(回転体の回転)を開始させる制御部材を備えるので、本体が本棚であり、使用者が本の出し入れなどで本体に力を加えても回転体は回転しないので日常生活に支障はなく、一方、地震発生時には、本体はゆっくりと倒れることができる。
また、接続体のL字形アームが鉛直部材に嵌合しているので、接続体が鉛直部材から外れにくくなり、よって、本体が前面側へ倒れにくい。
1 配置物
2 本体
2A 天板
2B 背面板
2C 底板
2D 左側板
2E 右側板
2F 棚板
3 接続体
3A L字形アーム
4 前輪
5 後輪
6 鉛直部材
7 側壁部材
8 壁
9 倒れる方向
10 起き上がる方向
11 ラック
12 ロータリーダンパー
12A 歯
13 回動軸部
14 ガイド部材
15 制御台
15A 溝
16 ディスクダンパー
17 中実タイヤ
17A 軸部

Claims (11)

  1. 本体と、
    略鉛直に配置される鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に前記本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに前記鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部を有する接続体とを備える
    配置物。
  2. 前記本体の下方側端部に取付けられた回転体を備える
    請求項1に記載の配置物。
  3. 前記回転体は、前記本体の前記下方側端部が前記鉛直部材から遠ざかる方向へ移動するときの回転に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記本体の前記下方側端部が前記鉛直部材に近づく方向へ移動するときの回転に与える回転用ダンパー部を有する
    請求項2に記載の配置物。
  4. 所定の力が前記本体に加えられた場合に前記鉛直部材から遠ざかる方向への前記回転体の回転を開始させる制御部材を備える
    請求項2または請求項3に記載の配置物。
  5. 前記鉛直部材に沿って配置されると共に、前記鉛直部材の少なくとも一部と前記接続体の一部とを囲む空間を形成するガイド部材を備える
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の配置物。
  6. 前記本体の側面に沿って配置されると共に前記本体を収容する空間を形成する側壁部材を備える
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の配置物。
  7. 本体と、
    略鉛直に配置された鉛直部材と、
    該鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に前記本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに前記鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるスライド用ダンパー部を有する接続体とを備える
    配置物。
  8. 本体と、
    該本体の下方側端部に取付けられると共に、前記本体の前記下方側端部が第1の水平方向へ移動するときの運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記本体の前記下方側端部が前記第1の水平方向とは反対方向である第2の水平方向へ移動するときの運動に与えるダンパー部を有する支持体とを備える
    配置物。
  9. 所定の力が前記本体に加えられた場合に前記第1の水平方向への前記本体の前記下方側端部の移動を開始させる制御部材を備える
    請求項8に記載の配置物。
  10. 本体と、
    該本体が倒れる方向への同本体の運動に与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、同本体が起き上がる方向への同本体の運動に与えるダンパー部とを備える
    配置物。
  11. 略鉛直に配置される鉛直部材にスライド可能に取付けられると共に所定の本体の上方側端部に回動可能に取付けられ、さらに前記鉛直部材に沿った略鉛直下方へのスライドに与える抵抗力よりも小さい抵抗力を、前記鉛直部材に沿った略鉛直上方へのスライドに与えるダンパー部を備える
    接続体。
JP2012122459A 2012-05-29 2012-05-29 配置物および接続体 Active JP5859380B2 (ja)

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