JP3215583B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3215583B2
JP3215583B2 JP24298294A JP24298294A JP3215583B2 JP 3215583 B2 JP3215583 B2 JP 3215583B2 JP 24298294 A JP24298294 A JP 24298294A JP 24298294 A JP24298294 A JP 24298294A JP 3215583 B2 JP3215583 B2 JP 3215583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低消費電力化を行う
半導体集積回路(以下、LSIという)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、LSI内部の回路は、状態を保
持するレジスタと、入力に対して一位に決定される信号
を出力する組合せ回路とに大別できる。従来のLSIで
は、例え、組合せ回路の入力が比較的最近入力された値
と同一であっても、再度、組合せ回路を動作させて、出
力値を発生させていた。したがって、同じ値を得るため
に、組合せ回路を無駄に動作させなければならず、消費
電力を増大させていた。
【0003】図6は、従来のLSIの一般的な構成を示
す図である。図6において、1は入力データ5をクロッ
ク信号線8のクロックAにより保持するラッチ2の出力
線10の出力とクロックAによりコントロール信号線6
のコントロール信号を保持するラッチ3の出力とを入力
としてこれらの入力パターンを処理し入力により一位な
データを出力する機能ブロック(組合せ回路)である。
【0004】この組合せ回路1の出力線11の出力は、
クロック信号線9のクロックBのタイミングでラッチ4
に保持される。ラッチ4は、保持した結果を出力線7に
出力する。
【0005】このような従来のLSIでは、ある機能ブ
ロックは、入力信号に対して一位な処理結果を出力線に
出力するという動作を繰り返していた。
【0006】しかしながら、このような従来のLSIの
機能ブロックは、機能ブロックの入力が同じならば同じ
出力結果が発生されるにもかかわらず、連続または比較
的近い時間内に同じ入力値が入力されても繰り返し入力
値に基づいて再度機能ブロックが処理を行うものであっ
て、入力値が同じならば出力値も等しい。したがって、
処理結果が予めわかっているにもかかわらず、同じ処理
を繰り返していたために、使わなくてもよい無駄な消費
電力を浪費していた。
【0007】図6は、従来の半導体集積回路LSIの構
成を示す図である。図6において、1は、入力線10の
データ入力をコントロール信号線12のコントロール信
号に従って処理し、処理結果を出力線11に出力する機
能ブロック(組合せ回路)である。2は、クロック信号
線8のクロック信号Aによって入力線5のデータ入力を
保持すると同時に保持した値を信号線10に出力するラ
ッチを示す。3は、コントロール信号線6のコントロー
ル信号をクロック信号線8のクロックAにより保持し、
保持した値を信号線12に出力するラッチを示す。4
は、組合せ回路1の出力線11の処理結果出力をクロッ
ク信号線9のクロックBで保持し、保持したデータを信
号線7へ出力するラッチを示す。
【0008】次に、この回路の動作を図6を用いて説明
する。初めに、入力線5の入力データ、コントロール信
号線6のコントロール信号は、クロック信号線8のクロ
ックAによって、それぞれラッチ2、ラッチ3に保持さ
れると同時に、ラッチ出力線10および出力線12に出
力される。
【0009】機能ブロック1は、コントロール信号線1
2のコントロール信号値に従って出力線10のデータを
処理して、結果を出力信号線11に出力する。この機能
ブロック1は、組合せ回路であるので、コントロール信
号線12のコントロール信号および入力線10のデータ
入力が決まれば一位な処理結果を出力線11に出力す
る。この処理結果は、クロックBによってラッチ4に保
持されると同時に、出力線7へ出力する。つまり、この
回路の動作は、入力データをコントロール信号に従い、
機能ブロックが処理して、結果を信号線7に出力する。
【0010】次のマシンサイクルでは、データ入力線5
には、次に処理すべきデータが入力され、一方、コント
ロール信号線6には、入力データに対して、それをどの
ように処理するかを指示する制御信号が入力され、同様
の処理がなされる。
【0011】このように、各マシンサイクル毎にデータ
およびコントロール信号が入力し、機能ブロックは、コ
ントロール信号に従いデータを処理し、処理された結果
は、クロック信号線9のクロックBによって、ラッチ4
に保持され処理結果として信号線7へ出力されるという
動作を繰り返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上のよ
うな課題を解決するためになされたものであり、従来結
果のわかっている同じ処理を繰り返して無駄な消費電力
を浪費していたのを、処理をする前に事前に検出し、再
度入力データに対して処理を行う代わりに、以前計算し
た結果を演算処理結果として使用することによって、機
能ブロックを動作させる必要がなくなり、消費電力を低
減することが可能である。
【0013】つまり、この発明は、機能ブロックへの入
力およびその入力を機能ブロックが処理した結果を、あ
る程度の時間保持する手段と、この保持している入力パ
ターンと次に入力されるパターンを比較し一致・不一致
を検出する比較手段を備え、一致した場合は、機能ブロ
ックの動作を止めその代わりに一致した入力パターンに
対応する出力パターンを処理結果として出力する手段
と、一致しなかった場合には、従来例同様機能ブロック
が現入力を用いて処理を行うことを特徴とする消費電力
低減手段を備える。
【0014】また、更に改良された構成においては、入
力パターンの出現頻度の高いものを、より長い期間保持
するような機構を具備し、消費電力を一層低減させるよ
うな機能を備える。
【0015】そして、以上の発明の手段は、ハードウエ
アによるロジックで行うのではなく、LSI上のソフト
ウエア(ファームウエア)によって実現しても、同様ま
たは相当の消費電力低減効果を得ることが可能である。
【0016】第1の発明は、無用な繰り返し処理をより
適切に回避し消費電力を低減することができる半導体集
積回路を得ることを目的とする。
【0017】第2の発明は、無用な繰り返し処理を適切
に回避し消費電力を一層低減することができる半導体集
積回路を得ることを目的とする。
【0018】第3の発明は、消費電力をより一層低減す
ることができる半導体集積回路を得ることを目的とす
る。
【0019】第4の発明は、消費電力をさらに的確に低
減することができる半導体集積回路を得ることを目的と
する。
【0020】第5の発明は、消費電力を低減することが
できる半導体集積回路を迅速な作業で適切に得ることを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、以前の
マシンサイクルの複数サイクルにおける入力パターンと
出力パターンとを保持する保持手段、現入力パターンと
保持している以前のマシンサイクルのいずれかにおける
入力パターンとを比較する比較手段を備え、現入力パタ
ーンと保持している以前のマシンサイクルのいずれの入
力パターンとも一致しなかった場合は、入力値に所定の
処理を施してそれを出力し、少なくとも1マシンサイク
ルにおける入力パターンが一致した場合は、所定の処理
の代わりに以前の該当するマシンサイクルの出力パター
ンを出力する。
【0022】第2の発明では、1マシンサイクル前の入
力パターンと出力パターンとを保持する手段と、現入力
パターンと保持している1マシンサイクル前の入力パタ
ーンを比較する手段とを備え、現入力パターンと保持し
ている1マシンサイクル前の入力パターンとが一致しな
かった場合は、入力値に所定の処理を施してそれを出力
し、一致した場合は、所定の処理の代わりに1マシンサ
イクル前の出力パターンを出力することによって、同じ
処理を繰り返すことを回避して消費電力を低減する。
【0023】第3の発明では、1マシンサイクル前およ
び複数マシンサイクル前の入力パターンと出力パターン
とを保持する手段と、現入力パターンと保持している入
力パターンを比較する手段とを備え、現入力パターンと
保持している入力パターンとが一致しなかった場合は、
入力値に所定の処理を施してそれを出力し、一致した場
合は、所定の処理の代わりに保持している出力パターン
を出力することによって、同じ処理を繰り返すことを回
避して消費電力を低減する。
【0024】第4の発明では、出現頻度の高いパターン
をより長く保持して比較を行う。
【0025】第5の発明では、半導体集積回路上のソフ
トウエアによって前記保持手段および比較手段による低
消費電力化処理を行う。
【0026】
【作用】第1の発明においては、以前の複数マシンサイ
クルのいずれかと同じ入力パターンの場合に処理を繰り
返すことを回避する。
【0027】第2の発明においては、直前のマシンサイ
クルと同じ入力パターンの場合に処理を繰り返すことを
回避する。
【0028】第3の発明においては、1マシンサイクル
前または複数マシンサイクル前と同じ入力パターンの場
合に処理を繰り返すことを回避する。
【0029】第4の発明においては、保持手段は出現頻
度の高いパターンをより長く保持する。
【0030】第5の発明においては、半導体集積回路上
のソフトウエアによって同じ入力パターンの場合に処理
を繰り返すことが回避される。
【0031】
【実施例】実施例1 図1は、この発明の一実施例を示すブロック図である。
図1において、従来例を示す図6と同一符号は同様また
は相当部分を示す。1は、データ入力線10のデータ入
力をコントロール信号線12のコントロール信号に従っ
て処理し、処理結果を出力線11に出力する機能ブロッ
ク(組合せ回路)である。2は、クロック信号線8のク
ロック信号Aによって入力線5のデータ入力を保持する
と同時に保持した値を信号線10に出力するラッチを示
す。3は、コントロール信号線6のコントロール信号を
クロック信号線8のクロックAにより保持し、保持した
値を信号線12に出力するラッチを示す。4は、組合せ
回路1の出力線11の処理結果出力をクロック信号線9
のクロック信号Bで保持し、保持したデータを信号線7
へ出力するラッチを示す。前記機能ブロック1は組合せ
回路であって、本来的には、信号線12のコントロール
信号および入力線10のデータ入力が決まれば一位な処
理結果を信号線11に出力する。すなわち、これらの入
力が決まれば一義的に決定される処理結果出力を導出す
るものである。ここで、この機能ブロック1は、信号線
14のクロックAイネーブル信号が入力されイネーブル
信号がハイレベルのときのみ動作し、それ以外のときは
動作しないので、イネーブル信号がロウレベルのとき
は、機能ブロックの電力消費量は非常に少なくなる。1
5は、過去に入力されたデータとコントロール信号を保
持して、現入力値と比較し、その一致・不一致を信号線
14のクロックAイネーブル信号および信号線13のク
ロックBイネーブル信号として13に出力する比較回路
を示す。16はクロックAと信号線14のクロックAイ
ネーブル信号を入力し比較回路器が一致を示した場合の
みクロックAを信号線19に出力するANDゲートを示
す。17はクロックBと信号線13のクロックBイネー
ブル信号13を入力し比較回路が一致を示した場合のみ
クロックBを信号線18に出力するANDゲートを示
す。
【0032】次に、この実施例の動作を図1を用いて説
明する。初期状態として、この図の比較回路内の入力デ
ータおよびコントロール信号を保持する記憶手段および
演算処理結果を保持するラッチ4は、それぞれある入力
データとコントロール信号およびそれが機能ブロック1
に入力されたときの出力値11の値にセットされる。
【0033】次に、1マシンサイクル目には、まず、デ
ータ入力線5のデータ、コントロール信号線6コントロ
ール信号が入力される。次に、比較回路15は、比較回
路内の1サイクル前のデータおよびコントロール信号値
を保持するレジスタの内容と現在のデータ入力およびコ
ントロール信号値を比較して、一致(ロウレベル)・不
一致(ハイレベル)の比較結果をクロックイネーブル信
号線13、14に出力する。このとき、比較器が一致を
示す信号を出力すれば、クロックAおよびクロックB
は、それぞれ信号線19および18に伝達される。つま
り、比較回路は、はじめに入力データおよびコントロー
ル信号を比較回路内の比較値と比べて、一致した場合
は、ラッチ2、ラッチ3、は何の変化も起こらない。一
致しなかった場合は、入力線5のデータ入力およびコン
トロール信号はクロックAのタイミングでラッチ2、ラ
ッチ3に保持される。
【0034】一方、ラッチ4は、機能ブロック1の出力
線11の出力の値を、比較回路が不一致と判定した場合
は、クロックBのタイミングで保持し、一致と判断した
場合は、以前の状態を保持する。このとき、機能ブロッ
ク1は、比較回路が一致を示した場合は動作せず、不一
致であった場合のみ動作するようにする。
【0035】このように、機能ブロックへの入力が直前
の値と異なる場合のみ、機能ブロックが動作するので、
同じ処理を連続して繰り返すことがなくなり、この機構
を設けない回路構成に比べて消費電力が少ない半導体集
積回路が得られる。
【0036】実施例2 図2は、この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。図2において、1〜19は、図1の実施例と同様ま
たは相当部分を示す。20は、比較器の複数ある比較パ
ターンの内のどのパターンに一致したかを示す信号線
(パス)を示し、21は、信号線20に従って一致した
パターンに対応する出力値を出力する信号線(パス)を
示す。
【0037】次に、この実施例の動作を図2を用いて説
明する。初期状態として、この図の比較回路15の比較
器151〜15nは、ある初期値にセットされ、同時に
それに対応する出力値がラッチ41〜4nにセットされ
る。
【0038】次に、1マシンサイクル目には、まず、入
力線5の入力データ、信号線6のコントロール信号が入
力される。次に、比較回路15は、比較器151〜15
nの全てと現在入力しているデータおよびコントロール
信号を比較する。
【0039】各比較器の内のどれか一つのパターンと一
致した場合は、比較器151〜15nの内容およびラッ
チ41〜4nの内容は、そのまま保持される。また、比
較回路15は、信号線13および信号線14にパターン
が一致したことを示す信号(ロウレベル)を出力する。
【0040】この信号線14のロウレベルの信号によっ
て、クロックAはマスクされるので、データ入力線5の
データおよび信号線6のコントロール信号は、それぞれ
ラッチ2およびラッチ3にはラッチされない。また、機
能ブロック1は、イネーブル信号14がディセーブルで
あることを示しているので動作せず、従って、機能ブロ
ックが動作することによって消費する電力をなくすこと
ができ、何度も同じ演算処理を行い無駄な電力を消費す
ることを避けることが可能である。
【0041】この回路は、機能ブロックによる演算を行
う代わりに、どの比較器が一致したかを示す信号戦20
の信号により一致した入力パターンに対応する処理結果
であるラッチ41〜4nの内の1パターンを信号線(パ
ス)21に出力する。マルチプレクサ22は、比較器の
一致・不一致の信号13により、一致の場合は、信号線
21の信号を出力線7に出力して、不一致の場合は、機
能ブロック1の処理結果出力である信号線11の出力信
号を信号線7に出力するので、この場合(一致の場合)
は、比較器の一致したパターンの対応する出力期待値を
保持するラッチの値を出力線7に出力する。
【0042】次に、各比較器の内のどのパターンとも一
致しなかった場合は、比較器151〜15nはシフト動
作を行い、比較器152の内容は、比較器151へ、比
較器153の内容は、比較器152へ、比較器15i−
1の内容は、比較器15iへと、それぞれシフトされ
る。比較器の最上位の比較器15nは、現入力データお
よびコントロール信号値に置き換えられる。
【0043】こうして一致しなかった場合に、比較器の
内容を一致しなかった入力パターンで更新していくこと
によって、比較器の内容は、最近に出現したn種類の入
力パターンが保持されることになる。また同時に、出力
ラッチ41〜4nには、同様のシフト動作によって、比
較器151〜15nに対応する出力値が保持されること
になる。
【0044】また、一致しなかった場合は、比較回路1
5の出力線13および14の各出力はハイレベルである
ので、クロックAおよびクロックBは、それぞれ信号線
18、19に伝達され、入力線5のデータ、信号線6の
コントロール信号6は、ラッチ2、ラッチ3に保持され
る。機能ブロックは、イネーブル信号がハイレベルであ
るので、入力線5の入力データを信号線12のコントロ
ール信号に従って処理して出力信号線11に出力する。
また、このとき、マルチプレクサ22は、信号線13に
より信号線11の内容を出力信号線7に伝達する。
【0045】以上のように一致した場合は、機能ブロッ
ク1の動作は止められ、あらかじめ保持している演算処
理結果を出力し、一致しなかった場合は、機能ブロック
1は動作し、現在の入力値およびコントロール信号の内
容によって処理し、出力信号線7へこの処理結果を出力
する。このような回路においては、比較的最近の入力に
全く同じパターンが多く出現するような場合において同
じ処理を繰り返して行う必要がなく、その代わりにあら
かじめ保持しておいた出力パターンをマルチプレクサに
より選択して出力線7に出力するだけでよいので、従来
の回路に比べて消費電力を低減することが可能である。
【0046】実施例3 図3は、この発明の更に他の実施例を示す図である。こ
の実施例の比較器は、図2に示す実施例2の比較器15
の代わりに使用され、更に効率よく消費電力を低減する
手段を提供するものである。つまり、この比較器を用い
た半導体集積回路においては、出現頻度の高い入力パタ
ーンおよびそれに対応する出力パターンをより長い期間
保持することによって、比較器の保持するパターンと機
能ブロックへの入力データおよびコントロール信号が一
致する確率を実施例2に示した装置よりも大きくするこ
とによって、より良い効率で半導体集積回路の消費電力
を低減することを可能にするものである。
【0047】次に、この実施例の動作を図3を用いて説
明する。図3に示すこの実施例の比較回路は、比較回路
15aおよび15bの主に2種類の機能ブロックからな
り、比較回路15aおよび15bにおいて入力パターン
と比較器15b1〜15bmおよび比較器15a1〜1
5anを比較し、その比較結果を信号線25、24に出
力する。信号線13、14は、比較回路15aおよび1
5bのいずれかのパターンと入力パターンが一致したこ
とを示す信号線である。比較回路15aおよび15b
は、比較動作においては同様の動作を行うが、比較パタ
ーン保持においてそれぞれ独自の動作を行い、なおか
つ、連係して比較回路の入力に対する一致率を高める。
【0048】比較回路15aにおいては、入力線5およ
び信号線6の入力が比較回路15a、15bのいずれと
も一致しなかった場合は、入力は比較回路15aの比較
器15anに入力されると同時に、比較器iは比較器i
−1にシフトされる。比較器1に保持されていたデータ
は破棄される(iは自然数)。比較回路15aの一つの
パターンと一致した場合は、一致したという意味の信号
を信号線25に出力し、どの比較器が一致したかを示す
信号を信号線20に出力する。
【0049】比較回路15bの比較器の一つと入力パタ
ーンが一致した場合は、比較回路15aは一致/不一致
を示す信号線25に不一致を示す信号(ロウレベル)を
出力し、どの比較器と一致したかを示す信号線20にど
の比較器も一致しなかったことを表す信号(全てロウ)
を出力する。また、比較回路15aは、比較器の内容を
保持する。
【0050】このように、比較回路15aは、比較回路
15aの比較器15anへ、どの比較器とも一致しなか
った入力値を取り込み、なおかつ、比較器15a1〜1
5anをシフトさせるので、最新の入力パターンn種類
が古い順に保持されることになる。つまり、最新のn種
類のパターンを用いて比較動作を行うことになる。
【0051】次に、比較回路15bの動作について説明
する。比較回路15bは入力パターン5、6がそれ自身
の比較器15b1〜15bmのうちどれか一つと一致し
た場合は、まず、信号線24に比較器の保持するパター
ンと一致したことを示す信号(ハイレベル)を出力し、
同時に、どの比較器と入力パターンが一致したかを示す
信号を信号20に出力する。
【0052】比較回路15bの比較器15b2〜15b
mは、入力パターンと一致した場合、例えば比較器jが
一致した場合は、比較器jの内容は、比較器j−1の内
容と交換される。比較器15b1のみは、入力パターン
と一致しても、変化せずに、そのまま保持される(jは
自然数)。
【0053】比較器15aの入力のどれかと入力パター
ンが一致した(信号線25がハイレベル)ときは、比較
器15bmの内容は破棄され、その代わりに、入力パタ
ーンが比較器15bmに保持される。比較回路15a、
15bのいずれとも一致しなかった場合は、比較回路1
5bの比較器15b1〜15bmの保持する値は、その
まま保持される。従って、比較回路15bの比較器15
b1〜15bmの内容は、最新のn種類の入力パターン
の内もっとも多く出現した順番に並べられる。また、比
較器15bmだけが廃棄されるので、もっとも出現頻度
の低いパターンが廃棄され、出現頻度が高いものほど長
時間比較器に保持される。
【0054】以上の動作が各マシンサイクル毎に繰り返
されることによって、入力パターンのうち出現頻度の高
いものほどより長い時間比較器に保持されるので、入力
パターンが比較器のパターンと一致する確率が高くな
り、それだけ効率よく消費電力を低減することが可能と
なる。
【0055】実施例4 図1、図2に示した実施例は、LSIを低消費電力化す
るために特別のハードウエアを付加した構成としたが、
マイクロプロセッサのようにプログラム(ファームウエ
アとしてROMに実装しても良い)によって動作するL
SIについても、ソフトウエアの構成を工夫することに
よって、同様の低消費電力化が図れる。ソフトウエアで
実現したあるモジュールは、一般に入力と出力を持ち、
モジュールの機能としては、入力にある処理を施して出
力値を生成することである。従って、あるモジュールが
入力に対して出力が一位に決定されるのであれば、同じ
入力値に対して同じ演算を繰り返す必要はなく、その代
わりに以前に行った演算結果をある程度の数保存してお
き、それを出力値として使用すれば、実効のプログラム
ステップ数を削減することが可能である。
【0056】この方式のソフトウエアにより低消費電力
化したLSIの動作のフローチャートを図4に示す。は
じめに、プログラムはスタートから始まり、入力値の比
較を行う。ここで、図5に示すテーブルを参照し、テー
ブルに値が設定されているときは、現在の入力パターン
とテーブルの入力パターンを比較する。比較の結果、一
致するパターンがなければ、テーブルの最も出現回数の
少ないパターンの一つを現入力値と処理後の結果で置き
換え出現回数を1に設定する。一方、現入力がテーブル
の入力値と一致した場合は、処理はスキップされ、出力
はテーブルの出力が処理結果の代わりに使用される。こ
の時一致したテーブルのパターンの出現回数は1インク
リメントされる。以上の処理を繰り返すことにより、テ
ーブルに一致したパターンがあれば、処理をスキップす
ることができ、低消費電力化が可能である。
【0057】このとき、出現回数は、そのパターンが現
れた回数インクリメントされ、最終的には、出現回数を
保持するレジスタの長さを超えオーバーフローすること
になる。このような場合は、オーバーフローする直前
に、参照テーブルに保持されている出現回数を0にリセ
ット、または小さい順に0、1、2…という値を代入し
て、オーバーフローを回避することが可能である。
【0058】また、参照テーブルの容量には限界がある
ので、実施例3の比較器と同様に、最も出現回数の少な
い保持値を新たに発生した入力パターンと置き換えるこ
とによって、出現回数の高いパターンをより長時間保持
し、低消費電力化の効果を高めることが可能である。
【0059】上述のような処理を行うことにより、同じ
動作を繰り返すことによる電力消費を少なくすることが
できるので、低消費電力の半導体集積回路を得ることが
可能である。
【0060】
【発明の効果】第1の発明によれば、無用な繰り返し処
理をより適切に回避し消費電力を低減することができる
半導体集積回路を得ることができる。
【0061】第2の発明によれば、無用な繰り返し処理
を適切に回避し消費電力を一層低減することができる半
導体集積回路を得ることを目的とする。
【0062】第3の発明によれば、消費電力をより一層
低減することができる半導体集積回路を得ることができ
る。
【0063】第4の発明によれば、消費電力をさらに的
確に低減することができる半導体集積回路を得ることが
できる。
【0064】第5の発明によれば、消費電力を低減する
ことができる半導体集積回路を迅速な作業で適切に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の半導体集積回路を示
す。
【図2】 この発明の他の実施例の半導体集積回路を示
す。
【図3】 この発明の低消費電力化手法に用いるもう一
つの比較器の構成を示す。
【図4】 この発明の一実施例のソフトウエアによる構
成のフローチャートである。
【図5】 この発明のソフトウエアによる構成の参照テ
ーブルを示す図である。
【図6】 従来の半導体集積回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 機能ブロック(組合せ回路)、2〜4 ラッチ、5
入力データの入力線、6 コントロール信号線、7
出力信号線、8 クロック信号Aのクロック信号線、9
クロック信号Bのクロック信号線、10 ラッチ出力
線すなわちデータ入力線、11 出力信号線、12 コ
ントロール信号線、13 クロックBイネーブル信号の
信号線、14 クロックAイネーブル信号の信号線、1
5 比較回路、15a 比較回路、15b 比較回路、
16〜17 ANDゲート、18〜21 信号線(パ
ス)、22 マルチプレクサ、24〜25 信号線。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力を所定のマシンサイクルで処理し入
    力に応じた出力を導出する半導体集積回路において、以
    前のマシンサイクルの複数サイクルにおける入力パター
    ンと出力パターンとを保持する保持手段、現入力パター
    ンと保持している以前のマシンサイクルのいずれかにお
    ける入力パターンとを比較する比較手段を備え、現入力
    パターンと保持している以前のマシンサイクルのいずれ
    の入力パターンとも一致しなかった場合は、入力値に所
    定の処理を施してそれを出力し、少なくとも1マシンサ
    イクルにおける入力パターンが一致した場合は、所定の
    処理の代わりに以前の該当するマシンサイクルの出力パ
    ターンを出力することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 入力を所定のマシンサイクルで処理し入
    力に応じた出力を導出する半導体集積回路において、1
    マシンサイクル前の入力パターンと出力パターンとを保
    持する手段と、現入力パターンと保持している1マシン
    サイクル前の入力パターンを比較する手段とを備え、現
    入力パターンと保持している1マシンサイクル前の入力
    パターンとが一致しなかった場合は、入力値に所定の処
    理を施してそれを出力し、一致した場合は、所定の処理
    の代わりに1マシンサイクル前の出力パターンを出力す
    ることによって、同じ処理を繰り返すことを回避して消
    費電力を低減することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 入力を所定のマシンサイクルで処理し入
    力に応じた出力を導出する半導体集積回路において、1
    マシンサイクル前および複数マシンサイクル前の入力パ
    ターンと出力パターンとを保持する手段と、現入力パタ
    ーンと保持している入力パターンを比較する手段とを備
    え、現入力パターンと保持している入力パターンとが一
    致しなかった場合は、入力値に所定の処理を施してそれ
    を出力し、一致した場合は、所定の処理の代わりに保持
    している出力パターンを出力することによって、同じ処
    理を繰り返すことを回避して消費電力を低減することを
    特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 出現頻度の高いパターンをより長く保持
    して比較を行うこと を特徴とする請求項1または請求項
    3に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 半導体集積回路上のソフトウエアによっ
    て前記保持手段および比較手段による低消費電力化処理
    を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の半導体集積回路。
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