JP3215517B2 - ワサビ栽培用圃場およびワサビの栽培方法 - Google Patents

ワサビ栽培用圃場およびワサビの栽培方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワサビ、特に沢ワサビ
の栽培に係わるものであり、生育障害を防止して、ワサ
ビ栽培を行い得るワサビ栽培用圃場およびワサビの栽培
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワサビは、日本固有の植物であり、全国
各地の渓流や山間地で専ら自生し、または栽培が行われ
ている。ワサビは、主にその目的を香辛料としての利用
度は高く、また、我が国のように魚の生食が盛んなとこ
ろでは、防菌効果が極めて高いことから食生活上必要欠
くべからざる植物の一つである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ワサビの栽培において、上述のように自然環境下で栽培
した場合、例えば冬期に水温が5℃以下に低下したりす
ると、その後の生育が極端に停滞してしまうことがあ
る。一方、逆に夏期において水温が18℃以上になった
りしても、やはり生育が停滞してしまうとともに、病害
虫の影響を受け易くなって生育障害を起こしてしまい、
極端な場合には定植したワサビ苗が消滅してしまうとい
うような現象も、栽培場所によってしばしば起きてい
る。このように、ワサビの栽培においてはその圃場の温
度管理が非常に重要であるため、自然環境下での栽培と
なるとその栽培地が極めて限定されてしまい、一般的に
は清涼な水の豊富な限られた山間地が、主な栽培地とさ
れているのが現状であった。
【0004】そこで、従来このような温度管理を人工的
に制御することによってワサビの栽培を効率的に行なお
うとする試みがなされている。そして、このようなワサ
ビ栽培に用いられる圃場の作田方法についても、従来い
くつかの方法が提案されてはいた。しかしながら、その
何れの方法においても、栽培する環境に適した作田方法
でないと、圃場における養水の流通が不十分となった
り、根圏付近において酸素不足を起こしたりなどして生
育障害を起こすことが多かった。また、さらに極端な場
合には、植付けたワサビ苗が結果的には全滅しまうとい
う事例もしばしば報告されることがあった。
【0005】
【問題を解決するための手段】ここで、本発明の発明者
らは上記課題を解決するために種々の研究を重ねた結
果、このようなワサビ栽培上において起こる生育障害
は、圃場内における養水の滞留に伴って養水中の不純物
がワサビの根に付着してしまい、これにより根が酸素不
足となってしまって根ぐされを起こすことが一因であ
る、という知見を得るに至った。
【0006】本発明は、このような知見に基づき上記課
題を解決するためになされたもので、粘土層の上に砂レ
キを敷設して傾斜勾配を有する定圧層を形成し、この定
圧層の上に、略均等な大きさの石塊が敷き詰められた石
層の上に上記石塊よりも小さな石レキが敷設されて成る
栽培槽を形成し、さらにこの栽培槽の傾斜上流には当該
栽培槽に養水を流通させる養水供給装置を設けるととも
に、上記栽培槽の底部には、上記定圧層に対して屹立す
る仕切壁を、上記傾斜勾配の方向に交差する方向に配設
したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、まず粘土層と砂レキとを十分
に定圧して栽培槽の土台となる定圧層を形成することに
より、圃場底部からの養水の漏水を防いで栽培槽内にお
ける良好な水の走りを維持することができる。さらに定
圧層に適度の傾斜勾配を付けることで、石層および石レ
キより成る栽培槽内を流通する養水の流速が増大され、
該栽培槽における養水の滞留が防止される。
【0008】ところで、この栽培槽は上述のように、略
均等な大きさの石塊が敷き詰められた石層の上に、この
石塊よりも小さな石レキが敷設されて成るものであるか
ら、石層内の石塊同士の間に形成される隙間は石レキ同
士の間に形成される隙間よりも大きくなり、この結果栽
培槽内を流通する養水は栽培槽底部の石層の部分におい
て流量が多くなり、また流速も増加する。ところが本発
明では、この栽培槽の底部には定圧層に対して屹立する
仕切壁が、定圧層の傾斜勾配の方向、すなわち当該栽培
槽を養水が流下する方向に対して、これに交差する方向
に配設されている。このため、上記栽培槽において石層
の部分を大量かつ高速で流下した養水はこの仕切壁に衝
突し、該仕切壁に沿って上方に押し上げられて石レキの
部分を流通する養水を攪拌する。そしてこれにより、栽
培槽内の養水の滞留がより効果的に解消されるととも
に、その流れの均一化が図られる。
【0009】
【実施例】図1ないし図3は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図において符号1は、平地もしく
は山間部等に造成された圃場であって、周囲が側壁2に
よって囲まれたプール状を呈している。この側壁2の材
質は容易に破壊または漏水しない材質であればよく、例
えば木材やコンクリートブロック、コンクリート板等か
ら構成されている。この他、例えば土等からなる側壁を
厚さ1.0〜1.5mm程度の樹脂シートで被覆した構成で
あっても構わない。
【0010】この圃場1の最底部には、粘土を主体とし
た土壌に適度の水を添加しながら定圧を行って粘土層3
が敷設されており、さらにこの粘土層3の上には砂また
は砂利等の砂レキが定圧された砂レキ層4が形成されて
いて、これら粘土層3と砂レキ層4とで定圧層5が構成
されている。ここで、定圧された上記粘土層3の厚さ
は、本実施例では約10cmに設定されている。さらに、
この粘土層3には圃場1の長手方向(図1および図2に
おいて左右方向)に沿って傾斜勾配が与えられている。
この傾斜は、本実施例では図中左側から右側に向かうに
従って下がる傾斜とされており、その勾配は3.5/1
00〜4.0/100の範囲内に設定されている。さら
に上記砂レキ層4は、その厚さが5〜7cmに設定されて
おり、粘土層3と同様に十分定圧されていて、かつその
上面が上記粘土層3の上面に対して平行になるように形
成されている。従って、当該砂レキ層4にも粘土層3と
等しい傾斜勾配が与えられることとなる。なお、砂レキ
層4の底部の砂または砂利の一部は、粘土層3の一部と
混合し合うような状態となっているのが好ましい。
【0011】この定圧層5の砂レキ層4の上には、大き
さ10cm程度の石塊を単層に敷き詰めて成る石層6が形
成されており、さらにこの石層6の上には、粒度3〜5
cmの安山岩あるいは玄武岩等の砕石からなる石レキ7
が、15〜20cmの厚さで敷設されていて、これら石層
6と石レキ7とによって栽培槽8が形成されている。こ
こで本実施例では、この栽培槽8の上面も上記定圧層5
の上面に対して平行になるように形成されており、これ
より当該栽培槽8にも圃場1の長手方向に沿って3.5
/100〜4.0/100の傾斜勾配が与えられること
となる。なお、上記石レキ7については、その10〜2
0%を上記砕石と同じ粒度のゼオライトに置き換えて、
これが栽培槽8の石レキ7中に平均に分布するようにし
てもよい。
【0012】そして、この栽培槽8の中には、当該栽培
槽8の石層6をその層厚方向(上下方向)に貫いて石レ
キ7中に突出する板状の仕切壁9が複数(本実施例では
4つ)、それぞれその壁面を当該圃場1の長手方向に向
けて、上記定圧層5の傾斜勾配の方向に直交する方向、
すなわち圃場1の幅方向に延びるように、また各仕切壁
9…が圃場1の長手方向に互いに等間隔となるように配
設されている。なお、この長手方向に互いに隣合う仕切
壁9,9同士の間隔は、2m以上とされるのが望まし
い。ここで、これらの仕切壁9…は杉や檜等の木材、あ
るいは樹脂材等から形成されており、その厚さは木材な
ら2.0cm以上、樹脂材なら0.7cm以上とすることが望
ましい。またその幅は、本実施例では18cmとされてい
る。さらに、この仕切壁9の下部には、本実施例におけ
る貫通孔としてのスリット10が、当該仕切壁9をその
厚さ方向に貫通するように形成されている。なお、この
スリット10の代わりに、例えば直径2〜3cmの穴を仕
切壁9の下部に多数貫通形成して貫通孔としてもよい。
【0013】このような仕切壁9…は、本実施例ではそ
の下端縁が定圧層5の砂レキ層4内に3cm程埋設された
状態で圃場1内に配置され、さらに両面が栽培槽8の石
層6の石塊によって押え込まれることにより、固定され
ている。しかして、この状態において当該仕切壁9は、
その上端が石層6の上面から僅かに突出して石レキ7内
に食い込むこととなり、またその上記スリット10が栽
培槽8の石層6の位置に開口するように設定されてい
る。なお、この仕切壁9は、治具等を介して直接圃場1
の側壁2等に固定するようにしてもよい。また本実施例
においては、仕切壁9にはその上端側に向かうに従い上
記定圧層5の傾斜勾配方向下流側(図1ないし図3にお
いて右側)に向かう傾斜角が与えられており、この仕切
壁9の水平に対する傾斜角は本実施例では75°に設定
されている。
【0014】このように傾斜して積層形成されるととも
に仕切壁9…が配設された定圧層5および栽培槽8の傾
斜方向上流側(図1ないし図3において左側)には、圃
場1の幅方向に亙って沈砂槽11と貯水槽12とが下流
側に向かってこの順に配設されており、本実施例におけ
る養水供給装置を構成している。なお、符号13で示す
のは沈砂槽11に養水を供給するための養水供給管であ
り、また符号14で示すのはこの養水供給管13の流量
調節用の調節バルブである。
【0015】沈砂槽11と貯水槽12とを仕切る壁部1
5には、その上部に多数のスリット15a…と、下部に
その幅方向に亙って延びる開口部15bとが形成されて
いる。また、貯水槽12と定圧層5および栽培槽8との
間を仕切る壁部16にも、その上部に多数のスリット1
6aが形成されるとともに、下部にはその幅方向に亙っ
て開口部16bが配設されている。なお、この開口部1
6bの開口面積はスリット16a…の開口面積の総和よ
りも大きくなるように設定されており、また該開口部1
6bはその上縁が図2に示すようにほぼ栽培槽8の石層
6の高さに位置するように形成されていて、これにより
沈砂槽11から貯水槽12に供給された養水は、その大
部分がこの開口部16bから栽培槽8に流れ込むように
設定されている。
【0016】一方、定圧層5および栽培槽8の上記傾斜
方向下流側には、やはり圃場1の幅方向に亙って排水槽
17が設けられている。この排水槽17と定圧層5およ
び栽培槽8との間を仕切る壁部18には、栽培槽8の石
層6に臨む位置にその幅方向に亙って排水スリット18
aが設けられており、また同じ位置には石層6内に一端
が埋設されるとともに他端は排水槽17内に開口する水
抜配管19…が設けられている。なお、符号20はこの
水抜配管19を開閉するバルブである。また、この排水
槽17には調節バルブ21を有する排水管22が連結さ
れている。
【0017】このような構成のワサビ栽培用圃場では、
ワサビ苗は栽培槽8の石レキ7より成る部分にその根の
部分が浸漬されるようにして植え付けられ、また養水は
ワサビの栽培に適した10℃〜16℃の温度に調節され
て養水供給管13に供給される。この際、養水中の養分
不足を補足するために窒素、リン、カリウム等の肥料を
施肥してもよい。そして養水供給管13から沈砂槽11
に供給された養水は、壁部15に形成されたスリット1
5a…および開口部15bから貯水槽12に流れ込み、
ここで一旦貯水された後、壁部16のスリット16a…
および開口部16bから栽培槽8に流入する。
【0018】ここで、この栽培槽8の土台となる定圧層
5は、粘土層3と砂レキ層4を十分に定圧して積層して
成るものであるから、栽培槽8に流入した養水は定圧層
5から漏れ出るようなことはなく、また栽培槽8内にお
いては良好な水の流れが維持される。さらに、この定圧
層5には上述のように傾斜勾配が与えられているので、
養水供給管13から沈砂槽11および貯水槽12を経て
供給された養水は、流速が増大されて淀むことなく栽培
槽8内を上記傾斜勾配の上流側から下流側へと流下す
る。
【0019】一方、この栽培槽8は、上述したように略
均等な大きさの石塊より成る石層6の上に、これよりも
小さな石レキ7を敷設して構成されているため、石層6
における石塊同士の隙間は石レキ7同士の隙間よりも大
きくなる。従って、栽培槽8においては石層6の部分の
方が石レキ7の部分よりも透水性が高くなり、このため
当該栽培槽8内を流下する上記養水は、この栽培槽8底
部の石層6の部分において流量、流速とも増大する傾向
となる。しかも本実施例では、貯水槽12と栽培槽8と
の間を仕切る壁部16は、その上部に開口するスリット
16a…の開口面積よりも下部の開口部16bの開口面
積の方が大きく設定されているので、この傾向はさらに
顕著なものとなる。
【0020】ところが上記構成のワサビ栽培用圃場で
は、この栽培槽8の底部には定圧層5から屹立して石層
6を貫通し、当該圃場1の幅方向に亙って延びる仕切壁
9が、圃場1の長手方向に複数配設されている。すなわ
ち、これらの仕切壁9…は石層6を流下する養水に対し
て、その流下方向に対向するように配設されている。こ
のため、上述のように石層6内を大量かつ高速で流下し
てきた養水は、その大部分が仕切壁9に衝突して栽培槽
8上部の石レキ7の部分に押し上げられ、これによって
石レキ7の部分を流れる養水は攪拌されることとなるの
で、栽培槽8内における養水の滞留はより効果的に解消
され、流れの均一化が図られる。
【0021】一方、この仕切壁9…には石層6に臨む位
置にスリット10…が形成されているので、仕切壁9…
に衝突した上記養水のうちの一部はこのスリット10…
を通って仕切壁9…の裏側へと流れ込む。このため、上
記構成のワサビ栽培用圃場においては仕切壁9…の裏側
に養水が滞留することもない。そして、このように栽培
槽8を淀むことなく流下した養水は、当該栽培槽8の傾
斜下流の壁部18に形成されたスリット18aおよび水
抜配管20から排水槽17へと排水され、配水管22か
ら排出される。
【0022】このように上記構成のワサビ栽培用圃場で
は、圃場1の底部に敷設された定圧層5に傾斜勾配が与
えられているため、栽培槽8内を流下する養水の流速が
増大するとともに一定流速の均一な流れを得ることがで
きる。また、栽培槽8の下に敷設されて当該圃場1の土
台となる粘土層3および砂レキ層4が十分に定圧されて
いるため、これらが構成する定圧層5からの養水の漏水
が防止され、これによって水の走りを向上させることが
できる。そして、これらにより栽培槽8内における養水
の滞留を効果的に抑えることが可能となる。
【0023】また、栽培槽8の底部に仕切壁9を設ける
ことによって上述のように栽培槽8を流れる養水に攪拌
作用が生じ、これによって養水の流れが特定箇所で淀む
ことなく均一化されるので、上記効果と相俟って栽培槽
8内における養水の滞留をより一層効果的に解消するこ
とができる。従って、上記構成のワサビ栽培用圃場によ
れば、このような養水の滞留によってワサビの生育に障
害が発生したり、養水中の不純物がワサビの根に吸着さ
れて根ぐされ等の病害が発生したりするのを未然に防止
することができ、これによって確実かつ効率的なワサビ
栽培を行なうことが可能となる。
【0024】これに加えて、栽培槽8に敷設される石レ
キ7の一部(10〜20%)を上述のようにゼオライト
に置き換えた場合には、このゼオライトに養水中の不純
物が吸着されてしまうため、このような不純物による根
ぐされの発生をさらに確実に防止することが可能とな
る。また、養水中に窒素、リン、カリウム等の肥料を施
肥した場合には、これが上記ゼオライトに固定されるた
め、上記肥料を有効に利用してワサビの育成を効果的に
促進することも可能となる。
【0025】なお、栽培槽8を流下し、排水槽17を経
て配水管22から排出された養水は、再び養水供給管1
3から当該圃場1に供給されるようにしてもよい。特に
養水に施肥を行なった場合には、このような構成を採る
ことによって肥料の有効利用を図ることができる。
【0026】また、例えば仕切板9…の裏側に多数の孔
が形成されたパイプを敷設し、このパイプから養水や圧
縮空気とオゾンとの混合気体等を、栽培槽8を流下する
養水に供給するようにしてもよい。しかして、このパイ
プから養水を供給した場合には、これによって上記攪拌
作用が促進されるため、栽培槽8内の養水の滞留をさら
に効果的に解消することができる。一方、このパイプか
ら上記混合気体等を供給した場合には、この気体が気泡
となって養水を攪拌するため滞留が解消されるととも
に、オゾンが養水中に溶け込んでその溶存酸素量が増大
するため、養水の酸素不足が解消されて良好な生育を促
すことが可能となる。これは特に、温度上昇に伴う溶存
酸素の低下が著しい夏期において優れた効果を奏する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、定
圧層に傾斜勾配を与えることによって栽培槽を流下する
養水の流速が増大するとともに、栽培槽の底部に仕切壁
を配設することにより流下する養水に攪拌作用が生じ
る。そしてこれにより、養水の均一な流れを得ることが
可能となって養水の滞留が解消されるので、この滞留に
伴うワサビの生育障害を防止することができるととも
に、病害等の発生を予防することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の側断面図である。
【図3】図1に示す実施例の平面図である。
【符号の説明】 1 圃場 3 粘土層 4 砂レキ層 5 定圧層 6 石層 7 石レキ 8 栽培槽 9 仕切壁 10 スリット 11 沈砂槽 12 貯水槽 13 養水供給管 15,16,18 壁部 15a,16a,18a 各壁部のスリット 15b,16b 各壁部の開口部 17 排水槽 19 水抜配管 22 配水管
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/00 301 A01G 31/00 608 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘土層の上に砂レキが敷設されて傾斜勾
    配を有する定圧層が形成され、この定圧層の上には、略
    均等な大きさの石塊が敷き詰められた石層の上に上記石
    塊よりも小さな石レキが敷設されて成る栽培槽が形成さ
    れ、さらにこの栽培槽の傾斜上流には当該栽培槽に養水
    を流通させる養水供給装置が設けられるとともに、上記
    栽培槽の底部には、上記定圧層に対して屹立する仕切壁
    が、上記傾斜勾配の方向に交差する方向に配設されてい
    ることを特徴とするワサビ栽培用圃場。
  2. 【請求項2】 上記仕切壁には、上記栽培槽の石層の位
    置に開口する貫通孔が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のワサビ栽培用圃場。
  3. 【請求項3】 傾斜勾配を有する定圧層の上に、略均等
    な大きさの石塊と、この石塊よりも小さな石レキとを層
    状に敷設して栽培槽を形成し、この栽培槽の傾斜上流か
    ら養水を流通させるとともに、この栽培槽の底部に、上
    記定圧層に対して屹立する仕切壁を上記傾斜勾配の方向
    に交差する方向に配設して、上記栽培槽を流下する上記
    養水の流れを制御することを特徴とするワサビの栽培方
    法。
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