JP3215411U - カバーテープの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】弱い引っ張り力で安定してキャリーテープと分離できるカバーテープの構造を提供する。【解決手段】カバーテープは、二枚のシート状を重ねた第一、第二基層1、2の間に、粘着力が比較的弱い一つの第一粘着層3を有する。第二基層の別側の表面に比較的強い粘着力を具有する第二粘着層4を設け、プリセットのキャリーテープBの両サイドと粘着する。第二基層の両サイドとキャリーテープの結合部位にそれぞれ縦方向に延伸して貫通する一つの切欠槽23を設けることで、第二基層を中間部位に位置する一つの中脱部21及び両サイド部位に位置する固定部22に分割することができる。カバーテープを剥離する際、安定且つ比較的弱い引っ張る力を持って、第一基層と第二基層の二つの固定部がまず分離し、中脱部を残して第一基層とキャリーテープとを分離できる。【選択図】図3
Description
本考案はカバーテープの構造に関し、特にヒートシール及び自己粘着型のカバーテープに適用し、且つ単一のデザインで異なる材質のキャリーテープに通用し、尚且つコントロール可能、安定した剥離強度を具有するカバーテープの構造に関する。
プラスティックのキャリーテープ(Carrier Tape)は主に表面実装技術SMT(Surface Mounted Technology)の生産のために補助の役割を果たす大事なパッキング材料の一つである。一般的なキャリーテープはプラスティックキャリーテープのロール材料(材料テープ)を成型、穴あけなどの加工を経て、それぞれプリセットの形状に合わせて電子部品を収納できる窪み部位を形成し、及び定位用の縁穴で一つのカバーテープ(Cover Tape)とシーリングすることで、電子部品をパッキングする目的に達する。しかし、各種の電子製品のデザインはますます軽く、薄く、短く、小さくなるに連れ、消費性電子製品が明らかにミニで精巧化する趨勢にあるため、SMTは生産高、精度、品質、サービスの各面におけるニーズも更に求められるようになっている。
従来のキャリーテープにあるカバーテープは主にヒートシール型カバーテープと自己粘着型カバーテープの二種類がある。ヒートシール型カバーテープは熱活性化粘着剤(或いはホットメルト接着剤)に熱を加えて粘着性が生まれる。単一の膜層のカバーテープをキャリーテープに粘着し、自己粘着型カバーテープは感圧粘着剤(或いは自己型粘着剤、PSA感圧接着と呼ぶ)により、単一の膜層のカバーテープをプレスしてキャリーテープに粘着する。上述の二種類のカバーテープは、応用する際に、尚も幾つかの欠点がある:
1、まず、ヒートシールカバーテープの応用は、シーリングするキャリーテープの材質に基づき、特定のホットメルト接着剤及び相応する加工条件がある。プロセスが複雑なだけでなく、設備に対する要求も高い。使用する際、シーリング効果を得るには加熱装置が必要であり、ヒートシールした後は、外界環境の影響を受けて、シールした縁が避けやすく、生産する過程においても、温度と気圧の調整が必要であり、使用が比較的不便である。
2、自己粘着型カバーテープは感圧粘着剤に対する要求が比較的高く、ニーズを満たすためには、ある程度のシール強度が必要であり、且つキャリーテープの材質に基づき、適用する感圧粘着剤を調製し、カバーテープを剥離する安定性をコントロールすることで、シール強度が不足、或いは剥離した後、キャリーテープの表面に粘着剤が残留するのを避ける。同時に環境の要素が品質に影響を与えやすく、シール不良になりやすく、引っ張る強さを弱くすることができず、且つ不安定である。また製品が直接接触する縁は、剥離する際に接着剤が残留する現象が生じやすく、機械に対して不良な影響を与えやすい。
上述の従来のヒートシール型カバーテープと自己粘着型カバーテープは、いずれも接着剤の成分で剥離力を安定させているが、実際応用する際に、応用するキャリーテープの材質(キャリーテープ表面の材質)、環境(温度、湿度など)などの要素は、全てシール接着剤が剥離する時の作用力の安定性に影響を与えるため、製品が普遍的に異なるキャリーテープにおける剥離強度が一致せず、剥離力が不均等などの問題が生じ、該カバーテープとキャリーテープが剥離する過程において、剥離作用力の安定に影響を及ぼし、進んでは部品の変位、跳動、粘着などの問題が起きやすい。このような状況を改善するために、中脱型カバーテープのデザインがあり、カバーテープの剥離状況を変えることを介し、剥離する時の引っ張る作用力を安定範囲内にコントロールするよう期待している。
目下知られている中脱カバーテープの構造は、図1に示すような構造である。該カバーテープ6は一つの長方形シート状の基底材61の一つの表側に一つの感圧粘着層62を設け、外部の一つのキャリーテープ(図に未掲載)と互い粘着する。且つ、該感圧粘着層62は該基底材61から離れた一つの表側に、ニーズに基づき一つのコーティング層64を設置することができる。また、該基底材61の両サイドはレーザー或いはその他の加工方法を用いて、それぞれ一列のマイクロ型切口セットを設置することができ、各マイクロ型切口セットは複数の該基底材61を貫通しないアーチ型マイクロ型切口63が間隔を開けて排列したものである。使用する際、各マイクロ型切口63を利用して該基底材61両サイドの構造強度を破壊することで、該カバーテープ6に力を施した際、それぞれ二つのマイクロ型切口セットに沿って延伸するルートが、安定した裂け口を形成する。
また図2に示す構造のように、一つの長方形シート状のカバーテープ7の上下表面にそれぞれ一つの上メッキ層71及び一つの底メッキ層72を設ける。且つ該底メッキ層72の両サイドの部分にそれぞれ一つの粘着棒73を設けることで、外部の一つのキャリーテープ(図に未掲載)の両サイドを粘着する。また、該カバーテープ7の両サイドの上下表面にはそれぞれ(連続或いは非連続の)半裂け口74、75を加工して形成し、それらのカバーテープ7を貫通しない半裂け口74、75を利用し、該カバーテープ7両サイドの構造を破壊することができ、断裂しやすい部分を形成することで、該カバーテープ7を操作する際、上述の断裂しやすい部分と該キャリーテープを分離しやすくする。もはや該カバーテープ7と該キャリーテープ間の粘着棒を剥離するのではなく、前記キャリーテープの材質、環境などの要素により、シールの安定性に影響を与えるなどの欠点を避けることができる。しかし、該マイクロ型切口63にしても、或いは半裂け口74、75のデザインにしても、実際に応用する際、いずれも加工が繁雑で不便、品質が不安定、且つ加工コストが高く、値段を下げにくいため、製品全体の競争力に影響を及ぼす。
この他、カバーテープのデザインにおいて、応用するキャリーテープの材質と密接な関係がある。よく見られるキャリーテープの材質の種類は多く、例えばPS(Polystyreneポリスチレン、ポリスチレン)、PC(Polycarbonate ポリカーボネート、ポリカーボネート)、PET(Polyethylene Tterephthalate、ポリエチレンテレフタレート)、PP(Polypropylene、ポリプロピレン)など、各種材質の物理性質がそれぞれ異なる。使用上のニーズに基づき、例えばカバーテープのシール強度、剥離強度、安定性など、往々にして特製のカバーテープ及びシーラントでなければニーズを満足することができない。よって一種のカバーテープの構成により、全ての材質のキャリーテープのシール条件を満足するのはほぼ不可能であることを鑑みて、従来のカバーテープが応用と剥離する際の上述の不足について、更なる改善が必要であった。
前記公知構造のヒートシール型或いは自己粘着型カバーテープとキャリーテープが剥離する時の引っ張る方法を改革する。ダブル層固定部は分離できる構造設計であり、第二層の固定部は強い粘着性のものを使い、キャリーテープの両サイドを完全にシールする。キャリーテープの材質に制限されず、更に第一層において、剥離強度(peel strength)をコントロールできる弱い粘着性で固定部を粘着する。カバーテープとキャリーテープを剥離する際、第一層は安定した引っ張る力(即ち剥離強度)で固定部と分離し、永遠に20〜90g、もしくは20〜70gに安定し、キャリーテープの材質、環境などの要素に制限されず、萬用型(単一のスタイルで全ての材質或いは成型不良のキャリーテープに適用する)の効果に達する。
本考案の第1の目的は、一種のカバーテープの構造を提供することにある。それは二枚のシート状を重ねた第一、第二基層の間に、粘着力が比較的弱い第一粘着層を設ける。該第二基層の別側は、比較的強い粘着力を具有する第二粘着層がキャリーテープの両サイドと粘着する。該第二基層の両サイドと該キャリーテープの結合部位にそれぞれ縦方向に延伸して貫通する一つの切欠槽を設ける。該二つの切欠槽は該縁に沿って延伸し、該第二基層を中間部位に位置する一つの中脱部及び両サイド部位に位置する固定部に分割することができる。該第一、第二基層が力を受けた際、二つの固定部の該第一粘着層に近い一つの表側が剥離することで、該中脱部は該第一基層と共に、直接該キャリーテープと分離することができる。よって、各種の粘着剤が異なるキャリーテープの材質に対応して形成する剥離作用力の安定性の差異を有効的に改善する。且つ剥離力が不均等により部品が変位、跳動するなどの欠点を避けることができる。
本考案の第2の目的は、一種のカバーテープの構造を提供することにある。該第二粘着層はニーズに基づき、ホットメルト接着剤或いはPSA接着剤などの材質を採用し、異なる場合のニーズに合わせることができるため、広い応用範囲を具有する。
本考案の第3の目的は、一種のカバーテープの構造を提供することにある。全体の加工は比較的簡単、コストが低い。また、該第一基層は簡単に重複加工して再利用できるため、比較的低いコスト及び最良の経済効果を具有する。
上述の目的を解決するために、本考案はカバーテープの構造を提供するものである。本考案に含まれるのは:第一基層、第二基層、第一粘着層、第二粘着層である。第一基層1は一つの細長いシート状構造体である。第二基層は該第一基層と相似形状のシート状を具有する。第一粘着層は該第二基層に近い該第一基層の片側表面に設置し、該第一、第二基層を粘着し、且つ一つの相応する第一剥離強度を形成することで、該第一基層は引っ張る力の作用を受けることができ、該第二基層と互いに剥離する。第二粘着層は該第一基層から離れた該第二基層の片側表面に設置し、該第二基層をプリセットの一つのキャリーテープと粘着し、一つの相応する第二剥離強度を形成する。且つ該第二剥離強度は該第一剥離強度より大きい。その中、該第二基層の両サイドに二つの縦方向に延伸する切欠槽を設けることで、該第二基層は中間部位に位置する中脱部及び、両サイドに位置し、該キャリーテープと粘着するための固定部に分割することができる。それにより該カバーテープは該キャリーテープを剥離する際、該第一粘着層の剥離強度の引っ張る力を持って、該第一基層と該第二基層の二つの固定部をまず分離し、且つ該第二基層の二つの固定部は、該キャリーテープと粘着を保つことができる。該中脱部は該第一基層と共に、直接該キャリーテープと分離する。
上述の構造に基づき、該第二基層から離れた第一基層の片側表面に、一つの機能塗布層を具有する。
上述の構造に基づき、該機能塗布層は一つの帯電防止層である。
上述の構造に基づき、該第一、第二基層の材質はPET(Polyethylene Tterephthalate、ポリエチレンテレフタレート)或いはOPP(O−phenylphenol、o-フェニルフェノール)を選択することができる。
上述の構造に基づき、該第一粘着層は、弱い剥離強度の軽い粘着性のPSA接着剤(感圧接着剤、Pressure Sensitive Adhesive)である。
上述の構造に基づき、該第一粘着層が該二つの固定部と該キャリーテープ第一基層との間で作用する剥離強度は、20〜70g、20〜80或いは20〜90gの間にコントロールすることができる。
上述の構造に基づき、該第二粘着層は強い剥離強度の強い粘着性のホットメルト接着剤、或いは強い粘着性のPSA接着剤(感圧接着剤、Pressure Sensitive Adhesive)を選択することができる。
上述の構造に基づき、該第二粘着層が第二基層の二つの固定部と該キャリーテープとの間で作用する剥離強度は少なくとも100g以上或いは120g以上にコントロールすることができる。
上述の構造に基づき、該第二基層から離れた該第二粘着層は一つの表側に、該中脱部に対応する部位に一つの機能塗布層を設ける。
上述の構造に基づき、該機能塗布層は一つの帯電防止層である。
本考案の構造により、各種の粘着剤が異なるキャリーテープの材質に対応して形成する剥離作用力の安定性の差異を有効的に改善し、且つ剥離力が不均等により部品が変位、跳動するなどの欠点を避けることができる。また、該第二粘着層はニーズに基づき、ホットメルト接着剤或いはPSA接着剤などの材質を採用し、異なる場合のニーズに合わせることができるため、広い応用範囲を具有する。全体の加工は比較的簡単、コストが低い。また、該第一基層は手軽に再利用できるため、比較的低いコスト及び最良の経済効果を具有する。
以下、本考案の構造と特徴および効果を、最良実施例と図面を参照しながら詳細に説明する。
図3から図5に示すように、本考案第一実施例は一つのヒートシール型カバーテープを例に挙げている。カバーテープAの主な構造に含まれるのは:第一基層1、第二基層2、第一粘着層3及び第二粘着層4などの部分である。その中、該第一基層1は一つの細長いシート状構造体とすることができる。該材質はPET(Polyethylene Terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)或いはOPP(O−phenylphenol、o-フェニルフェノール)、またはPS(Polystyreneポリスチレン)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene、アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(Polycarbonate、ポリカーボネート)などの材質をセレクトすることができる。加熱射出圧縮してシート状にすることで、良好な強靭性、強度、耐衝撃性などの物理特性を保つことができる。
該第二基層2と該第一基層1は相似或いは同じサイズ形状のシート構造体を具有する。該第一基層1の下表側に重ね、該材質は該第一基層1と同じにすることができる。
該第一粘着層3を該第一、第二基層1、2の間に設置し、該粘着力を利用して該第一、第二基層1、2の間に一つの相応する第一剥離強度が生まれることができる。
本実施例において、該第一粘着層3は軽い粘着性のPSA接着剤(感圧接着剤、Pressure Sensitive Adhesive)とすることができる。
該第二粘着層4を該第一基層1から離れた第二基層2の下側表面に設置し、それは一つの粘着性の強いヒートシール接着剤を具有(粘着性は該第一粘着層3より強い)し、ヒートシール加工により、プリセットの一つのキャリーテープBの両サイドに粘着し、該第一剥離強度よりも強い第二剥離強度が生じる。
本実施例において、該第二粘着層4は粘着性の強いホットメルト接着剤、或いは加熱して粘着した後に、比較的強いシール力が生まれるその他の接着剤とする。
一つの実行可能の実施例において、該第二基層2の両サイドにそれぞれ貫通する一つの切欠槽23を設け、該二つの切欠槽23はそれぞれ該第二基層2の縁に沿って縦方向に延伸することで、該第二基層2を中間部位に位置し、該収納スペースB1に対応する一つの中脱部21及び、両サイド部位に位置し、各サイド部B2に対応する固定部22に分割することができる。
該キャリーテープBは中間部位に等間隔で複数の収納スペースB1を設けることで、予定する電子部品(図に未掲載)を入れる。キャリーテープBの両サイドにはそれぞれ平らでまっすぐな一つのサイド部B2を設ける。実際応用する際、該二つの固定部22に対してヒートシール加工を施し、二つの固定部22の第二粘着層4が熱を受けて、キャリーテープBの両サイドにあるサイド部B2に加圧して粘着する。
上述の構造において、該カバーテープA全体は、該第二基層2の両サイドにある固定部22を通じて、第二粘着層4を該キャリーテープBの各サイド部B2にヒートシールする。各固定部22の別の一つの表側は、該第一粘着層3を通じて該第一基層1と粘着し、且つ該第二粘着層4は該第一粘着層3と比べ、比較的強い剥離強度を具有する。よって、該カバーテープAが図5に示すように、該キャリーテープBから離れる方向の外力(引っ張る力)を受ける際、該第一粘着層3の剥離強度が第二粘着層4の剥離強度より小さいため、第二基層2の該二つの固定部22はまず第一粘着層3の片側と該第一基層1が分離する。該二つの固定部22と該第一基層1が分離した後、別側は尚も第二粘着層4により該キャリーテープBの両サイド部B2と粘着する。該中脱部21は該第一基層1と共に直接該キャリーテープBと分離できることによりカバーテープAの動作が完了し、キャリーテープBの該収納スペースB1を開ける。
本考案の上記の構造は、ダブル層構造の該第一基層1と該第二基層2の二つの固定部22を剥離する。選択して固定できる該第一基層1と該第二基層2の材質と、該第一粘着層3の粘着特性を介し、有効的に両者間の剥離強度をコントロールすることができる。即ち該カバーテープAと該キャリーテープBの間の剥離強度を反映する(該第一粘着層3が二つの固定部22と該第一基層1との間で作用する剥離強度を20〜70g、20〜80g、20〜90gの間にコントロールし、効果とコストを考慮すれば、20〜80gがベストである)。該第二基層2の二つの固定部22は分離することができ、且つ該キャリーテープBにシールするため、該第二粘着層4は粘着性の強いホットメルト接着剤を選択して完全にシールすることができ、キャリーテープBの材質に制限されない (該第二粘着層4が該第二基層2の二つの固定部22と該キャリーテープBとの間で作用する剥離強度は、少なくとも100g以上或いは120g以上にコントロールすることができる)。分離できる該二つの固定部22及び両サイドの第一、第二粘着層3、4の剥離強度の差異を介し、全体のデザインにおいて、剥離する過程の安定性の確保は大変しやすく、異なる材質のキャリーテープに通用し、且つ有効的に剥離力が不均等により部品が変位、跳動するなどの状況を避けることができる。
実際に応用する際、該第二基層2から離れた該第一基層1の一つの表側に、ニーズに基づき一つの機能性塗布層10(一つの導電層或いは帯電防止層とすることができる)を設置することができる。該機能塗布層10は主に樹脂材(アクリル樹脂、ポリオキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂・・・などとすることができる。)、添加導電剤(カーボンナノチューブ或いは導電性ポリマー)などとすることができる)によって構成する。ディップ、ロール或いはスプレーの方法を用いて該第一基層1の表面に塗布し、該樹脂材料と該第一基層1が良好な互換性のある密着性を形成することを利用し、該導電剤と合わせれば導電或いは帯電防止の機能に達することができ、外部の静電気により該収納スペースB1内部にある電子部品が損壊するのを避ける。この他、実務上、該第二基層2から離れた該第二粘着層4の片側表面にも有機能性塗料を塗布することができ、上述のような導電層或いは帯電防止層を形成し、該収納スペースB1内部の電子部品の保護を強化する効果を持つ。
図6から図8に示すように、本考案の第二実施例は一つの自己粘着型カバーテープを例に挙げ、カバーテープCの主な構造に含まれるのは:一つの第二粘着層40、及び前述第一実施例と同じ第一基層1、第二基層2及び第一粘着層3などの部分である。その中、該第一基層1、第二基層2及び第一粘着層3は前記第一実施例と同じ方法で互いに組み合わせて結合する。その差異は:該第二粘着層40の粘着力は該第一粘着層3(弱い粘着性のPSA接着剤)の粘着剤よりも強い。粘着剤は強い粘着性のPSA接着剤(感圧接着剤、Pressure Sensitive Adhesive)を選択して、該第一基層1から離れた該第二基層2の下側表面に設置し、少なくとも該二つの固定部22とキャリーテープBの両サイドの間に設けることで、該第二基層2の両サイドにある固定部22が加圧を経て、該第二粘着層40を該キャリーテープBの各サイド部B2の上と粘着(シーリング)する。各固定部22の別の一つの表側は、該第一粘着層3を通じて該第一基層1と結合し、且つ該第二粘着層40は該第一粘着層3と比べ、比較的強い粘着力(剥離強度)を具有する。
該カバーテープCが図8に示すように、該キャリーテープBから離れる方向の外力(引っ張る力)を受ける際、該第一粘着層3の剥離強度が該第二粘着層40の剥離強度より小さいため、第二基層2の該二つの固定部22はまず第一粘着層3の片側と該第一基層1と分離する。該二つの固定部22が分離した後は尚も該第二粘着層40は該キャリーテープBの二つのサイド部B2に粘着する。該中脱部21は該第一基層1と共に直接該キャリーテープBと分離できることによりカバーテープAの動作が完了し、キャリーテープBの該収納スペースB1を開ける。
前記第一実施例と同じく、第二実施例の自己粘着型カバーテープはダブル層構造の該第一基層1と該第二基層2の二つの固定部22を剥離する。選択して固定できる該第一基層1と該第二基層2の材質と、該第一粘着層3の粘着特性を介し、有効的に両者間の剥離強度をコントロールする。即ち該カバーテープAと該キャリーテープBの間の剥離強度を反映する(該第一粘着層3が二つの固定部22と該第一基層1の間で作用する剥離強度を20〜70g、20〜80g、20〜90gの間にコントロールし、効果とコストを考慮すれば20〜80gがベストである)。該第二基層2の二つの固定部22は分離することができ、且つ該キャリーテープBとシーリングするため、該第二粘着層40は粘着性の強いPSA接着剤を選択して完全にシーリングすることができ、キャリーテープBの材質に制限されない (該第二粘着層40が該第二基層2の二つの固定部22と該キャリーテープBとの間で作用する剥離強度は、少なくとも100g以上或いは120g以上にコントロールすることができる)。分離できる該二つの固定部22及び両サイドの第一、第二粘着層3、40の剥離強度の差異を介し、全体のデザインにおいて、剥離する過程の安定性の確保は大変しやすく、異なる材質のキャリーテープに通用し、且つ有効的に剥離力が不均等により部品が変位、跳動するなどの状況を避けることができる
実際に応用する際、該第二基層2から離れた該第一基層1の一つの表側に、ニーズに基づき一つの機能性塗布層10(一つの導電層或いは帯電防止層とすることができる)を設置することができ、外部からの静電気により該収納スペースB1内部にある電子部品が損壊するのを避けることができる。該第二基層2から離れた該第二粘着層40の片側表面に、別途一つの機能塗布層5を設ける。該機能塗布層5の材質と構造は、該機能塗布層10と同じであり、およそ該中脱部21の部位に設置する。帯電防止効果を提供すると同時に、該第二基層2の表面にある第二粘着層40が該収納スペースB1内部にある電子部品と粘着するのを避けることができる。
上述をまとめると、確かに本考案のカバーテープの構造が応用できる範囲が広く、安定した粘着作用力を保つことで、有効的にカバーテープが剥離する過程において、部品が変位、跳動、粘着などの問題が生じるのを防止する効果がある。
1 第一基層
2 第二基層
21 中脱部
22 固定部
23 切欠槽
3 第一粘着層
4、40 第二粘着層
5、10 機能塗布層
6、7、A、C カバーテープ
61 基底材
62 感圧粘着層
63 マイクロ型切口
64 コーティング層
71 上メッキ層
72 底メッキ層
73 粘着棒
74、75 半裂け口
B キャリーテープ
B1 収納スペース
B2 サイド部
2 第二基層
21 中脱部
22 固定部
23 切欠槽
3 第一粘着層
4、40 第二粘着層
5、10 機能塗布層
6、7、A、C カバーテープ
61 基底材
62 感圧粘着層
63 マイクロ型切口
64 コーティング層
71 上メッキ層
72 底メッキ層
73 粘着棒
74、75 半裂け口
B キャリーテープ
B1 収納スペース
B2 サイド部
Claims (10)
- 第一基層、第二基層、第一粘着層、第二粘着層を含み、
第一基層は一つの細長いシート状構造体であり、
第二基層は該第一基層と相似形状のシート状を具有し、
第一粘着層は該第二基層に近い該第一基層の片側表面に設置し、該第一、第二基層を粘着し、且つ一つの相応する第一剥離強度を形成することで、該第一基層は引っ張る力の作用を受けることができ、該第二基層と互いに剥離し、
第二粘着層は該第一基層から離れた該第二基層の片側表面に設置し、該第二基層を該キャリーテープと粘着し、且つ一つの相応する第二剥離強度を形成し、且つ該第二剥離強度は該第一剥離強度より大きく、
その中、該第二基層の両サイドに二つの縦方向に延伸する切欠槽を設けることで、該第二基層は中間部位に位置する中脱部及び、両サイドに位置し、該キャリーテープと粘着するための固定部に分割することができ、それにより該カバーテープは該キャリーテープを剥離する際、該第一剥離強度の引っ張る力を持って、該第一基層と該第二基層の二つの固定部をまず分離し、該第二基層の二つの固定部は、キャリーテープと粘着を保つことができ、且つ該中脱部は該第一基層と共に、直接該キャリーテープと分離できることを特徴とするカバーテープの構造。 - 前記該第二基層から離れた第一基層の片側表面に、一つの機能塗布層を具有することを特徴とする請求項1記載のカバーテープの構造。
- 前記該機能塗布層は一つの帯電防止層であることを特徴とする請求項2記載のカバーテープの構造。
- 前記該第一、第二基層の材質はPET材質或いはOPP材質とすることを特徴とする請求項1記載のカバーテープの構造。
- 前記該第一粘着層は、弱い剥離強度の軽い粘着性のPSA接着剤であることを特徴とする請求項1記載のカバーテープの構造。
- 前記該第一粘着層が該二つの固定部と該第一基層との間で作用する剥離強度は、20〜80gの間であることを特徴とする請求項5記載のカバーテープの構造。
- 前記該第二粘着層は強い剥離強度の強い粘着性のホットメルト接着剤、或いは強い粘着性のPSA接着剤とすることを特徴とする請求項1記載のカバーテープの構造。
- 前記該第二粘着層が第二基層の二つの固定部と該キャリーテープとの間で作用する剥離強度は100g以上とすることを特徴とする請求項7記載のカバーテープの構造。
- 前記該該第二基層2から離れた第二粘着層40の片側表面に、該中脱部の部位に対応する部位に一つの機能塗布層を具有することを特徴とする請求項8記載のカバーテープの構造。
- 前記該機能塗布層は一つの帯電防止層であることを特徴とする請求項9記載のカバーテープの構造。
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CN114765960A (zh) * | 2019-09-20 | 2022-07-19 | 伊贝尔医疗公司 | 卫生敷料 |
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