JP3215223B2 - 自動車のハイマウントストップランプ - Google Patents
自動車のハイマウントストップランプInfo
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60Q—ARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
- B60Q1/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
- B60Q1/26—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
- B60Q1/30—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating rear of vehicle, e.g. by means of reflecting surfaces
- B60Q1/302—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating rear of vehicle, e.g. by means of reflecting surfaces mounted in the vicinity, e.g. in the middle, of a rear window
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両に用いら
れるハイマウントストップランプ(以下、HMSLと略
称する)に関し、特にホログラムや回折格子板(以下、
ホログラム等と称する)を用いたHMSLに関する。
れるハイマウントストップランプ(以下、HMSLと略
称する)に関し、特にホログラムや回折格子板(以下、
ホログラム等と称する)を用いたHMSLに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のHMSLは後続車に対してブレ
ーキを明瞭に確認させる上で有効であり、近年では自動
車のリアウインドガラスを透して表示させるようにした
HMSLが提案されている。しかしながら、HMSLを
リアウインド位置に設けると、自車の運転者の後方視界
を制約することがある。そこで、最近ではホログラムを
用いたものが提案されている。例えば、先に本出願人が
特開平3−65448号公報で提案しているものは、ホ
ログラム像が記録されたホログラムを自動車のリアウイ
ンドガラス等に設け、このホログラムに対向して設けた
再生光源からの再生光を照射することで、再生されたホ
ログラム像を自動車の後方から視認できるようにしたも
のである。このHMSLでは、従来のHMSLに用いら
れるレンズステップ像をホログラムに記録させておき、
再生光に赤色光を用いれば、後続車両からは赤色のレン
ズステップ像を視認することができ、HMSLとして有
効に機能することができる。
ーキを明瞭に確認させる上で有効であり、近年では自動
車のリアウインドガラスを透して表示させるようにした
HMSLが提案されている。しかしながら、HMSLを
リアウインド位置に設けると、自車の運転者の後方視界
を制約することがある。そこで、最近ではホログラムを
用いたものが提案されている。例えば、先に本出願人が
特開平3−65448号公報で提案しているものは、ホ
ログラム像が記録されたホログラムを自動車のリアウイ
ンドガラス等に設け、このホログラムに対向して設けた
再生光源からの再生光を照射することで、再生されたホ
ログラム像を自動車の後方から視認できるようにしたも
のである。このHMSLでは、従来のHMSLに用いら
れるレンズステップ像をホログラムに記録させておき、
再生光に赤色光を用いれば、後続車両からは赤色のレン
ズステップ像を視認することができ、HMSLとして有
効に機能することができる。
【0003】例えば、図11はその概略構成を示す斜視
図であり、自動車のリアウインドガラス2の内面にフィ
ルム状に形成したホログラム3を貼り付けておき、この
ホログラム3に対向するリアパーセルシェルフ4に再生
光源10を配置している。そして、この再生光源10か
ら射出される再生光をホログラム3に照射させることに
より、リアウインドガラス2の外部にホログラム像を再
生させている。なお、近年では前記したHMSLと同様
の考えで、ホログラムに代えて回折格子板を用いたもの
も提案されており、この場合には自動車の後方に回折像
を生成して後続車両に視認させている。
図であり、自動車のリアウインドガラス2の内面にフィ
ルム状に形成したホログラム3を貼り付けておき、この
ホログラム3に対向するリアパーセルシェルフ4に再生
光源10を配置している。そして、この再生光源10か
ら射出される再生光をホログラム3に照射させることに
より、リアウインドガラス2の外部にホログラム像を再
生させている。なお、近年では前記したHMSLと同様
の考えで、ホログラムに代えて回折格子板を用いたもの
も提案されており、この場合には自動車の後方に回折像
を生成して後続車両に視認させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
方式のHMSL、例えば図11に示したHMSLでは、
ホログラム3が湾曲されたリアウインドガラス2の内面
に貼り付けられているため、図12のように、再生光源
10の光軸方向から見るとホログラム3はリアウインド
ガラス2の曲率に沿って湾曲された状態で設置されてい
ることになる。一方、再生光源10の開口部の形状はホ
ログラム3の形状に合わせて真直な細長い形状に形成さ
れているため、再生光源10からの光をホログラム2に
照射すると、リアウインドガラス2の面には、図12に
鎖線で示すように矩形状態に再生光L2が照射されるこ
とになり、再生光の照射パターンとホログラム3との間
に一致されない照射領域が生じ、この領域でホログラム
3に再生光が照射されなくなる。したがって、この不一
致によりホログラム3による像再生の効率が低下する一
方で、ホログラム3を透過しない光がリアウインドガラ
ス2から外部に漏れて障害光となり、HMSLの視認性
や見栄えを低下させることがある。本発明の目的は、リ
アウインドガラスに貼り付けられた湾曲したホログラム
等に対して有効に再生光を照射してその視認性及び見栄
えを改善したHMSLを提供することにある。
方式のHMSL、例えば図11に示したHMSLでは、
ホログラム3が湾曲されたリアウインドガラス2の内面
に貼り付けられているため、図12のように、再生光源
10の光軸方向から見るとホログラム3はリアウインド
ガラス2の曲率に沿って湾曲された状態で設置されてい
ることになる。一方、再生光源10の開口部の形状はホ
ログラム3の形状に合わせて真直な細長い形状に形成さ
れているため、再生光源10からの光をホログラム2に
照射すると、リアウインドガラス2の面には、図12に
鎖線で示すように矩形状態に再生光L2が照射されるこ
とになり、再生光の照射パターンとホログラム3との間
に一致されない照射領域が生じ、この領域でホログラム
3に再生光が照射されなくなる。したがって、この不一
致によりホログラム3による像再生の効率が低下する一
方で、ホログラム3を透過しない光がリアウインドガラ
ス2から外部に漏れて障害光となり、HMSLの視認性
や見栄えを低下させることがある。本発明の目的は、リ
アウインドガラスに貼り付けられた湾曲したホログラム
等に対して有効に再生光を照射してその視認性及び見栄
えを改善したHMSLを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のHMSLは、湾
曲された自動車のリアウインドガラス面に延設したホロ
グラム等に再生光源からの光を照射して自動車の後方に
像を再生するハイマウントストップランプにおいて、再
生光源は光源を内装したボディの開口部から光を射出で
き、かつその開口部が前記ホログラム等に沿って湾曲さ
れた形状に構成する。ここで、再生光源は光源を内装し
たボディの開口部から平行な光を射出でき、かつその開
口部の中心線がホログラム等の中心線と一致されるよう
に湾曲される。或いは、再生光源は光源を内装したボデ
ィの開口部から集光性の光を射出でき、かつその開口部
が前記ホログラム等と平行になるように湾曲される。
曲された自動車のリアウインドガラス面に延設したホロ
グラム等に再生光源からの光を照射して自動車の後方に
像を再生するハイマウントストップランプにおいて、再
生光源は光源を内装したボディの開口部から光を射出で
き、かつその開口部が前記ホログラム等に沿って湾曲さ
れた形状に構成する。ここで、再生光源は光源を内装し
たボディの開口部から平行な光を射出でき、かつその開
口部の中心線がホログラム等の中心線と一致されるよう
に湾曲される。或いは、再生光源は光源を内装したボデ
ィの開口部から集光性の光を射出でき、かつその開口部
が前記ホログラム等と平行になるように湾曲される。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明のHMSLの第1実施例の一部を破断
した斜視図、図2はその部分分解斜視図、図3は図1の
A−A線に沿う拡大断面図である。これらの図におい
て、HMSL1は、自動車の車体開口に装着された曲面
ガラスからなるリアウインドガラス2の中央部分の下縁
に沿った位置の内面に、横に細長いフィルムとして形成
されたホログラム3が一体に貼り付けられている。この
ホログラム3は、その詳細な説明は省略するが、透明な
樹脂からなるベースに感光層を形成し、この感光層に一
般的なHMSLのレンズステップをホログラフィ技術に
よって撮影し、顕像化たものである。このホログラム3
を横に細長い帯状に形成し、これを透明接着剤(図示せ
ず)により、リアウインドガラス2の内面に接着してい
る。
る。図1は本発明のHMSLの第1実施例の一部を破断
した斜視図、図2はその部分分解斜視図、図3は図1の
A−A線に沿う拡大断面図である。これらの図におい
て、HMSL1は、自動車の車体開口に装着された曲面
ガラスからなるリアウインドガラス2の中央部分の下縁
に沿った位置の内面に、横に細長いフィルムとして形成
されたホログラム3が一体に貼り付けられている。この
ホログラム3は、その詳細な説明は省略するが、透明な
樹脂からなるベースに感光層を形成し、この感光層に一
般的なHMSLのレンズステップをホログラフィ技術に
よって撮影し、顕像化たものである。このホログラム3
を横に細長い帯状に形成し、これを透明接着剤(図示せ
ず)により、リアウインドガラス2の内面に接着してい
る。
【0007】また、前記ホログラム3に対向する位置の
リアパーセルシェルフ4には再生光源が配設される。こ
の再生光源10は、図4に一部破断平面図と正面図を併
せて示すように、全体が横に細長く形成された漏斗状の
ボディ11と、このボディ11の正面の開口部11cに
取着される赤色フィルタ12とでハウジングを構成す
る。ここでは、ボディ11の開口縁には全周にわたって
凹溝11aを形成し、この凹溝11a内に赤色フィルタ
の周縁部12aを挿入させ、この赤色フィルタ周縁部1
2aの複数箇所に突設したランス12bを凹溝11aの
外側面に開設した穴11b内に嵌入させて両者を一体化
させている。ここで、前記ボディ11の外形状、特にそ
の開口部11cの形状は、前記ホログラム3がリアウイ
ンドガラス2に貼り付けられた状態に対応した形状、即
ち、図1に示すように、湾曲されたリアウインドガラス
2に貼り付けられたホログラム3を再生光源10の光軸
方向から見たときに、ホログラムがリアウインドガラス
表面に沿って湾曲されたのと同じ湾曲状態となるよう
に、ここではボディ11の開口部11cの上下方向中心
線OL1がホログラム3の湾曲された中心線OL2に一
致されるように、開口部11cの形状をその中央部が両
端部よりも下方に凸となるように湾曲された形状に形成
している。したがって、この開口部11cに取着される
前記赤色フィルタ12の正面形状も、これに従って中央
部が両端部よりも下方に凸となるように湾曲された形状
とされている。
リアパーセルシェルフ4には再生光源が配設される。こ
の再生光源10は、図4に一部破断平面図と正面図を併
せて示すように、全体が横に細長く形成された漏斗状の
ボディ11と、このボディ11の正面の開口部11cに
取着される赤色フィルタ12とでハウジングを構成す
る。ここでは、ボディ11の開口縁には全周にわたって
凹溝11aを形成し、この凹溝11a内に赤色フィルタ
の周縁部12aを挿入させ、この赤色フィルタ周縁部1
2aの複数箇所に突設したランス12bを凹溝11aの
外側面に開設した穴11b内に嵌入させて両者を一体化
させている。ここで、前記ボディ11の外形状、特にそ
の開口部11cの形状は、前記ホログラム3がリアウイ
ンドガラス2に貼り付けられた状態に対応した形状、即
ち、図1に示すように、湾曲されたリアウインドガラス
2に貼り付けられたホログラム3を再生光源10の光軸
方向から見たときに、ホログラムがリアウインドガラス
表面に沿って湾曲されたのと同じ湾曲状態となるよう
に、ここではボディ11の開口部11cの上下方向中心
線OL1がホログラム3の湾曲された中心線OL2に一
致されるように、開口部11cの形状をその中央部が両
端部よりも下方に凸となるように湾曲された形状に形成
している。したがって、この開口部11cに取着される
前記赤色フィルタ12の正面形状も、これに従って中央
部が両端部よりも下方に凸となるように湾曲された形状
とされている。
【0008】また、前記ボディ11の一側面には電球挿
通孔13が開設され、この電球挿通孔13には電球14
を支持したソケット15を嵌入させ、前記電球14をボ
ディ内の所要位置に配置している。この電球14に対し
て上側に位置されるボディ11の内面には金属板等から
なるプロテクタ16がボディ11の内面に延設されたガ
イド17によって支持され、電球14で発生される熱に
よりボディ11が損傷を受けるのを防止する。また、ボ
ディ11の背面は回転放物面に近い形状とされ、かつそ
の内面にアルミニウム等の金属膜が形成されてリフレク
タ18として構成され、電球14からの光を開口部11
cに向けて平行光として反射させる。また、ボディ11
の外側の両側面にはそれぞれ両側方向に突出するように
内部を中空にした箱型部19が一体形成され、この箱型
部19の外面には正面開口に対して所要の角度でフラン
ジ20が形成される。このフランジ20にはボディ11
を自動車に取り付けるためのボルト挿通孔21が開設さ
れる。
通孔13が開設され、この電球挿通孔13には電球14
を支持したソケット15を嵌入させ、前記電球14をボ
ディ内の所要位置に配置している。この電球14に対し
て上側に位置されるボディ11の内面には金属板等から
なるプロテクタ16がボディ11の内面に延設されたガ
イド17によって支持され、電球14で発生される熱に
よりボディ11が損傷を受けるのを防止する。また、ボ
ディ11の背面は回転放物面に近い形状とされ、かつそ
の内面にアルミニウム等の金属膜が形成されてリフレク
タ18として構成され、電球14からの光を開口部11
cに向けて平行光として反射させる。また、ボディ11
の外側の両側面にはそれぞれ両側方向に突出するように
内部を中空にした箱型部19が一体形成され、この箱型
部19の外面には正面開口に対して所要の角度でフラン
ジ20が形成される。このフランジ20にはボディ11
を自動車に取り付けるためのボルト挿通孔21が開設さ
れる。
【0009】このように構成された再生光源10は、リ
アパーセルシェルフ4の車体パネル5にボディ11形状
と同様に湾曲状態に開設した矩形の穴内に内装され、図
3に破線で示されるように、車体パネル5に設けられた
タップ穴に螺合されるボルト7を利用して再生光源10
のフランジ20が車体パネル5に取着され、ボディ11
が車体パネル5の水平面に対して後方に傾斜された状態
で取着される。このとき、再生光源の開口部の赤色フィ
ルタ12はリアウインドガラス2に設けたホログラム3
に対向され、かつリアウインドガラス2とはは多少の寸
法で離された状態とされる。なお、前記車体パネル5の
上側にはリアパーセルシェルフ4を装飾する装飾パネル
6が設けられる。
アパーセルシェルフ4の車体パネル5にボディ11形状
と同様に湾曲状態に開設した矩形の穴内に内装され、図
3に破線で示されるように、車体パネル5に設けられた
タップ穴に螺合されるボルト7を利用して再生光源10
のフランジ20が車体パネル5に取着され、ボディ11
が車体パネル5の水平面に対して後方に傾斜された状態
で取着される。このとき、再生光源の開口部の赤色フィ
ルタ12はリアウインドガラス2に設けたホログラム3
に対向され、かつリアウインドガラス2とはは多少の寸
法で離された状態とされる。なお、前記車体パネル5の
上側にはリアパーセルシェルフ4を装飾する装飾パネル
6が設けられる。
【0010】この構成のHMSL1によれば、図3に示
すように、電球14で発光された光は直接、或いはリフ
レクタ18で反射されて平行光として開口部11cに取
着した赤色フィルタ12を透過し、赤色光として再生光
源10から射出される。そして、この赤色光はホログラ
ム3に投射され、このホログラム3を透過することによ
り、リアウインドガラス2の後方からは赤色のホログラ
ム像を観察することが可能となり、HMSLとして機能
することになる。このとき、再生光源のボディ11は、
湾曲状態にあるホログラム3に沿って湾曲された形状と
されているため、その開口部11cから射出される光束
も湾曲状態となり、結果として図5に示すように、リア
ウインドガラス2面においてホログラム3に照射される
再生光源10からの光L1は、ホログラム3の面形状に
一致された状態で照射される。ここでは、再生光源10
の光軸に対してホログラム3は中央部が下方に凸とな
り、一方開口部11cは中央部が下方に凸となる形状と
されているため、光L1の照射パターンはホログラム3
に一致される。
すように、電球14で発光された光は直接、或いはリフ
レクタ18で反射されて平行光として開口部11cに取
着した赤色フィルタ12を透過し、赤色光として再生光
源10から射出される。そして、この赤色光はホログラ
ム3に投射され、このホログラム3を透過することによ
り、リアウインドガラス2の後方からは赤色のホログラ
ム像を観察することが可能となり、HMSLとして機能
することになる。このとき、再生光源のボディ11は、
湾曲状態にあるホログラム3に沿って湾曲された形状と
されているため、その開口部11cから射出される光束
も湾曲状態となり、結果として図5に示すように、リア
ウインドガラス2面においてホログラム3に照射される
再生光源10からの光L1は、ホログラム3の面形状に
一致された状態で照射される。ここでは、再生光源10
の光軸に対してホログラム3は中央部が下方に凸とな
り、一方開口部11cは中央部が下方に凸となる形状と
されているため、光L1の照射パターンはホログラム3
に一致される。
【0011】したがって、再生光源10から射出された
光L1の照射パターンとホログラム3の面とが正対さ
れ、両者に照射ずれの領域が生じることがなくなる。こ
れにより、再生光源10からの光は確実にホログラム3
に照射されて高効率の像再生を行い、かつ光の一部がホ
ログラム3以外のリアウインドガラス2を透して自動車
の後方に射出されてホログラムの再生像を視認する際の
障害光となることがなく、HMSL1の視認性を高め、
かつ見栄え低下を防止する。この実施例では、再生光源
10から射出される光は平行光であるため、再生光源1
0をリアパーセルシェルフ4の任意の位置に設置した場
合でも、ホログラム3に対して適正な光照射を行うこと
が可能となり、自動車におけるHMSL1の設計の自由
度が高められる。
光L1の照射パターンとホログラム3の面とが正対さ
れ、両者に照射ずれの領域が生じることがなくなる。こ
れにより、再生光源10からの光は確実にホログラム3
に照射されて高効率の像再生を行い、かつ光の一部がホ
ログラム3以外のリアウインドガラス2を透して自動車
の後方に射出されてホログラムの再生像を視認する際の
障害光となることがなく、HMSL1の視認性を高め、
かつ見栄え低下を防止する。この実施例では、再生光源
10から射出される光は平行光であるため、再生光源1
0をリアパーセルシェルフ4の任意の位置に設置した場
合でも、ホログラム3に対して適正な光照射を行うこと
が可能となり、自動車におけるHMSL1の設計の自由
度が高められる。
【0012】図6は本発明の第2実施例に適用される再
生光源の斜視図、図7はその平面図、図8はその再生光
源を用いたHMSL1の拡大断面図である。この実施例
では、ボディ11Aに形成されるリフレクタ18Aの上
下方向の断面形状が楕円面のように集光性リフレクタと
して構成された例であり、第1実施例と等価な部分には
同一符号を付してある。そして、この再生光源10は、
ボディ11Aの開口部11dの中央部を両側部よりも前
方に突設させた湾曲形状とされ、開口部11dがリアウ
インドガラス2の面と略垂直に対向され、かつ平行に位
置されるようにし、開口部11dとリアウインドガラス
2との対向距離が開口部11dのいずれの箇所において
も略等しくなるように構成している。
生光源の斜視図、図7はその平面図、図8はその再生光
源を用いたHMSL1の拡大断面図である。この実施例
では、ボディ11Aに形成されるリフレクタ18Aの上
下方向の断面形状が楕円面のように集光性リフレクタと
して構成された例であり、第1実施例と等価な部分には
同一符号を付してある。そして、この再生光源10は、
ボディ11Aの開口部11dの中央部を両側部よりも前
方に突設させた湾曲形状とされ、開口部11dがリアウ
インドガラス2の面と略垂直に対向され、かつ平行に位
置されるようにし、開口部11dとリアウインドガラス
2との対向距離が開口部11dのいずれの箇所において
も略等しくなるように構成している。
【0013】このように構成すると、図8のように、電
球14からの光はリフレクタ18Aにより反射された後
に集光性のある光として開口部11dから射出され、リ
アウインドガラス2に貼り付けたホログラム3に照射さ
れる。このとき、開口部11dのいずれの箇所において
もリアウインドガラス2、即ちホログラム3との距離が
等しいために、図9のように、開口部11dから射出さ
れた集光性の光によるリアウインドガラス面での照射パ
ターンL1′はホログラム3に沿って均一な上下寸法と
なる。したがって、再生光源10から射出された光L
1′の照射パターンとホログラム3の面とが正対され、
両者に照射ずれの領域が生じることがなくなる。これに
より、第1実施例と同様に、再生光源10からの光は確
実にホログラム3に照射されて高効率の像再生を行い、
かつ光の一部がホログラム3以外のリアウインドガラス
2を透して自動車の後方に射出されてホログラムの再生
像を視認する際の障害光となることがなく、HMSL1
の視認性を高め、かつ見栄え低下を防止する。
球14からの光はリフレクタ18Aにより反射された後
に集光性のある光として開口部11dから射出され、リ
アウインドガラス2に貼り付けたホログラム3に照射さ
れる。このとき、開口部11dのいずれの箇所において
もリアウインドガラス2、即ちホログラム3との距離が
等しいために、図9のように、開口部11dから射出さ
れた集光性の光によるリアウインドガラス面での照射パ
ターンL1′はホログラム3に沿って均一な上下寸法と
なる。したがって、再生光源10から射出された光L
1′の照射パターンとホログラム3の面とが正対され、
両者に照射ずれの領域が生じることがなくなる。これに
より、第1実施例と同様に、再生光源10からの光は確
実にホログラム3に照射されて高効率の像再生を行い、
かつ光の一部がホログラム3以外のリアウインドガラス
2を透して自動車の後方に射出されてホログラムの再生
像を視認する際の障害光となることがなく、HMSL1
の視認性を高め、かつ見栄え低下を防止する。
【0014】因みに、第2実施例のような集光性の再生
光源10では、ボディ11Aの開口部11dとリアウイ
ンドガラス2との距離が部分的に異なっていると、図1
0に符号2,2′で示すように、光の集光性によって照
射される光の上下パターン幅W1,W2が相違されるた
め、ホログラムの全幅にわたって均一な上下パターン幅
での照射が不可能になる。また、この実施例では、ボデ
ィ11Aの開口部11dとリアウインドガラス2が平行
であるため、開口部が真直な構成の再生光源のときのよ
うに、再生光源10を可及的にリアウインドガラス2に
近接配置しても、ボディの両端部がリアウインドガラス
と干渉することがなく、再生光源10を配置するリアパ
ーセルシェルフの占有面積を低減することが可能であ
る。
光源10では、ボディ11Aの開口部11dとリアウイ
ンドガラス2との距離が部分的に異なっていると、図1
0に符号2,2′で示すように、光の集光性によって照
射される光の上下パターン幅W1,W2が相違されるた
め、ホログラムの全幅にわたって均一な上下パターン幅
での照射が不可能になる。また、この実施例では、ボデ
ィ11Aの開口部11dとリアウインドガラス2が平行
であるため、開口部が真直な構成の再生光源のときのよ
うに、再生光源10を可及的にリアウインドガラス2に
近接配置しても、ボディの両端部がリアウインドガラス
と干渉することがなく、再生光源10を配置するリアパ
ーセルシェルフの占有面積を低減することが可能であ
る。
【0015】なお、前記各実施例では再生光源10の光
源に電球14を用い、赤色フィルタ12により赤色光を
射出させているが、光源に赤色電球或いは赤色発光ダイ
オードを用い、フィルタには白色透明板を用いてもよ
い。また、前記した各実施例はホログラムを用いてHM
SLを構成した例であるが、前述したようにホログラム
に代えて回折格子板を用いたHMSLにおいても同様で
ある。更に、前記した各実施例において、ホログラムの
幅寸法を再生光源の開口幅寸法よりも大きくするか、或
いは逆に小さくすることで、再生光源からの光をホログ
ラムに対して効率よく照射することができる。即ち、ホ
ログラムを大きくすれば、再生光源からの光の全てをホ
ログラムに照射することができる。また、ホログラムを
小さくすればホログラムの全面に光を照射することがで
きる。いずれも、再生光源の光を全て用いて、或いはホ
ログラムの全面を利用してそれぞれホログラム像を再生
でき、像再生の効率を高めることが可能となる。
源に電球14を用い、赤色フィルタ12により赤色光を
射出させているが、光源に赤色電球或いは赤色発光ダイ
オードを用い、フィルタには白色透明板を用いてもよ
い。また、前記した各実施例はホログラムを用いてHM
SLを構成した例であるが、前述したようにホログラム
に代えて回折格子板を用いたHMSLにおいても同様で
ある。更に、前記した各実施例において、ホログラムの
幅寸法を再生光源の開口幅寸法よりも大きくするか、或
いは逆に小さくすることで、再生光源からの光をホログ
ラムに対して効率よく照射することができる。即ち、ホ
ログラムを大きくすれば、再生光源からの光の全てをホ
ログラムに照射することができる。また、ホログラムを
小さくすればホログラムの全面に光を照射することがで
きる。いずれも、再生光源の光を全て用いて、或いはホ
ログラムの全面を利用してそれぞれホログラム像を再生
でき、像再生の効率を高めることが可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、湾曲され
た自動車のリアウインドガラスに設けたホログラム等に
光を照射する再生光源は、その開口部がホログラム等に
沿って湾曲された形状に構成しているので、ホログラム
等に照射される光の照射パターンはリアウインドガラス
に沿って湾曲状態にあるホログラム等と同じ湾曲された
パターンとなり、これにより、再生光源からの光が効率
良くホログラム等に照射されて像再生の効率を高め、か
つホログラム等の以外の領域に照射されて障害光となる
ことが防止され、これにより視認性が高く見栄えの良い
HMSLを構成することができる。また、再生光源から
は平行な光を射出させ、かつその開口部の中心線をホロ
グラム等の中心線と一致させることで、再生光源の設置
位置に関わらず、常に適正な照射パターンでの光照射を
実現することができ、HMSLの設計の自由度を高める
ことができる。更に、再生光源からは集光性の光を射出
させ、かつその開口部をホログラム等と平行になるよう
に構成することで、再生光源をリアウインドガラスに近
接配置することが可能となり、HMSLの設置スペース
の低減を図ることができる。
た自動車のリアウインドガラスに設けたホログラム等に
光を照射する再生光源は、その開口部がホログラム等に
沿って湾曲された形状に構成しているので、ホログラム
等に照射される光の照射パターンはリアウインドガラス
に沿って湾曲状態にあるホログラム等と同じ湾曲された
パターンとなり、これにより、再生光源からの光が効率
良くホログラム等に照射されて像再生の効率を高め、か
つホログラム等の以外の領域に照射されて障害光となる
ことが防止され、これにより視認性が高く見栄えの良い
HMSLを構成することができる。また、再生光源から
は平行な光を射出させ、かつその開口部の中心線をホロ
グラム等の中心線と一致させることで、再生光源の設置
位置に関わらず、常に適正な照射パターンでの光照射を
実現することができ、HMSLの設計の自由度を高める
ことができる。更に、再生光源からは集光性の光を射出
させ、かつその開口部をホログラム等と平行になるよう
に構成することで、再生光源をリアウインドガラスに近
接配置することが可能となり、HMSLの設置スペース
の低減を図ることができる。
【図1】本発明のHMSLの第1実施例の一部を破断し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図2】図1の再生光源の部分分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図4】再生光源の一部破断平面図とその正面図であ
る。
る。
【図5】第1実施例におけるホログラムと再生光源の照
射パターンの関係を示す斜視図である。
射パターンの関係を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例の再生光源の斜視図であ
る。
る。
【図7】第2実施例の再生光源の平面図である。
【図8】第2実施例の拡大断面図である。
【図9】第2実施例におけるホログラムと再生光源の照
射パターンの関係を示す斜視図である。
射パターンの関係を示す斜視図である。
【図10】第2実施例における再生光源とホログラムと
の距離の相違による照射パターンの幅寸法の相違を示す
模式的な断面図である。
の距離の相違による照射パターンの幅寸法の相違を示す
模式的な断面図である。
【図11】本発明が適用されるHMSLの外観斜視図で
ある。
ある。
【図12】従来のHMSLにおけるホログラムと照射パ
ターンとの関係を示す図である。
ターンとの関係を示す図である。
1 HMSL(ハイマウントストップランプ) 2 リアウインドガラス 3 ホログラム 4 リアパーセルシェルフ 10 再生光源 11,11A ボディ 11c,11d 開口部 12 赤色フィルタ 14 電球
Claims (3)
- 【請求項1】 湾曲された自動車のリアウインドガラス
面に延設したホログラム等と、このホログラム等に光を
照射して自動車の後方に像を再生する再生光源とを備え
る自動車のハイマウントストップランプにおいて、前記
再生光源は光源を内装したボディの開口部から光を射出
でき、かつその開口部が前記ホログラム等に沿って湾曲
された形状に構成したことを特徴とする自動車のハイマ
ウントストップランプ。 - 【請求項2】 再生光源は光源を内装したボディの開口
部から平行な光を射出でき、かつその開口部の中心線が
前記ホログラム等の中心線と一致されるように湾曲され
てなる請求項1の自動車のハイマウントストップラン
プ。 - 【請求項3】 再生光源は光源を内装したボディの開口
部から集光性の光を射出でき、かつその開口部が前記ホ
ログラム等と平行になるように湾曲されてなる請求項1
の自動車のハイマウントストップランプ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11428093A JP3215223B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 自動車のハイマウントストップランプ |
DE4411440A DE4411440A1 (de) | 1993-03-31 | 1994-03-31 | Holographische, hochangebrachte Bremsleuchte für Fahrzeuge |
US08/678,167 US5708519A (en) | 1993-03-31 | 1996-07-11 | Holographic automotive high mount stop lamp |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11428093A JP3215223B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 自動車のハイマウントストップランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06298000A JPH06298000A (ja) | 1994-10-25 |
JP3215223B2 true JP3215223B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=14633885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11428093A Expired - Fee Related JP3215223B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-04-19 | 自動車のハイマウントストップランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3215223B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP11428093A patent/JP3215223B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06298000A (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |