JP3215100B2 - 電気泳動プレートに対する生物学試料の適用装置 - Google Patents
電気泳動プレートに対する生物学試料の適用装置Info
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Description
レート上、有利には電気泳動ゲル上に、生物学(的)試
料を適用(着点)するための装置にある。
の目的は、血清、尿、脳脊髄液などの生物学試料のタン
パク質成分を、ゲル化され緩衝溶液を含む媒質の中で電
界作用に付すことにより分別することにある。一定のp
H、一般に塩基性のpHにおいて、両性分子であるタンパ
ク質は電離してそのそれぞれの電荷に従って分離してい
く。電気泳動の後得られる帯の細かさ(鋭さ)ひいては
この技術の解像能力は主として被着物の細かさ(鋭さ)
によって左右される。
グ)、等速回転電気泳動法又はアクリルアミド勾配電気
泳動法或はまたアクリルアミドゲル電気泳動法(「スタ
ッキング・ゲル」を用いるもの)においては電気泳動自
体により分画の焦点合せ(フォーカッシング)を得るこ
とができるものの、例えばアガロースゲル上の支持体電
気泳動法においては、きわめて細かい被着のみが焦点合
せレベルの高い画分を得ることを可能にしてくれる。
は、約0.3μlから2μlの体積の生物学(的)試料の
液滴を回収できる溝を有する歯をもつプラスチック材料
製の櫛を用いることができるが、一方ではこの液滴は、
充分に細かい被着を一般に可能にしないような寸法のも
のであり、また他方では、分析のタイプに応じて、時と
して、あまりにも大量の試料を被着させないように分析
すべき試料の希釈を予め行なうことが必要である。
は、納得のいく画像に必要な被着の優れた焦点合せを得
ることができるようにする細かいスリット(約0.3mm
から約0.5mm)を含む被着マスクを利用することも可
能である。ただし、スリット上に試料を被着させた状態
でこのマスクを利用することは、自動化が困難である。
また、現在の「自動」アプリケータでは、マスクの細か
いスリット中で行なわれる手による被着で得られるもの
と同等の被着の細かさを得ることができない。
とから、かなり幅広い帯が得られ、このためタンパク質
の分離は困難になる。
めて成形されたゲルを用いることもできるが、この場
合、試料の被着に役立つ注射器はうまく凹部に標的を定
めなくてはならない。凹部のサイズが充分大きい場合操
作は一般にうまく行なわれる。かくして、約1mm以上の
幅の凹部については、装置を自動化することができる
が、解像度は充分なものではない。凹部のサイズが優れ
た解像度を得るのに充分小さい場合、もはや装置を自動
化することはできない。
は高解像度を得るのに充分な被着の薄さを得ることを可
能にし、他方では自動化可能であり、しかも最終的に調
整可能な量の試料(意のままに多いか少ない量の試料)
を被着できるようにする、生物学試料の適用のための装
置を提案することにより、これらの欠点を補償すること
にある。
用装置を提供することをも目的としている。
電気泳動ゲル上に、生物学試料を適用するための装置に
おいて、
きる多孔質材料製の平坦な単数又は複数の要素が含まれ
ており、これらの平坦な要素は、
平面の延長部分内で多孔質膜の縁部により支持され、こ
の膜との関係において突出した状態にあり(これらの要
素は以下「突出要素」と呼ぶ)、突出要素の多孔質膜内
に係合していない部分は一つの自由端を含んでいるか或
はまた、
手段に固定された状態で互いから独立しており、これら
の要素は剛性化手段との関係において突出している(こ
れらの要素を以下「突出要素」と呼ぶ)かのいずれかで
あること、また、
が突出要素のものと相容性あるものであり、かくして、
剛性化手段が電気泳動プレートの平坦な表面と突出表面
の接触ならびに電気泳動プレート上の生物学試料の被着
を邪魔しないような条件の下で剛性化手段によって突出
要素の各々の一部分を維持することができるようになっ
ていること、またこれらの突出要素の各々は、生物学試
料の間仕切り及び/又は保持用手段を含み、これらの手
段は、
生物学的試料がこの突出要素の表面上に広がるのを防
ぎ、及び/又はこの突出要素の表面上で滲出するのを防
ぎ、しかも電気泳動プレートと接触するための前記突出
要素の端部まで被着した生物学試料が進行するのを妨げ
ないこと、
に単数又は複数の生物学試料を被着させるべく電気泳動
プレートの平坦な表面と接触させられうる少なくとも1
つの点を有しているようなものであり、各生物学試料は
予め突出要素のうちの1つの要素の上に被着させられて
いること、また、これらの異なる点は、前記多孔質膜又
は前記剛性手段が前記プレートの表面との関係において
傾斜しているか又は垂直に配置されている場合、一定の
心合せに従って前記プレートの表面と同時に接触させら
れ得ることを特徴とする装置にある。
クリルアミドゲル又は酢酸セルロースゲルの上に、生物
学試料の被着を行なうことを可能にする。
から約200μ、好ましくは約100μから150μの
厚みを有する。
ぞれ突出要素セットと電気泳動プレートである2つの固
体媒質(その各々は互いに向かっての移送を避けるため
液体飽和状態にある)の間の拡散(生物学試料中に含ま
れた成分の)により、生物学試料の被着を行なうことが
できるようにするものである。これらの条件の下で、特
に突出要素の端部(つまり突出要素の断面)とプレート
の間の接触ゾーンがきわめて小さな寸法を有している場
合、ひじょうに細かい(鋭い)被着を得ることが可能で
ある。
くは、電気泳動ゲル上にこの試料を適用するためのもの
である。
で構成されている。一例を挙げると、血清、尿などがそ
れである。
明の装置は、
有利には複数の多孔質材料製の突出要素を有する多孔質
平坦膜を含み、これらの突出要素は多孔質膜と一体化さ
れており、この膜の平面の延長部分内で、突出要素の多
孔質膜内に係合されていない部分は1つの自由端を含
み、多孔質膜及び突出要素は約50μから約200μ有
利には約100μから約150μの厚みをもち、突出要
素は、全て、プレート上に単数又は複数の生物学試料を
被着させるべく電気泳動プレートの平坦な表面と接触さ
せられうる少なくとも一つの点を有し、各々の生物学試
料は予め突出要素のうちの1つの要素上好ましくはこの
突出要素の自由端上に被着させられており、これらの異
なる点は、前記多孔質膜が前記プレートの表面との関係
において傾斜しているか又は垂直な平面の中に配置され
ている場合、一定の心合せに従って前記プレートの表面
と同時に接触させられ得る。
かも場合によっては加湿用液体をも吸収できる孔をもつ
多孔質膜を含む。
た生物学試料は、被着された体積、突出要素の寸法、そ
の厚み及び突出要素を構成する材料の多孔率に応じて或
る一定のレベルまで(「試料の前面」と呼ばれる)、多
孔質膜の孔の中に毛管現象によって吸収される。
は、前記多孔質膜から分離可能な又は不可能な突出部分
の加湿手段を含んでいる:
の上に内含されている。加湿用液体が多孔質膜の吸収能
力との関係において少なくとも飽和状態まで好ましくは
過剰に多孔膜内に導入された場合、この液体は毛管現象
により試料が達するレベルまで移動し、試料をそれが吸
収された場所に維持する。
体により占められている場合に、飽和状態にあると言わ
れる。従って、60%の多孔率の多孔膜は、その体積と
の関係において60%の液体を含んでいるとき飽和状態
にあり、多孔率90%の多孔膜は90%の液体を含んで
いるとき飽和状態にある。
場合、多孔膜を飽和し有利には多孔質膜の吸収能力との
関係において過剰に導入された加湿用液体は、蒸発され
た試料の溶液に置換することになり、かくして試料は突
出要素の端部の方へ送り出されその濃縮がひき起こされ
ることになる。
は、多孔質膜から突出要素の方へ導かれる流れを作り出
し、これは生物学試料を突出要素のそれぞれの端部の方
へ押しやる役目を果たす。
た生物学試料は突出要素の端部から約1mmから約10m
m、特に約3mmから約5mmの高さにわたって拡散し、こ
の高さの限界は試料の拡散と加湿用液体が生成する送り
出し(押し返し)の間の均衡ラインを構成している。
が加湿用液体による試料の送り出しのために減少した場
合、試料は濃縮されている。極端なケースにおいては、
試料の前面は、濃縮段階の後、突出要素の端部から0.
5mm又は0.3mmの距離までに存在する可能性があり、
これは当初10mmのところにある前面にとっては、係数
20又は30に達しうる濃度に相応する。
試料が突出要素の端部で濃縮を受けたような条件の中で
作業を行ない、こうすることにより、試料の予備濃縮段
階無しに希釈された生物学試料を使用することが可能と
なる。
なわれる。
の温度での通気を用いて、加湿用液体により作り出され
た流れ(この流れは、多孔質膜から、蒸発により生物学
試料が上に被着されている突出要素の端部の方へと導か
れている)を加速することによって、生物学試料の拡散
及び突出要素の端部の方へのその濃縮をひきおこす。
って変化する。濃縮率は、血清のタンパク構成パターン
については約1.2から約3であり、血清のリポタンパ
ク質(lipidogramme)図については約2から約5、尿又
は脳脊髄液のタンパク質分析については約10から約3
0である。
体積は、0から突出要素の端部上に被着された生物学試
料の体積全体まで変化する。
れた生物学試料の体積に関しては、この体積は、生物学
試料が突出要素の端部から、突出要素から1mmから10
mm、特に約3mmから約10mmの距離のところに位置づけ
された試料の前面と呼ばれるレベルまで広がるようなも
のである。この距離は、上述のように、突出要素の長
さ、その厚み及び突出要素を構成する材料の多孔率によ
って左右される。
は、突出要素上の生物学試料の被着体積は、多孔質材料
の厚み1μにつき約0.05・10-2から約1・10-2
μl/mmであり、好ましくは多孔質材料の厚み1μにつき
約0.15・10-2乃至約0.5・10-2μl/mmであ
る。
は、たとえ部分的脱水を受けたとしても孔の崩壊つまり
それでもなお液体により占められている孔の体積の減少
があることから、つねに前述の定義づけに従った液体飽
和状態にある。
って、生物学試料の体積の一部分(突出要素の端部に被
着されるもの)の中に含まれる物質のゲル上の突出要素
端部からの移行は、生物学試料がそれである溶液(測定
すべき物質を含む)の移送によってではなく拡散によっ
て行なわれる。
管現象により多孔質材料の方へのゲルの液体の移送が生
じることになり、これは、ゲル内のこれらの分子種の拡
散に逆らうことになる。この現象は、多孔質材料が飽和
から離れるほどより一層重大なものである。
態でこれに含浸する液体の量の90%以下となった時点
から、もはやいかなる被着もできない、と評価すること
ができる。
レート又はゲル上に被着された生物学試料の量」という
のは、ゲル内に拡散した、突出要素の端部上に被着され
た生物学試料の体積の一部分の中に含まれた分析すべき
物質の量のことを意味する。
測定すべき物質の電気泳動ゲル上に被着された量は、一
方では、測定すべき物質が検出できるのに充分な量でプ
レート又はゲル内に再度見い出せるようなものであり、
他方では、測定すべき物質がそれ以上になると解像度が
不充分になってしまう量を上回らないようなものであ
る。
き物質の量に関して言うと、これは一方では突出要素上
の生物学要素の送り出し又は濃縮時間、他方ではプレー
ト又はゲル上への突出要素の端部の適用時間の両方によ
って左右される。
右される。
ク質の測定のためには、ゲル上に被着させるべき量は、
使用される染料の感度に応じて変化し、従って突出要素
における生物学試料の濃縮及び電気泳動プレート上への
適用の時間は、求めるタンパク質の発色を行なうために
選ばれた染料に応じて異なる。
どについては、被着の前に、生物学試料の溶液の空気蒸
発による濃縮段階は例えば、ゲル上への適用時間を1分
として、5分(約1.8倍に試料を濃縮)となる。これ
らの条件の下で、1mmあたりの被着された分析すべき物
質の量は、もとの試料約0.06μl 中に含まれていた
ものである。
クについては、被着の前に、生物学試料の溶液の空気蒸
発による濃縮段階は、ゲル上への適用時間を30秒とし
て、例えば2分(約1.3倍に試料を濃縮)となる。こ
れらの条件の下で、1mmあたりの被着された分析すべき
物質の量は、もとの試料の約0.02μlの中に含まれ
ていたものである。
イオレットなどについては、被着前に、生物学試料の溶
液の空気蒸発による濃縮段階は、ゲル上への適用時間を
15分として、例えば2分(試料を約1.3倍に濃縮)
となる。これらの条件の下で、1mmあたりの被着された
分析すべき物質の量は、もとの試料約0.01μlの中
に含まれていたものである。
には、被着の前に、生物学試料の溶液の空気蒸発による
濃縮段階は、ゲル上への適用時間を約2分として、例え
ば10分(約2.7倍に試料を濃縮)となる。これらの
条件の下で、1mmあたりの被着された試料の量は、もと
の試料約0.12μl の中に含まれていたものである。
素酵素)のイソ酵素の決定のためには、被着の前に、生
物学試料の溶液の空気蒸発による濃縮段階は、ゲル上へ
の適用時間を約6分として例えば6分(約2倍に試料を
濃縮)となる。これらの条件の下で、1mmあたりの被着
された試料の量は、もとの試料約0.1μl の中に含ま
れていたものである。
れ多孔率比つまり孔全体が占める空隙の体積と材料の全
体積の比率及び孔のサイズという2つのパラメータによ
り定義づけされる。
ある。
2μから約20μ、有利には約2μから約10μ、さら
に有利には約8μである。
の端部における送出しや場合によっては濃縮は、過度に
時間を必要とする。孔があまりにも大きすぎる場合、生
物学試料は(加湿用液体に押されて)孔を通ってサイホ
ン式に吸い上げられる:この場合、拡散ではなく移送が
存在し、被着の薄さは失われる。
め、例えば生物学試料の前面の鮮鋭度に関し以下に定め
られている重合体と有利にも同じ特性をもつ重合体を用
いることによって、加湿用液体の粘度に介入することが
できる。
して言うと、これはプレートと突出要素の端部の間の角
度が約45°から約90°有利には約90°である場合
に起こる。
体は、ピペットといったあらゆる被着手段を用いて、装
置を使用する毎に被着されうる。
の前(加湿液体の前面が、試料の被着が行なわれるべき
ゾーンにまだ達さないかぎりにおいて)、又はその後に
起こる。
試料の加湿ひいては送り出し(そして場合によっては突
出要素の端部における生物学試料の濃縮)を可能にした
液体の備蓄が、ゲル上への試料の被着が加湿段階の直ぐ
後につづくかぎりにおいて又はゲル上への試料の被着が
加湿(場合によっては突出要素の端部における試料の濃
縮)の直ぐ後に続くかぎりにおいてなおも存在している
ことは、必要ではない。
タンク内にある加湿用溶液の中に突出要素と反対の部分
を浸漬させ、その直後に、ゲル上に、かくして処理され
た突出要素の端部を接触させることができる。
可逆的な形で膜上に固定することもできる。これらの手
段は、加湿用液体を受け入れることのできる材料を含ん
でいてもよいし、或はまた加湿用液体を収納しうるタン
クを含んでいてもよい。
手段は、各々の突出要素上に被着された生物学試料各々
の前面付近の上、有利には突出要素と一体化された多孔
質膜の側面の上にある。
1mm乃至約20mm、有利には約2mmである。
して、スポンジ状の材料、例えば天然又は合成の海綿又
は有利には約0.5mmから約3mmの厚みのろ紙又はアガ
ロースゲルといった含浸可能な材料を用いることができ
る。
は、この材料の重量の約2倍から約20倍の量の液体を
含むことのできるようなものである。加湿用液体が含浸
したこの材料は同様に例えばアガロースゲルといったゲ
ルであってもよい。
の突出要素は、約1mmから約200mm好ましくは約1mm
から約40mmのゲルとの接触長を有し、これに沿って、
生物学試料はゲル上に被着する。
孔質膜は、特に正方形又は台形有利には矩形といった4
辺形の形状をもち、その1辺は突出要素と一体化されて
いる。これらの突出要素の自由端は特に、三角形、台
形、矩形、四辺形、円盤の一部分又は楕円の一部分とい
った多角形で構成されている。
た正方形又は矩形の小帯状物により構成されている。
ら約200mm特に約1mmから約40mmのゲルとの接触長
さを有し、互いに約0.5mm以上の距離だけ離隔されて
いる。
の多孔質膜を切断することによって得られる。
質膜及び突出要素は同じ多孔質材料で構成されている。
に親水性の材料例えばセルロース又はセルロース誘導体
(酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、硝酸セル
ロース…)又はセルロースの混合エステルで構成されて
いる。これは同様に、ナイロン、又は疎水性材料、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン又はポリカーボネート
といった疎水性材料で構成されていてもよい。
ルロース、フッ化ポリビニリデン、ポリスルホン又は変
性ポリスルホンである。
或る種の硝酸セルロースの場合のように)ためか又はそ
の孔のサイズが非常に小さいため(例えば約0.5μ未
満)、多孔質膜の孔の中の試料又は加湿用液体の吸収時
間を低減させたい場合、好ましくは、多孔質膜を使用す
る前に、分析すべき試料の中に含まれた成分を変性させ
ないような性質及び量の表面活性剤の取込みを利用す
る。この表面活性剤は、各々の突出要素上に被着された
試料が吸収により約10秒未満の比較的短い時間で多孔
質材料の中に侵入できるのに充分な量のものである。こ
の表面活性剤は有利には、約0.001%から約10%
のグリセリン、1−3ブタンジオール又は電荷を有さな
い界面活性剤、例えばトリトンX100R、 TweenRで構
成されている。
て言うと、表面活性剤の使用は、加湿用液体を受け入れ
ることができかつ多孔質膜に対し垂直に加湿用液体を移
送することのできる材料によって加湿用液体が構成され
ている場合は特に有利である。つまり加湿用手段が可逆
的に又は不可逆的に多孔質膜上に適用され、この適用が
加湿されていないゾーンの存在をひきおこし、このため
に突出要素の端部の方への生物学試料の送り出しのプロ
セスにおいて混乱が作り出されるような場合が、それで
ある。
は反対の多孔質膜の縁部の上にあるタンクで構成されて
いる場合、表面活性剤を用いなくてもよい(この場合、
液体は多孔質膜の表面に平行に移送される)。
と、本発明は:
な適用システム上への多孔質膜の固定手段、を有してい
る。
泳動ゲルの平坦な表面と多孔質膜と一体化された突出要
素の接触も電気泳動ゲル上の生物学試料の被着も邪魔し
ないような条件の下で、剛性化サポートによる多孔質膜
の一部分の維持を可能にする形で、多孔質膜及び突出要
素の形状及び寸法と相容れる形状及び寸法をもつ多孔質
膜剛性化サポートで構成されていてもよい。
挿入される2つの要素で構成されていてよい。
り場合によって剛性化された多孔質膜を保持することの
できる同等のあらゆる技術で構成されていてよい。
るようなものであってもよく、また、多孔質膜を加湿で
きるタンクを構成できるようにする気密性手段を有する
ことができるようなものであってもよい。
1方が気密性を確保すべく柔軟なものであり、各々それ
自体剛性支持要素と接触している磁気材料の2つの部分
の間に挿入することができる。
発明の装置には、 − 多孔質膜の剛性化手段特に剛性化サポートが含まれ
ており、これらの剛性化手段の形状及び寸法は、剛性化
手段が多孔質膜と一体化された突出要素と電気泳動プレ
ートの平坦な表面との接触及び電気泳動プレート上の生
物学試料の被着の邪魔にならないような条件の下での剛
性化手段による多孔質膜の少なくとも一部分の保持を可
能にするような形で、突出要素及び多孔質膜の形状及び
寸法と相容性あるものであること、
は剛性化手段又はこれらの両方が突出部分の加湿用手段
を含むようなものであり、これらの加湿用手段は、
又は不可逆的に固定されたスポンジ状の材料といった加
湿用液体を含浸させうる材料で構成されており、
統合された又はこの手段との関係においてとり外しでき
る、或は又突出要素を含む縁部とは反対側の多孔質膜の
縁部の近くで多孔質膜の一部分と剛性化手段の一部分の
形状によって形成された空間の結果として得られたタン
ク(なおこのタンクは加湿用溶液を収納する)及びこの
タンクと多孔質膜の間の気密性手段によって構成されて
いるか、又は
又は可能でないスポンジ状の材料といった加湿用液体を
含浸させうる材料によって構成されており、
で0から約50%の割合でグリセリンを含む水溶液又は
食塩水例えばリン酸緩衝液0.15M、トリグリシン緩
衝液0.15M、クエン酸緩衝液0.15M又は有利にも
0.15MでNaClを含む溶液である。
合、タンクは多孔質膜及び剛性化サポートの一部分で構
成されていてよく、このサポートの一部分は、膜の上部
部分付近に膜と接触して加湿用液体を受け入れることの
できる空間ができるような形状及び膜に対する配置を有
している。
有利にも、突出要素と反対側の多孔質膜の部分の方へ試
料の戻り拡散の現象を軽減することができるようにする
重合体を含んでいる。
部上に生物学試料を被着させるとき、いくつかのゾーン
はその他のゾーンより前に生物学試料により含浸させ、
こうして、前記突出部分の上に被着された生物学試料の
不規則な前面が作り出される可能性がある。これらの不
規則性が加湿用溶液による濃縮段階の際に強まらないよ
うにするため、その粘性により試料の前面の鮮鋭度を確
保するつまり生物学試料の前面をほぼ直線にしそれを維
持するという役目をもつ重合体が利用される。突出要素
が矩形である場合、この重合体の役割は前面を突出要素
の端部の縁部にほぼ平行にすることにある。
要素上に被着された試料の前面がほぼ直線となるのに充
分な濃度、そしてそれを超えると加湿用溶液が粘度が作
り出す制動効果によりもはや進行しなくなる濃度を上回
らない濃度で、ヒドロキシエチルセルロース、デキスト
ラン、ポリアクリルアミドなどといった、約2×10 5
から約107の高い分子量の水溶性の重合体である。こ
の重合体の濃度は、有利には、約0.05%から約10
%である。
孔質膜は、有利には矩形又は正方形の酢酸セルロースの
シートであり、ここにおいて、突出要素は膜の片面上に
ある互いに離隔された小帯状物で構成されており、剛性
化サポートはこのサポートに統合されたタンクを有す
る。
発明の装置は;
いに離隔された小帯状部で構成されている、有利には正
方形又は矩形の紙シートにより構成されている多孔質
膜、
り外し可能な形で固定されうるスポンジ状の材料を含
む。
発明の装置は、
れた小帯状物により突出要素が構成されている、有利に
は正方形又は矩形の紙シートにより構成されている多孔
質膜、
可能な形で固定されたスポンジ状の材料を含む。
孔質膜及び電気泳動サポートは、
で生物学試料を移動させかくしてそれをプレート上に被
着させることのできる電界を、生物学試料をゲル上に被
着させる時点で多孔質膜と電気泳動プレートの間に作り
出すように、
生物学試料のさまざまな成分を差動的に移動させるべく
電気泳動プレートに電圧を印加するように、一対の電極
を含んでおり、
続され例えば突出要素と一体化された縁部とは反対側の
多孔質膜の縁部上に位置づけされた電極及び、発電機の
正の電極に接続され生物学試料が付近に被着されている
端部とは反対側の電気泳動プレートの端部に位置づけさ
れた正の電極で構成されている。
速の分子が最初に通過し、代表的な分析を得るために
は、ゲル上に突出要素上に被着された生物学試料の全て
を通過させることが必要である。
を用いている場合に有利でありうる。
多孔質材料からゲル上に移動した時点で、電気泳動はす
でに始まっており、適用は中断され、発電機の負の電極
は生物学試料が付近に被着された電気泳動サポートの端
部に接続され、電気泳動はこのとき正常通り続行する。
の被着体積が、約50%乃至約90%の多孔質材料多孔
率について多孔質材料の厚み1μあたり約0.05×1
0-2から約1×10-2μl/mmであり、電気泳動プレート
上の生物学試料の被着体積は、試料内の成分が検出でき
るのに充分なものでかつそれを超えると解像度が不充分
になってしまう値よりも低いものである装置にも関す
る。
の量は、多孔質膜の吸収能力との関係において過剰であ
る。例えば、80%の多孔率比、100mm2の表面積及
び100μの厚みを有する多孔質膜要素については、被
着される試料の量は0.8×100×0.1すなわち8
μl以上となる。
5倍から3倍の過剰分を被着することになる。
に被着された試料の液滴が突出要素の端部まで滑動する
状態で、もはやその役目を果たさなくなる危険性があ
る。
化手段、特に同一平面内に保持する役目を果たす剛性化
サポートに固定され、かつ剛性化手段との関係において
突出する、単数又は複数の平坦な要素(これらの要素を
以下「突出要素」と呼ぶ)を含み、これらの突出要素
は:
維持された表面及びそれに相対する表面、という2つの
表面
[これらの断面の1つは電気泳動プレート上に適用され
ることになっており「下部横方向断面」(下端部付近
の)と呼ばれ、これに相対するもう1つの横方向断面は
「上部横方向断面」(上端部付近の)と呼ばれる」2つ
の端部を有していること、
が、この手段が電気泳動プレートの平坦な表面と突出要
素の接触ならびに電気泳動プレート上の生物学試料の被
着を邪魔しないような条件の下で剛性化手段による突出
要素の一部分の維持を可能にするような形で、突出要素
の形状及び寸法と相容性あるものであること、
は保持用の手段を含み、これらの手段は、
た生物学試料がこの突出要素の表面上に広がるのを防ぎ
及び/又は突出要素の表面上に滲出するのを防ぎ、しか
も被着された生物学試料が前記突出要素の電気泳動プレ
ートと接触すべき下部横方向断面まで進行するのを妨げ
ないこと、突出要素の厚みは有利には約50μから約2
00μ好ましくは約100μから約150μであるこ
と、
複数の生物学的試料を前記プレート上に被着させるべく
このプレートの平坦な表面と接触させられうる少なくと
も1つの点を有しているようなものであり、各々の生物
学試料は、予め突出要素のうちの1つの上好ましくは突
出要素の上部横方向断面の付近に被着されており、これ
らの異なる点は、前記剛性化手段が前記プレートの表面
との関係において傾斜した又は垂直な平面内に配置され
た場合、一定の心合せに従って前記プレートの表面と同
時に接触させられ得ることを特徴とする、電気泳動プレ
ート上に生物学試料を適用するための装置にも関する。
の内部を進行し、好ましくは、突出要素の表面に滲出す
る生物学試料は無い。
の装置は、
一部又は楕円の一部といった多角形で構成された突出要
素セットを含み、これらの突出要素は有利なことに互い
に間隔どりされた正方形又は矩形の小帯状物で構成され
ており、これらの小帯状物は約1mm乃至約200mm、特
に約1mm乃至約40mmのゲルとの接触長さを示し、互い
に約0.5mm以上の距離だけ離隔されている。
えばセルロース又はセルロースの誘導体、セルロースの
エステル例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、硝酸セルロース又はセルロースの混合エステル或は
またナイロン又は疎水性材料、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレンもしくはポリカーボネートで構成されてい
る装置にも関する。
素の上部横方向断面の付近に被着された生物学試料がそ
の表面上に広がることを妨げる手段が含まれており、こ
れらの手段が有利には、少なくとも1部が剛性化サポー
トにより維持されている表面と反対側の突出要素の表面
の少なくとも一部分上に好ましくは固定されている小帯
状物といった疎水性材料製の表面で構成されており、こ
の疎水性材料の表面は有利には突出要素の2つの面のう
ちの一方の約5分の1からほぼ全てまで変化する装置に
関する。
る。
矩形の形に切断され、例えば接着などによって剛性サポ
ート上に固定される。小帯状物(例えば疎水性の接着
紙)が、突出要素の中央部分に位置づけされる。これ
は、多孔質膜の各要素の上部と下部の間のバリアの役目
を果たす。
上部横方向断面近くか又は、小帯状物の上方の突出要素
の上部横方向断面上に、過剰に被着される。多孔質膜の
表面に位置づけされたこの小帯状物は、試料が突出要素
の表面に広がるのを妨げるもののこの試料が毛管現象に
より突出要素の内部に進行して下端部に達するのを妨げ
ない。
て過剰に被着させられているため、小帯状物の上に残っ
ている試料の液滴は加湿用液体の備蓄の役割を果たすこ
とになる。
サイズすなわち約3μ未満である場合に有効である。
以上)をもつ多孔質膜の場合、上述の装置の利用は有効
でない。
体が充分な粘度をもっていない場合に液体は孔を通して
サイホン式に吸い上げられ、被着の焦点が合っていない
状態でゲル上への適用に際して液体の移送が得られてし
まう。
明は、突出要素各々に、この突出要素の上部横方向断面
の近くに被着された生物学試料がその表面上に広がりそ
の表面上に滲出するのを妨げる手段が具備されており、
これらの手段は、有利には2つの表面の下部横方向断面
からこの2つの表面の約20%乃至約100%の割合で
特に剛性化サポートにより維持された表面の100%の
割合で又この表面とは反対側の表面の約20%から10
0%のところで2つの横方向断面を除いて突出要素の2
つの表面(ならびに場合によっては長手方向断面)を被
覆し、かつ特に2つの横方向断面を除いて上記2つの表
面の全てを被覆する疎水性材料によって有利にも構成さ
れている装置を提案する。
されている表面とは反対の表面が疎水性材料により部分
的にしか被覆されていない場合、下部横方向断面付近の
ゾーンが疎水性材料で被覆され滲出を避けていることが
必要である。このような理由から、2つの表面の被覆は
それが部分的なものである場合下部横方向断面から起こ
るということを明示しておくことが不可欠である。
向断面上を除いて疎水性コーティングでその2つの表面
が上塗りされている。
保持及び間仕切りが存在する。
により、剛性化サポートといった剛性化手段上に固定さ
れている。
出を避けるため覆われていないゾーンが下部横方向断面
と合流しないことを条件として場合によっては剛性化サ
ポート上に維持されているものとは反対側の表面の一部
分を除いて、2つの横方向断面を除いて、突出要素の全
体を覆うことのできる疎水性で従って水を通さない被覆
物の中に、下部横方向断面付近において包まれている。
は上部横方向断面上に、例えばピペットなどを用いて過
剰に被着される。毛管現象によって、試料は、下部横方
向断面が上塗りされていないため適用時に試料をゲル上
に被着できるようにする突出要素の端部に至るまで、疎
水性被覆物内部へと突出要素内を進行する。
ミクロンから数+ミクロン、有利には約5μから約30
μ)で覆っているということにより、液体がサイホン作
用によって横方向に突出要素内部からその表面へ向かっ
て滲出することは妨げられ、かくして試料の液体がその
表面上に蓄積されることになり、これは次にその表面で
突出要素端部まで流れ、焦点合せされていない大きな被
着を与えることになる。
体の唯一の動きは長手方向の動きであり、この動きは、
横断すべき距離が長く孔のレベルでの負荷損失が大きい
ことからきわめてゆっくりと行なわれる。これに対し
て、防水が無い場合に生じる液体の滲出の横方向の動き
ははるかに容易に行なわれる(多孔質膜の厚みが50μ
から200μと小さいことから、横断すべき距離が短
い)。
た液体の全てがそこに重力により蓄積されることから、
滲出現象の結果は突出要素各々の端部において増幅され
た状態となる。
コン、パラフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ラテ
ックス、プラスチック例えばポリエチレン又は、接着し
ながらも浸透することなく多孔質膜の表面を防水するこ
とのできるあらゆるコーティングで突出要素各々を噴霧
又は上塗り又は膜引きすることによって実現できる。
場合、突出要素上の生物学試料の被着体積は、約50%
から約90%の多孔率比について、多孔質材料の厚み1
μあたり約6×10-4から27×10-4μl/mm2であ
る。
200mm、好ましくは約1mmから約40mmの、ゲルとの
接触長さを呈し、この長さに沿って生物学試料がゲル上
に被着される装置にも関する。
要素が、分析すべき試料内に含まれている成分を変性し
ないような性質及び量の表面活性剤を含む疎水性材料で
構成されており、この表面活性剤が、突出要素上に試料
が充分な量で被着されうるのに充分な量そしてそれ以上
になると生物学試料がもはや突出端部上に濃縮され得な
い量よりも少ない量であり、この表面活性剤が有利には
約0.001%から約10%の濃度で、有利にはグリセ
リン、1−3ブタンジオール又は電荷を有さない界面活
性剤、例えば、トリトンX−100R、TweenRにより構
成されている装置にも関する。
泳動ゲル上に単数又は複数の生物学試料を被着させる方
法において、
一体化されこの平坦な多孔質膜の延長部分内にある多孔
質材料製の単数、有利には複数の突出要素の上に生物学
試料を被着させ、この生物学試料の被着は特にこれらの
突出要素の自由端で行なわれ、これらの突出要素は、そ
れら全てが、前記電気泳動プレートの平坦な表面と接触
させることのできる少なくとも1つの点を有するような
ものであり、これらの異なる点は、前記多孔質膜が前記
プレートの表面との関係において傾斜した又は垂直な平
面内に配置されている場合一定の心合せに従って前記プ
レートの表面と同時に接触させられ得ること、
化サポートに対して前記多孔質膜の少なくとも一部分を
固定すること、
生物学試料の拡散は、好ましくは、突出要素の加湿手段
を用いて避けられ、これらの加湿手段は、生物学試料レ
ベルでの液体の蒸発により突出要素の端部の方への多孔
質膜の流れを生み出し生物学試料を多孔質膜内に係合さ
れていない突出要素の端部の方へ駆動ししかもこの端部
において生物学試料を濃縮させる加湿用液体を含み、こ
れらの加湿手段は例えば、膜又は剛性化手段上に取り外
し可能な形又は不可能な形で固定されたスポンジ状の材
料或は又前記剛性化手段上に取り外し可能な形又は不可
能な形で固定されたタンクを含むこと、
された部分を含む多孔質膜の突出要素を電気泳動プレー
トと接触させ、突出要素から電気泳動プレート上まで試
料を拡散させかくしてこれをこのプレート上に被着させ
ること、を特徴とする方法に関する。
多孔質膜の全ての表面又他方では生物学試料の自由な突
出要素表面が加湿用液体で飽和されるのに充分なもので
なくてはならない。
質膜の突出要素の一部分と剛性化サポートとの固定の前
又は後の、突出要素の端部から多孔質膜の方への試料の
拡散は避けられる。
は、生物学試料を受け入れるための突出要素の端部の一
部分は、生物学試料を被着できるように加湿用液体で飽
和されないことが必要である。
と、例えば生物学試料の液体の蒸発により生物学試料が
上に被着される突出部分の端部へ向かう加湿用液体の流
れを作り出すことによって、又は例えば40℃以下の温
度での通気によりこの蒸発及び流れを加速化することに
より、突出要素の端部の方への生物学試料の拡散及びそ
の濃縮がひき起こされる。
孔質膜、突出要素が電圧下にある一方で電気泳動プレー
ト上への生物学試料の被着が行なわれ、加湿用液体は、
分析すべき試料の分子種全てが電離し同一正負符号の電
荷を獲得するようなpHの緩衝溶液で構成されており、こ
の電荷は、pHが1以上又は最も塩基性の分子種の等電点
である場合負であり、pHが1より小さいか又は最も酸性
の分子種の等電点である場合正であること、又、この被
着は
は反対の多孔質膜縁部上にある発電機の電極に接続され
た電極、
のもう1つの電極に接続された電極を介して行なわれ、
生物学試料のあらゆる分子種が負の電荷を有する場合電
気泳動プレートは正の電極に接続され反対の場合には負
の電極に接続される。
場合には、有利には約10乃至10.5のpHつまり最高
の等電点の下の点に身を置くことになる。
−HCl、グリシン塩又は炭酸塩もしくは炭酸水素塩な
どの緩衝液を用いることができる。
酢酸塩、クエン酸−クエン酸塩などの緩衝液を用いるこ
とができる。
数又は複数の生物学試料を被着させる方法において、
性化手段、特に剛性化サポートに固定され互いに独立し
た多孔質材料製の単数有利には複数の平坦な要素の上に
生物学試料を被着させ、これらの要素は剛性化手段との
関係において突出しており、これらの要素(以下「突出
要素」と呼ぶ)は、
維持された表面及びそれに相対する表面、という2つの
表面、
[これらの断面の1つは電気泳動プレート上に適用され
ることになっており「下部横方向断面(下端部付近の)
と呼ばれ、これに相対するもう1つの横方向断面は「上
部横方向断面」(上端部付近の)と呼ばれる]2つの端
部を有していること
が、この手段が電気泳動プレートの平坦な表面と多孔質
膜に一体化された突出要素との接触ならびに電気泳動プ
レート上の生物学試料の被着を邪魔しないような条件の
下で剛性化手段による突出要素の各々の一部分の維持を
可能にするような形で、突出要素の形状及び寸法と相容
性のあるものであること、
上に被着された生物学試料がこの突出要素の表面上に広
がること及び/又はこの突出要素の表面上に滲出するこ
とを妨げる手段を含み、これらの突出要素は、それら全
てがクロマトグラフィサポートの表面と接触させられう
る少なくとも1つの点を有しているようなものであり、
これらの異なる点は、このプレートの表面との関係にお
いて傾斜した又は垂直な平面内に前記剛性化手段が配置
されている場合1つの心合せに従ってサポートの表面と
同時に接触させられ得ること、
素を電気泳動プレートと接触させ、突出要素から電気泳
動プレート上まで試料を拡散させかくしてこのプレート
上にこれを被着させることを特徴とする方法にも関す
る。
つの表面のうちの一方には、この突出要素の中央部分付
近に位置づけされ、有利には剛性化サポートによりその
少なくとも一部分が維持されている表面とは反対側の突
出要素の表面の少なくとも一部分に固定されている小帯
状物が具備され、かくして突出要素は上部部分と下部部
分に分割され、この小帯状物のサイズは有利には突出要
素の2つの表面のうちの一方の約5分の1からほぼ全体
まで変化すること、
向断面の付近に過剰に生物学試料を被着させ、かくして
被着された生物学試料は、突出要素の表面上に広がら
ず、突出要素の内部で進行し、前記要素の下部横方向断
面に達して電気泳動プレート上に被着させられる、本発
明の装置を用いた方法にも関する。
料の液体の一部分の空気蒸発により行なうことができ
る。
の横方向断面を除いて、その2つの表面上で又場合によ
っては2つの縦方向断面上で疎水性材料で被覆されてお
り、
ら2つの表面の約20%から約100%を、特に剛性化
サポートにより維持されている表面の100%、そして
この表面とは反対の表面の約20%から100%の割合
で覆っており、(場合によっては2つの長手方向断
面)、横方向断面を除いて2つの表面の全体を特に覆っ
ており、
素のゾーン上、有利には上部横方向断面の付近に過剰に
生物学試料を被着させ、毛管現象によって試料は疎水性
被覆の内部で長手方向に被覆されていない突出要素の下
部横方向断面まで進行し、生物学試料の被着は電気泳動
プレート上で行なわれる、本発明の装置を用いた方法に
も関する。
近辺にある試料は蒸発から保護された状態にあるため
(端部の横方向断面のみが自由空気に露出されうる)、
前述のように又突出要素と一体化された多孔質膜の場合
にできたように、試料の液体の蒸発により試料を濃縮さ
せることはできない。可変的な量の試料を被着させるた
めに、我々が介入できる唯一のパラメータは、ゲル上へ
の適用時間である。
着)」又は免疫固定といった電気泳動移動が後に続かな
い被着方法にも関する。
る;すなわち
を用いて生物学試料を被着させる。この被着の後に電気
泳動は続かない;
と交叉する試薬の被着を行なう;
試料と試薬の反応の結果を発色させる。
める:すなわち;
る、
全体を網羅する距離にわたって第1の被着に対しほぼ垂
直な方向での試薬の被着を行なう、
試料と試薬の反応の結果を発色させる。
たず概略化のため4つの突出要素を有する図を参考とし
た実施例を用いて説明される。なおこれらの例で用いら
れている装置は、特定の図を参照指示している場合、4
つ以外の数の突出要素(例えば6つ又は8つ)を含んで
いる可能性がある。
のタンパク構成パターン 8μの孔サイズ及び140μの厚みをもち、2mmの間隔
どりの4.0mmの6つの突出要素を含む酢酸セルロース
製の多孔質膜を使用する。この膜を剛性サポート上に固
定する(図1に従って)。
の上及びその端部付近に1μl の純粋血清を被着させ
る。
るタンク(D)にこのときピペットを用いて、分子量5
×106 のポリアクリルアミドの0.5%の水溶液から
成る加湿用液体400μl を充てんする。
の分析を目的とするゲルの上に装置を1分間適用する。
し、乾燥させポンソーレッドで着色する。
のタンパク構成パターン 待機時間が2分短縮され適用時間が30秒に短縮された
ことを除き、例1に示されているとおりに作業を進め
る。
定し乾燥させ、アミドブラックで着色する。
う血清のタンパク構成パターン 待機時間が2分に短縮され適用時間が15秒に短縮され
たことを除き、例1に示されているとおりに作業を進め
る。
定し乾燥させ、アシッドバイオレットで着色する。
ン 孔サイズが1.2μ、厚みが800μで、3mm間隔どり
された7mmの突出要素4つを含む酢酸セルロース製の多
孔質膜を使用する。この膜を剛性サポート上に固定させ
る(図5)。
上に、直線に沿って、分析すべき4つの試料の10mmの
間隔どりの5μl の液滴を4つ被着させる。
ら3mmの高さまで突出要素内に吸収されるまで、異なる
試料とその端部で同時に接触状態に置かれる。
105のデキストランの10%水溶液から成る加湿用液
体1mlをスポンジ状の材料に含浸させる。
質の高解像度分析のためのゲル上に適用する。
術に従ってアシッドバイオレットで着色する。
タンパク構成パターン 1−3ブタンジオール2%を含浸させた厚み130μ孔
サイズ0.45μでしかも剛性サポート上に固定された
(図2の表示に従って)間隔どり1.5mmの3mmの8つ
の突出要素を含む酢酸セルロース製の多孔質膜を使用す
る。
の端部付近に、各試料を1μl ずつ被着させる。
(A)により構成されているタンク(D)に、200μ
l の生理的食塩水を充てんする。
の分析用のゲル上に1分間装置を適用する。
下で固定し、通常の技術に従ってアミドブラックで着色
する。
タンパク構成パターン (図4の表示に従って)剛性化サポート上に維持され、
間隔どり2mmの4mmの突出要素6つを含み、厚み120
μ孔サイズ0.45μを有するナイロン製の多孔質膜を
使用する。
の端部付近に、各試料を1μl 被着させる。
(C)、他方では柔軟な磁気要素(J)及び(H)によ
り構成されているタンク(D)に、ピペットを用いて1
00μl の水を充てんする。
突出要素の端部を2分間大気温で通気下に置き、その後
1分間タンパク質の分離用のアガロースゲル上に適用す
る。
し、乾燥させポンソーレッドで着色する。
ンパク質図:スーダンブラックでの着色 (図3の表示に従って)剛性化サポート上に固定され
た、2mmの間隔どりで4mmの突出要素を6つ含み、厚み
140μ孔サイズ8μを有する酢酸セルロース製の多孔
質膜を使用する。
部付近に、各試料を1μl 被着させる。
及び剛性サポート(B)から成るタンクに、ピペットを
用いて、分子量5・105のヒドロキシエチルセルロー
スの1%溶液から成る加湿用液体100μlを充てんす
る。
タンパク質の分離を目的とするゲル上に装置を2分間適
用する。
に従ってゲルをスーダンブラックで着色する。
素の分析 待ち時間が6分に短縮される点を除いて、例6に示され
ているとおりに作業を進める。
ロースゲル上に2分間装置を適用する。
を用いてゲルを直ちに発色させる。
と識別 (図3の表示に従って)剛性化サポート上に固定された
40mmの唯一の突出要素を含み、孔サイズ8μ、厚み1
40μの酢酸セルロース製多孔質膜を用いる。
部から約5mmの高さに広がるような形で生理的食塩水中
で5分の1に予め希釈された試料を、突出要素の端部付
近でこの要素の長さ全体にわたって被着させる。
と剛性サポートにより構成されたタンクに、分子量5・
106のポリアクリルアミドの0.25%水溶液から成
る100μlの加湿用液体を充てんする。
上に30秒間適用する。
従って処理する。
出と識別 移動の終りまで、例8に示されているとおりに作業を進
める。
て行なわれる被着を、以前マスクを用いて行なわれた抗
血清の被着に代わって実施する:すなわち、
に固定された唯一の40mmの突出要素を各々含む厚み4
0μ、孔サイズ8μの酢酸セルロースの多孔質膜を5つ
用いる。
抗−IgA、抗−IgM、抗−カッパ、抗−ラムダとい
った抗血清の各々を、5つの多孔質膜の各々の上、突出
要素の端部付近で約5mmの高さに被着させる。
のポリアクリルアミドの0.25%溶液から成る加湿用
溶液100μlを充てんする。
て垂直に、互いに5mm離して5つの装置を同時に(2分
間)適用する。
のように続ける。
個の6mmの突出要素(図5参照)を含む、厚み140μ
孔サイズ8μの酢酸セルロース製の多孔質膜を用いる。
の端部付近で6μl の試料を被着させる。なお試料の前
面は、突出要素の端部から約7mmの距離のところにあ
る。
スゲル上にもたらされる(図5参照、部分LはpH10.
5 0.05Mの炭酸水素酸ナトリウム緩衝液を含
む)。
す突出要素の端部を、3分間すなわち試料の前面が突出
要素の端部から0.5mmのところにくるのに必要な時間
大気温の空気の通気下に置く。
部を発電機の負極に接続し、発電機の正極を適用が行な
われる場所から最も遠くにある電気泳動ゲル端部に接続
する。
ガロースゲル上への適用は、1分間300V の電圧下で
行なわれる。
る電気泳動ゲルの端部は発電機の負極に接続され、移動
が続行される。
ーブルで着色する。
伴う血清のタンパク構成パターン 厚み100μ孔サイズ1.2μで、剛性サポート上に糊
着された(図6参照)2mmの間隔どりで幅7mm高さ12
mmの矩形の多孔質材料(酢酸セルロース)製の独立した
4つの突出要素を含む本発明の装置を使用する。
着されている。
トを用いて、以前にゲル上に適用された端部との関係に
おいて小帯状物Nを超えて位置づけされた突出要素のゾ
ーン上に、突出要素1つあたり15μlの試料を被着さ
せる。
毛管現象による進行によって端部に合流した。
2分間待った後、タンパク質分析用のアガロースゲル上
に20秒間装置を適用する。
し、乾燥させ、アシッドバイオレットで着色する。
清のタンパク構成パターン 厚み140μ、孔サイズ8μの酢酸セルロース製多孔質
膜を用いる。
mmの正方形をした独立した4つの突出要素(多孔質材料
製の)を含んでおり、各々の突出要素は、突出要素の外
部横方向断面上及び上部横方向断面の近くにある高さ3
mmのゾーン上(図7参照)を除いて、厚み10μのプラ
スチックフィルムコーティングで被覆されている。
用いて、プラスチックコーティングで上塗りされていな
いゾーン上に12μl の試料を被着させる。
部に毛管現象により到達した。
用のアガロースゲル上に装置を30秒適用する。
定し、乾燥させ、アミドブラックで着色する。
は反対側の縁部は上記縁部に垂直な辺の各々の近辺に一
本の突出した足状部を有し、かくして膜のこの端部に2
本の足状部に縁どられた水平方向直線部をもつU字形の
形状が与えられている、矩形の多孔質平面膜(A)を含
む本発明の装置の平面図及び断面図を表わす。膜は、例
えば多孔質膜が適用されることになるゾーン上に接着さ
れ(剛性化手段と多孔質膜の間の気密性を確保するた
め)、水平直線部分の付近において末広がりになるもの
の多孔質膜の2本の足状部に沿って及びこれらの足状部
の延長部分において張り付けられた状態にとどまってい
る、剛性サポートの2つの要素(B及びC)の間に挿入
されている。サポートの要素の各々と膜の間の膨らみは
1つのタンク(D)を形成する。断面図は、突出要素を
含み膜の突出要素のほぼ真中にある膜の縁部に対して垂
直な軸に沿った装置の断面を表わす。
孔質膜が適用されるゾーン上に接着され(剛性化サポー
トと多孔質膜の間の気密性を確保するため)膜との関係
において末広がりになった一部分を呈するサポート
(B)によって剛性化されている、矩形の多孔質平面膜
(A)を含む、本発明の装置の平面図及び断面図を示
す。なお膜とこの末広がりの部分の間に形成された空間
は、場合によってタンク(D)として役立つ。
孔質平面膜(A)を含む、本発明の装置の平面図及び断
面図を示す。この膜は、例えば多孔質膜が適用されるゾ
ーン上に接着された(剛性化サポートと多孔質膜の間の
気密性を確保するため)サポート(B)の上に適用され
る、紙といった疎水性でかつ柔軟な材料のシート(F)
が、サポートに適用されていない膜の表面上に適用され
る。膜の上縁部付近でこのシートは末広がりになり、サ
ポートと材料シートの末広がり部分の間に形成された空
間はタンク(D)を形成する。
ちの1つに対して適用されほぼ膜の寸法をもつ柔軟な磁
化材料に対して適用された、図1で描かれているものと
ほぼ同じ形状をもつ膜(A)を含む、本発明の装置の平
面図及び断面図を示す。サポートの要素(B)は、サポ
ートのもう1つの要素(C)と共にそれが1つのクリッ
プを形成しうるかぎりにおいて、ヒンジ留めされてい
る。サポートの要素(B)は矩形をしている。サポート
の要素(C)は帯の形をしており、この帯はサポートの
要素(B)の上部側面のほぼ真ん中にヒンジ留めされて
いる。サポートの要素(C)上には、膜とほぼ同じ寸法
をもつ柔軟な磁気材料(H)が固定されている。平面図
及び断面図は、開放クリップを表わす。断面図には、円
形矢印を介して閉位置にあるクリップも表わした。クリ
ップが閉じられた場合、膜(A)は、2つの材料(H)
及び(J)の間に挿入され維持される。なおこれらの材
料はそれぞれサポートの要素(B)及び(C)に対して
適用されている。
有する本発明の装置の平面図及び断面図を表わす。サポ
ートに適用されていない膜の表面上には、例えばスポン
ジ、ろ紙又はゲル(例えばアガロース又はアクリルアミ
ド)といったスポンジ状の材料(L)がある。
持された多孔質材料製の突出要素のセットを含む、本発
明の装置の平面図及び断面図を示している。各々の要素
の中央部分の中には、疎水性材料でできた小帯状物が適
用されている。
持された多孔質材料製の突出要素(A)セットを含む、
本発明の装置の平面図及び断面図を示す。突出要素の各
々は、2つの横方向断面を除いて、サポートに対して適
用された表面ならびにこの表面と反対の表面の上で同時
に、疎水性コーティング(P)で被覆されている。図7
では、例として、疎水性材料はサポートに対して適用さ
れた表面と反対側の要素の表面の全体を被覆していな
い。
性化サポートBを介して同一平面内に維持された多孔質
材料製の突出要素Aセットを含む、本発明の装置の平面
図及び断面図を表わす。多孔質材料でできた突出要素の
接着されていない部分は例えば45°に折り畳まれてお
り、突出要素Aと剛性サポートBの間の解放された空間
は、試料が被着されるタンクDを形成する。
同一平面内に維持されている突出要素Aセットを含む、
本発明の装置の平面図及び断面図を示す。この場合、剛
性化サポートBは、要素Aの上部部分がこの開口部のレ
ベルにくるような形で例えば矩形の開口部Eを有する。
このとき、試料が被着されるタンクDは、サポートBの
開口部Eの下部水平部分及び要素Aの接着されていない
部分により構成される。
て同一平面内に維持されている突出要素Aのセットを含
む本発明の装置の平面図及び断面図を表わす。要素Aの
各々のレベルで、サポートBはオリフィスDを有してい
る。試料が被着されるタンクDはこの場合このオリフィ
ス及びこのオリフィスと向い合った要素Aの部分で構成
されている。
Claims (7)
- 【請求項1】 電気泳動ゲル上に生物学試料を被着する
ための装置において、該装置が、生物学試料を被着する
ための、多孔質材料製の単数の平坦な突出要素を有して
おり、かつ該突出要素が、剛性化サポートとの関係にお
いて突出した状態で、剛性化サポートに固定されてお
り、かつ該突出要素が、該突出要素と剛性化サポートに
より形成される空間によって形成されるタンクを有する
ことを特徴とする装置。 - 【請求項2】 電気泳動ゲル上に生物学試料を被着する
ための装置において、該装置が、生物学試料を被着する
ための、多孔質材料製の単数の平坦な突出要素を有して
おり、かつ該突出要素が、剛性化サポートとの関係にお
いて突出した状態で、剛性化サポートに固定されてお
り、かつ該突出要素が、剛性化サポート中の開口と、剛
性化サポートで被覆されていない突出要素部分によって
形成されるタンクを有することを特徴とする装置。 - 【請求項3】 電気泳動ゲル上に生物学試料を被着する
ための装置において、該装置が、生物学試料を被着する
ための、多孔質材料製の単数の平坦な突出要素を有して
おり、かつ該突出要素が、剛性化サポートとの関係にお
いて突出した状態で、剛性化サポートに固定されてお
り、かつ該突出要素が、該突出要素の一部と、剛性化サ
ポート中の、突出要素の該一部と整合するところに存在
するオリフィスとによって形成されるタンクを有するこ
とを特徴とする装置。 - 【請求項4】 電気泳動ゲル上に生物学試料を被着する
ための装置において、該装置が、生物学試料を被着する
ための、多孔質材料製の単数の平坦な突出要素を有して
おり、かつ該突出要素が、剛性化サポートとの関係にお
いて突出した状態で、剛性化サポートに固定されてお
り、かつ該突出要素が、それに被着された疎水性材料片
を含むか、その二つの断面を除き、両面を疎水性材料で
少なくとも部分的に覆われるかして、生物学試料の間仕
切り及び/又は保持用手段を形成することを特徴とする
装置。 - 【請求項5】 電気泳動ゲル上に生物学試料を被着する
ための装置において、 生物学試料を上に被着させることができる多孔質材料製
の平坦な単数又は複数の要素が含まれており、これらの
平坦な要素は、多孔質膜と一体化された形で、この膜の
平面の延長部分内で多孔質膜の縁部により支持され、こ
の膜との関係において突出した状態にあり、突出要素の
多孔質膜内に係合していない部分は一つの自由端を含む
ことを特徴とする装置。 - 【請求項6】 突出要素が矩形である、請求項1〜5の
いずれか一項記載の装置。 - 【請求項7】 電気泳動ゲル上に生物学試料を被着する
方法において、 (1)請求項1〜6のいずれか一項記載の装置の突出要
素上に生物学試料を被着する工程、及び (2)該ゲルの表面に対して傾斜した又は垂直である平
面に配置された突出要素と接触させて配置する工程を含
むことを特徴とする方法。
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