JP3214846U - 危機管理対策用ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】排便用品などの危機管理対策用品が水害などによって水に長時間浸かってしまった後にでも確実に使用できるようにして、その本来の目的を達成することができるようにした危機管理対策用ボックス及び危機管理対策用缶詰の提供を図る。【解決手段】水に浸かっても形状を維持する耐水保形性を有するボックス21と、ボックス21内に収納された収納物11とを備える。収納物11は、ボックス21内に水が浸入しても使用できる防水性を有する。防水性の収納物11は、凝固剤を防水性を有する凝固剤用袋に収納したものや、排便袋などを例示でき、物品自体が水に濡れても使用できる耐水物12、及び、非耐水物13であって内部に水を浸入させない防水性を有する包装体14によって包装された耐水包装物15を含む。水に浸かったボックス21を水から引き上げて、内部の防水性の収納物11を取り出して使用できる。【選択図】図1
Description
本考案は、危機管理対策用品、特に、災害によって水洗便所が使用不能になった場合でも排便をなすことができるようにした排便用品などの危機管理対策品を収納した危機管理対策用ボックスに関するものである。
今日、危機管理対策品として、水洗便所が使用不能になった場合でも排便をなすことができるようにした排便用品が普及している。排便用品としては、排便袋と、人の排泄物を凝固させる凝固剤とをセットにしたものが知られている。また、特許文献1や2に示すように、排便袋と凝固剤とを簡易便器となり得るボックスに収納することも提案されている。
ところが、これらの危機管理対策用品が水害によって水に長時間浸かってしまった後に使用できるようにした観点からの対策は十分であるとは言えなかった。
本考案の目的は、排便用品などの危機管理対策用品が水害などによって水に長時間浸かってしまった後にでも確実に使用できるようにして、その本来の目的を達成することができるようにした危機管理対策用ボックスの提供を図ることにある。
本考案は、水に浸かっても形状を維持する耐水保形性を有するボックスと、前記ボックス内に収納された収納物とを備え、前記収納物は、前記ボックス内に水が浸入しても使用できる防水性を有するものであり、水に浸かったボックスを水から引き上げて、内部の前記防水性の収納物を取り出して使用できるように構成したことを特徴とする危機管理対策用ボックスを提供することによって、上記の課題を解決する。
前記ボックスは段ボール箱製であり、段ボール箱の表面を構成する段ボールは、少なくとも表面のライナーが耐水性を有する紙によって構成することができる。
前記段ボールは、表ライナーと裏ライナーと前記両ライナーの間に配置された中芯ライナーとを備え、これらの各ライナーは耐水糊によって接着され、前記表ライナーと前記中芯ライナーは耐水化剤が原紙に練り込まれた内添の耐水性を備え、前記裏ライナーは、前記段ボール箱の内面側を臨む表面に防水性を有するコーティングが施されたものであることが望ましい。
さらに、前記段ボール箱は、前記段ボールを折り目線に沿って折り曲げて組み合わせられ、糊や接合具などの接合手段を用いずに段ボール自体の構成によって箱状に形成されたものであることが適当である。
前記段ボールは、表ライナーと裏ライナーと前記両ライナーの間に配置された中芯ライナーとを備え、これらの各ライナーは耐水糊によって接着され、前記表ライナーと前記中芯ライナーは耐水化剤が原紙に練り込まれた内添の耐水性を備え、前記裏ライナーは、前記段ボール箱の内面側を臨む表面に防水性を有するコーティングが施されたものであることが望ましい。
さらに、前記段ボール箱は、前記段ボールを折り目線に沿って折り曲げて組み合わせられ、糊や接合具などの接合手段を用いずに段ボール自体の構成によって箱状に形成されたものであることが適当である。
より具体的には、前記段ボール箱は、前記段ボールを用いて構成され、矩形の底面部と、前記底面部の前後左右の各辺から折り目を介して設けられた矩形の前後左右の側面部と、前記前側面部の前辺から折り目を介して設けられた矩形の前折り返し部と、前記後側面部の後辺から折り目を介して設けられた矩形の蓋部と、前記蓋部の後辺から折り目を介して設けられた差し込み部と、前記左右の各側面部の前辺から折り目を介して設けられた左右の前挿入部と、前記左右の各側面部の後辺から折り目を介して設けられた左右の後接続部とを備え、前記左右の各側面部の左右辺から折り目を介して設けられた左右のフラップとを備えたものとすることができる。そして、前記の各折り目を折り曲げて、前記の左右の前挿入部を、前記前側面部と前記前折り返し部との間に挿入し、前記後側面部の前方に配置した前記の左右の後接続部を同士を、互いの先端に設けられたスリット同士を嵌め合うことによって接続し、前記蓋部によって蓋をすると共に、前記差し込み部を前記フラップと前記前折り返し部との間に挿入して前記蓋部を閉蓋状態に固定する構造を備えたことにより、接合手段を用いずに箱の形状を確実に維持することができる。
前記防水性の収納物は、物品自体が水に濡れても使用できる耐水物と、物品自体が水に濡れると使用できない非耐水物であって内部に水を浸入させない防水性を有する包装体によって包装された耐水包装物との少なくとも何れか一方であればよい。この防水性の収納物の少なくとも1つは、便器に装着する排便袋と、前記排便袋に人から排泄される排泄物を凝固させる凝固剤と、前記凝固剤を1回分個別包装した凝固剤用袋とを備え、前記排便袋と前記凝固剤入りの前記凝固剤用袋とが、防水性を有する包装体によって包装されたものとすることが適当である。
また、前記防水性の収納物は、便器に装着する排便袋と、前記排便袋に人から排泄される排泄物を凝固させる凝固剤と、前記凝固剤を1回分個別包装した凝固剤用袋とを備え、前記排便袋と前記凝固剤入りの前記凝固剤用袋とが、缶詰用の缶によって包装されたものとすることも適当である。
本考案は、上記の手段によって、排便用品などの危機管理対策用品が水害によって水に長時間浸かってしまった後にでも確実に使用できるようにして、その本来の目的を達成することができるようにした危機管理対策用ボックスを提供することができたものである。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。
(全体構成)
この実施の形態に係る危機管理対策用ボックス10は、段ボール22で構成されたボックス21と、これに収納された収納物11とを備える。
(全体構成)
この実施の形態に係る危機管理対策用ボックス10は、段ボール22で構成されたボックス21と、これに収納された収納物11とを備える。
ボックス21は、水に浸かっても形状を維持する耐水保形性を有する。
収納物11は、ボックス21内に水が浸入しても使用できる防水性を有する。
収納物11は、ボックス21内に水が浸入しても使用できる防水性を有する。
(防水性の収納物)
この防水性の収納物11は、耐水物12と非耐水物13との2種類に大別できる。
耐水物12は、物品自体が水に濡れても使用できるもので、金属製や合成樹脂製のものを例示し得る。この耐水物12は、包装せずにボックス21内に収納され得る。
非耐水物13は、物品自体が水に濡れると使用できないもので、食料品、衣類、医薬品、粉流体、電気製品など、多くのものが挙げられる。この非耐水物13は、内部に水を浸入させない防水性を有する包装体14によって包装された耐水包装物15の形態で、ボックス21内に収納される。もちろん、耐水物12であっても、使用するときに拭いたり乾かしたりすることなく直ぐに使用できるように、包装体14によって包装された耐水包装物15の形態で、ボックス21内に収納してもよい。
この防水性の収納物11は、耐水物12と非耐水物13との2種類に大別できる。
耐水物12は、物品自体が水に濡れても使用できるもので、金属製や合成樹脂製のものを例示し得る。この耐水物12は、包装せずにボックス21内に収納され得る。
非耐水物13は、物品自体が水に濡れると使用できないもので、食料品、衣類、医薬品、粉流体、電気製品など、多くのものが挙げられる。この非耐水物13は、内部に水を浸入させない防水性を有する包装体14によって包装された耐水包装物15の形態で、ボックス21内に収納される。もちろん、耐水物12であっても、使用するときに拭いたり乾かしたりすることなく直ぐに使用できるように、包装体14によって包装された耐水包装物15の形態で、ボックス21内に収納してもよい。
この収納物11は、種々の物品、特に災害時に使用できる種々の災害対策用品を例示することができる。より具体的には、災害でトイレが使用できなくなった際に排便とその処理を行うための用品、言い換えれば、既存または仮設の便器に装着して使用できる排便袋52と、排便袋52内の排便排尿を凝固させる凝固剤53とを耐水包装物15で包装したものを挙げることができる。
(使用形態)
危機管理対策用ボックス10は、防災用の備品として、適宜な保管場所に置かれる。そして、水害などで、危機管理対策用ボックス10が水に浸かってしまった場合でも、危機管理対策用ボックス10は、その形態を保っているため、使用者は水から危機管理対策用ボックス10を回収して使用できる。そのとき、ボックス21の内部に水が浸入していても、収納物11は、耐水物12または耐水包装物15であるため、直ちにこれらを使用できる。個々の収納物11は別々に耐水包装物15によって包装されたものであってもよく、まとめて包装されたものであってもよい。耐水包装物15としては、耐水性を有する合成樹脂製の袋を例示することができ、合成樹脂フィルムに金属箔層を積層した複合材製とすることで耐水性を高めておくことも好ましい。
危機管理対策用ボックス10は、防災用の備品として、適宜な保管場所に置かれる。そして、水害などで、危機管理対策用ボックス10が水に浸かってしまった場合でも、危機管理対策用ボックス10は、その形態を保っているため、使用者は水から危機管理対策用ボックス10を回収して使用できる。そのとき、ボックス21の内部に水が浸入していても、収納物11は、耐水物12または耐水包装物15であるため、直ちにこれらを使用できる。個々の収納物11は別々に耐水包装物15によって包装されたものであってもよく、まとめて包装されたものであってもよい。耐水包装物15としては、耐水性を有する合成樹脂製の袋を例示することができ、合成樹脂フィルムに金属箔層を積層した複合材製とすることで耐水性を高めておくことも好ましい。
(段ボール22について)
ボックス21の具体的構成としては、図1、図2に示す段ボール22製のボックス21を挙げることができる。段ボール22は、種々の段ボールの構造を採ることができるが、少なくとも表面のライナーが耐水性を有する紙によって構成することにより、水に浸かってもその形状を保つことができるものとする。
ボックス21の具体的構成としては、図1、図2に示す段ボール22製のボックス21を挙げることができる。段ボール22は、種々の段ボールの構造を採ることができるが、少なくとも表面のライナーが耐水性を有する紙によって構成することにより、水に浸かってもその形状を保つことができるものとする。
より具体的には、図1(B)に示すように、表ライナー23と裏ライナー24との間に中芯ライナー25を配置して耐水糊26で接着したものを用いることができる。
これらの各ライナー23、24、25には、原紙自体に耐水化剤を練り込んだ所謂内添のものや、原紙の表面と裏面との少なくとも何れか一方に耐水化剤成分をコーティングした所謂外添のものを用いることができる。ワックスやステアリン酸、シリコン樹脂などの撥水剤をコーティングすることもできる。
これらの各ライナー23、24、25には、原紙自体に耐水化剤を練り込んだ所謂内添のものや、原紙の表面と裏面との少なくとも何れか一方に耐水化剤成分をコーティングした所謂外添のものを用いることができる。ワックスやステアリン酸、シリコン樹脂などの撥水剤をコーティングすることもできる。
段ボール22を構成するこれらのライナー23、24、25の組み合わせの例としては、下記のものを例示し得る。
(組み合わせ例1)表ライナー23:内添又は外添の耐水紙と、裏ライナー24:内添又は外添の耐水紙と、中芯ライナー25:普通中芯との組み合わせ。
(組み合わせ例2)表ライナー23:内添又は外添の耐水紙と、裏ライナー24:一般紙と、中芯ライナー25:普通中芯との組み合わせ。
(組み合わせ例3)表ライナー23:内添又は外添の耐水紙と、裏ライナー24:一般紙と、中芯ライナー25:内添又は外添の耐水紙との組み合わせ。
(組み合わせ例1)表ライナー23:内添又は外添の耐水紙と、裏ライナー24:内添又は外添の耐水紙と、中芯ライナー25:普通中芯との組み合わせ。
(組み合わせ例2)表ライナー23:内添又は外添の耐水紙と、裏ライナー24:一般紙と、中芯ライナー25:普通中芯との組み合わせ。
(組み合わせ例3)表ライナー23:内添又は外添の耐水紙と、裏ライナー24:一般紙と、中芯ライナー25:内添又は外添の耐水紙との組み合わせ。
上記の例のうち、組み合わせ例3が最も望ましい。特に、中芯ライナー25にも耐水紙を用いることよって長期間水に浸かった状態でも、中芯ライナー25の剥がれを抑制することができ、ボックス21の形態の維持の点で有利であり、各ライナーを接着する糊についても通常のコーンスターチ等の水溶性のものであるよりも、合成樹脂製の糊やコーンスターチ等の水溶性のものに合成樹脂製の耐水性の添加物を加えた耐水糊を用いる方が好ましい。
よって最も好ましい例としては、表ライナー23:内添の耐水紙と、裏ライナー24:内添又は外添の耐水紙と、中芯ライナー25:内添又は外添の耐水紙との組み合わせであって、各ライナーを耐水糊によって接着したものを示すことができる。
なお、各ライナーには、生分解性を高めたり、嵩高性、色彩などを調整したりするなどのために、他の添加剤を用いることもできる。
なお、各ライナーには、生分解性を高めたり、嵩高性、色彩などを調整したりするなどのために、他の添加剤を用いることもできる。
(段ボール箱の具体的構造)
この段ボール22製のボックス21は、段ボール22を折り目線(図2の破線)に沿って折り曲げて組み合わせられたものであり、糊やステープラなどの他の接合具などの接合手段、を用いずに段ボール22自体の構成によって箱状に形成されたものである。これにより、接合手段の耐水性を問題とすることなく、ボックス21の形態を段ボール22のみで維持することができる。
この段ボール22製のボックス21は、段ボール22を折り目線(図2の破線)に沿って折り曲げて組み合わせられたものであり、糊やステープラなどの他の接合具などの接合手段、を用いずに段ボール22自体の構成によって箱状に形成されたものである。これにより、接合手段の耐水性を問題とすることなく、ボックス21の形態を段ボール22のみで維持することができる。
図2を参照して、段ボール22の具体的な一態様を説明する。
この段ボール22は、矩形の底面部31と、底面部31の前後左右の各辺からそれぞれ折り目線を介して設けられた矩形の前側面部32、後側面部33及び左右側面部34とを備える。
この段ボール22は、矩形の底面部31と、底面部31の前後左右の各辺からそれぞれ折り目線を介して設けられた矩形の前側面部32、後側面部33及び左右側面部34とを備える。
前側面部32の前辺からは、折り目線を介して、矩形の前折り返し部35が設けられている。また、後側面部33の後辺からは、折り目線を介して、矩形の蓋部36が設けられ、蓋部36の後辺からは、折り目線を介して略矩形の差し込み部37が設けられている。
左右の各左右側面部34については、その前辺からは、折り目線を介して左右の前挿入部38がそれぞれ設けられ、その後辺から辺からは、折り目線を介して左右の後接続部39がそれぞれ設けられ、その左右辺からは、折り目線を介して左右フラップ40がそれぞれ設けられている。
(ボックス21の組立状態)
組立に際しては、折り目線を折り曲げて図1のように、直方体のボックス21に組み立てればよいが、その際、左右の前挿入部38は、前側面部32と前折り返し部35との間に挿入される。また後側面部33の前側に配置される左右の後接続部39同士は、互いの先端に設けられたスリット41同士が嵌め合わされる。
これによって、箱本体の形状が完成し、前述の収納物11を収納し、蓋部36を閉じる。その際、差し込み部37が、前折り返し部35の後ろ側に挿入されることで、閉蓋状態に固定されて、危機管理対策用ボックス10が完成される。
組立に際しては、折り目線を折り曲げて図1のように、直方体のボックス21に組み立てればよいが、その際、左右の前挿入部38は、前側面部32と前折り返し部35との間に挿入される。また後側面部33の前側に配置される左右の後接続部39同士は、互いの先端に設けられたスリット41同士が嵌め合わされる。
これによって、箱本体の形状が完成し、前述の収納物11を収納し、蓋部36を閉じる。その際、差し込み部37が、前折り返し部35の後ろ側に挿入されることで、閉蓋状態に固定されて、危機管理対策用ボックス10が完成される。
(缶詰)
図3は、本考案の実施の形態に係る危機管理対策用缶詰を示す。この危機管理対策用缶詰50は、便器に装着する排便袋52と、凝固剤53とを備える。凝固剤53は、排便袋52内の人の排泄物を凝固させるものである。凝固剤53は、1回分の使用料が凝固剤用袋54に個別包装されている。この排便袋52と凝固剤53とが、缶詰用の缶51によって密封包装されている。
図3は、本考案の実施の形態に係る危機管理対策用缶詰を示す。この危機管理対策用缶詰50は、便器に装着する排便袋52と、凝固剤53とを備える。凝固剤53は、排便袋52内の人の排泄物を凝固させるものである。凝固剤53は、1回分の使用料が凝固剤用袋54に個別包装されている。この排便袋52と凝固剤53とが、缶詰用の缶51によって密封包装されている。
この危機管理対策用缶詰50は、1回分の排便袋52と凝固剤53とを収納しているが、複数回分の排便袋52と凝固剤53とを纏めて収納するものであってもよい。
この危機管理対策用缶詰50は、前記危機管理対策用ボックス10の収納物として同ボックス内に収納される。
この危機管理対策用缶詰50は、前記危機管理対策用ボックス10の収納物として同ボックス内に収納される。
この危機管理対策用缶詰50は、缶詰であるため、凝固剤53などが経年変化で変質することを抑制すると共に、水にも強く、水害などのための備品として有効である。
本考案に係る理解を高めるために、危機管理対策用ボックスの実施例を示すが、本考案はこの実施例に限定して理解されるべきではない。
実施例1
図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナー及び裏ライナーに坪量280gの内添の耐水紙(強耐水紙白ライナー)を用い、中芯ライナーに坪量200gの内添の耐水紙を用いて、耐水糊によって接着した。
図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナー及び裏ライナーに坪量280gの内添の耐水紙(強耐水紙白ライナー)を用い、中芯ライナーに坪量200gの内添の耐水紙を用いて、耐水糊によって接着した。
実施例2
図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナーに坪量280gの内添の耐水紙を用い、裏ライナーに坪量280gの外添の耐水紙を用い、中芯ライナーに坪量200gの内添の耐水紙を用いて、耐水糊によって接着した。
図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナーに坪量280gの内添の耐水紙を用い、裏ライナーに坪量280gの外添の耐水紙を用い、中芯ライナーに坪量200gの内添の耐水紙を用いて、耐水糊によって接着した。
実施例3
図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナー及び裏ライナーに坪量220gの内添の耐水紙を用い、中芯ライナーに坪量160gの普通中芯紙を用いて、耐水糊によって接着した。
図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナー及び裏ライナーに坪量220gの内添の耐水紙を用い、中芯ライナーに坪量160gの普通中芯紙を用いて、耐水糊によって接着した。
実施例1〜3の各ボックスは、縦180mm、横240mm、高さ180mmの大きさとし、段ボールの流れ方向が、ボックスの正面及び背面の高さ方向(上下方向)に配置されるようにした。
試験方法
実施例1〜3の各ボックスの蓋を閉じて、その蓋の上に重さ10kgの錘を載せて、水槽内の水中に静置して経過観察を行った。
実施例1〜3の各ボックスの蓋を閉じて、その蓋の上に重さ10kgの錘を載せて、水槽内の水中に静置して経過観察を行った。
試験結果
実施例1と実施例2とでは、24時間経過後及び7日間経過後においても、その形状が維持される耐水保形性を有することが確認されると共に、段ボールについても変化が認められなかった。
実施例1と実施例2とでは、24時間経過後及び7日間経過後においても、その形状が維持される耐水保形性を有することが確認されると共に、段ボールについても変化が認められなかった。
実施例3では、24時間経過後は、その形状が維持されると共に段ボールについても変化が認められなかったが、7日間経過後においては、中芯ライナーに剥がれが生じていることが確認された。
次に、実施例1と比較例1との圧縮試験を、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所にて行った。比較例1は、実施例1と同じく図1、図2に示すボックスを段ボールによって製作した。段ボールの構成は、表ライナーに防水性コーティングを表面に施した坪量280gの防水性ライナー紙を用い、裏ライナーに坪量280gの普通紙を用い、中芯ライナーに坪量200gの普通中芯紙を用いて、耐水糊によって接着した。
試験方法
実施例1について5個の試料(実1〜実5)と比較例1について5個の試料(比1〜比5)とを用意し、各試料の全体を前処理として1週間水に浸けた。圧縮試験をする前に、各試料を水から取り出し、ポリ袋に入れた。
圧縮試験機に各試料を設置し、各試料を圧縮した。圧縮速度は10mm/min、0.196kNとした。なお、各試料を水に浸ける際と圧縮試験機に設置する際は、閉じた蓋部を上にし、底面部を下にした状態とした。
実施例1について5個の試料(実1〜実5)と比較例1について5個の試料(比1〜比5)とを用意し、各試料の全体を前処理として1週間水に浸けた。圧縮試験をする前に、各試料を水から取り出し、ポリ袋に入れた。
圧縮試験機に各試料を設置し、各試料を圧縮した。圧縮速度は10mm/min、0.196kNとした。なお、各試料を水に浸ける際と圧縮試験機に設置する際は、閉じた蓋部を上にし、底面部を下にした状態とした。
試験結果
試験結果を表1に示す。比較例1では初期荷重に達し得なかったのに対して、実施例1では0.29〜0.34kNの最大荷重を示した。
試験結果を表1に示す。比較例1では初期荷重に達し得なかったのに対して、実施例1では0.29〜0.34kNの最大荷重を示した。
上記の実施の形態及び実施例から明らかなように、本考案の危機管理対策用ボックスは、水に浸かっても形状を維持する耐水保形性を有する。従って、同危機管理対策用ボックス内に、防水性の有る収納物を収納して保管するステップと、前記ボックスが水に浸かった後、前記ボックスを水から引き上げて、前記防水性の有る前記収納物を取り出して使用するステップとを実行することによって、形状を維持した状態で内部の収納物を水から引き上げて、適正に使用することができるものである。
10 危機管理対策用ボックス
11 収納物
12 耐水物
13 非耐水物
14 包装体
15 耐水包装物
21 ボックス
22 段ボール
23 表ライナー
24 裏ライナー
25 中芯ライナー
31 底面部
32 前側面部
33 後側面部
34 左右側面部
35 前折り返し部
36 蓋部
37 差し込み部
38 前挿入部
39 後接続部
40 左右フラップ
41 スリット
50 危機管理対策用缶詰
51 缶
52 排便袋
53 凝固剤
54 凝固剤用袋
11 収納物
12 耐水物
13 非耐水物
14 包装体
15 耐水包装物
21 ボックス
22 段ボール
23 表ライナー
24 裏ライナー
25 中芯ライナー
31 底面部
32 前側面部
33 後側面部
34 左右側面部
35 前折り返し部
36 蓋部
37 差し込み部
38 前挿入部
39 後接続部
40 左右フラップ
41 スリット
50 危機管理対策用缶詰
51 缶
52 排便袋
53 凝固剤
54 凝固剤用袋
Claims (7)
- 水に浸かっても形状を維持する耐水保形性を有するボックスと、
前記ボックス内に収納された収納物とを備え、
前記収納物は、前記ボックス内に水が浸入しても使用できる防水性を有するものであり、
水に浸かったボックスを水から引き上げて、内部の前記防水性の収納物を取り出して使用できるように構成したことを特徴とする危機管理対策用ボックス。 - 前記ボックスは段ボール箱製であり、
段ボール箱の表面を構成する段ボールは、少なくとも表面のライナーが耐水性を有する紙によって構成されており、
前記防水性の収納物は、物品自体が水に濡れても使用できる耐水物と、物品自体が水に濡れると使用できない非耐水物であって内部に水を浸入させない防水性を有する包装体によって包装された耐水包装物との少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1記載の危機管理対策用ボックス。 - 前記段ボールは、表ライナーと裏ライナーと前記両ライナーの間に配置された中芯ライナーとを備え、
これらの各ライナーは耐水糊によって接着され、
前記表ライナーと前記中芯ライナーは耐水化剤が原紙に練り込まれた内添の耐水性を備え、
前記裏ライナーは、前記段ボール箱の内面側を臨む表面に防水性を有するコーティングが施されたものであることを特徴とする請求項2記載の危機管理対策用ボックス。 - 前記段ボール箱は、前記段ボールを折り目線に沿って折り曲げて組み合わせられ、
糊や接合具などの接合手段を用いずに段ボール自体の構成によって箱状に形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の危機管理対策用ボックス。 - 前記段ボール箱は、前記段ボールを用いて構成され、
矩形の底面部と、前記底面部の前後左右の各辺から折り目を介して設けられた矩形の前後左右の側面部と、
前記前側面部の前辺から折り目を介して設けられた矩形の前折り返し部と、
前記後側面部の後辺から折り目を介して設けられた矩形の蓋部と、
前記蓋部の後辺から折り目を介して設けられた差し込み部と、
前記左右の各側面部の前辺から折り目を介して設けられた左右の前挿入部と、
前記左右の各側面部の後辺から折り目を介して設けられた左右の後接続部とを備え、
前記左右の各側面部の左右辺から折り目を介して設けられた左右のフラップとを備え、
前記の各折り目を折り曲げて、
前記の左右の前挿入部を、前記前側面部と前記前折り返し部との間に挿入し、
前記後側面部の前方に配置した前記の左右の後接続部を同士を、互いの先端に設けられたスリット同士を嵌め合うことによって接続し、
前記蓋部によって蓋をすると共に、前記差し込み部を前記フラップと前記前折り返し部との間に挿入して前記蓋部を閉蓋状態に固定する構造を備えたことを特徴とする請求項3に記載の危機管理対策用ボックス。 - 前記防水性の収納物の少なくとも1つは、便器に装着する排便袋と、前記排便袋に人から排泄される排泄物を凝固させる凝固剤と、前記凝固剤を1回分個別包装した凝固剤用袋とを備え、
前記排便袋と前記凝固剤入りの前記凝固剤用袋とが、防水性を有する包装体によって包装されたものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の危機管理対策用ボックス。 - 前記防水性の収納物の少なくとも1つは、危機管理対策用缶詰であり、
前記危機管理対策用缶詰は、便器に装着する排便袋と、前記排便袋に人から排泄される排泄物を凝固させる凝固剤と、前記凝固剤を1回分個別包装した凝固剤用袋と、缶詰用の缶とを備え、
前記排便袋と前記凝固剤入りの前記凝固剤用袋とが、前記缶詰用の缶によって包装された構造を備えたものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の危機管理対策用ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005383U JP3214846U (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 危機管理対策用ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005383U JP3214846U (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 危機管理対策用ボックス |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015069160A Continuation JP2016188099A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 危機管理対策用品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3214846U true JP3214846U (ja) | 2018-02-08 |
Family
ID=61159750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017005383U Active JP3214846U (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 危機管理対策用ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214846U (ja) |
-
2017
- 2017-11-27 JP JP2017005383U patent/JP3214846U/ja active Active
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