JP2011051613A - 衛生薄葉紙製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装袋のスリットから取り出される衛生薄葉紙に伴ってスリットまで引き出される次の衛生薄葉紙が、スリットで保持可能な位置まで上がってこれずに包装袋内部の前記空間に落ち込むことのない衛生薄葉紙製品を提供すること。
【解決手段】可撓性フィルムから形成された包装袋10と、包装袋10内部に収納された衛生薄葉紙束20と、を有し、包装袋10は、上面11にミシン目15を備えていてスリット15aを形成可能とされており、衛生薄葉紙束20は、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされ、坪量を25〜50g/m2とされた複数の薄葉紙20aが、スリット15aからポップアップ式に1枚ずつ取出し可能に積み重ねられることで形成されており、包装袋10を形成する可撓性フィルムは、厚みを10〜30μm、前記ソフトネスを1.0〜25.0cNとされている衛生薄葉紙製品X1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、可撓性フィルムから形成された包装袋内部に衛生薄葉紙束が収容されて成る衛生薄葉紙製品に関するものである。
従来より、可撓性フィルムから形成された包装袋に、キッチンペーパーやペーパータオルなどの衛生薄葉紙束を収納した衛生薄葉紙製品が知られている。このような衛生薄葉紙製品は、汚れや水分が衛生薄葉紙に付着しないように、包装袋に収納された薄葉紙束を専用のディスペンサに移し替えて使用されるのが一般的である。しかし、ディスペンサを設置するスペースが無い場合や、異なったサイズの衛生薄葉紙の切替えに伴って既設のディスペンサを使用できなくなってしまった場合には、衛生薄葉紙束が包装袋に包装されたまま使用されることがよくある。そこで、衛生薄葉紙束が包装袋に包装された状態で使用することを想定して、特許文献1に示されるような、衛生薄葉紙の折り畳み重ね方向と対向する包装袋上面にスリットが設けられ、このスリットから包装袋内部の衛生薄葉紙をポップアップ式に1枚ずつ取出し可能とされた衛生薄葉紙製品が提案されている。
特開2008−183034号公報 特開2000−33978号公報 実開昭56−80796号公報 特開平10−157768号公報 特開2007−145375号公報 特開2006−16058号公報 特開2008−296915号公報
この種の衛生薄葉紙をポップアップ式に1枚ずつ取り出し可能とされた衛生薄葉紙製品では、衛生薄葉紙の消費に伴って衛生薄葉紙束の高さが低くなってくると、包装袋上面のスリットと衛生薄葉紙束の上面との間に空間が生じる。そうすると、キッチンペーパーやペーパータオルなどの衛生薄葉紙は硬く坪量が大きいため、包装袋に設けられたスリットから取り出される衛生薄葉紙に伴ってスリットまで引き出される次の衛生薄葉紙が、スリットで保持可能な位置まで上がってくることができずに包装袋内部の前記空間に落ち込んでしまうという問題があった。このように衛生薄葉紙が包装袋の内部に落ち込んでしまうと、包装袋内部に手を入れて衛生薄葉紙を取り出さなければ成らず、このときに、手に付着した水分や汚れが、包装袋内部や取り出しを所望しない衛生薄葉紙に付着してしまうため非衛生的である。
そこで、本発明の主たる課題は、包装袋のスリットから取り出される衛生薄葉紙に伴ってスリットまで引き出される次の衛生薄葉紙が、包装袋内部の空間に落ち込むことのない衛生薄葉紙製品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
可撓性フィルムから形成された包装袋と、
前記包装袋内部に収納された衛生薄葉紙束と、を有しており、
前記包装袋の上面には、前記衛生薄葉紙束の幅方向に沿うスリットを形成可能なスリット形成部が設けられており、
前記衛生薄葉紙束は、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされ、坪量を25〜50g/m2とされた複数の薄葉紙が、前記スリットからポップアップ式に1枚ずつ取出し可能に積み重ねられることで形成されており、
前記包装袋を形成する可撓性フィルムは、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚みを10〜30μm、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされている、
ことを特徴とする衛生薄葉紙製品。
(作用効果)
上記課題を解決すべく、衛生薄葉紙を柔らかくしたり、坪量を小さくしたりすることが考えられるが、柔らかくすると強度が下がり、坪量を小さくすると拭き取り性が低下してしまうため、このような解決法を強度や拭き取り性を求められるキッチンペーパーやペーパータオルなどの衛生薄葉紙に適用するのは好ましくない。そこで、本発明者は、衛生薄葉紙でなく包装袋に工夫を施すことによって上記課題を解決できないかと考え、鋭意研究した結果本発明を想到するに至った。
本請求項に係る発明によれば、上面にスリットを備え、内部に衛生薄葉紙束を収納した包装袋を形成する可撓性フィルムが、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚みを10〜30μm、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされていることによって、衛生薄葉紙の消費に伴って衛生薄葉紙束の高さが低くなると、包装袋内部の空間が小さくなり、且つ、包装袋の上面および側部が撓んで包装袋の上面の位置及び上面に設けられたスリットの位置が下がってくるため、包装袋のスリットから取り出された衛生薄葉紙に伴ってスリットまで引き出される次の衛生薄葉紙が、スリットで保持可能な位置まで上がってくることができずに包装袋内部の空間に落ち込んでしまうことを防止することができる。
なお、衛生薄葉紙束を形成する衛生薄葉紙のJIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスが1.0〜25.0cN、坪量が25〜50g/m2というのは、一般的なキッチンペーパーやペーパータオルなどの衛生薄葉紙の数値範囲である。
〔請求項2記載の発明〕
前記包装袋の前記スリット形成部の近傍には重り片が固着されている、
請求項1に記載の衛生薄葉紙製品。
(作用効果)
本請求項に係る発明によれば、包装袋の上面におけるスリット形成部の近傍に重り片が固着されていると、包装袋の上面におけるスリット形成部の近傍の重量が重くなるため、包装袋の上面の位置及び上面に設けられたスリットの位置が下がりやすくなる。
〔請求項3記載の発明〕
前記薄葉紙束を収納する前記包装袋内部の空間の幅方向長さが、前記薄葉紙束の幅方向長さの105〜130%であり、
前記薄葉紙束を収納する前記包装袋内部の空間の前後方向長さが、前記薄葉紙束の前後方向長さの105〜130%である、
請求項1または請求項2記載の衛生薄葉紙製品。
(作用効果)
本請求項に係る発明では、前記薄葉紙束を収納する前記包装袋内部の空間の大きさが上記の範囲であることによって、薄葉紙束の幅方向両側部及び前後方向両側部と包装袋内壁との接触部分を少なくすることができるため、包装袋の側部が撓みやすくなり、スリットの位置が下がりやすくなる。
〔請求項4記載の発明〕
前記スリット形成部は、前記薄葉紙の幅方向に沿って配されたミシン目によって形成されており、
前記スリットは、前記包装袋を前記ミシン目で破くことによって形成可能とされている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙製品。
(作用効果)
スリット形成部は、スリットを塞ぐテープなどで形成することも可能であるが、低コストで形成可能であることから、ミシン目から形成されていることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、包装袋のスリットから取り出される衛生薄葉紙に伴ってスリットまで引き出される次の衛生薄葉紙が、包装袋内部の空間に落ち込むことのない衛生薄葉紙製品を提供することができる。
本発明に係る衛生薄葉紙製品の第1実施形態を示す斜視図である。 図1のX−X矢視線に対応する断面図である。 図1のY−Y矢視線に対応する断面図である。 図1に示す衛生薄葉紙製品の使用状態を示す斜視図である。 本発明に係る衛生薄葉紙製品の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る衛生薄葉紙製品の第3実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。なお、図中に示す矢印Uは上方向を、矢印Dは下方向を、矢印WDは幅方向を、矢印CDは前後方向をそれぞれ示しており、これらの方向を示す語句は説明の便宜上用いたものに過ぎない。
〔第1実施形態〕
図1〜4に示すのは、本発明に係る衛生薄葉紙製品の第1実施形態である。この衛生薄葉紙製品X1は、可撓性フィルムから形成された包装袋10と、包装袋10内部の収納空間16に収納された衛生薄葉紙束20とを有している。
包装袋10は、筒状に形成された可撓性フィルムの内部に衛生薄葉紙束20を収納された状態で、幅方向端部17を熱シール等によりシールしてシール部19を形成されたガゼット包装袋であり、図1〜図4に示すように、幅方向側部12,12及び前後方向側部13,13を上下方向に張った状態(弛んでいない状態)で直方体状を成すよう形成されている。なお、ここでいうガゼット包装とは、被包装物を両端開口の筒状体内に挿入し、被包装物を超えて飛び出す両端部を余剰代とし、この余剰代を接着した開口を封止する包装態様を意味する。
包装袋10は、ガセット包装袋以外に、ピロー包装袋やキャラメル包装袋、或いはピロータイプのガセット包装袋とすることも可能であるが、ピロー包装袋は厚みのある被包装物を包装することが難しく、キャラメル包装袋は、包装袋側部の支持が他の包装形態よりも強固であるため撓みにくいため、包装袋10の包装形態としては、ガゼット包装またはピロータイプのガセット包装とすることが好ましい。
なお、ピロー包装とは、被包装物となる束を外装フィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分をも接着してなる包装態様である。キャラメル包装とは、被包装物となる束を外装フィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する2つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を接着部してなる包装態様である。ピロータイプのガセット包装とは、被包装物となる束を外装フィルムで巻き込むように包み、被包装物を超えて飛び出す両端部を余剰代とし、この余剰代を接着した開口を封止する包装態様を意味する。
この包装袋10の上面11及び幅方向側部12,12の前後方向中央には、一方のシール部19の基端縁から他方のシール部19の基端縁まで幅方向に沿って延在するミシン目15(スリット形成部)が設けられており、図4に示すように、包装袋10をこのミシン目15で破くことによって、スリット15aが形成されるようになっている。なお、ここでいうスリットとは、単なる切れ目だけでなく、細長状の開口を意味する。
包装袋10を構成する可撓性フィルムとしては、この種の包装袋10に用いられる汎用的なものを使用することができ、例えば、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使用することができる。可撓性フィルムは、いくつかのフィルムを積層したラミネートフィルムであってもよい。
ポリエチレン樹脂フィルムとしては、直鎖状又は直鎖状短鎖分岐のポリエチレン樹脂組成物のフィルムを用いることができる。ポリエチレンテレフタレートと直鎖状又は直鎖状短鎖分岐のポリエチレン樹脂組成物のラミネートフィルムは好適である。
なお、直鎖状又は直鎖状短鎖分岐のポリエチレン樹脂組成物は、LLDPEとも称され、メタロセン触媒を用いる既知の方法にて製造可能である。このLLDPEは、ヒートシール性に優れる。また、他のフィルムとして、LDPEと称される汎用性が高く安価なものを用いることもできる。
包装袋10を構成する可撓性フィルムは、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚みを10〜30μmとされており、且つ、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされており、より好ましくは、前記厚みを15〜20μmとされ、且つ、前記ソフトネスを5.0〜20.0cNとされる。可撓性フィルムの前記厚みが10μm未満であると、使用時に簡単に破れてしまうという問題があり、前記厚みが30μm超過であると、前記ソフトネスを25.0cN以下とすることが困難となる。
他方、包装袋10を構成する可撓性フィルムの前記ソフトネスが25.0cN超過であると、包装袋の上面11および幅方向側部12,12及び前後方向側部13,13が撓まず上面11に設けられたスリット15aの位置が高くなるため、包装袋10のスリット15aから取り出された衛生薄葉紙20aに伴ってスリット15aまで引き出される次の衛生薄葉紙が、スリット15aで保持可能な位置まで上がってくることができずに包装袋10内部の空間に落ち込んでしまう。
なお、前記厚みが27μm以上である可撓性フィルムを形成する場合、可撓性フィルム中に含まれるLDPEの配合を増やすことで、前記ソフトネスを25.0cN以下とすることが好ましい。
他方、図2〜図4に示すように、包装袋10の収納空間15内に収納された薄葉紙束20は、多数の衛生薄葉紙20aをポップアップ式に折り畳み重ねることで構成されており、直方体状を成している。図示のように、衛生薄葉紙束20を構成する衛生薄葉紙20aは、上下方向に折り畳み重ねられており、衛生薄葉紙20aの折り畳み重ね方向と包装袋10の上面とが対向する形となっている。なお、衛生薄葉紙束20の一般的な寸法としては、幅方向長さW2が180〜250mm、前後方向長さD2が80〜130mm、上下方向長さH2が30〜110mm程度であり、本実施の形態における薄葉紙束20の寸法もこの範囲内である。
包装袋10の収納空間15は、幅方向長さW1が衛生薄葉紙束20の幅方向長さW2の105〜130%とされており、前後方向長さD1が衛生薄葉紙束20の前後方向長さD2の105〜130%とされていることが好ましい。収納空間の幅方向長さW1及び前後方向長さD1が上記数値範囲内であると、薄葉紙束20の幅方向両側部及び前後方向両側部と包装袋10内壁との接触部分を少なくすることができるため、包装袋10の側部12,12,13,13が撓みやすくなり、スリット15aの位置が下がりやすくなる。
この一方、包装袋10の収納空間15の上下方向長さH1は、衛生薄葉紙束20の上下方向長さH2の100〜120%とされていることが好ましい。包装袋10の収納空間15の上下方向長さH1が、衛生薄葉紙束20の上下方向長さH2の120%超過であると、衛生薄葉紙の使用前から包装袋10の側部12,12,13,13が大きく撓んでしまうため、見栄えが悪くなると共に、包装袋10がタブついて衛生薄葉紙を取出しにくくなってしまう。
衛生薄葉紙束20を構成する薄葉紙20aとしては、一般的なペーパータオルやキッチンペーパーが用いられ、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスが1.0〜25.0cN、JIS P 8124で規定される坪量が25〜50g/m2、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚みが10〜50μmであるものが使用される。
本実施形態に係る衛生薄葉紙製品X1によれば、上面にスリット15aを備え、収納空間16に衛生薄葉紙束20を収納した包装袋10を形成する可撓性フィルムが、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚みを10〜30μm、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされていることによって、衛生薄葉紙20aの消費に伴って衛生薄葉紙束20の高さが低くなると、収納空間16が小さくなり、且つ、包装袋10の上面11および側部12,12,13,13が撓んで包装袋10の上面11の位置及び上面11に設けられたスリット15aの位置が下がってくるため、包装袋10のスリット15aから取り出された衛生薄葉紙20aに伴ってスリット15aまで引き出される次の衛生薄葉紙20aが、スリット15aで保持可能な位置まで上がってくることができずに包装袋10の収納空間16に落ち込んでしまうことを防止することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る衛生薄葉紙製品の第2実施形態について、図5を参照しつつ説明する。本実施形態に係る衛生薄葉紙製品X2は、上面11に可撓性フィルムからなる重り片30,30が熱融着によって固着されている点で第1実施形態に係る衛生薄葉紙製品X1と異なり、その他の点で一致する。
重り片30,30は、包装袋10を構成する可撓性フィルムと同じ素材から形成されており、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚さ10〜50μm、坪量25〜50g/m2とされている。また、重り片30,30は、細長な矩形状に形成されており、図5に示すように、上面11の幅方向および前後方向中央に、ミシン目15と直角を成して配置されている。さらに、重り片30,30は、幅方向長さ(WD方向長さ)が5〜20mmとされており、前後方向長さ(CD方向長さ)が、上面11の前後方向長さの40〜100%とされている。重り片30,30の幅方向長さが5mm未満であると、必要な重量を確保することが困難になり、また、幅方向長さが20mm超過であると、上面11に掛かる重量が分散してしまい、上面11におけるスリット15近傍の部分が下がりにくくなってしまったり、包装袋10の上面11の剛性が高くなりすぎて、衛生薄葉紙が取出しにくくなってしまったりするため好ましくない。他方、重り片30,30の前後方向長さが、上面11の前後方向長さの40%未満であると衛生薄葉紙を取り出す際に上面11におけるスリット15近傍に掛かる引き出し抵抗によって、上面11におけるスリット15近傍部分が重り片30,30ごと捲れ上がってしまいやすくなり、スリット15が成す開口が必要以上に広くなって、ゴミや水の飛沫が包装袋10内部に侵入しやすくなってしまう。
本実施形態に係る衛生薄葉紙製品X2のように包装袋10の上面11に重り片30,03が設けられていることによって、包装袋10の上面11におけるスリット15aの近傍の重量が重くなるため、包装袋10の上面11の位置及び上面11に設けられたスリット15aの位置が下がりやすくなる。なお、重り片30は、紙片などのシート状の物品で構成することも可能であるが、重り片30が可撓性フィルムから構成されていると、包装袋10が撓むことを阻害することがないため、可撓性フィルムから構成されていることが好ましい。
包装袋10の上面11に設けられる重り片30は、2つでなくともよく、1つ或いは3つ以上でもよい。要は、包装袋10の上面11の面積に対する重り片30の面積率が上記範囲であればよい。また、重り片30の代わりに包装袋10の上面11の一部を厚くすることも提案される。
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る衛生薄葉紙製品の第3実施形態について、図6を参照しつつ説明する。本実施形態に係る衛生薄葉紙製品X3は、ミシン目15が上面11にのみ設けられている点で第1実施形態に係る衛生薄葉紙製品X1と異なり、その他の点で一致する。
本実施形態に係る衛生薄葉紙製品X3では、ミシン目15が包装袋10の幅方向両側部12,12まで延在しておらず、上面11の幅方向長さW1よりも短くされており、さらに、ミシン目15の長さは上面11の幅方向長さW1の長さの40%以上とされている。ミシン目15がこのように構成されていることによって、使用時にスリット15aが大きく開かないため、スリット15aから埃や水分が侵入しにくくなる。なお、ミシン目15の長さが上面11の幅方向長さW1の長さの40%未満であると、衛生薄葉紙20aを取出すことが困難になってしまうため好ましくない。
次に、本発明に係る衛生薄葉紙製品の実施例と比較例とを示し、本発明の効果をより明らかにする。表1に示すのは、包装袋を構成する可撓性フィルムの厚み及びソフトネスが異なる実施例及び比較例であり、衛生薄葉紙の消費に伴う衛生薄葉紙の包装袋内部への落ち込みを評価した。なお、衛生薄葉紙製品の形状としては、上記第1実施形態で示したものを使用し、衛生薄葉紙束としては、200枚のペーパータオルから成り、幅方向長さが210mm、前後方向長さが115mm、上下方向長さが75mmのものを使用し、包装袋としては、内部の収納空間の幅方向長さが225mm、前後方向長さが125mm、上下方向長さが80mmのものを使用した。
落ち込み評価は三段階評価とし、ペーパータオル200枚すべてを包装袋から取出した際に、落ち込みが一度もなかったものを○、1〜2回落ち込みがあったものを△、3回以上落ち込みがあったものを×とした。
Figure 2011051613
表1の結果から、本発明に係る衛生薄葉紙製品は、比較例と比して薄葉紙が落ち込みにくいものであることがわかる。なお、比較例1〜3は、落ち込み評価については良好な結果が得られているものの、包装袋10を構成する可撓性フィルムが薄すぎて、使用中に破れが生じた。
本発明は、可撓性フィルムから形成された包装袋内部に衛生薄葉紙束が収容されて成る衛生薄葉紙製品に適用できるものである。
10・・・包装袋
11・・・上面
15・・・ミシン目(スリット形成部)
15a・・・スリット
20・・・衛生薄葉紙束
20a・・・衛生薄葉紙
30・・・重り片

Claims (4)

  1. 可撓性フィルムから形成された包装袋と、
    前記包装袋内部に収納された衛生薄葉紙束と、を有しており、
    前記包装袋の上面には、前記衛生薄葉紙束の幅方向に沿うスリットを形成可能なスリット形成部が設けられており、
    前記衛生薄葉紙束は、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされ、坪量を25〜50g/m2とされた複数の薄葉紙が、前記スリットからポップアップ式に1枚ずつ取出し可能に積み重ねられることで形成されており、
    前記包装袋を形成する可撓性フィルムは、JIS P 8118:1998に基づいて測定される厚みを10〜30μm、JIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に基づいて測定されるソフトネスを1.0〜25.0cNとされている、
    ことを特徴とする衛生薄葉紙製品。
  2. 前記包装袋の前記スリット形成部の近傍には重り片が固着されている、
    請求項1に記載の衛生薄葉紙製品。
  3. 前記薄葉紙束を収納する前記包装袋内部の空間の幅方向長さが、前記薄葉紙束の幅方向長さの105〜130%であり、
    前記薄葉紙束を収納する前記包装袋内部の空間の前後方向長さが、前記薄葉紙束の前後方向長さの105〜130%である、
    請求項1または請求項2記載の衛生薄葉紙製品。
  4. 前記スリット形成部は、前記薄葉紙の幅方向に沿って配されたミシン目によって形成されており、
    前記スリットは、前記包装袋を前記ミシン目で破くことによって形成可能とされている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙製品。
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