JP3214754B2 - 雑音除去回路 - Google Patents
雑音除去回路Info
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Description
のFMラジオ受信機に好適な雑音除去回路の改良に関す
る。
主として車両の点火系から発生するパルス性雑音を除去
するため図3に示すような雑音除去回路が用いられてい
る。同図において、1はフロントエンド、2は中間周波
増幅回路、3は雑音除去回路、4はマルチプレクサ、5
はオーディオ増幅器、6及び7は左、右スピーカであ
る。
パスフィルタ9、増幅器10、ゲート回路11、信号補
償回路12、ハイパスフィルタ13、増幅器14、雑音
検出器15、単安定マルチバイブレータ16等から成
る。
な広帯域AGCの構成を含んでいる。同図において、1
7は高周波増幅器、18はAGC増幅器、19はDC変
換器、20は減衰器、21は周波数変換器、22は局部
発振器である。
受信信号はフロントエンド1で中間周波数(IF)信号
に変換され、中間周波増幅回路2を介して雑音除去回路
3のハイパスフィルタ13に加えられる。ハイパスフィ
ルタ13の出力は増幅器14を介して雑音検出器15に
加えられ、その雑音検出信号で単安定マルチバイブレー
タ16がトリガーされてパルス信号がゲート回路11に
与えられ、主信号路23を短時間オフにして雑音を除去
する。
DC変換器19からの広帯域AGC出力電圧Eは図5に
示すようにほぼ妨害電波又は希望局電波の強さNに反比
例しており、この電圧が減衰器20に加えられ、その減
衰量を制御しアンテナ回路のダンピングを行ないダイナ
ミックレンジを拡大させている。
す構成のものがある。同図において、30はハイパスフ
ィルタ、31はバイパス回路、32はノイズ検出感度調
整回路、33はノイズAGC調整回路、34はパルス幅
調整回路、35は記憶回路、36はローパスフィルタ、
37はノイズ除去用IC回路で、バッファ回路38、ロ
ーパスアンプ39、ゲート回路40、引き算回路41、
ゲート回路42、反転アンプ43、単安定マルチ44、
ノイズ検出回路45、ハイパスアンプ46が構成されて
いる。
9に示す。同図で、47は記憶回路35内の記憶用コン
デンサである。図9の回路の動作原理の考察を簡単にす
るため、コンポジット信号成分は低周波信号とパイロッ
ト信号のみであるとし、パイロットキャンセル信号はコ
ンポジット信号中のパイロット信号と同相同振幅である
とする。
マイナス入力の差電圧であるから、記憶用コンデンサ4
7の端子間電圧に等しい。ゲート42が閉じているとき
引き算回路41のプラス入力端には、コンポジット信号
が加わり、マイナス入力端には、パイロットキャンセル
信号が加わるので、出力にはパイロット信号が打ち消さ
れて低周波信号のみが現われる。同様に記憶用コンデン
サ47の端子間電圧も、コンポジット信号とパイロット
キャンセル信号の差電圧であるから、やはり低周波信号
のみとなる。
と、引き算回路41のプラス入力とマイナス入力の信号
波形は等しくなる。それは引き算回路41の入力インピ
ーダンスが非常に高いため、記憶用コンデンサ47はA
C的に短絡状態とみなせるためである。そのためコンポ
ジット信号にパルスノイズが発生すると、引き算回路4
1のプラス入力だけでなく、マイナス入力にも同じ大き
さのパルスノイズが現われることになる。その結果、出
力にはパルスノイズが出てこない。出力に現われる電圧
は、プラス入力とマイナス入力のDCレベル差であるか
ら、それは記憶用コンデンサ47が保持している電圧で
ある。この電圧は、ゲートが開く直前の記憶用コンデン
サ47の端子間電圧であるので、ゲート42が開く直前
の低周波信号電圧となる。引き算回路41は入力インピ
ーダンスが高いので、ゲート42が開いている期間記憶
用コンデンサ47に充放電電流は流れず、記憶用コンデ
ンサ47は端子間電圧を保持することができる。図10
は上述した動作を説明するための電圧波形図である。
示す従来の雑音除去回路では、ハイパスフィルタ13を
用いてその出力に現われる電圧を雑音とみなし、この雑
音を除去するため上記電圧に応じたパルスでゲート回路
を動作させている。
調度の高い場合には、車両の点火系から発生する雑音と
は無関係に、中間周波増幅回路2で歪が発生し、その高
調波成分がハイパスフィルタ13の出力に現われること
である。
く増幅するためには、IF増幅器は256kHzの所要帯
域を有する必要があるが、実際の自動車用チューナー等
では隣接妨害性能の向上から上記帯域は150kHz〜2
00kHzに設定されている。従って変調度が高くなると
充分な帯域がないことになるため全ての信号成分が中間
周波増幅回路2を通過できず歪を受けることになる。こ
のようにして歪による高調波成分がハイパスフィルタ1
3の出力に現われると、これが雑音であるかのように誤
認してゲート回路が誤動作してしまう。かかる誤動作は
不必要な時にゲート回路を動作させることなので、受信
品位を低下させるものである。図9に示す従来の回路に
おいても同様の問題があることは明らかである。
イパスフィルタに対する雑音以外の高調波成分の入力に
よるゲート回路の誤動作を防止するにある。
め、本発明は、妨害電波又は希望局電波の強さに応じた
広帯域AGC出力信号に応答してアンテナ回路の減衰量
を制御すると共に上記アンテナ回路からの受信信号をハ
イパスフィルタに加え、その出力信号から雑音を検出
し、その検出信号で主信号路のゲート回路を作動させて
雑音を除去する雑音除去回路において、前記広帯域AG
C出力信号又は該広帯域AGC出力信号及びSメータ出
力信号に応じて前記ハイパスフィルタのカットオフ周波
数を制御する手段を備えたことを要旨とする。
害電波の強さに対応しており、これによりアンテナ回路
のダンピングが行なわれると、妨害電波及び希望局電波
の成分だけでなく、アンテナから混入するノイズも同様
にダンピングされ低下する。そして、Sメータ出力信号
は希望局電波の強さに対応しており、希望局電波が強い
ということはアンテナ回路のダンピングを行うととも
に、FMリミッター特性及び弱肉強食現象でアンテナか
ら混入するノイズが低下している。また、前記ハイパス
フィルタのカットオフ周波数を高くすると、雑音検出出
力が減少し、雑音検出感度が低下する。これにより誤動
作が減少することとなる。
い時は(妨害電波又は希望局電波が強い時は)、前記制
御手段によりハイパスフィルタのカットオフ周波数を高
くするように制御すると、雑音検出感度が低下しゲート
回路の誤動作が減少するので、受信品位が向上する。こ
の場合、広帯域AGC出力信号が低いので、ノイズは充
分ダンピングされる。また、広帯域AGC出力信号が高
い時は(妨害電波及び希望局電波が弱い時は)、ハイパ
スフィルタのカットオフ周波数を低くするように制御す
ると、雑音検出感度が向上し、ノイズを良く除去でき、
受信品位が良くなる。
(希望局電波が強い時)ハイパスフィルタのカットオフ
周波数を高くし、Sメータ出力信号が低い時は(希望局
電波が弱い時)カットオフ周波数を低く制御する。前に
述べた広帯域AGC出力信号の場合と同じ効果が得られ
る。そして、この広帯域AGC出力信号とSメータ出力
信号を図12のように組み合わせることによって微細な
制御が可能となりアンテナから混入するノイズの除去
と、誤動作の防止を両立することができる。
図1は本発明の雑音除去回路の一実施例で、図3と同一
符号は同一又は類似の回路をあらわし、図3と異なる構
成はフロントエンド1からの広帯域AGC出力信号をハ
イパスフィルタ13に供給し、そのカットオフ周波数を
制御する手段を設けたことにある。
ルタ13の一構成例で、24は演算増幅器、C1及びC2
はコンデンサ、R1〜R6は抵抗、Tr1,Tr2はトラン
ジスタ、25は広帯域AGC出力信号印加端子、26は
入力端子、27は出力端子である。
ットオフ周波数fcは抵抗R1とR4との和R1+R4の抵
抗値に反比例する。また抵抗R2,R3の分圧比はトラン
ジスタQ1をオンにさせたい広帯域AGC出力電圧の値
となるように設定する。更に抵抗R4はトランジスタT
rがオンした時に所望のカットオフ周波数となるように
設定する。
給され、これが所定値以上、即ち、妨害電波又は希望局
電波が強いと、トランジスタTrはオンになり、抵抗R
4がR1に並列に接続されるので、ハイパスフィルタ13
のカットオフ周波数は高くなる。従って雑音検出感度は
低下し前記高調波成分による誤動作を防止できる。
所定値以下、即ち、妨害電波及び希望局電波が弱い場合
は、トランジスタTrはオフになり、抵抗R4がR1に接
続されず、カットオフ周波数は低くなる。従って、雑音
検出感度は高くなって、点火ノイズ等を良く除去でき
る。
符号は同一又は類似の回路を示し、30は第1比較器、
31は第2比較器、32はアンド回路、33はイクスク
ルーシブオア回路で、第1比較器30の(−)入力端子
はフロントエンド1の広帯域AGC出力端子1aに、そ
の(+)入力端子は基準電圧源V1に夫々接続され、ま
た第2比較器31の(+)入力端子は中間周波増幅回路
2のSメータ出力端子2aに、その(−)入力端子は基
準電圧源V2に夫々接続されている。更に第1及び第2
比較器30,31の出力はアンド回路32及びイクスク
ルーシブオア回路33の入力に夫々接続され、その出力
はハイパスフィルタ13の端子34及び35に接続され
ている。
ように構成され、R4とR6の抵抗値はR6>R4の関係に
設定する。そしてそのカットオフ周波数の変更動作は図
2の例とほぼ同様である。
メータ電圧が夫々閾値V1,V2以上の時、アンド回路3
2の出力でハイパスフィルタ13のカットオフ周波数が
変更される。また広帯域AGC電圧又はSメータ電圧の
どちらかが、閾値V1,V2以上の時イクスクルーシブオ
ア回路33の出力でハイパスフィルタ13のカットオフ
周波数が変更される。
電圧とSメータ電圧とのアンド及びイクスクルーシブオ
アをとり、その出力でハイパスフィルタのカットオフ周
波数を変更する点にある。
いる。即ち、 (i)広帯域AGC電圧が閾値V1以上になるというこ
とは、希望局又は妨害局の電波がある程度以上の強さを
有しているということであり、アンテナダンピング回路
が働いてノイズが減少していることを意味する。 (ii)Sメータ電圧が閾値V2以上になるということ
は、希望局の電波がある程度以上の強さを有していると
いうことであり、これはFMの特徴とする作用(リミッ
ター及び弱肉強食)でノイズが減少することを意味す
る。
力発生)ということはノイズが極めて少ない状態にある
ことを意味する。従ってかかる場合には前記ハイパスフ
ィルタのカットオフ周波数を高くすることができる。ま
たこの両者のどちらかの条件を満たす(イクスクルーシ
ブオア出力発生)ということは、ノイズが若干少ない状
態を意味する。従って、この場合は前記ハイパスフィル
タのカットオフ周波数を中程度高くすることができる。
図11にカットオフ周波数切換の概念を示す。
C電圧のみを検出してハイパスフィルタのカットオフ周
波数を制御する方法により効果的に誤動作の防止を行う
ことができる。
音以外の放送局の変調度の高い場合に発生する歪による
高調波成分に基づく雑音除去用ゲート回路の誤動作を防
止することができる。
例を示すブロック図である。
ある。
GCの構成を示すブロック図である。
の関係を示す特性図である。
る。
成例を示すブロック図である。
である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 妨害電波及び希望局電波の強さに応じた
広帯域AGC出力信号に応答してアンテナ回路の減衰量
を制御すると共に上記アンテナ回路からの受信信号をハ
イパスフィルタに加え、その出力信号から雑音を検出
し、その検出信号でゲート回路を作動させて雑音を除去
する雑音除去回路において、 前記広帯域AGC出力信号に応じて前記ハイパスフィル
タのカットオフ周波数を制御する手段を備えたことを特
徴とする雑音除去回路。 - 【請求項2】 妨害電波及び希望局電波の強さに応じた
広帯域AGC出力信号に応答してアンテナ回路の減衰量
を制御すると共に上記アンテナ回路からの受信信号をハ
イパスフィルタに加え、その出力信号から雑音を検出
し、その検出信号でゲート回路を作動させて雑音を除去
する雑音除去回路において、 前記広帯域AGC出力信号及び希望局電波の強さに比例
したSメータ出力信号に応じて前記ハイパスフィルタの
カットオフ周波数を制御する手段を備えたことを特徴と
する雑音除去回路。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08149693A JP3214754B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 雑音除去回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08149693A JP3214754B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 雑音除去回路 |
Publications (2)
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---|---|
JPH06268539A JPH06268539A (ja) | 1994-09-22 |
JP3214754B2 true JP3214754B2 (ja) | 2001-10-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|---|---|---|
JP4277848B2 (ja) | 2005-11-21 | 2009-06-10 | トヨタ自動車株式会社 | 車載受信装置 |
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- 1993-03-15 JP JP08149693A patent/JP3214754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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