JP3214488B2 - 破袋装置 - Google Patents

破袋装置

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JP3214488B2
JP3214488B2 JP12428099A JP12428099A JP3214488B2 JP 3214488 B2 JP3214488 B2 JP 3214488B2 JP 12428099 A JP12428099 A JP 12428099A JP 12428099 A JP12428099 A JP 12428099A JP 3214488 B2 JP3214488 B2 JP 3214488B2
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孝司 戸田
昌典 石井
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株式会社新潟鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ等を包装して
いるビニール袋等の包装材を破って、ごみ等を包装材か
ら分離するための破袋装置に関し、例えばリサイクル施
設において、ビニール袋等の収集ごみ袋の中から再利用
可能な物を回収する際に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、回収されたごみの中から、缶、び
ん、プラスチックボトル等の再利用可能な物を資源とし
て利用するためのごみのリサイクル施設においては、ビ
ニール袋等の収集ごみ袋の中から、これら再利用可能な
物が回収されている。
【0003】従前では、作業者が収集ごみ袋を手作業で
破るなどして再利用可能な物を回収していたが、このよ
うな袋を破る作業は容易ではないため、これを機械化し
た破袋装置が提案されている。
【0004】例えば、特許第2561385号公報に
は、図14に示すように、複数の幅の狭い無端コンベヤ
60を間隔をおいて複数配し、それぞれに所定のピッチ
で角状の突起61を設け、この無端コンベヤ60に対
し、その上方からコンベヤ60表面に向かい、かつコン
ベヤ60の走行方向に揺動可能な押さえ板62を適宜位
置に設けて、この押さえ板62により突起61に引っか
けられて送られるゴミ袋の移動を弾性的に抑制すると共
に、破袋しほぐされた内容物である廃棄物を受ける受板
63をコンベヤ60に並行して下方に設けた破袋ほぐし
装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
特許第2561385号公報記載の破袋技術にあって
は、少なくとも突起61より押さえ板62の方が、弱い
圧力で可動するため、突起61と押さえ板62の間に硬
質物が噛み込んだ場合は、押さえ板62を押しのけて、
突起61と共に硬質物も掻き上げられてしまう。
【0006】従って、袋中の硬質物が噛み込んだ場合
は、袋と共に硬質物が押さえ板62を通過することにな
り、未処理の袋が装置から排出される。また、破った袋
の内容物を、突起61が取り付けられた複数の無端コン
ベヤ60の間に排出する構造のため、小さな袋が突起6
1に引っかかって袋自体が隣接する無端コンベヤ60間
に入り込んでしまう状態になることが度々ある。
【0007】このような場合、袋が押さえ板62と突起
61の圧力を十分受けることができずに、袋から内容物
が出されずに上方へ掻き上げられてしまい、未処理の袋
が装置から排出されてしまう。
【0008】さらに、包装材に詰められた内容物( 特
に、廃棄物が処理対象の場合) の他に、大型の異物等が
装置内に投入された場合、この異物等が突起61と押さ
え板62との間に噛み込んでしまい、装置が非常停止す
ることがある。
【0009】これは、突起61に引っかけられた包装材
の進行を押さえ板62で抑制して、さらに進行を続ける
突起61が包装材を引き裂くという破袋方法であるた
め、突起61と押さえ板62との間に異物が噛み込んだ
場合は、押さえ板62を揺動させてその力を逃がす構造
となっている。
【0010】このため、押さえ板62の揺動範囲を越え
た大きさの異物が装置内に投入されると、これらの異物
は、進行する突起61に引き上げられて、突起61と揺
動範囲最大に揺動している押さえ板62との間に噛み込
んでしまう。
【0011】この結果、突起61の進行が妨げられて、
突起61を取り付けたコンベヤ60の駆動装置が電気的
過負荷により非常停止してしまう。さらに、突起61を
取り付けたコンベヤ60を駆動する機械的な力で食い込
んだ異物の除去作業には、多くの時間と労力を要する場
合があり、結果として、プラント全体を休止させ、連続
的な装置の運転ができず、破袋作業効率が悪いという問
題点がある。
【0012】本発明は、以上のような技術の問題点に鑑
みなされたものであり、ごみ等を包装しているビニール
袋等の包装材の大きさに制限されないで包装材を破るこ
とができると共に、破れずに未処理のまま排出されると
いう事態を可及的に回避でき、しかも、大型の異物等が
誤って投入された場合であっても、装置の運転を妨げる
ことなく、連続運転が可能である等、効率の良い破袋装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の破袋装置は、少なくとも下端
部と上端部との間の上側の移動部において略連続した面
が形成され、移動部に沿って配列された複数の爪を有す
る無端コンベヤを、その上側の移動部の移動方向先が高
位に位置するように配設すると共に、一端部が前記無端
コンベヤの上側の移動部の面に接し若しくは近接し、他
端部が該上側の移動部外方に位置する堰止板を設け、前
記堰止板には、前記爪が通過可能なスリットを設け、前
記爪を、弾性部材を有して、その爪先部にかかる抵抗に
応じて移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に
構成したことを特徴とする。
【0014】請求項2に係る発明の破袋装置は、少なく
とも下端部と上端部との間の上側の移動部において略連
続した面がそれぞれ形成され、移動部に沿って配列され
た複数の爪をそれぞれ有する2つの無端コンベヤを、そ
れぞれの上側の移動部の移動方向先が高位に位置するよ
うに、かつ、それぞれの下端部相互が所定の間隔をおい
て接近し、上端部相互が最も離間するように相対向させ
て配設すると共に、各無端コンベヤごとに、一端部が無
端コンベヤの上側の移動部の面に接し若しくは近接し、
他端部が該上側の移動部外方に位置する堰止板をそれぞ
れ設け、各堰止板には、各爪が通過可能なスリットをそ
れぞれ設け、各爪を、弾性部材を有して、その爪先部に
かかる抵抗に応じて移動方向と反対側に揺動可能若しく
は起倒可能にそれぞれ構成したことを特徴とする。
【0015】かかる請求項1および請求項2に係る発明
において、少なくとも下端部と上端部との間の上側の移
動部において略連続した面が形成され、移動部に沿って
配列された複数の爪を有する無端コンベヤとしては、コ
ンベヤベルトやコンベヤチェーン等の移動部において略
連続した面が形成されたコンベヤ、例えば、フラットト
ップコンベヤ、エプロンコンベヤ、パンコンベヤ等のチ
ェーンコンベヤやベルトコンベヤに、爪をその爪先端部
が移動部の外側に位置するように設けたものが挙げられ
る。
【0016】また、前記「爪」は、角状、板状、線状等
の突起やフックなどを意味し、例えばピアノ線、鋼線等
の線状部材でも良く、先端部が爪の移動方向に傾いた
り、かぎ状になっているものが好ましい。要は、袋等の
包装材の一部に先端が食い込んで、包装材を引っ掛けた
り、先端が包装材に接して剪断力により包装材を破る作
用をなすものであればなんでもよい。
【0017】請求項3に係る発明は、前記複数の爪は、
前記無端コンベヤの移動部に沿って複数列に配列されて
いることを特徴とする。
【0018】請求項4に係る発明は、前記無端コンベヤ
を、その移動部方向と直交する方向の一側部が他側部よ
り高位に位置するように傾斜して配設し、高位の一側部
の側に投入口を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項5に係る発明は、前記無端コンベヤ
の低位の他側部の側に粗大物排出口を設けたことを特徴
とする。
【0020】請求項6に係る発明は、前記爪は、無端コ
ンベヤの移動部の下側に先端部を上側にして取り付けら
れたことを特徴とする。
【0021】かかる請求項6に係る発明において、移動
部とは、チェーンコンベヤにおけるスラット、エプロ
ン、パンまたはパレットやベルトコンベヤにおけるベル
ト等を意味する。
【0022】請求項7に係る発明は、前記堰止板を、そ
の他端部を支点として揺動させる揺動手段を設けたこと
を特徴とする。
【0023】請求項8に係る発明は、前記堰止板を、無
端コンベヤの移動方向と直交する方向に複数分割して、
各分割堰止板の一端部それぞれに前記スリットを設ける
と共に、各分割堰止板を、その他端部を支点として揺動
させる揺動手段を設けたことを特徴とする。
【0024】請求項9に係る発明は、前記揺動手段がス
プリングからなることを特徴とする。かかる本発明の作
用を説明する。
【0025】請求項1に係る発明において、例えば、ご
み(缶、びん、プラスチックボトル、厨芥等)を入れた
ビニール袋等の包装材(以下、単に袋と言う)が投入シ
ュート等から投入されると、袋は、傾斜した無端コンベ
ヤ上に落下し、下部から上部に向かう爪に引っ掛けられ
て、上方へと掻き揚げられる。爪は袋を引っ掛けたま
ま、固定されている堰止板のスリットを通過しようとす
る。
【0026】堰止板のスリットを通過できるのは、スリ
ット幅よりも小さいもの、つまり、爪と、これに引っか
けられた袋等の軟質なもののみで、スリット幅より大き
な硬質ごみは、スリットを通過できない。
【0027】従って、ごみの詰った袋はスリットの通過
を抑制される一方、爪に引っ掛けられた袋は爪の移動に
伴って引き裂かれる。かかるごみの詰った袋がスリット
の通過を抑制され、かつ爪に引っ掛けられた袋が爪によ
って引き裂かれるという作用を数回繰り返すうちに、袋
は引き裂かれて、ごみは袋から出る。
【0028】ごみが完全に出た袋は、爪に引っ掛けられ
たまま、堰止板を通過し、無端コンベヤの下側の移動部
へと引き込まれて、重力の作用により、例えば排出シュ
ートへと落下する。
【0029】袋から出たごみは、無端コンベヤ下端の排
出部へと落下し、例えばその下方に配設された排出コン
ベヤ等によって装置外に排出される。この場合、無端コ
ンベヤは、少なくとも下端部と上端部との間の上側移動
部において略連続した面が形成される構造、すなわち、
例えば、フラットトップコンベヤ、エプロンコンベヤ、
パンコンベヤ等のチェーンコンベヤやベルトコンベヤ等
に設けられた爪が下部から上部に向かうようにした構造
にしたので、小さいごみ等は、飛散することなく無端コ
ンベヤの略連続した面上を滑りながら落ちて、排出部に
向かう。
【0030】なお、前記略連続した面とは、例えば各ス
ラット間に10ミリ以下、好ましくは5ミリ以下の間隙
があって完全な連続した面でなくとも、上記作用は生じ
るので、本明細書においては前記略連続した面は、最も
広義に解するものとし、前記間隙があるのも実質的に連
続した面とする。
【0031】特に、請求項1に係る発明においては、爪
を、弾性部材を有して、その爪先部にかかる抵抗に応じ
て移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構成
した結果、無端コンベヤ上の爪と堰止板のスリットとの
間に硬質物を噛み込んだ場合、爪に所定以上の力が作用
すると、爪が無端コンベヤの移動方向とは反対側の方向
に可動することで、堰止板のスリットと爪の間に噛み込
んだ硬質物が除去され、この硬質物は重力の作用により
無端コンベヤの底部側に落下し、例えばその下方に配設
された排出コンベヤ等によって装置外に排出される。
【0032】また、無端コンベヤ下端の排出部よりも大
きい粗大物(硬質物)等が投入された場合でも、上記の
噛み込み防止作用によって粗大物の噛み込みが防止され
る。請求項2に係る発明において、袋が投入シュート等
から投入されると、袋は、略V字形をなすように傾斜し
て対面して設置された各無端コンベヤ間の谷部の上に落
下し、落下した袋は、各無端コンベヤにおいて下部から
上部に向かう各爪に引っ掛けられ、両方の無端コンベヤ
の各爪の移動に伴って例えば袋の底部が両側に引き裂か
れて、袋内のごみが排出される。
【0033】排出されたごみは、谷部に向けて落下し、
両無端コンベヤ間の排出部から例えばその下方に配設さ
れた排出コンベヤ等によって装置外に排出される。上記
のように引き裂かれた袋のうち大きいものや2つ以上に
ちぎれたものは、両無端コンベヤの各爪に引っ掛けられ
て、あるいは、引き裂かれた袋のうち一方の無端コンベ
ヤの爪に対する引っ掛かりが強いものは、この一方の爪
に引っ掛けられて、上方へと掻き揚げられる。爪は袋を
引っ掛けたまま、固定されている堰止板のスリットを通
過しようとする。
【0034】堰止板のスリットを通過できるのは、スリ
ット幅よりも小さいもの、つまり、爪と、これに引っか
けられた袋等の軟質なもののみで、スリット幅より大き
な硬質ごみは、スリットを通過できない。
【0035】従って、ごみの詰った袋はスリットの通過
を抑制される一方、爪に引っ掛けられた袋は爪の移動に
伴って引き裂かれる。かかるごみの詰った袋がスリット
の通過を抑制され、かつ爪に引っ掛けられた袋が爪によ
って引き裂かれるという作用を数回繰り返すうちに、袋
は引き裂かれて、ごみは袋から出る。
【0036】ごみが完全に出た袋は、爪に引っ掛けられ
たまま、堰止板を通過し、無端コンベヤの下側の移動部
へと引き込まれて、重力の作用により、例えば排出シュ
ートへと落下する。
【0037】袋から出たごみは、傾斜した無端コンベヤ
下端の排出部へと落下し、例えばその下方に配設された
排出コンベヤ等によって装置外に排出される。この請求
項2に係る発明の両側に無端コンベヤを配した破袋装置
は、上記のような両側の無端コンベヤの爪によるコンベ
ヤ下端部周辺での引き裂き作用とコンベヤ上端部周辺に
おける爪と堰止板との作用によって、片側のみに無端コ
ンベヤを配し爪と堰止板との作用によって破袋する破袋
装置と比較して、2倍以上の破袋処理能力を発揮する。
【0038】さらに、請求項2に係る発明においても、
爪を、弾性部材を有して、その爪先部にかかる抵抗に応
じて移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構
成した結果、無端コンベヤ上の爪と堰止板のスリットと
の間に硬質物を噛み込んだ場合、爪に所定以上の力が作
用すると、爪が無端コンベヤの移動方向とは反対側の方
向に可動することで、堰止板のスリットと爪の間に噛み
込んだ硬質物が除去され、この硬質物は重力の作用によ
り無端コンベヤの底部側に落下し、例えばその下方に配
設された排出コンベヤ等によって装置外に排出される。
【0039】また、無端コンベヤ下端の排出部よりも大
きい粗大物(硬質物)等が投入された場合でも、上記の
噛み込み防止作用によって粗大物の噛み込みが防止され
る。請求項3に係る発明においては、前記複数の爪を、
前記無端コンベヤの移動部に沿って複数列に配列したか
ら、単数列より処理効率が向上する。
【0040】請求項4に係る発明においては、無端コン
ベヤを、その移動部方向と直交する方向の一側部が他側
部より高位に位置するように傾斜して配設し、高位の一
側部の側に袋の投入口を設けるようにしたから、破袋が
不完全なまま爪から外れて無端コンベヤの傾斜に沿って
下方へと落下した袋や、中にさらに小さい袋が入った状
態で同様に落下した袋は、低位に位置する無端コンベヤ
の他側部方向に近づく方向、例えば、請求項5に係る発
明においては、無端コンベヤの低位の他側部の側に設け
られた粗大物排出口に近づく方向に落下し、この方向に
設けられた爪と堰止板の作用によって繰り返し破袋作用
を受ける。
【0041】そして、請求項5に係る発明においては、
無端コンベヤ下端の排出部よりも大きい粗大物(硬質
物)等が投入されても、その粗大物は、装置内で上下運
動を繰り返して、徐々に無端コンベヤの低位の他端部の
側に設けられた粗大物排出口に近づく方向に送られ、該
粗大物排出口から装置外に排出される。
【0042】請求項6に係る発明において、爪が、無端
コンベヤの移動部の下側に先端部(爪先部)を上側にし
て取り付けられたことによって、無端コンベヤの移動部
の上側に不要な凹凸を極力回避でき、爪をスラット上側
に取付座を介して取り付けたもののように袋や袋から出
た小さいごみが引っ掛かるおそれがない。
【0043】請求項7に係る発明において、堰止板と無
端コンベヤとの間に硬質物が噛み込んだ場合、ある設定
した力が堰止板に作用すると、該堰止板が揺動して、噛
み込んだものを逃がし、装置を停止させることなく連続
して処理を行うことができる。
【0044】請求項8に係る発明において、分割堰止板
と無端コンベヤとの間に硬質物が噛み込んだ場合、ある
設定した力が分割堰止板に作用すると、該分割堰止板が
揺動して、噛み込んだものを逃がし、装置を停止させる
ことなく連続して処理を行うことができる。
【0045】又、堰止板を複数に分割する構成としたこ
とにより、硬質物が噛み込んだ場合に、硬質物が噛み込
んだ分割堰止板のみの可動となり、他の分割堰止板は、
この影響を受けることなく機能し、処理能力の低下を最
小限に押さえることができる。
【0046】請求項9に係る発明において、前記揺動手
段をスプリングを含んで構成したので、揺動させるタイ
ミング等を考慮する必要がなく簡単な機構となる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、
本発明の破袋装置を、分別収集されたごみのリサイクル
施設に適用した場合の例である。
【0048】図1および図2において、第1の実施形態
の破袋装置は、本体ケーシング1と、無端コンベヤ2
と、堰止板4と、を含んで構成される。前記無端コンベ
ヤ2は、例えばコンベヤベルトやコンベヤチェーン等の
移動部に沿って配列された複数の爪5を有する構成であ
って、その上側の移動部の移動方向先が高位に位置する
ように本体ケーシング1内に配設される。
【0049】かかる無端コンベヤ2は、本実施形態にお
いては、ベルトコンベヤであり、移動部としてのベルト
2Aの外側に移動方向に沿って爪5を設けた構成であ
り、具体的には、次のように構成される。
【0050】すなわち、それぞれ略水平方向に沿って配
設された駆動ローラ7が下部に、被駆動ローラ8が上部
に、相互に平行に設けられ、これら駆動ローラ7と被駆
動ローラ8それぞれの両端部は、本体ケーシング1に回
転自由に支承されている。
【0051】駆動ローラ7の一方の端部7Aは、本体ケ
ーシング1壁を貫通して外方に突出されており、この突
出端部に駆動モータ15の駆動軸15Aが連結される。
そして、無端コンベヤ2のベルト2A上面には、無端コ
ンベヤ2の移動方向と直交する複数の列それぞれの長手
方向に沿って多数の爪5が所定間隔をもって取り付けら
れる。
【0052】この場合、図2に示すように、上側に位置
するベルト2A上面にある1つの爪列aには、5本の爪
5が取り付けられ、この1つの爪列aと隣り合う1つの
爪列bには、4本の爪5が、それぞれ前記5本の爪5が
設けられた爪列a,aにおける爪5,5の間に位置する
ように、取り付けられている。
【0053】このように、2つの形態の爪列a,bの配
列が順次繰り返されて、それぞれ多数の爪5を有する多
数の列がベルト2Aに配設される。この場合、5本の爪
5が取り付けられた各爪列aにおける各爪5相互は、無
端コンベヤ2の移動方向に沿って列をなすように整列さ
れている。また、4本の爪5が取り付けられた各爪列b
における各爪5相互も、無端コンベヤ2の移動方向に沿
って列をなすように整列されている。このようにして本
実施形態においては、複数の爪5が無端コンベヤ2の移
動部に沿って複数列に配列されている。
【0054】なお、無端コンベヤ2の移動部に爪5を設
けた構成として、ベルトコンベヤのベルト2Aに爪5を
設けた例を示したが、前記移動部としては、チェーンコ
ンベヤにおける短冊形の板であるスラット、チェーンに
取り付けた断面が波形のエプロン、チェーンに取り付け
た断面が皿形のパンまたはチェーンに取り付けた各種形
状のパレットやベルトコンベヤにおけるベルトであって
もよい。
【0055】なお、前記スラット、エプロン、パン、パ
レット等を使用する場合には、隣接するスラット、エプ
ロン、パン、パレット等同士は、それらっを取付けてい
るチェーンが湾曲変形する部位以外の少なくとも無端コ
ンベヤ2の下端部と上端部との間の上側移動部におい
て、互いに端面同士が近接して略連続した一つの面をな
すように構成する。これにより、袋から出た小さいごみ
31Aがその略連続面上を滑りながら落ちて、後述する
排出部に向かう。したがって、各隣接するスラット、エ
プロン、パン、パレット等同士間に、10ミリ以下、好
ましくは5ミリ以下の間隙があって完全な連続した面で
なくとも、小さいごみ31Aがその間隙から落ちること
が少ないので、前記間隙があるものも実質的に連続した
面とみなして差し支えない。
【0056】次に、爪5の構造およびベルト2Aに対す
る爪5の取付構造について図3〜図5に基づいて説明す
る。図3において、爪5は、一端部に爪5の移動方向に
屈曲されている爪先部5Aを有した板状部材から構成さ
れおり、その他端部には支持穴(図示せず)が形成され
ている。
【0057】すなわち、ベルト2A下面には、爪5を取
り付ける取付座21が固定取付されている。この取付座
21は、底板21aと、該底板21aの両端部から上方
に張り出した一対の側板21bと、両側板21b間に差
し渡されたピン21cと、から構成される。
【0058】この実施形態において、爪5は、弾性部材
を有して、その爪先部5Aにかかる抵抗に応じて移動方
向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構成されてお
り、爪5と弾性部材とは別体化されている。
【0059】すなわち、爪5は、取付座21のピン21
cにその支持穴が挿通支持される一方、弾性部材として
の捩じりコイルスプリング22の一端部は取付座21に
係止され、他端部は爪5に係止される。
【0060】かかる爪5は、倒れた時には、ベルト2A
に形成されたスリット2aから該ベルト2A下面側に格
納された状態となる。あるいは、図4に示すように、図
3の実施形態の取付座21に代えて、上面が開放された
箱状の取付座21’を使用すると共に、図3の実施形態
の捩じりコイルスプリング22に代えて、一端部が爪5
の基端部に結合され、他端部が取付座21’の内壁に結
合されたコイルスプリング22’を使用した構成として
も良い。
【0061】また、以上の実施形態においては、爪5と
弾性部材である捩じりコイルスプリング22,コイルス
プリング22’とは別体化されているが、爪5と弾性部
材としてのコイルスプリングとを同一の線材で構成し一
体としたものでもよい。
【0062】この場合、図5に示すように、コイルスプ
リング部分22Aがピン21cに挿通支持された状態で
取付座21に係止され、そのコイルスプリング部分22
Aから張り出す線材部分が爪部分22Bとなるようにす
ればよい。
【0063】以上説明したように、移動部に沿って配列
された複数の爪5を有する無端コンベヤ2は、その上側
の移動部の移動方向先が高位に位置するように傾斜し
て、かつ、その移動部方向と直交する方向の一側部が他
側部より高位に位置するように傾斜して本体ケーシング
1内に配設されて固定される。
【0064】一方、堰止板4は、一端部が上記のベルト
2Aに接し若しくは近接し、他端部がベルト2A外方に
位置するように、傾斜して配設され、爪5が通過可能な
スリット4Aが設けられている。
【0065】この場合、スリット4Aは、ベルト2Aの
上側に位置する移動部上に5本の爪5が設けられた爪列
aの5つに対応して、かつ、ベルト2Aの上側に位置す
る移動部上に4本の爪5が設けられた爪列bの4つに対
応して、合計9列のスリット4Aが設けられる。
【0066】そして、本実施形態においては、堰止板4
に無端コンベヤ2と反対側の端部を支点として揺動させ
る揺動手段を設けるようにしている。この場合、堰止板
4は、その後端部が回動自由に支持されると共に、その
先端側が本体ケーシング1内壁に前記揺動手段として
の、長手方向に離間して設けられた一対のスプリング2
3によって支持される。
【0067】また、各スプリング23の弾性力によって
堰止板4が回動するのを規制するためのロッド状のスト
ッパ24が設けられている。ここで、無端コンベヤ2の
下端部が袋の内容物の排出部となるが、本実施形態にお
いては、無端コンベヤ2の傾斜方向と反対方向に傾斜
し、かつ下端部が垂下した形状の切出シュート25を設
け、この切出シュート25の垂下部25Bと無端コンベ
ヤ2下端部によって排出部を構成する間隔部26を設け
るようにしている。
【0068】すなわち、切出シュート25は、傾斜部2
5Aと、該傾斜部25Aの下端部に湾曲しつつ連接して
垂下される垂下部25Bと、から構成され、無端コンベ
ヤ2と相対向するように本体ケーシング1内に配設され
て、該本体ケーシング1内壁に固定取付される。
【0069】そして、無端コンベヤ2の下端部と切出シ
ュート25の垂下部25Bとは排出部となる所定の間隔
部26を介して相対向される。次に、以上のように無端
コンベヤ2および堰止板4が配設された本体ケーシング
1の構造について説明する。
【0070】すなわち、本体ケーシング1は、図示しな
い支持足によって設置面に支持される。上述したよう
に、無端コンベヤ2は、その移動部方向と直交する方向
の一側部が他側部より高位に位置するように傾斜して配
設されており、無端コンベヤ2の高位の一側部の側に
は、投入口が設けられている。具体的には、無端コンベ
ヤ2の高位の一側部の側にある本体ケーシング1の側壁
に、投入口としての投入シュート27が設けられてい
る。
【0071】この場合、投入シュート27は、無端コン
ベヤ2と切出シュート25とが構成する空間部に開口さ
れる。また、本体ケーシング1底部の無端コンベヤ2の
下方位置には、排出口としての排出シュート28が設け
られている。
【0072】さらに、本体ケーシング1底部の排出部と
なる間隔部26の下方位置には、排出コンベヤ29が配
設されている。この排出コンベヤ29は、前記間隔部2
6の長さ方向に沿って傾斜して配設されている。
【0073】また、無端コンベヤ2の低位の他側部の側
には、粗大物排出口が設けられている。具体的には、無
端コンベヤ2の低位の他側部の側にある本体ケーシング
1の側壁に、粗大物排出口としての粗大物排出シュート
30が設けられており、この粗大物排出シュート30の
下端の排出口30Aの上部位置に前記排出コンベヤ29
の排出端部が突入配置されている。
【0074】なお、上述した爪5の屈曲角度、堰止板4
のスリット4Aの幅等は後に詳述する。次に、かかる構
成の破袋装置の作用を説明する。
【0075】例えば、ごみ(缶、びん、プラスチックボ
トル、厨芥等)を入れたビニール袋等の包装材(以下、
単に袋と言う)31が投入シュート27から無端コンベ
ヤ2と切出シュート25とが構成する空間部に投入され
ると、袋31は、傾斜した無端コンベヤ2上に落下し、
下部から上部に向かう爪5に引っ掛けられて、上方へと
掻き揚げられる(図6(A)参照)。爪5は袋31を引
っ掛けたまま、固定されている堰止板4のスリット4A
を通過しようとする(図6(B)参照)。
【0076】堰止板4のスリット4Aを通過できるの
は、スリット4A幅よりも小さいもの、つまり、爪5
と、これに引っかけられた袋31等の軟質なもののみ
で、スリット4Aより幅の広い缶、びん、プラスチック
ボトル等の硬質ごみは、スリット4Aを通過できない。
【0077】従って、ごみの詰った袋31はスリット4
Aの通過を抑制される一方、爪5に引っ掛けられた袋3
1は爪5の移動に伴って引き裂かれる(図6(C),
(D)参照)。
【0078】かかるごみの詰った袋31がスリット4A
の通過を抑制され、かつ爪5に引っ掛けられた袋31が
爪5によって引き裂かれるという作用を数回繰り返すう
ちに、袋31は引き裂かれて、ごみ31Aは袋31から
出る。
【0079】ごみ31Aが完全で出た袋31は、爪5に
引っ掛けられたまま、堰止板4を通過し、無端コンベヤ
2の下側の移動部へと引き込まれて、重力の作用によ
り、排出シュート28へと落下する。
【0080】袋31から出たごみ31Aは、隣り合う爪
5の間をすり抜けて傾斜した無端コンベヤ2の底部へと
落下し、間隔部26(排出部)を経て、その下方に配設
された排出コンベヤ29によって粗大物排出シュート3
0内下部に至り、該粗大物排出シュート30の排出口3
0Aから装置外に排出される。なお、排出コンベヤ29
の排出先を粗大物排出シュート30にしなければ、ごみ
31Aと粗大物とを区別して回収することもできる。
【0081】ここで、本実施形態においては、無端コン
ベヤ2を、その移動部方向と直交する方向の一側部が他
側部より高位に位置するように傾斜して配設し、高位の
一側部の側に袋31の投入シュート27を設けるように
したから、破袋が不完全なまま爪5から外れて無端コン
ベヤ2の傾斜に沿って下方へと落下した袋31や、中に
さらに小さい袋が入った状態で同様に落下した袋31
は、低位に位置する無端コンベヤ2の他側部方向、つま
り、無端コンベヤ2の低位の他側部の側に設けられた粗
大物排出シュート30に近づく方向に落下し、この方向
に設けられた爪5と堰止板4の作用によって繰り返し破
袋作用を受ける。
【0082】ここで、爪5を、弾性部材(捩じりコイル
スプリング22)を有して、その爪先部5Aにかかる抵
抗に応じて移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可
能に構成した結果、無端コンベヤ2上の爪5と堰止板4
の間に硬質物を噛み込んだ場合、爪5に所定以上の力が
作用すると、爪5がベルト2Aのスリット2a内に挿入
される方向(無端コンベヤ2から隠れる方向)に可動
し、堰止板4と爪5の間に噛み込んだ硬質物が除去さ
れ、この硬質物は重力の作用により無端コンベヤ2の底
部側に落下し、間隔部26(排出部)を経て、その下方
に配設された排出コンベヤ29によって排出される。
【0083】したがって、爪5および堰止板4を損傷す
ることなく連続して処理を行うことができる。上記の硬
質物を除去する作用を図7に基づいて説明する。
【0084】同図(A)に示すように、スリット4Aよ
り大きな硬質物32が、起きた状態の爪5によりスリッ
ト4A方向に運ばれる。同図(B)に示すように、爪5
と堰止板4との間に硬質物32が噛み込むと、爪5が弾
性部材の弾性力に抗してその進行方向と逆方向に回動し
て倒れる。
【0085】同図(C)に示すように、爪5が回動する
ことにより、硬質物32が爪5と堰止板4との間から逃
げる。従って、同図(D)に示すように、爪5が堰止板
4のスリット4Aを通り抜けて進む。
【0086】かかる動作によって、堰止板4と爪5の間
に噛み込んだ硬質物32を除去でき、爪5および堰止板
4を損傷することなく連続して処理が可能となる。ま
た、間隔部26(排出部)よりも大きい粗大物(硬質
物)等が投入された場合は、上記の噛み込み防止作用に
よって粗大物の噛み込みが防止され、また、無端コンベ
ヤ2が、その移動部方向と直交する方向の一側部が他側
部より高位に位置するように傾斜して配設されているた
め、粗大物は装置内で爪5による引掻上方移動と堰止板
4近傍からの落下とによって上下運動を繰り返し受け、
徐々に無端コンベヤ2の低位の他側部の側に設けられた
粗大物排出シュート30に近づく方向に送られ、この粗
大物排出シュート30から装置外に排出される。
【0087】さらに、図3〜図5の実施形態で示した爪
5は、無端コンベヤ2の移動部であるベルト2Aの下側
に取り付けられているので、移動部であるベルト2Aの
上側に不要な凹凸を極力回避でき、爪5をベルト上側に
取付座を介して取り付けたもののように袋や袋から出た
小さいごみが引っ掛かるおそれがない。
【0088】次に、第2の実施形態の破袋装置を図8に
基づいて説明する。この実施形態においては、それぞれ
堰止板4とを具備した2つの無端コンベヤ2,2’を備
えており、それぞれの上側の移動部の移動方向先が高位
に位置するように、かつ、それぞれの下端部相互が所定
の間隔をおいて接近し、上端部相互が最も離間するよう
に相対向されて配設される。すなわち、両無端コンベヤ
2,2’は、略V字形をなすように傾斜して対面して設
置される。
【0089】また、第1の実施形態と同様に、各無端コ
ンベヤ2,2’は、その移動部方向と直交する方向の一
側部が他側部より高位に位置するように傾斜して配設さ
れる。 各無端コンベヤ2,2’に設けられた堰止板4
の構成は、第1の実施形態のものと同様であるから、こ
の第1の実施形態のものと同一符号を付して説明を省略
する。
【0090】なお、本実施形態においては、各無端コン
ベヤ2,2’の下端部同士は排出部となる所定の間隔部
33を介して相対向される。次に、2つの無端コンベヤ
2,2’および各堰止板4が配設された本体ケーシング
34の構造について説明する。
【0091】すなわち、本体ケーシング34は、図示し
ないが支持足によって設置面に支持される。上述したよ
うに、各無端コンベヤ2,2’は、その移動部方向と直
交する方向の一側部が他側部より高位に位置するように
傾斜して配設されており、両無端コンベヤ2,2’の高
位の一側部の側にある本体ケーシング34の側壁の両無
端コンベヤ2,2’間位置には、図示しない投入シュー
トが設けられている。
【0092】この場合、投入シュートは、両無端コンベ
ヤ2,2’が構成する空間部に開口される。また、本体
ケーシング34底部の各無端コンベヤ2,2’の下方位
置には、排出シュート36がそれぞれ設けられている。
【0093】さらに、本体ケーシング34底部の間隔部
(排出部)33の下方位置には、排出コンベヤ37が配
設されている。この排出コンベヤ37は、前記間隔部
(排出部)33の長さ方向に沿って傾斜して配設されて
いる。
【0094】また、図示しないが両無端コンベヤ2,
2’の低位の他側部の側にある本体ケーシング34の側
壁であって、両無端コンベヤ2,2’間位置には、粗大
物排出シュートが設けられている。
【0095】次に、かかる構成の破袋装置の作用を説明
する。袋31が投入シュートから投入されると、袋は、
略V字形をなすように傾斜して対面して設置された各無
端コンベヤ2,2’間の谷部に上に落下し、落下した袋
31は、各無端コンベヤ2,2’において下部から上部
に向かう各爪5に引っ掛けられ、両方の無端コンベヤ
2,2’の各爪5の移動に伴って例えば袋31の底部が
引き裂かれて、袋31内のごみ31Aが排出される。
【0096】排出されたごみは、谷部に向けて落下し、
両無端コンベヤ2,2’間の間隔部(排出部)33から
その下方に配設された排出コンベヤ37によって排出さ
れる。
【0097】上記のように無端コンベヤ2,2’の下端
部で引き裂かれた袋31のうち大きいものや2つ以上に
ちぎれものは、両無端コンベヤ2,2’の各爪5に引っ
掛けられて、あるいは、引き裂かれた袋31のうち片方
の無端コンベヤ2または2’の爪5に対する引っ掛かり
が強いものは、この一方の爪5に引っ掛けられて、上方
へと掻き揚げられる。爪5は袋31を引っ掛けたまま、
固定されている堰止板4のスリット4Aを通過しようと
する。
【0098】各無端コンベヤ2,2’において、堰止板
4のスリット4Aを通過できるのは、スリット4A幅よ
りも小さいもの、つまり、爪5と、これに引っかけられ
た袋31等の軟質なもののみで、スリット4A幅より大
きな硬質ごみは、スリット4Aを通過できない。
【0099】従って、ごみの詰った袋31はスリット4
Aの通過を抑制される一方、爪5に引っ掛けられた袋3
1は爪5の移動に伴って引き裂かれる。かかるごみの詰
った袋31がスリット4Aの通過を抑制され、かつ爪5
に引っ掛けられた袋31が爪5によって引き裂かれると
いう作用を数回繰り返すうちに、袋31は引き裂かれ
て、ごみは袋31から出る。
【0100】ごみが完全に出た袋31は、爪5に引っ掛
けられたまま、堰止板4を通過し、無端コンベヤ2,
2’の下側の移動部へと引き込まれて、重力の作用によ
り、排出シュート36,36へと落下する。
【0101】袋31から出たごみ31Aは、隣り合う爪
5の間をすり抜けて傾斜した無端コンベヤ2,2’の底
部へと落下し、その下方に配設された排出コンベヤ37
によって排出される。
【0102】かかる第2の実施形態の両側に無端コンベ
ヤ2,2’を配した破袋装置は、上記のような両側の無
端コンベヤ2,2’の爪5による両無端コンベヤ下端部
周辺での引き裂き作用と両無端コンベヤ上端部周辺にお
ける爪5と堰止板4との作用によって、第1の実施形態
の片側に無端コンベヤ2を配した破袋装置と比較して、
2倍以上の破袋処理能力を発揮する。
【0103】なお、上述した作用・効果以外の第2の実
施形態の作用・効果は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上の構成の第1の実施形態の破袋装置および第
2の実施形態の破袋装置それぞれにおける各部の寸法等
を図3等を参照して説明する。
【0104】爪5は、直線状でも差し支えないが、本実
施形態においては、爪5の爪先部5Aは、爪5の移動方
向に屈曲されており、その屈曲角度θは、30°〜80
°、好ましくは45°〜60°の範囲がよい。
【0105】屈曲角度θが60°により近づくことで、
爪5が袋31を引っ掛けるのが容易となるため、破袋効
率が高まる。上記の範囲の角度より小さい場合は、爪5
により袋31を引っ掛けることがし損じやすくなり、破
袋に必要な時間が長くなる。即ち、処理能力が低下す
る。
【0106】また、上記の範囲の角度より大きい角度で
は、堰止板4と爪5に、固形物が挟まった場合に、爪5
が可動した場合であっても、スムーズに固形物を逃がす
ことが難しくり、結果として、ごみの破損を発生させ
る。
【0107】なお、屈曲部の長さaは、10mm〜50
mm好ましくは25mm〜35mmの範囲とするのが良
い。屈曲部の長さaが、上記の範囲の長さよりも短い場
合には、爪5により袋31を引っ掛けることがし損じや
すくなり、破袋に必要な時間が長くなる。即ち、処理能
力が低下する。
【0108】屈曲部の長さaが、上記の範囲の長さより
も長い場合には、次の問題がある。すなわち、揺動状態
の爪5が堰止板4のスリット4Aに接触せずにスムーズ
に通過するためには、揺動した爪5の先端部の軌跡の無
端コンベヤ2表面から直角な一番遠い位置までの長さ分
のスリット長さが必要であり、屈曲部の長さaが長くな
るほど、堰止板4のスリット4Aにおいて、爪5が揺動
状態ではないときに爪5が通らない部分の長さが長くな
る。
【0109】そして、スリット4Aにおける爪5が通ら
ない部分が長いほど、通常の状態の爪5により掻き取ら
れる機会が減少するため、スリット4Aに袋31が絡み
ついたままになりがちとなる(装置の運転上は支障とな
らないが)。また、堰止板4自体の大きさが、スリット
長さ分だけ余分に大きくなってしまう。
【0110】また、爪の厚みbは、爪の強度が許す限り
薄い方が好ましいが、例えば、3mm〜10mm程度が
現実的である。次に、堰止板4と無端コンベヤ2との関
係について説明する。
【0111】堰止板4と無端コンベヤとがなす角度φを
60度〜100度好ましくは70度〜85度とする。こ
の場合、堰止板4と無端コンベヤ2との角度φ( 図6
(A)参照)を鋭角(90度未満)にすると、堰止板4
のスリット4Aに絡みついた袋31が爪5により掻き取
られ易くなる。
【0112】つまり、爪5によって運ばれた袋31は堰
止板4に押し付けられ、さらに、堰止板4のスリット4
Aを通過しようとするが、堰止板4と無端コンベヤとが
なす角度φを鋭角にすると、爪5により堰止板4に押し
付けられた袋31は、堰止板4の反作用を受けて、堰止
板4から逃げることなく無端コンベヤ側に押さえられて
保持されるので、的確に爪5で引っかけることができる
ようになる。
【0113】さらに、爪5と堰止板4との関係について
説明する。爪5の無端コンベヤから上方の爪の垂直高さ
である爪有効長c(図3(B))は、100mm〜20
0mmとする。
【0114】この爪5の爪有効長cは、袋31の大きさ
によって最適値が異なる。処理対象の袋31の大きさに
幅がある場合には、数種類の長さの爪5を組み合わせる
ことも有効である。
【0115】堰止板4のスリット幅dは、爪5と破袋さ
れた袋31のみが通過する範囲とし、15mm〜40m
m好ましくは20mm〜35mmとする。また、爪5と
堰止板4のスリット4Aとの隙間は、爪の両側で各5m
m以上確保するのが好ましい。
【0116】上記のスリット幅dが狭いと、破袋した袋
31が堰止板4のスリット4Aを通過することが困難と
なり、破袋した袋31の円滑な排出が行われなくなるこ
とで、破袋効率の低下をきたす。
【0117】また、スリット幅dが広いと、スリット4
Aを袋31と共にごみも通過してしまい、袋31にごみ
が入ったままの不完全破袋物を発生させてしまう。さら
に、爪5の先端が傾いているので、傾いた爪5が堰止板
4のスリット4Aに接触せずにスムーズに通過するため
には、爪5先端部と無端コンベヤ表面からの最も長い長
さ分のスリット長さが最低限必要であり、堰止板4のス
リット4Aと爪5先端部との間隔eは、狭すぎても問題
がないが、広い方が袋31が堰止板4のスリット4Aを
通過する際、その通過エリアが広くなり、袋31の通過
がより容易になる。
【0118】次に、第1の実施形態における無端コンベ
ヤ2下端部と切出シュート25の垂下部25Bとの間隔
部(排出部)26、第2の実施形態における両無端コン
ベヤ2,2’間の間隔部(排出部)33について説明す
る。
【0119】上記の間隔部26,33は、処理対象とな
るごみの排出が可能な範囲で可能な限り小さい方が、ご
みの入った小さい袋が爪5に引っ掛からずに排出されて
しまうことが少なくなる。
【0120】ごみとして、缶、びん、プラスチックボト
ルを対象にする場合、上記の間隔は、150mm〜40
0mm好ましくは180mm〜280mmとするのが良
い。なお、以上の実施形態においては、無端コンベヤ
2,2’に複数の爪5のみを設けた例を示したが、これ
に限らず、複数の爪5の幾つかに代えて袋31を切るこ
とのできる刃物を設けてもよいのは当然である。
【0121】さらに、以上の実施形態においては、無端
コンベヤ2,2’の移動部を直線状に形成したが、図9
に示すように、中間部が下方に凸、上方に凹となる移動
部や、図10に示すように、中間部が下方に凹、上方に
凸となる移動部を有する無端コンベヤであっても良い。
【0122】なお、図9および図10に示すような無端
コンベヤでは、湾曲した移動部が存在するため、図示し
ないが、ベルトガイドを、ベルトの上下に配設して、ベ
ルトを湾曲させながら移動部に沿わせて案内するように
構成する。
【0123】さらに、第2の実施形態のように、2つの
無端コンベヤ2,2’を設けたものでは、両無端コンベ
ヤ2,2’の移動部は、同一形状でも異なる形状でも良
い。また、2つの無端コンベヤ2,2’の移動速度は、
同じ速度が好ましいが、異なる速度でも良い。
【0124】さらに、ごみの排出コンベヤ29,37
は、それ自体を独立させて設置する必要はなく、ごみを
次工程に搬送するコンベヤを排出部下方まで延長して、
ごみ排出コンベヤ29,37と兼用させるようにしても
良い。
【0125】また、上記の実施形態においては、無端コ
ンベヤ2を切出シュート25と対面させて設置する構成
並びに2つの無端コンベヤ2,2’を対面させて設置す
る構成について説明したが、無端コンベヤ2に対向させ
て、従来技術のように切出装置、例えば図14における
ロール64,65を設けるようにしても良い。
【0126】すなわち、図11に示すように、切出シュ
ート25の傾斜部25Aの下端部に、大径の切出ローラ
25Cを設け、該切出ローラ25Cを無端コンベヤ2下
端部とを排出部となる所定の間隔部26を介して相対向
させる。
【0127】また、爪5と堰止板4との間の硬質物の噛
み込み対策として、次の構成が考えられる。すなわち、
図12に示すように、堰止板4を、無端コンベヤ2の移
動方向と直交する方向、すなわち、横方向に複数分割し
て、各分割堰止板4Bそれぞれに無端コンベヤ2に遠い
方の端部を支点として揺動させる揺動手段を設けると共
に、スリット4Cを設ける。
【0128】この場合、各分割堰止板4Bは、その先端
が無端コンベヤに近接して配置され、端部が回動自由に
支持されると共に、その先端側が本体ケーシング1内壁
に前記揺動手段としてのスプリング38によって支持さ
れる。
【0129】また、各スプリング38の弾性力によって
夫々の分割堰止板4Bが回動するのを規制するためのロ
ッド状のストッパ39を設ける。かかる構成によれば、
分割堰止板4Bを、その端部の支点を中心として、周方
向に可動可能に固定した結果、分割堰止板4Bと無端コ
ンベヤ2との間に硬質物が噛み込んだ場合、ある設定し
た力が分割堰止板4Bに作用すると可動して、噛み込ん
だものを逃がし、装置を停止させることなく連続して処
理を行うことができる。
【0130】なお、爪5、堰止板4(分割堰止板4B)
が可動する設定条件は、装置の運転および損傷等の支障
がないことを前提として、概ね以下の条件とする。 爪;ごみを破損しないように設定 堰止板;無端コンベヤが電気的な過負荷で停止しないよ
うに設定 また、作用する力が「爪<堰止板」とし、爪と堰止板の
スリットの噛み込み程度では、堰止板は可動しないよう
に設定する。
【0131】かかる作用を図13に基づいて説明する。
同図(A)に示すように、硬質物39が起きた状態の爪
5により堰止板4方向に運ばれる。
【0132】同図(B)に示すように、無端コンベヤ2
と堰止板4の間に硬質物39が噛み込む。同図(C)に
示すように、無端コンベヤ2の移動によって、硬質物3
9は分割堰止板4Bをスプリング38の弾性力に抗して
押し退けて、即ち、分割堰止板4Bを倒して進む。
【0133】同図(D)に示すように、硬質物39が無
端コンベヤと分割堰止板4Bとの間を通過した後、分割
堰止板4Bは、スプリング38の弾性力によって基の位
置に復帰する。
【0134】このような動作により、装置を停止させる
ことなく連続して処理を行うことができる。また、堰止
板4を複数に分割する構成としたことにより、硬質物が
噛み込んだ場合に、硬質物が噛み込んだ分割堰止板4B
のみの可動となり、他の分割堰止板4Bは、この影響を
受けることなく機能し、処理能力の低下を最小限に押さ
えることができる。
【0135】なお、以上の実施の形態に関して、特許請
求の範囲に記載した請求項以外に、さらに下記の請求項
も挙げることができる。 <請求項10>前記堰止板の他端部が回動自由に支持さ
れると共に、その一端部側が前記揺動手段としてのスプ
リングによって支持されることを特徴とする請求項7記
載の破袋装置。
【0136】<請求項11>前記各分割堰止板の他端部
が回動自由に支持されると共に、その一端部側が前記揺
動手段としてのスプリングによって支持されることを特
徴とする請求項8記載の破袋装置。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に係る発明の破袋装置によれば、被梱包物を梱包
しているビニール等の包装材からなる袋の大きさに制限
を受けることなく破袋が行えると共に、破袋されずに未
処理のまま排出されるという事態を可及的に回避でき、
効率の良い破袋装置を提供することができ、しかも、爪
を、弾性部材を有して、その爪先部にかかる抵抗に応じ
て移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構成
したから、堰止板のスリットと爪の間に噛み込んだ硬質
物の除去効果を得られ、爪およびスリットが損傷を受け
ることなく連続して破袋処理を行うことができる。
【0138】特に、請求項2に係る発明によれば、移動
部に沿って配列された複数の爪をそれぞれ有する2つの
無端コンベヤを、それぞれの上側の移動部の移動方向先
が高位に位置するように、かつ、それぞれの下端部相互
が所定の間隔をおいて接近し、上端部相互が最も離間す
るように相対向させて配設するようにしたから、両側の
無端コンベヤの爪によるコンベヤ下端部周辺での引き裂
き作用とコンベヤ上端部周辺における爪と堰止板との作
用によって、片側のみに無端コンベヤを配し爪と堰止板
との作用によって破袋する破袋装置と比較して、2倍以
上の破袋処理能力を発揮する。
【0139】請求項3に係る発明によれば、前記複数の
爪を、前記無端コンベヤの移動部に沿って複数列に配列
したから、単数列より処理効率が向上する。請求項4に
係る発明によれば、無端コンベヤを、その移動部方向と
直交する方向の一側部が他側部より高位に位置するよう
に傾斜して配設し、高位の一側部の側に投入口を設ける
ようにしたから、破袋が不完全なまま爪から外れて無端
コンベヤの傾斜に沿って下方へと落下した袋や、中にさ
らに小さい袋が入った状態で同様に落下した袋を低位に
位置する無端コンベヤの他側部方向に落下し、この方向
に設けられた爪と堰止板とによって繰り返し破袋作用を
受け、効果的に破袋することができる。
【0140】請求項5に係る発明によれば、装置底部の
排出部よりも大きい粗大物(硬質物)等が投入された場
合でも、この粗大物を粗大物排出口から装置外に容易に
排出させることができる。
【0141】請求項6に係る発明によれば、爪が、無端
コンベヤの移動部の下側に先端部を上にして取り付けら
れたことによって、無端コンベヤの移動部の上側に不要
な凹凸を極力回避でき、袋や袋から出た小さなごみが引
っ掛かるおそれがなく、円滑な破袋処理を行うことがで
きる。
【0142】請求項7に係る発明によれば、堰止板と無
端コンベヤとの間に硬質物が噛み込んだ場合、噛み込ん
だものを逃がすことができ、装置を停止させることなく
連続して処理を行うことができる。
【0143】請求項8に係る発明によれば、分割堰止板
と無端コンベヤとの間に硬質物が噛み込んだ場合、噛み
込んだものを逃がすことができ、装置を停止させること
なく連続して処理を行うことができると共に、堰止板を
複数に分割する構成としたことにより、処理能力の低下
を最小限に押さえることができる。
【0144】請求項9に係る発明によれば、前記揺動手
段をスプリングからなるように構成したので、揺動させ
るタイミング等を考慮する必要がなく簡単な機構とする
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る破袋装置の一実施形態を示す正
面断面図
【図2】 その右側断面図
【図3】 同上の実施形態における爪の支持構造を示す
図で、(A)は側面図、(B)はその正面図
【図4】 爪の支持構造の他の例を示す図で、(A)は
側面図、(B)はその正面図
【図5】 爪の支持構造のさらに他の例を示す図で、
(A)は側面図、(B)はその正面図
【図6】 (A)〜(D)は同上の実施形態における破
袋作用を説明する図
【図7】 (A)〜(D)は同上の実施形態における堰
止板のスリットと爪の間に噛み込んだ硬質物を除去する
作用を説明する図
【図8】 本発明に係る破袋装置の他の実施形態の正面
断面図
【図9】 本発明に係る破袋装置の他の実施形態の概略
正面図
【図10】 本発明に係る破袋装置の他の実施形態の概略
正面図
【図11】 本発明に係る破袋装置の他の実施形態の正面
図断面図
【図12】 本発明に係る破袋装置の他の実施形態の側面
図断面図
【図13】 (A)〜(D)は無端コンベヤと堰止板の先
端部との間の硬質物の噛み込みを防止する作用を説明す
る図
【図14】 従来の破袋ほぐし装置の構成を示す図で、
(A)は縦断面図、(B)は(A)中A−A矢視断面図
【符号の説明】
1 本体ケーシング 2 無端コンベヤ 2’無端コンベヤ 2A ベルト 4 堰止板 4A スリット 5 爪 26 間隔部 27 投入シュート 28 排出シュート 30 粗大物排出シュート 31 袋 33 間隔部 36 排出シュート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−79349(JP,A) 特開 平7−289932(JP,A) 実開 昭64−28959(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 18/00 - 18/44 B65B 69/00 101

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも下端部と上端部との間の上側の
    移動部において略連続した面が形成され、移動部に沿っ
    て配列された複数の爪を有する無端コンベヤを、その上
    側の移動部の移動方向先が高位に位置するように配設す
    ると共に、 一端部が前記無端コンベヤの上側の移動部の面に接し若
    しくは近接し、他端部が該上側の移動部外方に位置する
    堰止板を設け、 前記堰止板には、前記爪が通過可能なスリットを設け、 前記爪を、弾性部材を有して、その爪先部にかかる抵抗
    に応じて移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能
    に構成したことを特徴とする破袋装置。
  2. 【請求項2】少なくとも下端部と上端部との間の上側の
    移動部において略連続した面がそれぞれ形成され、移動
    部に沿って配列された複数の爪をそれぞれ有する2つの
    無端コンベヤを、それぞれの上側の移動部の移動方向先
    が高位に位置するように、かつ、それぞれの下端部相互
    が所定の間隔をおいて接近し、上端部相互が最も離間す
    るように相対向させて配設すると共に、 各無端コンベヤごとに、一端部が無端コンベヤの上側の
    移動部の面に接し若しくは近接し、他端部が該上側の移
    動部外方に位置する堰止板をそれぞれ設け、 各堰止板には、各爪が通過可能なスリットをそれぞれ設
    け、 各爪を、弾性部材を有して、その爪先部にかかる抵抗に
    応じて移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に
    それぞれ構成したことを特徴とする破袋装置。
  3. 【請求項3】前記複数の爪は、前記無端コンベヤの移動
    部に沿って複数列に配列されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の破袋装置。
  4. 【請求項4】前記無端コンベヤを、その移動部方向と直
    交する方向の一側部が他側部より高位に位置するように
    傾斜して配設し、高位の一側部の側に投入口を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の破袋装置。
  5. 【請求項5】前記無端コンベヤの低位の他側部の側に粗
    大物排出口を設けたことを特徴とする請求項4記載の破
    袋装置。
  6. 【請求項6】前記爪は、無端コンベヤの移動部の下側に
    先端部を上側にして取り付けられたことを特徴とする請
    求項1〜5のうちいずれか1つに記載の破袋装置。
  7. 【請求項7】前記堰止板を、その他端部を支点として揺
    動させる揺動手段を設けたことを特徴とする請求項1〜
    6のうちいずれか1つに記載の破袋装置。
  8. 【請求項8】前記堰止板を、無端コンベヤの移動方向と
    直交する方向に複数分割して、各分割堰止板の一端部そ
    れぞれに前記スリットを設けると共に、各分割堰止板
    を、その他端部を支点として揺動させる揺動手段を設け
    たことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに
    記載の破袋装置。
  9. 【請求項9】前記揺動手段がスプリングからなることを
    特徴とする請求項7または8記載の破袋装置。
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