JP2002126558A - 破袋装置 - Google Patents

破袋装置

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JP2002126558A
JP2002126558A JP2000331201A JP2000331201A JP2002126558A JP 2002126558 A JP2002126558 A JP 2002126558A JP 2000331201 A JP2000331201 A JP 2000331201A JP 2000331201 A JP2000331201 A JP 2000331201A JP 2002126558 A JP2002126558 A JP 2002126558A
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plate
moving
nail
claw
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Application number
JP2000331201A
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English (en)
Inventor
Koji Toda
孝司 戸田
Masanori Ishii
昌典 石井
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Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋が無端コンベヤ移動部の特定部分に滞留す
ることなく素早く移動部全幅に行き渡り、移動部全幅に
おいて効率的に破袋処理がなされるようにする。 【解決手段】 所定配列に配置された複数の爪5をその
移動部に有し、移動先の端部が高位に位置するよう傾斜
状に配置された無端コンベヤ2の各爪に引っ掛けられた
前記袋78が堰止板4を通過しようとする際に引き裂く
構成の破袋装置であって、隣接する爪列の中で最も近接
する爪との位置関係において、複数の爪列からなる爪の
配置を、前記直交する方向の中間部に位置する特定爪列
の各爪は、前記移動方向の最前方に位置し、前記特定爪
列以外の爪列の各爪は、前記特定爪列又はこれに近い側
に隣接する爪列の爪よりも移動方向後方に位置し、遠い
側に隣接する爪列の爪よりも移動方向前方に位置させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ等を包装して
いるビニール袋等の包装材を破って、ごみ等を包装材か
ら分離するための破袋装置に関し、例えばリサイクル施
設において、ビニール袋等の収集ごみ袋の中から再利用
可能な物を回収する際に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、回収されたごみの中から、缶、び
ん、プラスチックボトル等の再利用可能な物を資源とし
て利用するためのごみのリサイクル施設においては、ビ
ニール袋等の収集ごみ袋の中から、これら再利用可能な
物が回収されている。従前では、作業者が収集ごみ袋を
手作業で破るなどして再利用可能な物を回収していた
が、このような袋を破る作業は容易ではないため、これ
を機械化した破袋装置が各種提案されている。
【0003】例えば、本出願人は、コンベヤベルトやコ
ンベヤチェーン等の移動部に袋を引っ掛けることが可能
な複数の爪を有する無端コンベヤと、該爪の通過が可能
で所定大の内容物が入った袋の通過が抑制されるスリッ
トを有する堰止板と、を含んで構成され、各爪に引っ掛
けられた前記袋が、前記堰止板を通過しようとする際
に、各爪の移動に伴って前記袋を引き裂くように構成さ
れた破袋装置を種々提案している(特願平10−196
273号および特願平10−222918号参照)。
【0004】このような破袋装置において、破袋が不完
全なまま爪から外れた袋や、中に更に小さい袋が入った
状態で投入された為に外側の破袋された袋から抜け出し
てしまった未破袋の袋などが、再度繰り返し破袋作用を
受けることができるようにするため、 無端コンベヤの
上側の移動部の一端部(即ち、移動先の端部)が他端部
(即ち、移動元の端部)よりも高位に位置するように配置
すると共に、無端コンベヤの移動部の幅方向にも傾け
(即ち、爪の移動方向と直交する方向の両側部の一方が
高位に、他方が低位になるように、無端コンベヤを幅方
向に傾斜させ)、高位側の側部に袋の投入シュートを設
けるようにしている。かかる無端コンベヤによれば、爪
から外れた未破袋の袋や破袋の不完全な袋が、無端コン
ベヤの低位側の側方へと落下し、落下地点で再び爪に引
っ掛けられるので、爪と堰止板による破袋作用を再度受
けることができる。即ち、落下と破袋作用を繰り返すこ
とで、袋が一箇所に滞留することなく、無端コンベヤの
全幅において破袋処理が施され、処理能力が向上され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる幅方向
に傾斜する無端コンベヤでは、次の様な問題が生ずる。
即ち、無端コンベヤの幅方向傾斜配置に従って、無端コ
ンベヤの駆動部を構成する例えば駆動軸やスプロケット
等も当然傾斜して配設されることになるため、駆動軸、
軸受、スプロケット等の片減りが発生し、無端コンベヤ
を幅方向に水平に配置する場合と比較して、装置の維持
管理上耐久性に劣るという問題がある。
【0006】上記問題に鑑み、無端コンベヤを幅方向に
傾斜する上記構成を廃止し、移動部における爪の配列に
工夫を凝らした破袋装置も提案されている(特願平11
−121809号参照)。即ち、無端コンベヤの移動部
の一側部(即ち、移動方向に沿った側部のうちの一方)
の上方から袋を投入することとし、少なくとも前記一側
部側の複数の爪列における前記各爪は、それぞれの最も
近接する二つの爪の位置関係において、爪移動方向に対
して前方に位置する爪が前記一側部側の爪列の爪であ
り、後方に位置する爪が他側部側の爪列の爪であるよう
に配列する。
【0007】かかる爪の配列によって、多数の袋が一箇
所に滞留するといった問題は、ある程度解消されたが、
この方式では爪列の数をいくら増加しても処理能力は比
例して増加せず、破袋処理能力の向上に限度があった。
そこで、本発明は、従来の無端コンベヤを幅方向に傾斜
する上記構成を廃止すると共に、移動部における爪の配
列にさらに工夫を凝らして、未処理の袋が無端コンベヤ
移動部の特定部分に滞留することなく、無端コンベヤ上
に投下され或いは落下した袋を素早く移動部全幅に行き
渡らせることによって、破袋装置の処理能力を向上さ
せ、近年のごみ増大に対処し得るようにした。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る破袋装置は、移動部の外側に、袋を
引っ掛けることが可能であって所定配列に配置された複
数の爪を有し、かつ、上側の移動部において、移動元の
端部が低位に位置し、移動先の端部が高位に位置するよ
うに、傾斜状に配置された無端コンベヤと、該爪の通過
が可能で所定大の内容物が入った袋の通過が抑制される
スリットを有する堰止板と、を含んで構成され、各爪に
引っ掛けられた前記袋が、前記堰止板を通過しようとす
る際に、各爪の移動に伴って前記袋を引き裂くように構
成された破袋装置であって、前記所定配列は、複数の爪
を前記移動部の移動方向に沿って間隔をあけて配置した
爪列が、前記移動部の移動方向に対して直交する方向に
複数列配置されると共に、隣接する爪列の中で最も近接
する爪との位置関係において、前記複数列の爪列のうち
前記直交する方向の中間部に位置する特定爪列の各爪
は、前記移動方向の最前方に位置し、前記特定爪列以外
の爪列の各爪は、前記特定爪列又はこれに近い側に隣接
する爪列の爪よりも移動方向後方に位置し、かつ、遠い
側に隣接する爪列の爪よりも移動方向前方に位置するこ
とを特徴とする。
【0009】尚、特定爪列は、特定の一列のみとは限ら
ず、該特定の一列を含むそれに隣接する1又は複数の爪
列をも含むものとする。又、爪とは、角状、板状、線状
等の突起やフックなどを意味し、例えばピアノ線、鋼線
等の線状部材でも良く、先端部が爪の移動方向に傾斜し
たり、かぎ状になっているものが好ましい。要は、袋等
の包装材の一部に先端が食い込んで、包装材を引っ掛け
たり、先端が包装材に接して剪断力により包装材を破る
作用をなすものであればなんでもよい。
【0010】又、無端コンベヤとしては、コンベヤベル
トやコンベヤチェーン等の移動部において連続する面が
形成されたコンベヤ、例えば、フラットトップコンベ
ヤ、エプロンコンベヤ、パンコンベヤ等のチェーンコン
ベヤやベルトコンベヤに爪を設けたものが挙げられる
が、その移動部において必ずしも連続する面が形成され
ている必要はなく、単に、コンベヤチェーンにて移動さ
れる部材に爪を設けたものでも良い。
【0011】請求項2に係る破袋装置は、前記無端コン
ベヤの上方で前記特定爪列に臨む位置に、袋の投入部を
設けたことを特徴とする。請求項3に係る破袋装置は、
請求項1または2に記載の発明において、前記移動部の
両側部に、粗大物の排出部を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3に記載の発明にお
いて、爪が通過可能なスリットを有するプレートを、前
記無端コンベヤの上側の移動部に沿って該無端コンベヤ
の上方に設けた上で、前記堰止板を前記プレートに固
定、或いは前記プレートと一体的に連続形成し、該堰止
板を、そのスリットが前記プレートのスリットに連な
り、かつ、その先端部が該堰止板のスリットを通過する
爪の先端よりも外方に位置するように設けたことを特徴
とする。
【0012】前記「堰止板」は、物品として独立した部
品を溶接、ボルト・ナット等でプレートに固定したもの
でなくともよく、前記プレートと一体形成されたもので
あってもよい。この際、堰止板とプレートとの区画が不
明確でプレートの一部であってもよく、要はプレートの
スリットに連なって前記爪が通過可能なスリットを有す
ると共に、該スリットを通過する爪の先端より外方に先
端部が位置するようになっていればよい。したがって、
前記「堰止板」は、本明細書においては、“プレートの
堰止部”という概念をも含み、請求項1に係る発明を含
めて、最も広義に解釈する概念とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1〜3に記
載の発明において、前記無端コンベヤは、少なくとも移
動元の端部と移動先の端部との間の上側の移動部におい
て略連続した面が形成され、前記堰止板は、一端部が前
記無端コンベヤの移動部の前記略連続した面に接し若し
くは近接し、他端部が該上側の移動部の外方に位置する
ことを特徴とする。
【0014】尚、前記「略連続した面」は、例えば、コ
ンベヤベルトによって構成される面であっても、或いは
コンベヤチェーン上にスラット等を橋渡し状に敷きつめ
て構成した面であってもよい。この場合、完全な連続面
ではなく、例えば、スラット間に好ましくは10ミリ以
下、さらに好ましくは5ミリ以下の間隙があってもかま
わない。即ち、前記「略連続した面」は、最も広義に解
するものとし、前記の如き間隙がある面であっても実質
的に連続した面とする。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のう
ちの何れか1つの請求項に記載の発明において、前記無
端コンベヤは複数設けられ、該複数の無端コンベヤは、
それぞれの前記移動元の端部同士が所定の間隔をおいて
接近し、前記移動先の端部同士が最も離間するように相
対向して配置されることを特徴とする。請求項7に係る
発明は、請求項1〜6のうちの何れか1つの請求項に記
載の発明において、前記無端コンベヤの上側の移動部に
おいて、前記移動部において、前記最も近接する爪の間
を結ぶ仮想線が、爪の移動方向に対して110〜150
度の範囲の角度をなすことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用】請求項1に記載の破袋装置において、例
えば、投入されたごみ(缶、びん、プラスチックボト
ル、厨芥等)を入れたビニール袋等の包装材(以下、単
に袋と言う)は、無端コンベヤ上に突設された爪に引っ
掛けられて、上方へと掻き揚げられる。爪は袋を引っ掛
けたまま、固定されている堰止板のスリットを通過しよ
うとするが、堰止板のスリットを通過できるのは、スリ
ット幅よりも小さいもの、つまり、爪と、これに引っか
けられた袋等の軟質なもののみで、スリット幅より大き
な硬質ごみ等は、スリットを通過できない。
【0017】従って、ごみの詰った袋はスリットの通過
を抑制される一方、爪に引っ掛けられた袋は爪の移動に
伴って引き裂かれる。かかる「ごみの詰った袋は堰止板
のスリットの通過が抑制され、かつその袋を引っ掛けて
いる爪の移動に伴って引き裂かれる」という作用(引き
裂き作用)を数回繰り返すことにより、袋は引き裂か
れ、ごみは袋から出る。
【0018】スリットを通過せずに爪から外れた袋は無
端コンベヤ上或いはプレート上に落下し、落下した袋
は、再度爪に引っ掛けられて、堰止板のスリットの方向
に運ばれて、引き裂き作用を受ける。これにより安定し
た連続的な破袋運転が可能となる。ごみが完全に出た袋
は、爪に引っ掛けられたまま、堰止板を通過し、無端コ
ンベヤの下側の移動部へと引き込まれて、重力の作用に
より、例えば排出シュートへと落下し、回収される。一
方、袋から出たごみは、隣り合う爪の間をすり抜けて傾
斜した無端コンベヤ下端の排出部へと落下し、或いは、
隣り合う爪の間をすり抜けて傾斜したプレート下端の排
出部へと落下し、例えばその下方に設けられた排出コン
ベヤ等によって次の処理工程に搬送される。
【0019】以上の工程によってごみの入った袋が破袋
されるが、この際、無端コンベヤの移動部には、爪が所
定の配列(即ち、隣接する爪列の中で最も近接する爪と
の位置関係において、移動方向に直交する方向の中間部
に位置する特定爪列の各爪が最前方に位置し、その両側
の爪列は側方に向けて徐々に後方位置するような配列)
で配設されているので、以下の作用によって、袋を投下
地点に滞留させることなく、移動部の全幅において破袋
処理が施されるようにできる。
【0020】即ち、無端コンベヤ上に落下し、爪に当た
りはしたものの引っ掛かり損ねた袋は、その袋が最初に
当接する後続の爪に引っ掛けられる場合もあれば、その
後続の爪にも引っ掛かり損ね、その次、或いはその又次
と順次当接する爪に引っ掛けられる場合、又は当たった
弾みで跳ね上がって他方向へと飛び出す場合もある。最
初の爪に引っ掛かり損ねた袋が次に当接する後続の爪
は、特定爪列から遠い爪列(即ち、移動部の側方寄りの
爪列)の爪となるので、袋はこの側方寄りの爪列の爪に
引っ掛けられて重心が側方寄りへと移動し、その側方寄
りの地点で破袋作用を受けることとなる。従って、爪に
引っ掛かり損ねるに従って、順次側方寄りの爪へと移動
していく。
【0021】又、前記の爪の配列によれば、特定爪列の
位置(即ち、移動方向に直交する方向の中間部であって
最前方)から両側部後方に向けて間隔の狭い斜めの爪列
が形成されることとなるので、袋がその爪列の複数の爪
に当たった際にも、その抗力によって側方へと飛び出
す。特に、移動方向に直交する方向の中間部の爪列(即
ち、特定爪列)から両側方後方へと前記斜めの爪列が形
成されるので、袋を両側方へと移動させることができ、
袋の滞留を一層効果的に防止できる。
【0022】このように、後続の爪に引っ掛かったり、
後続の爪に当接して、中間部から左右の側方に向けてそ
れぞれ飛び跳ねたりして、袋が移動部の左右全幅に行き
渡り、破袋処理が移動部の左右全体において効果的にな
されることとなる。従って、無端コンベヤの幅方向一側
部が低位になるように傾斜させて配置せずとも、未破袋
の袋や粗大物を移動部の両側方へと流すことが可能とな
る。
【0023】また、従来の無端コンベヤ幅方向の一側部
から他側部に未破袋の袋を移動させる装置では、他側部
側に爪列の数をいくら増加しても、他側部に到る途中で
ほとんどの袋が破袋されてしまうと、それ以降の爪列は
破袋処理に有効に関与しなくなるので、処理能力は増加
した爪列数に比例して増加せず、破袋処理能力の向上に
限度があったが、本発明においては、中間部から左右の
側方に向けてそれぞれ未破袋の袋を移動させ左右全体に
おいて破袋処理がなされるようにしたから、例えば、増
加する爪列数を左右に分けることによって破袋処理に有
効に関与しなくなる爪列を減らすことができる。
【0024】この際に、請求項2に記載の発明のよう
に、特定爪列に向けて袋の投入部を設けた場合は、無端
コンベヤ上に投下した袋を両側方に円滑に流すことがで
きるので、上記作用が一層顕著になる。又、請求項3に
係る発明のように、無端コンベヤの移動部の両側部に、
粗大物の排出部を設けた場合にあっては、ごみの中に別
個に回収すべき粗大物が混じっていた場合であっても、
中央部から両側部に向けて配列されている前記斜めの爪
列の爪によって、該粗大物が側部の方へと流されるの
で、円滑に粗大物の排出口へと到らしめることができ
る。これにより、粗大物が無端コンベヤ上に滞留しない
ので、粗大物によって破袋作用が阻害されることはな
い。
【0025】特に、請求項4に記載の発明のように、爪
が通過可能なスリットを有するプレートを、無端コンベ
ヤの上側の移動部に沿って無端コンベヤの上方に設け、
堰止板を、前記プレートに固定または一体に連続形成し
た場合は、プレートと堰止板との間に缶等の硬いごみな
どが噛み込むことが無くなる。同様に、上記請求項5に
おいては、無端コンベヤの上側の移動部を略連続した面
で形成することによっても(例えば、フラットトップコ
ンベヤ、エプロンコンベヤ、パンコンベヤ等のチェーン
コンベヤにスラットを敷きつめて配設したり、ベルトコ
ンベヤによって移動部を構成することによって)、未破
袋のごみ等が入った袋が堰止板下部から該堰止板を潜り
抜けるのを防止できる。
【0026】請求項6に係る破袋装置は、無端コンベヤ
の移動元の端部が近接するように複数の無端コンベヤを
直線状、或いは放射状に配置したので、例えば、各無端
コンベヤの前記移動元端部の上方に、共通の投入部を有
する構成とすることもできる。かかる場合、共通の投入
部から投入された袋は、何れかの無端コンベヤによって
処理されることとなるので、処理能力が倍増する。しか
も、爪から外れた未破袋の袋や投入された袋は、無端コ
ンベヤ間の谷部上に袋が落下し易く、かかる場合は、谷
間に落下された袋は、移動元の端部において夫々異なる
方向に移動する各無端コンベヤの爪によって、その底部
等がそれぞれの方向に引っ掛けられるので、移動先に配
設された堰止板地点での切り裂き作用に加えて、移動元
の端部における切り裂き作用をも受けることとなる。こ
れにより、破袋処理の効率が向上し、一層安定した連続
的な破袋運転が可能となる。
【0027】又、夫々の無端コンベヤの近接部分の下方
等に共通のごみ排出部を形成することもでき、処理効率
が向上される。さらに、請求項7に係る発明において
は、最も近接する爪を結ぶ仮想線を、爪の移動方向に対
して110〜150度の範囲の角度をなすようにしたか
ら、この最も近接する爪同士による配列の奏する作用が
最も効果的に発揮され、袋が投下地点に滞留することが
なく、移動部の略全幅に亙る爪と堰止板による破袋作用
を受けるので、処理能力が一層向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、
本発明の破袋装置を、分別収集されたごみのリサイクル
施設に適用した場合の例である。図1は示す第1実施形
態に係る破袋装置であり、図2は、図1の一部構成を省
略した概略斜視図である。
【0029】これらの図において、破袋装置は、本体ケ
ーシング1と、無端コンベヤ2と、プレート3と、堰止
板4と、を含んで構成される。この破袋装置の無端コン
ベヤ2には複数の爪5が配設されており、この爪5でゴ
ミの入った袋78を引っ掛けつつ搬送する一方、搬送先
に配置された堰止板4によって袋を堰き止めつつ該爪5
によって袋を引き裂き、袋内部の資源ゴミを回収する様
に構成している。
【0030】この無端コンベヤ2の上面の移動部(即
ち、爪5を移動させ実質的に爪と袋とが係わり合う部
分)は、移動元から移動先に向かうにしたがって傾斜勾
配がきつくなり、移動先である上方では略鉛直状の軌道
形状になっている。無端コンベヤ2の上方には、その上
側の移動部に沿って、爪5の通過可能なスリット3Aを
有したプレート3が下方から上方に向けて配設されてい
る。
【0031】また、堰止板4は、そのプレート3の上方
の先端部に連続して一体的に形成されており、そのプレ
ート3と堰止板4には、移動方向と平行に複数本のスリ
ット3A,4Aが形成されており、このスリット3A,
4Aから、無端コンベヤ2の移動部に配設された爪5が
プレート3上に突出している。これら構成によって、搬
送途中に爪から外れた袋や破袋が不十分であった袋を斜
面下方に落下させ、再度破袋の機会を与えるようになっ
ている。
【0032】本破袋装置の無端コンベヤ2は、本体ケー
シング1内に配設して構成され、無端コンベヤ2および
プレート3の幅方向中央部の上方には、ゴミの入った袋
を投入する為の投入シュート69が配設され、プレート
3の幅方向両側部の下部には、粗大物を排出する為の粗
大物排出口70が配設されている。かかる無端コンベヤ
2は、上面の移動部の傾斜勾配が変化する所謂湾曲軌道
となるわけであるが、該湾曲軌道は以下の構造によって
構成される。
【0033】即ち、無端コンベヤを駆動させる為の駆動
軸8と、駆動軸8の下方に、略水平方向に配設された2
つの被駆動軸7が、相互に平行に設けられ、これら被駆
動軸7と駆動軸8それぞれの両端部は、本体ケーシング
1に回転自由に支承されている。前記駆動軸8の両端部
近傍には、それぞれ駆動スプロケット9が固定取付さ
れ、ている。
【0034】また、被駆動軸7の両端部近傍にも、それ
ぞれ被駆動スプロケット10が固定取付されている。一
方の側の駆動スプロケット9と被駆動スプロケット1
0、10とには、コンベヤチェーン11が巻き掛けら
れ、他方の側の駆動スプロケット9と被駆動スプロケッ
ト10、10とにも、コンベヤチェーン11が巻き掛け
られている。
【0035】そして、例えばモータ12等により駆動軸
8を回転駆動し、この回転駆動が駆動スプロケット9,
9と被駆動スプロケット10,10に伝達されるように
構成されている。つまり、無端コンベヤ2の湾曲軌道
は、コンベヤチェーン11を駆動軸及び被駆動軸に巻き
掛けることで形成され、コンベヤチェーン11は、上下
に配設された図示しないチェーンガイドによって案内さ
れている。
【0036】このコンベヤチェーン11には、図3に示
すように、複数の長尺の板状のスラット18が設けられ
ている。各スラット18の一端部は、一方のコンベヤチ
ェーン11に、他端部は他方のコンベヤチェーン11に
固定取付けられている。詳しくは、スラット18の一端
部は、一方のコンベヤチェーン11を構成するべく数珠
つなぎ的に結合された1つのチェーン構成部材11Aの
上面部に固定取付けられ、他端部は他方のコンベヤチェ
ーン11の前記一方のコンベヤチェーン11の1つのチ
ェーン構成部材11Aと位置的に対応する1つのチェー
ン構成部材(図示せず)の上面部に固定取付けされる。
【0037】これによって、両コンベヤチェーン11間
には、多数のスラット18がそれぞれ橋渡し状に並列し
て設けられており、本実施形態におていは、無端コンベ
ヤ2の移動部が、両コンベヤチェーン11、11上に並
列された多数のスラット18によって構成されている。
この場合、コンベヤチェーン11が湾曲変形する部位以
外の少なくとも無端コンベヤ2の下端部と上端部との間
の上側移動部においては、隣接するスラット18同士
は、互いに端面同士が近接し、図3の如く実質的に敷き
つめた状態に並列されている。このように配設された複
数のスラット18によって、実質的に連続した一つの面
をなすように構成されている。
【0038】なお、移動部を構成する各スラット18
は、単なる板状のものに限らず、図4に示すように、板
部18aの両端または一端に板部18bを垂下させた構
成であって、各チェーン構成部材11Aの上部に被せら
れるような構成のスラット18としても良い。スラット
18の中には、その上面に、長手方向に沿って多数の爪
5を間隔を空けて取り付けたもの18’が複数存在す
る。それらのスラット18’において、爪5の配設位置
は少しずつ異なっており、全てのスラット18、18’
を並列した際に、移動部全体に爪5が以下の配列に並ぶ
ように構成されている。
【0039】即ち、隣接する爪列の中で最も近接する爪
5との位置関係において、移動部に直交する方向の略中
央部に位置する爪列(以下、「特定爪列」という)の各
爪を最前方に位置させると共に、その特定爪列以外の爪
列は、特定爪列又はこれに近い側に隣接する爪列の爪5
よりも後方に位置し、かつ、遠い側に隣接する爪列の爪
よりも前方に位置するように配設されている。
【0040】尚、無端コンベヤ2(プレート3)両側部
(両粗大物排出口70部分)の最側端の数列(本実施形
態においては3列)においては、上記のようには配列さ
れておらず、上記の爪数りも少ない爪数で爪列が構成さ
れ(一列内の爪数が少ない低密度であり)、ランダムな
配列または図5に示す如く、隣接する爪列の中で最も近
接する爪5との位置関係において、最側部の爪が最前方
に位置すると共に、その最側部の爪列以外の爪列は、最
側部の爪列又はこれに近い側に隣接する爪列の爪5より
も後方に位置し、かつ、遠い側に隣接する爪列の爪より
も前方に位置するように設けられている。
【0041】この無端コンベヤの移動部における爪の配
列について、図5を参照して、平面に展開して説明す
る。この図の説明にあたって、28本のスラット18’
に対し、24本の爪列(即ち、前述のプレート3及び堰
止板4のスリット3A、4Aの配列に対応する)を有す
ることとし、爪5の位置を黒丸で示している。28本の
それぞれのスラット18’間には爪5を有しないスラッ
ト18がそれぞれ並列されていてもよい。
【0042】そして、長手方向が無端コンベヤの移動方
向に対して略直角方向(図5において横方向)に当たる
スラット18’が、並べられて上から下に1〜28の番
号が付されている。また、スリット3A(4A)は、左
から右に1〜24の番号が付されている。上記の複数設
けられたNo.1〜24のスリットに沿って配列された上
下方向のA〜Xの各爪列は、それぞれ対応したNo.1〜
28のスラット18’の所定位置に爪5が設けられるこ
とによって、移動方向に沿って間隔をおいて爪が並ぶよ
うに構成されている。
【0043】爪列D〜Uにおいては、以下の如き配列上
の工夫がなされている。爪列D〜Uのうち爪列L,Mが
特定爪列であり、該特定爪列を構成する各爪はその最も
近接する爪の位置関係において、移動方向最前方に位置
している。尚、特定爪列同士は対等の関係であり、何れ
の爪も最前方とする。特定爪列以外の爪列においては、
それぞれの最の近接する爪との位置関係において、特定
爪列MまたはLに近い側に隣接する爪列の爪よりも移動
方向後方で、遠い側(即ち、一側部寄りまたは他側部寄
り)の爪列の爪よりも移動方向前方に位置する。例え
ば、それぞれの最の近接する爪との位置関係において、
Q列における爪5Qは、P列の爪4Pよりも移動方向後
方であって、R列の爪6Rよりも前方に位置する。
【0044】かかる配列に関し、最も近接する爪5の間
を結ぶ仮想線Lを、爪5の移動方向Aに対して110〜
150度の範囲の角度θ1をなすようにすれば、前記配
列の奏する作用が、より効果的に発揮される。即ち、こ
の爪配列により、移動部幅方向中央部付近に投下され或
いは落下してきた袋が移動部の側部へと円滑に流れ、移
動部全幅において破袋処理がなされ、処理能力が格段に
向上される。
【0045】また、最も近接する2つの爪5の間隔を、
100〜200mm、好ましくは、120〜180mm
に設定するのが、爪に引っ掛けられる袋の大きさ、及び
爪との間をすり抜けて下方の排出シュート3bへと向か
うごみの大きさ等を考慮した上で好ましい。上記の移動
部における爪5の配列は、夫々異なる位置に爪5の配設
された複数のスラット18’を並列することによって構
成したが、上記の配列で移動部上に爪5が形成されるの
であれば、必ずしもスラット18、18’を用いる必要
はない。
【0046】爪5を有する移動部の構成としては、チェ
ーンコンベヤにおけるチェーン、2条のチェーン間に取
り付けたクロスバー、チェーンに取り付けた断面が波形
のエプロン、チェーンに取り付けた断面が皿形のパン、
またはチェーンに取り付けた各種形状のパレットに爪を
配設する構成であってもよく、移動部全体としての平面
構成において上記の如き配列に爪が位置する結果となれ
ば良い。
【0047】尚、本実施形態の如く上側の移動部の上方
にプレート3を設けた場合は、スラット18、18’を
並列に敷きつめる必要はなく、爪5が設けられているス
ラット18’のみを部分的に並列する構成にしてもよ
い。次に、爪5の構造およびスラット18’に対する爪
5の取付構造について、図6に基づいて説明する。
【0048】爪5は、一端部に爪5の移動方向に屈曲さ
れている爪先部5Aを有した板状部材から構成されてお
り、その他端部には支持穴(図示せず)が形成されてい
る。スラット18’には、爪5を取り付ける取付座19
が固定取付されている。この取付座19は、底板19a
と、該底板19aの両端部から上方に張り出した一対の
側板19bと、両側板19b間に差し渡されたピン19
cと、から構成される。
【0049】この実施形態において、爪5は、捩じりコ
イルスプリング20等の弾性部材を介して取付座19に
取り付けられており、その爪先部5Aに加わる抵抗に応
じて移動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構
成されている。すなわち、爪5は、取付座19のピン1
9cにその支持穴挿通支持される一方、弾性部材として
の捩じりコイルスプリング20の一端部は取付座19に
係止され、他端部は爪5に係止される。
【0050】かかる爪5は、爪の移動方向と反対方向に
起倒可能になっており、倒れた時には、プレート3のス
リット3A内側に格納された状態となる。即ち、爪5に
引っ掛けられた袋が、堰止板4によって堰止板4のスリ
ット4Aの通過を抑制された際に、爪の移動方向と反対
方向に倒れることによって、後述するように袋の中の硬
質物等を噛み込むのを防止し、移動方向後方に逃がすよ
うに構成されている。
【0051】本実施形態においては、上述した爪5の取
付座19の側壁は、無端コンベヤ2(コンベヤチェーン
11,11)の移動方向に向かうに従ってより低くなる
ように傾斜しており、具体的には、取付座19の両側板
19bの爪5の倒れる側の反対側の側端面に傾斜面19
Aが形成され、取付座19は略台形状に形成されてい
る。なお、傾斜面19Aは、平面である必要はなく、曲
線状であってもよい。即ち、取付座19の側壁は、無端
コンベヤ2の移動方向に向かうに従ってより低くなるよ
うに傾斜もしくは湾曲していればよい。
【0052】以上の構成においては、爪5を、無端コン
ベヤ2のスラット18’の上側に取り付けるようにした
が、図7に示すように、スラット18’の下側に取り付
けるようにしても良く、この場合においては、爪が移動
部の外側(即ち、スラット18’の上面側)に突出する
ように、スラット18’に切り込み18Aを設けて、そ
の切り込み18Aから爪が突出するようにする。かかる
スラット18’の下側に取り付ける構成において、取付
座21の構成は前記構成と同様である。
【0053】一方、無端コンベヤ2の上方には、前述し
たように、その上側の移動部に沿って、爪5の通過可能
なスリット3Aを有したプレート3が配設され、そのプ
レート3の上方の先端部に連続して堰止板4が、一体的
に形成されている。そのプレート3と堰止板4には、移
動方向と平行に複数本のスリット3A,4Aが形成され
ており、このスリット3A,4Aから、スラット18’
に配設された爪がプレート3上に突出することになる。
【0054】このプレート3は、図2に示す如く、無端
コンベヤ2の上側の移動部に沿って該無端コンベヤ2の
上方に向けて傾斜しつつ湾曲する傾斜・湾曲部3aと、
該傾斜・湾曲部3aの下端部に連接して下方に向かって
傾斜して伸び、かつスリット3Aが形成されていないご
み排出シュート部3bと、から構成される。このプレー
ト3の上方部分である堰止板4は、図8に示すように、
プレート3の先端部が徐々に湾曲して爪5の先端移動部
より外方(無端コンベヤ2の上側の移動部から離れる方
向)に位置するよう形成されている。即ち、堰止板4
は、その基端部においてプレート3に連接し、先端部に
おいてプレート3外方に突出するように湾曲傾斜するこ
ととなる。
【0055】本実施形態において前記プレート3及び堰
止板4は、図8に示すように、プレート構成部材50、
及びそれと一体化された堰止板構成部材51を、所定間
隔を介して(僅かに隙間を空けて)、無端コンベヤの上
側の移動部に沿って平行に並べることによって構成され
ている。即ち、構成部材50,51間の隙間によってス
リット3A,4Aが構成され、スリット4Aの先端は閉
塞されておらず開いた状態のままである。
【0056】プレート3のうち、スリット3Aを有する
傾斜・湾曲部3aにおいて、袋78と爪5との係合が行
われることとなる。尚、本実施形態におけるプレート3
は、ごみ排出シュート部3bとしての機能を付加したも
のであり、このごみ排出シュート3b部分には、スリッ
ト3Aは形成されていない。以上、言い換えるとプレー
ト3のごみ排出シュート部3bを除いて中間部から爪5
が通るスリットが形成され、そのスリットは先端で開い
た状態とされていると共に、そのプレート3の先端が徐
々に湾曲して爪5の先端の移動軌道より外側に位置する
ように形成されている。
【0057】堰止板構成部材51によって構成される堰
止板4には、プレート3及び堰止板4をケーシング1に
固定する為の連結支持部材が設けられている。前記連結
支持部材は、各堰止板構成部材51の堰止面の裏側にあ
たる裏面と離隔する位置に配設され、本体ケーシング1
壁にその上端が溶接固定された横桟部材52(第1の支
持部)と、該横桟部材52からそれぞれ各堰止板構成部
材51の前記裏面に向かって伸びて該裏面に固定される
複数の支持足53(第2の支持部)、を含んで構成され
る。
【0058】この場合、各支持足53は、その一端部が
各堰止板構成部材51の上面にボルト54等により固定
された取付板55に溶接等によって固着されて立設さ
れ、横方向に並列して並べられる。そして、並列して並
べられた各支持足53の他端部は、横桟部材52の側面
にボルト56等により固定される。
【0059】なお、スリット4Aの幅は、図8で示すよ
うに、スリット3Aの幅より広くなるように、スリット
3Aから段差を介してスリット4Aに連なるようにして
もよく、或いはスリット3Aの幅とスリット4Aの基端
部の幅とが同じになるようにしてもよい。いずれの場合
であっても、前記堰止板4のスリット4A(即ち、隣接
する堰止板構成部材51間の間隔)は、爪5の基端部が
通過する側の端部(即ち、堰止板とプレートとの接続部
分)から堰止板先端部に向かって、徐々にスリット幅が
広くなるように形成される。この場合、隣り合う堰止板
構成部材51の内側面を斜めにカットすることによっ
て、スリット幅が徐々に広くなるようにされている。
【0060】また、堰止板4の先端部の近傍位置であっ
て、堰止板4の堰止面(図8において堰止板4の下面)
の裏側にあたる裏面(図8において上面)と所定間隔を
介して対面する位置に、スリット幅方向に横断する堰5
7が設けられており、この堰57によって袋の回り込み
を防止する。この堰57は、並列に立設された各支持足
53の横桟部材52取付面側に配置された横方向の板部
材からなり、ボルト58等によって支持足53に固定取
付されている。
【0061】さらに、図8および図9に示すように、各
プレート構成部材50の高位側の上面には、袋、ごみ、
粗大物等を粗大物排出口70側に案内するためのガイド
板59が設けられている。このガイド板59は、プレー
ト3の幅方向中央部(即ち、前述の特定爪列に対応する
スリットL,M付近)を境に左側と右側とで、異なる向
きに配設されている。即ち、中央部寄りの上方からプレ
ート側部寄りの下方に向けて斜状にガイド板59が配置
されることとなる。これによって、堰止板4の通過を抑
制された袋から排出された粗大ゴミ等を、プレート3の
両側方下方の粗大物排出口70へと誘導するようにして
いる。
【0062】ここで、図1および図9に示すように前記
本体ケーシング1の内面であって無端コンベヤ2のプレ
ート3に対面する側面には、プレート3のごみ排出シュ
ート部3bに向かって伸びる切出シュート60が設けら
れている。この切出シュート60とプレート3との間の
間隙を通過可能な大きさのごみのみが、本体ケーシング
1の外部に設けられた後述の排出コンベヤ74へと排出
されることとなる。尚、この切出シュート60とごみ排
出シュート部3bとの間隙がごみの排出部としての間隔
部61となる。
【0063】なお、切出シュート60の先端部には、前
記間隔部61の間隔を調整するためのゴム製調整部材6
2が設けられている。一方、無端コンベヤ2の下側移動
部の下方には、袋落下防止ガイド63が、該下側移動部
の水平部分に沿って配設されている(図1参照)。かか
る袋落下防止ガイド63は、図10に示すように、多数
の湾曲した細板部材64を、互いに所定間隔をあけて並
列させることによって構成される。即ち、袋落下防止ガ
イド63は、複数対の細板部材64によって構成されて
おり、該細板部材64は、水平部64Aと、該水平部6
4Aの一端部に連接して無端コンベヤ2下側の一方の方
向転換部に沿って湾曲形成されて上側に伸びる上側湾曲
部64Bと、水平部64Aの他端部に連接して無端コン
ベヤ2下側の他方の方向転換部の手前側で湾曲形成され
て下側に伸びる下側湾曲部64Cと、から構成される。
尚、細板部材64各対間の間隔は、プレート3と堰止板
4のスリット3A,4Aに対応して設けられて爪5が通
過可能なスリットを構成するものである。
【0064】各細板部材64の上側湾曲部64Bには、
上側取付部材65の一端部が固定され、下側湾曲部64
Cには、下側取付部材66の一端部が固定されており、
上側取付部材65の他端部と本体ケーシング1の内壁と
が固定され、下側取付部材66の他端部と後述の袋シュ
ートと小片シュートの境部とが固定されている。また、
袋落下防止ガイド63の各細板部材64の下側湾曲部6
4C側の端部近傍位置には、爪に引っ掛かったままの袋
を回収する為の分岐ローラ67が配設されている。
【0065】この分岐ローラ67は、袋落下防止ガイド
63の各細板部材64の下側湾曲部64C側の端部の並
列する方向に沿い、かつ該下側湾曲部64Cに近接して
水平方向に伸びて配設される。分岐ローラ67は、その
上側の円筒側面が、後述する袋シュート71側に向かっ
て回転移動するように回転駆動される(図1において右
回り)が、この場合、無端コンベヤ2用の駆動モータと
は別途設けられた専用のモータにより、あるいは、無端
コンベヤ用の駆動モータの駆動力をチェーンや歯車等の
伝達機構を介して伝達して駆動される。
【0066】次に、以上のように無端コンベヤ2、プレ
ート3および堰止板4が配設された本体ケーシング1の
構造について説明する。本体ケーシング1は、支持足6
8によって設置面に支持される。無端コンベヤ2は、そ
の移動部方向と直交する方向(即ち、幅方向)の一側部
と他側部とが、略同じ高さに位置するように略水平に配
設されている。
【0067】本体ケーシング1の上方側壁の中央部(プ
レート3の幅方向中央部に対面する位置)には、投入シ
ュート69が形成されている。即ち、この投入シュート
69は、無端コンベヤ2の上方位置でプレート3の特定
爪列M、Lに臨む位置に開口されており、この開口が袋
の投入部として機能する。又、投入シュート69から投
入された袋が、プレート3上等に落下した際に衝突する
ような箇所に緩衝材を設置することも可能である。
【0068】この場合、投入シュート69からの袋の投
下地点(即ち、図9に示す各プレート構成部材50の上
面の所定位置)に、ゴム板75等の緩衝材が予め接着さ
れた鉄板76等を取り付けてもよく、その取付構造を図
11を参照して説明する。この鉄板76上は、ボルト7
7等によって、ゴム板75共々プレート部材50上に固
定されている。この固定は、ゴム板75、鉄板76共に
同位置に形成された挿通孔75A,76Aに、ボルト7
7を嵌合させることによってなされている。尚、鉄板7
6の挿通孔76Aは、ゴム板75の挿通孔75Aよりも
小径に形成される。プレート構成部材50側にはボルト
77のねじ溝50Aが形成される。又、ゴム板75の厚
みは、ボルト77の頭部が突出せずに収納されるような
厚みに設定されている。
【0069】このように、ゴム板75の予め接着された
鉄板76をプレート構成部材50の上面に着脱自由に固
定する構成にしたので、ゴム板75を直接プレート構成
部材50の上面に接着した場合に比べ、以下の利点があ
る。即ち、ゴム板75を直接プレート構成部材50の上
面に接着した場合は、ゴム板75の交換の際には、古い
ゴム板75を剥がし、プレート構成部材50を磨き、新
しいゴム板75を接着し、接着完了まで待機するといっ
た工程が必要となるところ、本実施形態の方法では、古
くなったゴム板75を鉄板76ごと外し、新しいゴム板
75が接着された鉄板76をプレート構成部材50に取
り付けるといった簡単な工程で交換が可能となる。
【0070】また、無端コンベヤ2の両側部の下側に
は、粗大物排出口70が設けられるわけであるが、本実
施形態においては、無端コンベヤ2のプレート3に対面
された前述の切出シュート60の存在しない部分が、粗
大物の排出口70として機能する。なぜならば、その部
分は、間隔部61を通過し得ない大きさのごみが排出可
能な場所となるからである。
【0071】さらに、本体ケーシング1底部の無端コン
ベヤ2の下方位置には、排出口としての袋シュート71
と小片シュート72とが並列して設けられている。この
場合、袋シュート71は、前述のように、袋落下防止ガ
イド63の各細板部材64の下側湾曲部64Cに対応す
る位置に、小片シュート72は、袋落下防止ガイド63
の各細板部材64の水平部64Aに対応する位置に、そ
れぞれ配置される。
【0072】無端コンベヤ2の上側の移動部と下側の移
動部との間には、上側の移動部に対面して前記小片シュ
ート72に向かって傾斜して伸びる板部材からなる小片
ガイド73が配設されて固定されている。この小片ガイ
ド73は、プレート3のスリット3Aや無端コンベヤ2
の隣接するスラット18間の若干の隙間から落下するご
み等を、小片シュート72へと導く為のものである。
【0073】本体ケーシング1の外部であって、ごみ排
出シュート部3bの下端近傍位置には、排出コンベヤ7
4が配設されている。次に、かかる構成の破袋装置の作
用を、図2及び図12を参照して説明する。例えば、ご
み(缶、びん、プラスチックボトル、厨芥等)を入れた
ビニール袋等の包装材(以下、単に袋と言う)78が投
入シュート69からプレート3上面のゴム板75上面に
投下される(図12(A)参照)。
【0074】この場合、袋78がゴム板75上面に落下
することで、落下時の衝撃が緩和され、袋内の缶、び
ん、プラスチックボトル等のごみの破損等が防止され
る。そして、袋78は、プレート3に設けられているス
リット3Aの間を下方から上方に向かって移動する爪5
に引っ掛けられて、上方へと掻き揚げられる。爪5は袋
78を引っ掛けたまま、固定されている堰止板4のスリ
ット4Aを通過しようとする(図12(B)参照)。
【0075】しかし、堰止板4のスリット4Aを通過で
きるのは、スリット4A幅よりも小さいもの、つまり、
爪5と、これに引っかけられた袋78等の軟質なものの
みで、スリット4Aより幅の広い缶、びん、プラスチッ
クボトル等の硬質ごみは、スリット4Aを通過できな
い。従って、ごみの詰った袋78はスリット4Aの通過
を抑制される一方、爪5に引っ掛けられた袋78は爪5
の移動に伴って引き裂かれる(図11(C),(D)参
照)。
【0076】かかる作用を数回繰り返すうちに、袋78
は引き裂かれて、ごみ78Aは袋78から出る。ごみ7
8Aが完全に出た袋78は、爪5に引っ掛けられたま
ま、堰止板4を通過し、無端コンベヤ2の下側の移動部
へと引き込まれて、重力の作用により、袋シュート71
へと落下する。
【0077】一方、袋78から出たごみ78Aは、隣り
合う爪5の間をすり抜けて傾斜したプレート3の底部へ
と落下し、間隔部61(排出部)を経て、その下方に配
設された排出コンベヤ74によって次の処理工程へ搬送
される。以上の工程が、本破袋装置による一連の処理の
流れであるが、特に、本実施形態においては、移動部に
設けた爪5の配列に工夫を凝らしたので、以下の作用及
び効果を奏する。
【0078】即ち、隣接する爪列の中で最も近接する爪
5との位置関係において、移動部の幅方向略中央部の爪
を最前方に位置させ、両側方に向かうに従い後方に位置
するように配置したので、落下地点を通過中の爪に引っ
掛かり損ねた袋、或いは、移動途中に爪から外れてしま
った袋、或いは堰止板の通過を抑制され破袋が不完全な
ままプレート3の傾斜に沿って落下した袋78等は、そ
の直後に後方から来る爪に当接する。その直後に当接す
る爪(即ち、最も近接する後方位置の爪)とは、中央部
の爪列に遠い側に隣接する爪列の爪(即ち、一側方寄り
の爪)であるので、以下のメカニズムによって袋は一側
方へと移動していく。
【0079】一側部側の爪5に引っ掛かった袋78は、
該爪5によって支持されることにより重心が一側部側に
移動する。一方、引っ掛かり損ねた袋78は、移動部の
幅方向中央部前方から両側部後方へと斜めに並んだ状態
の複数の爪5に当たる。これらの斜めに並んだ状態の複
数の爪に同時に当接した弾みに、その衝突の反作用の分
力が側方に与えられるので、袋78は一側方に飛び跳ね
る。
【0080】このように、後方に位置する爪5に引っ掛
かったり、後方から来る斜めに並んだ複数の爪に同時に
当接して側方へと跳ねあがることによって、袋78は投
下地点に滞留することなく、移動部の全幅に行き渡るよ
うになる。従って、無端コンベヤを幅方向に傾斜させて
配置せずとも、未破袋の袋や粗大物を移動部の両側方へ
と流すことが可能となり、無端コンベヤの駆動部を構成
する例えば駆動軸、軸受、スプロケット等を傾斜配設す
る必要もなく、駆動軸、軸受、スプロケットの片減り等
の問題も発生しない。その上、移動部全幅に渡って破袋
処理を行うことができるので処理能力が向上する。
【0081】特に、本実施形態においては、無端コンベ
ヤ2の幅方向中央部に向けて袋78が投入される位置
(即ち、前記特定爪列に向けた位置)に投入シュート6
9を配設し、袋78を略同一の地点に順次投下すること
としたので、投下された袋が円滑に両側方向へと流れる
ようになる。従来の無端コンベヤ幅方向の一側部から他
側部に未破袋の袋を移動させる装置では、他側部側に爪
列の数をいくら増加しても、他側部に到る途中でほとん
どの袋が破袋されてしまうと、それ以降の爪列は破袋処
理に有効に関与しなくなるので、処理能力は増加した爪
列数に比例して増加せず、破袋処理能力の向上に限度が
あったが、本実施形態においては、中間部から左右の側
方に向けてそれぞれ未破袋の袋78を移動させ左右全体
において破袋処理がなされるようにしたから、例えば、
左右に振り分けて爪列数を増加することによって、破袋
処理に有効に関与しなくなる爪列を減らすことができ、
従来装置より簡単、かつ、飛躍的に破袋能力を向上させ
るととができると共に、装置全体をコンパクトにするこ
とができる。
【0082】又、本実施形態のように、無端コンベヤ2
の移動部の両側部側に、粗大物排出口70を設けると、
ごみの詰った袋78以外の粗大物が混じって投入されて
も、移動部の両側部側へと斜め下方に配列されている近
接して並んでいる複数の爪5により繰り返し上方へと掻
き揚げられつつ、プレート3の下方へと落下し、粗大物
排出口70へと到るので、粗大物が移動部上に滞留する
ことがない。
【0083】この際、全ての爪列における各爪5を、上
記の配列によって形成せずに、両側方の爪列の爪は疎ら
で、かつ、ランダムに、または隣接する爪列の中で最も
近接する爪5との位置関係において、最側部の爪が最前
方に位置すると共に、その最側部の爪列以外の爪列は、
最側部の爪列又はこれに近い側に隣接する爪列の爪5よ
りも後方に位置し、かつ、遠い側に隣接する爪列の爪よ
りも前方に位置するように、配列したので、爪5より運
ばれてきた粗大物が粗大物排出口70側にある本体ケー
シング1にぶつかって粗大物排出口70へとなかなか落
下しないという事態を回避できる。特に粗大物が大型の
瓶等の場合は、本体ケーシング1にぶつかって破損する
虞があるので、かかる事態を回避する為にも、爪を疎ら
に配設することが重要となってくる。
【0084】尚、上記のようにランダムに配列する爪列
数は、上記配列に従った爪列数よりも少ない数としたこ
とによって、移動部両端部における破袋処理能力の低下
を最小限に抑えることができる。尚、無端コンベヤ2の
移動部の両側部の側の本体ケーシング1側壁に開口を設
け、その開口を粗大物排出口とする場合は、上記のよう
なランダムな配列は必要なく、移動部の全ての爪列にお
いて上記の配列としてもよい。
【0085】又、爪5が捩じりコイルスプリング22等
の弾性部材を有し、爪先部5Aにかる抵抗に応じて移動
方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構成されて
いるので、プレート3から突出した爪5と堰止板4の間
に硬質物を噛み込んだ場合であても、以下の作用によっ
て該硬質物を除去して排出部側へと逃がすことができ
る。この硬質物を除去する作用を図13に基づいて説明
する。
【0086】先ず、同図(A)に示すように、スリット
4Aの幅より大きな硬質物79を引っ掛けた起立状態の
爪5がプレート3上を進行する。そして、プレート3の
終端地点(即ち、堰止板4の地点)に来た際に、同図
(B)に示すように、爪5と堰止板4との間に硬質物7
9が噛み込まれる。すると、同図(C)に示すように、
起立状態にて硬質物79を引っ掛けていた爪5は、その
弾性部材の弾性力に抗してその進行方向と逆方向に回動
して倒れ、引っ掛けていた硬質物79を外す。このよう
にして、爪5と堰止板4との間から硬質物を逃がすこと
ができる一方、硬質物の外された爪5は、同図(D)に
示すように堰止板4のスリット4Aを通り抜けて進む。
【0087】かかる動作によって、堰止板4と爪5の間
に噛み込んだ硬質物79を除去でき、爪5および堰止板
4を損傷することなく連続して処理が可能となる。ま
た、間隔部61(排出部)よりも大きい粗大物(硬質
物)等が投入された場合においても、上記の噛み込み防
止作用によって粗大物を爪から外すことができる。
【0088】ごみの排出された袋78は、爪5に引っ掛
けられたまま、堰止板4のスリット4Aを通過する。そ
して、無端コンベヤ2の下側の移動部へと引き込まれる
と共に爪から外れ、重力の作用により袋シュート71へ
と落下する。しかし、一部の袋78は、袋シュート71
上で落下せずに、爪5に引っ掛けられたままの場合があ
る。
【0089】この爪5に引っ掛けられたままの袋78
は、袋落下防止ガイド63上を爪5に引きずられて通過
して、さらに無端コンベヤ2の上側の移動部(プレート
3)上を通過して、再度下側の移動部に引き込まれ、重
力により袋シュート71へと落下する機会を与えられ
る。この袋落下防止ガイド63によって、破袋された袋
78が袋シュート71以外に落下しないようにしてお
り、袋78の選別能力の向上を図られている。
【0090】破袋された袋78が袋落下防止ガイド63
上を爪5に引きずられて通過する際、分岐ローラ78に
よる以下の作用によって、袋シュート71へと落下する
機会をさらに得る。袋落下防止ガイド63の各細板部材
64の下側湾曲部64C側の端部の並列方向に沿って水
平方向に伸びるように配設された分岐ローラ67は、袋
シュート71側に向かって回転駆動されているので、袋
シュート71に落下せず、爪に引っ掛かったまま小片シ
ュート72の方へ運ばれようとする袋78を、袋シュー
ト71側へと強制的に運ぶことができる。これによっ
て、袋78が袋シュート71と小片シュート72との境
部近傍位置に落下してしまうのを防止でき、袋78を確
実に袋シュート71に落下させることができる。
【0091】なお、袋落下防止ガイド63の各細板部材
64の下側湾曲部64C側の端部位置においては、各細
板部材64間に袋78が詰まることがあるが、上記の分
岐ローラ67をその端部位置に近接して設けたため、そ
の端部位置まで袋が至らず、各細板部材64間に袋78
が詰まる事態を回避できる。さらに、プレート3のスリ
ット3Aから抜け落ちたごみ等の小片80は、スラット
18’上に落ちてスラット18’上を滑って小片シュー
ト72内に落下するものもあれば、無端コンベヤ2の上
側のスラット18’間の間隙から、更に無端コンベヤ2
内部(即ち、上側の移動部と下側の移動部との間)に落
下した小片80は、無端コンベヤ2の下方に直接落下す
るものもあるが、小片ガイド73上面に落下して受けら
れ、小片ガイド73上面を滑りながら無端コンベヤ2下
方に落下し、無端コンベヤ2の下側のスラット18’の
間隙、袋落下防止ガイド63の細板部材64の間隔等を
通過して小片シュート72内に落下する。
【0092】このように、小片ガイド73を設けたこと
により、無端コンベヤ2の爪5が設けられていないスラ
ット18を除去し、爪5が設けられたスラット18’が
部分的に並列されている場合であっても(即ち、スラッ
ト18、18’を敷きつめて連続面を構成したものでな
くとも)、小片80を小片シュート72内に確実に落下
させることができ、無端コンベヤの構成を簡略化でき
る。
【0093】上記のようにして、ごみの詰まった袋78
は堰止板4のスリット4Aの通過が抑制され、爪5に引
っ掛けられた袋78は、爪5の移動に伴って引き裂か
れ、かかる作用を数回繰り返すことにより、袋78は引
き裂かれて、ごみが袋78から出る(引き裂き作用)訳
であるが、このような引き裂き作用を受ける袋のうち、
引き裂かれて完全にごみが出た袋、引き裂き作用の途中
でごみが残っている袋を問わず、袋の一部のみ堰止板4
のスリット4Aを通過し、残りの部分が堰止板4のスリ
ット4Aに引っ掛かった状態となる場合がある。
【0094】このように、袋78が堰止板4に引っ掛か
った状態であっても、スリット4Aを通過する後続の爪
によって押し出され、以下のメカニズムによって堰止板
4から外れることができる。即ち、堰止板4のスリット
4Aの先端部に詰まっている袋78は、後続に爪5に引
っ掛けられている袋78によって、該先端部の開放され
た部分に向けて押し出される。この際、爪5がその爪先
部にかかる抵抗に応じて移動方向と反対側に弾力的に揺
動若しくは起倒するので、スリット4Aに詰まっていた
袋78が爪5に押されて移動する。この間、袋は圧縮さ
れた状態となっている為、新たな袋78を引っ掛けた後
続の爪5がスリット4Aを移動する際の通過抵抗は大き
くなるが、堰止板4のスリット4Aは、先端部に向かっ
て徐々にスリット幅が広くなるように形成されているた
め、通過抵抗が軽減され、スリット4Aに詰まった袋が
速やかに押し出される。
【0095】また、スリット4Aの爪5の通過部分と反
対側の先端部近傍位置であって、堰止板4の堰止面の裏
側にあたる裏面と所定間隔を介して対面する位置に、ス
リット幅方向に横断する袋の回り込み防止用の堰57を
設けるようにしたから、ごみが残ったままの袋78が爪
5の堰止板4の先端部の開放された部分に回り込もうと
した場合でも、堰57によってその回り込み移動が阻止
される。そして、爪5は、袋78を引きちぎるか、袋7
8を外した状態でスリット4Aを通過するので、結局、
袋は落下する。落下した袋78は、再度爪5に引っ掛け
られて、堰止板4のスリット4Aの方向に運ばれて、前
記引き裂き作用を再度受ける。これによって、安定した
連続的な破袋処理が可能となる。
【0096】尚、本実施形態においては、プレート3の
先端部を湾曲させて堰止板4を構成したので、プレート
3と堰止板4との接合部分での噛み込みが発生すること
がない。さらに、本実施形態では、スラット18’の上
側に爪5を形成したので、爪5のメンテナンスが容易と
なる。
【0097】また、爪5の取付座19の側壁を無端コン
ベヤ2の移動方向に向かうに従ってより低くなる傾斜面
19Aにて形成したので、例えば、水筒のように紐を有
するものが袋78内に入っており、その紐が万が一にも
プレート3のスリット3Aに入り込んで爪5の取付座1
9に引っ掛かった場合等でも、紐が取付座19から滑り
抜け易く、装置が非常停止するという事態を極力回避で
きる。
【0098】また、図7に示すように、無端コンベヤ2
の移動部であるスラット18’の下側に爪5を取り付け
た場合にあっては、移動部であるスラット18’の上側
に不要な凹凸(即ち、取付座19等)が形成されるのを
回避できるので、該凹凸部分にごみ等が引っ掛かるおそ
れがない。次に、上記構成の第1実施形態の破袋装置に
おける各部の寸法等を説明する。
【0099】爪5は、直線状でも差し支えないが、本実
施形態においては、図6に示すように、爪5の爪先部5
Aは、爪5の移動方向に屈曲されており、その屈曲角度
θは、30°〜80°、好ましくは45°〜60°の範
囲がよい。屈曲角度θが60°により近づくことで、爪
5が袋78を引っ掛けるのが容易となるため、破袋効率
が高まる。
【0100】上記の範囲の角度より小さい場合は、爪5
により袋78を引っ掛けることがし損じやすくなり、破
袋に必要な時間が長くなる。即ち、処理能力が低下す
る。また、上記の範囲の角度より大きい角度では、堰止
板4と爪5に、固形物が挟まった場合に、爪5が可動し
た場合であっても、スムーズに固形物を逃がすことが難
しくり、結果として、ごみの破損を発生させる。
【0101】なお、屈曲部の長さaは、10mm〜50
mm好ましくは25mm〜35mmの範囲とするのが良
い。屈曲部の長さaが、上記の範囲の長さよりも短い場
合には、爪5により袋78を引っ掛けることがし損じや
すくなり、破袋に必要な時間が長くなる。即ち、処理能
力が低下する。
【0102】また、爪の厚みbは、爪の強度が許す限り
薄い方が好ましいが、例えば、3mm〜10mm程度が
現実的である。次に、堰止板4とプレート3(無端コン
ベヤ2)との関係について、図1、図2、及び図8を参
照して説明する。本実施形態の如く、堰止板4を、プレ
ート3に一体に連続形成し、プレート3の先端部が徐々
に湾曲して爪5の先端軌道より外方に位置するようにし
て形成したものは、爪5の移動範囲内(爪の先端軌道と
堰止板4またはプレート3との間)においては、爪5先
端の軌道と垂直な仮想線と堰止板4の接線との角度が常
に零度以上になるように(堰止板4の接線のプレート外
方側が、爪5先端の軌道と垂直な仮想線に対して上側と
なるように)、堰止板4を緩やかに湾曲させるのが好ま
しい。これにより、電線コード、電線ケーブル、ハンガ
ー、傘等の爪5に押されて変形しスリット4Aに詰まり
やすい異物が噛み込んだ場合でも、堰止板4が緩やかに
湾曲しているので、爪5によって押されても異物に対し
て外方への分力が生じ、自動的に取り除かれる。この作
用効果は、爪5を、捩じりコイルスプリング22等の弾
性部材を有して、その爪5先部にかかる抵抗に応じて移
動方向と反対側に揺動可能若しくは起倒可能に構成した
作用効果と相まってより効果的に発揮される。
【0103】さらに、爪5と堰止板4との関係について
説明する。爪5のプレート3から上方の爪の垂直高さで
ある爪有効長cは、100mm〜200mmとする。こ
の爪5の爪有効長cは、袋78の大きさによって最適値
が異なる。処理対象の袋78の大きさに幅がある場合に
は、数種類の長さの爪5を組み合わせることも有効であ
る。
【0104】堰止板4のスリット幅dは、爪5と破袋さ
れた袋78のみが通過する範囲とし、15mm〜40m
m好ましくは20mm〜35mmとする。また、爪5と
堰止板4のスリット4Aとの隙間は、爪の両側で各5m
m以上確保するのが好ましい。上記のスリット幅dが狭
いと、破袋した袋78が堰止板4のスリット4Aを通過
することが困難となり、破袋した袋78の円滑な排出が
行われなくなることで、破袋効率の低下をきたす。ま
た、スリット幅dが広すぎると、スリット4Aを袋78
と共にごみも通過してしまい、袋78にごみが入ったま
まの不完全破袋物を発生させてしまう。
【0105】次に、プレート3と爪5との関係について
説明する。爪5とプレート3のスリット3Aとの隙間
は、(爪5の厚さ+0mm〜30mm)好ましくは(爪
5の厚さ+10mm〜20mm)とする。この隙間は、
プレート3のスリット3Aにおける爪5の円滑な通過が
可能な範囲においてできる限り小さい方が好ましい。こ
の隙間が大き過ぎると大きいごみがスリットから落下し
易くなる。
【0106】次に、本実施形態におけるプレート3のご
み排出シュート3bと切出シュート60との間隔部(排
出部)61について説明する。上記の間隔部61は、処
理対象となるごみの排出が可能な範囲で可能な限り小さ
い方が、ごみの入った小さい袋が爪5に引っ掛からずに
排出されてしまうことが少なくなる。
【0107】ごみとして、缶、びん、プラスチックボト
ルを対象にする場合、上記の間隔fは、80mm〜20
0mm好ましくは120mm〜160mmとするのが良
い。なお、以上の実施形態においては、無端コンベヤ2
に複数の爪5のみを設けた例を示したが、これに限ら
ず、複数の爪5の幾つかに代えて袋を切ることのできる
刃物を設けてもよいのは当然である。
【0108】また、本実施形態においては、爪5と弾性
部材であるコイルスプリング22等とは別体化されてい
るが、爪と弾性部材としてのコイルスプリングとを同一
の線材で構成し一体としたものでもよい。この場合、コ
イルスプリング部分がピンに挿通支持された状態で爪座
に係止され、そのコイルスプリング部分から張り出す線
材部分が爪部分となるようにすればよい。
【0109】さらに、ごみの排出コンベヤ74は、それ
自体を独立させて設置する必要はなく、ごみを次工程に
搬送するコンベヤを排出部下方まで延長して、ごみ排出
コンベヤ74と兼用させるようにしても良い。次に、本
発明の第2実施形態を図14に基づいて説明する。この
実施形態の破袋装置は、基本的には第1実施形態の破袋
装置の構成と同様であるが、排出コンベヤ74を小片の
回収と排出に使用するようにした点、及び、堰止板4と
プレート3とを別部材にて形成した点で相違する。
【0110】排出シュート部3bを無端コンベヤ2の前
端部にて下方に折り曲げて垂下させる一方、この排出シ
ュート部3bに間隔をもって対面する位置に本体ケーシ
ング1内壁を位置させ、排出シュート部3bと本体ケー
シング1内壁との間隔の下方位置に、排出シュート3b
に並列させて排出コンベヤ74を配設した。また、袋落
下防止ガイド63位置から落下する小片80を排出コン
ベヤ74に向かわせるように、袋シュート71と連接し
て排出コンベヤ74側に向かって傾斜して伸びるガイド
板81を設けた。
【0111】一方、堰止板4は、図15に示すように、
直線状のプレート3先端に接合されており、この接合部
分にて所定の角度φを成している。即ち、プレート3先
端の湾曲部分によって堰止板4を構成した第1実施形態
とは異なり、プレート3の区画と堰止板の区画が明確に
なっている。この際、堰止板4とプレート3(無端コン
ベヤ2)とがなす角度φを60度〜120度好ましくは
80度〜100度とするのが好ましい。
【0112】又、堰止板4は、方形状の堰止板構成部材
51を、横方向に所定間隔(スリットとなる間隔)空け
て並列して構成される。各堰止板構成部材51は、連結
支持部材によって、所定間隔を維持した状態で互いに連
結されている。前記連結支持部材は、各堰止板構成部材
51の堰止面の裏側にあたる裏面と離隔する位置に配設
され、前記堰止板構成部材51同士を連結する機能に加
えて、堰止板4を横桟部材52及び支持足53を介して
本体ケーシング1に固定する機能をも有する。
【0113】即ち、前記連結支持部材は、本体ケーシン
グ1壁に固定された横桟部材52(第1の支持部)と、
該横桟部材52からそれぞれ各堰止板構成部材51の堰
止面に向かって伸びて該堰止面に固定される複数の支持
足53(第2の支持部)と、を含んで構成される。この
場合、各支持足53は、その一端部が各堰止板構成部材
51の上面にボルト54等により固定された取付板55
に溶接等によって固着されて立設され、横方向に並列し
て並べられる。
【0114】そして、並列して並べられた各支持足53
の他端部は、横桟部材52の側面にボルト56等により
固定される。尚、本実施形態において、本体ケーシング
1に堰止板4を固定するのではなく、プレート3にも固
定してもよい。ここで、本実施形態においても、第1実
施形態と同様に、堰止板4のスリット4Aの幅は、徐々
に広くなっている。又、堰止板4の堰止面(図15にお
いて下面)の裏側にあたる裏面(図15において上面)
と所定間隔を介して対面する位置に、スリット幅方向に
横断する袋の回り込み防止用の堰57が設けられてい
る。
【0115】なお、堰止板4と無端コンベヤ2との間の
硬質物等の噛み込み対策として、プレート3と堰止板4
とを接合せずに、例えば、堰止板4を、本体ケーシング
1壁にヒンジ等を介して前記横桟部材52を揺動可能に
取付けると共に、スプリング等の揺動手段を本体ケーシ
ング1壁と前記支持足53に介装し、所定以上の力が堰
止板4に加わった場合、堰止板4が爪5の移動方向に後
退するように構成してもよい。
【0116】又、スリット4Aの先端部を閉塞させて、
一体化された堰止板構成部材によって堰止板4を構成し
てもよい。本実施形態の破袋装置によれば、より簡略化
された構造となる。本発明の第3実施形態に係る破袋装
置は、図16に示すように、2つの無端コンベヤ2,
2’を、それぞれの移動元の端部同士を、所定の間隔を
おいて接近させ、移動先の端部同士が最も離隔するよう
に相対向させて配置させてものである。尚、それぞれの
無端コンベヤ2は、上側の移動部の移動方向先が高位に
位置するような傾斜状のものとしたことによって、両無
端コンベヤ2,2’は、略V字形をなすように傾斜して
対面されることとなる。
【0117】各無端コンベヤ2,2’の各プレート3下
端の垂下部3b同士はごみ排出部となる所定の間隔部3
3を介して相対向され、この下方に排出コンベヤを配置
する。本体ケーシング34は、図示しないが支持足によ
って設置面に支持され、この本体ケーシング34の中に
2つの無端コンベヤを前記の如く配置している。
【0118】両無端コンベヤ2,2’の上方の幅方向略
中央部には、投入シュート35が設けられている。この
場合、投入シュート35は、両無端コンベヤ2,2’の
プレート3が構成する空間部33の上方にて開口され、
この空間部33を目掛けて袋が投下される。また、本体
ケーシング34底部の各無端コンベヤ2,2’の下方位
置には、袋排出シュート36がそれぞれ設けられ、本体
ケーシング34底部の間隔部(排出部)33の下方位置
には、前記間隔部(排出部)33の長さ方向に沿って、
傾斜状の排出コンベヤ37が配設されている。
【0119】また、両無端コンベヤ2,2’の両側部側
の本体ケーシング34側壁と、両無端コンベヤ2,2’
間の位置には、粗大物排出口としての粗大物排出シュー
ト(図示せず)が設けられている。かかる第3実施形態
に係る破袋装置は、2つの無端コンベヤ2,2’の下端
部(即ち、谷間の部分)において、夫々逆の方向へと移
動する爪5によって袋の底部が引き裂き作用を受ける。
【0120】かかるプレート3下端部周辺での引き裂き
作用に加えて、プレート3上端部においても爪5と堰止
板4による引き裂き作用も受けるので、1つの無端コン
ベヤ2のみを配した破袋装置と比較して、2倍以上の破
袋処理能力を発揮する。尚、無端コンベヤを2つ以上配
設してもよい。この際、該複数の無端コンベヤは、それ
ぞれの移動元の端部同士が所定の間隔をおいて接近する
ように、並列、或いは放射状に配置することができる。
【0121】本発明の第4実施形態に係る破袋装置は、
図17に示すように、無端コンベヤ2の上側の移動部上
にプレートを配設しない点で、第1〜3実施形態に係る
破袋装置と相違する。本実施形態においては、袋の搬送
部となる上側の移動部において略連続した面が形成され
るように、スラット18、18’等を敷きつめて並列す
る必要がある。この場合、完全な連続面ではなく、例え
ば、スラット間に好ましくは10ミリ以下、さらに好ま
しくは5ミリ以下の間隙があってもかまわない。
【0122】これによって、未破袋のごみ等が入った袋
78が、堰止板4とスラット18、18’との間から堰
止板4を潜り抜けてしまうのを防止できる。この破袋装
置によれば、一層コンパクトな構造となる。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、無端コンベヤにおける
爪の配列を工夫したことによって、無端コンベヤを幅方
向に傾斜させて配置せずとも、未破袋の袋や粗大物を移
動部の両側方へと流すことが可能となるので、無端コン
ベヤの駆動部を構成する例えば駆動軸、軸受、スプロケ
ット等を傾斜配設する必要もなく、駆動軸、軸受、スプ
ロケットの片減り等の問題も発生しなくなる。
【0124】また、従来の無端コンベヤ幅方向の一側部
から他側部に未破袋の袋を移動させる装置では、他側部
側に爪列の数をいくら増加しても、他側部に到る途中で
ほとんどの袋が破袋されてしまうと、それ以降の爪列は
破袋処理に有効に関与しなくなるので、処理能力は増加
した爪列数に比例して増加せず、破袋処理能力の向上に
限度があったが、本発明においては、中間部から左右の
側方に向けてそれぞれ未破袋の袋を移動させ左右全体に
おいて破袋処理がなされるようにしたから、例えば、左
右に振り分けて爪列数を増加することによって、破袋処
理に有効に関与しなくなる爪列を減らすことができ、従
来装置より簡単、かつ、飛躍的に破袋能力を向上させる
ととができると共に、装置全体をコンパクトにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る破袋装置の第1実施形態を示す
正面断面図。
【図2】 同上の実施形態の概略斜視図。
【図3】 同上の実施形態におけるチェーンコンベヤの
側面図。
【図4】 同チェーンコンベヤにおける一つのチェーン
構成部材と爪とスラットとの関係を示す側面図。
【図5】 同上の実施形態の無端コンベヤを平面に展開
し、移動部上の爪の配置を示す説明図。
【図6】 同上の爪の支持構造を示し、(A)は側面図
で、(B)は起倒する状態を説明する側面図。
【図7】 同上の爪をスラットの下側に取り付けた際の
構成を示し、(A)は起倒する状態を説明する側面図
で、(B)は正面図。
【図8】 同上の実施形態におけるプレートと堰止板の
構成を示す斜視図
【図9】 同上の実施形態の破袋装置における本体ケー
シング内を透視した平面図。
【図10】 同上の実施形態における袋落下防止ガイド
の構成を示す斜視図。
【図11】 同上の実施形態におけるプレート上面の袋
の投入落下位置の構成を示す正面断面図。
【図12】 同上の実施形態における破袋作用を説明す
る図。
【図13】 同上の実施形態における堰止板のスリット
と爪の間に噛み込んだ硬質物を除去する作用を説明する
図。
【図14】 本発明に係る破袋装置の第2実施形態の正
面断面図。
【図15】 同上の実施形態における堰止板の構成を示
す斜視図。
【図16】 本発明に係る破袋装置の第3実施形態の正
面断面図。
【図17】 本発明に係る破袋装置の第4実施形態の正
面断面図。
【符号の説明】
1 本体ケーシング 2,2’無端コンベヤ 3 プレート 3A スリット 4 堰止板 4A スリット 5 爪 78 袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D065 CA17 CB10 CC01 DD14 DD19 ED06 ED16 ED18 ED22 4D067 EE13 EE16 GA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動部の外側に、袋を引っ掛けることが可
    能であって所定配列に配置された複数の爪を有し、か
    つ、上側の移動部において、移動元の端部が低位に位置
    し、移動先の端部が高位に位置するように、傾斜状に配
    置された無端コンベヤと、 該爪の通過が可能で所定大の内容物が入った袋の通過が
    抑制されるスリットを有する堰止板と、 を含んで構成され、各爪に引っ掛けられた前記袋が、前
    記堰止板を通過しようとする際に、各爪の移動に伴って
    前記袋を引き裂くように構成された破袋装置であって、 前記所定配列は、複数の爪を前記移動部の移動方向に沿
    って間隔をあけて配置した爪列が、前記移動部の移動方
    向に対して直交する方向に複数列配置されると共に、 隣接する爪列の中で最も近接する爪との位置関係におい
    て、前記複数列の爪列のうちの前記直交する方向の中間
    部に位置する特定爪列の各爪は、前記移動方向の最前方
    に位置し、前記特定爪列以外の爪列の各爪は、前記特定
    爪列又はこれに近い側に隣接する爪列の爪よりも移動方
    向後方に位置し、かつ、遠い側に隣接する爪列の爪より
    も移動方向前方に位置することを特徴とする破袋装置。
  2. 【請求項2】前記無端コンベヤの上方で前記特定爪列に
    臨む位置に、袋の投入部を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の破袋装置。
  3. 【請求項3】前記移動部の両側部に、粗大物の排出部を
    設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    破袋装置。
  4. 【請求項4】前記爪が通過可能なスリットを有するプレ
    ートを、前記無端コンベヤの上側の移動部に沿って該無
    端コンベヤの上方に設けた上で、前記堰止板を前記プレ
    ートに固定、或いは前記プレートと一体的に連続形成
    し、 該堰止板を、そのスリットが前記プレートのスリットに
    連なり、かつ、その先端部が該堰止板のスリットを通過
    する爪の先端よりも外方に位置するように設けたことを
    特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つの請求項に
    記載の破袋装置。
  5. 【請求項5】前記無端コンベヤは、少なくとも移動元の
    端部と移動先の端部との間の上側の移動部において略連
    続した面が形成され、 前記堰止板は、先端部が該上側の移動部の外方に位置
    し、他端部が前記無端コンベヤの移動部の前記略連続し
    た面に接し若しくは近接することを特徴とする請求項1
    〜請求項3の何れか1つの請求項に記載の破袋装置。
  6. 【請求項6】前記無端コンベヤは複数設けられ、該複数
    の無端コンベヤは、それぞれの前記移動元の端部同士が
    所定の間隔をおいて接近し、前記移動先の端部同士が最
    も離間するように相対向して配置されることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のうちの何れか1つの請求項に記
    載の破袋装置。
  7. 【請求項7】前記移動部において、前記最も近接する爪
    の間を結ぶ仮想線が、爪の移動方向に対して110〜1
    50度の範囲の角度をなすことを特徴とする請求項1〜
    請求項6の何れか1つの請求項に記載の破袋装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010207697A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Metawater Co Ltd 廃棄物処理システム
CN110694746A (zh) * 2019-09-27 2020-01-17 荆门市格林美新材料有限公司 一种结块物料的处理装置

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