JP3408139B2 - 風力選別手段 - Google Patents

風力選別手段

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JP3408139B2
JP3408139B2 JP05350298A JP5350298A JP3408139B2 JP 3408139 B2 JP3408139 B2 JP 3408139B2 JP 05350298 A JP05350298 A JP 05350298A JP 5350298 A JP5350298 A JP 5350298A JP 3408139 B2 JP3408139 B2 JP 3408139B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体流れにより固
体相互を分離する風力選別手段に関し、特に、袋類やビ
ニールシート等の軽量物を、缶やプラスチックボトル等
の中量物乃至ガラスびん等の重量物からの分離に好適
で、例えば都市ごみ等の廃棄物処理に有効な風力選別手
段に関する。
【0002】
【従来の技術】気体流れによって、袋類やビニールシー
ト等の軽量物を、缶やプラスチックボトル等の中量物乃
至ガラスびん等の重量物から分離する風力選別装置とし
て、特開平8ー309287号公報、特開平8ー309
286号公報、特公昭57−48274号公報、特開平
5−64771号公報等に記載された風力選別装置が知
られている。
【0003】かかる公知の風力選別装置のうち、特開平
8ー309287号公報に開示された分別ごみの風力選
別装置は、図16に示すように、図示しない投入コンベ
ヤで運ばれた選別対象物を、ノズルヘッダ1の空気噴出
ノズル1aから噴出される空気の流れを利用して選別す
るもので、空気の流れの影響を最も受ける袋類やビニー
ルシート等の軽量物を、空気の流れの影響を多少受ける
中量物や空気の流れの影響を受けにくい重量物からその
飛行距離の差を利用して選別するように構成されてい
る。
【0004】詳しくは、ノズルヘッダ1の空気噴出ノズ
ル1aに対向させて無限軌道式に巻回される網目状の排
気スクリーン2が設けられている。そして、排気スクリ
ーン2の巻き込み側端部は、空気噴出ノズル1aからの
空気流れが衝突する範囲から外れた位置に設けられてお
り、その巻き込み側端部近傍下方に軽量物シュート3が
設けられている。
【0005】さらに、軽量物シュート3の入口には、排
気スクリーン2に対向して、該排気排気スクリーン2の
巻き込み方向に駆動されるローラ4が設けられている。
かかる構成によって、空気の流れに乗った袋類やビニー
ルシート等の軽量物5は、空気噴出ノズル1aに対向さ
せて設けられた無限軌道式に巻回される網目状の排気ス
クリーン2の面に押しつけられ、その空気の流れが衝突
する範囲から外れた位置にある排気スクリーン2の巻込
み側端部まで排気スクリーン2の面の移動によって移動
される。このように、排気スクリーン2の巻込み側端部
まで移動させられた軽量物5は、空気流れの拘束がなく
なるので下方に落下して回収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の風力選別装置にあっては、空気の流れにより無限
軌道式に巻回される網目状の排気スクリーン2に軽量物
5を押しつける構成を採用しているため、次のような問
題が生じる。 (1)選別対象物には汚汁が含まれているものが多々あ
り、この汚汁が、軽量物5を介して、または空気の流れ
によってミスト状になって、網目状の排気スクリーン2
に付着し、網目状の排気スクリーン2が粘着性を持つよ
うになる。このため、空気噴出ノズル1aからの空気の
流れにのって飛んでくるごみやほこりが、網目状の排気
スクリーン2に付着し易くなり、付着すると、乾燥して
固まる。
【0007】この繰り返しにより、網目状の排気スクリ
ーン2に付着するごみやほこりの層が成長する。したが
って、長期に使用すると、網目の大きさが縮小し、最後
には閉塞してしまう。 (2)上述したように、網目状の排気スクリーン2上の
ごみやほこりの付着、成長により、網目状の排気スクリ
ーン2の目が小さくなり、空気噴出ノズル1aからの空
気が網目状の排気スクリーン2を通過する際の抵抗が大
きくなる。すると、空気の抜け道は、網目状の排気スク
リーン2と選別対象物が落下する複数のシュート以外に
ないので、この網目状の排気スクリーン2の通気抵抗が
大きくなる分、各シュートへ抜ける空気の量が増加して
しまい、その空気の流れと共に、軽量物シュート3以外
のシュートへ直接軽量物が流れ込んでしまう。
【0008】したがって、使用時間が長くなるほど、軽
量物シュート3以外のシュートへ混入する軽量物の量
が、設計当初予想していた以上に多くなる。 (3)上述したように、選別対象物からの汚汁が、軽量
物を介して、または空気の流れによってミスト状になっ
て、網目状の排気スクリーン2に付着し、網目状の排気
スクリーン2が粘着性を持つようになると、空気の流れ
が衝突する範囲から外れた位置にある排気スクリーン2
の巻込み側端部で、重力の作用で落下するはずの軽量物
5が、落下しない場合がある。
【0009】この場合、網目状の排気スクリーン2の移
動に伴い、排気スクリーン2の巻込み側端部のスクリー
ン外枠(外壁)によって、網目状の排気スクリーン2に
付着した軽量物がはぎ取られる効果(スクレーパ効果)
が期待される。しかし、移動する網目状の排気スクリー
ン2と固定されている外枠との間は、構造上、ある程度
の間隔が必要となる。さらに、製作誤差等により、その
間隔が大きくなる場合があり、軽量物5がこの狭い間隔
を通り抜けてしまうことがある。
【0010】軽量物5がこの狭い間隔を通り抜けてしま
うと、軽量物が網目状の排気スクリーン2の移動と共に
裏側に移動して、空気噴出ノズル1aからの空気の流れ
がある位置へ運ばれ、その空気流れにより吹き飛ばされ
て、装置周辺に飛散する。 (4)さらに、従来の風力選別装置においては、使用時
間の経過にしたがって、選別能力の低下を来すという前
述の問題点に対して、これを防止するには、頻繁な網目
状の排気スクリーン2の清掃が必要となり、清掃作業に
要する労力が頻繁に必要となると共に、長時間にわたる
連続的な使用ができないため、効率が悪いという問題も
ある。
【0011】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、排気スクリーンにごみやほこりが付
着することによって、軽量物シュート以外のシュートに
軽量物が入り込むこと等の性能の変化がなく、排気スク
リーンに付着した軽量物を軽量物シュート上で確実に除
去でき、長時間にわたる連続的な使用が可能で、効率の
良い風力選別手段を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の風力選別手段は、気体噴出ノ
ズルからの気体流れにより固体相互を分離する風力選別
手段において、複数のスリットが形成され、各スリット
から気体流れ上流側に突出した状態で、そのスリット内
を移動する押部材を備えた排気バースクリーンを、前記
気体流れの排出部に設け、かつ前記押部材の移動方向の
スリット終端部が気体の流れが衝突する範囲から外れた
位置とすると共に、前記スリット終端部の下方に、軽量
物を回収する軽量物シュートを設けたことを特徴とす
る。
【0013】あるいは、上記の目的を達成するため、請
求項2に係る発明の風力選別手段は、固体供給部の終端
部下方に配置されて斜め上方に向く気体噴出ノズルから
の気体流れにより、供給された固体相互をその飛行距離
の差によって分離する風力選別手段において、前記気体
噴出ノズルからの気体流れの下方に、複数のシュートを
設け、前記気体噴出ノズルから最も遠くに配置されたシ
ュートを、軽量物を回収する軽量物シュートとすると共
に、複数のスリットが形成され、各スリットから前記気
体流れ上流側に突出した状態で、そのスリット内を移動
する押部材を備え、かつ該押部材の移動方向のスリット
終端部が前記軽量物シュートの上方に位置する排気バー
スクリーンを設けたことを特徴とする。
【0014】請求項3に係る発明は、前記スリット終端
部近傍が気体流れ上流側に屈曲していることを特徴とす
る。前記スリット終端部近傍とは、軽量物シュートの入
口部からスリット終端部までのいずれかの位置から該ス
リット終端部までを意味するが、軽量物シュートの中央
部上方から屈曲が開始されるのが好ましい。
【0015】請求項4に係る発明は、前記押部材が、無
端帯に設けられていることを特徴とする。請求項5に係
る発明は、前記押部材を、平行に複数並べられた回転軸
に放射状に複数設け、各回転軸からの押部材がそれぞれ
前記排気バースクリーンのスリットに突出することを特
徴とする。
【0016】請求項6に係る発明は、前記軽量物シュー
トの入口に、前記排気バースクリーンに対向して、前記
押部材の移動方向に回転駆動する誘導ローラが設けら
れ、かつこの誘導ローラには、前記気体流れの一部が吹
き抜ける吹き抜け孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0017】請求項7に係る発明は、前記排気バースク
リーンの気体流れ下流側には、前記気体噴出ノズルに気
体を供給する気体供給手段の気体吸込口が設けられると
共に、その排気バースクリーンの気体流れ下流側の前記
押部材の移動方向のスリット終端部近傍には、外部と連
通し外部空気が前記気体吸込口に流れるようにした開口
部が形成されていることを特徴とする。
【0018】前記スリット終端部近傍とは、軽量物シュ
ートの入口部からスリット終端部までのいずれかの位置
から該スリット終端部までを意味するが、軽量物シュー
トの中央部上方から該スリット終端部の範囲が好まし
い。請求項8に係る発明は、前記開口部には、その開口
面積を調整する手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0019】かかる本発明の作用を説明する。請求項1
に係る発明において、気体噴出ノズルから吐き出された
気体流れにより、固体のうちの軽量物は、流れの排出部
に設けられた排気バースクリーンに押しつけられ、例え
ば中量物や重量物等の軽量物以外の物は、排気バースク
リーンに押しつけられずに、気体流れによりそれぞれ例
えば所定のシュートに落下する。
【0020】気体の流れにより排気バースクリーンに押
しつけられた軽量物は、排気バースクリーンのスリット
から該気体流れ上流側に突出した押部材により、気体噴
出ノズルからの気体の流れが衝突する範囲から外れたス
リット終端部に向けてかき寄せられて運ばれる。この間
に、排気バースクリーンに付着したごみやほこりのうち
の排気バースクリーンのスリット間のものは移動中の押
部材に掻き取られ、排気排気バースクリーン表面上のも
のは排気バースクリーンに押し付けられた状態でかき寄
せられる軽量物によって掻き取られる。
【0021】最後に、スリット終端部では、軽量物を排
気バースクリーンに押しつけていた気体の流れの力より
も軽量物に働く重力が勝り、軽量物はこのスリット終端
部の下方に設けられた軽量物シュートに落下する。その
際、従来の網目状の排気スクリーンに比して本発明の排
気バースクリーンでは、軽量物がスクリーンに接触して
いる面積が小さく、剥離性がよい。
【0022】請求項2に係る発明において、固体のうち
の軽量物は、気体噴出ノズルから吐き出された気体流れ
によって運ばれ、排気バースクリーンに押しつけられた
り、前記気体噴出ノズルから最も遠くに配置された軽量
物シュートまで浮遊する。一方、例えば中量物や重量物
等の軽量物以外の物は、排気バースクリーンに押しつけ
られずに、気体流れによりそれぞれ例えば所定のシュー
トに落下する。
【0023】気体の流れにより排気バースクリーンに押
しつけられた軽量物は、排気バースクリーンのスリット
から該気体流れ上流側に突出した押部材により、スリッ
ト終端部に向けてかき寄せられて運ばれる。この間に、
排気バースクリーンに付着したごみやほこりのうちの排
気バースクリーンのスリット間のものは移動中の押部材
に掻き取られ、排気バースクリーン表面上のものは排気
バースクリーンに押し付けられた状態でかき寄せられる
軽量物によって掻き取られる。
【0024】最後に、スリット終端部では、軽量物を排
気バースクリーンに押しつけていた気体の流れの力より
も軽量物に働く重力が勝り、軽量物は軽量物シュートに
落下する。その際、従来の網目状の排気スクリーンに比
して本発明の排気バースクリーンでは、軽量物がスクリ
ーンに接触している面積が小さく、剥離性がよい。
【0025】請求項3に係る発明において、粘着性を帯
びた排気バースクリーンまたは稼動する押部材から離れ
難くなった軽量物は、気体流れ上流側へ突出して移動し
てきた押部材が、移動終端部、即ち、スリット終端部近
傍の気体流れ上流側に屈曲している部分で排気バースク
リーンの間を徐々に引っ込んで、押部材に引っ掛けて運
んできた軽量物を排気バースクリーンのスクレーパ効果
により押部材から引き離し、軽量物シュートに落下させ
る。
【0026】なお、排気バースクリーンに付着したまま
の軽量物は、次々に運ばれてくる軽量物に押されて、排
気バースクリーンのより終端部へと移動していき、同様
に離れ難くい軽量物と一緒になり、重力に耐えられなく
なると軽量物シュートに落下する。請求項4に係る発明
において、前記押部材は、無端帯の移動によってスリッ
ト内を移動する。
【0027】請求項5に係る発明において、前記押部材
は、回転軸の回転によってスリット内を移動する。請求
項6に係る発明において、軽量物シュートの入口に設け
られた誘導ローラにより軽量物が軽量物シュートの入口
部に堆積することなく、速やかに軽量物シュートに引き
込まれる。
【0028】この場合、軽量物は気体の流れにより、誘
導ローラ外周面に押し付けられ、誘導ローラの回転によ
って該誘導ローラ外周面に押し付けられた軽量物が気体
の流れの下流側まで回転移動し、誘導ローラを吹き抜け
る気体で、誘導ローラ外周面から軽量物が剥がれ落ち
る。請求項7に係る発明において、前記排気バースクリ
ーンの気体流れ下流側の前記押部材の移動方向のスリッ
ト終端部近傍の開口部が設けられている部分では、該開
口部から気体吸込口に流れ込む空気の流れが発生してお
り、この空気の流れの一部が開口部から排気バースクリ
ーンのスクリーン裏からスクリーン表に抜けて、気体噴
出ノズルからの気体の流れと合流し、再度排気バースク
リーンのスクリーン表からスクリーン裏に抜けて、気体
吸込口へ誘引されている。この排気バースクリーンのス
クリーン裏からスクリーン表に抜ける空気流れにより、
固体から発生する汚汁が排気バースクリーンに付着して
粘着性を持つようになっていようとも、軽量物は容易に
軽量物シュートに落下、捕集される。
【0029】また仮に、この排気バースクリーンのスク
リーン裏からスクリーン表に抜ける空気流れが生じてい
なくとも、該開口部から気体吸込口に流れ込む空気の流
れが発生しているので、前記押部材の移動方向のスリッ
ト終端部近傍では、気体噴出ノズルから噴出された気体
を引き込んでいる気体吸込口への気体の流れ、即ち、軽
量物を排気バースクリーンに押しつけるように作用して
いた気体の流れが極端になくなっており、それだけ軽量
物は落下しやすくなっている。
【0030】請求項8に係る発明において、開口部の開
口面積の調整によって、該開口部から吸込口に流れ込む
空気の流量又は流速が調整される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、
本発明の風力選別手段を、分別収集されたごみのリサイ
クル施設に適用した場合の例である。図1及び図2にお
いて、気体流れにより固体相互を分離する風力選別手段
には、分別ごみ(選別対象物)を供給する供給コンベヤ
10が装備されている。
【0032】この供給コンベヤ10としては、例えば、
振動コンベヤが適用され、その他、ベルトコンベヤ等の
搬送装置が適用可能である。供給コンベヤ10の搬送出
口端部は、風力選別手段の本体ケーシング11に開設さ
れた開口部11aからその内部に挿入されている。この
場合、供給コンベヤ10から選別対象物が供給される
が、供給コンベヤ10の代わりに他の装置の出口部を直
接取り付けて、該装置から排出される選別対象物が供給
されるようにしても良い。
【0033】本体ケーシング11内部に位置する供給コ
ンベヤ10の終端部には、軽量物(袋、シート類等)と
重量物(缶類、びん類、プラスチックボトル類等)の分
離精度を向上させる軽量物保持バー12が設置されてい
る。前記供給コンベヤ10の搬送出口端部の下方には、
気体噴出ノズルとしての空気噴出ノズル13が設けられ
ており、その先端噴出口13Aは、本体ケーシング11
を貫通して、該本体ケーシング11内部に臨まされてい
る。
【0034】この空気噴出ノズル13には、気体供給手
段としての送風機14により空気が供給される。空気噴
出ノズル13の先端噴出口13Aには、空気の噴出方向
を調整する調整可能な整流板13Bが設置され、空気の
噴出方向は供給コンベヤ10の搬送方向斜め上方となっ
ている。
【0035】また、本体ケーシング11の底部には、空
気噴出ノズル13から噴出される空気の流れの下方に位
置して、分別ごみをその重量また比重の違いにより選別
するための複数のシュートが設けられており、複数のシ
ュートとして、重量物シュート15と、軽量物シュート
16が、供給コンベヤ10側からこれと離れる方向に向
かって、順に設置されている。
【0036】前記重量物とは、袋、シート類以外のも
の、即ち、缶類、びん類、プラスチックボトル類等を指
し、軽量物とは、前記袋、シート類を指している。前記
重量物シュート15、軽量物シュート16の上方の本体
ケーシング11上面に開口された開口部11A(空気噴
出ノズル13からの空気流れの排出部)には、該開口部
11Aの開口面に沿う排気バースクリーン17が空気噴
出ノズル13に対向して設けられている。
【0037】かかる排気バース゛リーン17には、複数
のスリット17Aが形成され、各スリット17Aから空
気噴出ノズル13からの空気流れの上流側に突出した状
態で、即ち、空気噴出ノズル13側に突出した状態で、
そのスリット17A内を移動する押部材としての爪17
Bが備えられている。この排気バースクリーン17にお
いて、スリット17Aの長手方向は、空気流れに沿う方
向(縦方向)に設定されており、前記爪17Bの移動方
向のスリット17A終端部は、空気の流れが衝突する範
囲から外れた位置、または空気噴出ノズル13から最も
遠くに設定され、スリット17A終端部の下方に、軽量
物を回収する軽量物シュート16が位置される。よっ
て、軽量物シュート16は、空気噴出ノズル13から最
も遠くにある。
【0038】また、この排気バースクリーン17は、軽
量物シュート16上部で下方に、すなわち空気噴出ノズ
ル13からの空気流れの上流側に屈曲している。この排
気バースクリーン17の屈曲開始点は、軽量物シュート
16の入口部、即ち、両シュート15,16を隔てる隔
壁部11Bの上方位置から、スリット17A終端部まで
にあればよいが、軽量物シュート16の中央部上方から
屈曲が開始されるのが好ましい。
【0039】前記移動可能な爪17Bは、図4に示すよ
うに、無端帯、例えば、無限軌道式に巻回される二本の
チェーン17Cにわたり設けられたバー17Dに取り付
けられて駆動するようになっており、空気噴出ノズル1
3側へ突出した爪17Bは、供給コンベヤ側(重量物シ
ュート側)から、軽量物シュート16側へと移動する。
【0040】前記二本のチェーン17Cは、駆動スプロ
ケット17Eと被駆動スプロケット17Fに巻き掛けら
れており、駆動スプロケット17Eの回転駆動により、
移動動作され、これにより、爪17Bがスリット17A
内を移動するようになっている。前記排気バースクリー
ン17の具体的構造は、平行なバー、ロッド、ワイヤー
(針金)等で形成すればよく、一般的には平鋼を使用
し、平鋼の厚さ面(側面)が表になるように並べ、目開
き(スリット17Aの幅)が等間隔になるように一端部
及び他端部にスぺーサーを設けて通しボルトにて締付組
立てる構造が良い。
【0041】排気バースクリーン17の目開きは、細い
ほど好ましいが10〜30mm程度でもよい。また、選別
対象物の大きさによっては、さらに目開きを大きくして
も差支えない。また、本体ケーシング11における重量
物シュート15の出口部であって、軽量物シュート16
の入口部、即ち、両シュート15,16を隔てる隔壁部
11Bの上端部には、排気バースクリーン17に対向し
て誘導ローラ18(図10参照)が設置されている。
【0042】この誘導ローラ18は、排気バースクリー
ン17に突出した爪17Bの稼動方向(図では、時計回
り方向)に回転する。排気バースクリーン17と誘導ロ
ーラ18の間隔は、例えば、150mm程度に設定する
が、軽量物の軽量物シュート16側への移動が可能なか
ぎり、できるだけ小さくする方が望ましい。
【0043】かかる構成の風力選別手段の動作について
説明する。供給コンベヤ10から本体ケーシング11内
に供給された選別対象物のうちの軽量物Aは、空気噴出
ノズル13から吐き出された空気流れによって運ばれ、
空気流れの排出部に設けられた排気バースクリーン17
に押しつけられたり、空気噴出ノズル13から最も遠く
に配置された軽量物シュート16まで浮遊する。一方、
軽量物A以外の重量物Bは、排気バースクリーン17に
至らずに、空気流れによって運ばれないで重量物シュー
ト15内に落下する。
【0044】即ち、比重の重い缶類、びん類、プラスチ
ックボトル類の重量物Bは、軽量物保持バー12の間を
ぬけて重量物シュート15に直接落ちるか、空気の流れ
の影響を受けて、排気バースクリーン17や供給コンベ
ヤ10に対向する軽量物シュート16の入口部近傍の重
量物シュート15の壁に衝突して、重量物シュート15
内に落下する。
【0045】比重の軽い袋、シート類等の軽量物Aは、
供給コンベヤ10から供給されると、空気噴出ノズル1
3からの空気の流れにのって排気バースクリーン17に
押しつけられたり、空気噴出ノズル13から最も遠くに
配置された軽量物シュート16まで浮遊する。排気バー
スクリーン17に押しつけられた軽量物Aは、排気バー
スクリーン17のスリット17Aから空気流れ上流側に
(図1において下方に)突出した爪17Bにより、スリ
ット17A終端部に向けてかき寄せられ、空気噴出ノズ
ル13からの空気の流れが衝突する範囲から外れた位置
または空気噴出ノズル13から最も遠くの位置に運ばれ
る。
【0046】この間に、排気バースクリーン17に付着
したごみやほこりのうちの排気バースクリーン17のス
リット17Bにあるのものは移動中の爪17Bに掻き取
られ、排気バースクリーン17の表面上のものは排気バ
ースクリーン17に押し付けられた状態でかき寄せられ
る軽量物Aによって掻き取られる。最後に、空気の流れ
が衝突する範囲から外れた位置、または空気噴出ノズル
13から最も遠くの位置では、軽量物Aを排気バースク
リーン17に押しつけていた空気の流れの力より、軽量
物Aに働く重力が勝り、軽量物Aはこの位置の下部に設
けられた軽量物シュート16に落下する。
【0047】即ち、軽量物シュート16上部では、空気
噴出ノズル13からの空気の流れがなくなり、若しくは
空気の流れが弱くなり、重力により軽量物Aが落下す
る。その際、従来の網目状の排気スクリーンに比して本
発明の排気バースクリーン17では、軽量物Aが排気バ
ースクリーン17に接触している面積が小さく、剥離性
がよいため、すみやかに軽量物シュート16に落下す
る。
【0048】なお、空気の流れに乗って浮遊してきた、
または排気バースクリーン17から剥離した軽量物が、
軽量物シュート16の入口部に設けられた誘導ローラ1
8により、軽量物シュート16の入口部に堆積すること
なく、速やかに軽量物シュート16に引き込まれる。一
方、軽量物シュート16上方で、粘着性を帯びた排気バ
ースクリーン17または稼動する爪17Bから離れ難く
なった軽量物は、空気流れ上流側へ突出して移動してき
た爪17Bが、移動終端部、即ち、スリット17A終端
部近傍が空気流れ上流側に屈曲している部分で軽量物A
の大きさに対して、十分狭い排気バースクリーン17の
スリット17Aに徐々に引っ込んで、爪17Bに引っ掛
けて運んできた軽量物Aを排気バースクリーン17のス
クレーパ効果により爪17Bから引き離し、軽量物シュ
ート16内に落下させる。
【0049】その際、排気バースクリーン17に付着し
たままの軽量物Aは、次々に運ばれてくる軽量物Aに押
されて、排気バースクリーン17のより終端部へと移動
していき、同様に離れ難くい軽量物Aと一緒になって、
重力に耐えられなくなると軽量物シュート16内に落下
する。なお、選別対象物の供給の状況により、缶類、び
ん類、プラスチックボトル類等の重量物Bが、軽量物A
である袋やシート類等の上に重なって供給された場合に
は、次のような作用によって、軽量物Aが重量物Bの重
さを受けて、重量物シュート15に落下することが防止
される。
【0050】即ち、先ず、軽量物A上の重量物Bは、供
給コンベヤ10の終端部下部から、空気噴出ノズル13
からの空気の流れを横切るように、供給コンベヤ10の
幅方向に複数取り付けられた棒状の軽量物保持バー12
に落下する。そして、軽量物Aの大きさ及び軟質性か
ら、軽量物Aが軽量物保持バー12に保持されている間
に、軽量物A上の重量物Bが軽量物保持バー12の間か
ら重量物シュート15に落下する。重量物Bの重さで押
さえつけられていた軽量物Aは、重量物Bが取り除かれ
たことにより空気噴出ノズル13からの空気の流れに乗
って、排気バースクリーン17へ向かって飛んで行き、
軽量物Aが重量物Bの重さを受けて、重量物シュート1
5に落下することが防止される。
【0051】なお、上記の実施形態においては、重量物
Bと軽量物Aとを選別するように、重量物シュート15
と軽量物シュート16とを、供給コンベヤ10側からこ
れと離れる方向に向かって順に設置したが、図3に示す
ように、重量物(びん類等)Bと中量物(缶類、プラス
チックボトル類等)Cと軽量物(袋、シート類等)Aと
を選別するように、重量物シュート15と中量物シュー
ト19と軽量物シュート16とを、供給コンベヤ10側
からこれと離れる方向に向かって、順に設置するように
しても良い。
【0052】この場合、比重の重い重量物Bであるびん
類は、供給コンベヤ10から供給されると、軽量物保持
バー12の間をぬけて重量物シュート15内に直接落ち
る。また、比重の比較的軽い中量物Cである缶類、プラ
スチックボトル類は、供給コンベヤ10から供給される
と、空気の流れの影響を受けて、排気バースクリーン1
7や供給コンベヤ10に対向する軽量物シュート16の
入口部に至る中量物シュート19の壁に衝突して、中量
物シュート19内に落下する。
【0053】比重の軽い軽量物Aである袋、シート類等
は、図1及び図2の実施形態の作用と同様の作用によっ
て、軽量物シュート16に落下する。次に、本発明に係
る風力選別手段の他の実施形態を図5に基づいて説明す
る。かかる実施形態においては、排気バースクリーン1
7の空気流れ下流側に、空気噴出ノズル13に空気を供
給する気体供給手段である送風機14の吸込口と連通す
る空気吸込口11Cを設けると共に、その排気バースク
リーン17の空気流れ下流側の爪17Bの移動方向のス
リット17A終端部近傍に、外部と連通し、外部空気が
前記空気吸込口11Cに流れるようにした開口部11D
を形成したものである。
【0054】即ち、本体ケーシング11には、排気バー
スクリーン17位置の上方に、該排気排気バースクリー
ン17を覆うカバー部11Eが形成されている。そし
て、このカバー部11Eの上壁の略中央部に、前記空気
吸込口11Cが設けられ、この空気吸込口11Cが空気
配管20を介して送風機14の吸込口に接続される。
【0055】また、カバー部11Eの上壁の排気バース
クリーン17の空気流れ下流側の爪17Bの移動方向の
スリット17A終端部近傍に対応する位置に、前記開口
部11Dが形成される。この前記開口部11Dが形成さ
れるスリット17A終端部近傍位置は、軽量物シュート
の入口部からスリット終端部までのいずれかの位置であ
ればどこでも良いが、好ましくは軽量物シュートの中央
部上方から該スリット終端部までの位置がよい。
【0056】かかる実施形態の風力選別手段において
は、比重の軽い袋、シート類等の軽量物は、供給コンベ
ヤ10から供給されると、空気噴出ノズル13からの空
気の流れ、および、空気噴出ノズル13からの空気が衝
突する排気バースクリーン17のスクリーン裏に(上方
に)設置した空気吸込口11Cから誘引される空気の流
れとが重なり合った強い空気の流れによって運ばれ、空
気噴出ノズル13に対向して設置された排気バースクリ
ーン17に押しつけられたり、空気噴出ノズル13から
最も遠くに配置された軽量物シュート16まで浮遊す
る。
【0057】排気バースクリーン17に押しつけられた
軽量物は、排気バースクリーン17のスリット17Aを
空気噴出ノズル13側に突出し、軽量物シュート16側
へ稼動する爪17Bによりスリット17A終端部に向け
てかき寄せられる。供給された選別対象物に付着してい
た汚汁等で、粘着性を帯びて、排気バースクリーン17
または移動する爪17Bから離れ難くなった軽量物は、
上述した実施形態と同様に、爪17Bに絡みついた軽量
物も下方に屈曲した排気バースクリーン17のスクレー
パ効果により、爪17Bから引き離されて軽量物シュー
ト16に落下する。
【0058】本装置では、軽量物シュート16上方にあ
る開口部11Dから空気吸込口11Cに流れ込む空気の
流れが発生しており、この空気の流れの一部が開口部1
1Dから排気バースクリーン17のスクリーン裏から
(図5において排気バースクリーン17の上方から)排
気バースクリーン17のスクリーン表に(図5において
排気バースクリーン17の下方に)に抜けて、空気噴出
ノズル13からの空気の流れと合流し、再度排気バース
クリーン17の中央のスクリーン表から(排気バースク
リーン17の下方から)スクリーン裏に(排気バースク
リーン17の上方に)抜けて、空気吸込口11Cへ誘引
されている。この排気バースクリーン17のスクリーン
裏からスクリーン表に抜ける空気流れにより押されて、
選別対象物から発生する汚汁が排気バースクリーン17
に付着して粘着性を持つようになっていようとも、軽量
物は容易に軽量物シュ−ト16に落下、捕集される。
【0059】また仮に、この排気バースクリーン17の
スクリーン裏からスクリーン表に抜ける空気流れが生じ
ていなくとも、開口部11Dから空気吸込口11Cに流
れ込む空気の流れが発生しているので、爪17Bの移動
方向のスリット17A終端部近傍では、空気噴出ノズル
13から噴出された空気を引き込んでいる空気吸込口1
1Cへの空気の流れ、即ち、軽量物を排気バースクリー
ン17に押しつけるように作用していた空気の流れが極
端になくなっており、それだけ軽量物は落下しやすくな
っている。
【0060】供給コンベヤ10によって供給された選別
対象物中に含まれる、ちりやほこり、さらには排気バー
スクリーン17のスリット17Aの間隔より小さい微細
な軽量物は、空気噴出ノズル13からの空気の流れに乗
って、排気バースクリーン17のスリット17Aを通り
抜けても、排気バースクリーン17の上方に設置した空
気吸込口11Cから誘引されて、再度、送風機14を介
して、空気噴出ノズル13から供給されるので、再び捕
集される機会に恵まれる。
【0061】なお、この実施形態においても、選別対象
物の供給の状況により、缶類、びん類、プラスチックボ
トル類等の重量物が、袋やシート類等の軽量物の上に重
なって供給された場合にも、軽量物保持バー12の作用
により、軽量物が重量物の重さを受けて重量物シュート
15に落下することが防止される。なお、前記開口部1
1Dには、その開口面積を調整する手段を設けるのが好
ましい。
【0062】例えば、図7に示すように、本体ケーシン
グ11の開口部11D両側縁部にそれぞれスライド溝1
1bを設け、このスライド溝11bに開口部調整板21
の両側端縁部をスライド可能に挿入支持させ、さらに、
スライド溝11bの形成部に固定用ネジ22をねじ嵌合
し、開口部調整板21のスライド溝11bに沿わせたス
ライド動作により、開口部11Dの開き度合いを調整
し、その調整位置で固定用ネジ22によって開口部調整
板21を固定する構成とする。
【0063】これにより、開口部11Dから空気吸込口
に流れ込む空気の流量又は流速を調整でき、選別対象物
から発生する汚汁が排気バースクリーンに付着する程度
に応じて、排気バースクリーン17を上方から下方に抜
ける空気流による軽量物を押す力を最適に調整でき、軽
量物をより的確に軽量物シュ−ト16に落下、捕集させ
ることができる。
【0064】以上説明したように、各実施形態の風力選
別手段によれば、空気噴出ノズル13からの空気の流れ
によって固定された排気バースクリーン17に押しつけ
られた軽量物は、排気バースクリーン17のスリット1
7Aを移動する爪17Bにより空気の流れがなくなる軽
量物シュート16上部に掻き寄せられ落下し、爪17B
は、排気バースクリーン17のスリット17Aに徐々に
引っ込む構造となり、これによって、排気バースクリー
ン17に付着したごみやほこりを清掃する手間がなく、
排気バースクリーン17にごみやほこりが付着すること
による、装置性能(軽量物シュート16以外のシュート
に軽量物が入り込むこと)の変化がないと共に、排気バ
ースクリーン17に付着した軽量物を軽量物シュート1
6上で確実に除去し、装置周辺への軽量物の飛散がない
等の利点を有する。
【0065】なお、上記の実施形態においては、重量物
と軽量物とを選別するように、重量物シュート15と軽
量物シュート16とを、供給コンベヤ10側からこれと
離れる方向に向かって、順に設置したが、図6に示すよ
うに、重量物(びん類等)と中量物(缶類、プラスチッ
クボトル類等)と軽量物(袋、シート類等)とを選別す
るように、重量物シュート15と中量物シュート19と
軽量物シュート16とを、供給コンベヤ10側からこれ
と離れる方向に向かって、順に設置するようにしても良
い。
【0066】この場合、比重の重い重量物であるびん類
は、供給コンベヤ10から供給されると、軽量物保持バ
ー12の間をぬけて重量物シュート15に直接落ちる。
比重の比較的軽い中量物である缶類、プラスチックボト
ル類は、供給コンベヤ10から供給されると、空気の流
れの影響を受けて、排気バースクリーン17や供給コン
ベヤ10に対向する軽量物シュート16の入口部に至る
中量物シュート19の壁に衝突して、中量物シュート1
9に落下する。
【0067】比重の軽い袋、シート類等は、供給コンベ
ヤ10から供給されると、空気噴出ノズル13からの空
気の流れ、および、空気噴出ノズル13からの空気が衝
突する排気バースクリーン17の上部に設置した空気吸
込口11Cから誘引される空気の流れにより、空気噴出
ノズル13に対向して設置された排気バースクリーン1
7に押しつけられると共に、吸い寄せられ、排気バース
クリーン17の間を空気噴出ノズル13側に突出し、軽
量物シュート16側へ稼動する爪17Bにより軽量物シ
ュート16側へとかき寄せられる。
【0068】なお、以上の実施形態では、排気バースク
リーン17を空気噴出ノズル13側へ突出る爪17Bの
移動構造について、二本のチェーン17Cにまたがるバ
ー17Dに爪17Bを取り付けて該爪17Bを移動させ
る例を上げたが、図8に示すように、回転するシャフト
23に爪17Bを取付けたものをシャフト23の回転方
向に複数設置して送る手段でもよく、さらには、図示し
ないが、複数の爪を設けた棒状部材をクランク機構で上
下左右に移動させてスリットから爪が突出したときに所
定長さスリット内を移動し引込んだ状態で元に戻るよう
にしてもよい等、要するに、軽量物のかき寄せ手段を用
いればよい。
【0069】また、爪は連続的に動かす必要はなく、間
欠的に、または周期的に爪を動かすようにしてもよい。
さらに、上記の実施形態においては、排気バースクリー
ン17を軽量物シュート16の上部で下方に屈曲させて
設置した例を挙げたが、図9に示すように、排気排気バ
ースクリーン17をストレートとし、排気バースクリー
ン17を空気噴出ノズル側へ突出る爪17Bの軌道が、
軽量物シュート上部で斜め上方へ移動する軌道となるよ
うなチェーン17Cの形態にする構成等、他の形状をし
た排気バースクリーンと爪の組合せを用いてもよい。
【0070】また、上記の実施形態においては、空気噴
出ノズル13側に突出した爪17Bの形状において、排
気バースクリーン17に対して、垂直に交差する棒状の
もので軽量物をかき寄せる例を上げたが、平板で爪を製
作する方法や排気バースクリーン17に対する、爪の角
度を垂直に対して傾斜させて設置する方法等の他の形状
の異なる爪で軽量物をかき寄せる方法を用いてもよい。
【0071】さらに、上記の実施形態では、誘導ローラ
18として、図10に示すように、パイプ状のものを回
転駆動させる構成としたが、誘導ローラ18に、空気流
れの一部が吹き抜ける吹き抜け孔を設けるようにしても
よい。例えば、図11に示すように、パイプ状の誘導ロ
ーラ18の表面に、吹き抜け孔を構成する穴18Aを開
けたもの、或いは、図12に示すように、網目が吹き抜
け孔となる網状の材料でパイプを形成させた誘導ローラ
18としてもよい。
【0072】かかる誘導ローラ18に吹き抜け孔を設け
るようにしたものの独特の作用を図13に基づいて説明
する。即ち、図13(A)において、軽量物Aは空気の
流れにより、誘導ローラ18外周面に押し付けられ、同
図(B)において、誘導ローラ18の回転によって該誘
導ローラ18外周面に押し付けられた軽量物Aが回転移
動し、同図(C)において、誘導ローラ18を吹き抜け
る空気で、誘導ローラ18外周面から軽量物Aが剥がれ
落ちる。
【0073】また、以上の実施形態では、排気バースク
リーン17を装置の本体ケーシング11の天井部に設け
た例を示したが、図14に示すように、本体ケーシング
11′の傾斜壁や垂直壁に設けてもよい。この場合、空
気流れの下方に複数のシュート24〜26を設け、空気
噴出ノズル13から最も遠くに配置されたシュート26
を軽量物を回収する軽量物シュートとして、排気バース
クリーン17の爪(押部材)の移動方向のスリット終端
部を軽量物シュート26の上方位置で、好ましくは該軽
量物シュートにより近いところに位置させればよい。
【0074】その際、排気バースクリーン17のスリッ
トの長手方向は、先の実施形態の如く空気流れに沿った
並行な方向(縦方向)でなくてもよく、空気流れと直角
な方向(横方向)や、空気流れと所定角度をもった斜め
方向でも差支えない。また、図15に示すように、軽量
物シュート26を空気流れの側方の空気流れが生じない
位置に設けてもよいのは当然である。
【0075】また、以上の各実施形態は、本発明に係わ
る風力選別手段を、単独の風力選別手段として構成した
例を示したが、本発明に係わる風力選別手段を、例えば
廃棄物が入っているごみ袋を破る破袋機内に設けて破袋
選別機とするなど、他の機器内に組込んでもよいのは当
然である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の風力選別手段によれば、複数のスリットから気体流れ
上流側に突出した状態で、そのスリット内を移動する爪
等の押部材を備えた排気バースクリーンを設け、押部材
の移動方向のスリット終端部が気体の流れが衝突する範
囲から外れた位置として、スリット終端部の下方に、軽
量物を回収する軽量物シュートを設けるようにしたか
ら、或いは、請求項2に係る発明の風力選別手段によれ
ば、複数のシュートを設け、気体噴出ノズルから最も遠
くに配置されたシュートを、軽量物を回収する軽量物シ
ュートとすると共に、押部材の移動方向のスリット終端
部が軽量物シュートの上方に位置する排気バースクリー
ンを設けるようにしたから、排気バースクリーンにごみ
やほこりが付着することによって、軽量物シュート以外
のシュートに軽量物が入り込むこと等の性能の変化がな
く、排気バースクリーンに付着した軽量物を軽量物シュ
ート上方で確実に除去でき、長時間にわたる連続的な使
用が可能で、効率の良い風力選別を行うことができる。
【0077】請求項3に係る発明によれば、スリット終
端部近傍を気体流れ上流側に屈曲させた構成としたか
ら、押部材に引っ掛けて運んできた軽量物を押部材から
引き離す排気バースクリーンのスクレーパ効果を発揮さ
せることができ、軽量物をより的確に軽量物シュートに
落下させることができる。請求項4に係る発明によれ
ば、押部材を、無端帯の移動によってスリット内を移動
する構成としたから、或いは、請求項5に係る発明によ
れば、前記押部材を、回転軸の回転によってスリット内
を移動する構成としたから、排気バースクリーンに押し
つけられた軽量物をスリット終端部に向けてかき寄せる
作用を確実に奏することができる。
【0078】請求項6に係る発明によれば、軽量物シュ
ートの入口部に設けられた誘導ローラにより軽量物を軽
量物シュートの入口部に堆積することなく、速やかに軽
量物シュートに引き込むことができ、特に、誘導ローラ
に気体流れの一部が吹き抜ける吹き抜け孔を設けるよう
にした結果、誘導ローラを吹き抜ける気体で、誘導ロー
ラ外周面から軽量物が剥がれ落ち、軽量物をより効果的
に軽量物シュートに引き込むことができる。
【0079】請求項7に係る発明によれば、排気バース
クリーンの気体流れ下流側に、気体噴出ノズルに気体を
供給する気体供給手段の気体吸込口を設け、排気バース
クリーンの気体流れ下流側の押部材の移動方向のスリッ
ト終端部近傍に、外部空気が前記気体吸込口に流れるよ
うにした開口部を形成するようにしたから、固体から発
生する汚汁がスクリーンに付着して粘着性を持つように
なっていようとも、軽量物を容易に軽量物シュ−トに落
下させて、捕集することが可能となる。
【0080】請求項8に係る発明によれば、開口部の開
口面積の調整によって、該開口部から吸込口に流れ込む
空気の流量又は流速を調整できる結果、その空気流によ
る軽量物を排気バースクリーンから剥離させる力を最適
に調整でき、軽量物をより的確に軽量物シュ−トに落
下、捕集させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る風力選別手段の一実施形態を示
す正面断面図
【図2】 同上の実施形態の分解斜視図
【図3】 他の実施形態の正面断面図
【図4】 同上の各実施形態における排気バースクリー
ンの構成を示す図で、(A)は爪構造部分の斜視図、
(B)は排気バースクリーンの正面図
【図5】 さらに他の実施形態の正面断面図
【図6】 さらに他の実施形態の正面断面図
【図7】 図5及び図6の実施形態における開口部の調
整板の構成を示す図で、(A)は平面図、(B)は
(A)中A−A矢視断面図
【図8】 同上の各実施形態における爪の移動構造の他
の例を示す図で、(A)は概略斜視図、(B)は正面図
【図9】 同上の各実施形態における排気バースクリー
ン及び爪の移動構造の他の例を示す正面図
【図10】 同上の各実施形態における誘導ローラの構成
を示す概略斜視図
【図11】 同上の各実施形態における誘導ローラの他の
例の構成を示す概略斜視図
【図12】 同上の各実施形態における誘導ローラの他の
例の構成を示す概略斜視図
【図13】 (A)〜(C)は、図11及び図12の各誘
導ローラの作用を説明する概略図
【図14】 排気バースクリーンの本体ケーシングへの取
付位置の他の例を示す正面断面図
【図15】 軽量物シュートの設置位置の他の例を示す正
面断面図
【図16】 従来の風力選別装置の構成を示す正面断面図
【符号の説明】
10 供給コンベヤ 13 空気噴出ノズル 14 送風機 15 重量物シュート 16 軽量物シュート 17 排気バースクリーン 17A スリット 17B 爪 18 誘導ローラ 19 中量物シュート A 軽量物 B 重量物 C 中量物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−309287(JP,A) 特開 平5−273(JP,A) 特開 平6−198210(JP,A) 実開 昭61−204682(JP,U) 西独国特許出願公開2522148(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体噴出ノズルからの気体流れにより固体
    相互を分離する風力選別手段において、 複数のスリットが形成され、各スリットから気体流れ上
    流側に突出した状態で、そのスリット内を移動する押部
    材を備えた排気バースクリーンを、前記気体流れの排出
    部に設け、 かつ前記押部材の移動方向のスリット終端部が気体の流
    れが衝突する範囲から外れた位置とすると共に、 前記スリット終端部の下方に、軽量物を回収する軽量物
    シュートを設けたことを特徴とする風力選別手段。
  2. 【請求項2】固体供給部の終端部下方に配置されて斜め
    上方に向く気体噴出ノズルからの気体流れにより、供給
    された固体相互をその飛行距離の差によって分離する風
    力選別手段において、 前記気体噴出ノズルからの気体流れの下方に、複数のシ
    ュートを設け、 前記気体噴出ノズルから最も遠くに配置されたシュート
    を、軽量物を回収する軽量物シュートとすると共に、 複数のスリットが形成され、各スリットから前記気体流
    れ上流側に突出した状態で、そのスリット内を移動する
    押部材を備え、かつ該押部材の移動方向のスリット終端
    部が前記軽量物シュートの上方に位置する排気バースク
    リーンを設けたことを特徴とする風力選別手段。
  3. 【請求項3】前記スリット終端部近傍が気体流れ上流側
    に屈曲していることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の風力選別手段。
  4. 【請求項4】前記押部材が、無端帯に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の風力選別手段。
  5. 【請求項5】前記押部材を、平行に複数並べられた回転
    軸に放射状に複数設け、各回転軸からの押部材がそれぞ
    れ前記排気バースクリーンのスリットに突出することを
    特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の風
    力選別手段。
  6. 【請求項6】前記軽量物シュートの入口に、前記排気バ
    ースクリーンに対向して、前記押部材の移動方向に回転
    駆動する誘導ローラが設けられ、かつこの誘導ローラに
    は、前記気体流れの一部が吹き抜ける吹き抜け孔が設け
    られていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれ
    か1つに記載の風力選別手段。
  7. 【請求項7】前記排気バースクリーンの気体流れ下流側
    には、前記気体噴出ノズルに気体を供給する気体供給手
    段の気体吸込口が設けられると共に、その排気バースク
    リーンの気体流れ下流側の前記押部材の移動方向のスリ
    ット終端部近傍には、外部と連通し外部空気が前記気体
    吸込口に流れるようにした開口部が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の
    風力選別手段。
  8. 【請求項8】前記開口部には、その開口面積を調整する
    手段が設けられていることを特徴とする請求項7に記載
    の風力選別手段。
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