JP3214226B2 - 弾性表面波共振子フィルタ - Google Patents
弾性表面波共振子フィルタInfo
- Publication number
- JP3214226B2 JP3214226B2 JP09752794A JP9752794A JP3214226B2 JP 3214226 B2 JP3214226 B2 JP 3214226B2 JP 09752794 A JP09752794 A JP 09752794A JP 9752794 A JP9752794 A JP 9752794A JP 3214226 B2 JP3214226 B2 JP 3214226B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resonator filter
- frequency
- acoustic wave
- surface acoustic
- wave resonator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/64—Filters using surface acoustic waves
- H03H9/6423—Means for obtaining a particular transfer characteristic
- H03H9/6433—Coupled resonator filters
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/64—Filters using surface acoustic waves
- H03H9/6423—Means for obtaining a particular transfer characteristic
- H03H9/6433—Coupled resonator filters
- H03H9/6436—Coupled resonator filters having one acoustic track only
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/64—Filters using surface acoustic waves
- H03H9/6423—Means for obtaining a particular transfer characteristic
- H03H9/6433—Coupled resonator filters
- H03H9/644—Coupled resonator filters having two acoustic tracks
- H03H9/6456—Coupled resonator filters having two acoustic tracks being electrically coupled
- H03H9/6459—Coupled resonator filters having two acoustic tracks being electrically coupled via one connecting electrode
- H03H9/6463—Coupled resonator filters having two acoustic tracks being electrically coupled via one connecting electrode the tracks being electrically cascaded
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電基板上に少なくと
も二組のくし型電極の両側に反射器電極が形成されたエ
ネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタを複数セクシ
ョン縦続接続した弾性表面波共振子フィルタに関する。
も二組のくし型電極の両側に反射器電極が形成されたエ
ネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタを複数セクシ
ョン縦続接続した弾性表面波共振子フィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の縦続接続弾性表面波共振子フィル
タは、高選択度特性を得るために、例えば、図８に示す
ように、少なくとも二組のくし型電極１１ａ、１１ｂの
両側に反射器電極１１ｃ、１１ｄが圧電基板２０上に形
成され、高周波側振動モードの周波数（例えば、縦０次
モードの振動周波数）と低周波側振動モードの周波数
（例えば、縦高次モードの振動周波数）との周波数差で
通過帯域が決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振
子フィルタ（以下、共振子フィルタという。）を少なく
とも２セクション縦続接続していた。
タは、高選択度特性を得るために、例えば、図８に示す
ように、少なくとも二組のくし型電極１１ａ、１１ｂの
両側に反射器電極１１ｃ、１１ｄが圧電基板２０上に形
成され、高周波側振動モードの周波数（例えば、縦０次
モードの振動周波数）と低周波側振動モードの周波数
（例えば、縦高次モードの振動周波数）との周波数差で
通過帯域が決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振
子フィルタ（以下、共振子フィルタという。）を少なく
とも２セクション縦続接続していた。
【０００３】そして、より高選択度特性を得るために、
この共振子フィルタを３セクション縦続接続する場合、
第１共振子フィルタおよび第３共振子フィルタの通過帯
域を広帯域とし、第２共振子フィルタの通過帯域を狭帯
域として、広帯域の中に狭帯域を包含させて縦続接続弾
性表面波共振子フィルタを構成していた。
この共振子フィルタを３セクション縦続接続する場合、
第１共振子フィルタおよび第３共振子フィルタの通過帯
域を広帯域とし、第２共振子フィルタの通過帯域を狭帯
域として、広帯域の中に狭帯域を包含させて縦続接続弾
性表面波共振子フィルタを構成していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
縦続接続弾性表面波共振子フィルタは、低損失で、高選
択度特性を有し、かつ、小型ではあるが、３ｄＢ通過帯
域内における群遅延時間特性の平坦性が悪かった。
縦続接続弾性表面波共振子フィルタは、低損失で、高選
択度特性を有し、かつ、小型ではあるが、３ｄＢ通過帯
域内における群遅延時間特性の平坦性が悪かった。
【０００５】したがって、本発明は、群遅延時間特性の
改善された弾性表面波共振子フィルタを提供することを
目的とする。
改善された弾性表面波共振子フィルタを提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の課題に対する解
決手段は以下の通りである。 １．少なくとも二組のくし型電極の両側に反射器電極が
圧電基板上に形成され、高周波側振動モードの周波数と
低周波側振動モードの周波数との周波数差で通過帯域が
決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタ
を少なくとも２セクション縦続接続している弾性表面波
共振子フィルタにおいて、第１エネルギー閉じ込め型Ｓ
ＡＷ共振子フィルタの低周波側振動モードの周波数より
も低周波側に、前記第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共
振子フィルタよりも狭帯域特性を有する第２エネルギー
閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタの低周波側振動モード
の周波数を配置することを特徴とする弾性表面波共振子
フィルタ。 ２．少なくとも二組のくし型電極の両側に反射器電極が
圧電基板上に形成され、高周波側振動モードの周波数と
低周波側振動モードの周波数との周波数差で通過帯域が
決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタ
を少なくとも２セクション縦続接続している弾性表面波
共振子フィルタにおいて、第１エネルギー閉じ込め型Ｓ
ＡＷ共振子フィルタの高周波側振動モードの周波数より
も高周波側に、前記第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共
振子フィルタよりも狭帯域特性を有する第２エネルギー
閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタの高周波側振動モード
の周波数を配置することを特徴とする弾性表面波共振子
フィルタ。 ３．上記１項および２記載の弾性表面波共振子フィルタ
の双方より構成される弾性表面波共振子フィルタ。
決手段は以下の通りである。 １．少なくとも二組のくし型電極の両側に反射器電極が
圧電基板上に形成され、高周波側振動モードの周波数と
低周波側振動モードの周波数との周波数差で通過帯域が
決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタ
を少なくとも２セクション縦続接続している弾性表面波
共振子フィルタにおいて、第１エネルギー閉じ込め型Ｓ
ＡＷ共振子フィルタの低周波側振動モードの周波数より
も低周波側に、前記第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共
振子フィルタよりも狭帯域特性を有する第２エネルギー
閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタの低周波側振動モード
の周波数を配置することを特徴とする弾性表面波共振子
フィルタ。 ２．少なくとも二組のくし型電極の両側に反射器電極が
圧電基板上に形成され、高周波側振動モードの周波数と
低周波側振動モードの周波数との周波数差で通過帯域が
決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタ
を少なくとも２セクション縦続接続している弾性表面波
共振子フィルタにおいて、第１エネルギー閉じ込め型Ｓ
ＡＷ共振子フィルタの高周波側振動モードの周波数より
も高周波側に、前記第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共
振子フィルタよりも狭帯域特性を有する第２エネルギー
閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタの高周波側振動モード
の周波数を配置することを特徴とする弾性表面波共振子
フィルタ。 ３．上記１項および２記載の弾性表面波共振子フィルタ
の双方より構成される弾性表面波共振子フィルタ。
【０００７】４．上記１項、２項もしくは３項記載の弾
性表面波共振子フィルタにおいて、少なくとも２セクシ
ョン縦続接続されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子
フィルタが縦結合型もしくは横結合型であることを特徴
とする弾性表面波共振子フィルタ。
性表面波共振子フィルタにおいて、少なくとも２セクシ
ョン縦続接続されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子
フィルタが縦結合型もしくは横結合型であることを特徴
とする弾性表面波共振子フィルタ。
【０００８】５．上記１項、２項、３項もしくは４項記
載の弾性表面波共振子フィルタにおいて、第１エネルギ
ー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタと第２エネルギー閉
じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタとの間に、電気的に並列
に結合容量または伸長インダクタを接続することを特徴
とする弾性表面波共振子フィルタ。
載の弾性表面波共振子フィルタにおいて、第１エネルギ
ー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタと第２エネルギー閉
じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタとの間に、電気的に並列
に結合容量または伸長インダクタを接続することを特徴
とする弾性表面波共振子フィルタ。
【０００９】
【作用】本発明は、共振子フィルタを少なくとも２セク
ション縦続接続して弾性表面波共振子フィルタを構成
し、第１共振子フィルタの低周波側振動モードの一つの
振動周波数よりも低周波側に、前記第１共振子フィルタ
よりも狭帯域特性を有する第２共振子フィルタの低周波
側振動モードの一つの振動周波数を配置し、もしくは、
第１共振子フィルタの高周波側振動モードの一つの振動
周波数よりも高周波側に、前記第１共振子フィルタより
も狭帯域特性を有する第２共振子フィルタの高周波側振
動モードの一つの振動周波数を配置するので、通過帯域
の低周波側あるいは高周波側において、群遅延時間特性
が改善される。
ション縦続接続して弾性表面波共振子フィルタを構成
し、第１共振子フィルタの低周波側振動モードの一つの
振動周波数よりも低周波側に、前記第１共振子フィルタ
よりも狭帯域特性を有する第２共振子フィルタの低周波
側振動モードの一つの振動周波数を配置し、もしくは、
第１共振子フィルタの高周波側振動モードの一つの振動
周波数よりも高周波側に、前記第１共振子フィルタより
も狭帯域特性を有する第２共振子フィルタの高周波側振
動モードの一つの振動周波数を配置するので、通過帯域
の低周波側あるいは高周波側において、群遅延時間特性
が改善される。
【００１０】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図１は本発明の一実施例で、共振子フィ
ルタを３セクション縦続接続した弾性表面波共振子フィ
ルタの概略平面図である。同図において、１０はＸカッ
トＬｉＴａＯ3 などの圧電基板で、この圧電基板１０に
は３セクションの共振子フィルタ１、２、３が設けられ
ている。共振子フィルタ１は、２組のくし型電極１ａ、
１ｂが近接して設けられ、それらの外側に反射器電極１
ｃ、１ｄが配置されている。これらの電極の基本構成
は、共振子フィルタ２および共振子フィルタ３におい
て、それらのくし型電極２ａ、２ｂおよび３ａ、３ｂ、
反射器電極２ｃ、２ｄおよび３ｃ、３ｄについても、同
様であるので、その説明を省略する。
して説明する。図１は本発明の一実施例で、共振子フィ
ルタを３セクション縦続接続した弾性表面波共振子フィ
ルタの概略平面図である。同図において、１０はＸカッ
トＬｉＴａＯ3 などの圧電基板で、この圧電基板１０に
は３セクションの共振子フィルタ１、２、３が設けられ
ている。共振子フィルタ１は、２組のくし型電極１ａ、
１ｂが近接して設けられ、それらの外側に反射器電極１
ｃ、１ｄが配置されている。これらの電極の基本構成
は、共振子フィルタ２および共振子フィルタ３におい
て、それらのくし型電極２ａ、２ｂおよび３ａ、３ｂ、
反射器電極２ｃ、２ｄおよび３ｃ、３ｄについても、同
様であるので、その説明を省略する。
【００１１】共振子フィルタ１と共振子フィルタ３は、
それらの２組のくし型電極１ａ、１ｂ、３ａ、３ｂおよ
び反射器電極１ｃ、１ｄ、３ｃ、３ｄの数および形状を
同一にして、それらの入出力インピーダンスを同一にし
て、回路に接続する場合の入力と出力の接続の互換を図
っている。また、中央に配置されている共振子フィルタ
２の２組のくし型電極２ａ、２ｂの電極対数は、共振子
フィルタ１、３のそれに比べて多くなって、高選択度特
性を得るようになっている。近接する共振子フィルタ
１、２のくし型電極１ａと２ａは、それらのくし型電極
端子１ａａと２ａａ間で縦続接続されている。また、近
接する共振子フィルタ２、３のくし型電極２ｂと３ｂ
も、それらのくし型電極端子２ｂｂと３ｂｂ間で縦続接
続されている。また、両側の共振子フィルタ１、３のく
し型電極１ｂ、３ａのくし型電極端子１ｂｂ、３ａａ
は、入出力端子４ａ、４ｂにそれぞれ接続されている。
それらの２組のくし型電極１ａ、１ｂ、３ａ、３ｂおよ
び反射器電極１ｃ、１ｄ、３ｃ、３ｄの数および形状を
同一にして、それらの入出力インピーダンスを同一にし
て、回路に接続する場合の入力と出力の接続の互換を図
っている。また、中央に配置されている共振子フィルタ
２の２組のくし型電極２ａ、２ｂの電極対数は、共振子
フィルタ１、３のそれに比べて多くなって、高選択度特
性を得るようになっている。近接する共振子フィルタ
１、２のくし型電極１ａと２ａは、それらのくし型電極
端子１ａａと２ａａ間で縦続接続されている。また、近
接する共振子フィルタ２、３のくし型電極２ｂと３ｂ
も、それらのくし型電極端子２ｂｂと３ｂｂ間で縦続接
続されている。また、両側の共振子フィルタ１、３のく
し型電極１ｂ、３ａのくし型電極端子１ｂｂ、３ａａ
は、入出力端子４ａ、４ｂにそれぞれ接続されている。
【００１２】これらのくし型電極、反射器電極、くし型
電極端子などは、圧電基板１０上にＡｌ金属を成膜した
後、フォトエッチング工程をへて形成される。本実施例
の概略の電極配置は以上のような構成よりなるが、以下
に具体的実施例として、デジタルセルラー（ＧＳＭ）用
の７１ＭＨｚ帯ＩＦフィルタについて応用した場合を表
１に示す。併せて、比較のため従来例も記載する。な
お、従来例における共振子フィルタの縦続接続数は本実
施例と同様の３セクションとした。
電極端子などは、圧電基板１０上にＡｌ金属を成膜した
後、フォトエッチング工程をへて形成される。本実施例
の概略の電極配置は以上のような構成よりなるが、以下
に具体的実施例として、デジタルセルラー（ＧＳＭ）用
の７１ＭＨｚ帯ＩＦフィルタについて応用した場合を表
１に示す。併せて、比較のため従来例も記載する。な
お、従来例における共振子フィルタの縦続接続数は本実
施例と同様の３セクションとした。
【００１３】
【表１】
【００１４】図１記載の３セクション型弾性表面波フィ
ルタにおいて、周波数特性を具現するためには、表１記
載の構成要素の他に、くし型電極と反射器の波長比、く
し型電極とくし型電極との間隔、くし型電極と反射器電
極との間隔などの構成要素を決定する必要がある。
ルタにおいて、周波数特性を具現するためには、表１記
載の構成要素の他に、くし型電極と反射器の波長比、く
し型電極とくし型電極との間隔、くし型電極と反射器電
極との間隔などの構成要素を決定する必要がある。
【００１５】本実施例は、これらの構成要素を所定の値
に設定して、図２記載のように、共振子フィルタ１
（３）の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 、縦１次
モードの一つの振動周波数Ａ1 並びに、共振子フィルタ
２の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 、縦１次モー
ドの一つの振動周波数Ａ1 の周波数配置の構成を行う。
即ち、共振子フィルタ１（３）の縦１次モードの一つの
振動周波数Ａ1 より低周波側に、共振子フィルタ２の縦
１次モードの一つの振動周波数Ａ1 を配置する。そし
て、通過帯域の低周波側の群遅延時間特性を改善する。
に設定して、図２記載のように、共振子フィルタ１
（３）の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 、縦１次
モードの一つの振動周波数Ａ1 並びに、共振子フィルタ
２の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 、縦１次モー
ドの一つの振動周波数Ａ1 の周波数配置の構成を行う。
即ち、共振子フィルタ１（３）の縦１次モードの一つの
振動周波数Ａ1 より低周波側に、共振子フィルタ２の縦
１次モードの一つの振動周波数Ａ1 を配置する。そし
て、通過帯域の低周波側の群遅延時間特性を改善する。
【００１６】また、別の実施例として、図２とは対称的
に、図には記載していないが、共振子フィルタ１（３）
の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 より高周波側
に、共振子フィルタ２の縦０次モードの一つの振動周波
数Ｓ0 を配置することもある。そして、通過帯域の高周
波側の群遅延時間特性を改善するものである。
に、図には記載していないが、共振子フィルタ１（３）
の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 より高周波側
に、共振子フィルタ２の縦０次モードの一つの振動周波
数Ｓ0 を配置することもある。そして、通過帯域の高周
波側の群遅延時間特性を改善するものである。
【００１７】なお、従来例における周波数配置は、図５
に示すようになっている。即ち、共振子フィルタ１
（３）の縦１次モードの一つの振動周波数Ａ1 より高周
波側に、共振子フィルタ２の縦１次モードの一つの振動
周波数Ａ1 が配置され、および、共振子フィルタ１
（３）の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 より低周
波側に、共振子フィルタ２の縦０次モードの一つの振動
周波数Ｓ0 が配置されている。図３および図４は本実施
例の通過帯域内特性と帯域外特性である。また、図６お
よび図７は従来例の通過帯域内特性と帯域外特性であ
る。
に示すようになっている。即ち、共振子フィルタ１
（３）の縦１次モードの一つの振動周波数Ａ1 より高周
波側に、共振子フィルタ２の縦１次モードの一つの振動
周波数Ａ1 が配置され、および、共振子フィルタ１
（３）の縦０次モードの一つの振動周波数Ｓ0 より低周
波側に、共振子フィルタ２の縦０次モードの一つの振動
周波数Ｓ0 が配置されている。図３および図４は本実施
例の通過帯域内特性と帯域外特性である。また、図６お
よび図７は従来例の通過帯域内特性と帯域外特性であ
る。
【００１８】図３に示す本実施例において、３ｄＢ通過
帯域幅内における群遅延時間特性は１．２μｓｃと図６
に示す従来例の２．３μｓｅｃに比べて、大幅に改善さ
れている。また、３ｄＢ通過帯域幅は、本実施例（図
３）も従来例（図６）も３５０ｋＨｚとなっている。ま
た、隣接チャンネル周波数である７１ＭＨｚ±４００ｋ
Ｈｚにおいて、本実施例（図４）も従来例（図７）も３
５ｄＢ以上の減衰量と高選択度特性が得られている。
帯域幅内における群遅延時間特性は１．２μｓｃと図６
に示す従来例の２．３μｓｅｃに比べて、大幅に改善さ
れている。また、３ｄＢ通過帯域幅は、本実施例（図
３）も従来例（図６）も３５０ｋＨｚとなっている。ま
た、隣接チャンネル周波数である７１ＭＨｚ±４００ｋ
Ｈｚにおいて、本実施例（図４）も従来例（図７）も３
５ｄＢ以上の減衰量と高選択度特性が得られている。
【００１９】なお、上記実施例においては、共振子フィ
ルタのくし型電極として、２組のものを示したが、２組
以上でもよい。くし型電極の組み数が増えると、縦高次
モードを利用することができて、より広帯域の弾性表面
波フィルタを構成することができる。
ルタのくし型電極として、２組のものを示したが、２組
以上でもよい。くし型電極の組み数が増えると、縦高次
モードを利用することができて、より広帯域の弾性表面
波フィルタを構成することができる。
【００２０】また、広帯域な弾性表面波フィルタを構成
する場合には、各共振子フィルタのセクション間に、電
気的に並列に伸長インダクタを接続すればよい。反対
に、狭帯域な弾性表面波フィルタを構成する場合には、
各共振子フィルタのセクション間に、電気的に並列に結
合容量を接続すればよい。
する場合には、各共振子フィルタのセクション間に、電
気的に並列に伸長インダクタを接続すればよい。反対
に、狭帯域な弾性表面波フィルタを構成する場合には、
各共振子フィルタのセクション間に、電気的に並列に結
合容量を接続すればよい。
【００２１】また、本実施例においては、共振子フィル
タを３セクション縦続接続した弾性表面波共振子フィル
タを示したが、本発明は２セクション縦続接続、４セク
ション縦続接続など複数セクション縦続接続に適応でき
る。
タを３セクション縦続接続した弾性表面波共振子フィル
タを示したが、本発明は２セクション縦続接続、４セク
ション縦続接続など複数セクション縦続接続に適応でき
る。
【００２２】また、本発明は、交叉幅方向の振動モード
の周波数差により通過帯域を得る横結合型共振子フィル
タの縦続接続弾性表面波共振子フィルタについても適用
できる。
の周波数差により通過帯域を得る横結合型共振子フィル
タの縦続接続弾性表面波共振子フィルタについても適用
できる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、共振子フィルタを少なくとも
２セクション縦続接続して弾性表面波共振子フィルタを
構成し、第１共振子フィルタの低周波側振動モードの一
つの周波数よりも低周波側に、前記第１共振子フィルタ
よりも狭帯域特性を有する第２共振子フィルタの低周波
側振動モードの一つの周波数を配置し、もしくは、第１
共振子フィルタの高周波側振動モードの一つの周波数よ
りも高周波側に、前記第１共振子フィルタよりも狭帯域
特性を有する第２共振子フィルタの高周波側振動モード
の一つの周波数を配置するので、通過帯域の低周波側あ
るいは高周波側において、群遅延時間特性が改善され
る。この群遅延時間特性の改善により良品率が向上す
る。また、併せて、低損失で、小形、かつ、高選択度の
弾性表面波フィルタを得ることができる。
２セクション縦続接続して弾性表面波共振子フィルタを
構成し、第１共振子フィルタの低周波側振動モードの一
つの周波数よりも低周波側に、前記第１共振子フィルタ
よりも狭帯域特性を有する第２共振子フィルタの低周波
側振動モードの一つの周波数を配置し、もしくは、第１
共振子フィルタの高周波側振動モードの一つの周波数よ
りも高周波側に、前記第１共振子フィルタよりも狭帯域
特性を有する第２共振子フィルタの高周波側振動モード
の一つの周波数を配置するので、通過帯域の低周波側あ
るいは高周波側において、群遅延時間特性が改善され
る。この群遅延時間特性の改善により良品率が向上す
る。また、併せて、低損失で、小形、かつ、高選択度の
弾性表面波フィルタを得ることができる。
【図１】 本発明の一実施例の３セクション縦続接続共
振子フィルタ電極の概略平面図
振子フィルタ電極の概略平面図
【図２】 本発明の一実施例の縦０次モードの一つの周
波数および縦１次モードの一つの周波数の配置図
波数および縦１次モードの一つの周波数の配置図
【図３】 本発明の一実施例の通過帯域内特性図
【図４】 本発明の一実施例の帯域外特性図
【図５】 従来例の縦０次モードの一つの周波数および
縦１次モードの一つの周波数の配置図
縦１次モードの一つの周波数の配置図
【図６】 従来例の通過帯域内特性図
【図７】 従来例の帯域外特性図
【図８】 従来例の１セクション共振子フィルタ電極の
概略平面図
概略平面図
１、２、３ 共振子フィル
タ １ａ、１ｂ、２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂ くし型電極 １ｃ、１ｄ、２ｃ、２ｄ、３ｃ、３ｄ 共振子電極 ４ａ、４ｂ 入出力端子 １０ 圧電基板
タ １ａ、１ｂ、２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂ くし型電極 １ｃ、１ｄ、２ｃ、２ｄ、３ｃ、３ｄ 共振子電極 ４ａ、４ｂ 入出力端子 １０ 圧電基板
Claims (5)
- 【請求項１】少なくとも二組のくし型電極の両側に反射
器電極が圧電基板上に形成され、高周波側振動モードの
周波数と低周波側振動モードの周波数との周波数差で通
過帯域が決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子
フィルタを少なくとも２セクション縦続接続している弾
性表面波共振子フィルタにおいて、 第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタの低周
波側振動モードの周波数よりも低周波側に、前記第１エ
ネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタよりも狭帯域
特性を有する第２エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フ
ィルタの低周波側振動モードの周波数を配置することを
特徴とする弾性表面波共振子フィルタ。 - 【請求項２】少なくとも二組のくし型電極の両側に反射
器電極が圧電基板上に形成され、高周波側振動モードの
周波数と低周波側振動モードの周波数との周波数差で通
過帯域が決定されるエネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子
フィルタを少なくとも２セクション縦続接続している弾
性表面波共振子フィルタにおいて、 第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタの高周
波側振動モードの周波数よりも高周波側に、前記第１エ
ネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタよりも狭帯域
特性を有する第２エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フ
ィルタの高周波側振動モードの周波数を配置することを
特徴とする弾性表面波共振子フィルタ。 - 【請求項３】請求項１および請求項２記載の弾性表面波
共振子フィルタの双方より構成される弾性表面波共振子
フィルタ。 - 【請求項４】請求項１、請求項２もしくは請求項３記載
の弾性表面波共振子フィルタにおいて、 少なくとも２セクション縦続接続されるエネルギー閉じ
込め型ＳＡＷ共振子フィルタが縦結合型もしくは横結合
型であることを特徴とする弾性表面波共振子フィルタ。 - 【請求項５】請求項１、請求項２、請求項３もしくは請
求項４記載の弾性表面波共振子フィルタにおいて、 第１エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタと第２
エネルギー閉じ込め型ＳＡＷ共振子フィルタとの間に、
電気的に並列に結合容量または伸長インダクタを接続す
ることを特徴とする弾性表面波共振子フィルタ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09752794A JP3214226B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 弾性表面波共振子フィルタ |
| CN95105719A CN1068472C (zh) | 1994-05-11 | 1995-05-10 | 声表面波谐振器滤波器 |
| EP95303188A EP0682409B1 (en) | 1994-05-11 | 1995-05-11 | Surface acoustic-wave resonator filter |
| DE69514275T DE69514275T2 (de) | 1994-05-11 | 1995-05-11 | Oberflächenwellen-Resonatorfilter |
| KR1019950011589A KR100194292B1 (ko) | 1994-05-11 | 1995-05-11 | 표면파 공진자 필터 |
| US08/703,620 US5699028A (en) | 1994-05-11 | 1996-08-27 | Surface acoustic-wave resonator filter having shifted resonant frequencies |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09752794A JP3214226B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 弾性表面波共振子フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07307642A JPH07307642A (ja) | 1995-11-21 |
| JP3214226B2 true JP3214226B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=14194730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09752794A Expired - Lifetime JP3214226B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 弾性表面波共振子フィルタ |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5699028A (ja) |
| EP (1) | EP0682409B1 (ja) |
| JP (1) | JP3214226B2 (ja) |
| KR (1) | KR100194292B1 (ja) |
| CN (1) | CN1068472C (ja) |
| DE (1) | DE69514275T2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69632710T2 (de) * | 1995-04-11 | 2004-10-14 | Kinseki, Ltd., Komae | Akustische oberflächenwellenanordnung |
| KR100402067B1 (ko) * | 2001-04-06 | 2003-10-17 | 엘지이노텍 주식회사 | 이중모드 공진기 결합형 표면탄성파 필터 |
| DE50212991D1 (ja) * | 2001-08-14 | 2008-12-18 | Nxp Bv | |
| US8138858B1 (en) * | 2007-10-29 | 2012-03-20 | Rf Micro Devices, Inc. | Architectures using multiple dual-mode surface acoustic wave devices |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63155810A (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-29 | Hitachi Ltd | 弾性表面波共振子フイルタ |
| JPS6454805A (en) * | 1987-08-25 | 1989-03-02 | Oki Electric Ind Co Ltd | Surface acoustic wave resonator |
| JPH071859B2 (ja) * | 1988-03-11 | 1995-01-11 | 国際電気株式会社 | 弾性表面波フィルタ |
| JPH03162116A (ja) * | 1989-11-21 | 1991-07-12 | Toshiba Corp | 弾性表面波装置 |
| JPH0481012A (ja) * | 1990-07-20 | 1992-03-13 | Seiko Epson Corp | Ｓａｗフィルタ |
| US5223762A (en) * | 1990-12-27 | 1993-06-29 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter |
| JP3024714B2 (ja) * | 1991-11-06 | 2000-03-21 | 日本電信電話株式会社 | リミッタ増幅器 |
| JPH06244676A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-09-02 | Daishinku Co | 多段接続型弾性表面波フィルタ |
| JP3089611B2 (ja) * | 1993-03-18 | 2000-09-18 | 松下電器産業株式会社 | 弾性表面波多重モードフィルタ |
| JPH113712A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Sony Corp | 非水電解液二次電池 |
-
1994
- 1994-05-11 JP JP09752794A patent/JP3214226B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-05-10 CN CN95105719A patent/CN1068472C/zh not_active Expired - Lifetime
- 1995-05-11 EP EP95303188A patent/EP0682409B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-05-11 KR KR1019950011589A patent/KR100194292B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1995-05-11 DE DE69514275T patent/DE69514275T2/de not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-08-27 US US08/703,620 patent/US5699028A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69514275D1 (de) | 2000-02-10 |
| KR100194292B1 (ko) | 1999-06-15 |
| KR950035060A (ko) | 1995-12-30 |
| EP0682409B1 (en) | 2000-01-05 |
| JPH07307642A (ja) | 1995-11-21 |
| CN1112750A (zh) | 1995-11-29 |
| EP0682409A1 (en) | 1995-11-15 |
| US5699028A (en) | 1997-12-16 |
| DE69514275T2 (de) | 2000-10-05 |
| CN1068472C (zh) | 2001-07-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3497643B2 (ja) | Ｓａｗフィルタ | |
| JPH06260876A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JP4056762B2 (ja) | 弾性表面波装置 | |
| JPH01208010A (ja) | モノリシツクな格子型弾性表面波フイルタ | |
| JPH0856135A (ja) | 弾性表面波装置 | |
| JP3077052B2 (ja) | 弾性表面波共振子フィルタ装置 | |
| JP3214226B2 (ja) | 弾性表面波共振子フィルタ | |
| JP3890731B2 (ja) | 縦結合多重モードｓａｗフィルタ | |
| JP3915322B2 (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JP3366477B2 (ja) | 縦型複合４重モードｓａｗフィルタ | |
| US6037700A (en) | Surface acoustic wave device | |
| JPH06177703A (ja) | 縦型３重モードｓａｗフィルタ | |
| JP2001156586A (ja) | ラダー型弾性表面波フィルタ | |
| JPH10209808A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JPH09116379A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JP3654920B2 (ja) | 多段接続弾性表面波多重モードフィルタ | |
| JP2001024471A (ja) | 弾性表面波共振子および弾性表面波フィルタ | |
| US20030011279A1 (en) | Transversally coupled resonator filter | |
| JP2000091881A (ja) | 縦結合二重モードｓａｗフィルタ | |
| JP3117021B2 (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JPH06204779A (ja) | 弾性表面波装置の製造方法 | |
| JPH05129872A (ja) | 表面波共振子、表面波フイルタ、分波器および移動無線装置 | |
| JP2000151355A (ja) | ラダー型ｓａｗフィルタ | |
| JP3290164B2 (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
| JPH07176979A (ja) | 弾性表面波フィルタ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727 Year of fee payment: 12 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |