JP3213983B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP3213983B2
JP3213983B2 JP24879591A JP24879591A JP3213983B2 JP 3213983 B2 JP3213983 B2 JP 3213983B2 JP 24879591 A JP24879591 A JP 24879591A JP 24879591 A JP24879591 A JP 24879591A JP 3213983 B2 JP3213983 B2 JP 3213983B2
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恵吾 渡辺
裕之 中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は均一安定薄膜塗布を実現
する塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種写真用フィルムや、磁気テープ、印
画紙等に代表される薄膜状フィルムへの塗料塗布には、
従来からグラビヤ塗布方式、リバース塗布方式、ダイ塗
布方式等数々の塗布方式が用いられ、それぞれ使用目的
に応じて使いわけがなされてきた。上記の塗布方法の
内、ストライプ塗布の場合、図5に示すダイ方式(フロ
ーティングダイ)が最も効率的である。図5において、
1はダイ本体、2は塗料溜り、3は流れ溝、4はノズ
ル、5はフィルム、6は支え部、7は計量溝、8はノズ
ル先端エッジ部である。ブロック状のダイ1内部に設け
られた塗料溜り2に、供給装置(図示せず)から塗料が
供給されると、流れ溝3を介してノズル4から塗料が外
へ吐出される。ノズル先端部4では、フィルム5が支え
部6に接触しながら一定速度で一定方向に走行してい
る。また、吐出塗料がエッジ部8で方向を90℃変え、
計量溝7に蓄えられ、その塗料を走行フィルム5に転移
して、ストライプ塗布を完了する。ダイ方式は、他のグ
ラビア方式またはリバース方式と比較して、塗料計量時
のかきとり回収工程がなく、塗料品質の安定性に優れて
いる。また、塗工速度の高速化に伴う回転ロールの遠心
力増大効果によって、塗液が飛散し、フィルム等に再付
着するという事故がない。従って、高速塗工に対して最
も信頼性が高く合理的な手法として最近注目を集めるに
至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の方法において次のような問題点があった。支え部6が
フィルム5とある一定面圧以上で接触しながら塗布する
という構成を取っているが、支え部6上のフィルム張力
が弱いと塗料が支え部6の上に乗り上げストライプ塗膜
の端部乱れが生じる。同時に、フィルムパタツキによる
エアー粒の巻き込みの危険性もある。そのため、上記課
題の対策として、フィルム張力を大きくする。今度は、
エッジ部8の微小なカケによる液圧減少によって、フィ
ルム5の落込みが生じ、塗膜ムラを引き起こす可能性が
ある。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、塗料の支え部6への乗り上げ現象、エアー巻き込み
現象、フィルム5が落ち込み現象に対しそれらの要因を
根絶する事によって塗膜ムラ等の不良のない均一安定な
ストライプ塗布を実現できる装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の第1の発明は、ブロック状ダイ本体と、前
記ダイ本体の一側面から突き出して設けられたブロック
状の上下ノズルと、前記上下ノズルの先端部に設けられ
た略一定曲率の曲面と、前記上ノズルまたは下ノズルの
どちらかもしくは両方の先端部に略均等に分割して設け
られた略矩形状断面を有する開口部と、フィルム走行方
向下流側の前記上ノズル先端部曲面上に略均等に分割し
設けられた支え部および略一定深さの計量溝と、前記
ダイ本体 の略中央部に設けられた塗料溜りと、前記溜り
と前記開口部とを流動的に導通する流れ溝と、前記上ノ
ズルが前記下ノズルに対し、フィルム側への突き出し量
を略30μm以上560μm以下となる構成を有してい
る。
【0006】また、本発明の第2の発明は、前記開口部
と前記計量溝とが作るエッジ部が略50μm以下のシャ
ープエッジを有する構成を有している。
【0007】
【作用】本発明の第1の発明によれば、上ノズルを下ノ
ズルに対して、約30μm以上突き出すことによって、
支え部とフィルムとの張力を増大させて支え部への塗料
の乗り上げとフィルムのバタツキによるエアー粒巻き込
みを防止できる。更に、突き出し量約60μm以上で
は、塗料が下ノズル側へ垂れてしまうことが判明した。
即ち、上ノズル突き出し量を適正化することで、エアー
粒の巻き込み等の塗膜不良や塗料垂れ等の事故のない安
定な塗布が実現できた。
【0008】また、本発明の第2の発明によれば、エッ
ジ部を約50μm以下のシャープエッジとする事によっ
て、減圧の減少を防止し、結果としてフィルム落ち込み
からの塗膜ムラ発生のない良好な塗膜を得ることができ
た。
【0009】
【実施例】(実施例1) 以下本発明の第1の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0010】図1において、11はフィルム、12aと
12bはフィルム11に塗料を供給する上下ノズル先端
部、13は圧送供給される塗料、14は支え部と呼ばれ
るノズル先端部でのフィルム接触部分、15は圧送供給
された塗料が吐出するための開口部、16はフィルムパ
タツキ等によって生じる隙間空間、Lは上下ノズルの相
対位置変化量である。
【0011】以上のように構成された塗布装置におい
て、図1を用いて本実施例の動作を詳しく説明する。本
塗布装置においては、安定走行の観点からフィルム11
の張力は約100g/cm以下とすることが要求されて
いる。しかし、上記張力では、支え部14へのフィルム
11への巻き付け力が十分とは言えず、フィルム11の
シワやパタツキが偶発的に生じたとき、隙間空間16が
できてしまう。その隙間空間に、従来、エアーが入り込
むことによる塗膜のエアー巻き込みや塗料が支え部に乗
り上げることによる塗膜端部の乱れと言った不良が発生
していた。一方、フィルム11のシワやパタツキ量を実
測したところ、最大約30μmにも達することを判明し
た。以上の実験検討から、フィルムシワやパタツキ量を
相殺する手段として、上ノズル12aを下ノズル12b
に対し、相対的に突き出し、その突き出し量を約30μ
m以上とすることを決定した。ところが、相対突き出し
量が60μm以上に達すると、今度は、塗料が下ノズル
12b側へ垂れ始め、下ノズル12bを汚してしまう。
その下ノズル12bの汚染塗料がある一定量に達したと
き、フィルム11への再付着と言う事故が発生する。
【0012】以上の観点から相対突き出し量には、突き
出し量30μm以上60μm以下の適正領域が存在し、
その領域に設定することによってエアー巻き込みや塗膜
端部の乱れのない安定な塗布を行えることを確認した。
【0013】(実施例2) 以下本発明の第2の実施例について図面を参照しながら
説明する。
【0014】図2において、21はフィルム、22aと
22bはフィルム21に塗料を供給する上下ノズル先端
部、23は圧送供給される塗料、24は支え部と呼ばれ
るノズル先端部のフィルム接触部分、25は供給塗料吐
出用開口部、26はストライプ膜を形成するための塗料
計量溝、27は開口部25と計量溝26とが作るエッジ
部、Lは上下ノズルの相対位置変化量である。
【0015】上記のように構成された塗布装置につい
て、以下その動作を説明する。実施例1で述べたよう
に、上下ノズル先端部の相対変化量Lを上ノズルを突き
出して、Lを30μm〜60μmの構成としたとき、以
下に示す新たな問題点が生まれた。
【0016】図2の計量溝26の内部において、張力で
生じる上ノズル22aへのフィルム21の押し付け圧力
と塗液圧で生じるフィルム21の浮力上とのバランスに
よって、フィルム21は計量溝26のある安定な位置に
保つことができる。ところが、上ノズル22aをフィル
ム21側へ突き出していくと、押し付け力に突き出し力
がフィルム21に加わることになる。この時、エッジ部
27での微小なカケ等による液圧の局部的減少と言った
液圧が必然的に減少してしまう部分では、上記の影響が
無視できなくなりフィルム21が落ち込みへと発展して
しまう。そして、その結果は塗膜ムラの不良へとつなが
る。
【0017】上記現象を回避するために、エッジ部27
のシャープ度合のスペックを、理論解析により行なっ
た。この現象では、フィルム21の運動方程式と塗液の
流れの運動方程式を同時に考慮する必要がある。それら
の方程式を組み込んだフィルム21の浮上解析コードを
用い、エッジ部27のカケ量をパラメータとし、計量溝
26でのフィルム21浮上量と液圧の変化を計算した。
結果を図3、図4に示す。図3に示す通り、エッジカケ
量200μmのときに、フィルム21の浮上量及び液圧
に変化が現れ始める。また、図4に示す通り、カケ量
0.5mmでは、フィルム21が大きく落ち込み、液圧
の変動が激しくなることがわかる。なお、フィルムが落
ち込まない時の状態を仮想線示している。
【0018】以上のことから、エッジ部27のカケとフ
ィルム21の落ち込みによる塗膜ムラの関係が理論的に
も解明され、エッジ部を200μm以下としなければな
らないことが明らかになった。また、エッジ50μmと
100μmと200μmとで、実験検討を行なったとこ
ろ、エッジ100μm・200μmで発生していた塗膜
ムラがエッジ50μmのときには全く生じなくなり均一
な塗膜を得ることに成功した。上記理論と実験の両面か
ら、量産時の安全性も考慮して、エッジ部50μm以下
のシャープエッジを採用した。
【0019】尚、第1の実施例において、フィルム11
のパタツキ等の影響排除を相対突き出し量によって調整
したが、もし可能であれば、フィルム11の張力を増加
させたり、上ノズル12aの曲率半径減少させることに
よって調整しても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明の第1の発明によれば、上ノズル
が下ノズルに対し、フィルム側への突き出し量を略30
μm以上60μm以下となる構成を備えることによっ
て、従来生じていた塗膜端部の乱れやエアー巻き込み等
の膜不良に対し、その要因を根絶し、良好なストライプ
状塗膜を安定に得ることができるようになった。
【0021】また、本発明の第2の発明によれば、開口
部と計量溝とが作るエッジ部が略50μm以下のシャー
プエッジとすることによって、フィルム落ち込みによる
塗膜ムラのない良好な塗膜を形成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における塗布装置の断面
【図2】本発明の第2の実施例における塗布装置の斜視
【図3】フィルムの浮上量の解析結果を示す図
【図4】フィルムの浮上量の解析結果を示す図
【図5】従来の塗布装置の斜視図
【符号の説明】
11 フィルム 12a・12b 上下ノズル先端部 13 圧送供給される塗料 14 支え部 15 開口部 16 隙間空間 L 上下ノズルの相対位置変化量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−169365(JP,A) 特開 平3−258369(JP,A) 特開 平2−4471(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 - 5/02 B05D 1/26 G03C 1/74 G03F 7/16 G11B 5/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック状ダイ本体と、前記ダイ本体の
    一側面から突き出して設けられたブロック状の上下ノズ
    ルと、前記上下ノズルの先端部に設けられた略一定曲率
    の曲面と、前記上ノズルまたは下ノズルのどちらかもし
    くは両方の先端部に略均等に分割して設けられた略矩形
    状断面を有する開口部と、フィルム走行方向下流側の前
    記上ノズル先端部曲面上に略均等に分割して設けられた
    支え部および略一定深さの計量溝と、前記ダイ本体の略
    中央部に設けられた塗料溜りと、前記溜りと前記開口部
    とを流動的に導通する流れ溝と、前記上ノズルが前記下
    ノズルに対し、フィルム側への突き出し量を30μm以
    上60μm以下となる構成を備えた塗布装置。
  2. 【請求項2】 開口部と計量溝とが作るエッジ部が50
    μm以下のシャープエッジをもつ請求項1記載の塗布装
    置。
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JP4632595B2 (ja) * 2001-09-07 2011-02-16 大日本印刷株式会社 塗布装置
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