JP3213757B2 - 情報転送方法、情報転送装置及び画像読出装置 - Google Patents

情報転送方法、情報転送装置及び画像読出装置

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JP3213757B2 JP6236491A JP6236491A JP3213757B2 JP 3213757 B2 JP3213757 B2 JP 3213757B2 JP 6236491 A JP6236491 A JP 6236491A JP 6236491 A JP6236491 A JP 6236491A JP 3213757 B2 JP3213757 B2 JP 3213757B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えばスチルビデオ
等における画像情報の情報転送方法、情報転送装置及び
画像読出装置に関する。
【0002】又、本発明は、例えばスチルビデオ装置や
複写機等に応用される情報転送装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、LB膜(ラングミュアーブロジェ
ット膜)を絶縁層とするスイッチングメモリー機能を有
するMIM素子(スイッチング性LB−MIM素子)に
ついては、特開昭63−96956号公報にて提案され
ている。
【0004】かかるLB膜を用いたデバイスを、具体的
にどのような形でシステムの中にとり入れていけば従来
の無機半導体を中心に発展してきたエレクトロニクス技
術関連の装置群を凌駕し得るかについては、未だ研究が
始まった段階である。その例としては僅かに、特開昭6
3−161553号公報に提案されているように、スイ
ッチングメモリー機能を有する有機薄膜を走査型トンネ
ル顕微鏡(STM)装置でアクセスすることによって大
きなメモリー能力を発現することが挙げられる。
【0005】かかる有機薄膜の特徴の1つは、無機半導
体に比べて大面積に均一形成できる点であるが、どんな
に大面積の薄膜が形成でき、潜在的に大きなメモリーを
有するものであっても、適当なアクセス手段がなけれ
ば、実際に大きなメモリー能力を発現することはできな
い。
【0006】そこで、アクセス手段として考えられる例
として、マトリクス回路を組んでマトリックスの各交点
をメモリーとして使う例が挙げられる。しかし、かかる
場合においては、メモリー容量は外からの結線数の2乗
程度しか得られない。
【0007】一方、コンデンサーの充放電を1ビットお
きに行うバケット・ブリゲード・デバイス(BBDと略
す)として知られている電荷転送方式がSangste
r,F.J,Philips Tech.Review
31 97−110(1970)で提案されている
が、かかる情報転送方式(方法)では、電源電圧をオフ
状態にした時に、コンデンサーが時間とともに電荷を放
電するため、BBD内に長時間情報を記憶しておくこと
ができないという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 上記従来技術の問題
点に鑑み、本発明の目的とするところは、オフ状態にお
いても半永久的に情報を保存できる情報転送方法,情報
転送装置及び画像読出装置を提供することにある。
【0009】また、有機薄膜の大面積に基づく潜在的に
大きなメモリー容量を引出し、大容量で信頼性が高く、
しかも外からの結線数の少ない量産性に優れた新しいタ
イプの情報転送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的は、
以下の本発明によって達成される。
【0011】 第1に、一対の電極間に有機化合物の単
分子膜又はその累積膜から成る絶縁層を挟んで形成さ
れ、導電率の異なる少なくとも2つの状態をスイッチン
グしてとることが可能で、且つ、その状態を記憶するこ
とができる2端子のMIM素子を用い、整流方向を揃え
て直列に接続された複数の整流素子と、これらの整流素
子の各接続点に一方の端子が接続された複数の前記MI
M素子と、前記複数のMIM素子の内、奇数番目のMI
M素子から成る第1群の他方の端子を互いに接続して成
る第1の端子と、前記複数のMIM素子の内、偶数番目
のMIM素子から成る第2群の他方の端子を互いに接続
して成る第2の端子と、前記複数のMIM素子の一方の
端子にそれぞれディスコネクト状態をとることができる
スイッチを介して接続された第3の端子とから成る回路
において情報を転送する方法であって、前記スイッチを
接続状態として第3の端子から第2群のMIM素子に消
去電圧を印加することによって第2群のMIM素子に記
憶された情報を消去する第1の工程と、前記スイッチを
ディスコネクト状態とし、前記第1の端子および第2の
端子に互いに逆極性の電圧を印加することによって第1
群のMIM素子に記憶された情報を第2群のMIM素子
に転送する第2の工程と、前記スイッチを接続状態とし
て第3の端子から第1群のMIM素子に消去電圧を印加
することによって第1群のMIM素子に記憶された情報
を消去する第3の工程と、前記スイッチをディスコネク
ト状態とし、前記第1の端子および第2の端子に互いに
逆極性を有し、且つ、それぞれ第2の工程とは極性の逆
転した電圧を印加することによって第2群のMIM素子
に記憶された情報を第1群のMIM素子に転送する第4
の工程とから成ることを特徴とする情報転送方法であ
る。
【0012】 第2に、一対の電極間に有機化合物の単
分子膜又はその累積膜から成る絶縁層を挟んで形成さ
れ、導電率の異なる少なくとも2つの状態をスイッチン
グしてとることが可能で、且つ、その状態を記憶するこ
とができる2端子のMIM素子を用い、整流方向を揃え
て直列に接続された複数の整流素子と、これらの整流素
子の各接続点に一方の端子が接続された複数の前記MI
M素子と、前記複数のMIM素子の内、奇数番目のMI
M素子から成る第1群の他方の端子を互いに接続して成
る第1の端子と、前記第1の端子に所定のタイミングで
極性の反転する電圧を印加する第1の電圧印加手段と、
前記複数のMIM素子の内、偶数番目のMIM素子から
成る第2群の他方の端子を互いに接続して成る第2の端
子と、前記第2の端子に所定のタイミングで極性が反転
し、且つ、第1の電圧印加手段から第1の端子へ印加さ
れる電圧とは逆極性の電圧を印加する第2の電圧印加手
段と、前記全てのMIM素子の一方の端子にそれぞれデ
ィスコネクト状態をとることができるスイッチを介して
接続された第3の端子と、前記第3の端子に消去電圧を
印加する第3の電圧印加手段とから成ることを特徴とす
る情報転送装置である。
【0013】 第3に、一対の電極間に有機化合物の単
分子膜又はその累積膜から成る絶縁層を挟んで形成さ
れ、導電率の異なる少なくとも2つの状態をスイッチン
グしてとることが可能で、且つ、その状態を記憶するこ
とができる2端子のMIM素子を用い、整流方向を揃え
て直列に接続された複数の整流素子と、これらの整流素
子の各接続点に一方の端子が接続された複数の前記MI
M素子と、前記複数のMIM素子の内、奇数番目のMI
M素子から成る第1群の他方の端子を互いに接続して成
る第1の端子と、前記第1の端子に所定のタイミングで
極性の反転する電圧を印加する第1の電圧印加手段と、
前記複数のMIM素子の内、偶数番目のMIM素子から
成る第2群の他方の端子を互いに接続して成る第2の端
子と、前記第2の端子に所定のタイミングで極性が反転
し、且つ、第1の電圧印加手段から第1の端子へ印加さ
れる電圧とは逆極性の電圧を印加する第2の電圧印加手
段と、前記全てのMIM素子の一方の端子にそれぞれデ
ィスコネクト状態をとることができるスイッチを介して
接続された第3の端子と、前記第3の端子に消去電圧を
印加する第3の電圧印加手段と、整流素子を介して前記
第2群のMIM素子と並列に接続された光導電性素子
と、整流素子を介して前記第1群のMIM素子と並列に
接続された抵抗器と、画像情報を有する情報保持体に対
して前記光導電性素子を移動させる手段と、前記情報保
持体を照明する光源とから成り、前記光源から発し前記
情報保持体で反射された光を光導電性素子に入射させる
ことによって画像情報を入力し、該入力された画像情報
を複数のMIM素子間で転送して、転送された画像情報
を前記抵抗器の両端の電圧をモニターすることによって
読み出すことを特徴とする画像読出装置である。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】すなわち、本発明によれば、有機化合物の
単分子膜又はその累積膜を絶縁層とするスイッチングメ
モリー機能を有するMIM素子(スイッチング性LB−
MIM素子)を用いて、前方の情報を1ビットおきまた
は1ラインおきまたは1画面おきに、順次、後方に転送
記憶することにより、電源電圧をオフ状態にしてもスイ
ッチング性LB−MIM素子内に情報が半永久的に保存
されるようにしたものである。
【0019】更に、本発明によれば、上記のスイッチン
グメモリー機能を有するMIM素子(スイッチング性L
B−MIM素子)と入力情報によって電気抵抗が変化す
る素子を直列接続した回路に電圧を印加することによっ
て、入力情報をスイッチング性LB−MIM素子に転送
し、記憶させ、電源電圧をオフ状態にしても記憶情報が
半永久的に保存され得るものである。尚、本発明で言う
入力情報とは、前述したように温度、湿度、光等を指
す。
【0020】本発明で言うスイッチングメモリー機能と
は、有機単分子膜、その累積膜等の薄膜を一対の電極間
に配置させた状態で、それぞれ異なる2つ以上の導電率
を示す状態へ遷移させることが可能な閾値を越えた電圧
を印加することにより、可逆的に低抵抗状態および高抵
抗状態へ遷移(スイッチング)させることができ、しか
もそれぞれの状態は電圧の印加を止めても保持(メモリ
ー)しておくことができる機能を指す。
【0021】かかる本発明に於いて、適用可能な有機化
合物としては、π電子共役系を持つ群を有する有機材料
が挙げられ、本発明に好適なπ電子共役系を有する色素
の構造として例えば、フタロシアニン、テトラフェニル
ポルフィリン等のポルフィリン骨格を有する色素、スク
アリリウム基およびクロコニックメチン基を結合鎖とし
て持つアズレン系色素およびキノリン、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾオキサゾール等の2個の含窒素複素環をスク
アリリウム基およびクロコニックメチン基により結合し
たシアニン系類似の色素、またはシアニン色素、アント
ラセンおよびピレン等の縮合多環芳香族、および芳香環
および複素環化合物が重合した鎖状化合物およびジアセ
チレン基の重合体、さらにはテトラシアノキノジメタン
またはテトラチアフルバレンの誘導体およびその類縁体
およびその電荷移動錯体、またさらにはフェロセン、ト
リスビピリジンルテニウム錯体等の金属錯体化合物が挙
げられる。
【0022】本発明に好適な高分子材料としては、例え
ばポリアクリル酸誘導体等の付加重合体、ポリイミド等
の縮合重合体、ナイロン等の開環重合体等の生体高分子
が挙げられる。
【0023】前記絶縁層の形成に関しては、具体的には
蒸着法やクラスターイオンビーム法等の適用も可能であ
るが、制御性、容易性そして再現性からラングミュアー
ブロジェット(LB)法が極めて好適である。このLB
法によれば、1分子中に疎水性部位と親水性部位とを有
する有機化合物の単分子膜またはその累積膜を基板上に
容易に形成することができ、分子オーダーの厚みを有
し、かつ大面積にわたって均一、均質な有機超薄膜を安
定に供給することができる。
【0024】かかるLB法は、分子内に親水性部位と疎
水性部位とを有する構造の分子において、両者のバラン
ス(両親媒性のバランス)が適度に保たれているとき、
分子は水面上で親水性基を下に向けて単分子の層になる
ことを利用して単分子膜またはその累積膜を形成する方
法である。
【0025】疎水性部位を構成する基としては、一般に
広く知られている飽和および不飽和炭化水素基や縮合多
環芳香族基および鎖状多環フェニル基等の各種疎水基が
挙げられる。これらは各々単独またはその複数が組み合
わされて疎水性部位を構成する。
【0026】一方、親水性部位の構成要素として最も代
表的なものは、例えばカルボキシル基、エステル基、酸
アミド基、イミド基、ヒドロキシル基、さらにはアミノ
基(1,2,3級および4級)等の親水性基等が挙げら
れる。
【0027】これらの疎水性基と親水性基をバランス良
く併有した有機分子であれば、水面上で単分子膜を形成
することが可能であり、本発明に対して極めて好適な材
料となる。
【0028】これらπ電子共役系を有する化合物のスイ
ッチングメモリー特性は、数十nm以下の膜厚のもので
観察されるが、成膜性、均一性の観点から5〜300オ
ングストロームの厚さにするのが好ましい。
【0029】また、MIM素子を構成する電極材料とし
て、直接その上に単分子膜又はその累積膜が形成される
電極(通常は、支持基板上に堆積される電極)が絶縁性
の酸化物を形成しないAu,Pt,Pdなどの貴金属や
ITOなどの導電性酸化物で形成されるのが好ましい。
【0030】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。
【0031】 (実施例1) 図1は、本発明である情報転送方法の特徴を最も良く表
わす図面であり、特に、同種のスイッチング性LB−M
IM素子であるa素子及びb素子を、…ababab…
の順に1列(または複数列)並べた電気回路において、
先ず、b素子のメモリーを消去して、a素子から隣
り合う後方のb素子へと情報転送を行い、続いて、a
素子のメモリーを消去して、b素子から隣り合う後方
のa素子へと情報転送を行う、ことを特徴とする情報転
送方法である。
【0032】ここで、a素子及びb素子としては、図6
中、11に示されるようなAl(上部電極)14/SO
AZ(スクアリリウム系色素)層LB膜15/Au(下
部電極)16の構成をもつスイッチング性LB−MIM
素子を使った。
【0033】かかるMIM素子を、次のようにして作製
した。先ず、ヘキサメチルジシラン(HMDS)の飽和
蒸気中に一昼夜放置して疎水処理したガラス基板17
(コーニング社製#7509)上に下引き層としてCr
を真空蒸着法により厚さ500オングストローム堆積さ
せ、更にAuを同法により蒸着(膜厚1000オングス
トローム)し、巾1mmのストライプ状の下部電極16
を形成した。かかる基板を担体としてLB法によりスク
アリリウム・ビス−6−オクチル・アズレン(SOA
Z)の単分子膜の累積を行った。累積方法の詳細を記
す。
【0034】SOAZを濃度0.2mg/mlで溶かし
たクロロホルム溶液を、水温20℃の水相上に展開し、
水面上に単分子膜を形成した。溶媒の蒸発除去を待っ
て、かかる単分子膜の表面圧を20mN/mまで高め、
更にこれを一定に保ちながら前記基板を水面を横切る方
向に速度10mm/分で静かに浸漬した後、続いて5m
m/分で静かに引き上げ2層のY型単分子膜の累積を行
った。以下、これを繰り返えし12層の累積を行い、絶
縁層(LB膜)15を形成した。
【0035】次に、かかる膜面上に下部電極16と直交
するように幅1mmのストライプ状のAl(膜厚150
0オングストローム)を、基板温度を室温以下に保持し
真空蒸着し、上部電極14とした。
【0036】図2に、この素子のスイッチングメモリー
特性(I−V特性)を示す。スイッチング性LB−MI
M素子は、一般的には、OFF状態[OFF(B)状
態],MID状態[OFF(A)状態]及びON状態の
導電率の異なる3状態をとるが、ここでは特に、OFF
(B)状態とOFF(A)状態間のスイッチングメモリ
ー機能を用いることを特徴とする。もちろん、本発明は
これに限定されるものではなく、例えばOFF(B)状
態とON状態間のスイッチングメモリー機能を用いても
構わない。
【0037】図2に示す如く、かかるMIM素子11
は、OFF(A)状態とOFF(B)状態を有するスイ
ッチングメモリー特性を有し、特に、印加電圧2V付近
について言うと、OFF(A)状態(状態“1”)はK
Ωオーダーの抵抗値であり、OFF(B)状態(状態
“0”)はMΩオーダーの抵抗値である。
【0038】また、状態“1”から状態“0”へのスイ
ッチングは、5V以上の駆形パルスの印加によって行わ
れ、状態“0”から状態“1”へのスイッチングは、約
3Vの駆形パルスの印加によって行われる。
【0039】すなわち、図1において、a素子からb素
子への情報転送は、特に、a素子がOFF(A)状態な
らばb素子もOFF(A)状態となり、a素子がOFF
(B)状態ならばb素子もOFF(B)状態となるよう
にスイッチングすることによって行われる。
【0040】 (実施例2) 図3(a)は、本発明である情報転送装置の実施例を示
す図であり、整流性を有する素子51〜56を、整流方
向を揃えて直列接続した回路を一列(または複数列)用
い、各接続点Aにスイッチング性LB−MIM素子61
〜66を有する2端子回路の一方の端子を接続したこ
と、及び、他方の素子の奇数番目を接続して第1の端子
1とし、偶数番目を接続して第2の端子2としたこと、
及び、前記接続点Aに対して、ディスコネクト状態をと
ることが可能な電圧印加手段を有することを特徴とする
情報転送装置である。
【0041】図3(a)において、4がディスコネクト
状態を可能とするスイッチで、ここでは特にフォトカッ
プラースイッチを用いたが、例えば、通常の電磁式のリ
レーを使用しても構わない。また、3は接点Aに電圧を
印加するための端子である。
【0042】さて、図3(a)中、第1の端子1と第2
の端子2に互いに異なる極性を有する電圧を印加する
と、整流性を有する素子の働きにより、図4(a),
(b)に示す如く整流性と逆方向の電圧を印加した部分
は分断された状態となり、整流性と順方向の電圧を印加
された部分だけが接続され、すなわち、(+)スイッチ
ング性LB−MIM素子/整流性を有する素子/(−)
スイッチング性LB−MIM素子なるスイッチング性L
B−MIM素子が2個づつペアになった回路が形成さ
れ、該ペアの前方の素子から後方の素子へと情報が転送
される。ただし、情報が正しく転送されるためには、情
報転送に先立って、3及び4よりなるディスコネクト状
態をとることが可能な電圧印加手段と第1の端子1と第
2の端子2を使って、情報転送先のスイッチング性LB
−MIM素子をオフ状態(第一の状態またはOFF
(B)状態)とすると同時に、情報転送源のスイッチン
グ性LB−MIM素子の情報を保持することが必要とな
る。
【0043】図5(a)〜(d)は、図2に示した特性
を有するa素子とb素子を直列接続して電圧を印加した
時の演算機能と情報転送機能を説明する図であり、
(a)は回路図、(b)は真理表、(c)はOFF
(A)状態(状態“1”)とOFF(B)状態(状態
“0”)の素子を直列接続した回路に電圧を印加すると
電圧が大部分OFF(B)状態に印加されることを示す
図、(d)はOFF(B)状態(状態“0”)とOFF
(B)状態(状態“0”)の素子を直列接続した回路に
電圧を印加するとそれぞれには印加電圧(V)の半分の
電圧(V/2)しか印加されないことを示す図である。
【0044】また、図2に示した特性のOFF(A)状
態からOFF(B)状態へとスイッチングさせるために
は、約5V以上の電圧を印加して印加電圧を急激に遮断
すればよく、逆にOFF(B)状態からOFF(A)状
態へのスイッチングは、約3V電圧を印加することによ
って行われる。
【0045】従って、図5(a)の回路に、ピーク電圧
が約3V程度のパルスを印加することにより、図5
(b)に示すようなa+b(OR)機能を有する演算処
理が可能となる。ゆえに、b素子側を常にOFF(B)
状態(状態“0”)となるようにリセットして使うこと
によって、a素子の情報をb素子へ転送できる。
【0046】 (実施例3) 図3(b)は、本発明の情報転送装置の実施例における
情報転送方法を示す図である。
【0047】 図示するように、第1の期間71と第2
の期間72を有し、第1の期間には、情報転送先のスイ
ッチング性LB−MIM素子をオフ状態(第一の状態ま
たはOFF(B)状態)とすると同時に、情報転送源の
スイッチング性LB−MIM素子の情報を保持するため
の電圧を印加し、第2の期間には、情報転送用の電圧を
印加することを特徴とする情報転送方法である。
【0048】 特にここでは、スイッチング性LB−M
IM素子のOFF(B)状態とOFF(A)状態間のス
イッチングメモリー機能を用いることを特徴とする。図
3(b)は、V 1 ,V 2 ,V 3 の電圧がそれぞれ端子1,
2,3に印加される際の電圧波形のタイムチャートであ
り、1H=80msec,1F=2Hが繰り返し(1サ
イクル)単位であり、1F分の波形を繰り返し印加する
ことにより、図3(a)に示した情報転送装置内の情報
が徐々に転送されていく。
【0049】 ここでは、特に第1の期間のV 1 とV 2
ピーク電圧を−4〜+4V及び+4〜−4Vとし、V 3
のピーク電圧を−4Vとした。また、第2の期間のV 1
とV 2 のピーク電圧を+1.8〜−1.8V及び−1.
8〜+1.8Vとし、V 3 はスイッチ4によるディスコ
ネクトによりフロートとした。また、特に、ダイオード
51〜56としては、順方向の保持電圧が0.7Vのシ
リコンダイオードを用いた。従って、最初の1H期間内
の第1の期間には、61,62,63の素子に印加され
る電圧(V3−V1)は0Vとなり情報が保持され、6
2,64,66の素子に印加される電圧(V3−V1)は
8(=4+4)Vとなり、パルス状の立ち下がりのため
にOFF(B)状態にリセットされる。また、最初の1
H期間内の第2の期間には、図4(a)のような回路状
態となり、素子62,64,65には、もし、情報転送
源の61,63,66がOFF(A)状態ならば、約V
1 +V 2 −VF=3.1Vなるピーク電圧を有するパルス
電圧が印加され、62,64,65もOFF(A)状態
となる。逆に、もし、情報転送源の61,63,66が
OFF(B)状態ならば、約(V 1 +V 2 −VF)/2の
値がほぼ1.5Vなるピーク電圧を有する三角波が印加
され、スイッチング閾値以下なのでOFF(B)状態の
ままとなる。すなわち、61→62,63→64,65
→66間で情報が転送記憶される。
【0050】また、次の1Hも同様にして、62→6
3,64→65間の情報が転送記憶され、以下、繰り返
しパルスによって情報の転送及び記憶が次々に行われ
る。
【0051】 (実施例4) 図6は、本発明の情報転送装置の別の態様を示す概略構
成図であり、11は実施例1で用いたMIM素子(スイ
ッチング性LB−MIM素子)であり、12は温度によ
って電気抵抗が変化する素子であり、13は電圧印加手
段である。
【0052】ここで、素子12としては、特にVBaP
混合酸化物の弱還元性雰囲気焼結体を利用したCTR型
の感温半導体を使った。かかる温度によって電気抵抗が
変化する素子12は、温度が100℃の高温状態(状態
“1”)において約50Ωの低抵抗値を示し、温度が0
℃の低温状態(状態“0”)で約1MΩの高抵抗値を有
した。
【0053】従って、図6において、スイッチング性L
B−MIM素子11をOFF(B)状態(状態“0”)
にリセットした状態で、電圧印加手段13を用いパルス
幅1sec,ピーク電圧3Vの駆動パルスを印加するこ
とによって、素子12が高温状態(状態“1”)である
ときには、印加電圧の大部分がMIM素子11に印加さ
れるために、かかるMIM素子11をOFF(A)状態
(状態“1”)とすることができ、素子12が低温状態
(状態“0”)であるときには、印加電圧は抵抗分割さ
れてMIM素子11に印加されるために、かかるMIM
素子11をOFF(B)状態(状態“0”)のまま保持
できる。
【0054】すなわち、温度によって抵抗が変化する素
子12が有する温度情報を、スイッチング性LB−MI
M素子11に転送記憶することができた。
【0055】 (実施例5) 図7は、本発明の別の実施例を示す図である。本実施例
においては、特に、ダイオード素子21〜27を先頭か
ら後尾へ整流方向を揃えて直列接続した回路の各接続点
Aにスイッチング性LB−MIM素子32〜37を配置
し、前記回路の先頭に温度によって抵抗が変化する素子
31を配置し、前記回路の後尾に抵抗器38を配置した
回路(B)を用いる情報転送装置を特徴とする。
【0056】かかる回路(B)を用いることにより、素
子31が検知する温度情報を、次々にダイオードの整流
方向に転送し記憶すると同時に、後方の抵抗器38両端
の電圧をモニターすることによって、転送記憶された情
報を読み出すことが可能となった。以下、詳細な説明を
行う。
【0057】 図7において、41及び42は、主に情
報転送用の電圧印加手段V 1 とV 2 であり、43は、主に
32〜37のうちで情報転送先となる素子を、OFF
(B)状態(状態“0”)とするための電圧印加手段V
3であり、44は、情報転送時に電圧印加手段43が接
続点Aに対してディスコネクト状態となるようにするた
めのリレースイッチである。
【0058】 かかる装置において、図7の電源V1
2,V3として例えば図8に示した如く、第1の期間7
1と第2の期間72を有し、V 1 とV 2 で互いに極性が異
なること及び第1の区間電圧の絶対値がV 1 ,V 2 ,V 3
で等しいことを特徴とする電圧を繰り返し印加すること
によって、情報の転送記録が行われる。
【0059】尚、ここでは、特に素子31の低温状態の
抵抗と、スイッチング性LB−MIM素子21〜27の
OFF(B)の抵抗と、回路末端の抵抗器38の抵抗が
MΩオーダーで全て等しく、また、ダイオード21〜2
7としてはシリコンダイオード,順方向の保持電圧VF
は0.7V,逆方向はMΩよりも十分抵抗の高いものを
使用した。
【0060】このとき、第1の区間のピーク電圧を±4
Vとしスイッチ44を接続状態にすると、ダイオード2
1〜27は1つおきにV1−V2=+8Vの電圧が印加さ
れ、その他の素子には電圧がかからない状態が実現す
る。この際、+8Vの電圧がかかったスイッチング性L
B−MIM素子は、OFF(B)状態へとリセットさ
れ、情報転送先としての用意が調う。一方、電圧が印加
されなかった素子は、情報を保持し続け、情報転送源と
なる。
【0061】次に、第2の区間のV1,V2のピーク電圧
を±1.9Vとして、リレースイッチ44を使ってV3
をディスコネクト状態にすることによって、情報転送源
のLB−MIM素子と順方向のダイオードと情報転送先
LB−MIM素子(または、末端の抵抗器)の間に独立
性の高い回路が形成され、ダイオードの保持電圧V
F(=0.7V)を除いた3.1(=3.8−0.7)
Vの電圧がLB−MIMの直列回路に印加されるため
に、実施例4と同様な原理で情報転送及び記録(末端の
抵抗器を除く)が行われる。従って、V1とV2の極性を
交互に変えながら、上述のような波形を繰り返し印加す
ることによって、先頭部の素子31で検知した温度情報
を、次々に後方に転送記録することができ、末端の抵抗
結合器を使って、外部に出すこともできる。ただし、こ
こで第1の期間と第2の期間からなる1Hは、3sec
とした。
【0062】 (実施例6) 図9に本発明の別の態様の装置を示す。
【0063】入力情報によって電気抵抗が変化する素子
12として、光導電性素子を用いた以外は、図6に示さ
れた装置と同じである。
【0064】ここで、光導電性素子12としては、Cd
sの光導電効果を利用し、光が照射されない時の暗状態
における抵抗(暗抵抗)が約1MΩ、光が照射された時
の明状態に対する抵抗(明抵抗)が約1KΩであるもの
を用いた。
【0065】このとき、図9において、スイッチング性
LB−MIM素子11をOFF(B)状態(状態
“0”)にリセットした状態で、電圧印加手段13によ
り、パルス幅1sec,ピーク電圧3Vの駆形パルスを
印加することによって、光導電性素子12が明状態(状
態“1”)であるときには、印加電圧の大部分がMIM
素子11に印加されるため、MIM素子11をOFF
(A)状態(状態“1”)とすることができ、光導電性
素子12が暗状態(状態“0”)であるときには、印加
電圧は抵抗分割(あるいは容量分割)されてMIM素子
11に印加されるため、MIM素子11をOFF(B)
状態(状態“0”)のまま保持できる。
【0066】すなわち、光導電性素子12が有する光照
射の有無に関する情報をスイッチング性LB−MIM素
子に転送記憶することができた。
【0067】 (実施例7) 実施例5において、温度によって抵抗が変化する素子3
1に代えて、実施例6の光導電性素子を用いたことを除
き、実施例5と同様な装置構成とした。
【0068】かかる回路(B)を用いることにより、光
導電性素子が検知する明状態と暗状態の情報を、次々に
ダイオードの整流方向に転送し記憶すると同時に、後方
の抵抗器38両端の電圧をモニターすることによって、
転送記憶された情報を読み出すことが可能となった。
【0069】 (実施例8) 図10は、本発明の一実施例であり、実施例7で述べた
回路(B)を複数個用いることを特徴とする。
【0070】ここでは、特に光導電性素子をライン状に
配置することで、ラインセンサー,ラインシフトレジス
ター,外部読み取り用のインターフェイス、といった多
機能を有する情報転送装置が実現された。
【0071】また、もちろん、本発明はライン配置に限
定されることなく、例えば面状に光導電性素子を配置し
た回路(B)を複数個、バルク状またはバンドル型に構
成することによって、エリアセンサー,エリアシフトレ
ジスター,外部読み取り用のインターフェイスを兼ね備
えた情報装置が実現される。
【0072】 (実施例9) 図11は、本発明の画像
読出装置の一実施例を示す模式図である。本実施例は、
移動量検出装置83と線状光源86及び該線状光源86
の光を反射させて光導電性素子に入力させる光学系を有
することを特徴とする。
【0073】 本装置を画像情報を有する情報保持体で
ある紙面81上で不図示の移動手段によって移動させ、
移動量検出装置83によって検出された適当な移動量に
対して、実施例5で詳しく述べた1H分の情報転送操作
を行うことによって、紙面81上の画像情報を次々に転
送記憶し、必要に応じて画像情報を読み出すことができ
る。
【0074】 ここで、かかる装置について詳述する
と、図11において、100は実施例8で説明した光導
電性素子をライン状に配置した回路(B)を複数個有す
る構成をなし、ここでは電源V 3 に対するディスコネク
トスイッチを特に薄膜トランジスター(TFT)を用い
て形成し、電源V 4 によってTFT部の開閉を制御する
ことを特徴とする。また、91は金属電極92,93に
挟持されたCds薄膜であり、91〜93によって光導
電性素子が構成され、紙面に垂直な方向にライン状に配
置されることで光ラインセンサーを形成している。
【0075】また、105は実施例6で示したLB膜1
5と同様なLB膜であり、金属電極104及び106に
挟持されて複数のスイッチング性LB−MIM素子を構
成している。
【0076】また、94は95及び96を電極とする情
報読み出し用の炭素抵抗であり、97,98はこれに接
続された読み出し用端子であり、同様の端子が紙面に垂
直にライン状に形成されている。一方、87は線状光源
86に対する反射板であり、入射光路88にしたがって
紙面に光源を照射し、反射光路89にしたがって紙面の
明暗に対応した反射光を91〜93からなるラインセン
サー部に入力させる光学系の一部である。
【0077】 また、移動量検出装置83については、
回転部分を有し、該回転部が回転することによって紙面
上での移動量を検出するものを用いた。また、82は紙
面上でのスムーズな移動を実現させるための回転体であ
る。また、85は制御装置であり、点線で示した如く、
83で読み取った移動量に応じて、V 1 〜V 4 の電圧を制
御し、紙面81上の画像を有効に情報転送装置100の
中に転送し記憶させるための制御を行う。
【0078】 (実施例10) 図12に、本発明の別の態様の装置を示す。入力情報に
よって電気抵抗が変化する素子として、湿度によって電
気抵抗が変化する素子を用いた以外は、図6(実施例
4)に示された装置と同じである。
【0079】ここで、素子12としては、特に、α−F
23にK2CO3を13モル%添加した粉体を高純度ア
ルミナるつぼに入れて、1300℃で2時間仮焼成後、
焼成粉を1μm以下としたものを有機バインダを加えて
ペースト化し、くし形電極18を設けたアルミナ基板1
9に塗布,焼付けされたものを使った。
【0080】湿度によって電気抵抗が変化する素子12
は、湿度が50%の高湿度状態(状態“1”)において
約1KΩの低抵抗値を示し、湿度が10%の低湿度状態
(状態“0”)で約1MΩの高抵抗値を有した。従っ
て、図12において、スイッチング性LB−MIM素子
11をOFF(B)状態(状態“0”)にリセットした
状態で、電圧印加手段13を用いパルス幅1sec,ピ
ーク電圧3Vの駆動パルスを印加することによって、素
子12が高湿度状態(状態“1”)であるときには、印
加電圧の大部分がMIM素子11に印加されるために、
かかるMIM素子11をOFF(A)状態(状態
“1”)とすることができ、素子12が低湿度状態(状
態“0”)であるときには、印加電圧は抵抗分割されて
MIM素子11に印加されるために、かかるMIM素子
11をOFF(B)状態(状態“0”)のまま保持でき
る。
【0081】すなわち、湿度によって抵抗が変化する素
子12が有する湿度情報を、スイッチング性LB−MI
M素子11に転送記憶することができた。
【0082】 (実施例11) 実施例5において、温度によって抵抗が変化する素子に
代えて、実施例10の湿度によって抵抗が変化する素子
を用いた以外は、実施例5と同様な装置構成とした。
【0083】かかる回路(B)を用いることにより、素
子31が検知する湿度情報を、次々にダイオードの整流
方向に転送し記憶すると同時に、後方の抵抗器38両端
の電圧をモニターすることによって、転送記憶された情
報を読出すことが可能となった。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の情報転送方
法等によれば、電源電圧をオフ状態にしても、スイッチ
ング性LB−MIM素子内に情報が半永久的に保存され
るようになり、電源を再びオン状態にすることによっ
て、保存された状態を再び任意に転送できるようになっ
た。
【0085】また、本発明の情報転送装置によれば、温
度,光,湿度等の入力情報によって抵抗が変化する素子
の入力情報を、スイッチング性LB−MIM素子に転送
し記憶させることによって、電源電圧をオフ状態にして
も情報が半永久的に保存される、情報転送装置の実現が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の情報転送方法の実施例を示す
図である。
【図2】図2は、スイッチングメモリー性MIM素子の
特性(I−V特性)を示すグラフである。
【図3】 図3中(a)は、本発明の情報転送装置の実
施例を示す回路図であり、(b)は、本発明の情報転送
装置における情報転送方法の実施例を示す図である。
【図4】図4は、情報転送装置の原理説明図である。
【図5】図5は、情報転送の原理説明図である。
【図6】図6は、本発明の別の態様の装置の基本構成を
示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施例を示す構成図である。
【図8】図8は、実施例で用いた電圧V1,V2,V3
印加状態を説明するための図である。
【図9】図9は、本発明の別の態様の装置の基本構成を
示す図である。
【図10】図10は、本発明の別の態様を示す構成図で
ある。
【図11】 図11は、本発明の画像読出装置の一態様
を示す構成図である。
【図12】図12は、本発明の別の態様の装置の基本構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 端子 2 端子 3 端子 4 リレースイッチ 11 スイッチング性LB−MIM素子 12 入力情報により電気抵抗が変化する素子 13 電圧印加手段 14 上部電極 15 絶縁層 16 下部電極 18 くし形電極 19 アルミナ基板 21〜27 ダイオード 31 入力情報により電気抵抗が変化する素子 32〜37 スイッチング性LB−MIM素子 38 抵抗器 41 電圧印加手段 42 電圧印加手段 43 電圧印加手段 44 リレースイッチ 51〜56 整流性を有する素子 61〜66 スイッチング性LB−MIM素子 71 第1の期間 72 第2の期間 81 紙面 82 回転体 83 移動量検出装置 85 制御装置 86 線状光源 87 反射板 88 入射光路 89 反射光路 91 Cds薄膜 92 金属電極 93 金属電極 94 炭素抵抗 95 電極 96 電極 97 端子 98 端子 100 情報転送装置 105 LB膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平2−87398 (32)優先日 平成2年4月3日(1990.4.3) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 河出 一佐哲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 江口 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−96956(JP,A) 特開 平1−245578(JP,A) 特開 昭62−259478(JP,A) 特開 平2−262362(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 27/04 H01L 27/10 H01L 49/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極間に有機化合物の単分子膜又
    はその累積膜から成る絶縁層を挟んで形成され、導電率
    の異なる少なくとも2つの状態をスイッチングしてとる
    ことが可能で、且つ、その状態を記憶することができる
    2端子のMIM素子を用い、 整流方向を揃えて直列に接続された複数の整流素子と、 これらの整流素子の各接続点に一方の端子が接続された
    複数の前記MIM素子と、 前記複数のMIM素子の内、奇数番目のMIM素子から
    成る第1群の他方の端子を互いに接続して成る第1の端
    子と、 前記複数のMIM素子の内、偶数番目のMIM素子から
    成る第2群の他方の端子を互いに接続して成る第2の端
    子と、 前記複数のMIM素子の一方の端子にそれぞれディスコ
    ネクト状態をとることができるスイッチを介して接続さ
    れた第3の端子とから成る回路において情報を転送する
    方法であって、 前記スイッチを接続状態として第3の端子から第2群の
    MIM素子に消去電圧を印加することによって第2群の
    MIM素子に記憶された情報を消去する第1の工程と、 前記スイッチをディスコネクト状態とし、前記第1の端
    子および第2の端子に互いに逆極性の電圧を印加するこ
    とによって第1群のMIM素子に記憶された情報を第2
    群のMIM素子に転送する第2の工程と、 前記スイッチを接続状態として第3の端子から第1群の
    MIM素子に消去電圧を印加することによって第1群の
    MIM素子に記憶された情報を消去する第3の工程と、 前記スイッチをディスコネクト状態とし、前記第1の端
    子および第2の端子に互いに逆極性を有し、且つ、それ
    ぞれ第2の工程とは極性の逆転した電圧を印加すること
    によって第2群のMIM素子に記憶された情報を第1群
    のMIM素子に転送する第4の工程とから成ること を特
    徴とする情報転送方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程においては、第3の端子
    から全てのMIM素 子に消去電圧を印加すると共に、第
    1の端子から第1群のMIM素子に消去電圧と同極性の
    電圧を印加し、且つ、第2の端子から第2群のMIM素
    子に消去電圧と逆極性の電圧を印加し、前記第3の工程
    においては、第3の端子から全てのMIM素子に消去電
    圧を印加すると共に、第2の端子から第2群のMIM素
    子に消去電圧と同極性の電圧を印加し、且つ、第1の端
    子から第1群のMIM素子に消去電圧と逆極性の電圧を
    印加する請求項1記載の情報転送方法。
  3. 【請求項3】 一対の電極間に有機化合物の単分子膜又
    はその累積膜から成る絶縁層を挟んで形成され、導電率
    の異なる少なくとも2つの状態をスイッチングしてとる
    ことが可能で、且つ、その状態を記憶することができる
    2端子のMIM素子を用い、 整流方向を揃えて直列に接続された複数の整流素子と、 これらの整流素子の各接続点に一方の端子が接続された
    複数の前記MIM素子と、 前記複数のMIM素子の内、奇数番目のMIM素子から
    成る第1群の他方の端子を互いに接続して成る第1の端
    子と、 前記第1の端子に所定のタイミングで極性の反転する電
    圧を印加する第1の電圧印加手段と、 前記複数のMIM素子の内、偶数番目のMIM素子から
    成る第2群の他方の端子を互いに接続して成る第2の端
    子と、 前記第2の端子に所定のタイミングで極性が反転し、且
    つ、第1の電圧印加手段から第1の端子へ印加される電
    圧とは逆極性の電圧を印加する第2の電圧印加手段と、 前記全てのMIM素子の一方の端子にそれぞれディスコ
    ネクト状態をとることができるスイッチを介して接続さ
    れた第3の端子と、 前記第3の端子に消去電圧を印加する第3の電圧印加手
    段とから成ることを特徴とする情報転送装置。
  4. 【請求項4】 更に、入力情報によって電気抵抗が変化
    する抵抗変化素子を、整流素子を介して前記第2群のM
    IM素子と並列に接続して成る請求項3記載の情報転送
    装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗変化素子が、光導電性素子、温
    度によって電気抵抗が変化する素子および湿度によって
    電気抵抗が変化する素子のいずれかから成る請求項4記
    載の情報転送装置。
  6. 【請求項6】 更に、抵抗器を整流素子を介して前記第
    1群のMIM素子と並列に接続し、該抵抗器の両端の電
    圧をモニターすることによって転送された情報を読み出
    す請求項4又は5に記載の情報転送装置。
  7. 【請求項7】 前記直列に接続された複数の整流素子
    と、これらの整流素子の各接続点に一方の端子が接続さ
    れた複数の前記MIM素子と、前記第1、第2及び第3
    の端子とから成る回路が複数個、前記第1、第2及び第
    3の電圧印加手段に対して並列に接続されて成る請求項
    3乃至6のいずれか一項に記載の情報転送装置。
  8. 【請求項8】 一対の電極間に有機化合物の単分子膜又
    はその累積膜から成る絶縁層を挟んで形成され、導電率
    の異なる少なくとも2つの状態をスイッチングしてとる
    ことが可能で、且つ、その状態を記憶することができる
    2端子のMIM素子を用い、 整流方向を揃えて直列に接続された複数の整流素子と、 これらの整流素子の各接続点に一方の端子が接続された
    複数の前記MIM素子と、 前記複数のMIM素子の内、奇数番目のMIM素子から
    成る第1群の他方の端子を互いに接続して成る第1の端
    子と、 前記第1の端子に所定のタイミングで極性の反転する電
    圧を印加する第1の電圧印加手段と、 前記複数のMIM素子の内、偶数番目のMIM素子から
    成る第2群の他方の端子を互いに接続して成る第2の端
    子と、 前記第2の端子に所定のタイミングで極性が反転し、且
    つ、第1の電圧印加手段から第1の端子へ印加される電
    圧とは逆極性の電圧を印加する第2の電圧印加手段と、 前記全てのMIM素子の一方の端子にそれぞれディスコ
    ネクト状態をとることができるスイッチを介して接続さ
    れた第3の端子と、 前記第3の端子に消去電圧を印加する第3の電圧印加手
    段と、 整流素子を介して前記第2群のMIM素子と並列に接続
    された光導電性素子と、 整流素子を介して前記第1群のMIM素子と並列に接続
    された抵抗器と、 画像情報を有する情報保持体に対して前記光導電性素子
    を移動させる手段と、 前記情報保持体を照明する光源とから成り、 前記光源から発し前記情報保持体で反射された光を光導
    電性素子に入射させることによって画像情報を入力し、
    該入力された画像情報を複数のMIM素子間で転送し
    て、転送された画像情報を前記抵抗器の両端の電圧をモ
    ニターすることによって読み出すことを特徴とする画像
    読出装置。
  9. 【請求項9】 前記直列に接続された複数の整流素子
    と、これらの整流素子の各接続点に一方の端子が接続さ
    れた複数の前記MIM素子と、前記第1、第2及び第3
    の端子と、光導電性素子と、抵抗器とから成る回路が複
    数個、前記第1、第2及び第3の電圧印加手段に対して
    並列に接続されて成る請求項8記載の画像読出装置。
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