JP3212946B2 - アクティブマトリクス型液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型液晶表示装置

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JP3212946B2 JP15328998A JP15328998A JP3212946B2 JP 3212946 B2 JP3212946 B2 JP 3212946B2 JP 15328998 A JP15328998 A JP 15328998A JP 15328998 A JP15328998 A JP 15328998A JP 3212946 B2 JP3212946 B2 JP 3212946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、特に、パネル基板表面に平行な成分の電界で液晶を
駆動するアクティブマトリクス型液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置において、液晶に電界を印
加する方式の一つとして、各電極にそれぞれ定常的に一
定電圧信号を供給するスタティック駆動方式がある。し
かし、大容量表示をする場合、スタティック駆動方式で
は信号線数が膨大な数となる。そこで、大容量表示をす
る場合、時分割して信号電圧を供給するマルチプレック
ス駆動方式が採用される。
【0003】マルチプレックス駆動方式の中でも、電極
に与えた電荷が次フレームを表示するまで保持されるア
クティブマトリクス方式は、高品位の表示を行うことが
できる。
【0004】さらに、液晶に印加する電界の方向に関し
て、パネル基板表面に垂直な成分の電界を液晶に印加す
る方式と、パネル基板表面に平行な成分の電界を液晶に
印加する方式(In-Plane Switching方式、以下「IP
S方式」という)があり、IPS方式は広い視野角が得
られるため大型モニター用途に適している。
【0005】特開平7−225388号公報には、後者
のIPS方式の液晶表示装置が提案され、さらに、液晶
組成物層のリタデーションを0.21μm以上0.36
μm以下とすることが提案されている。なお、液晶組成
物層のリタデーションとは、液晶の屈折率異方性△nと
液晶層の厚さ(セルギャップ)dの積(△n・d)のこ
とである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
IPS方式の液晶表示装置によれば、比較的大きな見込
角θで(厳しい斜め視野から)画面を眺めると、液晶分
子の屈折率異方性により青色ついたり黄色ついたりする
(「カラーティント」という)現象が見られる。特に黄
色つく方向は程度が甚だしく、正面からの色を再現する
ことが困難である。
【0007】本発明は、色再現性が視野角によらず良好
であるアクティブマトリクス型液晶表示装置、特に、I
PS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の液晶表示装置は、パネル基板表面に平行な成分の電
界で液晶を駆動するIPS方式のアクティブマトリクス
型液晶表示装置であって前記液晶の屈折率異方性Δn
と液晶層の厚さdの積「Δn・d」を、0.15±0.
03μmの範囲としたものである。以下にIPS方式及
び本発明の原理を説明する。図8は、IPS方式の表示
メカニズムを説明するための図であり、ここでは誘電率
異方性が正の液晶を用いた場合を例にその表示メカニズ
ムを説明する。
【0009】図8を参照して、電界を印加しない状態で
は、液晶分子の初期配向方向はTFT側基板のラビング
方向によって決定され、TFT側偏光板の偏光軸方向に
直交して整列している。このときTFT側偏光板により
偏光された入射光は、液晶分子により偏光されないため
対向側偏光板によりほぼ完全に遮られる。すなわち、画
面は黒表示状態である。
【0010】この液晶分子に、画素電極と共通電極間に
発生する、パネル基板表面に平行な成分の電界(横方向
電界)が印加されると、液晶分子はその誘電率異方性
と、周囲電界の相互作用により回転する。これによっ
て、パネル基板入射光は、液晶分子の屈折率異方性によ
り対向側偏光板を透過する直前では、一般的に楕円偏光
となる。この楕円偏光の対向側偏光板の透過軸方向成分
が表示パネルから出射し、出射光強度の時間平均を人間
の目が感じる。楕円偏光の形状は、図8に示した液晶分
子の配向方向とその初期配向方向とのなす角Ψにより変
化し、そのときの規格化した液晶表示パネルの透過率T
/T0は、式(1)のように近似できる。
【0011】 T/T0=sin2(2Ψ)sin2{(Δn・d)/λ×π)} ・・・(1) Ψ:平均的な液晶配向方向と初期配向方向のなす角 △n:液晶の屈折率異方性 d:液晶層の厚さ(セルギャップ) λ:透過光波長
【0012】式(1)より分かるように、Ψ=0°のと
きに透過率が最小となり、Ψ=45°のときに透過率が
最大となる。また、ある波長の光を最大に透過させるに
は、式(1)より、下記の式(2)の条件が満たされれ
ばよい。
【0013】(Δn・d)/λ=1/2 ・・・(2)
【0014】人間の目が最も明るく感じる緑付近の波長
(500nm)を最大限透過させる場合には、λ=50
0nmを式(2)に代入して、リタデーションΔn・d
を、△n・d=0.250μmとすればよい。
【0015】従来の液晶表示装置においては、比較的大
きな見込角θ(厳しい斜め視野)で液晶表示装置を眺め
ると、液晶分子の屈折率異方性により青色ついたり黄色
ついたりする現象(「カラーティント」という)が見ら
れる。特に黄色つく方向は程度が甚だしく、正面からの
色を再現することが困難である。なお、図10に、見込
角θ及び方位角φの定義を示す。図10中、x−y平面
が表示パネル平面を示し、z軸は表示パネル平面に垂直
な軸を示す。
【0016】次に、黄色シフトのような色付き現象が生
じる理由を説明する。図9は、色付き現象の説明図であ
って、液晶分子に対する視野方向によって色付きが異な
ることを示している。液晶分子は屈折率異方性を有する
ため、図9に示したように、液晶分子を長軸方向から眺
めた場合に青色つき、短軸方向から眺めた場合に黄色つ
いて見える。
【0017】このような色付き現象の発生メカニズムを
説明する。表1に、液晶分子を見込角θで長軸方向、短
軸方向からそれぞれ眺めた場合の、屈折率異方性の実効
値△n’及び液晶層の厚さ実効値d’を求めるための理
論式を示す。
【0018】
【表1】 e:液晶の長軸方向の屈折率 n0:液晶の短軸方向の屈折率 Δn=ne−n0又はn0−ne d :液晶層の厚さ(セルギャップ)
【0019】ここで、(1) Δn・d=0.15μm
(本発明の範囲)の場合と、(2)Δn・d=0.25
μm(比較例)の場合について、それぞれ表1に示した
理論式を用いて、長軸、短軸各方向から液晶分子を眺め
た場合のリターデーション実効値をそれぞれ求めた。図
7は、この計算結果を示すグラフであって、長軸、短軸
各方向から液晶分子を眺めた場合のリターデーション実
効値(△n’・d’)の見込角θ依存性をそれぞれ示し
ている。
【0020】図7より、液晶分子をその短軸方向から眺
めると、見込角θが大きくなるにつれて、短軸方向のリ
タデーション実効値が急に高くなることが分かる。ま
た、上述の式(2)よりリタデーション値と最大透過光
波長の関係は正比例している。よって、短軸方向では、
見込角θが大きくなるにつれてリタデーション実効値が
大きくなることにより、最大透過波長が黄色側にシフト
することが分かる。
【0021】一方、液晶分子をその長軸方向から眺める
と、見込角θが大きくなるにつれてリタデーション実効
値は小さくなり、最大透過波長が青色側にシフトするこ
とが分かる。
【0022】ゆえに、液晶分子をその長軸方向から眺め
ると、リタデーション実効値が小さくなるので表示が青
つき、その短軸方向から眺めるとリタデーション実効値
が大きくなるので表示が黄色つくことが分かる。特に、
短軸方向から眺めた場合、見込角が大きくなるにつれて
表示が黄色つく方向に急激にシフトする。
【0023】再度図7を参照して、Δn・d=0.25
μmとした場合(比較例)、見込角θ=60゜で短軸方
向のリタデーション実効値が約0.5μmとなる。これ
に対し、Δn・d=0.15μmとした場合(本発明の
範囲)、リタデーション実効値が約0.5μmを超える
のは、見込角θ=70゜以降である。リタデーション実
効値0.5μm以下では、黄色い波長の光の透過率が低
いため(前述の式(1)及び(2)参照)、Δn・d=
0.15μmとすることによって、厳しい斜め視野から
液晶表示パネルを眺めたときの黄色つきを抑制できるこ
とが分かる。
【0024】なお、青色は視感度が低く、黄色は視感度
が高いから、視感度が高い黄色方向への色付きを抑制す
ることによって、表示品位が高められる。
【0025】本発明によるパネル基板表面に平行な成分
の電界で液晶を駆動するアクティブマトリクス型液晶表
示装置は、第1の視点において、液晶の屈折率異方性Δ
nと液晶層の厚さdの積Δn・dを、0.15±0.0
3μmの範囲とする。
【0026】本発明によれば、液晶パネルを最大透過す
る波長が青よりにシフトし、厳しい斜めからの視野から
表示画面を眺めても黄色つかず、全視野角全方位での色
変化が小さくなり、色再現性が視野角によらず良好であ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を説
明する。本発明において、リタデーションΔn・dは
0.15μmを中心値として、正負方向に所定幅の裕度
が許容される。表2に、本発明に適用可能な液晶材料を
例示する。これらの液晶を単独又は一種以上を混合して
用いることができる。
【0028】
【表2】
【0029】液晶材料としては、△nが比較的小さなも
のが好ましく、Δn=0.04〜0.07の範囲、さら
には表2に示したような△n=0.06〜0.07の範
囲の液晶を用いることが好ましい。
【0030】液晶層の厚さは、液晶が封入されるセルの
ギャップによって規定され、液晶が封入されるセルのギ
ャップは、対向する一対の基板間に挿入されたスペーサ
によって規定することができる。表示特性上好ましく
は、液晶層の厚さ(液晶セルのギャップ)を2〜2.5
μmの範囲とする。
【0031】本発明の好ましい実施の形態では、中間調
白表示時、見込角70゜で表示パネルを眺めた場合、全
方位角における色度表示が、CIE色度図においてx座
標が0.35以下かつy座標が0.35以下となり、厳
しい斜め視野から表示パネルを眺めた場合でも、表示パ
ネルの黄色つきが抑制される。
【0032】また、本発明の別の好ましい実施の形態で
は、中間調白表示時、見込角70゜で表示パネルを眺め
た場合、全方位角における色度表示が、CIE(Commis
sionInternationale d'Eclairage)色度図において、
x座標が0.2以上0.35以下かつy座標が0.2
(さらに好ましくは0.25)以上0.35以下の範囲
となり、厳しい斜め視野から表示パネルを眺めた場合で
も全方位で色の再現性が良く、斜め視野と正面で色度の
差が小さい。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
係るIPS方式のTFT(薄膜トランジスタ駆動)液晶
表示装置を説明する。図1は本発明の一実施例に係る液
晶表示装置の断面図(図2中の矢線A−A‘で示す断面
に相当する)、図2は図1に示した単位画素の平面図、
図3は液晶表示装置全体の概略構成を示す図である。図
4は、図2中の要部拡大図であって、液晶分子の動作を
説明するための図である。
【0034】まず、液晶表示装置全体の概略構成を説明
する。図3を参照して、液晶表示パネル300は、バッ
クライト400の上に設置され、液晶表示パネル300
が備える薄膜トランジスタを駆動する液晶駆動回路50
0に接続される。
【0035】次に、液晶表示パネル300の表示画素の
構造を説明する。図2を参照して、各々の表示画素は、
駆動回路500と接続される走査線108、信号線10
2、共通電極103、スイッチング素子である薄膜トラ
ンジスタ109、及び櫛状の画素電極104から構成さ
れる。
【0036】さらに、液晶表示パネル300の全体構成
を説明する。図1を参照して、TFT側基板100と対
向側ガラス基板200の間のセルギャップに液晶(液晶
層)301が挟持され、TFT側基板100側に形成さ
れた共通電極103、画素電極104によってパネル基
板に平行な成分の電界(横電界)が形成される。
【0037】TFT側基板100の構造を説明する。T
FT側ガラス基板101の内側には、共通電極103が
形成され、共通電極103は層間絶縁膜105に被覆さ
れている。層間絶縁膜105上に、信号線102及び信
号線102に電気的に接続する画素電極104が形成さ
れている。共通電極103と画素電極104は層平面方
向に沿って交互に配置されている。共通電極103及び
画素電極104は保護絶縁膜106で被覆されている。
保護絶縁膜106上には、液晶301を配向させるため
に、ラビング処理されたTFT側配向膜107が形成さ
れている。
【0038】対向側基板200の構造を説明する。対向
側ガラス基板201の内側には、遮光膜203がマトリ
クス状に形成されている。遮光膜203上には、色表示
をするために色層204が形成されている。色層204
上には、対向側ガラス基板201の面を平坦化するため
に、平坦化膜202が形成されている。平坦化膜202
上には、液晶301を配向させるために、ラビング処理
された対向側配向膜207が形成されている。ラビング
方向はTFT側配向膜107に施した方向と逆方向であ
る。
【0039】TFT側基板100と対向側基板200と
は、スペーサ302を介して貼り合わされ、両基板10
0,200の間にセルギャップが形成され、このセルギ
ャップに液晶301が封入される。両基板100,20
0間のセルギャップ(液晶層の厚さd)はスペーサ30
2の直径により決定される。
【0040】最後に、TFT側ガラス基板101の電極
パターンを形成しない面にはTFT側偏光板110がラ
ビング方向に透過軸が直交するよう貼着され、対向側ガ
ラス基板201の各種パターンが存在しない側には対向
側偏光板205が、透過軸がTFT側偏光板110の透
過軸方向と直交するように貼着される。以上により、液
晶表示パネル300が完成する。
【0041】以上説明した液晶表示装置の動作について
説明する。
【0042】図1及び図2を参照して、共通電極103
と同層で設けられた走査線108のON/OFF信号に
より、薄膜トランジスタ109がスイッチングし、薄膜
トランジスタ109がONであるときは信号線102か
ら電荷が画素電極104に流れ込み、OFFした後は電
荷を保持しある一定の電位を保つ。共通電極103には
常時一定の直流電圧が印加されている。走査線108、
信号線102、共通電極103への信号は駆動回路50
0(図3参照)より供給される。これらの信号により生
ずる画素電極104と共通電極103との電位差によ
り、TFT側ガラス基板101及び対向側ガラス基板2
01に平行な横電界が生じる。
【0043】斯くして、図4に示すように液晶分子30
3は液晶のもつ誘電率異方性と周囲電界との作用によっ
て回転することにより(図4は液晶の誘電率異方性が正
の場合を示す、負の場合は逆回転)リターデーション変
化が生じ、遮光膜203、画素電極104、共通電極1
03、走査線108、薄膜トランジスタ109が設置さ
れていない部位で、バックライト400(図3参照)か
ら出射された光のパネル透過量が変化する。
【0044】次に、以上説明した本実施例に係る液晶表
示装置を用いた測定結果を説明する。この測定において
は、Δn・d=0.15μmとし、中間調白を表示して
いる液晶表示パネルを見込角θ=70°で観察した。さ
らに、比較例として、Δn・d=0.302μmとした
以外は、本実施例に係る装置と同様な装置を作製し、同
様に観察した。なお、図10に、見込角θ及び方位角φ
の定義を示した。
【0045】図5は、比較例の測定結果を示すCIE
(Commission Internationale d'Eclairage)色度図
であって、中間調白表示時、見込角θ=70°、方位角
φ=0〜360°におけるx-y色度変化を示す。図5
中、矢印は正面から見たときの色度座標を示している。
図5より、比較例によれば、斜め視野の場合、黄色シフ
トが大きいことが読みとれる。
【0046】図6は、実施例の測定結果を示すCIE色
度図であって、中間調白表示時、見込角θ=70°、方
位角φ=0〜360°におけるx-y色度変化を示す。
図6中、矢印は正面から眺めた色度座標を示している。
図6を参照して、正面(見込角θ=0°)から液晶表示
パネルを眺めると、うっすら青いが、見込角が大きくな
っても黄色つきは目立たず、また全視野角での色度シフ
トは比較例と比べて小さくなる。詳細には、方位角φ=
0〜360°において、色度座標(x,y)は、xが
0.3以下かつyが0.35以下となっている。そし
て、色度分布は、x座標が0.2以上0.35以下かつ
y座標が0.2以上0.35以下の狭い範囲にある。
【0047】しかも、全体的に表示パネルが青みかかる
影響は、青色自体の視感度が低いため人間の目には問題
にならず、視感度が高い黄色の色付きが抑えられる効果
の方が大きい。
【0048】このような効果が得られる理由を、再度表
1及び図7を参照して説明する。見込角θ=70°にお
いて、Δn・d=0.302μmの場合(比較例)、表
1に示した理論式を用いて計算すると、液晶分子の短軸
方向(黄色づく方向)のリタデーション実効値が0.8
8μmとなる。これに対し、Δn・d=0.15μmと
した場合(実施例)、同じ見込角で短軸方向のリタデー
ション実効値が約0.45μmとなる。リタデーション
実効値0.45μm付近では、黄色い波長の光の透過率
は低いため、表示の黄色付きが防止される(上述の式
(1)及び(2)参照)。すなわち、見込角θ=70°
のような厳しい斜め視野から液晶表示パネルを眺めたと
きの黄色つきを抑制できることが分かる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、全視野角において色度
のシフト、特に黄色方向へのシフトが抑制される。ま
た、本発明によれば、中間調白表示時に、液晶表示パネ
ルが青みかかる場合があるが、青色の視感度が低いた
め、視感度の高い黄色方向へのシフトが抑制される効果
の方が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る液晶表示装置の断
面図である。
【図2】 図1に示した単位画素の平面図である。
【図3】 図1に示した液晶表示装置全体の概略構成
を示す図である。
【図4】 IPS方式の液晶表示装置において液晶分
子の動作を示す図である。
【図5】 比較例の測定結果を示すCIE色度図であ
る。
【図6】 実施例の測定結果を示すCIE色度図であ
る。
【図7】 リターデーション実効値の見込角依存性を
示す。
【図8】 一般的なIPS方式の表示メカニズムの説
明図である。
【図9】 色付き現象の説明図である。
【図10】 方位角、見込角の定義を説明するための
図である。
【符号の説明】
100:TFT側基板 101:TFT側ガラス基板 102:信号線 103:共通電極 104:画素電極 105:層間絶縁膜 106:保護絶縁膜 107:TFT側配向膜 108:走査線 109:薄膜トランジスタ 110:TFT側偏光板 200:対向側基板 201:対向側ガラス基板 202:平坦化膜 203:遮光膜 204:色層 205:対向側偏光板 300:液晶パネル 301:液晶 302:スペーサ 303:液晶分子 400:バックライト d:液晶層の厚さ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−55001(JP,A) 特開 平10−170939(JP,A) 特開 平10−206897(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/137 G09F 9/35

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル基板表面に平行な成分の電界で液晶
    を駆動するアクティブマトリクス型液晶表示装置であっ
    て、前記液晶の屈折率異方性Δnと液晶層の厚さdの積
    「Δn・d」が、0.15±0.03μmの範囲であ
    り、中間調白表示時、見込角70゜で表示パネルを眺め
    た場合、全方位角における色度表示は、CIE(Commis
    sion Internationale d'Eclairage)色度図において
    x座標が0.35以下かつy座標が0.35以下の範囲
    であることを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】パネル基板表面に平行な成分の電界で液晶
    を駆動するアクティブマトリクス型液晶表示装置であっ
    て、前記液晶の屈折率異方性Δnと液晶層の厚さdの積
    「Δn・d」が、0.15±0.03μmの範囲であ
    り、中間調白表示時、見込角70゜で表示パネルを眺め
    た場合、全方位角における色度表示は、CIE(Commis
    sion Internationale d'Eclairage)色度図におい
    て、x座標が0.2以上0.35以下かつy座標が0.
    2以上0.35以下の範囲であることを特徴とするアク
    ティブマトリクス型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記液晶の屈折率異方性Δnが、0.04
    〜0.07の範囲であることを特徴とする請求項1又は
    に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記液晶層の厚さが、2〜2.5μmの範
    囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアク
    ティブマトリクス型液晶表示装置。
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