JP3212823B2 - 塗装装置及び塗装方法 - Google Patents

塗装装置及び塗装方法

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JP3212823B2
JP3212823B2 JP05958595A JP5958595A JP3212823B2 JP 3212823 B2 JP3212823 B2 JP 3212823B2 JP 05958595 A JP05958595 A JP 05958595A JP 5958595 A JP5958595 A JP 5958595A JP 3212823 B2 JP3212823 B2 JP 3212823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板を被塗装物とする
クリーンルーム内における塗装装置及びその方法、とり
わけカーテン塗装装置及びその方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は特開平6−430号公報に係る塗
装装置の例を示す側面図である。図3においては、クリ
ーンルーム10内にカーテン塗装装置1が配置されてい
る。カーテン塗装装置は、塗装ロール3、ドクターロー
ル4、ドクターブレード6にて構成される。これによれ
ば、塗装ロール3とドクターロール4間に貯留された塗
料9は、塗装ロール3の回転によって、塗装ロール3と
ドクターロール4の間隙から、塗装ロール3面に沿って
下方に吐出される。6は塗装ロール3の軸方向に配され
たブレードで、塗装ロール3の表面から塗料を掻き取っ
て、塗料カーテン7を形成して流下される。このように
して、流下された塗料カーテン7は被塗装物2の上方に
塗膜8を形成する。また、クリーンルーム10内の塗装
装置の上部に塗装装置部換気用給気口15、下部に塗装
装置部換気用排気口16を設け、また、その周囲の天井
にその他部換気用給気口17、下部床面にその他部換気
用排気口18を設け、風速制御用ダンパ19′、19、
20、20′を設置して、塗装装置近傍での風速を和ら
げ、安定装置を図っている。
【0003】一方、クリーンルーム10内外の気流を分
離するために、クリーンルーム10内の被塗装物2の走
行口11に流入外気流に対抗する気流の吹出口13を、
被塗装物2の走出口12に流入外気流に対抗する気流の
吹出口14を設け、外気流のクリーンルーム内10への
流入を遮断する試みがなされている。すなわち、被塗装
物2の走行口11と走出口12に設けた吹出口13,1
4から流入外気流に対抗する気流を吹き出させることに
より、外気に対してクリーンルーム10をシールし、ク
リーン度を保つとともに被塗装物2の走行風等の外気流
から塗料カーテンを保護することを意図したものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平6−4
30号公報の発明について、更に詳細に検討を進めたと
ころ、塗装機を設置するクリーンルームでは、機械本体
・塗料配管、ロール交換機等多数の大型機械及び配管が
存在し、小型機械配置のクリーンルームのように制約な
しに給気口,排気口の面積をとることは困難であるこ
と、また、その他部では、作業員の出入り或いは機械の
移動により気流の乱れが発生するが、これが塗装装置部
の気流に影響し、気流の乱れを生じ、これがカーテン膜
の変動に繋がっていること、更に、クリーンルームの出
入口では、ライン速度変更時等気流の乱れを生じ、時と
してクリーンルームの一時的な汚染或いはカーテン膜の
変動を余儀なくされること等の課題があることが判明し
た。尚、その他の種類の塗装機においても同様であっ
た。本発明はこれらの問題を解決し、小さな給気口面積
及び排気口面積にて、塗装に及ぼす気流の発生を防止し
ながら、クリーンルームのクリーン度を安定して達成可
能な塗装装置及びその方法、とりわけ、カーテン塗装装
置及びその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の課題
を有利に解決するものであって、上記目的を達成するた
めに発明者らは鋭意工夫を重ねた結果、小さな給気口面
積及び排気口面積にて、塗装に及ぼす気流の発生を防止
しながら、クリーンルームのクリーン度を安定して達成
可能な塗装装置及びその方法、とりわけ、カーテン塗装
装置及びその方法を提供することを可能としたもので、
その発明の要旨とするところは、 (1)クリーンルーム内で塗装する塗装装置において、
クリーンルーム上部の換気用給気口の総面積をクリーン
ルーム床面積の60%以上80%以下、クリーンルーム
底部の換気用排気口の総面積をクリーンルーム床面積の
5%以上20%以下とし、複数からなる給気口と排気口
を少なくとも塗装装置部とその他部系統に分割し、かつ
塗装装置部とその他部の境に、クリーンルーム上部より
垂れ壁を設置し、各給気口系統、排気口系統に風速制御
用ダンパを設けて塗装機周辺の気体流速を緩和させるこ
とを特徴とする塗装装置。
【0006】(2)帯状の被塗装物がクリーンルーム外
から走行口を経てクリーンルーム内に搬入され、塗装後
走出口を経てクリーンルーム外に搬出される塗装装置に
おいて、クリーンルーム上部の換気用給気口の総面積を
クリーンルーム床面積の60%以上80%以下、クリー
ンルーム底部の換気用排気口の総面積をクリーンルーム
床面積の5%以上20%以下とし、複数からなる給気口
と排気口を少なくとも塗装装置部とその他部系統に分割
、かつ塗装装置部とその他部の境に、クリーンルーム
上部より垂れ壁を設置し、各給気口系統、排気口系統に
風速制御用ダンパを設けるとともに、クリーンルームへ
の被塗装物の走行口及び走出口に、クリーンルーム内側
には給気用空気を被塗装物の両面(被塗装物と垂直方
向)でクリーンルーム外側方向へ吹きつけるノズルを配
置し、クリーンルーム外側には給気用空気または空気を
被塗装物の両面(被塗装物と垂直方向)でクリーンルー
ム内側方向へ吹きつけるノズルを配置し、前述のクリー
ンルーム内外のノズルの間に排気口を設置し、各ノズル
及び排気口系統に風速制御用ダンパを設けたことを特徴
とする塗装装置。
【0007】(3)帯状の被塗装物がクリーンルーム外
から走行口を経てクリーンルーム内に搬入され、塗装後
走出口を経て直ちにクリーンな環境のオーブンに搬出さ
れる塗装装置において、クリーンルーム上部の換気用給
気口の総面積をクリーンルーム床面積の60%以上80
%以下、クリーンルーム底部の換気用排気口の総面積を
クリーンルーム床面積の5%以上20%以下とし、複数
からなる給気口と排気口を少なくとも塗装装置部とその
他部系統に分割し、かつ塗装装置部とその他部の境に、
クリーンルーム上部より垂れ壁を設置し、各給気口系
統、排気口系統に風速制御用ダンパを設けるとともに、
クリーンルームへの被塗装物の走行口に、クリーンルー
ム内側には給気用空気を被塗装物の両面(被塗装物と垂
直方向)でクリーンルーム外側方向へ吹きつけるノズル
を配置し、クリーンルーム外側には給気用空気または空
気を被塗装物の両面(被塗装物と垂直方向)でクリーン
ルーム内側方向へ吹きつけるノズルを配置し、前述のク
リーンルーム内外のノズルの間に排気口を設置し、各ノ
ズル及び排気口系統に風速制御用ダンパを設け、さら
に、クリーンオーブンへの走出口にオーブンからの気流
流入防止用の給気用空気の吹出口を設置したことを特徴
とする塗装装置。
【0008】(4)帯状の被塗装物がクリーンルーム外
から走行口を経てクリーンルーム内に搬入され、塗装後
走出口を経て直ちにクリーンな環境のオーブンに搬出さ
れる塗装装置において、クリーンルーム上部の換気用給
気口の総面積をクリーンルーム床面積の60%以上80
%以下、クリーンルーム底部の換気用排気口の総面積を
クリーンルーム床面積の5%以上20%以下とし、複数
からなる給気口と排気口を少なくとも塗装装置部とその
他部系統に分割し、かつ塗装装置部とその他部の境に、
クリーンルーム上部より垂れ壁を設置し、各給気口系
統、排気口系統に風速制御用ダンパを設けるとともに、
クリーンルームへの被塗装物の走行口に、クリーンルー
ム内側には給気用空気を被塗装物の両面(被塗装物と垂
直方向)でクリーンルーム外側方向へ吹きつけるノズル
を配置し、クリーンルーム外側には給気用空気または空
気を被塗装物の両面(被塗装物と垂直方向)でクリーン
ルーム内側方向へ吹きつけるノズルを配置し、前述のク
リーンルーム内外のノズルの間に排気口を設置し、各ノ
ズル及び排気口系統に風速制御用ダンパを設け、さら
に、クリーンルームの内圧をクリーンオーブンの内圧よ
り高く設定可能な圧力調整装置を設置したことを特徴と
する塗装装置。
【0009】(5)クリーンルームへの被塗装物の入口
の少なくともクリーンルーム外側から被塗装物に吹きつ
ける給気用空気或いは空気をイオン化する装置を設置す
ることを特徴とする前記(2)〜(4)のいずれか1項
に記載の塗装装置。(6) 塗装装置としてカーテンコータを配置することを
特徴とする前記(1)〜()のいずれか1項に記載の
塗装装置。(7)前記 (1)〜()の塗装装置を用いて、塗装機
周辺の給気風速を0.10m/sec以上、0.20m
/sec以下、その他部の給気風速を0.20m/se
c以上、0.30m/sec以下、全体の給気平均風速
を0.20m/sec以上とすることを特徴とする有機
溶剤系塗料のクリーンルーム内における塗装方法にあ
る。
【0010】
【作用】以下、本発明を図面に従って詳細に説明する。
図1は本発明に係る塗装装置の一例を示す側面図であ
る。図1において、クリーンルーム10にカーテン塗装
装置1が配置されている。カーテン塗装装置は、塗装ロ
ール3、ドクターロール4、ドクターブレード6にて構
成される。これによれば塗装ロール3とドクターロール
4の間に貯留された塗料9は、塗装ロール3の回転によ
って、塗装ロール3とドクターロール4の間隙から、塗
装ロール3面に沿って下方に吐出される。6は塗装ロー
ル3の軸方向に配されたブレードで、塗装ロール3の表
面から塗料を掻き取って、塗料カーテン7を形成して流
下される。このようにして、流下された塗料カーテン7
は被塗装物2の上方に塗膜8を形成する。
【0011】また、クリーンルーム10内の塗装装置の
上部、望ましくはクリーンルーム天井に塗装装置部換気
用給気口15、下部、望ましくはクリーンルーム床に塗
装装置部換気用排気口16を設け、また、その周囲の上
部、望ましくは天井にその他部換気用給気口17、下
部、望ましくは床面にその他部換気用排気口18を設
け、風速制御用ダンパ19、19′、20、20′を設
置し、クリーンルーム10内全体の換気流を下向きに流
動させることをより容易とする。
【0012】本発明者らは、クリーンルーム上部の換気
用給気口の総面積及びクリーンルーム下部の換気用排気
口の総面積のクリーンルーム床面積に対する比率を種々
変え、気流の乱れが少なく且つカーテン膜への影響のな
い方案を見いだした。即ち、クリーンルーム上部の換気
用給気口の総面積は、クリーンルーム床面積の60%未
満では、室内のダウンフローの平均風速のばらつきが5
0%超となり安定しないので60%以上とする。尚、6
0%以上であるので有機溶剤中毒防止規則:プッシュプ
ル型を満足している。一方、機械設備、例えばロール交
換装置等のレイアウト上の制約及び設備コストから80
%以下とする。また、クリーンルーム下部の換気用排気
口の総面積は、クリーンルーム床面積の5%未満では室
内のダウンフローの平均風速のばらつきが50%超とな
り安定しないので5%以上とする。また、機械設備、例
えば塗装装置、塗料配管等の制約から望ましくは5〜2
0%である。
【0013】塗装装置近傍とその他部の境には、上部よ
り垂れ壁30が設置されている。塗装装置近傍では、塗
装の安定化を図り、給気口15と排気口16の平均風速
はダウンフローの流速を可能な限り小さくする。特に、
有機溶剤系塗料を使用する場合は、ダウンフローの流速
を、平均風速0.2m/sec以上、塗装装置近傍で
は、0.10m/sec以上、0.2m/sec以下、
その他部では0.2m/sec以上、0.3m/sec
以下とする。平均風速0.2m/sec以上とした理由
は、クリーンルーム内に例えば作業員が入る場合には室
内の有機物の環境基準(有機溶剤中毒防止規則:プッシ
ュプル型)とされている最低基準平均風速0.2m/s
ec以上を必要とする環境基準に基づくものである。
【0014】しかし、この風速になるとクリーンルーム
内での塗料カーテンに乱れが生じ、被塗装物の表面に均
一な膜厚を形成することが出来ない。従ってこの乱れを
抑制する必要があり、塗装装置近傍では、0.2m/s
ec以下とする。また、有機物環境基準に定められてい
る室内のダウンフローのばらつきは±50%であるので
0.10m/sec以上とする。一方、その他部ではク
リーンルーム全体の平均風速0.2m/sec以上を必
要とすることから0.2m/sec以上、室内のダウン
フローのばらつきは±50%であるので0.3m/se
c以下とする。この垂れ壁30により、塗装装置近傍と
その他部では、気流の風速が異なるにも係わらず、その
境において気流の乱れはない。また、その他部における
作業員の出入り或いは機械の移動による気流の乱れがカ
ーテン塗装装置近傍に影響することも防止している。
【0015】一方、クリーンルーム10内外の気流を分
離するために、クリーンルーム10内への被塗装物2の
走行口11には雰囲気シール装置41が、クリーンルー
ム10外への被塗装物2の走出口12には雰囲気シール
装置42が設けられ、外気流のクリーンルーム10内へ
の流入が遮断される構成がとられている。雰囲気シール
装置は、被塗装物2の走行口11と走出口12に設けた
吹出ノズル51、51′から給気用空気を、走行口11
の吹出ノズル52からイオン化された給気用空気或いは
空気を、走出口12の吹出ノズル52′から給気用空気
或いは空気を被塗装物2の両面へ互いに向き合う方向に
吹きつけ、そのノズル間に配置した排気口53、53′
から排出することにより、外気に対してクリーンルーム
10をより完全にシールできるので、被塗装物2の走行
風等の外気流から塗料カーテンを保護するとともにクリ
ーンルーム外からの塵の侵入を防ぎ、クリーンルーム1
0内のクリーン度を確保することができる。
【0016】尚、走行口11の吹出ノズル52から吹き
つけられる給気用空気或いは空気は、イオン化すること
により、被塗装物2の静電気を除去し、被塗装物2に付
着した塵を除去するとともに、有機溶剤系塗料を使用す
る場合には静電気による災害を未然に防ぐことが出来る
効果がある。また、クリーンルームがクリーンなオーブ
ンと直結している場合には、上記のような被塗装物2の
走出口12に示した厳密な意味でのシールは必要でな
く、簡易的なクリーンルーム側の吹出口設置、或いは、
クリーンルームの内圧がクリーンなオーブンの内圧より
高く設定可能な圧力調整装置の設置で十分である。その
他の種類の塗装機についても同様である。
【0017】
【実施例】図1に示す本発明のローラータイプのカーテ
ン塗装装置を用いて有機溶剤系塗料の塗装を実施する場
合に、例えば帯状鋼板等の被塗装物2を矢印(→)の方
向に走行させ、その上方に配置した塗装ロール3とドク
ターロール4との間から塗料9をカーテン7状に自由落
下させ、被塗装物2上に塗膜8を形成して塗装を行な
う。カーテン塗装装置1は、塗料が外気に曝される部分
をクリーンルーム10内に収容してある。クリーンルー
ム10は被塗装物2の走行口11および走出口12に設
けた流入外気流に対抗するシール装置41、42と被塗
装物走行位置より下方の塗装装置部換気用排気口16お
よびその他部換気用排気口18とこの被塗装物2より上
方の塗装装置部換気用給気口15およびその他部換気用
給気口17とを有し、且つ上記各開口部以外が密閉され
ている。クリーンルーム10内では、換気流は塗装装置
部換気用給気口15およびその他部換気用給気口17か
ら塗装装置部換気用排気口16およびその他部換気用排
気口18に下向きに流動し、これによりクリーンルーム
10内全体の換気流が緩く下向きに流動させる。
【0018】また、塗装装置部とその他部の境に垂れ壁
30が設置され、塗装装置部の気流の安定化が図られて
いる。尚、クリーンルーム上部の給気口面積は、床面積
の75%、クリーンルーム下部の換気口面積は、床面積
の15%である。この場合に、塗装装置部近傍の風速は
0.10〜0.15m/sec、その他部の平均風速は
0.25m/sec、クリーンルーム室平均では0.2
1m/secである。この結果、クリーンルーム内全体
での環境条件は平均風速0.2m/sec以上保持する
とともにクリーン度も確保され、クリーンルーム内での
作業員の有機物の環境基準は確保され、しかもクリーン
ルーム内でのカーテン塗装での換気流が下向きに流動す
るので、重力方向に自由落下する塗料カーテンを全く乱
すことなく、安定したカーテン塗装が可能となった。加
えて、その他部への作業員の出入り或いは機械の移動に
よるその他部の気流の乱れが塗装装置部へ影響しないの
で、安定したカーテン塗装が可能となった。
【0019】また、被塗装物2の走行口11と走出口1
2に設けたシール装置41、42により被塗装物2の両
面へ相互に向き合う方向に給気の気流を吹き出し、その
間から排気することにより外気に対してクリーンルーム
をシールし、被塗装物2の走行風等の外気流から塗料カ
ーテンを保護するとともにクリーンルーム内のクリーン
度もあわせて確保することが出来る。尚、走行口11の
クリーンルーム外側のノズルの給気用空気は、イオン化
されており、被塗装物2の静電気を除去し、被塗装物2
に付着した塵をクリーンルーム10内への持ち込みを防
止するとともに、静電気による災害を未然に防止してい
る。
【0020】図2に、本発明に係わる塗装装置の別の一
例を示す。被塗装物2は、走行口11を経て直ちにクリ
ーンなオーブン81へ入ること及び走出口12のシール
装置が走出口吹出口14であることを除き図1の例と同
様である。図2の例では、走出口12を介してクリーン
ルーム10とクリーンなオーブン81が直結しており、
走出口12からのクリーン度の汚染はないので走出口に
はオーブンからの熱風の吹出しを防止する目的で簡易な
走出口吹出口14が設置されている。また、一般的にオ
ーブンには圧力調整装置が設置されており、クリーンル
ームへの圧力変動影響も僅少である。従って、図1の例
に比べ走行口シール装置は簡易にも係わらず図1と同様
の効果が得られる。また、走出口吹出口14のかわり
に、クリーンルームの内圧をクリーンオーブンの内圧よ
り高める方法も有効である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の塗装装置及
びその方法は、小さな給気口面積及び排気口面積にて、
塗装に及ぼす気流の発生を防止しながら、クリーンルー
ムのクリーン度を安定して達成可能となり、均一な膜厚
の被覆ができる顕著な効果を奏するものである。とりわ
け、カーテン塗装において、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装装置の一例を示す側面図であ
る。
【図2】本発明に係る塗装装置の別の一例を示す側面図
である。
【図3】従来の塗装装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 カーテン塗装装置 2 被塗装物 3 塗装ロール 4 ドクターロール 6 ドクターブレード 7 塗料カーテン 8 塗膜 9 塗料 1 0 クリーンルーム 1 1 走行口 1 2 走出口 1 3 走行口吹出口 1 4 走出口吹出口 1 5 塗装装置部換気用給気口 1 6 塗装装置部換気用排気口 1 7 その他部換気用給気口 1 8 その他部換気用排気口 1 9、1 9 ′、 2 0、2 0 ′ 風速制御用ダンパ 3 0 垂れ壁 4 1 走行口シール装置 4 2 走出口シール装置 5 1、5 1 ′ クリーンルーム内側吹出ノズル 5 2、5 2 ′ クリーンルーム外側吹出ノズル 5 3、5 3 ′ シール装置排気口 7 1、7 1 ′、 7 2、7 2 ′、 7 3、7 3 ′ シール装
置風速制御用ダンパ 8 1 クリーンなオーブン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−430(JP,A) 特開 平5−166712(JP,A) 特開 平3−249973(JP,A) 特開 平3−164745(JP,A) 特開 昭63−130169(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 15/00 B05C 11/00 - 11/115 B05B 15/00 B05C 5/00 - 5/02 B05D 1/02 - 1/40 B05D 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーンルーム内で塗装する塗装装置に
    おいて、クリーンルーム上部の換気用給気口の総面積を
    クリーンルーム床面積の60%以上80%以下、クリー
    ンルーム底部の換気用排気口の総面積をクリーンルーム
    床面積の5%以上20%以下とし、複数からなる給気口
    と排気口を少なくとも塗装装置部とその他部系統に分割
    、かつ塗装装置部とその他部の境に、クリーンルーム
    上部より垂れ壁を設置し、各給気口系統、排気口系統に
    風速制御用ダンパを設けて塗装機周辺の気体流速を緩和
    させることを特徴とする塗装装置。
  2. 【請求項2】 帯状の被塗装物がクリーンルーム外から
    走行口を経てクリーンルーム内に搬入され、塗装後走出
    口を経てクリーンルーム外に搬出される塗装装置におい
    て、クリーンルーム上部の換気用給気口の総面積をクリ
    ーンルーム床面積の60%以上80%以下、クリーンル
    ーム底部の換気用排気口の総面積をクリーンルーム床面
    積の5%以上20%以下とし、複数からなる給気口と排
    気口を少なくとも塗装装置部とその他部系統に分割し
    かつ塗装装置部とその他部の境に、クリーンルーム上部
    より垂れ壁を設置し、各給気口系統、排気口系統に風速
    制御用ダンパを設けるとともに、クリーンルームへの被
    塗装物の走行口及び走出口に、クリーンルーム内側には
    給気用空気を被塗装物の両面(被塗装物と垂直方向)で
    クリーンルーム外側方向へ吹きつけるノズルを配置し、
    クリーンルーム外側には給気用空気または空気を被塗装
    物の両面(被塗装物と垂直方向)でクリーンルーム内側
    方向へ吹きつけるノズルを配置し、前述のクリーンルー
    ム内外のノズルの間に排気口を設置し、各ノズル及び排
    気口系統に風速制御用ダンパを設けたことを特徴とする
    塗装装置。
  3. 【請求項3】 帯状の被塗装物がクリーンルーム外から
    走行口を経てクリーンルーム内に搬入され、塗装後走出
    口を経て直ちにクリーンな環境のオーブンに搬出される
    塗装装置において、クリーンルーム上部の換気用給気口
    の総面積をクリーンルーム床面積の60%以上80%以
    、クリーンルーム底部の換気用排気口の総面積をクリ
    ーンルーム床面積の5%以上20%以下とし、複数から
    なる給気口と排気口を少なくとも塗装装置部とその他部
    系統に分割し、かつ塗装装置部とその他部の境に、クリ
    ーンルーム上部より垂れ壁を設置し、各給気口系統、排
    気口系統に風速制御用ダンパを設けるとともに、クリー
    ンルームへの被塗装物の走行口に、クリーンルーム内側
    には給気用空気を被塗装物の両面(被塗装物と垂直方
    向)でクリーンルーム外側方向へ吹きつけるノズルを配
    置し、クリーンルーム外側には給気用空気または空気を
    被塗装物の両面(被塗装物と垂直方向)でクリーンルー
    ム内側方向へ吹きつけるノズルを配置し、前述のクリー
    ンルーム内外のノズルの間に排気口を設置し、各ノズル
    及び排気口系統に風速制御用ダンパを設け、さらに、ク
    リーンオーブンへの走出口にオーブンからの気流流入防
    止用の給気用空気の吹出口を設置したことを特徴とする
    塗装装置。
  4. 【請求項4】 帯状の被塗装物がクリーンルーム外から
    走行口を経てクリーンルーム内に搬入され、塗装後走出
    口を経て直ちにクリーンな環境のオーブンに搬出される
    塗装装置において、クリーンルーム上部の換気用給気口
    の総面積をクリーンルーム床面積の60%以上80%以
    、クリーンルーム底部の換気用排気口の総面積をクリ
    ーンルーム床面積の5%以上20%以下とし、複数から
    なる給気口と排気口を少なくとも塗装装置部とその他部
    系統に分割し、かつ塗装装置部とその他部の境に、クリ
    ーンルーム上部より垂れ壁を設置し、各給気口系統、排
    気口系統に風速制御用ダンパを設けるとともに、クリー
    ンルームへの被塗装物の走行口に、クリーンルーム内側
    には給気用空気を被塗装物の両面(被塗装物と垂直方
    向)でクリーンルーム外側方向へ吹きつけるノズルを配
    置し、クリーンルーム外側には給気用空気または空気を
    被塗装物の両面(被塗装物と垂直方向)でクリーンルー
    ム内側方向へ吹きつけるノズルを配置し、前述のクリー
    ンルーム内外のノズルの間に排気口を設置し、各ノズル
    及び排気口系統に風速制御用ダンパを設け、さらに、ク
    リーンルームの内圧をクリーンオーブンの内圧より高く
    設定可能な圧力調整装置を設置したことを特徴とする塗
    装装置。
  5. 【請求項5】 クリーンルームへの被塗装物の入口の少
    なくともクリーンルーム外側から被塗装物に吹きつける
    給気用空気或いは空気をイオン化する装置を設置するこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の塗
    装装置。
  6. 【請求項6】 塗装装置としてカーテンコータを配置す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の塗装装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の塗装装置を用いて、塗装
    機周辺の給気風速を 0.10m/sec以上、0.20
    m/sec以下、その他部の給気風速を0.20m/s
    ec以上、0.30m/sec以下、全体の給気平均風
    速を0.20m/sec以上とすることを特徴とする有
    機溶剤系塗料のクリーンルーム内における塗装方法。
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