JP2516149Y2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2516149Y2
JP2516149Y2 JP1991078162U JP7816291U JP2516149Y2 JP 2516149 Y2 JP2516149 Y2 JP 2516149Y2 JP 1991078162 U JP1991078162 U JP 1991078162U JP 7816291 U JP7816291 U JP 7816291U JP 2516149 Y2 JP2516149 Y2 JP 2516149Y2
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liquid
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JP1991078162U
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Inventor
紀夫 岩波
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は一般にカーテンコータと称される
従来の塗工装置の一例を示すもので、送りロール1によ
り水平方向に移動される原紙等のウェブ2の上方に、図
示しないフレームや取付部材を介してウェブ2幅方向
(図面に対し直角な方向)に延びる給液ヘッダ3を吊下
げ固定し、該給液ヘッダ3の内部にウェブ2幅方向に延
びる塗液溜まり4を形成し、該塗液溜まり4と給液ヘッ
ダ3下端との間にウェブ2幅方向に延びるスリット5を
設けたものである。
【0003】尚、6は給液ヘッダ3の取付フレーム、7
は塗液、8は塗液7の液膜である。
【0004】給液ヘッダ3の塗液溜まり4に供給された
塗液7は、塗液溜まり4からスリット5を通りカーテン
状の液膜8となって下方に吐出され、送りロール1によ
り水平に移動しているウェブ2の表面に塗工される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の塗工装置においては、給液ヘッダ3から吐出された
塗液7がウェブ2に対し直角に衝突するようになってい
る為、ウェブ2の濡れ性が悪い場合に、ウェブ2に対す
る塗液7のなじみ具合が悪く、ウェブ2に塗液7の弾き
が生じてウェブ2幅方向に塗工むらが生じることがあっ
た。
【0006】本考案は、上述の実情に鑑みてなしたもの
で、ウェブ等の連続帯状体の濡れ性が悪い場合でも塗液
を連続帯状体の幅方向に均一に塗工することができる塗
工装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、略水平方向に
移動される連続帯状体を円弧状に曲げて下方向きに案内
するガイド部材を設け、該ガイド部材により円弧状に曲
げられた前記連続帯状体のコーナ部の上方位置に、前記
連続帯状体の幅方向にカーテン状に塗液を吐出し得る給
液ヘッダを設けたことを特徴とする塗工装置に係るもの
である。
【0008】
【作用】従って本考案では、給液ヘッダからカーテン状
に吐出された塗液が、ガイド部材により円弧状に曲げら
れた連続帯状体のコーナ部に対し鋭角に衝突して塗工さ
れる。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0010】図1〜図3は本考案の一実施例を示すもの
で、図中図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わ
している。
【0011】尚、本実施例では塗工装置を上下二段に設
けてウェブの両面を塗工し得るようにした例を示す。
【0012】図示するように、ウェブ(連続帯状体)2
のライン中に、送りロール9を介し略水平方向に移動さ
れるウェブ2を円弧状に巻き掛けて下方向きに案内する
ガイドロール(ガイド部材)10を設け、該ガイドロー
ル10により円弧状に曲げられた前記ウェブ2のコーナ
部11の上方位置に、ウェブ2の幅方向にカーテン状に
塗液7を吐出し得る給液ヘッダ12を設け、該給液ヘッ
ダ12と前記ガイドロール10とにより第一の塗工装置
13を構成する。
【0013】更に、前記第一の塗工装置13の下方位置
に、前記ガイドロール10と平行に延びる円筒形のウェ
ブ浮上装置(ガイド部材)14を設け、前記ガイドロー
ル10から垂直に導いたウェブ2を、前記給液ヘッダ1
2により塗工される面が上側となるよう送りロール15
により反転させて前記ウェブ浮上装置14の上側に導
き、該ウェブ浮上装置14の図1中左側外周面にウェブ
2を円弧状に巻き掛け、該円弧状に巻き掛けられたウェ
ブ2のコーナ部16の上方位置に、ウェブ2の幅方向に
カーテン状に塗液7を吐出し得る給液ヘッダ17を設
け、該給液ヘッダ17と前記ウェブ浮上装置14とによ
り第二の塗工装置18を構成する。
【0014】前記ウェブ浮上装置14は、ウェブ2が通
過する部分の表面に複数のエア吹出口19を開口した中
空円筒形の本体20内にエア21を供給し得るようにし
たもので、第一の塗工装置13により塗工されたウェブ
2の塗工面を、前記エア吹出口19から吹出すエア21
によって本体20から浮上させた状態で円弧状に案内し
得るようになっている。
【0015】又、前記両塗工装置13,18のガイドロ
ール10及びウェブ浮上装置14の近傍位置には、平面
形状がコの字形のリターンパン22,23を夫々設けて
該リターンパン22,23と給液ヘッダ12,17との
相対関係位置を、第一の塗工装置13を例にとった場合
図2及び図3に示すようにし、ウェブ2の幅寸法以上に
吐出される塗液7の余剰分の回収、及び塗工不要時に図
1中二点鎖線で示す位置に後退させた給液ヘッダ12,
17の塗液7の回収を行い得るようにする。
【0016】尚、前記各リターンパン22,23により
ウェブ2の幅寸法以上に吐出される塗液7の余剰分を良
好に回収し得るよう前記ガイドロール10及びウェブ浮
上装置14の幅寸法がウェブ2の幅寸法より若干小さく
設定されることは勿論である。
【0017】更に、前記ウェブ2の各コーナ部11,1
6の上流側に、移動するウェブ2に帯同して発生する空
気の流れを除去する為の遮風装置24,25を設ける。
【0018】又、前記第一の塗工装置13のリターンパ
ン22の下方位置には、ガイドロール10から送りロー
ル15に向けて垂直に移動するウェブ2の塗工面を乾燥
させる為のドライヤ26を設け、前記第二の塗工装置1
8の下流側には、ウェブ浮上装置14から送られるウェ
ブ2の両面を乾燥させる為のドライヤ27を設ける。
【0019】而して、第一の塗工装置13では、給液ヘ
ッダ12からカーテン状に吐出された塗液7が、ガイド
ロール10により円弧状に曲げられたウェブ2のコーナ
部11に対し鋭角に衝突して塗工され、更に、第二の塗
工装置18では、前記第一の塗工装置13により塗工さ
れたウェブ2の面と反対の面が同様にして塗工され、ウ
ェブ2両面の塗工が完了する。
【0020】従って上記実施例によれば、両塗工装置1
3,18において、給液ヘッダ12,17からカーテン
状に吐出される塗液7が、ガイドロール10及びウェブ
浮上装置14により円弧状に曲げられたウェブ2のコー
ナ部11,16に対し鋭角に衝突して塗工されるので、
従来のようにウェブ2に対し塗液7を直角に衝突させる
ようにした場合と比較して塗液7の衝突力を大幅に緩和
することができ、よって、ウェブ2の濡れ性が悪い場合
でもウェブ2に塗液7の弾きを生じさせることなく、塗
液7をウェブ2幅方向に均一に塗工することができる。
【0021】更に、前記した如く塗液7を円弧状に曲げ
られたウェブ2のコーナ部11,16に対し鋭角に衝突
させて塗工するようにしているので、延性の低い塗液7
をウェブ2に塗工する場合に塗液7が延び易く、ウェブ
2に対する塗液7のなじみ具合が良い。
【0022】又、塗液7が塗工されるウェブ2のコーナ
部11,16では、ウェブ2の移動方向が変更されるこ
とによりウェブ2に帯同して発生する空気の流れが弱
く、カーテン状に吐出される塗液7に対する前記空気の
流れの影響が少ない。
【0023】又、本実施例の如く両面同時塗工設備とし
て二つの塗工装置13,18を設置する場合に、比較的
小さな空間に設置することができる。
【0024】尚、本考案の塗工装置は、上述の実施例に
のみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0025】
【考案の効果】本考案の塗工装置によれば、下記の如き
種々の優れた効果を奏し得る。
【0026】(I)給液ヘッダからカーテン状に吐出し
た塗液を、ガイド部材により円弧状に曲げられた連続帯
状体のコーナ部に対し鋭角に衝突させて塗工するように
しているので、塗液の衝突力を大幅に緩和することがで
き、よって、連続帯状体の濡れ性が悪い場合でも連続帯
状体に塗液の弾きを生じさせることなく、塗液を連続帯
状体の幅方向に均一に塗工することができる。
【0027】(II)給液ヘッダからカーテン状に吐出
した塗液を、ガイド部材により円弧状に曲げられた連続
帯状体のコーナ部に対し鋭角に衝突させて塗工するよう
にしているので、延性の低い塗液を連続帯状体に塗工す
る場合に塗液が延び易く、連続帯状体に対する塗液のな
じみ具合が良い。
【0028】(III)塗液が塗工される連続帯状体の
コーナ部では、連続帯状体の移動方向が変更されること
により連続帯状体に帯同して発生する空気の流れが弱
く、カーテン状に吐出される塗液に対する前記空気の流
れの影響が少ない。
【0029】(IV)両面同時塗工設備として二つの塗
工装置を設置する場合に、比較的小さな空間に設置する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略図である。
【図2】本考案の一実施例における第一の塗工装置の平
面図である。
【図3】図2のIII−III方向の矢視図である。
【図4】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
2 ウェブ(連続帯状体) 10 ガイドロール(ガイド部材) 11 コーナ部 12 給液ヘッダ 13 第一の塗工装置 14 ウェブ浮上装置(ガイド部材) 16 コーナ部 17 給液ヘッダ 18 第二の塗工装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平方向に移動される連続帯状体を円
    弧状に曲げて下方向きに案内するガイド部材を設け、該
    ガイド部材により円弧状に曲げられた前記連続帯状体の
    コーナ部の上方位置に、前記連続帯状体の幅方向にカー
    テン状に塗液を吐出し得る給液ヘッダを設けたことを特
    徴とする塗工装置。
JP1991078162U 1991-09-02 1991-09-02 塗工装置 Expired - Lifetime JP2516149Y2 (ja)

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JP1991078162U JP2516149Y2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 塗工装置

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JPH0522065U JPH0522065U (ja) 1993-03-23
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EP0197493A2 (en) * 1985-04-01 1986-10-15 Wang Zhongjun Vertical drawing curtain coating method and apparatus

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