JP3212625B2 - 自動2輪車のベルト式変速機 - Google Patents

自動2輪車のベルト式変速機

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JP3212625B2
JP3212625B2 JP04260191A JP4260191A JP3212625B2 JP 3212625 B2 JP3212625 B2 JP 3212625B2 JP 04260191 A JP04260191 A JP 04260191A JP 4260191 A JP4260191 A JP 4260191A JP 3212625 B2 JP3212625 B2 JP 3212625B2
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昭夫 矢ケ崎
通雄 阿隅
淳二 湖中
一興 浮穴
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願は自動2輪車のベルト式
変速機に係り、特に伝動ケースにベルト冷却風の排風通
を設け、その出口側にキャップを取付けたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】このようなものの一例として、例えば、
特開平1−229170号公報記載のものがある。この
ものはベルト式変速機のカバーの中間部側面にベルト冷
却風の排風口を下向きに形成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式で
は雨天に水たまり等を走行するとき、ある速度域では前
輪によって後方へ跳ね上げられた水がフロア下から車体
サイドを通り、ベルト式変速機ケースの排風口付近を直
撃することがある。勢いの強いしぶきにより伝動ケース
内へ水が入るとベルトスリップが生じるおそれがあるた
め、この水の侵入を防止する必要がある。このための手
段としては、以下の乃至が考えられる。排風口の
通路を長くする。但し、この場合は理想的な排風経路が
取りにくく、かつ変速機カバーを成形するとき型抜き上
の制約が多くなる。排風口の通路を迷路にする。但
し、この場合には排風効率が低下する。排風口出口に
外側方へ張り出す壁を立てる。但し、この場合にはバン
ク角との関係により制約がある。排風口の形成場所を
例えばより後輪に近い位置等へ変える。但し、この場合
には伝動ケース内における冷却風の圧力、風の流れに対
して理想的な排風口位置が得られない。また、後輪から
のしぶきが入り易くなる。そこで本発明の目的は係る諸
問題を解決して前輪による跳ね上げ水が伝動ケース内へ
侵入することを有効に阻止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る自動2輪車のベルト式変速機は、伝動
ケース内を上下方向へ延びる排風通路と、その下部に連
通して下向きに開口するキャップを備え、前記排風通路
から前記キャップを経由して排風を外部へ排出するもの
において、前記キャップは上下に開口した中空の本体部
を備え、この本体部は上半部側の上 部と下半部側の下部
とを備え、前記上部は上端開口部で前記排風通路内に接
続されるとともに、下部は後方へ張り出した後部を一体
に形成し、この後部の上部壁を前記上部の前記上端開口
部よりも下方位置から後方へ延出する折れ曲がり段部と
することにより本体部を略階段状に形成して前記本体部
下部の内側を上部の内部と連通しかつ上部よりも後方へ
拡大された拡大空間とし、この拡大空間のうち前記折れ
曲がり段部の下方を下向きに開放するとともに、前記上
部の上端側開口部の下方となる部分を板状部で覆ったこ
とを特徴とする。
【0005】また、前記キャップにおける板状部の向き
を車体後方へ向かって斜め下がりにすることもできる。
なお、本願において伝動ケースの上下方向とは、この伝
動ケースを備えた自動2輪車を基準とし、前後方向とは
同じくこの伝動ケースを備えた自動2輪車における進行
方向を基準とする。またキャップの上下方向及び前後と
は、このキャップの取付状態にある伝動ケースを基準と
してその上記上下及び前後の各方向と一致する方向を意
味するものとする。
【0006】
【作用】変速機に設けた排風通路の出口側に対し、別体
のキャップを取付けると、板状部が排風の出口部を覆う
ので前輪の跳ね上げ水が出口部から内部へ侵入しにくく
なる。このため変速機カバー自体の構造は、水の侵入を
防止するための特別な構造に変更する必要がなく、従来
通りのままでよいので、従来通りの理想的な排風出口
置を維持でき、かつ型抜性も従来と異ならない。
【0007】また、キャップの後部に後端壁と折れ曲が
り段部とを設け、折れ曲がり段部の下方を下向きに開口
したので、走行時にキャップの最も後方側の壁となる後
端壁にへばりつくようにして排風通路内へ逆流しようと
する雨水を、折れ曲がり段部が雨水の跳ね返し段部とし
て機能し、これを確実に跳ね返す。その結果、ベルトの
滑りを確実に防止できる。
【0008】そのうえ、下部の内側に形成され拡大空間
のうち、折れ曲がり段部の下方を下 向きに開放させた
とにより、本体部上端部側における開口部の下方となる
分を板状部で覆っても、排風口の通路断面積を拡大でき
る。しかも、折れ曲がり段部の存在によってキャップを
補強でき、取付状態を安定できる。
【0009】さらに、本体部上端の開口部側を折れ曲が
り段部よりも上方へ突出させることにより、排風の実質
的通路を構成する部分が排風通路から本体部へ変化する
部分である接続部を排風上流側へ位置させたので、キャ
ップと排風通路の接続部における開口面積を小さくして
接続部からの雨水の浸入を防止しし易くする。
【0010】さらにまた、板状部の向きを車体後方へ向
かって斜め下がりにすれば、走行風によって出口部を負
圧にできるので、冷却空気の抜けが良好になりベルトに
対する冷却性を向上できる。また、排風口内への水の侵
入を効果的に防止できる。
【0011】
【実施例】図1乃至図10に本発明の一実施例を示す。
図1は本発明を適用したスクータ型自動2輪車の要部左
側面形状を一部切欠いて示す図である。車体フレーム1
の前部には前輪Wf が支持され、後部にはスイング式の
パワーユニット2を介して後輪Wr が支持されている。
パワーユニット2は、リヤクッション3により車体フレ
ーム1の間に懸架され、エンジン4と伝動ケース5とか
らなる。伝動ケース5の側方は変速機カバー6により覆
われ、内部には公知のベルト式変速機7が収容されてい
る。
【0012】図2はパワーユニット2の前後方向におけ
る全断面であり、図3は図1のA−A線に沿う拡大断面
である。これらの図から明らかなように、伝動ケース5
は外側方へ開口するケース本体8とこの開口部を覆う変
速機カバー6とからなる。
【0013】ベルト式変速機7は駆動プーリ9aと従動
プーリ9b並びにこれらの間に巻き掛けられたVベルト
10とを備え、駆動プーリ9aはエンジン4のクランク
軸11と、従動プーリ9bはリダクションギヤ12を介
して後輪車軸13とそれぞれ接続している。
【0014】変速機カバー6はその拡大側面形状を図4
に、そのB−B線断面を図5にそれぞれ示すように、駆
動プーリ9a側へ冷却風を導入するため変速機カバー6
の前方に前向き開口する導風口14と、Vベルト10を
冷却した後の冷却風を伝動ケース5外へ排出するため、
駆動プーリ9a及び従動プーリ9bの中間部に、変速機
カバー6の肉厚内を上下方向へ延びる排風通路15とそ
の下端開口部16を備える。導風口14から伝動ケース
5内へ入った冷却空気a(図2、5、6)はVベルト1
0を冷却してから排風通路15内を下方へ流れて後述す
るキャップの開口部より外部へ出る。なお、導風口14
は図示省略のダクトの一端部に接続しており、このダク
トの他端はパイプ状の車体フレーム1へ接続し、車体フ
レーム1内を導風路として外気を伝動ケース5内へ供給
可能となっている。なお、図2、5及び7は、後述する
キャップが取付けられていない状態の伝動ケース側のみ
を示す。
【0015】図6は図3のC矢示方向から排風口16部
分を一部切欠いて示す図、図7は図3のD矢示方向から
排風口16を拡大して示す図である。図6及びこれに対
応する形で排風通路15からキャップ17を分離して示
す図10より明らかなように、排風通路15は煙突状に
変速機カバー6の内側へ底部から上部へ向かって一体に
形成され、図10に明らかなように、通路断面積がほぼ
一定の一般部15aと通路断面積が拡大した間口拡大部
15bを備える。間口拡大部15bは一般部15aの間
口を車体後方側(図6及び10では車体後方をそれぞれ
図の左側に示す。なお、図1、2、4、5及び8はそれ
ぞれ図の右側が車体後方側となる)に間口を広げるよう
に拡大した部分であり、その下端部が下端開口部16に
なる。また、後方へ間口を広げたことにより、排風通路
15の壁部のうち後部側は一般部15aから間口拡大部
15bに連続する部分が段部20をなして、一般部15
aから車体後方へ向かって略水平に延びている。段部2
0は変速機カバー6の底部から若干上方へ入り込んだ位
置に形成されている。排風通路15の上部19は変速機
カバー6内側の空間内上部へ連通し、下部の下端開口部
16は変速機カバー6外部の外気と連通する。間口拡大
部15b及び下端開口部16は排風通路15の上部19
側よりも間口が広くなっている。
【0016】排風通路15の内部にはキャップ17が
端開口部16側から挿入取付けされている。キャップ1
7は、下端開口部16側へ嵌合される本体部部18とこ
れから一体に排風通路の一般部15aにおける長手方向
へ延びる取付脚22を備える。本体部18は上下に開口
された中空の部材であって上半部側の上部18dと下半
部側の下部18eを備え、その下部18eには板状部1
8aが形成されている。板状部18aは排風通路15の
延長上にある本体部18の下部18eにおける開口部を
部分的に覆うとともに、進行方向(図6の右側)に向か
って前部側が斜め上向きに配設されている。キャップ1
の外観拡大形状を図8に示すように、板状部18aを
形成した本体部18は下端開口部16側から間口拡大部
15bへ嵌合可能な大きさであり、かつその車体後方側
部分は後部18bをなし、後端壁18cと段部20に重
なる折れ曲がり段部21を有する。すなわち本体部18
の後部18bは排風通路15の後部壁が一般部15aか
ら間口拡大部15bへ段部20を介して階段状に変化し
ているのに対応して、本体部18の一部で一般部15a
内へ嵌合する上部18dから折れ曲がり段部21を介し
て後端壁18cへと階段状に変化し、折れ曲がり段部2
1は本体部18の上部から車体後方へ向かって略水平に
延びている。また、本体部18からは排風通路15内を
下方から上方へ貫通するよう延出する一対の取付脚22
が形成され、各々の先端に上部19と係合する爪部23
が外向きに形成されている。前後の爪部23間の間隔d
(図8)は排風通路15の上部19における間口幅d1
(図6)よりも若干大きめになっている。
【0017】さらに、本体部18の取付脚22を除いた
部分のうち最も高い部分である上部18dの上端部は排
風通路15の一般部15a内へ嵌合して接続部17aを
形成している。接続部17aは取付脚22を除くキャッ
プ17における実質的な排風通路形成部の流上端部で
あり、排風の実質的通路構成部分が排風通路15の一般
部15aから本体部18へ切り替わる際の変化部であ
り、折れ曲がり段部21よりも上方(排風上流側)に位
置している。
【0018】キャップ17は適宜なプラスチック等比較
的弾性に富む材料で形成され、取付脚22を弾性変形さ
せつつ排風通路15内へ挿入し、爪部23を排風通路1
5の上部19から突出させかつ自己の復元弾性により外
方へ開かせて係合させることにより排風通路15へワン
タッチ取付けできる。このとき、取付脚22は排風通路
15の一般部15a内へ収容され、後部18bの折れ曲
がり段部21が段部20と重なることにより上方移動を
規制されるとともに、本体部18の外端部すなわち伝動
ケース5の外部に臨む部分は下端開口部16内へ収容さ
れるのでキャップ17のほぼ全体が排風通路15内へ収
容され、かつ板状部18aが下端開口部16のうち一般
部15aの延長部分を覆う。なお、図1の排風通路15
及びキャップ17は寸法を誇張してある。
【0019】再び図3において、変速機カバー6と共に
伝動ケース5を構成するケース本体8は、その背面24
の上下端部に背面リブ25を車体中心側へ一体に突出形
成してある。また、背面24には変速機カバー6側へ向
って突出する内面リブ26が複数設けられている。こ
のように、背面リブ25を設けて背面24とで略I字状
断面を構成することによりケース本体8の剛性を高くで
きるので、内面リブ26は幅を小さくでき、伝動ケース
5内部における変速機等の部品収容スペースを大きくし
て、軽量高剛性な伝動ケース5を得ることが可能とな
る。
【0020】図9はこのケース構造の応用であり、騒音
低減として変速機カバー6を弾性部材27を介してフロ
ーティング支持し、かつ背面24側におけるI字状断面
の外側を吸音材28等の取付スペースとして活用してい
る。符号29は吸音材28の抑えプレートであり、背面
24へネジ止めされる。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。キャッ
プ17は弾性を有する材料からなり、この弾性力を利用
して排風通路15内へ挿入取付けするので、変速機カバ
ー6側にキャップ17を取付けるための特別な加工を必
要としない。このキャップ17の取付状態では前輪Wf
による跳ね上げ水のうち車体前方から車体後方のキャッ
プ17へ向かうものは、図6の仮想線bで示すように、
本体部18の板状部18aへ衝突して滴下するため、下
端開口部16から排風通路15内へ侵入することを阻止
される。したがって、跳ね上げ水が伝動ケース5内へ侵
入することによるベルト式変速機7に対する悪影響の発
生が事前に防止される。
【0022】さらに、上部18dの上端開口部を下方へ
延長した部分に相当する下部18eの部分を覆う板状部
18aを設けるに際し、変速機カバー6側には何ら変更
を加えず従来同様のままでよいから、変速機カバー6の
成形時における型抜性は従来と同じく、かつ排風通路1
5及び下端開口部16の位置も従来通りに最も理想的な
場所に設定されたままにできる。また、キャップ17は
排風通路15の内側に取付けられているため、変速機カ
バー6の外側方へ張り出すことがないので、車体のバン
ク角に影響することがない。そのうえ、キャップ17の
弾性を利用した装着のため、変速機カバー6側に取付タ
ップ等を何ら加工せずにワンタッチで取付可能である。
【0023】また、キャップ17の後部18bに後端壁
18cと折れ曲がり段部21とを設けたので、走行時に
キャップ17の最も後方側の壁となる後端壁18cにへ
ばりつくようにして排風通路15の一般部15a内へ逆
流しようとする雨水を、折れ曲がり段部21が雨水の跳
ね返し段部として機能し、これを確実に跳ね返す。その
結果、ベルトの滑りを確実に防止できる。
【0024】そのうえ、排風通路15のうち実質的通路
部分である一般部15a及び本体部18の上部18dと
の接続部17aよりも下方位置にて車体後方側へ延出す
る折れ曲がり段部21を設け、この下方部分を下向きに
開口させて排風の出口部分とすることにより、排風通路
15の一般部15a直下の開口部分を板状部18aで覆
っても、排風出口部分の通路断面積を拡大できる。その
うえ、折れ曲がり段部21の存在によってキャップ17
を補強でき、取付状態を安定できる。
【0025】しかも、本体部18における上部18dの
上端部でもある接続部17aを折れ曲がり段部21より
高い位置すなわち排風上流側へ位置させたので、本体
部18の上部18dと一般部15aの接続部となる接続
部17aにおける開口面積を小さくして接続部17aか
らの雨水の浸入を防止し易くすることができる。
【0026】さらに、このパワーユニット2を異なる車
体へ搭載することによりバリエーション車種を作る際
も、本来ならば前輪Wf と排風通路15との位置関係の
変化等により車体形状によって水侵入の程度が左右され
るにもかかわらず、単にキャップ17を取付けるだけで
このような場合でも跳ね上げ水が伝動ケース内へ侵入す
ることを阻止できるから、この場合でも特別に変速機カ
バー6の構造を変更する必要がない。
【0027】しかも、板状部18aが弾性部材でありか
つ板状をなしてある程度の幅を有するため、伝動ケース
5から漏れ出る、Vベルト10の摩擦等による騒音を減
少できるとともに、この弾性部材からなる板状部18a
を飛び石などから有効に保護できる。
【0028】そのうえ、板状をなす板状部18aの向き
を車体後方へ向かって斜め下がりにしたので、走行風に
よってルーバー出口を負圧にできるので、冷却空気の抜
けが良好になり、Vベルト10に対する冷却性を向上で
きる。また、排風通路15内への水の侵入を効果的に防
止できる。
【0029】
【発明の効果】本願発明は、変速機の排風通路下部に別
体のキャップを取付、排風通路からキャップを介して排
風するとともに、キャップにおける中空状をなす本体部
の下部に設けた板状部が本体部上部の開口部下方となる
部分を覆うので前輪の跳ね上げ水がキャップの下部から
直接排風通路へ向かって直接には侵入しにくくなる。こ
のため変速機カバー自体の構造は、水の侵入を防止する
ための特別な構造に変更する必要がなく、従来通りのま
までよいので、従来通りの理想的な排風口位置を維持で
き、かつ型抜性も従来と異ならないようにできる。
【0030】また、キャップの本体部後部に折れ曲がり
段部を設けたので、走行時に折れ曲がり段部下方の開口
部から下部空間内へ入ってその壁面にへばりつくように
して排風通路内へ逆流しようとする雨水を戻すので、折
れ曲がり段部が雨水の跳ね返し段部として機能し、これ
を確実に跳ね返す。その結果、ベルトの滑りを確実に防
止できる。
【0031】そのうえ、折れ曲がり段部の下方部分を下
向きに開口させたので、排風通路の延長上となる本体部
の下部を板状部で覆っても、排風口の通路断面積を拡大
できる。しかも、折れ曲がり段部の存在によってキャッ
プを補強でき、取付状態を安定できる。
【0032】さらに、本体部上部の上端部側が折れ曲が
り段部よりも上方になるので、実質的な排風の通路構成
部分が排風通路からキャップの本体部へ変化する部分で
ある排風通路の接続部を折れ曲がり段部よりも排風上流
側へ位置させることができ、キャップと排風通路の接続
部における開口面積を小さくして接続部からの雨水の浸
入を防止しし易くすることができる。
【0033】さらにまた、板状部の向きを車体後方へ向
かって斜め下がりにすれば、走行風によって出口部を負
圧にできるので、冷却空気の抜けが良好になりベルトに
対する冷却性を向上できる。また、排風口内への水の侵
入を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車体要部の一部切欠き左側面図
【図2】 要部の前後方向全断面図
【図3】 図1のA−A線に沿う拡大断面図
【図4】 要部の拡大側面図
【図5】 図4のB−B線に沿う拡大断面図
【図6】 要部を図3のC矢示方向から一部破断して示
す図
【図7】 要部を図3のD矢示方向から示す図
【図8】 要部の斜視図
【図9】 図3に対応する要部の部分変更図
【図10】要部を分解して図6に対応させて示す図
【符号の説明】
2:パワーユニット、5:伝動ケース、6:変速機カバ
ー、7:ベルト式変速機、15:排風通路、15a:一
般部、15b:間口拡大部、16:下端開口部、17:
キャップ、17a:接続部、18:本体部、18a:板
状部、18b:後部、18c:後端壁、18d:上部、
18e:下部
フロントページの続き (72)発明者 浮穴 一興 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−232979(JP,A) 特開 昭63−270230(JP,A) 実開 昭59−27123(JP,U) 実開 昭57−84797(JP,U) 実開 平2−65617(JP,U) 実開 昭60−61976(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04 B62J 39/00 B62M 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動2輪車のベルト式変速機であって、
    外側方へ開口するケース本体と、この開口部を覆う変速
    機カバーとを備えるとともに、この変速機の伝動ケース
    にベルト冷却風を外部へ排出するため、伝動ケース内を
    上下方向へ延びる排風通路と、その下部に連通して下向
    きに開口するキャップを備え、前記排風通路から前記キ
    ャップを経由して排風を外部へ排出するものにおいて、前記キャップ(17)は上下に開口した中空の本体部
    (18)を備え、この本体部(18)は上半部側の上部
    (18d)と下半部側の下部(18e)とを備え、前記
    上部(18d)は上端開口部で前記排風通路(15)内
    に接続されるとともに、下部(18e)は後方へ張り出
    した後部(18b)を一体に形成し、この後部(18
    b)の上部壁を前記上部(18d)の前記上端開口部よ
    りも下方位置から後方へ延出する折れ曲がり段部(2
    1)とすることにより本体部(18)を略階段状に形成
    して前記本体部下部(18e)の内側を上部(18d)
    の内部と連通しかつ上部(18d)よりも後方へ拡大さ
    れた拡大空間とし、この拡大空間のうち前記折れ曲がり
    段部(21)の下方を下向きに開放するとともに、前記
    上部(18d)の上端側開口部の下方となる部分を板状
    部(18a) で覆ったことを特徴とする自動2輪車のベ
    ルト式変速機。
  2. 【請求項2】 前記キャップ(17)における板状部
    (18a)の向きが車体後方へ向かって斜め下がりにな
    っていることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪
    車のベルト式変速機。
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Cited By (1)

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