JP3212575B2 - チャイルドシート - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の座席に設
けられるチャイルドシートに関し、特に、自動車の座席
に一体に組み込まれたチャイルドシートの改良に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】自動車内での子供の安全を確保するため
に、チャイルドシートの着用が法律上義務化されようと
している。現在市販されている従来技術によるチャイル
ドシートは、一般に、自動車の座席に重畳して取り付け
られるように自動車から独立した単体シートから成って
いる。

【０００３】このチャイルドシートは、一般に、自動車
に装備されているシートベルトを利用して自動車の座席
に固定しているが、子供が自動車に乗車しないときに
は、自動車の座席を有効利用するために取り外されるこ
とが多く、このため、チャイルドシートを必要に応じて
着脱しなければならないため、取り扱いが面倒であっ
た。このため、チャイルドシートの購入を控えることが
多く、またチャイルドシートを購入してもその使用を怠
ることが多く、チャイルドシートの普及を阻害する要因
となっている。

【０００４】また、この従来技術のチャイルドシート
は、自動車の座席とは別体のシートから成っているため
に、全体的に大型化し、自動車の座席に取り付けられた
使用状態では、自動車の座席の大きな面積部分を占拠
し、一般搭乗者にとってはチャイルドシートがうっとう
しく、また自動車の座席の表面を傷つける虞があった。

【０００５】このような従来技術の欠点を回避するため
に、チャイルドシートを自動車の座席に折り畳み自在に
装備した種々のチャイルドシートが提案されている。例
えば、自動車のシートバックの背面下部に設けられた凹
部に折り畳みアームを介して開閉自在に収納された幼児
用椅子（実公平１−１８４２３号公報参照）や自動車の
座部の一部を昇降自在に支持して形成される幼児用シー
トとシートバックの一部に開閉自在に支持された幼児拘
束部材とから成るベビーシート（実開昭６１−１０３２
３６号公報参照）及びシートバックの正面に枢動自在に
支持された幼児用シートからなるチャイルドシート（特
開平５−１６２５７５号公報参照）が提案されている。

【０００６】しかし、これらのチャイルドシートは、幼
児が着座すべき座部が自動車本体の座部から浮き上がっ
て支持されるため、幼児用の座部が不安定となる上にこ
の座部を下支えする機構が幼児の重みに充分に耐えるも
のであることが必要であり、従って構造が複雑で大型化
する。

【０００７】また、チャイルドシートを閉じた不使用状
態で自動車の座席のクッション性がチャイルドシート部
分によって低下し、更にチャイルドシート部分が自動車
の座席の外観を阻害する上に一般搭乗者に違和感を付与
し乗り心地を低下する欠点があった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する１つの課題は、不使用時には、外観を害することな
く邪魔にならないように折り畳まれ、使用時には展開し
て容易に使用することができるチャイルドシートを提供
することにある。

【０００９】本発明が解決しようとする他の課題は、折
り畳まれた不使用状態では、一般搭乗者が違和感を生ず
ることなく、通常の座席と同じ感覚で高いクッション性
を維持しつつ着座すことができるようにしてチャイルド
シートを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の課題解決
手段は、自動車の座席の背もたれの内部に折り畳まれた
不使用状態と背もたれから前方に展開して子供が着座で
きる使用状態との間を可動的に取り付けられたチャイル
ドシート本体を備え、チャイルドシート本体は、不使用
状態では自動車の座席の背もたれの表面とほぼ同一とな
る背面を有して不使用状態では自動車の座席の背もたれ
となるチャイルド座部を有し、また不使用状態では自動
車の座席の背もたれの内部に入り込み使用状態では自動
車の座席の背もたれの表面とほぼ同一の表面となるとな
るように変位するチャイルド背もたれを有し、チャイル
ド座部とチャイルド背もたれとは、チャイルド座部が車
体側の座部の上にほぼ水平な状態で展開することに伴っ
てチャイルド背もたれが車体側の背もたれにほぼ一致す
る位置まで前進するようにリンク機構によって連動して
開閉し、このチャイルドシート本体は、チャイルド座部
が取り付けられる座部取り付け部材と、チャイルド背も
たれが取り付けられる背もたれ取り付け部材と、自動車
の座席の背もたれの内部に設置されたベース部材とを備
え、リンク機構は、座部取り付け部材を展開したり折り
畳んだりする座部リンク機構と背もたれ取り付け部材を
展開したり折り畳んだりする背もたれリンク機構とを含
み、このリンク機構は、座部取り付け部材と背もたれ取
り付け部材とをベース部材に折り畳み、展開自在に連結
し、且つ座部リンク機構は、座部取り付け部材と背もた
れ取り付け部材とを相互に連結するように座部取り付け
部材の枢支部に近い部分と背もたれ取り付け部材の上端
付近との間に枢支されたリンクアームから成っているこ
とを特徴とするチャイルドシートを提供することにあ
る。

【００１１】本発明の第２の課題解決手段は、第１の課
題解決手段によるチャイルドシートであって、背もたれ
リンク機構は、ベース部材と背もたれ取り付け部材との
間に枢支して取り付けられて背もたれ取り付け部材とベ
ース部材とを連結する上下各１対のリンクアームから成
り、座部リンク機構のリンクアームは、背もたれリンク
機構の上方のリンクアームを枢支するピボットピンに枢
支されていることを特徴とするチャイルドシートを提供
することにある。

【００１２】このように、チャイルドシートが使用状態
ではチャイルド座部が車体側の座部の上に乗ると、チャ
イルド座部は幼児の重みに充分に耐えることができる上
に、特別に大掛かりな支持手段を必要とすることがな
く、また不使用状態では自動車の座席の背もたれの内部
に折り畳まれると、チャイルドシートが邪魔になること
がなく、一般の搭乗者はこのチャイルドシートが組み込
まれた座席に着座することができる。

【００１３】また、チャイルドシートは、不使用状態で
は、自動車の座席の背もたれの表面とほぼ同一となる座
部背面を有すると、一般搭乗者が違和感を生ずることな
く、通常の座席と同じ感覚で着座することができる。特
に、チャイルドシートのチャイルド座部の背面が一般搭
乗者の座席の背もたれとして機能するので、一般座席の
背もたれのクッション性を害することがなく、高い乗り
心地を維持することができる。

【００１４】更に、チャイルドシートが不使用状態では
チャイルド背もたれが車体側の背もたれの内部であるへ
こみ内に後退し、使用状態では車体側の背もたれとほぼ
同じ表面を有する位置まで前方に変位すると、子供は隣
の搭乗者とほぼ同じ位置に着座できるので、搭乗中のチ
ャイルドケアを容易に行うことができ、また子供の成長
に伴って座高が高くなっても子供の頭が車体側の背もた
れの内部につかえることがない。

【００１５】自動車の背もたれの内部に設置されたベー
ス部材に座部取り付け部材と背もたれ取り付け部材とを
リンク機構を介して折り畳み、展開自在に連結すると、
チャイルドシートのチャイルド座部及びチャイルド背も
たれを容易に折り畳み、展開することができ、取り扱い
が容易となる。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、本発明のチャイルドシート１０の
使用状態が図１乃至図６に示されており、また不使用状
態が図７乃至図１１に示されている。

【００１７】本発明のチャイルドシート１０は、図８及
び図９に示すように自動車の後部座席１２の背もたれ
（以後車体側の背もたれと称する）１６のへこみ１６ａ
の内部に折り畳まれた不使用状態と図１及び図４に示す
ように背もたれ１６から自動車の後部座席１２の座部
（以後車体側の座部と称する）１４の上に前方に展開し
て子供が着座できる使用状態との間を可動的に取り付け
られたチャイルドシート本体１８を備えている。

【００１８】図示の形態では、チャイルドシート本体１
８は、車体側の中間の背もたれ１６Ｍと車体側の中間の
座部１４Ｍとに跨って開閉されるように設置されてお
り、このチャイルドシート１８が車体側の左右の座部１
４Ｌ、１４Ｒと左右の背もたれ部１６Ｌ、１６Ｒに搭乗
者が着座するのに支障がないようになっている。

【００１９】このチャイルドシート本体１８は、車体側
の座部１４Ｍ上に展開するチャイルド座部２０と車体側
の背もたれ１６Ｌ、１６Ｒにほぼ同じ面となるように展
開するチャイルド背もたれ２２とから成り、チャイルド
座部２０及びチャイルド背もたれ２２は、それぞれその
左右の縁に搭乗する子供が左右に滑り落ちるのを防止す
るように左右の縁側部２０ａ、２２ａをそれぞれ一体に
有する。図１から解るように、縁側部２０ａはチャイル
ド座部２０の前後に延び、また側縁部２２ａはチャイル
ド背もたれ２２の展開状態で下方から上方に斜め後方に
向けて傾斜するように延びている。

【００２０】図１に示すように、チャイルド座部２０
は、その前縁に一体に連結されて搭乗する子供の股の間
に入り込んで急停車時に子供が飛び出すのを防止する逆
瓢箪の形態の飛び出し防止具２４を有し、またチャイル
ド背もたれ２２は、その上方に追突等を受けた時に子供
の頭が衝撃を受けるのを防止するヘッドレスト２６を有
する。

【００２１】飛び出し防止具２４は、その上縁に一体に
連結されている左右の固定ベルト２８を有し、これらの
固定ベルト２８は、図示の形態では、チャイルド背もた
れ２２の左右の縁に一体に固定されている。図示してい
ないが、これらの固定ベルト２８は、適宜の伸縮手段を
含み、子供を搭乗する際には、伸縮手段によって固定ベ
ルト２８を伸長し、搭乗後には、伸縮手段によって固定
ベルト２８を収縮し固定することができる。尚、固定ベ
ルト２８の上端は、通常のシートベルトと同様の固定手
段（ファスナー）によって着脱自在に固定するように
し、搭乗時には、固定ベルト２８の上端を解放し、搭乗
後には、固定ベルト２８の上端を固定手段によって固定
してもよい。

【００２２】図６、図９及び図１１に示すように、チャ
イルドシート１０は、車体側の中間の背もたれ１６Ｍの
へこみ１６ａの最も奧で車体の図示しないフレームに適
宜の手段で固定された剛性のある金属又はプラスチック
製のベース部材３０と、チャイルド座部２０の骨材とな
る座部取り付け部材３２と、チャイルド背もたれ２２の
骨材となる背もたれ取り付け部材３４とを有する。これ
らのベース部材３０、座部取り付け部材３２及び背もた
れ取り付け部材３４は、剛性のある金属又はプラスチッ
クから形成されている。

【００２３】チャイルド座部２０及びチャイルド背もた
れ２２は、図６、図９及び図１１に示すように、座部取
り付け部材３２及び背もたれ取り付け部材３４に取り付
けられた詰め物と表皮とから成り、これらは、後に述べ
るリンク機構３６によって相互に折り畳み自在に連結さ
れている。

【００２４】リンク機構３６は、特に、図６及び図１０
に示すように、座部取り付け部材３２を展開したり折り
畳んだりする座部リンク機構３６Ａと、背もたれ取り付
け部材３４を展開（前進）したり折り畳んだり（後退し
たり）する背もたれリンク機構３６Ｂとを含む。

【００２５】座部取り付け部材３２は、ベース部材３０
の下端付近に設けられた１対のブラケット３８にピボッ
トピン４０によって枢支され、座部リンク機構３６Ａ
は、この座部取り付け部材３２の枢支部に近い部分３２
ａと背もたれ取り付け部材３４の上端付近との間にピボ
ットピン４２、４４で枢支して取り付け部材３２、３４
を連結するリンクアーム４６から成っている。

【００２６】従って、座部取り付け部材３２は、背もた
れ取り付け部材３４が後に述べるように展開方向に前進
下降運動すると、リンクアーム４６が同じく前進下降運
動してブラケット３８のピボットピン４０を中心に枢動
して図１１の折り畳み状態（垂直状態）から図６の展開
位置（ほぼ水平な状態）に変位する。

【００２７】背もたれリンク機構３６Ｂは、ベース部材
３０の下端付近と中間よりも若干上方の位置とに対応し
てベース部材３０と背もたれ取り付け部材３４との間に
ピボットピン４８、５０（上方のピボットピン４８はピ
ボットピン４４と同じである）で枢支して取り付けられ
て背もたれ取り付け部材３４とベース部材３０とを連結
する上下各１対のリンクアーム５２、５４から成ってい
る。

【００２８】従って、背もたれ取り付け部材３４は、座
部取り付け部材３２が先に述べたように展開方向に前進
下降運動すると、リンクアーム５２、５４がベース部材
３０のピボットピン５０を中心に垂直状態から水平状態
に枢動して図１１の折り畳み状態（ベース部材３０で囲
まれた空間内に後退した状態）から図６の展開位置（前
進した状態）に変位する。

【００２９】図６及び図１１から解るように、座部取り
付け部材３２は背もたれ取り付け部材３４にリンクアー
ム４６によって連結されているので、座部取り付け部材
３２を含む座部２０を手で展開すると、リンクアーム４
６を介して背もたれ取り付け部材３４を含む背もたれ２
２がリンクアーム５２、５４によって所定の状態に展開
される。

【００３０】図６及び図１１に示すように、チャイルド
背もたれ２２及び背もたれ取り付け部材３４は、折り畳
まれた状態では、車体側の中間の背もたれ１６Ｍのへこ
み１６ａの奥深く入り込む位置まで後退し（図１１参
照）、また展開状態では、車体側の左右の背もたれ１６
Ｌ、１６Ｒの表面とほぼ同じ表面を有する位置まで前進
する（図６参照）。

【００３１】同じく図６及び図１１に示すように、チャ
イルド座部２０及び座部取り付け部材３２は、折り畳ま
れた状態では、チャイルド座部２０の背面（底面）２０
ｂが車体側の左右の背もたれ１６Ｌ、１６Ｒとほぼ同じ
表面を有して中間の背もたれ１６Ｍを構成する位置まで
起立し（図１１参照）、また展開状態では、車体側の中
間の座部１４Ｍの表面の上に載るような位置まで伏倒す
る（図６参照）。

【００３２】図９及び図１１に示すように、チャイルド
座部２０の背面２０ｂは、車体側の背もたれ１６と同じ
柄と素材の化粧面を有し、従ってチャイルドシート１０
が不使用状態で折り畳まれると、恰もチャイルドシート
が装備されていない通常の後部座席１２の形態となる。

【００３３】本発明のチャイルドシート１０の使用方法
は、上記の記載からほぼ理解されるが、その概略を以下
に述べる。先ず、不使用状態では、図７以下に示し、ま
た先に述べたように、チャイルド座部２０の背面２０ｂ
が自動車の後部座席１２に折り畳み状態で組み込まれた
チャイルドシートの隠蔽用の蓋の機能を有してこのチャ
イルド座部２０の背面２０ｂが車体側の中間の背もたれ
１６Ｍの役割を担う。尚、飛び出し防止具２４及び固定
ベルト２８はチャイルド座部２０とチャイルド背もたれ
２６との間に挟まれて畳まれる。

【００３４】この状態では、一般搭乗者は、チャイルド
シート１０に干渉されることなく、このチャイルドシー
ト１０が組み込まれた後部座席１２の中間の座部１４Ｍ
に着座することができ、この場合、チャイルドシート１
０のチャイルド座部２０の化粧された背面２０ｂが車体
側の中間の背もたれ１６Ｍとして機能するので、一般搭
乗者は、左右の搭乗者と同様の姿勢で搭乗することがで
きる。

【００３５】次に、チャイルドシート１０のチャイルド
座部２０の折り畳み状態の上縁（展開状態の前縁）２０
ｃを指で摘んで図８の位置から図４の位置になるように
開く。このようにすると、先に述べたように、チャイル
ド座部２０が図１、図４及び図５に示すように、車体側
の座部１４の上にほぼ水平な状態で展開し、またリンク
アーム４６によってこのチャイルド座部２０の展開に伴
ってチャイルド背もたれ２２が図１、図４及び図５に示
すように車体側の背もたれ１６Ｌ、１６Ｒにほぼ一致す
る位置まで前進しながら下降する。

【００３６】従って、子供は、固定ベルト２８を弛める
か外して飛び出し保護具２４を跨ぎ、固定ベルト２８を
肩に当てるようにしてチャイルドシート１０に着座する
ことができる。チャイルド座部２０及びチャイルド背も
たれ２２の左右の縁側部２０ａ、２２ａ、飛び出し保護
具２４並びに固定ベルト２８が子供が左右から滑り落ち
たり、急停車時に前方に飛び出したりするのを防止す
る。また追突を受けた時には、チャイルド背もたれ２２
のヘッドレスト２６が子供の頭を衝撃から保護すること
ができる。

【００３７】チャイルド座部２０及びチャイルド背もた
れ２２は、折り畳み状態や展開状態が維持できるように
相互に表面の摩擦抵抗を有して接触しているのが好まし
い。このようにすると、折り畳み状態でチャイルドシー
ト１０が不本意に展開することがなく、また展開状態で
チャイルド座部２０やチャイルド背もたれ２２が自動車
の走行中の振動で上下に揺れることがなく、子供の乗り
心地を悪化することがない。

【００３８】上記実施の形態では、チャイルド背もたれ
２２は、展開時に、車体側の背もたれ１６Ｍのへこみ１
６ａの奧から車体側の左右の背もたれ１６Ｌ、１６Ｒと
ほぼ同じ表面位置まで前進するようにしたが、これは、
展開位置では、必ずしも車体側の背もたれ１６と同じ表
面位置である必要はなく、それよりも前方又は後方にあ
ってもよく、また車体側の背もたれが１６が充分に高く
へこみ１６ａの上面も子供の頭が使えることがない程度
の高い位置にあれば、へこみ１６ａの奧の位置から全く
前進しなくてもよい。

【００３９】上記実施の形態では、後部座席の中間位置
にチャイルドシートを組み込んだが、後部座席の左右い
ずれかの位置に組み込んでもよく、また前部座席の補助
席に組み込んでもよい。

【００４０】尚、チャイルドシート１０が組み込まれる
車体側の背もたれ１６のへこみ１６ａは必ずしも背もた
れ１６の厚みの範囲内にある必要はなく、背もたれ１６
の厚みを越えてトランクの内部に部分的に食い込んでも
よい。

【００４１】本発明のチャイルドシート１０は、自動車
の座席の背もたれ１６の内部に組み込まれることを特徴
とするが、このチャイルドシート１０は、自動車の組立
時に一体に組み立てられるか、既存の自動車の座席を改
造して組み込むこともできる。

【００４２】

【発明の効果】本発明によれば、上記のように、チャイ
ルドシートが使用状態ではチャイルド座部が車体側の座
部の上に乗るので、チャイルド座部は幼児の重みに充分
に耐えることができる上に、特別に大掛かりな支持手段
を必要とすることがなく、また不使用状態では自動車の
座席の背もたれの内部に折り畳まれるので、チャイルド
シートが邪魔になることがなく、一般の搭乗者はこのチ
ャイルドシートが組み込まれた座席に着座することがで
き、また不使用状態では、自動車の座席の背もたれの表
面とほぼ同一となる座部背面を有して、一般搭乗者が違
和感を生ずることなく、通常の座席と同じ感覚で着座す
ることができる。

【００４３】特に、自動車の背もたれの内部に設置され
たベース部材に座部取り付け部材と背もたれ取り付け部
材とをリンク機構を介して折り畳み、展開自在に連結す
ると、チャイルドシートのチャイルド座部及びチャイル
ド背もたれを容易に折り畳み、展開することができるの
で、取り扱いが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるチャイルドシートの使用状態
（展開状態）の斜視図である。

【図２】本発明に係わるチャイルドシートの使用状態の
正面図である。

【図３】本発明に係わるチャイルドシートの使用状態の
平面図である。

【図４】本発明に係わるチャイルドシートの使用状態の
側面図である。

【図５】図４と同じであるが、チャイルドシートの各部
とその取り付け部材との位置関係を示す側面図である。

【図６】図４と同じであるが、チャイルドシートの各部
の取り付け部材とそのリンク機構との側面図である。

【図７】本発明に係わるチャイルドシートの不使用状態
（折り畳み状態）の正面図である。

【図８】本発明に係わるチャイルドシートの不使用状態
の側面図である。

【図９】図７の９−９線断面図である。

【図１０】図８と同じであるが、チャイルドシートの各
部とその取り付け部材との位置関係を示す側面図であ
る。

【図１１】図８と同じであるが、チャイルドシートの各
部の取り付け部材とそのリンク機構との側面図である。

【符号の説明】

１０ チャイルドシート １２ 自動車の後部座席 １４ 後部座席１２の座部 １４Ｌ 左側の座部 １４Ｍ 中間の座部 １４Ｒ 右側の座部 １６ 後部座席１２の背もたれ １６Ｌ 左側の背もたれ １６Ｍ 中間の背もたれ １６Ｒ 右側の背もたれ １８ チャイルドシート本体 ２０ チャイルド座部 ２０ａ チャイルド座部２０の縁側部 ２０ｂ チャイルド座部２０の背面 ２０ｃ チャイルド座部２０の前縁 ２２ チャイルド背もたれ ２２ａ チャイルド背もたれ２２の縁側部 ２４ 飛び出し防止具 ２６ ヘッドレスト ２８ 固定ベルト ３０ ベース部材 ３２ 座部取り付け部材 ３４ 背もたれ取り付け部材 ３６ リンク機構 ３６Ａ 座部リンク機構 ３６Ｂ 背もたれリンク機構 ３８ ブラケット ４０ ピボットピン ４２ ピボットピン ４４ ピボットピン ４６ リンクアーム ４８ ピボットピン ５０ ピボットピン ５２ リンクアーム ５４ リンクアーム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60N 2/26

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の座席の背もたれの内部に折り畳
   まれた不使用状態と前記背もたれから前方に展開して子
   供が着座できる使用状態との間を可動的に取り付けられ
   たチャイルドシート本体を備え、前記チャイルドシート
   本体は、不使用状態では前記自動車の座席の背もたれの
   表面とほぼ同一となる背面を有して前記不使用状態では
   前記自動車の座席の背もたれとなるチャイルド座部を有
   し、また不使用状態では前記自動車の座席の背もたれの
   内部に入り込み使用状態では前記自動車の座席の背もた
   れの表面とほぼ同一の表面となるとなるように変位する
   チャイルド背もたれを有し、前記チャイルド座部と前記
   チャイルド背もたれとは、前記チャイルド座部が車体側
   の座部の上にほぼ水平な状態で展開することに伴って前
   記チャイルド背もたれが前記車体側の背もたれにほぼ一
   致する位置まで前進するようにリンク機構によって連動
   して開閉し、前記チャイルドシート本体は、前記チャイ
   ルド座部が取り付けられる座部取り付け部材と、前記チ
   ャイルド背もたれが取り付けられる背もたれ取り付け部
   材と、前記自動車の座席の背もたれの内部に設置された
   ベース部材とを備え、前記リンク機構は、前記座部取り
   付け部材を展開したり折り畳んだりする座部リンク機構
   と背もたれ取り付け部材を展開したり折り畳んだりする
   背もたれリンク機構とを含み、前記リンク機構は、前記
   座部取り付け部材と背もたれ取り付け部材とを前記ベー
   ス部材に折り畳み、展開自在に連結し、且つ前記座部リ
   ンク機構は、前記座部取り付け部材と前記背もたれ取り
   付け部材とを相互に連結するように前記座部取り付け部
   材の枢支部に近い部分と前記背もたれ取り付け部材の上
   端付近との間に枢支されたリンクアームから成っている
   ことを特徴とするチャイルドシート。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のチャイルドシートであ
   って、前記背もたれリンク機構は、前記ベース部材と背
   もたれ取り付け部材との間に枢支して取り付けられて前
   記背もたれ取り付け部材と前記ベース部材とを連結する
   上下各１対のリンクアームから成り、前記座部リンク機
   構のリンクアームは、前記背もたれリ ンク機構の上方の
   リンクアームを枢支するピボットピンに枢支されている
   ことを特徴とするチャイルドシート。