JP3212210U - 包装用箱 - Google Patents

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尚俊 木下
尚俊 木下
義次 安井
義次 安井
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相互印刷株式会社
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Abstract

【課題】開封されたことを示す識別標識が、外部から視認できるようにするか視認できないようにするか選択することができ、開封されたことを示す識別標識を外部から視認できるようにするときにゴミが発生しない包装用箱を提供する。【解決手段】4枚の外周壁を構成し連設された第1側板1、第2側板2、第3側板3、第4側板4と、第1側板1の端部に折目を介して連設され、貫通した差し込み部11aを有する蓋フラップ片11と、第2側板2又は第4側板4の少なくとも一方の端部に折目を介して連設され、外側に向けて突設された突部41aを有するとともに開封されたことを示す識別標識41bが付されている補助フラップ片41を備えている包装用箱であって、突部41aが差し込み部11aに差し込まれ、補助フラップ片41が蓋フラップ片11に係止自在にする。【選択図】図1

Description

本考案は、特に食品、飲料、医薬品等の物品を収容し、開封済みであることを示すことが可能である包装用箱に関するものである。
従来、薬局など薬剤を取り扱う医療機関では、医薬品が包装用箱に収容された状態で棚やケースなどの保管場所で管理されるところ、一度も使用されたことがない未開封のものか一度は開封されたものであるかが瞬時に識別しにくいために、開封されたものについては一目で開封されていることを示す表示が可能である包装用箱が種々知られている。
例えば、特許文献1には、蓋の一部に切取り部を設けて、開封後にはその切取り部を切り取ることにより、蓋と重なるフラップ片に記載された開封済などの表記が切り取った隙間に位置して、その表記を外部から視認可能となる包装用箱が開示されている。
実用新案登録第3206125号公報
しかしながら、特許文献1に記載の包装用箱では、開封しなくても誤って「開封済」と表示してしまう可能性があることや、開封後に切取り部を切り取ると常に開封済などの表記が外部から視認できる状態となり、開封済などの表記が外部から視認する必要がなくなったときや、開封後に開封済などの表記が外部から敢えて視認できないようにするときなど実際の現場に応じて柔軟な対応を採ることが困難であるという課題があった。
また、特許文献1に記載の包装用箱では、開封後に切取り部を切り取ると、その切り取った部分はゴミであるため廃棄する必要があり、廃棄する手間が発生することも課題であった。
そのため、本考案において、開封されたことを示す識別標識が、開封後であっても外部から視認できるようにするか視認できないようにするか選択することができ、また、開封されたことを示す識別標識を外部から視認できるようにするときにゴミくずが発生しない包装用箱を提供することを目的とする。
〔1〕すなわち、本考案は、4枚の外周壁を構成し連設された第1側板(1)、第2側板(2)、第3側板(3)、第4側板(4)と、前記第1側板(1)の端部に折目を介して連設され、貫通した差し込み部(11a)を有する蓋フラップ片(11)と、前記第2側板(2)、前記第3側板(3)又は前記第4側板(4)から選ばれる少なくとも一の側板の端部に折目を介して連設され、開封されたことを示す識別標識(41b)が付されている補助フラップ片(41)を備え、前記補助フラップ片(41)の一部が前記差し込み部(11a)に差し込まれ、前記補助フラップ片(41)が前記蓋フラップ片(11)に係止自在であることを特徴とする包装用箱である。
〔2〕そして、前記蓋フラップ片(11)を閉めるときに、前記補助フラップ片(41)の前記識別標識(41b)が前記蓋フラップ片(11)の外側から視認可能に、前記補助フラップ片(41)が前記蓋フラップ片(11)の外側に係止されることを特徴とする前記〔1〕に記載の包装用箱である。
〔3〕そして、前記差し込み部(11a)が、切込み線又は孔であることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の包装用箱である。
〔4〕そして、補助フラップ片(41)における基端部から頂部の長さ(t1)が、蓋フラップ片(11)における補助フラップ片(41)側の端部から差し込み部(11a)までの長さ(t2)よりも0.5〜10%長いことを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の包装用箱である。
〔5〕そして、前記識別標識(41b)が文字又はピクトグラムであることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の包装用箱である。
本考案の包装用箱によれば、開封されたことを示す識別標識が、開封後であっても外部から視認できるようにするか視認できないようにするか選択することができ、また、開封されたことを示す識別標識を外部から視認できるようにするときにゴミくずが発生しないようにすることができる。
本考案の第一実施形態における包装用箱を展開した状態の表面図である。 本考案の第一実施形態における包装用箱が組立てられた状態を示す斜視図である。 本考案の第一実施形態における包装用箱の蓋フラップ片、補助フラップ片などが開かれた状態を示す斜視図である。 本考案の第一実施形態における包装用箱の補助フラップ片が蓋フラップ片の外側に係止された状態を示す斜視図である。 本考案の第二実施形態における包装用箱を展開した状態の表面図である。 本考案の第三実施形態における包装用箱を展開した状態の表面図である。
以下、本考案に係る包装用箱に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、本考案を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本考案は、以下の説明において特に考案を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。そして、数値範囲を表す表現は下限と上限を含有するものである。また、説明中の上下方向及び左右方向は、図1、図5、図6における上下方向及び左右方向にそれぞれ対応している。
図1〜図4は、本考案の第一実施形態を示している。第一実施形態における包装用箱は、図1に示すように、それぞれ矩形状の後側板1、左側板2、前側板3、右側板4が左右方向の左から右に向かって、折目a、b、cを介して順次連設されている。本実施形態における後側板1、左側板2、前側板3、右側板4が請求の範囲における第1側板、第2側板、第3側板、第4側板に対応している。そして、後側板1の上辺には、後側板1、左側板2、前側板3、右側板4によって囲まれる収容空間Sを塞ぐ蓋となる蓋フラップ片11が折目dを介して連設されており、蓋フラップ片11を開け閉めを行うことにより、収容空間Sに物品を収容したり、取り出したりすることができる。なお、本実施形態において、後側板1、左側板2、前側板3、右側板4は矩形状であるが、他の実施形態において、正方形とすることができる。
後側板1は、図1に示すように、上述したように矩形状の平板であり、組み立てられた包装用箱における一つの側面を構成する。後側板1の右側の長辺には左側板2が折目aを介して連設され、左側の長辺には貼着板5が折目eを介して連設されている。また、後側板1の上側の短辺には蓋フラップ片11が折目dを介して連設され、下側の短辺には底フラップ片12が折目fを介して連設されている。なお、本実施形態において、蓋フラップ片11は後側板1に連設されているが、他の実施形態において、後側板1ではなく左側板2、前側板3又は右側板4に連設することができ、そのとき後述する上フラップ片21・41は蓋フラップ片11が連設されている側板ではない他の側板に連設されることとなる。
蓋フラップ片11は、図3などに示すように、後側板1、左側板2、前側板3、右側板4によって囲まれ、物品を収容する収容空間Sを上側から覆う蓋部材である。なお、本実施形態において、蓋フラップ片11は矩形状であるが、他の実施形態において、後側板1、左側板2、前側板3、右側板4の上側の辺の長さに応じて正方形とすることができる。そして、蓋フラップ片11における後側板1と連設される辺に対向する辺には、折目gを介して略矩形状の上側接着片13が連設されている。物品を収容し梱包するときには、上側接着片13を前側板3の裏面に接着して密閉される。
蓋フラップ片11には、中央近傍に蓋フラップ片11を貫通した差し込み部11aが形成されている。差し込み部11aに上フラップ片41の一部である突部41aが差し込まれることにより、蓋フラップ片11に対して上フラップ片41を係止することができる。そして、上フラップ片41が蓋フラップ片11よりも外側に位置するように蓋フラップ片11に対して係止されることにより、上フラップ片41に付された後述する識別標識41bが、包装用箱の外側、より具体的には上方より視認可能となり、開封されたことが一目瞭然となる。本実施形態において、略ヨの字状の切込み線が入れられており、その切込み線の近傍を押さえることで生じた隙間に上フラップ片41の一部である突部41aを差し込むことにより、蓋フラップ片11に対して上フラップ片41を係止することができる。また、差し込み部11aは、他の実施形態において、切込み線に代えて、破断線によって切り取って形成される円形、楕円形、長孔など孔形状とすることができ、形成された孔に上フラップ片41の一部である突部41aを差し込み、その突部41aの全部又は一部を蓋フラップ片11の裏面と係合させることにより、蓋フラップ片11に対して上フラップ片41を係止することができる。また、図6に示す第三実施形態において、差し込み部11aは図1に示す位置から略45度傾斜した位置に配設することができる。
底フラップ片12は、後側板1、左側板2、前側板3、右側板4によって囲まれ、物品を収容する収容空間Sを下側から覆う底部材である。なお、本実施形態において、底フラップ片12は矩形状であるが、他の実施形態において、後側板1、左側板2、前側板3、右側板4の上側の辺の長さに応じて正方形とすることができる。そして、底フラップ片12における後側板1と連設される辺に対向する辺には、折目hを介して略矩形状の下側接着片14が連設されている。物品を収容し梱包するときには、下側接着片14を前側板3の裏面に接着して密閉される。
左側板2は、上述したように矩形状の平板であり、組み立てられた包装用箱における一つの側面を構成する。左側板2の右側の長辺には前側板3が折目bを介して連設され、左側の長辺には後側板1が折目aを介して連設されている。また、左側板2の上側の短辺には上フラップ片21が折目iを介して連設され、下側の短辺には下フラップ片22が折目jを介して連設されている。
前側板3は、上述したように矩形状の平板であり、組み立てられた包装用箱における一つの側面を構成する。前側板3の右側の長辺には右側板4が折目cを介して連設され、左側の長辺には左側板2が折目bを介して連設されている。また、前側板3の上側の短辺の中央には破断線kにより区画された略矩形状の破断部31が設けられており、図2に示すように、密閉された状態から破断部31を押し付けることで、破断線kが破断し破断部31の裏面に貼着された上側接着片13と一体となって破断部31が分離することにより、蓋フラップ片11を開いて開蓋状態とすることができる。
右側板4は、上述したように矩形状の平板であり、組み立てられた包装用箱における一つの側面を構成する。右側板4の左側の長辺には前側板3が折目cを介して連設されている。また、右側板4の上側の短辺には請求の範囲における補助フラップ片に対応する上フラップ片41が折目lを介して連設され、下側の短辺には下フラップ片42が折目mを介して連設されている。
そして、上フラップ片41には、右側板4側の辺に対向する辺から外側、すなわち図1に示すように上側に向けて、突部41aが角を丸めた略矩形状に突設されている。上述したように、突部41aが差し込み部11aに差し込まれることにより、蓋フラップ片11に対して上フラップ片41を係止することができる。図5に示す第二実施形態、図6に示す第三実施形態のように、突部41aの大きさを種々変更することができる。また、本実施形態において、突部41aが上フラップ片41の一端側より外側に向けて突出して設けられているが、他の実施形態において、突部41aに相当する部分を設けずに、上フラップ片41の一端側が他端側より幅を狭くなるように形成され、その一端側が差し込み部11aに差し込まれることにより、蓋フラップ片11に対して上フラップ片41を係止するようにすることができる。
さらに、上フラップ片41には、開封されたことを示す識別標識41bが付されており、一瞥して開封されていることが認識されるものである。具体的に、識別標識41としては、図1に示す「開封済」や、図2に示す第二実施形態における「opened」、又は「UNSEALED」などの各種言語の文字や、図3に示す第三実施形態のように、開封されていることをイメージできるピクトグラムや、記号などが好ましい。
上フラップ片41における基端部から突部41aの頂部の長さt1が、組み立てられたときの蓋フラップ片11における上フラップ片41側の端部から差し込み部11aまでの長さt2よりも0.5〜60%長いことが好ましく、5〜10%長いことがより好ましい。この範囲に設定することにより、図4に示すように、開封後に上フラップ片41を蓋フラップ片11の外側に位置するように重ね合わせて上フラップ片41を押さえることにより、蓋フラップ片11が撓み、そして切込み線である差し込み部11aに生じた隙間に上フラップ片41の一部である突部41aが差し込まれることになるので、一度の操作で蓋フラップ片11に対して上フラップ片41を係止することができる。図5に示す第二実施形態、図6に示す第三実施形態においても同様である。
貼着板5は、図1に示すように、後側板1の左側の長辺に折目eを介して連設されている。貼着板5は、図2〜図4のように組み立てられたときに、右側板4の裏面に接着剤などの固着手段により接着されることにより、収納空間Sが安定して形成される。
上述したように、包装用箱の上方より識別標識41bが視認可能となるように、上フラップ片41が蓋フラップ片11よりも外側に位置するように蓋フラップ片11に対して係止することもできるが、上フラップ片41を内側にして蓋フラップ片11が外側に位置するように蓋フラップ片11を閉じることにより、種々の理由により開封後であっても包装用箱の上方より識別標識41bが視認できないようにすることもできるので、開封後であっても外部から視認できるようにするか視認できないようにするか選択することができる。
また、識別標識41bが付された上フラップ片41を蓋フラップ片11よりも外側に位置させるだけで、開封されたことを示す識別標識を外部から視認できるようにすることができるため、ゴミくずが発生しない。
1・・・後側板(第1側板)
11・・・蓋フラップ片
11a・・・差し込み部
12・・・底フラップ片
13・・・上側接着片
14・・・下側接着片
2・・・左側板(第2側板)
21・・・上フラップ片
22・・・下フラップ片
3・・・前側板(第3側板)
31・・・破断部
4・・・右側板(第4側板)
41・・・上フラップ片(補助フラップ片)
41a・・・突部
41b・・・識別標識
42・・・下フラップ片
5・・・貼着板
S・・・収納空間

Claims (5)

  1. 4枚の外周壁を構成し連設された第1側板(1)、第2側板(2)、第3側板(3)、第4側板(4)と、
    前記第1側板(1)の端部に折目を介して連設され、貫通した差し込み部(11a)を有する蓋フラップ片(11)と、
    前記第2側板(2)、前記第3側板(3)又は前記第4側板(4)から選ばれる少なくとも一の側板の端部に折目を介して連設され、開封されたことを示す識別標識(41b)が付されている補助フラップ片(41)を備え、
    前記補助フラップ片(41)の一部が前記差し込み部(11a)に差し込まれ、前記補助フラップ片(41)が前記蓋フラップ片(11)に係止自在であることを特徴とする包装用箱。
  2. 前記蓋フラップ片(11)を閉めるときに、前記補助フラップ片(41)の前記識別標識(41b)が前記蓋フラップ片(11)の外側から視認可能に、前記補助フラップ片(41)が前記蓋フラップ片(11)の外側に係止されることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。
  3. 前記差し込み部(11a)が、切込み線又は孔であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装用箱。
  4. 補助フラップ片(41)における基端部から頂部の長さ(t1)が、蓋フラップ片(11)における補助フラップ片(41)側の端部から差し込み部(11a)までの長さ(t2)よりも0.5〜60%長いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装用箱。
  5. 前記識別標識(41b)が文字又はピクトグラムであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装用箱。
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