JP3194834U - 包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱の開封後に簡単に表示でき、箱が開封済みであることを強調して未開封の箱と明確に区別でき、箱が開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認できるようにする。【解決手段】この包装用箱Bは、開口10の縁部に、開口10上に延び、開口10を蓋22、20で封止する際に蓋22、20の内側に配置され、蓋22、20で押え固定される延長表示部24を備え、この延長表示部24に「開封済」の文字を有し、蓋22、20の開封時に、この延長表示部24を開口10から引き起こし、蓋22、20の外側に突出させて、「開封済」の文字を外部に表示するようにした。【選択図】図1

Description

本考案は、医薬品その他各種の物品を包装するのに使用する包装用箱に関する。
一般に、病院や調剤薬局などの医療機関では、包装用箱に包装された医薬品が包装用箱に入れられた状態で、保管棚や保管ケースなどの医薬品の保管場所に保管されることが少なくない。
この種の包装用箱は、特許文献1、2などに開示されているように、基本構成として、正面、背面、左右両側面の4側面と、左右両側面の上下各端部からそれぞれ4側面の上下開口上に延びるフラップと、正面、背面の上下各端部から4側面の上下開口上を塞ぐ天面蓋及び底面蓋とを備え、錠剤やカプセルなどを包装する箱にあっては、錠剤やカプセルが複数個ずつ1枚のPTPシートに収納され、さらに選択的にアルミ包材パックに封入されるので、全体として、複数枚単位のPTPシート全体又はアルミ包材パック全体の大きさ、形状に適合する大きさの直方体形状に形成され、液状の薬剤にあっては、薬剤がバイアルなどに収納されるので、全体として、バイアルなどの大きさ、形状に適合する大きさの直方体形状に形成され、さらに箱内部には緩衝材が付設される。なお、この包装用箱は天面蓋が開閉される場合の構成であるが、側面が開閉される箱の場合でも、開閉される側面を天面蓋と、開閉される側面の対向面を底面蓋と見立てれば、全体の構成は同様である。
このように医薬品の包装用箱は全体が所謂直方体状の箱形になっているので、医療機関の医薬品の保管場所では、水平に並列に並べて又は多段的に積み重ねて保管される。
ところで、医療機関の医薬品の保管場所では、多くの種類の医薬品が保管され、また、同じ種類の医薬品でも包装用箱が既に開封済みで現在使用中のものと新品で箱が未開封のものとが混在されている。そして、医療機関では、当然のことながら、開封済みの箱の医薬品から使用していき、この箱内の医薬品がなくなれば、未開封の箱を開封し箱から医薬品を取り出すことになる。このため、医薬品の入った箱から医薬品を取り出す場合、その都度、開封済みの箱かどうかを確認するのが通常である。そして、この場合に、開封済みの箱を視認しやすいように、箱に、油性ペンなどを使って文字やマークを書き入れたり、輪ゴムを掛けたりすることが行われている。
特開2014−141276公報 特開2006−96351公報
このように医療機関などでは、医薬品の保管場所に、同じ種類の医薬品でも、箱が開封済みのものと未開封のものとが混在されることから、医薬品毎に箱が開封済みか未開封かを確認する必要があり、この確認を容易にするために、箱に油性ペンなどで文字やマークを書き入れたり輪ゴムを掛けたりするなど煩わしい作業を行わなければならない、という問題がある。
また、この場合、箱に文字やマークを書き入れたり輪ゴムを掛けたりするだけでは、これが箱の表面に印刷された文字やデザインと紛れることがあり、視認性が悪い、という問題もある。このため、箱それ自体を目視して開封済みか未開封かを確認し直すことも少なくない。
本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、この種の包装用箱において、箱の開封後に簡単に表示でき、かつ箱が開封済みであることを強調して未開封の箱と明確に区別することができ、箱が開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認できること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案(1)は、物品を包装する箱で、物品を取り出すための開口を蓋で封止する形式の包装用箱において、前記開口の縁部に、前記開口上に延び、前記開口を前記蓋で封止する際に前記蓋の内側に配置され、当該蓋で押え固定される延長表示部を備え、前記延長表示部に開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を有し、前記蓋の開封時に、前記延長表示部を前記開口から引き起こし、前記蓋の外側に突出させて、開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を外部に表示する、ことを要旨とする。
この場合、開口の縁部に前記開口上に延びるフラップを有し、延長表示部は前記フラップの一部に形成されることが好ましい。
また、この場合、開口の縁部に前記開口上に延びるフラップを有し、延長表示部は前記フラップとは別に形成されることが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本考案(2)は、物品を包装する箱で、物品を取り出すための開口を蓋で封止する形式の包装用箱において、前記箱は側面の一部が外側の板と内側の板とからなる2重構造で、前記外側の板の一部に切り取り部を備え、前記内側の板の前記切り取り部の切り取り後の外側に現れる面に開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を有し、前記蓋の開封時に、前記切り取り部を切り取り、前記箱の側面に開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を外部に表示する、ことを要旨とする。
この場合、切り取り部は一端が蓋側に延び、開口を蓋で封止する際に、前記切り取り部の一端が前記蓋の内側に配置され、当該蓋で押え固定されることが好ましい。
本考案(1)の包装用箱によれば、蓋の開封時に、開口の縁部の延長表示部を開口から引き起こし、蓋の外側に突出させて、この延長表示部の開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を外部に表示するようにしたので、箱の開封後に簡単に表示でき、かつ箱が開封済みであることを強調して未開封の箱と明確に区別することができ、箱が開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認することができ、またこの場合、箱を開封するまでは、延長表示部が蓋で押え固定されているので、開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を箱の開封後にのみ表示することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本考案(2)の包装用箱によれば、蓋の開封時に、2重構造の側面の外側の板の切り取り部を切り取り、この切り取り部の切り取り後の内側の板の外側に現れる面の、開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を外部に表示するようにしたので、箱の開封後に簡単に表示でき、かつ箱が開封済みであることを強調して未開封の箱と明確に区別することができ、箱が開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認することができ、またこの場合、切り取り部の一端を蓋側に延ばし、開口を蓋で封止する際に、切り取り部の一端を蓋の内側に配置し、蓋で押え固定するようにすることで、開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を箱の開封後にのみ表示することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本考案の一実施の形態における包装用箱の構成を示す斜視図((a)は天面蓋が封止された状態(b)は天面蓋が開封された状態) 同包装用箱の組み立て前の紙基材を示す平面図(展開図) 同包装用箱の開口縁部の延長表示部の「開封済」なる文字を箱の外部に表示するための手順を示す斜視図 同包装用箱の開口縁部の延長表示部の「開封済」なる文字を箱の外部に表示した状態を示す斜視図 同包装用箱の側面の切り取り部を切り取ってその下の「開封済」なる文字を箱の外部に表示するための手順を示す斜視図 同包装用箱の側面の切り取り部を切り取ってその下の「開封済」なる文字を箱の外部に表示した状態を示す斜視図 同包装用箱の特に切り取り部の変更例を示す斜視図
次に、この考案を実施するための形態について図を用いて説明する。なお、この実施の形態では、特に、PTP包装の医薬品(この場合、錠剤やカプセルなどの医薬品が複数個ずつ1枚のPTPシートに収納され、これが複数枚ずつ一まとめにされたもので、ここでは特にアルミ包材パックに封入されたもの)を包装するのに使用する包装用箱を例示している。
図1に包装用箱を示している。
図1に示すように、包装用箱B(以下、単に箱Bと称する場合がある。)は、医薬品を包装する箱で、医薬品を取り出すための開口10を蓋22、20で封止する形式のもので、開口10の縁部に、開口10上に延び、開口10を蓋22、20で封止する際に蓋22、20の内側に配置され、蓋22、20で押え固定される延長表示部24を備え、延長表示部24に「開封済」の文字を有し、蓋22、20の開封時に、延長表示部24を開口10から引き起こし、蓋22、20の外側に突出させて、「開封済」の文字を外部に表示するようになっている。
また、この箱Bでは、箱Bの側面の一部が外側の板11と内側の板15とからなる2重構造で、外側の板11の一部に切り取り部25を備え、内側の板15の切り取り部25の切り取り後の外側に現れる面に「開封済」の文字を有し、蓋22、20の開封時に、この切り取り部25を切り取り、箱Bの側面に「開封済」の文字を外部に表示するようにしている。
この包装用箱Bは、図1に示すように、4側面11−15と、4側面11−15の一端の開口(天面開口)10に延びる天面左右の各フラップ16、18(図2参照)及びこの開口10を封止する天面内蓋20、天面外蓋22と、この4側面11−15の他端の開口(底面開口)に延びる底面左右の各フラップ17、19(図2参照)及びこの開口を封止する底面内蓋21、底面外蓋23(図2参照)とを備える。この場合、4側面11−15は正面14、背面12及び左右両側面11、13からなり、正面14、背面12がそれぞれ横に少し長い長方形に形成され、左右両側面11、13がそれぞれ縦に少し長い長方形に形成される。天面左右のフラップ16、18はそれぞれ連結面15、左側面13の上端にそれぞれ略横長の台形に形成され、天面内蓋20は背面12の上端に略横長の長方形に形成され、その先端に接着片201が横長の帯状に形成され、天面外蓋22は正面14の上端に略横長の長方形に形成され、底面左右のフラップ17、19はそれぞれ連結面15、左側面13の下端にそれぞれ略横長の台形に形成され、底面内蓋21は背面12の下端に略横長の長方形に形成され、底面外蓋23は正面14の下端に略横長の長方形に形成される。そして、この箱Bでは、一方の側面上端のフラップ、ここでは天面右フラップ16の一部に延長表示部24が形成され、その外側の面に「開封済」の文字が印刷により記入され、さらに、この箱Bの一部、この場合、4側面11−15の少なくとも1面、ここでは右側面が外側の板(右側面)11と内側の板(連結面)15とからなる2重構造で、外側の板11に切り取り部25が形成され、内側の板15の外側の板11から切り取り部25が切り取られた後の外側に現れる面に「開封済」の文字が印刷により記入される。
この包装用箱Bは、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成された一枚の紙基材(P)からなり、この紙基材(P)は各部が所定の順序で折り曲げられ、所定の各接着位置が接着固定されて組み立てられる。
図2にこの紙基材Pを示している。なお、この図2には紙基材Pの表面(組み立て後に外側となる面)が現れている。図2に示すように、この紙基材Pは、全体が左右方向に少し長い直方体形状に組み立て可能に、直方体形状に組み立て後の状態で、右側面11、背面12、左側面13、正面14、及び右側面11に重合されて正面14と右側面11との連結面15をなす相互に折れ線L1−L4を介して連接して形成される4側面形状部P11−P15(右側面形状部P11、背面形状部P12、左側面形状部P13、正面形状部P14、及び連結面形状部P15)と、右側面形状部P11に代えて連結面形状部P15及び右側面形状部P13の上下方向の両端にそれぞれ折れ線L5、L6及びL7、L8を介して形成され、直方体形状に組み立て後の状態で天面右フラップ16、底面右フラップ17及び天面左フラップ18、底面左フラップ19をなす天面右フラップ形状部P16、底面右フラップ形状部P17及び天面左フラップ形状部P18、底面左フラップ形状部P19と、背面形状部P12の上下方向の両端にそれぞれ折れ線L9、L10を介して形成され、直方体形状に組み立て後の状態で天面内蓋20をなす天面内蓋形状部P20、及びこの天面内蓋形状部P20の先端延長上に折れ線L11を介して連続して形成され、天面内蓋20の接着片201をなす横長帯状の接着片形状部P201、底面内蓋21をなす底面内蓋形状部P21と、正面形状部P14の上下方向の両端にそれぞれ折れ線L12、L13を介して形成され、直方体形状に組み立て後の状態で天面外蓋22をなす天面外蓋形状部P22、底面外蓋23をなす底面外蓋形状部P23と、を有する。
この場合、4側面形状部P11−P15は背面形状部P12、正面形状部P14がそれぞれ同じ大きさの左右に少し長い長方形に形成され、天面内蓋形状部P20、底面内蓋形状部P21、天面外蓋形状部22、底面外蓋形状部23はそれぞれ背面形状部P12、正面形状部P14よりも少し小さい同じ大きさの左右に少し長い長方形に形成される。各フラップ形状部P16、P17、P18、P19はそれぞれ各蓋形状部P20、P21、P22、P23の縦の長さよりも低い略台形状に形成され、連結面形状部P15及び左側面形状部P13の上下方向両端のフラップ形状部P16、P17及びP18、P19はそれぞれ、正面形状部P14を中心にして対称的に形成される。また、この場合、正面形状部P14の上端に天面外蓋形状部P22を切り離すための破断線C1が折れ線L12の中央の位置から正面形状部P14内に略半円形の溝形に、さらにその両端から折れ線L12上に沿って直線状に形成され、背面形状部P12の下端に、この箱Bを廃棄するときに箱Bが折り畳みやすくなるように、底面内蓋形状部P21を切り離すための破断線C2が折れ線L10の両端位置から背面形状部P12内に略円弧状に形成される。
そして、この紙基材Pにおいては、箱Bの連結面形状部P15上端の天面右フラップ形状部P16内の略中央に、破断線C3が折れ線L5から天面右フラップ形状部P16内に向けて略逆U字形に形成されて、連結面形状部P15の上端から延びる延長表示部24をなす延長表示部形状部P24が形成される。また、この箱Bの右側面11をなす右側面形状部P11と連結面15をなす連結面形状部P15は右側面形状部P11を外側(外側の板)、連結面形状部P15を内側(内側の板)にして重ね合わされ接合される部分となり、この右側面形状部P11内に切り取り部25をなす切り取り部形状部P25が形成される。この場合、右側面形状部P11の下部側に自由端である前側縁部111から後側縁部112に向けて、下側縁部113の一部、前側縁部111の一部をそれぞれ長辺251、短辺232とする所定の大きさの横長の長方形になるように、右側面形状部P11内に当該長辺251、短辺252に対向して破断線C4が略逆L字形に形成されて、切り取り部形状部P25が形成される。
紙基材Pはこのようにして形成され、この紙基材Pの天面外蓋形状部P22及び4側面形状部P11−P14などには医薬品に関する各種の情報が印刷され、また、外側の板11となる左側面形状部P11の切り取り部形状部P25の表面には「この部分を切り取る」などこの部分を切り取り指示するための(ユーザーに向けての)メッセージが印刷により記入され、内側の板15になる連結面形状部P15の表面には、右側面形状部P11から切り取り部形状部P25が切り取られた後の外側に現れる面に「開封済」なる文字が印刷により記入される。
このようにして紙基材Pは各形状部が各折れ線を介して折り曲げられ、左右方向に長い直方体形状の箱形に組み立てられる。すなわち、背面12をなす背面形状部P12に対して右側面形状部P11が折れ線L1を介して直角に折り曲げられて右側面11をなし、同様に、背面形状部P12に対して左側面形状部P13が折れ線L2を介して直角に折り曲げられて左側面13をなし、この左側面13に対して正面形状部P4が折れ線L3を介して直角に折り曲げられて正面14をなす。そして、この正面14に対して連結面形状部P15が折れ線L4を介して直角に折り曲げられ、右側面11の内側に重合されて連結面15をなす。この右側面11の内側で右側面11と連結面15が接着剤を介して連結され、これにより4側面11−14、15が組み立てられる。この状態から、連結面15、左側面13の下端の底面左右の各フラップ形状部P17、P19が折れ線L6、L8を介して直角に折り曲げられて底面左右の各フラップ17、19をなし、背面12の下端の底面内蓋形状部P21が折れ線L10を介して直角に折り曲げられて底面内蓋21をなし、そして、正面14の下端の底面外蓋形状部P23が折れ線L13を介して直角に折り曲げられて底面外蓋23をなし、それぞれが底面で重合される。この底面外蓋23の内側で底面外蓋23と底面内蓋21が接着剤を介して連結され、底面が封止される。また、連結面15、左側面13の上端の天面左右の各フラップ形状部P16、P18が折れ線L5、L7を介して直角に折り曲げられて天面左右の各フラップ16、18をなし、背面12の上端の天面内蓋形状部P20が折れ線L9を介して直角に折り曲げられて天面内蓋20をなし、併せて天面内蓋20の接着片形状部P201が内側に略直角に折り曲げられて、接着片201が形成され、この接着片201が正面14の内側に差し込まれて、この接着片201と正面14が接着剤を介して接着固定され、そして、正面14の上端の天面外蓋形状部P22が折れ線L12を介して直角に折り曲げられて天面外蓋22をなし、天面内蓋20の上に重合され、この天面外蓋22の内側で天面外蓋22と天面内蓋20が接着剤を介して連結され、天面(開口10)が封止される。これにより、この紙基材Pは左右に長い直方体形状の箱形に組み立てられ、そして、連結面15の上端、つまり箱Bの天面開口10の右縁部の天面右フラップ16内に延長表示部24が切り起こし可能に形成され、この延長表示部24に「開封済」の文字が表示され、また、右側面11の下部に切り取り部25が切り取り可能に設けられ、この切り取り部25の下に「開封済」の文字が隠される。
包装用箱Bはこのようにして構成され、錠剤やカプセルなどの医薬品は複数個ずつ1枚のPTPシート(プレススルーパックシート)に収納されて、このPTPシートが所定の枚数ずつアルミ包材パックに封入された状態で、この包装用箱Bに包装され、調剤薬局などの医療機関へ供給される。
そして、この包装用箱Bにあっては、医療機関でこの箱Bに収容された医薬品を使用するに際し、包装用箱Bを開封し、必要に応じて、図3に示すように、この箱Bの右側面11上部の天面右フラップ16から延長表示部24を切り起こして、その「開封済」なる文字を表示し、また、図5に示すように、右側面11から切り取り部25を切り取って、その切り取り後の面に「開封済」なる文字を表示するようになっている。
すなわち、医療機関では、既述のとおり、開封済みの箱の医薬品から使用していき、この箱内の医薬品がなくなれば、未開封の箱を開封し医薬品を取り出すことになる。この包装用箱Bの場合、図3に示すように、箱Bの天面外蓋22を開封し、この外蓋22を内蓋20とともに開き、天面左右の各フラップ16、18を開いて、天面開口10を開放し、箱Bから医薬品を取り出すが、この天面外蓋22の開封の時点で初めて、天面外蓋22、内蓋20の下に押え固定された天面左右のフラップ16、18を天面外蓋22、内蓋20の左右両側に開くことができ、その右フラップ16から延長表示部24を切り起こすことができる。ここで延長表示部24を右フラップ16の外側に略直角に立ち上げて、この延長表示部24表面の「開封済」なる文字を表示する。そして、天面左右の各フラップ16、18を天面開口10上に折り畳み、図4に示すように、この開口10を天面外蓋22、内蓋20で閉じると、箱Bの右側面11から天面外蓋22の上に延長表示部24が立ち上がり、その「開封済」の表示により、この箱Bが開封済みであることを強調して表示され、これにより箱Bが開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認することができ、誰が見ても、この箱Bを未開封の箱と誤認することがない。
さらに、この箱Bの場合、天面外蓋22の開封に伴い、図5に示すように、右側面(外側の板)11から切り取り部25を切り取ると、図6に示すように、この箱Bの右側面をなす連結面(内側の板)15に「開封済」の文字が現れ、この医薬品の箱Bが既に開封済みであることが周知される。この2重の表示により、この医薬品の箱Bが開封済みか未開封かの区別がさらにつきやすくなり、この使用中(開封済み)のものがあるにも関らず、未使用(未開封)のものを誤って開封してしまうのを防止することができる。また、この包装用箱Bは、右側面11から切り取り部25が切り取られた後でも、この右側面11は外側の板(右側面11)と内側の板(連結面15)が接合されて2重構造になっているので、右側面11は確実に保持されており、箱Bとして十分に利用することができる。
以上説明したように、この包装用箱Bによれば、開口10の縁部に、開口10上に延び、この開口10を蓋22、20で封止する際に蓋22、20の内側に配置され、蓋22、20で押え固定される延長表示部24を備え、この延長表示部24に「開封済」の文字を設け、蓋22、20の開封時に、この延長表示部24を開口10から引き起こし、蓋22、20の外側に突出させて、「開封済」の文字を外部に表示するようにしたので、箱Bを開封したことを箱Bの開封後に簡単に表示でき、かつ箱Bが開封済みであることを強調して未開封の箱と明確に区別することができ、箱Bが開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認することができる。また、この場合、箱Bを開封するまでは、延長表示部24が蓋22、20で押え固定されているので、「開封済」の文字を箱Bの開封後にのみ表示することができ、この延長表示部24を箱Bの開封前に誤って表示することがない。
また、この包装用箱Bでは、箱Bは側面の一部が外側の板11と内側の板15とからなる2重構造で、外側の板11の一部に切り取り部25を備え、内側の板15の切り取り部25の切り取り後の外側に現れる面に「開封済」の文字を設け、蓋22、20の開封に伴い、この切り取り部25を切り取り、箱Bの側面に「開封済」の文字を外部に表示するようにしたので、箱Bの側面に箱Bを開封したことを箱Bの開封後に簡単に表示でき、かつ箱Bが開封済みであることを強調して未開封の箱と明確に区別することができ、箱Bが開封済みか未開封かを容易かつ確実に視認することができる。この2重の表示により、その実用的効果はさらに大きなものとなる。
なお、上記実施の形態では、開口10の縁部に開口10上に延びる左右天面のフラップ16、18を有し、延長表示部24を一方のフラップ(右フラップ16)の一部として、フラップ内に切り越しにより形成したが、これに代えて、フラップを分割して一方の分割部をフラップとし、他方の分割部を延長表示部としてもよい。また、上記実施の形態の場合、開口10の縁部に開口10上に延びる天面左右のフラップ16、18を有し、延長表示部24を一方のフラップ(右フラップ16)の一部に形成したが、延長表示部をフラップとは別に、例えば内側の板の上端にフラップを形成し、外側の板の上端に延長表示部を形成して「開封済」の表示を記入するようにしてもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、上記実施の形態の場合、延長表示部24を一方のフラップ(右フラップ16)にのみ形成したが、両方のフラップに形成してもよく、このようにすることにより、箱が開封済みであることをさらに強調してその視認性をさらに高めることができる。
また、上記実施の形態の場合では、延長表示部24に「開封済」の文字を設けたが、文字に代えて、図や図と文字の組み合わせなどを用いて「開封済」を意味する表記としてもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施の形態では、箱Bの開口10縁部に延長表示部24を設けて、この延長表示部24に「開封済」の文字を表示し、さらに箱Bの側面の一部に切り取り部25を設けて、この切り取り部25の切り取り後の面に「開封済」の文字を表示して、2重の表示としたが、いずれか一方の表示のみとしてもよい。
この場合、箱Bの側面の一部に切り取り部25を設け、この切り取り部25の切り取り後の面に開封済みの文字を表示するだけでは、箱Bの開封前でも、切り取り部25を任意に切り取ることが可能なため、この切り取り部25を箱Bの開封前に誤って切り取られる恐れがある。そこで、この場合は、切り取り部の一端が蓋側に延び、開口を蓋で封止する際に、切り取り部の一端が蓋の内側に配置され、当該蓋で押え固定されるようにすればよい。例えば、上記実施の形態の箱Bの場合では、図7に示すように、4側面11−15の少なくとも1面が外側の板11と内側の板15とからなる2重構造になっているので、外側の板11の上部に天面右フラップ16を設けておき、切り取り部25が外側の板11に切り取り可能に形成され、かつその上端25Aが天面右フラップ16内に切り抜き可能に形成されて天面外蓋22側に延ばされ、箱B2の天面開口10が蓋22、20で封止される際に、切り取り部25の上端25Aが天面右フラップ16とともに天面外蓋22、内蓋20の内側に配置され、蓋22、20で押え固定されるようにする。このようにして内側の板15の表面で切り取り部25の切り取り後に外側に現れる面に「開封済」の文字を設ける。このようにすることで、箱Bを開封しなければ切り取り部25を切り取ることができず、未使用(未開封)のものを使用中のものと誤って切り取り部25を切り取ることがない。
また、上記実施の形態では、医薬品を包装するのに使用する包装用箱を例示したが、本発明の包装用箱は、医薬品を包装する箱に限定されるものではなく、各種の物品を包装する各種の箱に上記と同様に適用することができ、上記と同様の作用効果を得ることができることは勿論である。
B 包装用箱
10 開口
11 右側面(外側の板)
111 前側縁部
112 後側縁部
113 下側縁部
12 背面
13 左側面
14 正面
15 連結面(内側の板)
16 天面右フラップ
17 底面右フラップ
18 天面左フラップ
19 底面左フラップ
20 天面内蓋
201 接着片
21 底面内蓋
22 天面外蓋
23 底面外蓋
24 延長表示部
25 切り取り部
251 長辺
252 短辺
25A 上端
P 紙基材
P11 右側面形状部
P12 背面形状部
P13 左側面形状部
P14 正面形状部
P15 連結面形状部
P16 天面右フラップ形状部
P17 底面右フラップ形状部
P18 天面左フラップ形状部
P19 底面左フラップ形状部
P20 天面内蓋形状部
P201 接着片形状部
P21 底面内蓋形状部
P22 天面外蓋形状部
P23 底面外蓋形状部
P24 延長表示部形状部
P25 切り取り部形状部
L1−L13 折れ線
C1−C4 破断線(ミシン目)

Claims (5)

  1. 物品を包装する箱で、物品を取り出すための開口を蓋で封止する形式の包装用箱において、
    前記開口の縁部に、前記開口上に延び、前記開口を前記蓋で封止する際に前記蓋の内側に配置され、当該蓋で押え固定される延長表示部を備え、
    前記延長表示部に開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を有し、
    前記蓋の開封時に、前記延長表示部を前記開口から引き起こし、前記蓋の外側に突出させて、開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を外部に表示する、
    ことを特徴とする包装用箱。
  2. 開口の縁部に前記開口上に延びるフラップを有し、延長表示部は前記フラップの一部に形成される請求項1に記載の包装用箱。
  3. 開口の縁部に前記開口上に延びるフラップを有し、延長表示部は前記フラップとは別に形成される請求項1に記載の包装用箱。
  4. 物品を包装する箱で、物品を取り出すための開口を蓋で封止する形式の包装用箱において、
    前記箱は側面の一部が外側の板と内側の板とからなる2重構造で、前記外側の板の一部に切り取り部を備え、前記内側の板の前記切り取り部の切り取り後の外側に現れる面に開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を有し、
    前記蓋の開封時に、前記切り取り部を切り取り、前記箱の側面に開封済みの文字又は開封済みを意味する表記を外部に表示する、
    ことを特徴とする包装用箱。
  5. 切り取り部は一端が蓋側に延び、開口を蓋で封止する際に、前記切り取り部の一端が前記蓋の内側に配置され、当該蓋で押え固定される請求項4に記載の包装用箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021084670A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 丸金印刷株式会社 開封済表示タグ付き包装用箱

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