JP2017013891A - 包装容器 - Google Patents

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敦子 山本
伸 酒井
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伸 酒井
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Akiyuki Inoue
礼之 井上
尚三郎 片桐
Shiyouzaburo Katagiri
尚三郎 片桐
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Abstract

【課題】封緘テープ等を用いずに封緘でき、容易に開封可能で、製造コストが安価で、物品充填工程における組み立てが容易で、収納された物品の取り出しが容易で、かつ収納された物品の破損の恐れのない緩衝性が高く、かつ不正開封、改ざんを防止できる包装容器を提供することである。【解決手段】正面板、上面板、背面板、下面板、および左右の側面板を有し1枚のブランクシートから打ち抜かれて製造される包装容器において、片方の側面板が包装容器内部から押し下げることで自動的に封緘されると同時に立体的な包装容器が形成され、反対側の側面は差込片が案内スリットに挿入され封緘され、かつ正面板および上面板に予定破断線が一つ以上設けられている包装容器による。【選択図】図2

Description

本発明は包装容器に関する。
一般に包装容器は、正面板、背面板、上面板、下面板、左右の側面板からなり、包装容器を組み立てた後、包装容器内に医薬品、食品等の物品を収容し封緘される。特に医薬品の包装容器は不正に開封されることを防止するために封緘テープを貼付し、封緘テープを破らない限り医薬品を取り出せないようにし、封緘テープが剥がされていれば包装容器が開封されたと判断できるような工夫がされている。しかしこの方式は封緘テープを貼る工程が少なくとも1工程増え、さらに封緘テープの材料費が必要なためコストが上がる問題がある。また使用者が封緘テープを剥がすのに手間が掛かる、特に高齢者の場合は手指の力が十分でなく、視力も低下しているため封緘テープが貼付された包装容器を開封することが困難であると言った問題がある。高齢者が増加しているため特に医薬品の包装容器において封緘テープの弊害は大きな問題にとなっている。また緊急時には迅速に開封できず救急活動の差し障りになるという問題もある。しかも封緘テープを剥がし開封した後に、再び封緘テープを貼付し未開封状態を装うことができるため、開封の痕跡を明瞭に残せず不正開封を防止できない問題がある。
容器には収納された物品を外部から与えられる衝撃から守る緩衝性能が要求される。1枚のブランクシートから打ち抜かれて組み立てられた緩衝性を高めるフラップを有する包装容器が提案されているが(特許文献1)、この包装容器は複雑な構造であり包装容器の製造が困難なため製造コストが高くなる問題があり、また物品を充填する工程での包装容器の組み立てが困難なため破損し易いと言った問題がある。
さらに医療用に使用されるアンプルはそれ自体が破損し易いため、包装容器からアンプルを取り出す際にもアンプルが破損すると言った問題もある。
特開2003−267351号
封緘テープを用いずに封緘でき、容易に開封可能で、製造コストが安価で、物品充填工程における組み立ておよび物品の充填が容易で、開封後に収納された物品の取り出しが容易で、緩衝性が高く収納された物品の破損の恐れがなく、不正開封、改ざんを防止できる包装容器を提供することである。
本発明は、
(1)正面板、上面板、背面板、下面板、および左右の側面板を有し1枚のブランクシートから打ち抜かれて製造される包装容器において、片方の側面板を包装容器内部から押し下げることで自動的に封緘されると同時に立体的な包装容器が形成され、反対側の側面は差込片が案内スリットに挿入されることで封緘され、かつ正面板および上面板に予定破断線が一つ以上設けられていることを特徴とする包装容器。
(2)包装容器の下面板の内側に第2下面板が重なることを特徴とする第(1)項記載の包装容器。
(3)シート状の部材を波状に山部と谷部とが交互に形成されるように変形した形状を有する波形緩衝材を内部に収納したことを特徴とする第(1)項記載の包装容器。
(4)波形緩衝材の少なくとも一つの側面板が底面部に折り込まれた状態であることを特徴とする第(3)項記載の包装容器。
、である。
本発明の包装容器とは医薬品、食品等の物品を内部に保管し、外部からの衝撃に対する緩衝作用があり収納した物品の保護をする包装容器である。1枚のブランクシートを折りたたむことで形成される包装容器である。材質に特に制限はないが板紙が好ましい。板紙等を所定の展開図の形状に打ち抜き、折り目の罫線を施し、折り目部分で各部を折りたたみさらに必要ならば接着剤で接着させて作成される。正面板、上面板、背面板、下面板が順に連接し左右の側面板を有する。片方の側面が側面板と糊代側片からなり側面板と糊代側片が接着剤で接着されており、包装容器の内部より前記側面板を押し下げることで側面板が互いにかみあい、自動的に立体的な包装容器を組み立てられると同時に、この側の側面を封緘することができる。包装容器の内部に物品を充填後に前記側面板の反対側の側面の差込片を案内スリットに差し込むことで、反対側の側面が封緘される。このように左右側面を封緘テープを使用せずに封緘することができる。また正面板および上面板に予定破断線が一つ以上設けられていて予定破断線を破断することで包装容器を開封し容易に収納された物品を取り出すことができる。予定破断線とは片端をつかみ引っ張ると容易に破断するもので、その破断により例えば正面板あるいは上面板を分離することができるものである。
図3の展開図を用いて本発明の包装容器1の各部構成を説明する。展開図3は包装容器1の表側、すなわち包装容器1を組み立てた際に外側になる面を示している。折り目i,h,l,mを介して左側面板12a,bおよび側面フラップ11c,dを折込み、次いで折り目a,b,c,dを介して正面板2、上面板3、背面板4、下面板5、第2正面板6を折込む。正面板2の裏に第2正面板6の表側を重ね接着させる。糊代側片13a,bに糊を塗布してそれぞれ側面フラップ11c,dの裏側に接着する。左側面板12a,bを下方に押し下げることで左側面板12a,bが互いにかみ合い封緘された側面部が形成される。同時に正面板2、上面板3、背面板4、下面板5が起ち上がり、立体的な包装容器1が形成される。このように左側面板12a,bを押し下げることで自動的に立体的な包装容器1を形成できるため、物品の充填を容易に行える。立体的に形成された包装容器1に物品を収納した後に、側面フラップ11a,bを折り目j,kを介して折り込み、右側面板8を折り目eを介して折込み、さらに差込板7を折り目g,fを介して折込む。差込片9を折り目nを介して折り込んだ後に差込片9を案内スリット21に差し込み封緘する。差込片9の最大横幅は案内スリット21の最大横幅より大きいため、差込片9が案内スリット21に差し込まれることで、差込片9が案内スリット21より容易に抜き出すことができなくなり、包装容器1を封緘することができる。そのため封緘テープを用いずに包装容器1を封緘できる。このようにして作成した包装容器1の封緘後で開封前の斜視図を図1に示した。
差込片9の最大横幅とは差込片9の折り目nに平行な方向の長さの内で最も長い幅の値を示す。案内スリット21の最大横幅とは折り目g,fに平行な方向の長さで案内スリット21の内側の最大の長さの部分の値を示す。差込片の最大横幅L3と案内スリットの最大横幅L4の差L3−L4の値は0.5mm〜5mmが好ましく、1〜4mmがさらに好ましく、1.5〜3mmが最も好ましい。L3−L4の値が小さいと差込片9が案内スリット21より容易に抜けてしまい封緘できない、もしくは封緘の強度が不足して好ましくない。一方、L3−L4の値が大きすぎると差込片9を案内スリット21に差し込むことができない、あるいは差込時に案内スリット21あるいは差込片9が損傷し好ましくない。
本発明の包装容器1を開封する場合は、開封端33に指を掛け引っ張り上げることで、第1予定破断線31、第2予定破断線32を破断し、両破断線31,32に挟まれた部分を持ち上げることで開封できる。開封が容易なだけでなく、両破断線31,32に挟まれた部分が分離して持ち上げられるため、広い面積の開口部分が得られ物品の取り出しも容易である。特にアンプルのような破損し易いものの保管と取り出しに適した包装容器である。両破断線31,32に挟まれた部分が上部に持ち上げられるため開封の痕跡が明瞭に残り、開封後に未開封を装う不正開封を防止できる。両破断線31,32を破断し開封した包装容器1の斜視図を図2に示した。
なお、開口部14に指を掛け接続板10を引上げ、接続板10を上面板3から分離することで右側面板8を引上げ開封することもできる。接続板10は上面板3とジッパー状の予定破断線を介し蓮接しているため、引き上げることで容易に分離できる。このように開封した場合は接続板10が上面板3から分離するため、開封の痕跡が明瞭に残り、開封後に未開封を装う不正開封を防止できる。
なお第1予定破断線31、第2予定破断線32を破断し包装容器1を開封後に、開封端33を第2正面板6に設けた案内スリット22に差込み再封することができる。
本発明の包装容器であって第2下面板51を有する包装容器1Bを図4の展開図を用いて説明する。なお第2下面板51、第3正面板52に関する以外は図3の展開図で示した包装容器1とほぼ同様である。折り目i,h,l,mを介して左側面板12a,bおよび側面フラップ11c,dを折込み、次いで折り目a,b,c,d,q,rを介して正面板2、上面板3、背面板4、下面板5、第2正面板6、第3正面板52、第2下面板51を折込む。折り込み方向は折り目r以外は折り目が図の表側に飛び出るような形態で折り、折り目rはそれとは逆側に折り込む。折り込まれた状態での正面板2、上面板3、背面板4、下面板5、第2正面板6、第3正面板52、第2下面板51の位置関係を図5の断面図に示した。これにより正面板2の裏側に第2正面板6の表側が接着されて重なっており、さらに第2正面板6の裏側に第3正面板52の裏側が重なり、下面板5の裏側に第2下面板51の裏面が重なる。下面板5と第2下面板51が重ねるため下面板方向からの衝撃に対する緩衝性が高まる。
また正面板2、第2正面板6、第3正面板52が重なるため正面板方向からの衝撃に対する緩衝性も高まる。糊代側片13a,bに糊を塗布してそれぞれ側面フラップ11c,dの裏側に接着する。包装容器1Bの内側から左側面板12a,bを下方に押し下げることで左側面板12a,bが互いにかみ合い封緘された側面部が形成される。同時に正面板2、上面板3、背面板4、下面板5が起ち上がり、立体的な包装容器1Bが形成される。このように左側面板12a,bを押し下げることで自動的に立体的な包装容器1Bを形成できるため、物品の充填を容易に行える。立体的に形成された包装容器1Bに物品を収納した後に、側面フラップ11a,bを折り目j,kを介して折り込み、右側面板8を折り目eを介して折込み、さらに差込板7を折り目g,fを介して折込む。差込片9を折り目nを介して折り込んだ後に差込片9を案内スリット21に差し込み封緘する。差込片9の最大幅は案内スリット21の最大幅より大きいため、差込片9が案内スリット21に差し込まれることで包装容器1を封緘することができる。そのため封緘テープを用いずに包装容器1Bを封緘できる。
第2下面板51は長方形であることが好ましく、長方形の一部を切り抜いた形も包装容器1Bの重量を減らす観点から好ましい。また第2下面板51の周囲を折り込み、下面板5と第2下面板51の間に隙間を作ることも好ましい。この隙間により外部からの衝撃に対する包装容器1Bの緩衝性がより大きくなり好ましい。
本発明の包装容器の各部分の好ましいサイズは勿論収納される物品のサイズ、数に依存する。上面板3、下面板5、第2下面板51の長辺は110〜300mm、短辺が40〜200mmが好ましい。正面板2、背面板4、第2正面板6、第3正面板52の長辺は110〜300mm、短辺は10〜50mmが好ましく、20〜40mmがより好ましい。
包装容器の材質に特に制限はなく板紙、段ボールを用いることができ、板紙がより好ましい。板紙としてはノーコートボール、コートボール、マニラボール、黄色板紙、色板紙を用いることができるがノーコートボール、コートボールがより好ましく、コートボールが強度が高い点、および印刷適正に優れている点で最も好ましい。紙の厚さは坪量で150〜750g/m2が好ましく、200〜700g/m2がより好ましく、230〜680g/m2がさらに好ましく、230〜500g/m2が最も好ましい。紙の坪量が小さすぎると包装容器の強度が不足し収納された商品を十分に保護できないため好ましくなく、また大きすぎると包装容器への加工が困難になるため好ましくない。
第1予定破断線31、第2予定破断線32は、貫通あるいは貫通に近い形の孔と、非貫通の部分が交互に線状に並んだもので、開封時に一端を引っ張ることにより容易に破断する機構である。貫通した孔の部分と非貫通の部分が交互に線状に並んだ構成の方がより破断し易い点で好ましい。具体的にはミシン目、ジッパー、リード罫等を用いることが好ましい。特にジッパーが好ましい。ジッパーは紙器の外面にトムソン刃等により刻設された切れ目の列が一本あるいは二本並行して設けられる。各切れ目の列は、外辺部の一端に内向部を連設した切れ目が断続するものとなっている。このジッパーでは、一方から引き裂くと、手前の切れ目の外辺部の先端から内側へ逸れようとする裂け目が次の切れ目の内向部に達し、切れ目列間が千切れることなく紙材を切断して開封することができる。
図6の斜視図により波形緩衝材40を説明する。波形緩衝材40は2枚以上の紙のシートから作製される。第1のシートが図6の底面部41、上方側面部42、下方側面部43を形成し、その上に第2のシートが密着しており、第2のシートが波状に山部45と谷部46とが交互に形成されるように変形された形状を有し、波状挟持部44を形成する。第1のシートと第2のシートは接着剤により谷部46の部分で接着されている。通常はホットメルト型の接着剤が使用される。図6に示した本発明の波形緩衝材40の内で必須の部分は底面部41、山部45および谷部46である。上方側面部42、下方側面部43は適宜必要に応じて用いられる。また上方側面部42、下方側面部43に各々多様なフラップが連接しても構わない。上方側面部42、下方側面部43は各々表側に約90度の角度に折り込まれ、アンプル等の収納された物品の上下方向からの衝撃に対する緩衝性を高めることの用いることができる。
図6のように波形緩衝材の山部45と隣接する山部の間の谷部46に、図7に記載のようにアンプル50等の筒部を有する物品を挟持する。波形緩衝材の山部は4個以上60個以下が好ましい。当然山部が少ないと挟持できる物品の数が少なくなり、また山部が多すぎると波形緩衝材全体にそりが生じ、物品の取り出しが困難になり好ましくない。
図7に示したようにアンプル50、バイエル瓶、軟膏剤のチューブ等の物品を波形緩衝材40に収納し、その物品を収納した波形緩衝材40を図3に示した包装容器1あるいは図4に示した包装容器1Bに充填することは、収納した物品を外部からの衝撃から保護する包装容器1あるいは1Bの緩衝性が高まる点で、および物品の充填が容易である点で好ましい。なお、図4に示した第2下面板51を有する包装容器1Bと波形緩衝材40との組み合わせが最も緩衝性が高くなり好ましい。
図8は波形緩衝材40の上方側面部42および下方側面部43を底面部41の裏側に折り込んだ様子を示す斜視図である。底面部41の下側に上方側面部42および下方側面部43の反発作用により底面部41の裏側に隙間が生じ、底面部41方向からの衝撃に対する緩衝性が高くなり好ましい。上方側面部42あるいは下方側面部43のどちらか一つが底面部41に折り込まれた場合でも緩衝性が高く好ましい。両側面板41,42の両方が折り込まれた状態はより緩衝性が高まるのでより好ましい。
本発明の包装容器に収納される物品は特に限定されないが、軟膏等に用いるチューブ容器、アンプル、バイアルが好ましい。特にアンプル、バイアルは元来割れ易く、アンプル、バイアルを収納容器に収納して搬送する際に、外部からの衝撃で破損する場合がある。最も適した物品は最も破損し易いアンプルである。軟膏等のチューブ容器においても変形防止、取り出し操作の容易さを確保するため十分な緩衝保護能力を有し、かつ容易に物品を挿入、脱着できることが収納容器に求められる。特に医師、看護師等の病院関係者が直接使用する軟膏剤のチューブはチューブ材料の厚みが薄いためわずかな衝撃でへこみ、あるいは傷がつくことが多い。わずかな損傷であっても購入者から返品される場合が多くこれらの物品を保護する包装容器の緩衝性を高め損傷を防ぐことができれば大きな価値がある。
さらにこれらの収納容器に対しては、低コストで作成することへの要求が高い。本発明による包装容器1,1Bは簡易な構造で低コストで製作できる。また波形緩衝材40も簡易な構造で低コストで製作できる。これらの包装容器と波形緩衝材を組み合わせることで、軟膏等に用いるチューブ容器、アンプル、バイアルを収納する包装容器で、十分な保護能力、充填工程での組立ておよび操作の簡便性、開封の容易性、取り出しの容易性、かつ不正開封、改ざんの防止ができる包装容器を提供できる。
本発明の波形緩衝材40の製作は種々の所謂ロンドレーション製造機(あるいはマルチフォームトレイ製造機とも呼ばれる、例えばディヴィデラ社製)のものを用いて行うことができる。また、本発明の波形緩衝材40の材料は紙を用いることが好ましい。紙は多種のものを使用できるが、底面部、上方側面部、下方側面部にはノーコート紙、コート紙を用いることができるがノーコート紙の方が好ましい。坪量は260〜450g/m2が好ましく、280〜380g/m2がさらに好ましい。また、波状の部分のシ−ト(山部、谷部を形成)はノーコート紙、コート紙を用いることが好ましい、坪量は100〜360g/m2が好ましく、150g〜310g/m2がさらに好ましい。
波状部分のシートと底面部は接着剤で接着することが好ましく、接着剤は特に限定されないがホットメルト接着剤が好ましい。特に安価、取り扱いが容易で、接着力が十分強いことからエチレン酢酸ビニル系のホットメルト接着剤が好ましい。
封緘テープ等を貼付するためのコストの増加を要せず、封緘テープを剥がす手間が不要で高齢者にとっても容易に開封可能で、開封が容易なため緊急時の対応にも差し障りがなく、製造コストが安価で、物品充填工程における組み立ておよび物品の充填が容易で、開封後に収納された物品の取り出しが容易で、かつ収納された物品の破損の恐れのない緩衝性の高い包装容器を提供することができた。
実施例1に係る包装容器の開封前の斜視図である。 図1の包装容器の開封後の斜視図である。 図1の包装容器の展開図である。 実施例2に係る包装容器の展開図である。 実施例2に係る包装容器の組み立て後の断面図である。 波形緩衝材の斜視図である。 アンプルを収納した波形緩衝材の斜視図である。 上方側面部および下方側面部を底面部の下側に折り込んだ波形緩衝材の斜視図である。
以下、実施例により詳細に説明する。
<本発明の包装容器サンプルA>
図3の展開図を用いて本発明の包装容器1の組み立ての実施形態を説明する。坪量300gの表面が白色の板紙コートボールを図3の展開図に従って打抜いた。白色面を表側(図3に表示されている面)にした。正面板2は横225mm、縦30mmであり、上面板3は横225mm、縦105mmであり、背面板4は横225mm、縦30mm、下面板5は横225mm、縦105mmであり、第2正面板は変則的な形で最大横長さは225mm、最大縦長さ28mmであり、右側面板8は横105mm、縦30mm、左側面版11a,bは変則的な形で最大横長さ105mm、最大縦長さ26mmであり、差込板7は最大横長さ105mm、最大縦長さ23.8mmであった。
差込片9の最大横幅L3は45mm、案内スリット21の最大横幅L4は43mmで、L3−L4は2mmであった。差込片9の縦幅L1が13mmであり、接続板10の縦幅L2が15mmであった。なお包装容器を組み立てた際に、差込片9の最大横幅の中心と案内スリットの最大横幅の中心が一致するように配置した。
折り目h,i,l,m、を介して側面フラップ11c,d、および左側面板12a,bを折込み、次いで折り目a,b,c,dを介して正面板2、上面板3、背面板4、下面板5、第2正面板6を折り込み、第2正面板6の表側に接着剤を塗布し、第2正面板6を正面板2の裏側に接着し、糊代片13a、bの表面に接着剤を塗布し各々を側面フラップ11c,dの裏側に接着した。
左側面板12a,bを包装容器1の内側から下方に押し下げ、左側面板12a,bを互いにかみ合わせることで片方の側面部が封緘された立体的な包装容器1を形成した。アンプルの包装容器への充填工程での包装容器の組み立てが容易で好ましかった。包装容器1に井桁状の板紙で形成された中仕切りを入れ、その中仕切りにアンプルを収納した。その後に折り目j,kを介して側面フラップ11a,bを折り込み、さらに折り目eを介して右側面板8を折り込み、折り目f,gを介し差込板7を折り込み、差込片9を案内スリット21に差込みこちら側の側面部の封緘した。封緘テープを用いずに十分な封緘強度を得られ好ましかった。このようにして図1の斜視図に示したような封緘された開封前の本発明の包装容器サンプルAを作成した。
開封端33を指で押し込みながら引き上げ、第1予定破断線31、第2予定破断線32を破断し開封した。なお両破断線31,32ともにジッパーであった。開封した状態の斜視図を図2に示した。図2で示されたように開封すると広い面積の開口部が得られ収納されたアンプルの取り出しが容易で好ましかった。また開封時に両予定破断線31,32が破断するため開封済みであることが一目瞭然となり、不正開封、改ざんを防止でき好ましかった。収納されたアンプルの保護を十分に行え、外部からの衝撃に対しても十分な緩衝作用を示し好ましかった。なお、開口部14に指を入れ引き上げて接続板10を上面板3から分離して開封することもできた。
<第2下面板を有する木発明の包装容器サンプルB>
第2下面板51、第3正面板52を付加した以外は実施例1の包装容器サンプルAと同様にして包装容器サンプルBを作製した。サンプルBの作製に用いた展開図を図4に示した。第2下面板のサイズは横224mm、縦104mm、第3正面板のサイズは横224mm、縦29mmであった。このサンプルBをサンプルAと同様に包装容器内部から左側面板を押し下げ包装容器を自立させ、包装容器1Bに井桁状の板紙で形成された中仕切りを入れ、その中仕切りにアンプルを収納した。アンプルの収納、封緘も実施例1のサンプルAと同様にして行った。
包装容器サンプルBはアンプル充填工程の組み立てが容易であり、封緘テープを用いずに十分な封緘強度が得られ、開封すると広い面積の開口部が得られ収納されたアンプルの取り出しが容易で、開封時に両予定破断線が破断するため開封済みであることが一目瞭然となり不正開封、改ざんを防止ができと言った点で包装容器サンプルA同様に好ましかった。また。収納されたアンプルの保護を十分に行え、外部の衝撃に対しても十分な緩衝作用を示し好ましかったが、この緩衝性の点、特に下面板方向からの外部衝撃にはサンプルAよりサンプルBの方が緩衝性が大きく、サンプルAよりさらに好ましかった。
<波形緩衝材との併用サンプルC,D>
図6に示した波形緩衝材40に、図7に示したようにアンプル50を収納し、上方側面部42および下方側面部43を各々約90度表側に折り込んだ。これらのアンプルを収納した波形緩衝材40を包装容器の井桁の中仕切りの代わりに用いた以外は実施例1のサンプルAと同様にしてサンプルCを作成した。またこれらのアンプルを収納した波形緩衝材40を包装容器の井桁の中仕切りの代わりに用いた以外は実施例2のサンプルBと同様にしてサンプルDを作成した。このように波形緩衝材40を用いた場合もアンプル充填工程の組み立てが容易であり、封緘テープを用いずに十分な封緘強度が得られ、開封すると広い面積の開口部が得られ収納されたアンプルの取り出しが容易で、開封時に両予定破断線が破断するため開封済みであることが一目瞭然とない不正開封、改ざん防止ができと言った点で波形緩衝材40を用いない実施例1の包装容器サンプルA、実施例2の包装容器サンプルB同様に好ましかった。
波形緩衝材40を用いたサンプルC,Dの場合は、各々対応する井桁状の中仕切りを用いたサンプルA,Bの場合に比べ、アンプルの充填がより容易であり、アンプルの充填工程におけるアンプルの破損がより減少し、また保管時、輸送時のアンプルの包装容器内での流動、揺動が小さくアンプルの破損がより少なくなり好ましかった。また開封すると包装容器内のアンプルがサンプルA,Bの場合よりサンプルC,Dの方が当初の充填時の位置からのズレが小さく取り出し易く好ましかった。また収納されたアンプルの保護を十分に行え、外部の衝撃に対しても十分な緩衝作用を示しより好ましかった。外部から衝撃を与えた結果、収納されたアンプルの破損が小さい方から並べると、サンプルD,C、B、Aの順であった。包装容器への外部からの衝撃に対し緩衝性が高く最も好ましいのはサンプルDであり、次いでサンプルC、サンプルB、サンプルAの順であった。
<上方および下方側面板を折り曲げた波形緩衝材との併用サンプルE,F>
図8に示したように波形緩衝材40の上方側面板42および下方側面板43を底面41の裏側に折り込んだ以外は、実施例3のサンプルCと同様にしてサンプルEを作製した。また図8に示したように波形緩衝材40の上方側面板42および下方側面板43を底面41の裏側に折り込んだ以外は、実施例3のサンプルDと同様にしてサンプルFを作製した。
上方および下方側面板を折り曲げた波形緩衝材40を用いたサンプルE,Fの場合は、各々対応する上方および下方側面板を両方とも表側折り曲げた波形緩衝材40を用いたサンプルC,Dの場合に比べ、アンプルの充填工程におけるアンプルの破損がより減少し、また保管時、輸送時のアンプルの包装容器内での流動、揺動が小さくアンプルの破損がより少なくなり好ましかった。また開封すると包装容器内のアンプルがサンプルC,Dの場合より当初の充填時の位置からのズレが小さくより取り出し易くなり好ましかった。また収納されたアンプルの保護を十分に行え、外部の衝撃に対しても十分な緩衝作用を示しより好ましかった。包装容器への外部からの衝撃に対し緩衝性が高く最も好ましいのはサンプルFであり、次いでサンプルE、サンプルD、サンプルC、サンプルB、サンプルAの順であった。
1 包装容器
1B 包装容器
2 正面板
3 上面板
4 背面板
5 下面板
6 第2正面板
7 差込板
8 右側面板
9 差込片
10 接続板
11a,b,c,d 側面フラップ
12a,b 左側面板
13a,b 糊代片
14 開口部
21 案内スリット
22 案内スリット
31 第1予定破断線
32 第2予定破断線
33 開口端
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n、p、q,r 折り目
40 波形緩衝材
41 底面部
42 上方側面部
43 下方側面部
44 波状挟持部
45 山部
46 谷部
50 アンプル(物品)
51 第2下面板
52 第3正面板

Claims (4)

  1. 正面板、上面板、背面板、下面板、および左右の側面板を有し1枚のブランクシートから打ち抜かれて製造される包装容器において、片方の側面板を包装容器内部から押し下げることで自動的に封緘されると同時に立体的な包装容器が形成され、反対側の側面は差込片が案内スリットに挿入されることで封緘され、かつ正面板および上面板に予定破断線が一つ以上設けられていることを特徴とする包装容器。
  2. 包装容器の下面板の内側に第2下面板が重なることを特徴とする請求項1記載の包装容器。
  3. シート状の部材を波状に山部と谷部とが交互に形成されるように変形した形状を有する波形緩衝材を内部に収納したことを特徴とする請求項1記載の包装容器。
  4. 波形緩衝材の少なくとも一つの側面板が底面部に折り込まれた状態であることを特徴とする請求項3記載の包装容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018177260A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 花王株式会社 化粧品収納用包装体

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