JP3212074B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP3212074B2 JP3212074B2 JP9317096A JP9317096A JP3212074B2 JP 3212074 B2 JP3212074 B2 JP 3212074B2 JP 9317096 A JP9317096 A JP 9317096A JP 9317096 A JP9317096 A JP 9317096A JP 3212074 B2 JP3212074 B2 JP 3212074B2
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- jet head
- ink jet
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Description
インクカートリッジを有し、このインクカートリッジの
インクを用紙に吐出することで印字(記録)するインク
ジェット記録装置に関する。
ナルコンピュータ等の情報処理装置には、通常、文字や
図形からなるデータを視覚情報として記録するように、
これらのデータを用紙に印字可能な記録装置が接続され
ている。この記録装置には、インパクト方式や感熱方
式、インクジェット方式等の各種の印字(記録)方式が
採用されているが、近年においては、静粛性に優れてい
ると共に各種材質の用紙に印字(記録)可能なインクジ
ェット方式を採用したインクジェット記録装置が多用さ
れるようになっている。
ジェットヘッドを 主走査しながら、インクカートリッ
ジからインクジェットヘッドの各ノズルに供給されたイ
ンクを用紙に吹き付ける(噴射する)ことにより1バン
ド分の印字(記録)を行った後、この用紙を1バンド幅
副走査するという印字処理を繰り返すことにより用紙の
全面に印字(記録)するようになっている。従って、こ
のような動作により印字(記録)するインクジェット記
録装置は、インクジェットヘッドの各ノズルに対するイ
ンク供給を安定させて良好な印字(記録)品質を得るこ
とが必要となる。
のインクを独立して噴射し得る複数のノズルを各々に持
つインクジェットヘッドを有している。各インクジェッ
トヘッドは、インク噴射のエネルギーを発生させる圧電
素子を備え、この圧電素子を駆動信号(駆動電圧)の印
加で変位することにより、インク流路であるチャンネル
の容積が変化して、インクカートリッジから供給される
各色のインクを各ノズルより噴射する。
置においては、圧電素子を駆動信号の印加により変位さ
せて、一のノズルからインクを噴射させると、このイン
ク噴射によるエネルギ(圧力波)がインク誘導路を通し
て隣接する他のノズル内のインクに伝達されて、それが
他のノズルから噴射するインク滴の大きさに変化を与え
たり、インク滴の噴射速度を変化させたり、噴射タイミ
ングを狂わせたりする等のクロストークなる現象を引き
起こしていた。従って、インクジェットによる印字(記
録)品質を高めるためには、上記インク噴射によるエネ
ルギ(圧力波)に起因するクロストークを防止する必要
がある。
ストークを防止する方法としては、例えば、インクジェ
ットヘッドの各ノズルにインクを供給する共通インク通
路に繋がれた空気室を備え、この空気室で一のノズルの
インク噴射によるエネルギ(圧力波)を吸収して、他の
ノズルに伝達しないようにしたもの(特開昭59−98
859号公報記載)や、各ノズルにインクを供給する液
室内に多孔性物質の膜を配置して、この多孔性物質の膜
で一のノズルのインク噴射によるエネルギ(圧力波)を
吸収して、他のノズルに伝達しないようにしたもの(特
公昭63−36951号公報記載)等、種々のものが提
案されている。
記録装置では、インクジェットヘッド内又はその周辺
に、インク噴射によるエネルギ(圧力波)を吸収するダ
ンパ効果を有す部位(空気室や膜)を形成、配置してい
ることから、インクジェットヘッド等の構造が複雑化
し、また、生産性が悪く、コストも高価なものとなる。
また、従来技術におけるダンパ効果を有する部位(空気
室や膜)は、インクジェットヘッドに供給されるインク
に直接に接触するように形成、配置されているので、こ
のダンパ効果を有す部位によりインクが侵される恐れが
ある。
ような問題を解決するためになされたもので、簡単な構
造で、一のノズルの噴射に起因する他のノズルへのイン
ク噴射によるエネルギ(圧力波)の伝達を防止するダン
パー効果を備えることで、インクジェットヘッドによる
印字(記録)品質を向上させることを達成することにあ
る。
め、本発明のインクジェット記録装置では、請求項1に
おいては、インクを収容したインクカートリッジと、イ
ンクを噴出させるエネルギーを発生するアクチュエータ
部を備えたチャンネルと該チャンネル内のインクを吐出
させるノズルを複数有したインクジェットヘッドと、前
記インクジェットヘッドに連結され、該インクジェット
ヘッドの全チャンネルに前記インクカートリッジのイン
クを供給するマニホールド部材とを有し、前記インクジ
ェットヘッドが、前記マニホールド部材に、インク吐出
により生じた圧力波による相対的な伸縮移動を許容しつ
つ、その周囲に設けた弾性部材により連結されているも
のである。これにより、アクチュエータ部を駆動信号の
印加により変位させて、一のノズルからインクを噴出さ
せると、このインク噴出によるエネルギ(圧力波)がイ
ンク誘導路を通して隣接する他のノズル内のインクに伝
達することなく、弾性部材の弾性変形でインクジェット
ヘッドとマニホールド部材とを相対的に移動させること
により上記エネルギ(圧力波)を吸収することができ
る。従って、一のノズルの噴出によるエネルギ(圧力
波)が、他のノズルに伝達されることが防止でき、他の
ノズルから噴出するインク滴の大きさに変化を与えた
り、インク滴の噴出速度を変化させたり、噴出タイミン
グを狂わせたりする等のクロストークなる現象を引き起
ことがなくなる。また、一つのノズルの噴出によるエネ
ルギ(圧力波)を吸収するタンパ効果を、マニホールド
部材とインクジェットヘッドとを連結する弾性部材で兼
用したので、簡単な構造で、且つコストを安くしつつ上
記クロストークの現象を防止することができる。
のに、前記弾性部材は、常温硬化型シリコンゴム接着剤
または合成ゴム系接着剤としたものである。このよう
に、常温硬化型シリンコンゴム接着剤または合成ゴム系
接着剤は、マニホールド部材とインクジェットヘッドと
の密着性に富でおり、外部にインクが漏洩することが防
止できると共に、また、弾性力に優れているので、イン
ク噴射によるエネルギ(圧力波)を十分に吸収すること
ができる。
ンクカートリッジと、インクを噴出させるエネルギーを
発生するアクチュエータ部を備えたチャンネルと該チャ
ンネル内のインクを吐出させるノズルを複数有したイン
クジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに連結
され、該インクジェットヘッドの全チャンネルに前記イ
ンクカートリッジのインクを供給するマニホールド部材
とを有し、前記インクジェットヘッドが、前記マニホー
ルド部材に伸縮自在に連結されるように、弾性部材を用
いて取り付けられ、前記インクジェットヘッドと該イン
クジェットヘッドを支持する支持部材とが、前記弾性部
材を介して取り付けられているものである。これによ
り、請求項1に記載の効果に加え、ダンパ効果を更に高
めることが可能となる。
のに、前記支持部材は、前記インクジェットヘッドのノ
ズル形成面を除く外周面を覆うようなカバー体としたも
のである。これにより、ダンパ効果を発揮しつつ、イン
クジェットヘッドを保護することが可能となる。
4にそれぞれ記載のものに、前記インクジェットヘッド
は、被記録媒体の表面を走査するキャリッジに搭載され
ており、前記ノズルより被記録媒体上にインクを吐出し
て記録を行うようにしたものである。これにより、往復
駆動されるキャリッジの加減速に伴って生じる慣性力の
影響も、弾性部材のダンパ効果により軽減され、インク
ジェットヘッドに影響を及ぼさない。よって、インクの
吐出方向や液滴量のばらつきを生じさせることのない、
高品質の記録を達成させることができる。
図3に基づいて以下に説明する。図2において、7はイ
ンクジェット記録装置であるプリンタ7であって、この
本体フレーム8には、それぞれ複数(例えば、64個)
のノズル9aを有する計4個のインクジェットヘッド9
A〜9D〔すなわち、ブラックK、イエローY、シアン
C、マゼンタMの各インクを吐出(噴射)させるための
インクジェットヘッド9A〜9D〕やメインテナンス機
構RM,紙送り機構LM等が内蔵されている。インクジ
ェットヘッド9A〜9Dは、各ノズル9aのアクチュエ
ータ部(圧電素子)を印加する駆動信号(駆動電圧)に
基づいて変位させることで、各インク(ブラックK、イ
エローY、シアンC、マゼンタMの各インク)を各ノズ
ル9aから噴射させるものである。本体フレーム8の内
部後方には円筒形状のプラテンローラ10が回転自在に
配置されている。プラテンローラ10は、図示しない給
紙カセットまたは手差し給紙部から供給された用紙11
(被記録媒体)をインクジェットヘッド9A〜9Dに対
向させながら搬送するものであり、紙送り機構LMの一
部をなす。プラテンローラ10は、この上側に設けられ
図示しないプレッシャローラで用紙11が密着されると
共に、図示しないLFモータにより駆動されて用紙11
を副走査方向Yに紙送りするものである。
ェットヘッド9A〜9Dを搭載したキャリッジ12が設
けられている。キャリッジ12は、インクジェットヘッ
ド9A〜9Dにそれぞれ異なる色の各インク(ブラック
K、イエローY、シアンC、マゼンタMの各インク)を
供給するために、各インクを収容した複数のインクカー
トリッジ30a〜30dを各インクジェットヘッド9A
〜9Dに対向してそれぞれ着脱自在に搭載されており、
プラテンロータ10と並行に設けられたキャリッジ軸1
3に沿って移動可能にされている。これにより、各イッ
クジェットヘッド9A〜9Dはプラテンローラ10に沿
って主走査方向Xに往復移動されるようになっている。
側には、キャリッジ12を往復駆動するCRモータ14
が配置されている。CRモータ14は、ベルト15を介
してキャリッジ12を主走査方向Xに往復駆動するもの
であり、ステップモータまたはCDモータを使用する。
プラテンローラ10の右側には、インクジェットヘッド
9A〜9Dのメインテナス機構RMが配置されている。
このメンテナンス機構RMは、インクジェットヘッド9
A〜9Dの使用中に内部に気泡が発生したり、ノズル形
成面9b上にインクの液滴が付着したり等の原因により
インク吐出(噴射)不良を起こすので、これを良好な吐
出(噴射)状態に回復したりするものである。メンテナ
ンス機構RMとしては、印字(記録)の休止期間中、イ
ンクジェットヘッド9A〜9Dを保護するためのキャッ
プ15と、インクジェットヘッド9A〜9D内のインク
をパージ(吸引)するパージ装置17、更には図示しな
いインクジェットヘッド9A〜9Dのノズル形成面9b
をワイピングするワイピング装置等が設けられている。
ートリッジ30a〜30dは、キャリッジ12上に設け
られたカートリッジ装着部材31に対して着脱自在にさ
れており、カートリッジ装着部材31には複数のマニホ
ールド部材37が設けられている。各マニホールド部材
37の前部には、後述に詳細に説明するインクジェット
ヘッド9A〜9Dが保持されており、カートリッジ装着
部材31に着脱自在に設けられたインクカートリッジ3
0a〜30dは、各マニホールド部材37を介してイン
クジェットヘッド9A〜9Dに対して着脱自在にされて
いる。
は、上端に開口する有底の空所が形成されたカートリッ
ジ本体32を有している。カートリッジ本体32の内部
は、上壁蓋32Aで閉塞されてフォーム収容室33が区
画されており、このフォーム収容室33内にはインクを
保持する多孔質部材35(フォーム)が収容されてい
る。カートリッジ本体32の側面壁32bの上部には、
大気連通孔32Bが形成されており、大気連通孔32B
はインクが消費されたときに、その消費量に相当する体
積分の空気をフォーム収容室33内に送り込むようにし
ている。また、カートリッジ本体32の側面壁32aの
下部には、前方側に向かって突出するインク供給口40
が一体形成されており、インク供給口40はフォーム収
容室33とカートリッジ本体32の外部とを連通してい
る。
で形成され、断面凹形状の保持部38Aの底38a側か
らインク供給口40の延在方向に延びる筒状部38Bを
有している。そして、マニホールド部材37の筒状部3
8B内には、インクジェットヘッド9A〜9Dがこのイ
ンク供給面9c側から摺動自在に嵌め込まれており、常
温で硬化する弾性部材49(例えば、常温硬化型シリコ
ンゴム接着剤や合成ゴム系接着剤)により保持部38A
の開口端38b(側面38cを含んでもよい。)とイン
クジェットヘッド9A〜9Dの外周面9dとを相互に一
部分、又は全周に亘って接着することで、インクジェッ
トヘッド9A〜9Dを各マニホールド部材37でそれぞ
れ保持している。また、各マニホールド部材37の筒状
部38Bには、保持部38Aの底38aに開口してカー
トリッジ本体32のフォーム収容室33内に連通自在に
されたインク誘導孔45が形成されており、このインク
誘導孔45はインクジェットヘッド9A〜9Dのインク
供給面9cと保持部38Aの底38aとで区画されたイ
ンク誘導溝50に連通している。
状部38Bから突出する鍔部38Cをカートリッジ装着
部材31の前部31Aの取付穴47に挿入すると共に、
この保持部38Aを前部31Aに形成された凹部31C
内に嵌め込むことで、カードリッジ装着部材31の内部
31Bに筒状部38Bが突出する状態で設けられている
ものである。
結されたインクジェットヘッド9A〜9Dは、カートリ
ッジ装着部材31の前部31Aに取り付けられた支持部
材となる保護カバー48(カバー体)で先端側が保持さ
れている。保護カバー48は、この先端が各マニホール
ド部材37とともにインクジェットヘッド9A〜9Dの
側面9dを覆うように前方側に延びており、インクジェ
ットヘッド9A〜9Dのノズル形成面9bを除く近傍の
外周面9dに、常温で硬化する弾性部材52(例えば、
常温硬化型シリンコンゴム接着剤や合成ゴム系接着剤)
を介して相互に全周に亘って接着されている。このよう
に、弾性部材49、52として、常温化型シリンコンゴ
ム接着剤や合成ゴム系接着剤を用いるのは、各マニホー
ルド部材37とインクジェットヘッド9A〜9D、又は
インクジェットヘッド9A〜9Dと保護カバー48との
密着性に富でおり、外部にインクが漏洩することが防止
できると共に、また、弾性力に優れているので、エネル
ギを十分に吸収することができるからである。これによ
り、インクジェットヘッド9A〜9Dは、各マニホール
ド部材37と保護カバー48とに弾性部材49、52に
より連結することでカートリッジ装着部材31に対して
保持されると共に、マニホールド部材37および保護カ
バー48に対して弾性部材49、52の弾性変形により
筒状部38Aの延在方向Fへの移動を許容されつつ各マ
ニホールド部材37に対して保持されている。特に、支
持部材となる保護カバー48(カバー体)を、弾性部材
52を介してインクジェットヘッド9A〜9Dに接着す
ると、弾性部材49のみに比してダンパ効果を更に高め
ることができ、またインクジェットヘッド9A〜9Dを
保持する他に、インクジェットヘッド9A〜9Dを保護
する機能を有している。
1Bに突出する各マニホールド部材37の筒状部38B
には、シール部材39が外嵌されており、このシール部
材39を介してインクカートリッジ30a〜30dがカ
ートリッジ装着部材31に装着(セット)される。この
とき、インクカートリッジ30a〜30dのカートリッ
ジ装着部材31に対する装着(セット)は、図2に示す
ように、CRモータ14を回転することによりベルト1
5を介してキャリッジ12を主走査させて、インクジェ
ットヘッド9A〜9Bをキャップ15に対向させると共
に、インクジェットヘッド9A〜9Dのノズル形成面9
bをメインテナンス機構RMのキャップ15で覆ってパ
ージ装置17に接続されたカートリッジ装着部材31に
対して行うものである。
トリッジ30a〜30dをカートリッジ装着部材31の
内部31Bに区画された複数の領域A〜Dに、各インク
供給口40側からそれぞれ挿入すると共に、インクカー
トリッジ30a〜30dのインク供給口40を、図1に
示すように、各マニホールド部材37のシール部材39
を弾性変形させつつ、各マニホールド部材37の筒状部
38Bとカートリッジ本体32の多孔質部材35とが弾
接するまで嵌入することで、インクカートリッジ30a
〜30dをカートリッジ装着部材31に装着(セット)
するものである。これにより、各マニホールド部材37
がシール部材39を介して気密にインクカートリッジ3
0a〜30dの多孔質部材35に接続されるので、多孔
質部材35で保持される各インク(ブラックK、イエロ
ーY、シアンC、マゼンタMの各インク)がカートリッ
ジ本体32の外部に漏洩することなく、インク誘導孔4
5およびインク誘導空間48を通してインクジェットヘ
ッド9A〜9Dの全チャンネルのノズル9aに供給され
る。
〜30dをカートリッジ装着部材31(キャリッジ1
2)に装着(セット)した後に、インクジェットヘッド
9A〜9Dによる用紙11に対する印字(記録)を行な
うために、キャリッジ12を主走査方向Xに往復駆動
し、用紙11(被記録媒体)を副走査方向Yに移動させ
ると共に、各インクジェットヘッド9A〜9Dのアクチ
ュエータ部(圧電素子)を駆動信号の印加により変位さ
せて、各ノズル9aからインクを噴射させると、このイ
ンク噴射によるエネルギ(圧力波)がインク誘導溝50
を通して隣接するノズル9a内のインクに伝達されよう
とするが、各マニホールド部材37の保持部38Aの底
38aに作用する上記エネルギ(圧力波)により弾性部
材49、52が弾性変形されてインクジェットヘッド9
A〜9Dと各マニホールド部材37とが相対的にインク
供給口40の延在方向Fに移動して、上記エネルギ(圧
力波)を吸収するダンパ機能を発揮する。
よるエネルギ(圧力波)が発生しても、このエネルギ
(圧力波)が弾性部材49、52の弾性変形により相互
に隣接する他のノズル9aに伝達されることを防止され
るので、隣接する他のノズルから噴射するインク滴の大
きさに変化を与えたり、インク滴の噴射速度を変化させ
たり、噴射タイミングを狂わせたりする等のクロストー
クなる現象を引き起こすことがなくなる。また、各マニ
ホールド部材37とインクジェットヘッド9A〜9Dと
を連結する弾性部材49(52)で兼用したので、各ノ
ズル9aの噴射によるエネルギ(圧力波)を吸収するタ
ンパ効果を最大限に発揮させつつ、簡単な構造で、且つ
コストを安くしつつ上記クロストークの現象を防止する
ことができる。更に、上記ダンパ効果を有する弾性部材
49、52が、直接的にインクに接触しない箇所(イン
クジェットヘッド9A〜9Dの側面9dとマニホールド
部材37の開口端38b等)に設けられたので、弾性部
材49、52によりインクが侵されたり、インクにより
弾性部材49、52が侵されたりすることがない。ま
た、主走査方向Xに往復駆動されるキャリッジ12の加
減速に伴って生じる慣性力の影響も、弾性部材49、5
2のダンパ効果により軽減され、インクジェットヘッド
9A〜9Dに影響を及ぼすことを阻止できるので、更に
インクの吐出方向や液滴量のばらつきを生じさせること
なく、高品質の記録を達成させることができる。
エネルギ(圧力波)の伝達をより有効に防止するために
は、各マニホールド部材37の保持部38Aの底38a
を薄肉に形成し、上記エネルギ(圧力波)により底38
aをインク供給口40の延在方向Fに突出/引っ込み変
形させて、上記エネルギ(圧力波)を吸収するダンパー
機能を兼ね備えるようにするればよい。
装置によれば、請求項1では、インクを収容したインク
カートリッジと、インクを噴出させるエネルギーを発生
するアクチュエータ部を備えたチャンネルと該チャンネ
ル内のインクを吐出させるノズルを複数有したインクジ
ェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに連結さ
れ、該インクジェットヘッドの全チャンネルに前記イン
クカートリッジのインクを供給するマニホールド部材と
を有し、前記インクジェットヘッドが、前記マニホール
ド部材に、インク吐出により生じた圧力波による相対的
な伸縮移動を許容しつつ、その周囲に設けた弾性部材に
より連結されているものである。これにより、アクチュ
エータ部を駆動信号の印加により変位させて、一のノズ
ルからインクを噴射させると、このインク噴出によるエ
ネルギ(圧力波)がインク誘導路を通して隣接する他の
ノズル内のインクに伝達することなく、弾性部材の弾性
変形でインクジェットヘッドとマニホールド部材とを相
対的に移動させることにより上記エネルギ(圧力波)を
吸収することができる。従って、一のノズルの噴射によ
るエネルギ(圧力波)が、他のノズルに伝達されること
が防止でき、他のノズルから噴出するインク滴の大きさ
に変化を与えたり、インク滴の噴出速度を変化させた
り、噴出タイミングを狂わせたりする等のクロストーク
なる現象を引き起こさなくなる。また、一つのノズルの
噴出によるエネルギ(圧力波)を吸収するタンパ効果
を、マニホールド部材とインクジェットヘッドとを連結
する弾性部材で兼用したので、簡単な構造で、且つコス
トを安くしつつ上記クロストークの現象を防止すること
ができ、インクジェットヘッドによる印字品質を向上さ
せることが可能となる。
記弾性部材は、常温硬化型シリコンゴム接着剤または合
成ゴム系接着剤としたものである。これにより、請求項
1記載の効果に加えて、常温硬化型シリンコンゴム接着
剤や合成ゴム系接着剤は、マニホールド部材とインクジ
ェットヘッドとの密着性に富でおり、外部にインクが漏
洩することが防止できると共に、また、弾性力に優れて
いるので、インク噴射によるエネルギ(圧力波)を十分
に吸収することができる。
ートリッジと、インクを噴出させるエネルギーを発生す
るアクチュエータ部を備えたチャンネルと該チャンネル
内のインクを吐出させるノズルを複数有したインクジェ
ットヘッドと、前記インクジェットヘッドに連結され、
該インクジェットヘッドの全チャンネルに前記インクカ
ートリッジのインクを供給するマニホールド部材とを有
し、前記インクジェットヘッドが、前記マニホールド部
材に伸縮自在に連結されるように、弾性部材を用いて取
り付けられ、前記インクジェットヘッドと該インクジェ
ットヘッドを支持する支持部材とが、前記弾性部材を介
して取り付けられているものである。これにより、請求
項1に記載の効果に加えて、ダンパ効果を更に高めるこ
とが可能となる。
前記支持部材は、前記インクジェットヘッドのノズル形
成面を除く外周面を覆うようなカバー体としたものであ
る。これにより、請求項3に記載の効果に加えて、ダン
パ効果を発揮しつつ、インクジェットヘッド(ノズル)
を保護することが可能となる。
れぞれ記載のものに、前記インクジェットヘッドは、被
記録媒体の表面を走査するキャリッジに搭載されてお
り、前記ノズルより被記録媒体上にインクを吐出して記
録を行うようにしたものである。これにより、請求項1
乃至請求項4にそれぞれ記載の効果に加えて、往復駆動
されるキャリッジの加減速に伴って生じる慣性力の影響
も、弾性部材のダンパ効果により軽減され、インクジェ
ットヘッドに影響を及ぼさない。よって、インクの吐出
方向や液滴量のばらつきを生じさせることのない、高品
質の記録を達成させることができる。
およびインクジェットヘッドをカートリッジ装着部材に
装着した状態を示す断面図である。
およびカートリッジ装着部材の構成を示した斜視図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 インクを収容したインクカートリッジ
と、 インクを噴出させるエネルギーを発生するアクチュエー
タ部を備えたチャンネルと該チャンネル内のインクを吐
出させるノズルを複数有したインクジェットヘッドと、 前記インクジェットヘッドに連結され、該インクジェッ
トヘッドの全チャンネルに前記インクカートリッジのイ
ンクを供給するマニホールド部材とを有し、 前記インクジェットヘッドが、前記マニホールド部材
に、インク吐出により生じた圧力波による相対的な伸縮
移動を許容しつつ、その周囲に設けた弾性部材により連
結されていることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】 前記弾性部材は、常温硬化型シリコンゴ
ム接着剤または合成ゴム系接着剤であることを特徴とす
る請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 インクを収容したインクカートリッジ
と、インクを噴出させるエネルギーを発生するアクチュ
エータ部を備えたチャンネルと該チャンネル内のインク
を吐出させるノズルを複数有したインクジェットヘッド
と、前記インクジェットヘッドに連結され、該インクジ
ェットヘッドの全チャンネルに前記インクカートリッジ
のインクを供給するマニホールド部材とを有し、前記イ
ンクジェットヘッドが、前記マニホールド部材に伸縮自
在に連結されるように、弾性部材を用いて取り付けら
れ、前記インクジェットヘッドと該インクジェットヘッ
ドを支持する支持部材とが、前記弾性部材を介して取り
付けられていることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項4】 前記支持部材は、前記インクジェットヘ
ッドのノズル形成面を除く外周面を覆うようなカバー体
であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェッ
トヘッド記録装置。 - 【請求項5】 前記インクジェットヘッドは、被記録媒
体の表面を走査するキャリッジに搭載されており、前記
ノズルより被記録媒体上にインクを吐出して記録を行う
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317096A JP3212074B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317096A JP3212074B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09254406A JPH09254406A (ja) | 1997-09-30 |
JP3212074B2 true JP3212074B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=14075108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9317096A Expired - Lifetime JP3212074B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212074B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP9317096A patent/JP3212074B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09254406A (ja) | 1997-09-30 |
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