JP3211734B2 - スクリーン用ボックス - Google Patents

スクリーン用ボックス

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JP3211734B2
JP3211734B2 JP20150397A JP20150397A JP3211734B2 JP 3211734 B2 JP3211734 B2 JP 3211734B2 JP 20150397 A JP20150397 A JP 20150397A JP 20150397 A JP20150397 A JP 20150397A JP 3211734 B2 JP3211734 B2 JP 3211734B2
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正之 奥村
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株式会社オーエス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばロールスク
リーンを内部に収納したスクリーン装置に用いられるス
クリーン用ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクリーン用ボックスとしては、
断面が略コ字状であり、下面を開放した長尺の部材を用
いており、例えばアルミニウムで全体を一体成形したも
のが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスクリ
ーン用ボックスは、例えばアルミニウムで全体を一体成
形しているため、全体が大型なものとなり、製作コスト
が高いのに加えて、運送費も高くつくといった問題点が
あった。
【0004】そこで、本発明は、製作時や運搬時に必要
なコストを、大幅に下げることができ、しかも共通部品
を使って、スクリーン用ボックスの大きさを、内部に収
納するロールスクリーンの大きさに合わせて、自由に変
えることができるスクリーン用ボックスを提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題解
決のために鋭意研究を行った結果、全体の断面形状が略
コ字状であり、下面を開放した長尺のスクリーン用ボッ
クスであって、上部材と、該上部材の両側に位置させて
取り付ける一対の、側板体をL形に折曲して縦部と横部
とよりなる側部材で構成され、上部材の両側に上方に向
けて係止片を立設するとともに、側部材の横部の端縁に
前記係止片に係合しうる略コ字状のフック片を設けて嵌
合しうる係合部とし、組み立てを可能としたことを特徴
とするスクリーン用ボックスを開発し、本発明を提供す
るものである。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明のスクリーン用ボックスを具体化した実施の形態
について説明する。図1及び図2は、本発明に係る代表
的実施の形態のスクリーン装置に関するものである。ス
クリーン装置Sは、図1及び図2に示すように、スクリ
ーン用ボックス1、ロールスクリーン2、吊り金具3、
固定ボルト4、吊下ボルト5で構成されている。
【0009】まず、スクリーン用ボックス1は、図3及
び図4に示すように、上部材6、該上部材6の両側に取
り付ける一対の側部材7,7とで構成された全体の断面
形状が略コ字状のボックス本体8と、底部材9と、一対
の側壁板10,10とで構成されている。また、これらの部
材は、全てアルミニウムの押し出し成形にて、一体で製
作される。
【0010】上部材6は、図4に示すように、長尺の上
板体11の両端部を上方に折曲して係止片12を形成し、こ
の係止片12の間に、中心線の両側に位置する一対の四角
枠を二組設け、内側の一対の四角枠の下面に、長さ方向
に延びる係止口を設けて第1嵌合溝13を形成し、外側の
一対の四角枠の上面に、長さ方向に延びる係止口を設け
て第2嵌合溝14を形成したものである。これらの第1嵌
合溝13及び第2嵌合溝14内に、固定ボルト4の頭部4a
を、側方からスライドさせて嵌入し、固定ボルト4の螺
子部4bを突出させた状態に保持することができる。更
に、第1嵌合溝13と第1嵌合溝13の間の角部に、ビス止
め用の溝条15を設けている。
【0011】側部材7は、図4に示すように、長尺の側
板体17の上端を内側にL形に折曲して、縦部17aと横部
17bを形成するとともに、側板体17の下端を外側に折曲
して、飾り片18を成形し、横部17bの端縁を略コ字状に
折曲してフック片19を形成したものである。更に、縦部
17a外面に、二本のビス止め用の溝条15を設けるととも
に、この溝条15と溝条15の間に、意匠的な特徴を出すた
めの突条16を設けている。また、縦部17a内面の下方
に、上方に向けて、L字状の取付片20を立設している。
尚、飾り片18表面には、所定間隔ごとに長さ方向に延び
る突条を設けて、装飾効果を持たせている。
【0012】図例のスクリーン用ボックス1では、上部
材6の係止片12と側部材7のフック片19を嵌合させるこ
とで、係合部21を構成している。
【0013】底部材9は、図4に示すように、長尺の板
体22の一側を、断面が略コ字状に形成されるように折曲
して、前記側部材7の取付片20に係合しうる係合片23を
設け、板体22の他側に、2本の立起片24を並行配設して
係止溝25を形成したものである。
【0014】即ち、図4に示すように、上部材6の両側
の係止片12に、側部材7のフック片19を、係合させるこ
とにより、図2に示すように、下面を開放した断面がコ
字状のボックス本体8を形成することができ、更に、側
部材7の取付片20に、底部材9の係合片23を係合させる
ことにより、ボックス本体8に底部材9を取り付けるこ
とができるとともに、こうして組み立てたボックス本体
8の両側から、一対の側壁板10,10で挟み込んで、外側
から溝条15にネジ26止めすることにより、スクリーン用
ボックス1全体を組み立てることができる。また、図5
に示すように、上部材6に係合させる側部材7の縦部17
a及び横部17bの長さを、長くすることにより、ボック
ス本体8全体の大きさを、大きくすることができる。即
ち、側部材7の縦部17aの長さを変えることにより、ボ
ックス本体8の高さを変えることができ、側部材7の横
部17bの長さを変えることにより、ボックス本体8の幅
を変えることができる。更に、図5の如く、係合部とし
て設けた、ボックス本体8に取り付けた底部材9の係止
溝25に、他の底部材9の係合片23を、嵌合させることに
より、底部材9と底部材9を面一状態で連結し、ボック
ス本体8の大きさに合わせて底部材9の幅を長く延ばす
ことができる。
【0015】そして、本実施の形態のスクリーン装置S
は、図2及び図3に示すように、ボックス本体8の第2
嵌合溝14に嵌入して突出させた固定ボルト4の螺子部4
bを、ロールスクリーン2の基板27に貫通させ、ナット
28を螺合することにより、ボックス本体8を取り付ける
ことができ、更に、ボックス本体8に底部材9を取り付
けることができる。そして、天井29内において、下設し
た吊下ボルト5,5を貫通して、上下からナット28を螺
合して挟持固定した吊り金具3に、ボックス本体8の第
1嵌合溝13に嵌入して突出させた固定ボルト4の螺子部
4bを、貫通させてナット28を螺合することにより、ボ
ックス本体8を取り付けることができる。
【0016】このように本実施の形態のスクリーン装置
Sを用いれば、上部材6の両側に、上方に向けて立設し
た係止片12に、側部材7のフック片19を、係合させるこ
とにより、ボックス本体8を組み立てる構造としている
ため、組み立てる前は、上部材6と一対の側部材7,7
に分解することができる。従って、ボックス本体8全体
をアルミニウムで押し出し成形する場合に比べて、それ
ぞれの部品を、アルミニウムで押し出し成形する方が、
金型が小さくて済むとともに、作業効率が良いため、製
造時の大幅なコストダウンを図ることができる。また、
ボックス本体8を運送する場合も、ボックス本体8全体
を運送する場合に比べて、分解した部品で運送する方
が、嵩張らずに、コストダウンを図ることができる。更
に、本実施の形態のスクリーン装置Sによれば、ボック
ス本体8は、上部材6を共通部品として、この上部材6
に係合させる側部材7における縦部17a及び横部17bの
長さを、変えることにより、ボックス本体8全体の大き
さを、内部に収納するロールスクリーン2の大きさに応
じて変えることが可能となる。しかも、上部材6の両側
に、上方に向けて立設した係止片12に、側部材7のフッ
ク片19を、係合させることにより、ボックス本体8を組
み立てることができるので、ワンタッチで且つ容易に行
うことができる。
【0017】尚、係合部21は、図4及び図5で示したも
のに、限定されるものではない。例えば、図6に示した
係合部21は、上部材6の係止片12に、側部材7のフック
片19を係合させるとともに、該係止片12を、フック片19
とで挟持固定する挟持片30を横部17bから延設して付加
したものである。かかる係合部21を採用することによ
り、上部材6と側部材7のがたつきを防止することがで
きる。更に、図7に示した係合部21は、図6の係合部21
を応用させたものであり、上部材6のフック片19の下方
に弾片31を離間して並行配設し、側部材7のフック片19
と挟持片30の間に位置させるようにしたものである。か
かる係合部21を採用することにより、嵌合をより強固に
保持することが可能となる。また、例えば、上部材6に
係止片12を設ける代わりに、2本の突片を離間して並行
配設することにより、上部材6の係止片12が嵌入しうる
係止溝を設けたものであってもよく、他に上部材6と側
部材7を係合させるさまざまな構造を採用することがで
きる。
【0018】上述した例では、ロールスクリーン2を内
部に収納したスクリーン装置Sを一例に挙げて説明した
が、ボックス本体8内にロールカーテン、ロールブライ
ンド等を収納するために用いることも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、次に記
載する作用及び効果を奏する。請求項1のスクリーン用
ボックスによれば、上部材の両側と、側部材の上端に設
けた嵌合部を嵌合させることにより、ボックス本体を組
み立てる構造としているため、組み立てる前は、上部材
と一対の側部材に分解することができる。従って、ボッ
クス本体全体をアルミニウムで押し出し成形する場合に
比べて、それぞれの部品を、アルミニウムで押し出し成
形する方が、金型が小さくて済むとともに、作業効率が
良いため、製造の大幅なコストダウンを図ることができ
る。また、ボックス本体を運送する場合も、ボックス本
体全体を運送する場合に比べて、分解した部品で運送す
る方が、嵩張らずに、コストダウンを図ることができ
る。更に、請求項1のスクリーン用ボックスによれば、
上部材の両側に、上方に向けて立設した係止片に、側部
材の略コ字状のフック片を、係合させることにより、ボ
ックス本体をワンタッチで且つ容易に組み立てることが
できる。また、請求項1のスクリーン用ボックスによれ
ば、上部材を共通部品として、この上部材に係合させる
側部材における縦部及び横部の長さを、変えることによ
り、ボックス本体全体の大きさを、内部に収納するロー
ルスクリーンの大きさに応じて変えることが可能とな
る。
【0020】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る代表的実施の形態のスクリーン
装置の使用状態を示す斜視図
【図2】 同じくスクリーン装置の拡大縦断面図
【図3】 スクリーン用ボックスの取り付け状態を示す
分解斜視図
【図4】 スクリーン用ボックスの組み立て手順を示す
分解拡大縦断面図
【図5】 他のスクリーン用ボックスの縦拡大断面図
【図6】 他のスクリーン用ボックスの係合部を示す縦
拡大断面図
【図7】 他のスクリーン用ボックスの係合部を示す縦
拡大断面図
【符号の説明】
S スクリーン装置 1 スクリーン用ボックス 2 ロー
ルスクリーン 3 吊り金具 4 固定
ボルト 5 吊下ボルト 6 上部
材 7 側部材 8 ボッ
クス本体 9 底部材 10 側壁
板 11 上板体 12 係止
片 13 第1嵌合溝 14 第2
嵌合溝 15 溝条 16 突条 17 側板体 18 飾り
板 19 フック片 20 取付
片 21 係合部 22 板体 23 係合片 24 立起
片 25 係止溝 26 ネジ 27 基板 28 ナッ
ト 29 天井 30 挟持
片 31 弾片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体の断面形状が略コ字状であり、下面
    を開放した長尺のスクリーン用ボックスであって、上部
    材と、該上部材の両側に位置させて取り付ける一対の、
    側板体をL形に折曲して縦部と横部とよりなる側部材で
    構成され、 上部材の両側に上方に向けて係止片を立設するととも
    に、側部材の横部の端縁に前記係止片に係合しうる略コ
    字状のフック片を設けて嵌合しうる係合部とし、組み立
    てを可能としたことを特徴とするスクリーン用ボック
    ス。
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