JP3211590B2 - 偏光板 - Google Patents

偏光板

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JP3211590B2
JP3211590B2 JP27953194A JP27953194A JP3211590B2 JP 3211590 B2 JP3211590 B2 JP 3211590B2 JP 27953194 A JP27953194 A JP 27953194A JP 27953194 A JP27953194 A JP 27953194A JP 3211590 B2 JP3211590 B2 JP 3211590B2
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polarizer
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仁 菊井
朗子 清水
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は偏光板に関する。詳しく
は、色ヌケ現象のない偏光板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、携帯テレビやパーソナ
ルコンピューター、パーソナルワープロ等に広く用いら
れているが、通常、偏光板を用い、偏光を利用して表示
を行うものが多い。
【0003】これらの液晶表示装置は、その製造の際
に、60℃以上の熱処理や高温環境下での回路の断線チ
ェック等を受ける場合が多く、また実使用時において
も、車載用途や屋外用途など、過酷な条件にさらされる
ことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の偏光板あるいは
楕円偏光板を用いた場合には、このような高温環境下で
の処理や回路チェック終了後の点灯検査、80℃以上の
高温耐久性試験、60℃−90%RHの高温高湿耐久性
試験等において、偏光板に起因する不良現象、すなわ
ち、周囲が中央部よりも明るくなったり、あるいは逆に
暗くなったりする、いわゆる色ヌケ現象が発生するとい
う問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
を解決すべく鋭意検討した結果、偏光板の吸収軸方向と
チップカット後の長辺のなす角度が特定の関係になるよ
うチップカットされた偏光板とすることにより、上記の
問題点が解消できることを見いだし、本発明に到達し
た。
【0006】すなわち本発明は、偏光子に保護フィルム
が接着されており、液晶表示装置に貼合して用いる偏光
板であって、その吸収軸がチップカット後の長辺に対し
て0±10°または90±10°となるようにチップカ
ットされていることを特徴とする偏光板を提供し、ま
た、上記偏光板に位相差板を貼合してなる楕円偏光板を
提供し、さらには、上記偏光板または上記楕円偏光板を
用いてなる液晶表示装置を提供するものである。
【0007】本発明の偏光板に用いられる偏光子は特に
限定されるものではなく、例えば、ポリビニルアルコー
ル系フィルム、ポリビニルホルマールフィルム、ポリビ
ニルアセタールフィルム、ポリ(エチレン−酢酸ビニ
ル)共重合体系ケン化フィルム等の親水性高分子フィル
ムにヨウ素および/または二色性染料を吸着配向させた
偏光子が挙げられる。このような偏光子に、トリアセチ
ルセルロースフィルム等の透明性に優れた保護フィルム
が、ポリビニルアルコール系接着剤、ウレタン系接着
剤、酢酸ビニル系接着剤等を用いて接着された偏光板が
用いられる。好ましくは、ポリビニルアルコール系フィ
ルムにヨウ素および/または二色性染料を吸着配向させ
た偏光子の両面に、トリアセチルセルロースフィルムか
らなる保護フィルムが接着されている偏光板である。偏
光子の厚みや保護フィルムの厚みは特に制限されるもの
でなく、例えば、偏光子は15〜25μm程度、保護フ
ィルムは50〜400μm程度である。
【0008】通常、偏光板は所定サイズのチップにカッ
トして用いられるが、色ヌケはチップのサイズが大きく
なるにつれて顕著に現れるため、本発明は、対角7cm以
上のチップカット品に対して有効である。
【0009】偏光板のチップカットは、その吸収軸がチ
ップカット後の長辺に対して、0±10°または90±
10°、好ましくは0±5°または90±5°となるよ
うにする。このようにすることで、例えば、長辺に対し
て45°または135°となるようにチップカットした
偏光板を用いた場合に、液晶表示装置の製造時に行われ
る熱処理や高温環境下での断線チェックの際、また耐久
性試験の際に発生しやすいフィルム周囲の色ヌケを著し
く低減させることができる。
【0010】本発明の偏光板に貼合される位相差板は特
に限定されるものではなく、通常用いられているような
透明性に優れた熱可塑性樹脂からなる位相差板、例え
ば、一軸延伸されたポリカーボネートフィルムからなる
位相差板等を使用することができる。
【0011】また、本発明の偏光板と位相差板を貼り合
わせて楕円偏光板とする方法にも特に制限はなく、粘着
剤を介して貼合する等の通常の方法を用いることができ
る。この場合、位相差板の光軸角度はこの楕円偏光板を
用いる液晶表示装置の表示特性が最適となるように適宜
設定される。
【0012】本発明の偏光板および楕円偏光板に用いら
れる粘着剤にも特に限定はなく、アクリル系等の通常の
粘着剤を用いることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の偏光板を用いることにより、液
晶表示装置の製造時に行われる熱処理や高温環境下での
断線チェック、さらには耐久性試験の際に発生しやすい
フィルム周囲の色ヌケが著しく低減された液晶表示装置
を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】実施例 ポリビニルアルコール系偏光子(厚み20μm)の両面
に保護フィルムとしてトリアセチルセルロースフィルム
(厚み80μm)が貼合された偏光板(商品名スミカラ
ンSF−1822A、住友化学工業(株)製)の片面
に、それぞれアクリル系粘着剤層P−1、P−2(厚み
約25μm)を設け、2種類の粘着剤付き偏光板を得
た。
【0016】これらの偏光板を、それぞれ6.6cm×8.
4cmの長方形で、その吸収軸が長辺(8.4cmの辺)に
対して0°となるようにチップカットした(サンプル
1)。また同じ偏光板を、それぞれ6.6cm×8.4cmの
長方形で、その吸収軸が長辺に対して90°となるよう
にチップカットした(サンプル2)。これらの、大きさ
は同一だが吸収軸角度の異なる2種類のチップカット品
サンプル1とサンプル2を一組として、各々の粘着剤付
き偏光板について各15組のサンプルを得た。
【0017】次に、各々の粘着剤層を介してこれらの偏
光板をSiO2 コートガラス板(日本板硝子(株)製、
Hコートガラス)の両面に、それぞれガラスの表側にサ
ンプル1、ガラスの裏側にサンプル2を各々の吸収軸が
ガラスを挟んで互いに直交するように貼合して、偏光板
が表裏の両面に貼合され、偏光板/粘着剤層/ガラス板
/粘着剤層/偏光板の順で積層されたガラス板を得た。
【0018】このようなガラス板を各々の粘着剤付き偏
光板につき各15セット用意し、各3セットずつに分け
て、以下に示す5種類の条件での熱処理および湿熱処理
による色ヌケ発生試験を行った。
【0019】 A: 温度50℃、圧力5kg/cm2 のオートクレーブ中
で20分間処理をした後、恒温恒湿槽中、85℃−ドラ
イの常圧雰囲気下で48時間処理した。 B: 温度50℃、圧力5kg/cm2 のオートクレーブ中
で20分間処理をした後、恒温恒湿槽中、100℃−ド
ライの常圧雰囲気下で48時間処理した。 C: 温度50℃、圧力5kg/cm2 のオートクレーブ中
で20分間処理をした後、恒温恒湿槽中、60℃−95
%RHの常圧雰囲気下で48時間処理した。 D: 温度50℃、圧力5kg/cm2 のオートクレーブ中
で20分間処理をした後、恒温恒湿槽中、65℃−95
%RHの常圧雰囲気下で48時間処理した。 E: 温度50℃、圧力5kg/cm2 のオートクレーブ中
で20分間処理をした後、恒温恒湿槽中、80℃−90
%RHの常圧雰囲気下で48時間処理した。
【0020】熱処理および湿熱処理後、偏光板を貼合し
たガラス板を目視で観察することにより、色ムラ発生の
有無を評価した。結果を表1に示した。いずれの粘着剤
を用いたサンプルにおいても、またいずれの処理条件に
おいても、色ヌケの発生はほとんど見られなかった。
【0021】比較例 ガラス板の表側と裏側の両面に貼合する偏光板として、
いずれも長辺(8.4cmの辺)に対して吸収軸が45°
となるようにチップカットした偏光板を用いた以外は、
実施例と同様の試験を行った。結果を表1に示した。い
ずれの粘着剤を用いたサンプルにおいても、すべての処
理条件で色ヌケが発生した。
【0022】

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光子に保護フィルムが接着されており、
    液晶表示装置に貼合して用いる偏光板であって、対角7
    cm以上の大きさを有し、その吸収軸がチップカット後の
    長辺に対して0±10°または90±10°となるよう
    にチップカットされていることを特徴とする偏光板。
  2. 【請求項2】ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素
    および/または二色性染料を吸着配向させた偏光子に、
    トリアセチルセルロースフィルムからなる保護フィルム
    が接着されている請求項1記載の偏光板。
  3. 【請求項3】請求項1記載の偏光板に位相差板を貼合し
    てなる楕円偏光板。
  4. 【請求項4】請求項1記載の偏光板を用いてなる液晶表
    示装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の楕円偏光板を用いてなる液
    晶表示装置。
JP27953194A 1994-11-14 1994-11-14 偏光板 Expired - Lifetime JP3211590B2 (ja)

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JP4404581B2 (ja) * 2003-07-30 2010-01-27 富士フイルム株式会社 偏光板
JPWO2016194999A1 (ja) 2015-06-03 2018-03-01 富士フイルム株式会社 光学フィルム、偏光板および画像表示装置
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JP2022075144A (ja) 2020-11-06 2022-05-18 日東電工株式会社 曲面加工された偏光板およびその製造方法
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