JP3211436B2 - N−置換カルバゾ─ル類の製造法 - Google Patents
N−置換カルバゾ─ル類の製造法Info
- Publication number
- JP3211436B2 JP3211436B2 JP34204992A JP34204992A JP3211436B2 JP 3211436 B2 JP3211436 B2 JP 3211436B2 JP 34204992 A JP34204992 A JP 34204992A JP 34204992 A JP34204992 A JP 34204992A JP 3211436 B2 JP3211436 B2 JP 3211436B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- butylamine
- general formula
- lower alkyl
- alkyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Indole Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−置換カルバゾ─ル
類の製造法に関する。
類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、N−置換カルバゾ─ル類の製
造法としては,50%水酸化ナトリウム水溶液を脱酸剤
として用い,塩化ベンジルトリエチルアンモニウムのよ
うな4級アンモニウム塩の存在下に、カルバゾ─ル類と
ハロゲン化アルキルとを反応させる方法が知られていた
〔Bull.Chem.Soc.Jpn.54,187
9(1981)〕。しかしながら、この方法では,比較
的高価な4級アンモニウム塩を必要とする上に、比較的
反応性の高い臭化エチル、ヨウ化メチル、あるいは塩化
アリル等のハロゲン化アルキル類を用いてもその収率が
低く、工業的には必ずしも充分なものとは言えなかっ
た。
造法としては,50%水酸化ナトリウム水溶液を脱酸剤
として用い,塩化ベンジルトリエチルアンモニウムのよ
うな4級アンモニウム塩の存在下に、カルバゾ─ル類と
ハロゲン化アルキルとを反応させる方法が知られていた
〔Bull.Chem.Soc.Jpn.54,187
9(1981)〕。しかしながら、この方法では,比較
的高価な4級アンモニウム塩を必要とする上に、比較的
反応性の高い臭化エチル、ヨウ化メチル、あるいは塩化
アリル等のハロゲン化アルキル類を用いてもその収率が
低く、工業的には必ずしも充分なものとは言えなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、このよ
うな問題を解決し、安価にしてかつ好収率でN─置換カ
ルバゾ─ル類を製造すべく検討の結果、4級アンモニウ
ム塩を用いずに安価なアミン類の共存下に、カルバゾ─
ル類をハロゲン化合物と反応させることによりN−置換
カルバゾ─ル類が好収率で得られる方法を見出し本発明
に至った。
うな問題を解決し、安価にしてかつ好収率でN─置換カ
ルバゾ─ル類を製造すべく検討の結果、4級アンモニウ
ム塩を用いずに安価なアミン類の共存下に、カルバゾ─
ル類をハロゲン化合物と反応させることによりN−置換
カルバゾ─ル類が好収率で得られる方法を見出し本発明
に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(1)
式(1)
【0005】
【0006】(式中、R1 は水素原子、低級アルキル
基、ニトロ基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を
示す。)で表わされるカルバゾ─ル類と、一般式(2)
基、ニトロ基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を
示す。)で表わされるカルバゾ─ル類と、一般式(2)
【0007】R2 −X (2)
【0008】(式中、R2 は、低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、低級アラルキル基を示し、Xはハロゲン原
子を表わす。)で表わされるハロゲン化合物とを不活性
溶媒中、脱酸剤および一般式(3)
ルケニル基、低級アラルキル基を示し、Xはハロゲン原
子を表わす。)で表わされるハロゲン化合物とを不活性
溶媒中、脱酸剤および一般式(3)
【0009】
【0010】(式中、R3 ,R4 ,R5 は同一または相
異なり、水素原子、低級アルキル基またはアラルキル基
を表す。)で表されるアミン類の共存下に反応させ、N
−置換カルバゾ─ル類を製造することを特徴とする、一
般式(4)
異なり、水素原子、低級アルキル基またはアラルキル基
を表す。)で表されるアミン類の共存下に反応させ、N
−置換カルバゾ─ル類を製造することを特徴とする、一
般式(4)
【0011】
【0012】(式中、R1 、R2 は前記と同じ意味を表
わす。)で表されるN−置換カルバゾ─ル類の製造法を
提供するものである。
わす。)で表されるN−置換カルバゾ─ル類の製造法を
提供するものである。
【0013】本発明に使用されるカルバゾ─ル類として
は、一般式(1)で示される化合物であり、一般式
(1)の置換基R1 としては、水素原子、低級アルキル
基(例えばメチル基、エチル基等)、低級アルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基等)、ニトロ基または
ハロゲン原子が挙げられる。カルバゾ─ル類(1)を具
体的に例示すると、カルバゾ─ル、3─ニトロカルバゾ
─ル、1─ニトロカルバゾ─ル、2─メトキシカルバゾ
─ル、1─メチルカルバゾ─ル、3─メチルカルバゾ─
ル、1─クロロカルバゾ─ル、3─クロロカルバゾ─ル
等が挙げられる。
は、一般式(1)で示される化合物であり、一般式
(1)の置換基R1 としては、水素原子、低級アルキル
基(例えばメチル基、エチル基等)、低級アルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基等)、ニトロ基または
ハロゲン原子が挙げられる。カルバゾ─ル類(1)を具
体的に例示すると、カルバゾ─ル、3─ニトロカルバゾ
─ル、1─ニトロカルバゾ─ル、2─メトキシカルバゾ
─ル、1─メチルカルバゾ─ル、3─メチルカルバゾ─
ル、1─クロロカルバゾ─ル、3─クロロカルバゾ─ル
等が挙げられる。
【0014】一般式(2)のハロゲン化合物の置換基R
2 において、低級アルキル基としては例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
等が、低級アルケニル基としては例えば、アリル基、2
─ブテニル基等が、また低級アラルキル基としては例え
ば、ベンジル基、1−フェネチル基、2−フェネチル基
等が挙げられる。
2 において、低級アルキル基としては例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
等が、低級アルケニル基としては例えば、アリル基、2
─ブテニル基等が、また低級アラルキル基としては例え
ば、ベンジル基、1−フェネチル基、2−フェネチル基
等が挙げられる。
【0015】一般式(2)の置換基Xとしては、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が挙げら
れ、好ましくは塩素原子である。ハロゲン化合物の使用
量は、通常、カルバゾ─ル類(1)に対して1〜10モ
ル倍、好ましくは1〜5モル倍、より好ましくは1〜2
モル倍である。
子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が挙げら
れ、好ましくは塩素原子である。ハロゲン化合物の使用
量は、通常、カルバゾ─ル類(1)に対して1〜10モ
ル倍、好ましくは1〜5モル倍、より好ましくは1〜2
モル倍である。
【0016】一般式(3)のアミン類の置換基R3 ,R
4 ,R5 は同一または相異なり、水素原子、低級アルキ
ル基または低級アラルキル基を表す。低級アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プ
ロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチ
ル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−アミル基、
sec−アミル基、t−アミル基、ネオペンチル基、n
−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペン
チル基、3−メチルペンチル基等が挙げられ、低級アラ
ルキル基としてはベンジル基、1−フェネチル基、2−
フェネチル基が挙げられる。
4 ,R5 は同一または相異なり、水素原子、低級アルキ
ル基または低級アラルキル基を表す。低級アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プ
ロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチ
ル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−アミル基、
sec−アミル基、t−アミル基、ネオペンチル基、n
−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペン
チル基、3−メチルペンチル基等が挙げられ、低級アラ
ルキル基としてはベンジル基、1−フェネチル基、2−
フェネチル基が挙げられる。
【0017】さらに具体的なアミン類としてはモノ低級
アルキルアミン、ジ低級アルキルアミンまたはトリ低級
アルキルアミンが挙げられ、モノ低級アルキルアミンと
してはメチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、i−プロピルアミン、n−ブチルアミンが挙げら
れ、ジ低級アルキルアミンとしてはジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−i−プロ
ピルアミン、ジ−n−ブチルアミンが挙げられ、トリ低
級アルキルアミン類としては、トリメチルアミン、N−
メチルジエチルアミン、N,N−ジメチルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、ト
リ−n−ブチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミ
ン、N,N−ジエチルブチルアミンが挙げられ、この他
にN,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチル
ベンジルアミン、1−フェネチルアミン、2−フェネチ
ルアミンを用いることができる。中でもトリエチルアミ
ン、トリ−n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、
n−ブチルアミン、ジエチルアミン、N,N−ジメチル
ベンジルアミン、N,N−ジエチルベンジルアミンが好
ましい。
アルキルアミン、ジ低級アルキルアミンまたはトリ低級
アルキルアミンが挙げられ、モノ低級アルキルアミンと
してはメチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、i−プロピルアミン、n−ブチルアミンが挙げら
れ、ジ低級アルキルアミンとしてはジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−i−プロ
ピルアミン、ジ−n−ブチルアミンが挙げられ、トリ低
級アルキルアミン類としては、トリメチルアミン、N−
メチルジエチルアミン、N,N−ジメチルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、ト
リ−n−ブチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミ
ン、N,N−ジエチルブチルアミンが挙げられ、この他
にN,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチル
ベンジルアミン、1−フェネチルアミン、2−フェネチ
ルアミンを用いることができる。中でもトリエチルアミ
ン、トリ−n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、
n−ブチルアミン、ジエチルアミン、N,N−ジメチル
ベンジルアミン、N,N−ジエチルベンジルアミンが好
ましい。
【0018】アミン類の使用量は、通常、原料のカルバ
ゾール類に対して0.1〜30モル%、好ましくは1〜
20モル%である。
ゾール類に対して0.1〜30モル%、好ましくは1〜
20モル%である。
【0019】脱酸剤としては、通常、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属
水酸化物、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等のアル
カリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の炭酸塩あるいは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等の炭酸水素塩等の無機塩基類を用いることができ
るが、アルカリ金属水酸化物、なかでも水酸化ナトリウ
ムまたは水酸化カリウムを用いることがとくに好まし
い。またこれらは単独であっても混合して用いてもよ
い。これらの脱酸剤は、固体のままでも使用できるが、
その水溶液として使用することが好ましい。これら脱酸
剤の使用量は、通常、原料のカルバゾ─ル類に対して、
1〜5モル倍、好ましくは1〜3モル倍である。
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属
水酸化物、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等のアル
カリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の炭酸塩あるいは炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等の炭酸水素塩等の無機塩基類を用いることができ
るが、アルカリ金属水酸化物、なかでも水酸化ナトリウ
ムまたは水酸化カリウムを用いることがとくに好まし
い。またこれらは単独であっても混合して用いてもよ
い。これらの脱酸剤は、固体のままでも使用できるが、
その水溶液として使用することが好ましい。これら脱酸
剤の使用量は、通常、原料のカルバゾ─ル類に対して、
1〜5モル倍、好ましくは1〜3モル倍である。
【0020】上記反応に用いる溶媒は、不活性溶媒であ
れば特に限定されないが、ハロゲン原子またはニトロ基
で置換されていてもよい芳香族炭化水素、例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、モノク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン
等のハロゲン化芳香族炭化水素またはニトロベンゼンな
どが好ましく、特にハロゲン化芳香族炭化水素が好まし
い。
れば特に限定されないが、ハロゲン原子またはニトロ基
で置換されていてもよい芳香族炭化水素、例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、モノク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン
等のハロゲン化芳香族炭化水素またはニトロベンゼンな
どが好ましく、特にハロゲン化芳香族炭化水素が好まし
い。
【0021】溶媒使用量は、通常、原料カルバゾ─ル類
に対して、0.5〜20重量倍、好ましくは1〜5重量
倍である。
に対して、0.5〜20重量倍、好ましくは1〜5重量
倍である。
【0022】反応温度は、通常、室温から200℃、好
ましくは30〜150℃であり、常圧下あるいは20k
g/cm2程度までの加圧下で反応を行なうことができ
る。
ましくは30〜150℃であり、常圧下あるいは20k
g/cm2程度までの加圧下で反応を行なうことができ
る。
【0023】かくして、N−メチルカルバゾ─ル、N−
エチルカルバゾ─ル、N−プロピルカルバゾ─ル、N−
ブチルカルバゾ─ル、N−アリルカルバゾ─ル、N−ベ
ンジルカルバゾ─ル等のN−置換カルバゾ─ル類を得る
ことができる。
エチルカルバゾ─ル、N−プロピルカルバゾ─ル、N−
ブチルカルバゾ─ル、N−アリルカルバゾ─ル、N−ベ
ンジルカルバゾ─ル等のN−置換カルバゾ─ル類を得る
ことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、一般式(4)で示され
るN−置換カルバゾ─ル類を簡便に、更には好収率で得
ることができる。
るN−置換カルバゾ─ル類を簡便に、更には好収率で得
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0026】実施例1 0.5リットルの攪拌機付オ─トクレ─ブに、カルバゾ
─ル82.0g、o−ジクロロベンゼン100g、塩化
エチル40.2g、48%水酸化ナトリウム73.9g
およびトリ−n−ブチルアミン5gを仕込んだ。オ─ト
クレ─ブ内を窒素置換した後、反応温度100℃に昇温
して、同温度で9時間保温攪拌した。反応終了後、50
℃まで冷却して25%硫酸13.7gを加えて過剰のア
ルカリを中和した。反応マスを分液ロ─トに移し、オ─
トクレ─ブ容器付着分をo─ジクロロベンゼンで洗浄し
た。洗液と反応マスを一緒にし、水層を分液して除い
て、N−エチルカルバゾ─ルのo−ジクロロベンゼン溶
液273.0gを得た。この溶液を液体クロマトグラフ
ィ─で分析した結果、N−エチルカルバゾ─ルの含量は
34.9%であり、収率は99.6%であった。
─ル82.0g、o−ジクロロベンゼン100g、塩化
エチル40.2g、48%水酸化ナトリウム73.9g
およびトリ−n−ブチルアミン5gを仕込んだ。オ─ト
クレ─ブ内を窒素置換した後、反応温度100℃に昇温
して、同温度で9時間保温攪拌した。反応終了後、50
℃まで冷却して25%硫酸13.7gを加えて過剰のア
ルカリを中和した。反応マスを分液ロ─トに移し、オ─
トクレ─ブ容器付着分をo─ジクロロベンゼンで洗浄し
た。洗液と反応マスを一緒にし、水層を分液して除い
て、N−エチルカルバゾ─ルのo−ジクロロベンゼン溶
液273.0gを得た。この溶液を液体クロマトグラフ
ィ─で分析した結果、N−エチルカルバゾ─ルの含量は
34.9%であり、収率は99.6%であった。
【0027】実施例2 0.5リットルの攪拌機付オ─トクレ─ブに、カルバゾ
─ル82.4g、o−ジクロロベンゼン100g、塩化
エチル40.2g、48%水酸化ナトリウム55.8g
およびトリ−n−ブチルアミン9.2gを仕込んだ。オ
─トクレ─ブ内を窒素置換したのち、反応温度100℃
に昇温して、同温度で9時間保温攪拌した。反応終了
後、50℃まで冷却して10%硫酸で過剰のアルカリを
中和した。実施例1と同様に処理して、N−エチルカル
バゾ─ルのo−ジクロロベンゼン溶液275.9gを得
た。この溶液を液体クロマトグラフィ─で分析した結
果、N−エチルカルバゾ─ルの含量は32.9%であ
り、収率は94.3%であった。
─ル82.4g、o−ジクロロベンゼン100g、塩化
エチル40.2g、48%水酸化ナトリウム55.8g
およびトリ−n−ブチルアミン9.2gを仕込んだ。オ
─トクレ─ブ内を窒素置換したのち、反応温度100℃
に昇温して、同温度で9時間保温攪拌した。反応終了
後、50℃まで冷却して10%硫酸で過剰のアルカリを
中和した。実施例1と同様に処理して、N−エチルカル
バゾ─ルのo−ジクロロベンゼン溶液275.9gを得
た。この溶液を液体クロマトグラフィ─で分析した結
果、N−エチルカルバゾ─ルの含量は32.9%であ
り、収率は94.3%であった。
【0028】実施例3 実施例2において、トリ−n−ブチルアミンを用いる代
わりにn−ブチルアミンを用い、塩化エチルをカルバゾ
ールに対して1.5モル倍、水酸化ナトリウムを2.0
モル倍使用する以外は同様の条件で反応を行いカルバゾ
ールの転化率93.1% 、収率90.9% でN−エチルカルバゾ
─ルを得た。
わりにn−ブチルアミンを用い、塩化エチルをカルバゾ
ールに対して1.5モル倍、水酸化ナトリウムを2.0
モル倍使用する以外は同様の条件で反応を行いカルバゾ
ールの転化率93.1% 、収率90.9% でN−エチルカルバゾ
─ルを得た。
【0029】実施例4 実施例2において、トリ−n−ブチルアミンを用いる代
わりにジエチルアミンを用い、塩化エチルをカルバゾー
ルに対して1.4モル倍、水酸化ナトリウムを1.9モ
ル倍使用する以外は同様の条件で反応を行いカルバゾー
ルの転化率99.0% 、収率98.1% でN−エチルカルバゾ─
ルを得た。
わりにジエチルアミンを用い、塩化エチルをカルバゾー
ルに対して1.4モル倍、水酸化ナトリウムを1.9モ
ル倍使用する以外は同様の条件で反応を行いカルバゾー
ルの転化率99.0% 、収率98.1% でN−エチルカルバゾ─
ルを得た。
【0030】実施例5 実施例2において、トリ−n−ブチルアミンを用いる代
わりにN,N−ジメチルベンジルアミンを用い、塩化エ
チルをカルバゾールに対して1.3モル倍、水酸化ナト
リウムを1.8モル倍使用する以外は同様の条件で反応
を行いカルバゾールの転化率100.0%、収率96.2% でN−
エチルカルバゾ─ルを得た。
わりにN,N−ジメチルベンジルアミンを用い、塩化エ
チルをカルバゾールに対して1.3モル倍、水酸化ナト
リウムを1.8モル倍使用する以外は同様の条件で反応
を行いカルバゾールの転化率100.0%、収率96.2% でN−
エチルカルバゾ─ルを得た。
【0031】実施例6 カルバゾ─ルに代えて2─メチルカルバゾ─ル、1─メ
トキシカルバゾ─ルおよび3─クロロカルバゾ─ルをそ
れぞれ用いる以外は、実施例1と同様に反応を行って、
N−エチル−2─メチルカルバゾ─ル、N−エチル−1
─メトキシカルバゾ─ル、N−エチル−3─クロロカル
バゾ─ルをそれぞれ得る。
トキシカルバゾ─ルおよび3─クロロカルバゾ─ルをそ
れぞれ用いる以外は、実施例1と同様に反応を行って、
N−エチル−2─メチルカルバゾ─ル、N−エチル−1
─メトキシカルバゾ─ル、N−エチル−3─クロロカル
バゾ─ルをそれぞれ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 修 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 正木 真三郎 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 209/86 C07D 209/88 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(1) (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、ニトロ基、
低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。)で表わ
されるカルバゾ─ル類と、一般式(2) R2 −X (2) (式中、R2 は、低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を表わ
す。)で表わされるハロゲン化合物とを不活性溶媒中、
脱酸剤および一般式(3) (式中、R3 ,R4 ,R5 は同一または相異なり、水素
原子、低級アルキル基または低級アラルキル基を表
す。)で表されるアミン類の共存下に反応させることを
特徴とする、一般式(4) (式中、R1 、R2 は前記と同じ意味を表わす。)で表
わされるN−置換カルバゾ─ル類の製造法。 - 【請求項2】 置換基R3 ,R4 ,R5 のうち少なくと
もひとつが低級アルキル基である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 置換基R3 ,R4 ,R5 のうち少なくと
もひとつがベンジル基である請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 アミン類がトリエチルアミン、トリ−n
−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、n−ブチルア
ミンまたはジエチルアミンである請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 アミン類がN,N−ジメチルベンジルア
ミンまたはN,N−ジエチルベンジルアミンである請求
項3記載の方法。 - 【請求項6】 不活性溶媒が、ハロゲン原子で置換され
ていてもよい芳香族炭化水素である請求項1記載の方
法。 - 【請求項7】 脱酸剤がアルカリ金属水酸化物である請
求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34204992A JP3211436B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-12-22 | N−置換カルバゾ─ル類の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115592 | 1992-02-27 | ||
JP4-41155 | 1992-02-27 | ||
JP34204992A JP3211436B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-12-22 | N−置換カルバゾ─ル類の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05301856A JPH05301856A (ja) | 1993-11-16 |
JP3211436B2 true JP3211436B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=26380715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34204992A Expired - Fee Related JP3211436B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-12-22 | N−置換カルバゾ─ル類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3211436B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19705466A1 (de) * | 1997-02-13 | 1998-08-20 | Clariant Gmbh | Verfahren zur Herstellung von N-Alkylcarbazolen |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP34204992A patent/JP3211436B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05301856A (ja) | 1993-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1829872B1 (en) | Processes for production of indole compounds | |
JP3378315B2 (ja) | カルバゾロン誘導体及びその調製方法 | |
JP3211436B2 (ja) | N−置換カルバゾ─ル類の製造法 | |
EP0557993B1 (en) | Process for production of N-substituted carbazoles | |
JP2009137955A (ja) | シクロアルキルおよびハロアルキルo−アミノフエニルケトン類の改良された製造方法 | |
JP2806714B2 (ja) | フルオラン化合物及びその製造方法 | |
US4417048A (en) | N-alkylation of organonitrogen compounds | |
US6509503B1 (en) | Process for preparing pesticidal intermediates | |
US8569544B2 (en) | Process for preparation of benzphetamine and its pharmaceutically acceptable salts | |
JPS58177977A (ja) | 4−フエニルピラゾ−ル類 | |
TW401397B (en) | Process for preparing dioxoazabicyclohexanes | |
JPH0649008A (ja) | ケト酸の製造方法 | |
JPS59204172A (ja) | アセメタシンの製造法 | |
JP2535711B2 (ja) | N−エチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩の製法 | |
JP2653577B2 (ja) | 第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びその製造方法 | |
JP3646224B2 (ja) | ベンゾイルアセトニトリル誘導体の製造方法 | |
JP2002179612A (ja) | 2,3−ジブロモ琥珀酸類の製造方法 | |
JP3151687B2 (ja) | 4−アミノ−o−キノン誘導体及び3−アミノ−6−アリールアゾフェノール誘導体の合成法 | |
JP3511480B2 (ja) | ケト酸の製造方法 | |
US6268503B1 (en) | 2-phenylpyridine derivative and production method thereof | |
JP3287680B2 (ja) | cis−4−アミノ−2−シクロペンテン−1−カルボン酸の製造方法 | |
JP5400261B2 (ja) | インドール化合物の製造方法 | |
JP4236482B2 (ja) | ジカルボン酸誘導体の製造方法 | |
JPS58216159A (ja) | キノリン誘導体の製造方法 | |
JP2003183251A (ja) | アリール化合物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719 Year of fee payment: 7 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |