JP3210759B2 - 液晶カラーフィルター - Google Patents

液晶カラーフィルター

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JP3210759B2 JP6115393A JP6115393A JP3210759B2 JP 3210759 B2 JP3210759 B2 JP 3210759B2 JP 6115393 A JP6115393 A JP 6115393A JP 6115393 A JP6115393 A JP 6115393A JP 3210759 B2 JP3210759 B2 JP 3210759B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な保護膜を有する
液晶カラーフィルター及びその液晶カラーフィルターの
製造方法に関する。更に詳しく言えば、液晶表示素子用
あるいは固体撮像素子用の、染色、印刷、電着、顔料分
散法などにより製造された平坦な表面保護膜を有するカ
ラーフィルター並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーLCD(Liquid Crys
tal Display)の大画面化、高密度化、低コ
スト化が進む中で、カラーフィルターの性能向上が不可
避となってきており、カラーLCD表示の信頼性を維持
する上で、カラーフィルターの保護膜としての平坦な膜
の重要性が増してきている。
【0003】カラーフィルターの構造としては、ガラス
基板上にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)
の画素が並び、R、G、Bの画素の間にブラックマトリ
ックス層を形成し、この上に透明樹脂によるオーバーコ
ート層(保護層)を形成し、更にインジウム・スズ・オ
キサイド(ITO)などの透明導電層を形成する。この
R、G、B画素のオーバーコート層には、カラーフィル
ター表面の凹凸がLCDの表示特性を損なわない程度に
平滑である平坦性と、後工程であるITOスパッタリン
グによる膜付(スパッタ膜付)や配向処理、パネル組み
立てに伴う熱処理や薬品処理に耐え、カラーフィルター
画素の保護膜としての性能が必要である。
【0004】この保護層の材料にはこれまでアクリル系
樹脂あるいはポリイミド系樹脂などの有機樹脂、あるい
はこれらの樹脂構造中にシロキサン骨格を導入したもの
などが用いられてきた。
【0005】しかし、アクリル系樹脂やポリイミド系樹
脂では、数10μmまでの膜厚化が可能であるため、
R、G、B画素パターンの平坦性は得られるものの、膜
の透明性、耐熱性、吸湿性においては必ずしも満足な性
能が得られていない。特に耐熱性については後工程であ
るITOスパッタ膜付や配向処理、パネル組み立てに伴
う熱処理温度に耐えうるオーバーコート層が形成できな
かった。
【0006】また、近年ポリシロキサン被覆膜を塗布法
で形成する材料としてテトラヒドロキシシランに代表さ
れる、いわゆる無機系SOG(Spin on Gla
ss)、およびアルキルトリヒドロキシシランなどのい
わゆる有機系SOGをカラーフィルターの保護膜、平坦
化膜として使用することが提案されている。
【0007】しかし、この無機系SOGおよび有機系S
OG硬化膜にも種々の問題点があることが指摘されてい
る。例えば、テトラヒドロキシシラン(無機SOG)膜
では完全硬化体を形成するためには400℃以上の高温
での硬化を要し、カラーフィルター自身の耐熱性の限界
と思われる250℃の硬化では完全硬化体は形成できな
いこと、また仮に高温硬化を行ったとしてもRGB画素
が変質(変色)してしまい、カラーフィルターとしての
実用化には耐え得ない。
【0008】250℃のキュアでは完全硬化体は形成で
きないので、後工程のITOスパッタ膜付の脱ガス性
(耐熱性)や吸湿性が懸念され、特にITO膜のリング
ラフィー工程における耐酸・耐アルカリ性においても問
題があり、カラーフィルターの信頼性の面で不安視され
ている。
【0009】またアルキルトリヒドロキシシラン(有機
SOG)を使用するときは、塗布時の濡れ性が悪く、均
一な膜の生成が困難という問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は液晶カラーフ
ィルターの保護膜(オーバーコート)に使用する有機S
OGにおける上記の問題点を解決することを目的とし、
耐熱性、平坦化性に優れ、かつ前述の耐酸・耐アルカリ
性の改善された保護膜でコーティングされた液晶カラー
フィルター及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を進めた結果、有機SOGに
おけるアルキルトリヒドロキシシランに代えて、特定の
分子量と末端基を有し、側鎖に特定の比率でメチル基と
フェニル基を有するポリオルガノシルセスキオキサンを
用いることにより上記目的を達成しうる液晶カラーフィ
ルター保護膜平坦化膜が得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は [1] 加熱硬化した厚さ0.01〜5.0μmの一般
式(1)
【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基及び置換また
は非置換のフェニル基の両者からなり、アルキル基:置
換または非置換のフェニル基のモル比が1:0.05〜
0.6であり、R2 は、水素原子及び炭素数1〜4のア
ルキル基の両者からなり、両者の結合比は水素原子1に
対しアルキル基0.2〜2.0の範囲からなる。)で示
される数平均分子量が500〜50,000ポリオルガ
ノシルセスキオキサンオリゴマーの重合体でオーバーコ
ートされたことを特徴とする液晶カラーフィルター、 [2] 液晶カラーフィルター基板に、一般式(1)
【化4】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基及び置換また
は非置換のフェニル基の両者からなり、アルキル基:置
換または非置換のフェニル基のモル比が1:0.05〜
0.6であり、り、アルキル基:置換または非置換のフ
ェニル基のモル比が1:0.05〜0.6であり、R2
は水素原子及び炭素数1〜4のアルキル基の両者からな
り、両者の結合比は水素原子1に対し0.2〜2.0の
範囲からなる。)で示される数平均分子量が500〜5
0,000のポリオルガノシルセスキオキサンオリゴマ
ーの溶液を塗布し、加熱硬化することを特徴とする液晶
カラーフィルターの製造方法、および [3] ポリオルガノシルセスキオキサンオリゴマーの
加熱硬化が、200〜300℃、10〜120分である
請求項2記載の液晶カラーフィルターの製造方法を開発
することにより上記の目的を達成した。
【0013】本発明で用いられる一般式(I)のポリオ
ルガノシルセスキオキサンオリゴマーとしては、側鎖の
1 は炭素数1〜4のアルキル基及び置換または非置換
のフェニル基の両者からなり、両者のモル比が1:0.
05〜1:0.6の範囲となるように含有するものであ
る。アルキル基としてはメチル基が、フェニル基は非置
換フェニル基が好適であり、側鎖アルキル基に対するフ
ェニル基の割合が0.05以下となると、硬化後塗膜の
耐酸・耐アルカリ性が低くなる欠点を生じ、0.6以上
となると硬化温度を高くしないと完全硬化体が得られに
くくなり、RGB画素の耐熱性の限度である250℃程
度の温度では硬化が不十分となり、高温加熱時(ITO
スパッタ時等)の脱ガス量が多くなるなどの問題を起こ
す。
【0014】本発明において、ポリオルガノシルセスキ
オキサンオリゴマーの末端基(R2O基)は、水酸基を
0.3〜6.0重量%、アルコキシ基を0.9〜16重
量%、かつ両末端基の水酸基とアルコキシ基の結合比は
1:0.2〜2.0の範囲となるよう含有するものであ
る。アルコキシ基としてはメトキシ、エトキシ、ブトキ
シ基等が使用しうる。
【0015】末端基の水酸基が6.0重量%以上となる
と、硬化後も未反応で残留する水酸基があり、これに起
因して硬化膜の吸湿性が高くなる欠点を生ずる。末端基
のアルコキシ基が16重量%以上では硬化後も未反応で
残留するアルコキシ基があり、これに起因して硬化膜の
高温加熱時(ITOスパッタ時等)の脱ガス量が多くな
る欠点を生ずる。末端基の水酸基が0.3重量%以下及
びアルコキシ基が0.9重量%以下の場合は基板との接
着性や平坦化特性が不満足となり、硬化膜の硬度も充分
なレベルに達しない。また末端基の水酸基とアルコキシ
基との結合比は1:0.2〜2.0、好ましくは1:
0.5〜1:1.5であり、この範囲よりアルコキシ基
が多くても少なくても硬化時の性能発現はスムーズに進
行しない。即ち、アルコキシ基が少ない場合は特に硬化
膜の吸湿性が不満足となり、アルコキシ基が多い場合は
高温加熱時の脱ガス性が問題となる。
【0016】本発明におけるポリオルガノシルセスキオ
キサンオリゴマーの数平均分子量は、GPC(ゲル・パ
ーミュレーション・クロマトグラフィー)法により測定
したデータをポリスチレン標準試料の検量線に基づく換
算値で表した数平均分子量の値として、500〜50,
000が好ましい。数平均分子量が500より小さいと
本発明の目的の一つである高温加熱時及び硬化時の収縮
を抑制する点で不十分となる。また数平均分子量が5
0,000より大きいと有機溶剤に対する溶解性が不十
分となり、硬化過程で生成される中間体オリゴマーの再
流動化特性が阻害され、平坦化特性も不満足となる。
【0017】本発明における一般式(I)のポリオルガ
ノシルセスキオキサンオリゴマーをカラーフィルター基
板上にコーティングする際には、ポリオルガノシルセス
キオキサンオリゴマーを有機溶剤に溶解した溶液として
用いる。本発明の分子量域のポリオルガノシルセスキオ
キサンオリゴマーは多様な有機溶剤に可溶であって、例
えば次のような有機溶剤を得ることができる。アルコー
ル類としては、メチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコールなどがあり、ケトン類としてはアセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどがあ
り、エステル類としては酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、などがあり、多価アルコールまたはその誘導体
及びそのエーテル類としてはエチレングリコール、グリ
セリン、ジエチレングリコール、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールエチルエーテルなど
を挙げることができる。これらは単独でも2種以上の混
合溶剤としても使用できる。
【0018】有機溶剤溶液中のポリオルガノシルセスキ
オキサンオリゴマーの固形分濃度はコーティング法にも
よるが、通常は2〜50重量%、好ましくは20〜40
重量%である。また本発明におけるポリオルガノシルセ
スキオキサンオリゴマー溶液には必要に応じてレベリン
グ剤、カップリング剤、増粘剤、充填剤、その他の添加
剤を加えて使用しても良い。
【0019】またキュア温度を下げるために必要に応じ
て酸、アルカリ、アルカリ属塩などの硬化促進触媒を加
えることも可能である。
【0020】ポリオルガノシルセスキオキサンオリゴマ
ー溶液をカラーフィルター基板上にコーティングするに
際しては、通常スピンコーティングが採用される。ま
た、必要に応じてディップコーティング、ロールコーテ
ィング、スクリーン印刷コーティング、スプレーコーテ
ィング、その他の方法でコーティングしても良い。
【0021】本発明における液晶カラーフィルター保護
膜としてのポリオルガノシルセスキオキサン重合体の膜
厚は0.01〜5μmの範囲で自由に選択することがで
きる。特に重合体の厚さが1μm以上の膜厚になっても
クラックを生じないので、カラーフィルターR、G、B
画素パターンの凹部を埋め平坦化することが可能であ
る。また、これらの膜厚は1回のコーティングで得るこ
とができるが、2回以上のコーティングにより保護膜を
形成しても良い。
【0022】本発明ではポリオルガノシルセスキオキサ
ンオリゴマー溶液をコーティングした後、100〜20
0℃、好ましくは150〜200℃の温度で1〜30分
間乾燥し、次に200〜300℃、好ましくは200〜
250℃の温度で10〜120分間加熱することによっ
て行う。これらの加熱硬化条件は配合している有機溶剤
の種類やコート、及びベーキングを行う装置の種類によ
り硬化に先立ちあらかじめ充分な予備加熱を行い、有機
溶剤をあらかじめ乾燥除去するベーク条件を設定するこ
とが必要である。硬化温度は構成材料であるカラーフィ
ルター画素の耐熱性から許容される範囲でなるべく高温
にすることが硬化後の塗膜材質及び硬化プロセス所要時
間の面から望ましいが、本発明で用いるポリオルガノシ
ルセスキオキサンオリゴマーでは、200〜250℃の
温度で完全に重合硬化することが可能である。
【0023】上記のような特性から本発明のポリオルガ
ノシルセスキオキサンオリゴマー組成物は液晶カラーフ
ィルターの平坦化保護膜に好適である。
【0024】
【作用】本発明は、従来の液晶カラーフィルター保護膜
の硬化温度の低温化、耐熱性、耐酸・耐アルカリ性の向
上、硬化膜の平坦性などの課題を、ラダータイプポリオ
ルガノシルセスキオキサンオリゴマーの分子量、側鎖置
換基、末端置換基などを適宜選択することにより解決で
きたものである。
【0025】本発明のポリオルガノシルセスキオキサン
オリゴマーは、分子量500〜50,000とすること
により有機溶剤に対する溶解性を維持し、平坦性並びに
硬化時の収縮によるトラブルを防止した。また、側鎖置
換基におけるアルキル基とフェニル基の結合比を1:
0.05〜0.6とすることにより耐酸・耐アルカリ性
の向上と硬化温度の低温化を、更に末端基置換基の水酸
基とアルコキシ基の比を1:0.2〜2.0とすること
により保護膜の吸湿性並びに高温加熱時における脱ガス
の問題を解決した。
【0026】このように硬化された後のオルガノシロキ
サン重合体の物性値を、オリゴマー段階で分子設計し始
めて実用性の高い液晶カラーフィルター保護膜が開発で
きた。
【0027】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。但し、本発明はなんらこれに限定
されるものではない。なお、実施例及び比較例に使用し
たオリゴマーは下記の方法に従って測定した。
【0028】硬化膜は、スピナー1H360型(協栄セ
ミコンダクター社製)を使用し、オリゴマー液数mlを
カラーフィルターRGB画素付ガラス基板上に滴下し、
800rpm、10秒、次いで1000rpm5秒間回
転し、塗布膜を形成した。これをホットプレートにのせ
た後、クリンオーブンDT42R(ヤマト科学社製)に
て加熱硬化せしめた硬化膜を測定した。
【0029】(1)数平均分子量(Mn)の測定 GPC法により測定したデーター(昭和電工(株)のS
hodexカラム使用)をポリスチレン標準試料の検量
線に基づく換算値で表した。
【0030】(2)末端−OH基及び−OC25 基量
の測定 液中に酸を加えることにより−OH基をH2 O、−OC
25 基をC25 OHとし、滴定法により末端−O
H、−OC25 を定量した。
【0031】(3)膜厚の測定法 デクタック3030(スローアン社製)にてガラス基板
上に形成した塗膜の存在する部分と塗膜のない部分との
段差を測定することにより膜厚を測定した。
【0032】(4)塗膜物性の測定法 (a)耐熱性 ガラス基板上に塗膜を形成し、250℃、1時間加熱処
理した後、塗膜のクロスカット密着性を50倍顕微鏡に
て観察した。 (b)耐酸・耐アルカリ性 ガラス基板上に塗膜を形成し、(1) 10NHClに15
0℃10分間浸漬、(2) 4%KOHに40℃10分浸
漬、(3) 180℃2時間加熱(昇温徐冷各30分)、
(4) 4%KOH室温10分浸漬の処理を行った後、塗膜
のクロスカット密着性を50倍顕微鏡にて観察した。 (c)平坦性 R、G、B画素パターンを形成したカラーフィルター基
板上に塗膜を形成し、Rmax (表面粗さの最大高低差)
をデクタック3030(スローアン社製)にて測定し
た。
【0033】(実施例1)一般式(I)においてR1
メチル基とフェニル基からなり両者のモル比が1:0.
5、末端基(OR2 )として水酸基とメトキシ基からな
り、両者のモル比が1:1、数平均分子量Mnが500
0のポリオルガノシルセスキオキサンオリゴマー33重
量部をブタノールとエチレングリコールブチルエーテル
アセテートの混合溶剤(重量比15:85)67重量部
に溶解して塗布液を得た。上記塗布液をカラーフィルタ
ー付ガラス基板上に膜厚2μmとなるようにスピンコー
トし、180℃2分、次いで230℃60分クリンオー
ブンに加熱して硬化せしめた。硬化後室温に冷却して諸
物性を測定した。結果を表1に示す。
【0034】(実施例2)一般式(I)においてR1
メチル基とフェニル基からなり、両者のモル比が1:
0.1、末端基として水酸基とエトキシ基からなり、両
者のモル比が1:1.5、数平均分子量Mnが30,0
00のポリオルガノシルセスキオキサン33重量部をブ
タノールとエチレングリコールブチルエーテルアセテー
ト(重量比15:85)の混合溶剤67重量部に溶解し
て塗布液を得た。上記塗布液を実施例1と同様にコート
し、硬化後諸物性を測定した。結果を表1に示す。
【0035】(比較例1)一般式(I)においてR1
メチル基のみからなり、末端基として水酸基とアルコキ
シ基からなり、数平均分子量Mnが3,000のポリオ
ルガノシルセスキオキサン35重量部をブタノールとエ
チレングリコールブチルエーテルアセテートの混合溶剤
(重量比15:85)65重量部に溶解して塗布液を得
た。上記塗布液を実施例1と同様にコートし、硬化後諸
物性を測定した。結果を表1に示す。
【0036】(比較例2)一般式(I)においてR1
メチル基とフェニル基からなり両者のモル比が1:2、
末端基として水酸基とアルコキシ基からなり数平均分子
量Mnが7,000のポリオルガノシルセスキオキサン
30重量部を3−メトキシプロピオン酸メチル溶剤70
重量部に溶解して塗布液を得た。上記塗布液を実施例1
と同様にコートし、硬化後諸物性を測定した。結果を表
1に示す。
【0037】(比較例3)一般式(I)においてR1
メチル基とフェニル基からなり両者のモル比が1:0.
5、末端基として水酸基とアルコキシ基からなり、数平
均分子量Mnが80,000のポリオルガノシルセスキ
オキサン35重量部をエチレングリコールブチルエーテ
ルアセテート溶剤65重量部に溶解して塗布液を得た。
上記塗布液を実施例1と同様にコートし硬化後諸物性を
測定した。結果を表1に示す。
【0038】(比較例4)メチルトリヒドロキシシラン
20重量部をメタノールとプロピレングリコールブチル
エーテル(PGB)の混合溶剤(重量比30:70)8
0重量部に溶解した塗布液を用いて実施例1と同様にコ
ートし、硬化後諸物性を測定した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明の有機SOGにおいては、特定の
ポリオルガノシルセスキオキサンオリゴマーの溶液を用
いることにより、低温で耐熱性のある完全硬体が得ら
れ、この硬化体は耐酸、耐アルカリ性に優れているので
後工程における脱ガス性、吸湿性などについての問題が
ないものである。また、平坦性の優れた保護膜であるた
め、この保護膜でコートされた液晶カラーフィルターは
製造が容易であり、また信頼性の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−35557(JP,A) 特開 平4−213364(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/20 - 5/28 C08L 83/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱硬化した厚さ0.01〜5.0μm
    の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基及び置換また
    は非置換のフェニル基の両者からなり、アルキル基:置
    換または非置換のフェニル基のモル比が1:0.05〜
    0.6であり、2 は、水素原子及び炭素数1〜4のア
    ルキル基の両者からなり、両者の結合比は水素原子1に
    対しアルキル基0.2〜2.0の範囲からなる。)で示
    される数平均分子量が500〜50,000ポリオルガ
    ノシルセスキオキサンオリゴマーの重合体でオーバーコ
    ートされたことを特徴とする液晶カラーフィルター。
  2. 【請求項2】 液晶カラーフィルター基板に、一般式
    (1) 【化2】 (式中、R 1 は炭素数1〜4のアルキル基及び置換また
    は非置換のフェニル基の両者からなり、アルキル基:置
    換または非置換のフェニル基のモル比が1:0. 05〜
    0.6であり、り、アルキル基:置換または非置換のフ
    ェニル基のモル比が1:0.05〜0.6であり、R 2
    は水素原子及び炭素数1〜4のアルキル基の両者からな
    り、両者の結合比は水素原子1に対し0.2〜2.0の
    範囲からなる。)で示される数平均分子量が500〜5
    0,000のポリオルガノシルセスキオキサンオリゴマ
    ーの溶液を塗布し、加熱硬化することを特徴とする液晶
    カラーフィルターの製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリオルガノシルセスキオキサンオリゴ
    マーの加熱硬化が、200〜300℃、10〜120分
    である請求項2記載の液晶カラーフィルターの製造方
    法。
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