JP3210588B2 - 自動精米機の制御方法 - Google Patents
自動精米機の制御方法Info
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Description
下で互いに摩擦し合って精米する一連の精米工程を繰り
返すことによって、米穀を精米する自動精米機の制御方
法に関する。
米機において、所望の状態(例えば、歩留りが90%)
とするための方法として、従来は、精米時の剥離糠を収
拾し、その重量を計測することにより求めている。すな
わち、歩留りは、玄米のときの重量に対する精米後の重
量の割合であるため、精米後の剥離糠が減量分となり、
この剥離糠の重量が分かれば容易に歩留りを求めること
ができる。
ており、剥離糠を全て収拾するのは非常に面倒である。
また、精米毎に精米機内部を清浄しなければならず、作
業性が非常に悪い。
体の重量を測定できればよいが、精米前と精米後の粒数
が変化していると、正確な演算ができず却って誤差を増
大させる結果にもなり得る。
御形態で精米処理がなされており、例えば、品種や産
地、産年等で予め何回精米処理をすれば仕上がることが
わかっている米穀においても、精米処理毎に歩留りを演
算するといった制御が行われ、迅速処理に悪影響を与え
る結果となる場合もある。
形態を品種や産地等に基づいて選択することができ、作
業性を向上することができる自動精米機の制御方法を得
ることが目的である。また、上記目的に加え、品種、産
地、産年等に基づいて、制御形態を選択可能とすること
により、必要最小限の制御で精米することができ、かつ
均一な仕上がり状態を得ることが目的である。
は、米穀を所定の圧力下で互いに摩擦し合って精米する
一連の精米工程を繰り返すことによって、米穀を精米す
る自動精米機において、精白米重量/玄米重量で表され
る歩留りを前記一連の精米工程毎に演算し、予め定めら
れた目標歩留りとなるまで、前記一連の精米工程を繰り
返す目標歩留り制御と、前記一連の精米工程の回数を予
め設定しておき、この設定された回数分、前記一連の精
米工程を繰り返す精米回数制御と、玄米白度と精白米白
度との差(上昇白度)を前記一連の精米工程毎に演算
し、予め定められた目標上昇白度となるまで、前記一連
の精米工程を繰り返す目標白度制御との内の少なくとも
2つ以上の制御が実施可能な作業形態として準備され、
かつ2つ以上の制御から1つの制御を選択し、選択され
た制御が実行されることによって精米工程を実施するこ
とを特徴としている。
り制御、精米回数制御、目標白度制御の内の少なくとも
2つ以上を制御系として持たせておく。
たらよいかが不明であるため、目標歩留り制御又は目標
白度制御を選択し、一連の精米処理毎に歩留り又は上昇
白度を求め、それぞれ目標値と比較して、精米作業を繰
り返すか否かを判断する。
種、産地の米穀では、何回の精米で仕上がるかは、経験
的に把握しているため、精米回数のみを設定する。これ
により、一連の精米回数毎の計測、比較及び判断が不要
となり、作業性が向上する。
記載の発明において、前記制御によって精米工程を実施
するための制御の選択を玄米の品種や産地等に基づいて
選択することを特徴としている。このように、品種、産
地、産年等に基づいて、制御形態を選択可能とすること
により、必要最小限の制御で精米することができ、かつ
均一な仕上がり状態を得ることができる。
る自動精米機10の概略全体構成図が示されている。
機14、反転機構16A、傾動機構18A、及び計量部
20、さらに、戻し昇降機22、反転機構16B、傾動
機構18Bによって構成されている。以下に、各部につ
いて詳述する。 [精米部12]精米部12は、自動精米機10の内部中
央に上下に立設されており、上部には米穀を供給するた
めのホッパー24が設けられている。また、精米部12
の下部には、一側に米穀を排出するための主排出口26
が設けられており、また他側に米穀を排出するための副
排出口28が設けられている。
された米穀を精米して主排出口26または副排出口28
から排出することができる。
願人が提案した例えば実公平5−5951号公報に示す
精穀装置が適用可能である。 [供給昇降機14]図2には供給昇降機14の一部が斜
視図にて示されている。また、図3には当該部分の正面
図が示されており、図4には平面図が示されている。
置されており、レール30及び一対のガイドレール32
を備えている。レール30は、断面コ字形に形成されて
おり、精米部12に沿って上下方向に配設されている。
この場合、レール30の上端部は、精米部12のホッパ
ー24に対応した位置よりも更に上方に位置しており、
またレール30の下端部は、主排出口26に対応した位
置よりも更に下方に位置している。
30の前面側に位置しており、互いに平行に対向してレ
ール30と平行に上下方向に配設されている。ここで、
一対のガイドレール32の上端部は、レール30よりも
下方に下がった位置に設けられている(換言すれば、ガ
イドレール32は、レール30の上端部付近で途切れて
いる)。また、一対のガイドレール32の下端部は、レ
ール30よりも上方に上がった位置に設けられている
(換言すれば、ガイドレール32は、レール30の下端
部付近で途切れている)。
可能に取り付けられており、さらに、スライドベース3
4にはチェーン36が連結固定されている。チェーン3
6は、レール30の上端部及び下端部にそれぞれ配置さ
れたスプロケット38に無端状に巻き掛けられており、
さらに上端部に位置するスプロケット38は主昇降用モ
ータ40Aに連結されている。これにより、主昇降用モ
ータ40Aが駆動することで、チェーン36を介して駆
動力が伝達されて、スライドベース34がレール30に
沿って上下に移動する構成である。
置前面側へ向けて支持ピン42が突出されている。この
支持ピン42には、後に詳述する反転機構16Aを介し
て供給カップ44が連結されており、スライドベース3
4と共にレール30及びガイドレール32に沿って上下
に移動する。
イドレール32)の直上の装置ケース上部には、米投入
口46が設けられている。米投入口46は、レール30
及びガイドレール32に沿って最も上方に移動した供給
カップ44に対応しており、このため、米投入口46へ
投入された米穀は、供給昇降機14(レール30及びガ
イドレール32)の最上位で待機する(換言すれば、米
投入口46の直下に位置する)供給カップ44にそのま
ま流入されるようになっている。 [反転機構16A]反転機構16Aは、前述した供給昇
降機14のレール30の上端部に設けられている。ここ
で、図2にはこの反転機構16A及び供給昇降機14の
一部が斜視図にて示されている。また、図3には当該部
分の正面図が示されており、図4には平面図が示されて
いる。
ドベース34の支持ピン42に、ベースプレート48が
回動可能に支持されている。このベースプレート48の
幅寸法は、一対のガイドレール32の対向間隙と同じに
設定されており、ベースプレート48は一対のガイドレ
ール32の対向間隙に入り込んでいる。また、ベースプ
レート48の下端部は、支持ピン42を中心とした円弧
状に形成されて案内部50となっている。これにより、
ベースプレート48はガイドレール32に沿ってスライ
ドベース34と共に上下に移動可能であり、さらに、一
対のガイドレール32の上端部よりも更に上方へ移動し
た状態では、一対のガイドレール32による回動阻止が
解除されて、ベースプレート48の支持ピン42周りの
回動が可能になると共に、案内部50がガイドレール3
2の上端部内周壁に順次摺接しながら支持ピン42周り
に回動できる構成である。
は、一対のガイドピン52、54がレール30(ガイド
レール32)の側へ向けて突出して設けられている。こ
のガイドピン52、54は、反転スプリング56、62
に対応している。
ング56は、一端部が支持板58に取り付けられてお
り、精米部12(すなわち、装置の内方側へ向けて)円
弧状に湾曲して形成されている。支持板58は、ソレノ
イド60に連結されている。このソレノイド60は、レ
ール30(ガイドレール32)の長手方向と直交する向
きに配置されており、支持板58すなわち反転スプリン
グ56をガイドレール32の長手方向と直交する向きに
沿って移動させることができる。
状態では)、支持板58はガイドレール32へ向けて突
出された状態となっている。すなわち、ソレノイド60
が不作動状態では、ベースプレート48がガイドレール
32の上端部よりも更に上方へ移動した状態において、
反転スプリング56は、ベースプレート48の一方のガ
イドピン52の側方に対向して位置している。一方、ソ
レノイド60が作動すると、図4に示す如く、支持板5
8がガイドレール32から離間した状態となり、ベース
プレート48がガイドレール32の上端部よりも更に上
方へ移動した状態において、反転スプリング56はベー
スプレート48の一方のガイドピン52に対向する位置
から離脱する構成である。
持板58がガイドレール32へ向けて突出し反転スプリ
ング56がベースプレート48の一方のガイドピン52
の側方に対向して位置する状態では、ベースプレート4
8がガイドレール32の上端部よりも更に上方へ移動す
ると、反転スプリング56に対応するガイドピン52が
この反転スプリング56に案内されつつ弾性力によって
装置の内方側(精米部12のホッパー24)へ向けて押
圧され、ベースプレート48の支持ピン42周りの(精
米部12のホッパー24へ向けた)回動力が自動的に付
与される構成である。
は、一端部が支持板64に取り付けられており、精米部
12から離間する方向(すなわち、装置の外側へ向け
て)円弧状に湾曲して形成されている。支持板64は、
ソレノイド66に連結されている。このソレノイド66
は、前記ソレノイド60と同様に、レール30(ガイド
レール32)の長手方向と直交する向きに配置されてお
り、支持板64すなわち反転スプリング62をガイドレ
ール32の長手方向と直交する向きに沿って移動させる
ことができる。
状態では)、図4に示す如く、支持板64はガイドレー
ル32へ向けて突出された状態となっている。すなわ
ち、ソレノイド66が不作動状態では、ベースプレート
48がガイドレール32の上端部よりも更に上方へ移動
した状態において、反転スプリング62は、ベースプレ
ート48の他方のガイドピン54の側方に対向して位置
している。一方、ソレノイド66が作動すると、支持板
64がガイドレール32から離間した状態となり、ベー
スプレート48がガイドレール32の上端部よりも更に
上方へ移動した状態において、反転スプリング62はベ
ースプレート48の他方のガイドピン54に対向する位
置から離脱する構成である。
持板64がガイドレール32へ向けて突出し反転スプリ
ング62がベースプレート48の他方のガイドピン54
の側方に対向して位置する状態では、ベースプレート4
8がガイドレール32の上端部よりも更に上方へ移動す
ると、反転スプリング62に対応するガイドピン54が
この反転スプリング62に案内されつつ弾性力によって
装置の外方側へ向けて押圧され、ベースプレート48の
支持ピン42周りの(装置の外方側へ向けた)回動力が
自動的に付与される構成である。
66、すなわち反転スプリング56と反転スプリング6
2は、互いに対応し合っており、ソレノイド60及びソ
レノイド66のうち何れか一方が作動することで、何れ
か他方の(不作動状態の)ソレノイドに対応する反転ス
プリングが、ベースプレート48のガイドピン52また
はガイドピン54の何れかを押圧してベースプレート4
8に支持ピン42周りの回動力を付与することができる
構成である。換言すれば、ベースプレート48がガイド
レール32の上端部よりも更に上方へ移動すると、作動
状態にあるソレノイド60またはソレノイド66の側へ
向けてベースプレート48が押圧される構成である。
と反対側には、保持プレート68が取り付けられてい
る。保持プレート68は、ベースプレート48から所定
距離離間し平行に対向する状態で一体的に固着されてお
り、常にベースプレート48と一体に移動する。また、
保持プレート68には、保持孔70が三箇所に形成され
ている。一つの保持孔70は保持プレート68の上端部
近傍に形成され、他の二つは保持プレート68の下端部
近傍に形成されている。各保持孔70の下端縁には、他
の部位縒りも小径の小径部72が形成されている。これ
らの保持孔70には、供給カップ44が係止されてい
る。
で、一方の側壁には前記三つの保持孔70に対応して突
起74が突出形成されている。これらの突起74は、保
持孔70の小径部72に対応する径寸法に形成されてお
り、通常はこの突起74が保持孔70の小径部72に嵌
入することで供給カップ44が保持プレート68に保持
されている。さらに、供給カップ44が保持プレート6
8に対し上下方向に(レール30に沿った方向に)相対
移動することにより、突起74が保持孔70の小径部7
2から抜け出すことができ、これにより供給カップ44
が保持プレート68から分離される構成である。
プレート68とベースプレート48との間には、係止爪
プレート76が配置されている。係止爪プレート76
は、ベースプレート48に設けられた支軸78に回動可
能に支持されており、先端部には爪部80が形成されて
いる。この爪部80は、供給カップ44の上位に位置す
る突起74に対応しており、供給カップ44の各突起7
4が保持プレート68の保持孔70の小径部72に嵌入
した状態において、前記上位に位置する突起74に係合
してこれを保持し、突起74が保持孔70の小径部72
から抜け出すことを阻止している。これにより、供給カ
ップ44は保持プレート68からの分離が制限されてい
る。
78の周囲には、捩じりスプリング82が巻装されてい
る。捩じりスプリング82の一端はベースプレート48
に係止され、他端は係止爪プレート76に係止されてい
る。これにより、係止爪プレート76は、保持孔70の
小径部72に嵌入した突起74に爪部80が係合する方
向に常に付勢されている。さらに係止爪プレート76に
は、側方へ突出するカム部84が形成されている。この
カム部84は、爪部80が突起74に係合した状態にお
いて、保持プレート68及びベースプレート48の側端
縁よりも更に外側へ突出している。したがって、外部か
らこのカム部84を押圧することにより、係止爪プレー
ト76を支軸78周りに回動させることができ、これに
より爪部80を保持孔70の小径部72から離間させて
突起74との係合を解除することができる。
4は、ガイドレール32の下端部に配置された後述する
カムフォロァ98に対応している。
の装置ケース側部には、排出スロープ396がが設けら
れている。排出スロープ396は、レール30及びガイ
ドレール32に沿って最も上方に移動した供給カップ4
4に対応しており、反転機構16Aによって供給カップ
44が装置の外方側へ向けて回動した場合に、供給カッ
プ44内の米穀を受け取って装置外へ排出し取出口39
7から取り出すことができる。 [傾動機構18A]傾動機構18Aは、前述した供給昇
降機14のレール30の下端部(ガイドレール32の下
端部の直下)に設けられている。ここで、図8及び図9
にはこの傾動機構18Aが正面図にて示されている。
プレート48に対応して、スライダ86が設けられてい
る。スライダ86は、正面視U字形の嵌入押圧部88を
備えており、ベースプレート48がスライドベース34
と共にレール30の下端部へ移動した際に、ベースプレ
ート48の一方のガイドピン52が入り込み可能となっ
ている。また、スライダ86には、ガイド孔90及び押
圧孔92が互いに直交する向きに形成されている。ガイ
ド孔90には、装置固定部分に設けられた固定ピン94
がスライド可能に入り込んでいる。一方、押圧孔92に
は、傾動用のモータ290、292(図12参照)に連
結された押圧ピン96が入り込んでいる。この押圧ピン
96は、モータの駆動により図8及び図9に一点鎖線に
て示す移動経路を回転移動する。これにより、スライダ
86は、押圧ピン96が回転移動することで、ガイド孔
90内に入り込んだ固定ピン94に案内保持されながら
水平方向に移動し、精米部12に接離する構成である。
30の下端部へ移動し一方のガイドピン52が嵌入押圧
部88に入り込んだ状態でスライダ86が精米部12の
側に移動すると、ベースプレート48が支持ピン42周
りに装置の内方側(精米部12の主排出口26)へ向け
て傾斜され、ベースプレート48に連結された供給カッ
プ44が精米部12のホッパー24へ向けて傾斜される
構成である。 [計量部20]計量部20は、前述した傾動機構18A
の直下(供給昇降機14のレール30の最下端部)に設
けられている。ここで、図10及び図11にはこの計量
部20が正面図にて示されている。
配置されている。カムフォロァ98は、係止爪プレート
76のカム部84の移動軌跡内に位置しており、保持プ
レート68等と共に係止爪プレート76がレール30
(ガイドレール32)に沿って降下した際に係止爪プレ
ート76のカム部84に係合して係止爪プレート76を
支軸78周りに回動させることができる。
ート68に保持された供給カップ44に対応して、計量
盤100が配置されている。計量盤100はロードセル
102に取り付けられており、供給カップ44の移動軌
跡内に位置している。したがって、計量盤100上に供
給カップ44が載置されると、供給カップ44及び内部
に収容された米穀の重量を測定することができる。
イドレール32)に沿って降下し計量盤100に当接し
た時点で、係止爪プレート76のカム部84がカムフォ
ロァ98に係合するように、各部の寸法が設定されてい
る。したがって、この状態から更に保持プレート68が
降下すると、カムフォロァ98がカム部84を押圧して
係止爪プレート76を支軸78周りに回動させ、爪部8
0を保持孔70の小径部72から離間させて突起74と
の係合を解除でき、さらに、保持プレート68の降下に
伴って、保持プレート68と供給カップ44が上下方向
に相対移動し、供給カップ44の突起74が保持孔70
の小径部72から抜け出す構成である。したがって、突
起74が保持孔70の小径部72から抜け出した状態で
は、供給カップ44は保持プレート68から分離され、
計量盤100(ロードセル102)による計量が可能に
なる。 [戻し昇降機22]戻し昇降機22は、前述した供給昇
降機14とは反対側の、精米部12の他側に配置されて
いる。この戻し昇降機22は、前述した供給昇降機14
と基本的に同一構成であり、戻しカップ104がレール
105及び一対のガイドレール107に沿って移動可能
に設けられており、副昇降用モータ40B(図12参
照)の駆動により、精米部12のホッパー24及び副排
出口28に対応した位置に戻しカップ104を昇降移動
させることができる。 [反転機構16B]反転機構16Bは、戻し昇降機22
の上端部に設けられている。この反転機構16Bは、前
述した反転機構16Aにおける他方の(装置内側に位置
する)反転スプリング62やソレノイド66が省略され
ると共に一方の(装置外側に位置する)ソレノイド60
が省略された構成、すなわち、反転機構16Aにおける
一方の(装置外側に位置する)反転スプリング56のみ
が設けられた構成と同一であり、反転スプリング106
及び支持板108によって構成されている。
の上昇に伴って反転スプリング106が戻しカップ10
4を押圧し、戻しカップ104を装置の内方側(精米部
12のホッパー24)へ向けて反転移動させることがで
きる。 [傾動機構18B]傾動機構18Bは、戻し昇降機22
の下端部に設けられている。この傾動機構18Bは、前
述した傾動機構18Aと基本的に同一構成であり、スラ
イダ112が設けられている。このスライダ112が精
米部12の側に移動することによって、前述した傾動機
構18Aと同様に、戻しカップ104が装置の内方側
(精米部12の副排出口28)へ向けて傾斜される構成
である。 [精米機の制御系]図12には、本実施の形態にかかる
自動精米機10の制御ブロック図が示されている。
レバー202は、抵抗値設定用パルスモータ204の駆
動によって図12の左右方向に移動されるようになって
いる。この抵抗値可変レバー202の移動位置に応じ
て、精米用メインモータ206の駆動によって精米機本
体内部を通過する米へ与える圧力(抵抗)が変更される
ようになっている。なお、抵抗値可変レバー202が左
端に位置したときが最も高い抵抗値であり、最も右端に
位置したときが最も低い抵抗値となる。この最高抵抗値
及び最低抵抗値の位置には位置センサ208、210が
取付けられ、それぞれの信号線はコントローラ212に
接続されている。
6及び副排出口28を選択する排出口選択モータ218
が接続され、コントローラ212からの信号に応じて主
排出口26又は副排出口28のいずれかを選択すべく、
駆動する。
過センサ222が取付けられ、コントローラ212に精
米の通過状態に応じた信号を出力するようになってい
る。本実施の形態では、精米が通過しているときにロー
レベル(オフ)信号、精米が通過していないときにハイ
レベル(オン)信号が出力されるようになっている。
給昇降機14、戻し昇降機22の上下端には、それぞれ
上限レベルセンサ254、256及び下限レベルセンサ
258、260が配設され、それぞれコントローラ21
2に接続されている。供給昇降機14は主昇降用モータ
40Aの駆動により駆動され、戻し昇降機22は副昇降
用モータ40Bの駆動により駆動される。
レベルセンサ258、260は、供給カップ44、戻し
カップ104(供給昇降機14、戻し昇降機22)が暴
走したときに、これをコントローラ212に報知し、緊
急停止させるためのものであり、通常の処理には適用さ
れない。
降機22のガイドレール32、107の長手方向中間部
には、位置決めセンサ274、276が設けられてい
る。この位置決めセンサ274、276は、供給カップ
44あるいは戻しカップ104が通過する毎にパルス信
号をコントローラ212へ供給する役目を有しており、
等速度で供給カップ44あるいは戻しカップ104を作
動させている場合、この位置決めセンサ274、276
の位置を基準として、時間制御で上端位置(図12の鎖
線Uで示す位置)、基準位置(図12の鎖線Bで示す位
置)、精米受け位置(図12の鎖線Gで示す位置)、計
量位置(図12の鎖線Sで示す位置)へ位置決めするよ
うになっている。なお、図12において、供給カップ4
4及び戻しカップ104が実線で示された位置が原点
(位置決めセンサ274、276で検出する位置)であ
る。ここで、精米受け位置Gでは、主傾倒用モータ29
0、副傾倒用モータ292により、供給カップ44、戻
しカップ104がそれぞれ排出口方向に傾けられるよう
になっている。また、計量位置Sには、計量盤100が
設けられ、供給カップ44が載置されて計量されるよう
になっている。
は、コントローラ212に接続されており、原料(又は
精米)をホッパー24へ投入する場合には、投入用ソレ
ノイド66(供給昇降機14の左側に位置するソレノイ
ド)が通電され、磁力によって、反転スプリング62を
装置奥側へ引き込ませる。一方、精米を装置外へ排出す
る場合には、排出用ソレノイド60(供給昇降機14の
右側に位置するソレノイド)が通電され、磁力によっ
て、反転スプリング56を装置奥側へ引き込ませる。
図22の制御フローチャートに基づき説明する。
では、まず、ステップ300で残留米排出処理が行われ
る。この残留米排出処理では、精米機本体内に残留して
いる前回までの精米を排出し、重量差に影響を与えない
ようにする。
実行される。この初期設定処理は、電源投入時に1回だ
け実行されるルーチンであり、供給カップ44の重量が
計測される。すなわち、供給カップ44内の玄米や精白
米の重量を計測するためには、この供給カップ44と共
に計測することになり、籾殻の付着等による供給カップ
44自体の重量の変化を認識しておく必要がある。
終了すると、ステップ304で作業の選択がなされる。
作業選択は、操作キーからのオペレータの入力操作によ
って決定され、次のステップ306では、選択された作
業がいずれであるかを判断する。
て、歩留り制御と回数制御とがあり、この2つの制御の
内の1つが選択される。
択されると、ステップ308へ移行して、品種、産地、
生産年度に基づいて目標歩留りAと、初期抵抗値Rとが
決定され、ステップ310で制御形態を示すフラグFを
リセット(0)し、ステップ312へ移行する。
が選択されると、ステップ314へ移行して、品種、産
地、生産年度に基づいて精米回数Nと、初期抵抗値Rと
が決定され、ステップ316でフラグFをセット(1)
して、ステップ312へ移行する。
の投入がなされ、次いでステップ314では、起動スイ
ッチがオンされたか否かが判断され、肯定判定される
と、ステップ316で、投入された玄米の計量がなされ
る。この計量では、供給カップ44が加算された重量が
測定されるが、初期設定処理において、空の供給カップ
44の重量を計測してあるため、玄米自体の重量は容易
に得ることができる。
形態を再度判断し、歩留り制御(フラグFがリセット)
の場合は、ステップ320へ移行して、回数制御(フラ
グFがセット)の場合は、ステップ322へ移行して、
それぞれの制御が実行される。なお、それぞれの制御の
詳細については後述する。
て、精米が終了すると、ステップ314へ移行して、精
米排出処理が実行され、次いでステップ326におい
て、精米時のデータがプリントアウトされる。この精米
時のデータは、図23に示される如く、測定日、原料種
類、品名、設定回数、抵抗値、風袋(供給カップ)重
量、及びそれぞれの精米回数に対する重量、歩留り、抵
抗値であり、精米の経緯が認識できる。
プ44)の計量と、各稼働部の位置決め処理がなされ
る。すなわち、次の精米作業に備えて、前述の電源投入
時の初期設定と同等の処理が実行され、ステップ304
へ戻り待機される。
り、以下、サブルーチンで示す各処理について、詳細に
説明する。 (残留米排出処理制御)図14に示される如く、ステッ
プ350では、主排出口26を開放すべく、排出口選択
モータ218を駆動させる。この排出口選択モータ21
8の駆動により、内部の仕切板が移動して、精米処理後
の精白米を主排出口26に案内する。このとき、副排出
口28は同時に閉鎖される。
ルスモータ204を駆動させ、精米処理時の抵抗値を最
低値に設定する。残留米であるため、迅速に排出するに
は抵抗が低いほどよい。
40Aを駆動して、供給カップを精米受け位置へ移動さ
せる。この移動は、供給カップ44の搬送経路途中に配
設した、位置決めセンサ274を通過する時点から所定
時間経過した後に停止させる制御がなされる。これによ
り、図8に示す如く、ベースプレート48の一方のガイ
ドピン52がスライダ86の嵌入押圧部88へ入り込
む。次いでステップ356では、この精米受け位置にあ
る供給カップ44を、精米部12方向へ傾倒させる。す
なわち、主傾倒用モータ290が駆動すると、この主傾
倒用モータ290に連結されたスライダ86が移動さ
れ、この移動によって供給カップ44は、図9に示す如
く支持ピン42を中心に回転し、上方開口部と主排出口
26とが対向し合う位置で保持される。
終了すると、ステップ358へ移行して、精米用メイン
モータ206が駆動を開始する。この駆動によって、精
米本体内の残留米は、螺旋状の経路を伝って主排出口2
6へと案内されるが、このとき、抵抗値が最も最低とな
っているため、残留米の排出は迅速かつ円滑に行われ
る。
定されると、残留米は全て排出されたと判断され、ステ
ップ362へ移行して精米用メインモータ206の駆動
が停止される。
ータ290が再度駆動され、傾倒されていた供給カップ
44が元の位置に戻される。次にステップ366では、
排出用ソレノイド60がオンされる。この排出用ソレノ
イド60のオン状態では、反転スプリング56が退避さ
れ、ガイドレール32よりも上の右側では、供給カップ
44がフリーとなる。
ータ40Aを駆動させ、供給カップ44を上端位置へ移
動させる。
スプリング62に案内押圧されて、時計回り方向へ回転
する。ある程度まで回転すると、供給カップ44の自重
によって90°以上傾倒され、内部にある残留米が排出
スロープ396へと排出される。
経過すると(ステップ370)、ステップ372では、
主昇降用モータ40Aを駆動させて、供給カップ44を
基準位置へ移動させる。すなわち、90°以上傾倒させ
ている供給カップ44は、この傾倒中心(支持ピン4
2)がガイドレール32の中央に残っているため、下方
への移動に伴って、傾倒が徐々に解除され、通常の位置
に戻された状態で基準位置へ至る。
ノイド60をオフし、ガイドレール32の右側上方に位
置する反転スプリング56を移動軌跡上に復帰させるこ
とにより、このルーチンは終了する。 (初期設定処理制御)図15には、初期設定処理制御ル
ーチンが示されている。
プ400において「準備中」の表示がなされ、次いでス
テップ402において主昇降用モータ40Aを駆動さ
せ、供給カップ44を計量位置へ移動させる。この移動
も前述の如く、位置決めセンサ274を通過した時点か
らの時間で制御される。
0に示す如く係止爪プレート76のカム部84がカムフ
ォロァ98に係合する。したがって、この状態から更に
保持プレート68が降下すると、カムフォロァ98がカ
ム部84を押圧して係止爪プレート76を支軸78周り
に回動させ、爪部80が保持孔70の小径部72から離
間されて突起74との係合が解除される。さらに、保持
プレート68の降下に伴って、保持プレート68と供給
カップ44が上下方向に相対移動し、供給カップ44の
突起74が保持孔70の小径部72から抜け出す。した
がって、突起74が保持孔70の小径部72から抜け出
した状態では、供給カップ44は保持プレート68から
分離され、供給カップ44のみが計量盤100上に載置
されることになる(図11図示状態)。
40Bを駆動させて、戻しカップ104を基準位置に待
機させておき、次いでステップ406で、供給カップ4
4の重量を計測する。計量されたデータは記憶され(ス
テップ408)、次いでステップ410で主昇降用モー
タ40Aを駆動させて、供給カップ44を基準位置へ移
動させる。
412において「準備中」の表示を消灯し、このルーチ
ンは終了する。 (原料計量処理制御)原料(玄米)が投入された後、最
初に行うのがこの原料の計量である。
れる如く、ステップ450では、主昇降用モータ40A
を駆動させて、供給カップ44を計量位置へ移動させ
る。このとき、供給カップ44が保持プレート68から
離脱してフリーとなるのは、供給カップ44のみ(風
袋)の計量時と同じである。
給カップ44の重量が計測される。計量が終了すると、
ステップ454において、計測データが記憶される。
4と玄米との合成重量であるが、予め供給カップ(風
袋)の重量を計測し、かつ記憶してあるため、玄米自体
の重量は簡単な引き算で容易に得ることができる。
40Aを駆動させ、供給カップ44を基準位置へ戻し、
原料の計量処理は完了する。 (目標歩留り制御)本実施の形態では、2種類の制御が
選択可能であり、その内の1つが目標歩留り制御であ
る。図17及び図18には、この目標歩留り制御ルーチ
ンが示されている。
1にセットされ、次いでステップ502で排出口選択モ
ータ218を駆動させ、副排出口28を開放する。この
副排出口28の開放時では、主排出口26は閉鎖状態に
ある。
(図13)のステップ308で決定された抵抗値に基づ
き、抵抗値設定用パルスモータ204を駆動させ、決定
された抵抗値に設定する。
タ40Bを駆動させて、戻しカップ104を精米受け位
置へ移動させ、次いでステップ508で、副傾倒用モー
タ292の駆動によって、戻しカップ104を精米部1
2側へ傾倒させ、戻しカップ104の開放口と副排出口
28とを対向させる。
レノイド66をオンすることにより、ガイドレール32
の左側上方に位置する円弧状反転スプリング62を退避
させる。
40Aを駆動させ、供給カップ44を上端位置へ移動す
る。この移動によって、図5乃至図7に示す如く、供給
カップ44(ベースプレート48)は、反転スプリング
56に案内され、反時計回り方向に支持ピン42を中心
に回転しながら移動し、自重により、90°以上傾倒さ
れる。これにより、収容されていた玄米(或いは、1回
以上精米処理をした精米)が精米部12の上端に配設さ
れたホッパー24へ投入される。
と判断されると、ステップ516へ移行して精米用メイ
ンモータ206の駆動が開始され、精米処理が実行され
る。
では、主昇降用モータ40Aを駆動させて、供給カップ
44を精米受け位置へ移動させる。また、次のステップ
520では、投入用ソレノイド66がオフされ、反転ス
プリング62が復帰する。次いで、ステップ522で
は、主傾倒用モータ290の駆動により、供給カップ4
4が主排出口26側に傾けられる。
ため、最初の所定時間の間は精米が確実に行われない。
そこで、精米開始から所定時間までの間に排出された精
米は、再度ホッパー24へ戻すようにしている。この初
期精米は、戻しカップ104に貯留され、所定時間が経
過すると(ステップ524)、ステップ526で排出口
選択モータ218の駆動によって、排出口が副から主に
切り替わる。
292の駆動により、戻しカップ104の傾倒が解除さ
れ、次いでステップ530では、副昇降用モータ40B
の駆動により、戻しカップ104を上端位置へ移動させ
る。この戻しカップ104の移動制御時には、処理され
た精米は供給カップ44へ貯留されてくる。
4は、ガイドレール107の左側上方の円弧状反転スプ
リング106に案内され、時計回り方向へ回転し、重心
の移動により自重で90°以上傾倒され、初期精米がホ
ッパー24へと戻される。
ステップ534において副昇降用モータ40Bの駆動で
戻しカップ104は、再度精米受け位置へ移動され、次
いでステップ536で副傾倒用モータ292の駆動によ
り傾倒され、副排出口28に対応して保持される。ステ
ップ538で所定時間(精米途中)経過すると、ステッ
プ540で再度排出口選択モータ218が駆動して、副
排出口28が開放される(主排出口26閉鎖)。これ
は、最終段階の精米時に抵抗が低減するため、最後まで
均一な抵抗値で精米を行うための押し出し用として所定
量戻しカップ104に貯留しておくためである。
ステップ544で再々度排出口選択モータ218が駆動
して、主排出口26を開放させる(副排出口28閉
鎖)。
した戻しカップ104を副傾倒用モータ292の駆動に
よって傾倒を解除し、次いでステップ548で副昇降用
モータ40Bの駆動で戻しカップ104を基準位置へ移
動させ、待機させる。
下端部に配設された精米通過センサ222がオン(精米
が通過していないときにオン)したか否かが判断され、
オンに切り換わった時点で精米の最後が通過したと判断
され、ステップ552へ移行して、副昇降用モータ40
Bを駆動させ、戻しカップ104を上端位置へ移動させ
る。これにより、戻しカップ104は、90°以上時計
回り方向へ傾倒され、貯留されていた精米がホッパー2
4へ投入される。所定時間経過後(ステップ554)、
ステップ556では、副昇降用モータ40Bを駆動させ
て戻しカップ104を基準位置へ移動させ、ステップ5
58へ移行する。
後に戻しカップ104から投入された精米が精米される
時期に達したとき)経過後、ステップ560へ移行して
抵抗値設定用パルスモータ204を駆動させ、抵抗値を
最低する。すなわち、最後に戻しカップ104から投入
された精米は既に精米処理がなされており、未処理精米
の処理が完了するまで抵抗値を維持するためのものであ
るため、その後は、通過性を良くして迅速に排出させる
ためになされる。
残留しない時期)が経過すると、ステップ564へ移行
して精米用メインモータ206の駆動が停止され、次い
でステップ566で主傾倒用モータ290の駆動により
供給カップ44の傾倒を解除し、主昇降用モータ40A
の駆動により計量位置へ移動させる(ステップ56
8)。
白米の重量Wnが演算され、次いでステップ572で
は、予め計測し記憶しておいた原料(玄米)の重量Wo
が読み出される。
算される(Bn=(Wn−Wo)×100)。演算結果
に基づいて、ステップ576では、次回の抵抗値が決定
され、次いでステップ578では、目標歩留りAが読み
出され、ステップ580において、歩留りBnがこの目
標歩留りA±0.5(%)の範囲内になったか否かが判断さ
れ、肯定判定された場合は処理は終了する。
合は、再度処理を行う必要があるが、本実施の形態で
は、繰り返し精米処理回数の限度を5回としている。そ
こで、ステップ580で否定判定されると、ステップ5
82で処理回数Mがインクリメントされ、次いでステッ
プ584でこの処理回数Mが5を超えたが否かが判断さ
れ、否定判定の場合のみ、図17のステップ502へ移
行して上記精米処理を繰り返す。肯定判定された場合
は、これ以上精米は品質を低下させる恐れがあるため、
処理は終了する。
あり、目標歩留りに達するまで処理を繰り返す(限度5
回)ことにより、品質の高い精米を行うことができる。 (精米回数制御)上記目標歩留り制御の他、本実施の形
態では、精米回数制御が選択可能である。図19及び図
20には、この精米回数制御ルーチンが示されている。
なお、基本的には前記目標歩留り制御とほぼ類似してお
り、同一制御のステップが多々あるため、目標歩留り制
御と同一のステップの場合には、同一のステップ番号を
付し、かつこのステップ番号の末尾に符号”A”を付
す。
Nを読み出すと共に精米回数を表すMが1にセットさ
れ、次いでステップ502Aで排出口選択モータ218
を駆動させ、副排出口28を開放する。この副排出口2
8の開放時では、主排出口26は閉鎖状態にある。
ン(図13)のステップ314で決定された抵抗値に基
づき、抵抗値設定用パルスモータ204を駆動させ、決
定された抵抗値に設定する。
ータ40Bを駆動させて、戻しカップ104を精米受け
位置へ移動させ、次いでステップ508Aで、副傾倒用
モータ292の駆動によって、戻しカップ104を精米
部12側へ傾倒させ、戻しカップ104の開放口と副排
出口28とを対向させる。
ソレノイド66をオンすることにより、ガイドレール3
2の左側上方に位置する円弧状反転スプリング62を退
避させる。
タ40Aを駆動させ、供給カップ44を上端位置へ移動
する。この移動によって、供給カップ44(ベースプレ
ート48)は、移動方向右側のみが円弧状の反転スプリ
ング56に案内されるため、反時計回り方向に支持ピン
42を中心に回転しながら移動し、自重により、90°
以上傾倒される。これにより、収容されていた玄米(或
いは、1回以上精米処理をした精米)が精米部12の上
端に配設されたホッパー24へ投入される。
たと判断されると、ステップ516Aへ移行して精米用
メインモータ206の駆動が開始され、精米処理が実行
される。
Aでは、主昇降用モータ40Aを駆動させて、供給カッ
プ44を精米受け位置へ移動させる。また、次のステッ
プ520Aでは、投入用ソレノイド66がオフされ、ガ
イドレール32の左側に沿った位置に反転スプリング6
2が復帰する。次いで、ステップ522Aでは、主傾倒
用モータ290の駆動により、供給カップ44が主排出
口26側に傾けられる。
ため、最初の所定時間の間は精米が確実に行われない。
そこで、精米開始から所定時間までの間に排出された精
米は、再度ホッパー24へ戻すようにしている。この初
期精米は、戻しカップ104に貯留され、所定時間が経
過すると(ステップ524A)、ステップ526Aで排
出口選択モータ218の駆動によって、排出口が副から
主に切り替わる。
タ292の駆動により、戻しカップ104の傾倒が解除
され、次いでステップ530Aでは、副昇降用モータ4
0Bの駆動により、戻しカップ104を上端位置へ移動
させる。この戻しカップ104の移動制御時には、処理
された精米は供給カップ44へ貯留されてくる。
4は、ガイドレール107の左側上方の円弧状反転スプ
リング106に案内され、時計回り方向へ回転し、重心
の移動により自重で90°以上傾倒され、初期精米がホ
ッパー24へと戻される。
と、ステップ534Aにおいて副昇降用モータ40Bの
駆動で戻しカップ104は、再度精米受け位置へ移動さ
れ、次いでステップ536Aで副傾倒用モータ292の
駆動により傾倒され、副排出口28に対応して保持され
る。
経過すると、ステップ540Aで再度排出口選択モータ
218が駆動して、副排出口28が開放される(主排出
口26閉鎖)。これは、最終段階の精米時に抵抗が低減
するため、最後まで均一な抵抗値で精米を行うための押
し出し用として所定量戻しカップ104に貯留しておく
ためである。
と、ステップ544Aで再々度排出口選択モータ218
が駆動して、主排出口26を開放させる(副排出口28
閉鎖)。
留した戻しカップ104を副傾倒用モータ292の駆動
によって傾倒を解除し、次いでステップ548Aで副昇
降用モータ40Bの駆動で戻しカップ104を基準位置
へ移動させ、待機させる。
の下端部に配設された精米通過センサ222がオン(精
米が通過していないときにオン)したか否かが判断さ
れ、オンに切り換わった時点で精米の最後が通過したと
判断され、ステップ552Aへ移行して、副昇降用モー
タ40Bを駆動させ、戻しカップ104を上端位置へ移
動させる。これにより、戻しカップ104は、90°以
上時計回り方向へ傾倒され、貯留されていた精米がホッ
パー24へ投入される。所定時間経過後(ステップ55
4A)、ステップ556Aでは、副昇降用モータ40B
を駆動させて戻しカップ104を基準位置へ移動させ、
ステップ558Aへ移行する。
(最後に戻しカップ104から投入された精米が精米さ
れる時期に達したとき)経過後、ステップ560Aへ移
行して抵抗値設定用パルスモータ204を駆動させ、抵
抗値を最低する。すなわち、最後に戻しカップ104か
ら投入された精米は既に精米処理がなされており、未処
理精米の処理が完了するまで抵抗値を維持するためのも
のであるため、その後は、通過性を良くして迅速に排出
させるためになされる。
に残留しない時期)が経過すると、ステップ564Aへ
移行して精米用メインモータ206の駆動が停止され、
次いでステップ566Aで主傾倒用モータ290の駆動
により供給カップ44の傾倒を解除し、主昇降用モータ
40Aの駆動により計量位置へ移動させる(ステップ5
68A)。
精白米の重量Wnが演算され、次いでステップ572A
では、予め計測し記憶しておいた原料(玄米)の重量W
oが読み出される。
演算される(Bn=(Wn−Wo)×100)。なお、
ここで演算される歩留りは精米制御には関係なく、記録
として残すためのデータとして使用される。
インクリメントされ、次いでステップ604でこの処理
回数Mが予め設定した精米回数Nを超えたが否かが判断
され、否定判定の場合のみ、ステップ502Aへ移行し
て上記精米処理を繰り返す。肯定判定された場合は処理
は終了する。
り、予め経験的に精米回数を設定しておくことにより、
精米処理毎に目標歩留りと比較する必要がなく、迅速な
処理を行うことができる。 (精米排出処理)図21には、精米処理が完了し、供給
カップ44に貯留されている精白米を排出するための精
米排出処理ルーチンが示されている。
0がオンされる。この排出用ソレノイド60のオン状態
では、反転スプリング56が退避され、このガイドレー
ル32よりも上の右側では、供給カップ44がフリーと
なる。
ータ40Aを駆動させ、供給カップ44を上端位置へ移
動させる。
ドレール32よりも左上の円弧状反転スプリング62に
案内され、支持ピン42を中心に時計回り方向へ回転す
る。ある程度まで回転すると、供給カップ44の自重に
よって90°以上傾倒され、内部にある残留米が排出ス
ロープ396へと排出される。
経過すると(ステップ654)、ステップ656では、
主昇降用モータ40Aを駆動させて、供給カップ44を
基準位置へ移動させる。すなわち、90°以上傾倒させ
れている供給カップ44は、この傾倒中心(支持ピン4
2)がガイドレール32の中央に残っているため、下方
への移動に伴って、傾倒が徐々に解除され、通常の位置
に戻された状態で基準位置へ至る。
ノイド60をオフし、ガイドレール32の右側上方に位
置する反転スプリング56を移動軌跡上に復帰させる。
の位置の確認のため、副昇降用モータ40Bを駆動さ
せ、戻しカップ104を基準位置へ移動させ、このルー
チンは終了する。 (風袋計量、位置決め制御)図22には、風袋計量、位
置決め制御ルーチンが示されている。このルーチンは、
次回の精米処理のために準備しておくためのルーチンで
あり、電源投入時に行う初期設定処理制御と同等の処理
が実行される。
0Aを駆動させ、供給カップ44を計量位置へ移動させ
る。この移動も前述の如く、位置決めセンサ274を通
過した時点からの時間で制御される。
カップ44は、保持プレート68から離脱されるため、
供給カップ44のみが計量盤100上に載置されること
になる。
40Bを駆動させて、戻しカップ104を基準位置に待
機させておき、次いでステップ674で、供給カップ4
4の重量を計測する。計量されたデータは記憶され(ス
テップ676)、次いでステップ678で主昇降用モー
タ40Aを駆動させて、供給カップ44を基準位置へ移
動させ、このルーチンは終了する。
準としたフロー図であり、上記図13乃至図22の制御
フローチャートに準ずるものであるため、説明は省略
し、要約を図中に示す。
機10では、精米部12への米穀の供給、精米部12か
ら排出された米穀の集積、集積した米穀の精米部12へ
の再供給、精米後の米穀の装置外への排出等の一連の処
理を自動的に効率良く行うことができる。 (第2の実施の形態)以下に本発明の第2の実施の形態
について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一
構成部分については、同一の符号を付して、その構成の
説明を省略する。
Aの長手方向中間部に対応して、白度計298が配設さ
れている。この白度計298は、図29に示される如
く、その一部が精米機のケーシング側面に埋め込み状態
で固定されている。白度計298の検出面は、供給カッ
プ262の通過軌跡に向けられている。
の側面には、矩形状の貫通孔262Aが設けられ、透明
板(ガラス板やアクリル板等)263がはめ込まれてい
る。このため、内部に収容された精米が露出されること
になる。
設された位置は、ガイドレール32Aに沿って移動する
供給カップ262の白度検出位置Hとして定められてい
る。すなわち、1回の精米が終了する毎に、供給カップ
262は、この白度検出位置Hに一時的に停止され、こ
の停止時間中に白度計298によって、供給カップ26
2に収容された精米の白度を計測するようになってい
る。
ラ212に、適正な精米状態に対応する目標となる上昇
白度(測定白度/精米開始時の白度)が記憶されてお
り、測定毎にこの目標値と比較され、必要に応じて精米
を繰り返すようになっている。
た、米の流れ図であり、作業選択時に第1の実施の形態
で示した目標歩留り制御と精米回数制御に加え目標白度
制御の3種から選択できるようになっている。
象は白度であるが、歩留りも演算し、精米完了後にデー
タとしてプリントアウトするようになっている。従っ
て、このときのプリントアウトの内容は、図32に示さ
れる如く、重量、歩留り、白度、抵抗値が記録されるこ
とになる。
の白度を直接測定するため、経験により精米回数を定め
る場合や米の重量によって間接的に精米状態を判断する
場合に比べて、さらに精度のよい精米作業を行うことが
できる。
機の制御方法は、精米処理制御形態を品種や産地等に基
づいて選択することができ、作業性を向上することがで
きるという優れた効果を有する。また、上記効果に加
え、品種、産地、産年等に基づいて、制御形態を選択可
能とすることにより、必要最小限の制御で精米すること
ができ、かつ均一な仕上がり状態を得ることができる。
体構成図である。
降機及び反転機構の構成を示す斜視図である。
降機及び反転機構の構成を示す正面図である。
降機及び反転機構の構成を示す平面図である。
降機及び反転機構の作動状態を示す図3に対応する正面
図である。
降機及び反転機構の作動状態を示す図3に対応する正面
図である。
降機及び反転機構の作動状態を示す図3に対応する正面
図である。
構の正面図である。
構の作動状態を示す図8に対応する正面図である。
部の正面図である。
部の作動状態を示す図10に対応する正面図である。
ブロック図である。
メインルーチンを示す制御フローチャートである。
ャートである。
ートである。
ートである。
ャート(前半)である。
ャート(後半)である。
ート(前半)である。
ート(後半)である。
ートである。
フローチャートである。
れるデータ用紙の平面図である。
されるデータ用紙の平面図である。
フローチャート(その1)である。
フローチャート(その2)である。
フローチャート(その3)である。
る。
図である。
フローチャート(その1)である。
フローチャート(その2)である。
るデータ用紙の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 米穀を所定の圧力下で互いに摩擦し合っ
て精米する一連の精米工程を繰り返すことによって、米
穀を精米する自動精米機において、 精白米重量/玄米重量で表される歩留りを前記一連の精
米工程毎に演算し、予め定められた目標歩留りとなるま
で、前記一連の精米工程を繰り返す目標歩留り制御と、
前記一連の精米工程の回数を予め設定しておき、この設
定された回数分、前記一連の精米工程を繰り返す精米回
数制御と、玄米白度と精白米白度との差(上昇白度)を
前記一連の精米工程毎に演算し、予め定められた目標上
昇白度となるまで、前記一連の精米工程を繰り返す目標
白度制御との内の少なくとも2つ以上の制御が実施可能
な作業形態として準備され、かつ2つ以上の制御から1
つの制御を選択し、 選択された制御が実行されることによって精米工程を実
施する自動精米機の制御方法。 - 【請求項2】 前記制御によって精米工程を実施するた
めの制御の選択を玄米の品種や産地等に基づいて選択す
ることを特徴とする請求項1記載の制御方法。
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JP26333896A JP3210588B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 自動精米機の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH10109039A JPH10109039A (ja) | 1998-04-28 |
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WO2023286607A1 (ja) * | 2021-07-13 | 2023-01-19 | 株式会社サタケ | 精米機、精米施設、精米機の運転管理システム |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP26333896A patent/JP3210588B2/ja not_active Expired - Fee Related
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