JP3210186B2 - 回転処理装置 - Google Patents

回転処理装置

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JP3210186B2
JP3210186B2 JP20455094A JP20455094A JP3210186B2 JP 3210186 B2 JP3210186 B2 JP 3210186B2 JP 20455094 A JP20455094 A JP 20455094A JP 20455094 A JP20455094 A JP 20455094A JP 3210186 B2 JP3210186 B2 JP 3210186B2
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rotation
rod
cleaning
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儀幸 本田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体ウェハな
どの被処理体に回転を与え、例えば被処理体の表面に付
着した液体などを回転による遠心力で飛散させる等の処
理を行う回転処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体ウェハの洗浄装置などにお
いては、搬送手段によって所定枚数の半導体ウェハを一
括して搬送しながら複数の洗浄処理槽へ適宜投入し、そ
れら各洗浄処理槽内の薬液などによって半導体ウェハの
表面に付着している汚染物、不純物等の洗浄、除去を行
っている。そしてかかる洗浄、除去の終了後、半導体ウ
ェハの乾燥処理が行われる。このような乾燥処理を行う
ものとして、従来、特開平1−255227号の乾燥処
理装置が公知になっている。
【0003】即ち、図8に示す如く、処理室200内に
一対の回転軸201、202が突出し、回転軸201に
は伝動ベルト203を介してモータ205の回転動力が
伝達される。回転軸202は従動軸である。これら回転
軸201、202の先端には、処理室200内において
ロータ206、207がそれぞれ取り付けられ、これら
ロータ206、207同士に架設された保持杆208、
210によって例えば半導体ウェハの如き複数の円板形
状の被処理体Wが、ロータ206、207の間に並列状
態で保持されている。また、保持杆208、210の被
処理体Wと当接する側の面には、図9に示すように、多
数の溝211が一定の間隔で刻設され、被処理体Wの周
縁部をこれら溝211にそれぞれ挿入させることによ
り、保持杆208、210の間に複数の被処理体Wを互
いに一定間隔の距離を保った状態で並列に保持してい
る。
【0004】以上のように構成された特開平1−255
227号の処理装置の処理室200には、図示しない吸
気口と排気口が設けられており、これら吸排気口を介し
て処理室200内に清浄な空気を流通させながらモータ
205の動力によって被処理体Wを回転させることによ
り、被処理体Wに付着している水分を遠心力で飛散さ
せ、また、清浄空気によって被処理体Wを蒸発、乾燥さ
せることができるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この特開平
1−255227号の処理装置にあっては、被処理体W
を保持杆208、210によってあまり強い力で押さえ
過ぎると、その力で被処理体Wを破損してしまうおそれ
が生ずる。特に、半導体ウェハなどのような高価な被処
理体Wを破損してしまうと、歩留まりは著しく悪くな
り、製造コスト引き上げの原因となる。そこで、かよう
な問題を生じさせないために、図9に示すように、保持
杆208、210に刻設した溝211の内面形状を被処
理体Wの周縁部よりも大きめに形成し、これら溝211
内面と被処理体W周縁部の間に若干の隙間を形成させ
て、被処理体Wを保持杆208、210の間に余裕をも
って保持するようにしている。
【0006】ところが、このように溝211内面と被処
理体W周縁部の間に余裕をもたせて保持した場合には、
次のような問題がある。
【0007】先ず、被処理体Wが自重によって回転中に
がたつくといった問題がある。即ち、保持杆208、2
10の両方の溝211内面と被処理体Wの周縁との間に
隙間があるために被処理体Wが自重により落下し、回転
中、保持杆208が下側にある時は被処理体Wは保持杆
208の溝211内面で主に保持され、一方、保持杆2
10が下側にある時は保持杆210の溝211内面で被
処理体Wは主に保持されることとなる。このように、保
持杆208と保持杆210との間で、回転中に交互に被
処理体Wが受け渡されるようになり、被処理体Wのがた
つきが発生する。そして、このがたつきがあまり大きい
と、その衝撃で被処理体Wの周縁部や保持杆208、2
10の一部を欠損するといった問題も生ずる。
【0008】また、保持杆208、210によって保持
されている被処理体Wの位置が回転中にずれるといった
問題もある。即ち、保持杆208、210に形成された
溝211内面と被処理体W周縁部の間に余裕があるため
に被処理体Wをしっかりと押さえることができず、円板
形状の被処理体Wはその慣性力によって相対的に回転し
て保持位置がずれることがある。例えば半導体ウェハの
ような円板形状の被処理体Wの周縁には、被処理体Wを
乾燥処理装置に対して搬入、搬出する際の位置決めのた
めに、オリフラといった平面部分が形成されているが、
被処理体Wが回転することによってこのオリフラの位置
がずれてしまい、処理装置に被処理体Wを円滑に搬入、
搬出できなくなってしまう。
【0009】従って本発明の目的は、以上のような被処
理体を回転させて処理を行う回転処理装置において、被
処理体とその拘束手段との間にがたが発生することを防
止し、回転中においても被処理体をずらさずにしっかり
と保持できる手段を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,被処理
体の周囲を上側と下側の拘束手段を用いて支持し,それ
ら拘束手段と共に被処理体を回転させることにより被処
理体を回転処理するものにおいて,前記下側の拘束手段
は,被処理体の周縁部を挿入させる溝が刻設された棒体
を備え,前記上側の拘束手段は,溝のない棒体と,被処
理体の周縁部を挿入させる溝が刻設された棒体を備え,
この上側の拘束手段の棒体に刻設された溝には,被処理
体に形成されたオリフラ部と接触して,被処理体の相対
的な回転を阻止するための略「V」字形状に形成された
2つの傾斜面が備えられており,前記上側と下側の拘束
手段により支持された被処理体の重心位置を被処理体の
回転中心から前記下側の拘束手段の方向に離れた位置に
配置したことを特徴とする回転処理装置が提供される。
この回転処理装置において,前記下側の拘束手段は,例
えば被処理体の自重を支える役割を果たす溝が刻設され
た棒体と,被処理体の倒れを防ぐ役割を果たす溝が刻設
された棒体を備えていても良い。また前記下側の拘束手
段は,例えばテフロンパイプにステンレスパイプを圧入
した二重構造からなる棒体を備えていても良い。ある。
また前記上側の拘束手段は,例えばテフロンパイプにス
テンレスパイプを圧入した二重構造からなる棒体を備え
ていても良い。また前記上側の拘束手段は,テフロンパ
イプにステンレスパイプを圧入した二重構造からなる棒
体を備えていても良い。被処理体の周囲を拘束手段を用
いて支持し,該拘束手段と共に被処理体を回転させるこ
とにより被処理体を回転処理するものにおいて,その回
転によって被処理体に加わる遠心力が被処理体の自重よ
りも大きくなるべく,拘束手段により支持された被処理
体の重心位置を被処理体の回転中心から離れた位置に配
しても良い。
【0011】また,本出願によれば,被処理体の周囲を
拘束手段を用いて支持し,該拘束手段と共に被処理体を
回転させることにより被処理体を回転処理するものにお
いて,被処理体を通る位置に被処理体の回転中心を配置
すると共に,それら拘束手段と被処理体の回転によって
共振を生ずる回転数とは異なる回転数において被処理体
に加わる遠心力が被処理体の自重よりも大きくなるべ
く,拘束手段により支持された被処理体の重心位置を被
処理体の回転中心から離れた位置に配置したことを特徴
とする回転処理装置が併せて開示される。
【0012】更にまた,本出願によれば,被処理体の周
囲を拘束手段を用いて支持し,該拘束手段と共に被処理
体を回転させることにより被処理体を回転処理するもの
において,被処理体を通る位置に被処理体の回転中心を
配置すると共に,該拘束手段を用いて被処理体の周囲を
支持した状態でそれら拘束手段と被処理体を回転させた
ときに共振を生ずる回転数とは異なる回転数において被
処理体に加わる遠心力が被処理体の自重よりも大きくな
るべく,拘束手段により支持された被処理体の重心位置
を被処理体の回転中心から離れた位置に配置したことを
特徴とする回転処理装置が併せて開示される。
【0013】なお、このように共振を生ずる回転数とは
異なる回転数において被処理体に加わる遠心力が被処理
体の自重よりも大きくなるように構成された回転処理装
置にあっては、更に、上記拘束手段と被処理体を回転さ
せたときに共振を生ずる回転数が複数あり、それら複数
の共振を生ずる回転数の内、最も小さい回転数よりは大
きく、かつ、最も大きい回転数よりは小さい回転数にお
いて被処理体に加わる遠心力が被処理体の自重よりも大
きくなるべく、拘束手段により支持された被処理体の重
心位置を被処理体の回転中心から離れた位置に配置した
ことを特徴とすることができる。
【0014】そしてまた,本出願によれば,被処理体の
周囲を拘束手段を用いて支持し,該拘束手段と共に被処
理体を回転させることにより被処理体を回転処理するも
のにおいて,被処理体を通る位置に被処理体の回転中心
を配置すると共に,それら拘束手段と被処理体の回転に
よって共振を生ずる回転数よりも低い回転数において被
処理体に加わる遠心力が被処理体の自重よりも大きくな
るべく,拘束手段により支持された被処理体の重心位置
を被処理体の回転中心から離れた位置に配置したことを
特徴とする回転処理装置が開示される。
【0015】そして,以上の回転処理装置は,拘束手段
を用いて複数枚の被処理体をまとめて支持しても良く,
被処理体の周囲と係合する回転防止手段を設けても良
い。
【0016】また,本出願によれば,複数枚の被処理体
を拘束手段によりまとめて支持した状態でそれら拘束手
段と被処理体を回転させたときに共振を生ずる回転数を
選出する工程と,被処理体を通る位置に被処理体の回転
中心を配置し,かつ該工程により選出された回転数とは
異なる回転数において被処理体に加わる遠心力が被処理
体の自重よりも大きくなるべく,拘束手段により支持さ
れる被処理体の重心位置を被処理体の回転中心から離れ
た位置に配置する工程とを備える回転処理装置における
被処理体の配置方法が開示される。
【0017】更にまた,本出願によれば,複数枚の被処
理体を拘束手段によりまとめて支持した状態でそれら拘
束手段と被処理体を回転させたときに共振を生ずる回転
数を選出する工程と,被処理体を通る位置に被処理体の
回転中心を配置し,かつ該工程により選出された回転数
とは異なる回転数において被処理体に加わる遠心力が被
処理体の自重よりも大きくなるべく,拘束手段により支
持される被処理体の重心位置を被処理体の回転中心から
離れた位置に配置する工程と,こうして配置された被処
理体を回転させながら洗浄処理液を供給して洗浄する工
程とを備える回転処理装置における被処理体の洗浄方法
開示される。
【0018】
【作用】本発明によれば,回転中に発生する被処理体の
がたつきといった問題を解消でき,従って,被処理体を
安全かつ確実に保持した状態で回転処理できるようにな
る。下側の拘束手段と上側の拘束手段の間に被処理体を
保持した状態で回転を加えることにより,被処理体はそ
の慣性によって下側の拘束手段と上側の拘束手段の間で
相対的な回転をしようとするが,そのような回転ずれは
上側の拘束手段の棒体の溝に形成された傾斜面の何れか
とオリフラとが接触することによって阻止することがで
きる。拘束手段により支持された被処理体の重心位置を
被処理体の回転中心から離れた位置に配置して被処理体
を回転させると,回転中において被処理体には遠心力が
加わる。従って,この被処理体に加わる遠心力を被処理
体の自重よりも大きくできるように構成すれば,被処理
体Wが回転中に自重によって落下することを防止でき
る。このように,遠心力を用いて被処理体を拘束手段に
対して常に自重よりも大きい力で押しつけた状態にする
ことによって,回転中の被処理体のがたつきを防止する
ことができる。一方,被処理体を通る位置に被処理体の
回転中心を配置することによって,被処理体に加わる遠
心力が過剰に大きくなることを防止でき,被処理体と拘
束手段との接触部位などに異常な応力が発生することを
回避できる。
【0019】また、本発明のように被処理体の周囲を拘
束手段を用いて支持してそれら拘束手段と被処理体を回
転させると、系固有の回転数において共振が発生する。
そこで、本発明にあっては被処理体の重心位置を被処理
体の回転中心から離れた位置に配置することによって、
共振を生ずる回転数とは異なる回転数において被処理体
に加わる遠心力が被処理体の自重よりも大きくなるよう
に構成し、そのような共振点において被処理体に振動に
よる悪影響が及ぶことを防止することとした。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を、例えば半導体ウェ
ハのような略円板形状をした被処理体Wを洗浄するため
の洗浄装置1に基づいて説明する。図1に示すように、
洗浄装置1は大別して洗浄処理前の被処理体Wをキャリ
アCごと投入するための搬入部2と、被処理体Wの洗浄
乾燥処理を行う洗浄乾燥処理部3と、洗浄乾燥処理後の
被処理体WをキャリアCごと取り出すための搬出部4か
らなる。
【0021】搬入部2には、これから処理しようとする
被処理体Wを所定枚数、例えば25枚収納したキャリア
Cを搬入、載置させる載置部5と、載置されたキャリア
Cを整列部6へ移送するための移送装置7が設けられ
る。洗浄乾燥処理部3の前面側(図1における手前側)
に三つの搬送装置11、12、13が配列され、これら
各搬送装置11、12、13には、本発明の把持具に相
当するウェハチャック14、15、16がそれぞれ設け
られる。搬送装置11のウェハチャック14は、整列部
6に搬入された二つのキャリアCから50枚の被処理体
Wをまとめて取り出し、その後、その被処理体Wを洗浄
乾燥処理部21〜29へ適宜搬送する。
【0022】搬出部4には、載置部5とほぼ同様な構成
を備える載置部8、整列部6と同様な構成を備える図示
しない整列部、及び、移送装置7と同様な構成を備える
図示しない移送装置がそれぞれ設けられる。
【0023】洗浄乾燥処理部3には、載置部5側から順
に、移送装置11のウェハチャック14を洗浄、乾燥す
るチャック洗浄・乾燥処理部21、被処理体Wの表面に
付着している有機汚染物、金属不純物、パーティクル等
の不純物質を薬液によって洗浄処理する薬液洗浄処理部
22、この薬液洗浄処理部22で洗浄された被処理体W
を例えば純水を用いて洗浄する二つの水洗洗浄処理部2
3、24、薬液洗浄処理部22の薬液とは異なる薬液で
洗浄処理する薬液洗浄処理部25、この薬液洗浄処理部
25で洗浄された被処理体Wを例えば純水を用いて洗浄
する二つの水洗洗浄処理部26、27、搬送装置13の
ウェハチャック16を洗浄、乾燥するチャック洗浄・乾
燥処理部28、及び、不純物質が除去された被処理体W
を回転させながら清浄な空気を流通させることにより、
被処理体Wに付着している水分を遠心力で飛散させて清
浄空気によって被処理体Wを乾燥させる乾燥処理部29
が配設される。
【0024】次に、以上の洗浄装置1に組み込まれる本
発明実施例にかかる乾燥処理部29の構成を、図2〜7
に基づいて詳細に説明する。
【0025】図2に示すように、乾燥処理部29の内部
に架台30が設けられ、この架台30の上に被処理体W
を乾燥処理する処理室31が支持される。処理室31の
両側面には一対の回転軸32、33が配設されており、
回転軸32は従動軸であり、回転軸33はモータ34の
稼働によって回転される駆動軸で構成される。
【0026】図3に示すように、処理室31の上部は開
口部35に形成されている。図2に示すように、処理室
31の一側面に軸着されたアーム36の一端37に蓋体
38が取り付けられると共に、アーム36の他端39に
は架台30上に立設したブラケット40によって支持さ
れるシリンダ41のピストンロッド42先端が枢着され
ている。従って、このシリンダ41が伸張稼働している
ときは蓋体38は図2に示すように上方に回動して、処
理室31上部の開口部35は開放された状態となる。一
方、シリンダ41が短縮稼働したときは蓋体38は図2
の矢印43で示される方向に回動し、処理室31の上部
は蓋体38によって閉塞された状態となる。なお、蓋体
38には、後述するように処理室31内に供給される空
気を清浄化させるためのULPAフィルタ45が内蔵さ
れる。
【0027】処理室31の上方には、先に説明した洗浄
装置1において前記搬送装置13のウェハチャック16
によって例えば50枚まとめて把持された被処理体Wが
待機している。このように被処理体Wが処理室31の上
方に待機している時点においては、上記清浄装置1のチ
ャック洗浄・乾燥処理部21、薬液洗浄処理部22、水
洗洗浄処理部23、24、薬液洗浄処理部25、及び水
洗洗浄処理部26、27における所定の処理が既に行わ
れた状態にある。
【0028】図2に示すように、搬送装置13はウェハ
チャック16を駆動させる駆動部50を備え、この駆動
部50は洗浄装置1の長手方向に沿って走行移動する走
行部51の上方に昇降部52を介して支持される。図示
のものは昇降部52の稼働により駆動部50が上昇させ
られた状態を示している。ウェハチャック16は、駆動
部50から突出する左右一対の把持部材53、53を備
えており、これら把持部材53、53にはそれぞれ二本
づつのアーム54、54が垂設され、更にこれらアーム
54、54の間に上下の把持棒55、55がそれぞれ取
り付けられている。
【0029】このウェハチャック16を正面から見ると
図7に示すようになっており、把持部材53、53の回
動によって左右のアーム54、54が矢印56で示され
る方向にそれぞれ揺動する。そして、アーム54、54
同士を互いに近づけるように揺動させた際に、例えば5
0枚の被処理体Wを把持棒55、55同士の間で一括し
て把持するように構成されている。被処理体Wの周縁は
略円形に形成され、その一部に平坦形状のオリフラ部
W’が形成される。実施例の洗浄装置1にあっては、こ
のオリフラ部W’を上に向けた姿勢にして把持棒55、
55同士の間で被処理体Wを一括把持するようになって
いる。
【0030】また、把持棒55、55の内側には被処理
体Wの周縁部を保持するための、被処理体Wの枚数に対
応する例えば50個の溝57が等間隔で刻設されてい
る。従って、この搬送装置13は、ウェハチャック16
のアーム54、54同士を互いに近づけるように揺動さ
せた際に、例えば50枚の被処理体Wを把持棒55、5
5の溝57にそれぞれ挿入させた状態で、それら被処理
体Wを並列に等間隔に並べて一括把持することが可能で
ある。そして、このように把持棒55、55同士の間で
一括して把持した例えば50枚の被処理体Wを、図2及
び図5に示すように処理室31の上方に待機させること
ができるように構成されている。また、前記昇降部52
の下降動作により、このように並列に並べて把持した状
態の被処理体Wを、そのオリフラ部W’を上に向けた姿
勢を保ったまま下降させ、処理室31の開口部35を介
して処理室31内部に搬入することが可能である。
【0031】処理室31の内部において、上記回転軸3
2、33の先端にはロータ60、61がそれぞれ装着さ
れており、これらロータ60、61の間には、下側の拘
束機構62と上側の拘束機構63が装着されている。図
7に示すように、下側の拘束機構62は例えばテフロン
パイプにステンレスパイプを圧入した二重構造からなる
3本の棒体66、67、68をロータ60、61の間に
固着した構成になっている。これら3本の棒体66、6
7、68において被処理体Wと接触する側の面(図示の
例では上面)には、上記把持棒55、55の内側に刻設
された溝57に対応する溝70、71、72がそれぞれ
刻設されている。上記したように搬送装置13の昇降部
52の下降動作によって、ウェハチャック16の把持棒
55、55同士の間で把持された例えば50枚の被処理
体Wが処理室31内部に搬入されると、それら被処理体
Wの周縁部が溝70、71、72にそれぞれ挿入される
ように構成されている。そして、そのように3本の棒体
66、67、68の溝70、71、72に被処理体Wの
周縁部を挿入させた際には、棒体66と棒体68の溝7
0と溝72が被処理体Wの自重を支える役割を果たし、
棒体67の溝71が被処理体Wの倒れを防ぐ役割を果た
すことにより、例えば50枚の被処理体Wがこれら3本
の棒体66、67、68の上において垂直に立った姿勢
を保ちながら、等間隔で並列に並んだ状態に保持される
ようになっている。
【0032】また、上側の拘束機構63は図6に示すよ
うに例えばテフロンパイプにステンレスパイプを圧入し
てなる3本の棒体75、76、77を備え、これら棒体
75、76、77の基端側と先端側に「T」字形状のブ
ラケット78、79をそれぞれ取り付けた構成になって
いる。図7に示すように、棒体75と棒体77は溝のな
い丸棒に形成される。一方、棒体76の被処理体Wと接
触する側の面(図示の例では下面)には、先に説明した
下側の拘束機構62の棒体66、67、68にそれぞれ
形成された溝70、71、72に対応する溝74が刻設
されている。この溝74は、2つの傾斜面74a、74
bの備えた略「V」字形状に形成されている。
【0033】後述するようにウェハチャック16より一
括して受け渡された例えば50枚の被処理体Wを、これ
ら下側の拘束機構62と上側の拘束機構63によって拘
束保持した際には、被処理体Wの周縁部は下側の拘束機
構62の棒体66、67、68の溝70、71、72と
上側の拘束機構63の棒体76の溝74に挿入された状
態とされ、例えば50枚の被処理体Wが等間隔を保ちな
がら並列に保持されるようになっている。また、このよ
うに下側の拘束機構62と上側の拘束機構63によって
拘束保持された被処理体Wの、ロータ60、61に対す
る相対的な回転は、オリフラ部W’と棒体76の溝74
に形成された傾斜面74a、74bの何れかとの接触に
よって、阻止されるように構成されている。
【0034】そして、このように下側の拘束機構62と
上側の拘束機構63によって拘束保持された被処理体W
の重心位置Gは、上記モータ34の稼働によって回転さ
れる回転軸32、33、ロータ60、61、更にはこれ
らと共に回転される被処理体Wの回転中心Oから、下側
の拘束機構62の方向に距離Lだけ離れた位置に配置さ
れる。距離Lは、後述するようにモータ34の稼働によ
って被処理体Wを下側の拘束機構62と上側の拘束機構
63と共に回転させて処理を行った際に、その回転によ
って被処理体Wに加わる遠心力が被処理体Wの自重より
も大きくなる長さで、かつ、それら被処理体Wと下側の
拘束機構62及び上側の拘束機構63を共に回転させる
際に生ずる共振点における回転数とは異なる回転数にお
いて被処理体Wに被処理体Wの自重よりも大きい遠心力
を加えられる長さに設定されている。この共振点におけ
る回転数とは異なる回転数は、例えば、そのような共振
を生ずる回転数が複数ある場合には、それら複数の共振
を生ずる回転数の内、最も小さい回転数よりは大きく、
かつ、最も大きい回転数よりは小さい回転数などに設定
することができ、また、例えば、共振点における回転数
よりも低い回転数などに設定することも可能である。こ
のように距離Lは、被処理体Wの大きさ、形状、種類な
どに応じて適宜設定されるものであるが、一例として重
心位置Gからオリフラ部W’までの長さが96mm程度
の円板形状の半導体ウェハの場合であれば、距離Lは約
4mmに設定することができる。
【0035】上記基端側のブラケット78はロータ61
に回転自在に支持された軸80に取り付けられており、
上側の拘束機構63全体をこの軸80を中心にして回動
させることにより、図5に示すように、上側の拘束機構
63を上方に90度回動させて、処理室31の上方に上
側の拘束機構63を退避させることが可能である。
【0036】また、図6に示すように、ロータ61に回
転自在に支持された軸80の一端には噛み合い部81が
形成されている。上記処理室31の壁面には、この軸8
0の噛み合い部81と歯合可能な噛み合い部82を有す
る軸83を、進退自在かつ回転自在に支持する軸受装置
84が装着されている。また、軸83の後端には処理室
31の外部においてタイミングプーリ85が取り付けら
れ、該タイミングプーリ85とタイミングプーリ86に
巻回されたタイミングベルト87を介してモータ88の
回転動力が軸83に伝達される。
【0037】一方、先端側のブラケット79はロータ6
0に装着された切替ピン90によって固定されるロック
状態と、ロータ60に対して固定されていないアンロッ
ク状態に切り換えて保持されるように構成されている。
上記処理室31の壁面には、この切替ピン90をロック
状態にさせるプッシャ91と、この切替ピン90をアン
ロック状態にさせるプッシャ92が、切替ピン90と直
列に対向配置されている。
【0038】更に、上記処理室31の壁面の一部には、
光を通過させる窓部95、96が対向配置されており、
この窓部95、96を介して処理室31内部に光を投光
する投光器97と、その光を受光する受光センサ98が
装着されている。
【0039】そして、図2に示すように、上記処理室3
1の下方には架台30の内部に構成された気液排除機構
100が設置されている。この気液排除機構100は、
処理室31の内部を吸引すると共に、処理室31内で被
処理体Wより分離された水分を排除するもので、ドレン
101とブロワ102を備えており、これらドレン10
1とブロワ102と、処理室31内を接続ダクト10
3、104によって連通させた構成になっている。
【0040】さて、以上のように構成された本発明実施
例の乾燥処理部29にあっては、以下に説明する工程に
従って、被処理体Wの乾燥処理が行われる。
【0041】先ず、図2に示すように、上記洗浄装置1
の搬送装置13のウェハチャック16によって例えば5
0枚まとめて把持された被処理体Wが、乾燥処理部29
の処理室31の上方に搬送され、待機される。なお、こ
うして処理室31の上方に待機された被処理体Wは、上
記洗浄装置1の各処理部21〜28において既に所定の
洗浄処理が既に行われた状態にある。
【0042】一方、処理室31においては、図2に示す
ようにシリンダ41が伸張稼働することにより蓋体38
は上方に回動し、処理室31上部の開口部35が開放さ
れた状態になっている。また、上側の拘束機構63は上
方に90度回動させられて、処理室31の上方に退避し
た状態になっている。
【0043】次に、上記搬送装置13の昇降部52の下
降動作により、ウェハチャック16の把持棒55、55
同士の間で把持された例えば50枚の被処理体Wが処理
室31内部に搬入される。そして、ウェハチャック16
が所定の高さまで下降すると、図7に示すように、ウェ
ハチャック16の把持棒55、55同士の間で把持され
ている被処理体Wの周縁部が下側の拘束機構62の棒体
66、67、68に形成された溝70、71、72にそ
れぞれ挿入された状態となる。こうして、ウェハチャッ
ク16で把持していた被処理体Wを下側の拘束機構62
上に載置させた後、ウェハチャック16のアーム54、
54が開脚揺動して把持棒55、55同士の間で把持し
ていた被処理体Wを放し、その後、上記昇降部52の上
昇動作により、ウェハチャック16は上昇させられ、処
理室31の上方に退避される。このように下側の拘束機
構62に受け渡された被処理体Wは、棒体66、68の
溝70、72によってその自重が支えられると共に、棒
体67の溝71によって倒れが防がれて、例えば50枚
の被処理体Wはこれら3本の棒体66、67、68の上
において垂直に立った姿勢を保ちながら、等間隔で並列
に並んだ状態に保持される。
【0044】こうして例えば50枚の被処理体Wを下側
の拘束機構62上に載置させ、ウェハチャック16を処
理室31の上方に退避させた後、上側の拘束機構63が
ロータ61に対して軸80を中心に下向きに90度回動
することにより、図5に示すように、下側の拘束機構6
2と上側の拘束機構63の間で例えば50枚の被処理体
Wが垂直に立った姿勢で拘束保持されることとなる。ま
た、上記シリンダ41が短縮稼働して蓋体38が図2の
矢印43で示される方向に回動し、処理室31の上部は
蓋体38によって閉塞された状態となる。
【0045】ここで、以上のような上側の拘束機構63
の下向きへの回動は、上記モータ88の稼働によって行
われる。即ち、下側の拘束機構62上への被処理体Wの
受け渡しが終了すると、先ず、軸受装置84に設けられ
た軸83が処理室31の内部に向かって進出し、軸83
先端の噛み合い部82と、上側の拘束機構63の軸80
先端の噛み合い部81が歯合状態となる。次いで、モー
タ88が稼働して、その回転がタイミングプーリ86、
タイミングベルト87、及びタイミングプーリ85を介
して、軸83に伝達され、上側の拘束機構63は下向き
に90度回動される。また、このように上側の拘束機構
63が下向きに90度回動させられて、下側の拘束機構
62と上側の拘束機構63の間で被処理体Wを拘束保持
した後、処理室31の壁面に配置されたプッシャ91が
ロータ60に装着された切替ピン90を押すように作動
する。これにより、上側の拘束機構63の先端側のブラ
ケット79はロータ60に装着された切替ピン90によ
って固定されてロック状態となる。このように、下側の
拘束機構62と上側の拘束機構63の間で例えば50枚
の被処理体Wを拘束保持する工程が終了したら、上記軸
受装置84に設けられた軸83は後退し、軸83先端の
噛み合い部82と、上側の拘束機構63の軸80先端の
噛み合い部81が離れた状態となる。また、プッシャ9
1も短縮稼働され、ロータ60に装着された切替ピン9
0から離れる。
【0046】そして、このように下側の拘束機構62と
上側の拘束機構63によって拘束保持された被処理体W
の重心位置Gは、先に図7で説明したように、モータ3
4の稼働によって回転される回転軸32、33、ロータ
60、61、更にはこれらと共に回転される被処理体W
の回転中心Oから、下側の拘束機構62の方向に距離L
だけ離れた位置に配置されることとなる。
【0047】こうして、下側の拘束機構62と上側の拘
束機構63の間で被処理体Wを拘束保持し、また、処理
室31の上部を蓋体38によって閉塞した状態とした
後、前記モータ34が稼働し、回転軸32、33、ロー
タ60、61と共に、下側の拘束機構62と上側の拘束
機構63及びこれらの間に保持された被処理体Wは一体
的な回転を開始する。
【0048】そして、これら下側の拘束機構62と上側
の拘束機構63及び被処理体Wの回転数は徐々に増加
し、所定の回転数、例えば約1500rpmの回転数と
なると、その後これら下側の拘束機構62と上側の拘束
機構63及び被処理体Wはその回転数で一定時間回転処
理される。ここで、これら下側の拘束機構62と上側の
拘束機構63及び被処理体Wがそのような一定の回転数
に到達する過程において、系固有の共振が発生する。し
かして、本発明にあっては先に説明したように、そのよ
うな共振を生ずる回転数とは異なる回転数において被処
理体Wに被処理体Wの自重よりも大きい遠心力が加わる
ように、被処理体Wの重心位置Gをその回転中心Oから
下側の拘束機構62の方向に距離Lだけ離れた位置に配
置しており、そのような共振点において被処理体Wに振
動による悪影響が及ぶことを防止することが可能であ
る。また、所定の回転数、例えば約1500rpmの回
転数に到達した後においても、被処理体Wにはその自重
よりも大きい遠心力が加わることとなるので、被処理体
Wが回転中がたつくことが無く、被処理体Wは常に下側
の拘束機構62に遠心力で押しつけられた状態でしっか
りと保持されながら回転させられることとなる。しかし
て、このように被処理体Wが回転させられることによ
り、被処理体Wの表面に付着していた水分がその遠心力
により周囲に飛散する。
【0049】また、このように下側の拘束機構62と上
側の拘束機構63の間に被処理体Wを保持した状態で回
転を加えることにより、被処理体Wはその慣性によって
下側の拘束機構62と上側の拘束機構63の間で相対的
な回転をしようとするが、上述のように、そのような回
転ずれは上側の拘束機構63の棒体76の溝74に形成
された傾斜面74a、74bの何れかとオリフラW’と
が接触することによって阻止することが可能である。
【0050】また、以上のように処理室31の内部にお
いて下側の拘束機構62と上側の拘束機構63及び被処
理体Wを回転させている一方で、架台30の内部に構成
された気液排除機構100の稼働が開始される。即ち、
ブロワ102の稼働によって処理室31の内部雰囲気が
減圧され、これにより蓋体38に内蔵された上記ULP
Aフィルタ45を通過して清浄化された空気が処理室3
1内に流入される。そして、この清浄空気が処理室31
内部において回転されている被処理体Wの表面に吹き付
けられることにより、被処理体Wは乾燥される。また、
被処理体Wの表面から遠心力によって飛散除去された水
分はブロワ102の給気流と共に処理室31下方に排出
され、該水分はドレン101に捕集される。
【0051】かくして、被処理体Wをその遠心力によっ
て下側の拘束機構62にしっかりと押しつけながらがた
つきを防止しつつ回転させることによって、被処理体W
の表面から水分を効率よく飛散除去し、処理室31内に
導入された清浄空気により被処理体Wを乾燥処理するこ
とが可能となる。しかして、被処理体Wの乾燥処理が終
了すると、上記モータ34の稼働が停止し、これら下側
の拘束機構62と上側の拘束機構63及び被処理体Wの
回転が止まる。
【0052】次いで、処理室31の壁面に配置されたプ
ッシャ92がロータ60に装着された切替ピン90を押
すように作動し、上側の拘束機構63の先端側のブラケ
ット79と切替ピン90の係合状態が解かれてアンロッ
ク状態となる。その後、軸受装置84の軸83が再び処
理室31の内部に向かって進出して軸83先端の噛み合
い部82と軸80先端の噛み合い部81が歯合状態とな
り、次いで、モータ88が先と逆回転方向に回転稼働
し、上側の拘束機構63は上方に90度回動して退避状
態となる。また、上記シリンダ41が伸張稼働し、蓋体
38は上方に回動退避し、処理室31の上部は開放され
る。
【0053】次いで、上記搬送装置13の昇降部52の
下降動作により、アーム54、54が開脚状態にされた
ウェハチャック16が処理室31内部に搬入される。こ
うしてウェハチャック16の把持棒55、55を、下側
の拘束機構62上に載置された例えば50枚の被処理体
Wの両側に位置させた後、ウェハチャック16のアーム
54、54が閉脚揺動して把持棒55、55同士の間で
被処理体Wを一括把持する。そして、上記昇降部52の
上昇動作に伴ってウェハチャック16は例えば50枚の
被処理体Wを処理室31の上方に搬出する。かくして以
上の工程を経て洗浄乾燥処理された被処理体Wは搬出部
4において、キャリアCごと洗浄装置1の外部に取り出
されることとなる。
【0054】以上、本発明の実施例を半導体ウェハのよ
うな略円板形状をした被処理体Wを洗浄するための洗浄
装置1における乾燥処理部29について説明したが、こ
の実施例のものによれば、被処理体Wの重心位置Gをそ
の回転中心Oから下側の拘束機構62の方向に距離Lだ
け放して位置に配置しているので、これら下側の拘束機
構62と上側の拘束機構63及び被処理体Wが回転する
ことにより発生される共振による悪影響を防ぐことがで
き、また、回転中に被処理体Wががたつくといった問題
も解消できる。また、このように下側の拘束機構62と
上側の拘束機構63の間に被処理体Wを保持した状態で
回転を加えることにより、被処理体Wはその慣性によっ
て相対的な回転をしようとするが、先に説明したよう
に、上側の拘束機構63の棒体76の溝74に形成され
た傾斜面74a、74bの何れかとオリフラ部W’とが
接触することによって、そのような回転ずれの発生を阻
止することができ、被処理体Wを一定の姿勢に保ったま
ま下側の拘束機構62と上側の拘束機構63の間に保持
しておくことが可能となる。
【0055】以上、本発明の一実施例を説明したが、こ
れに限定されることなく、本発明は例えば被処理体とし
てLCD基板やプリント基板を乾燥処理する場合にも適
用できる。その他、本発明は例えばレジスト塗布装置、
現像処理塗布装置、その他の、被処理体を回転させなが
ら、例えば洗浄処理液や純水などのリンス液を供給して
洗浄処理等を行う回転処理装置などにも適用可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば,回転中に発生する被処
理体のがたつきといった問題を解消でき,従って,被処
理体を安全かつ確実に保持した状態で回転処理できるよ
うになる。また被処理体を通る位置に被処理体の回転中
心を配置することによって,被処理体に加わる遠心力が
過剰に大きくなることを防止でき,被処理体と拘束手段
との接触部位などに異常な応力が発生することを回避で
きる。また,共振時の振動により被処理体に悪影響を及
ぼされることも極力防止できる。また,本発明によれば
回転中においても被処理体をずらさずにしっかりと保持
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体ウェハなどの被処理体を洗浄するための
洗浄装置の斜視図
【図2】本発明実施例にかかる乾燥処理部の正面図
【図3】同乾燥処理部の平面図
【図4】同乾燥処理部の左側面図
【図5】処理室の拡大正面図
【図6】処理室の拡大平面図
【図7】本発明実施例の要部を示す、下側の拘束機構と
上側の拘束機構によって拘束保持された状態の被処理体
の正面図
【図8】従来の処理装置の内部構造図
【図9】被処理体の周縁部が保持杆の溝に挿入された状
態を示す拡大図
【符号の説明】
W 被処理体 G 被処理体の重心位置 O 被処理体の回転中心 62 下側の拘束機構 63 上側の拘束機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/68 H01L 21/68 N (56)参考文献 特開 平5−283392(JP,A) 特開 平6−177110(JP,A) 特開 平7−201802(JP,A) 特開 平6−232111(JP,A) 特開 平6−260472(JP,A) 特開 平5−347293(JP,A) 実開 昭57−124145(JP,U) 実開 平4−48622(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 651 H01L 21/304 648 B08B 3/04 F26B 5/08 F26B 11/04 H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体の周囲を上側と下側の拘束手段
    を用いて支持し,それら拘束手段と共に被処理体を回転
    させることにより被処理体を回転処理するものにおい
    て, 前記下側の拘束手段は,被処理体の周縁部を挿入させる
    溝が刻設された棒体を備え,前記上側の拘束手段は,溝のない棒体と,被処理体の周
    縁部を挿入させる溝が刻設された棒体を備え,この上側
    の拘束手段の棒体に刻設された溝には,被処理体に形成
    されたオリフラ部と接触して,被処理体の相対的な回転
    を阻止するための略「V」字形状に形成された2つの傾
    斜面が備えられており, 前記上側と下側の拘束手段により支持された被処理体の
    重心位置を被処理体の回転中心から前記下側の拘束手段
    の方向に離れた位置に配置したことを特徴とする回転処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記下側の拘束手段は,被処理体の自重
    を支える役割を果たす溝が刻設された棒体と,被処理体
    の倒れを防ぐ役割を果たす溝が刻設された棒体を備える
    ことを特徴とする,請求項1の回転処理装置。
  3. 【請求項3】 前記下側の拘束手段は,テフロンパイプ
    にステンレスパイプを圧入した二重構造からなる棒体を
    備えることを特徴とする,請求項1又は2の回転処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記上側の拘束手段は,テフロンパイプ
    にステンレスパイプを圧入した二重構造からなる棒体を
    備えることを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれ
    かの回転処理装置。
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