JP3209709U - 電磁波遮断用シールドルーム - Google Patents

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Abstract

【課題】空中を飛散する電磁波を遮断するための避難所となり、出入口に工夫を凝らすことで、ルームの密閉度を確保できる電磁波遮断用シールドルームを提供する。【解決手段】電磁波遮断用シールドルーム1は、室内外用で、底部1aの第1電磁波遮断用シールド生地200と、側壁部1b〜1eの第2〜第5電磁波遮断用シールド生地201〜204、及び天井部1fの第6電磁波遮断用シールド生地205とを備え、第2〜第5電磁波遮断用シールド生地の中で三重構造の出入口3を形成し、出入口は、二枚重ねとなる第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301で形成し、かつ第8電磁波遮断用シールド生地を、第9電磁波遮断用シールド生地302で隠蔽する。この出入口構造と、遮蔽確保にある。【選択図】図1

Description

本考案は、空中を飛散する電磁波を遮断するための避難所となる、電磁波遮断用シールドルームに関する。
従来、この種の電磁波遮断用シールドルームは、電化製品から発生する低周波交流電界(電場)、又は外来電磁波ノイズ等の電磁波からの保護(シールド)に有効であると考えられている。従って、種々の構造が市販されている。但し、人的には、電磁波に対してアレルギー症状を発生する人があり、日常生活にも不便を抱えていることから、早急な対策が要望されている。
以上のような観点から、先行文献を調べてみると、次に挙げるものが関連性あると考えられる。即ち、簡易なシールドルームで、電磁波遮断用シールドメッシュで、全体を包囲し、全ての金属製品を使用しない。そして、各部材(天井部、側壁部とか)を、簡易に組み立て、分解可能とする。外来電磁波ノイズ等の遮蔽であり、屋内外での使用を意図するとともに、ファスナーの開閉で出入りすると考えられる(特開平8−8578号公報であり、文献(1)とする)。また、電磁波シールドテントが開示されており、マット状に配置した金属繊維と、マット状の金属繊維に重着する合成樹脂繊維からなる不織布とを、合成樹脂フィルムの厚さ方向において、サンドイッチ状に担持したシート材を幕状に張るテントであり、壁面と天井面とを袋状に各面の端を接合し、天井面の四角を紐等で部屋の四隅に吊り上げて、部屋内に電磁波シールドテントを幕状に張ることが特徴である。出入口は、ファスナーを装着し、人や機材の出し入れが便利となるようにした(特許第2717303号公報であり、文献(2)とする)。
特開平8−8578号公報 特許第2717303号公報
前述した文献(1)、(2)においては、ルームの出入口に関して、特段の説明と開示がなく、その開閉時に、ルーム内に電磁波、及び/又は、ノイズが侵入する虞があり、その密閉度が確保されないと考えられる。
従って、出入口に関して改良の余地が考えられることと、人の健康維持に関して配慮が要望される。
上記に鑑み、本考案は、出入口に工夫を凝らすことで、ルームの密閉度を確保することを意図し、請求項1〜4を提供する。
請求項1の考案は、空間より遮蔽される電磁波遮断用シールドルームは、室内用・野外用であって、底部の第1電磁波遮断用シールド生地と、少なくとも、側壁部の第2〜第5電磁波遮断用シールド生地、及び天井部の第6電磁波遮断用シールド生地とを備えており、第2〜第4電磁波遮断用シールド生地の何れかに三重構造の出入口を形成し、出入口は、二枚重ねとなる第7、第8電磁波遮断用シールド生地で形成するとともに、第8電磁波遮断用シールド生地を、第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地で隠蔽する構造である。
これによって、請求項1においては、ルームの出入口を、第7、第8電磁波遮断用シールド生地と、第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地とによる三重構造とする工夫を凝らすことで、ルームの密閉度を確保できる特徴と、人、並びに機材の保護と、データの保管等に有効である。
請求項2の考案は、電磁波遮断用シールド生地の天井部の四隅に吊下げ用の鐶を備える電磁波遮断用シールドルームである。
これによって、請求項2においては、請求項1の特徴を達成でき、しかも電磁波遮断用シールドルームを、室内外において、上下方向に伸縮可能に吊下できる特徴がある。
請求項3の考案は、出入口を隠蔽する、少なくとも、第7・第8電磁波遮断用シールド生地の端部に吊下げ用の鐶を備える電磁波遮断用シールドルームである。
これによって、請求項3においては、請求項1の特徴を達成でき、しかも電磁波遮断用シールドルームの出入口は、出入り時において、第7、第8電磁波遮断用シールド生地、及び/又は、第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地を、上下方向に伸縮可能に吊下できる特徴がある。
請求項4の考案は、出入口を隠蔽する、第7・第8電磁波遮断用シールド生地の幅に対して、第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地の幅が広いことを特徴とする電磁波遮断用シールドルームである。
これによって、請求項4においては、請求項1の特徴を達成でき、しかも電磁波遮断用シールドルームの出入口は、出入り時において、第7、第8電磁波遮断用シールド生地を、この第7、第8電磁波遮断用シールド生地より、広幅の第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地で、隠蔽できる特徴がある。
本考案の電磁波遮断用シールドルーム全体を示した一部欠截の俯瞰図である。 電磁波遮断用シールドルームの出入口を開放する動作を示した正面図である。 電磁波遮断用シールドルームの出入口を開放し、人が出入りする状態を示した斜視図である。 電磁波遮断用シールドルームをテントに使用した一例の俯瞰図である。
以下、本考案の好ましい、一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の電磁波遮断用シールドルーム1全体を示しており、略長方形状の直方体をなしているが、一例である(その他として、立方体、円柱体等がある)。そして、電磁波遮断用シールドルーム1は、電磁波遮断用シールド生地2(布地、織布、メッシュ地、又は樹脂等)を使用して、この例においては、底部1Aと、側面の、少なくとも、四方向となる側壁部1B〜1Eと、天井部1Fとで構成される(後述する別の例も有る)。しかし、前記形状と、四方向となる側壁部1B〜1E(分割形態、又は一連形態等の構成である)と、天井部1Fとの形態に捉われない。即ち、本考案は、人Hが入れる空間であれは、形態は捉われない。その一例として、図示しないが、室内外に張るテントの如く、底部と、側壁部兼天井部とでなる椀形形状も有り得る。
前記電磁波遮断用シールド生地2で、前記電磁波遮断用シールドルーム1を構成する際の好ましい一例を説明すると、電磁波遮断用シールド生地2で、底部1Aと、この底部1Aより立ち上がった、少なくとも、三〜四面(場合により丸い面)の、例えば、側壁部1B〜1Eと、天井部1Fとでなる直方体の部屋(ルーム)を形成する。そこで、例えば、基本となる、直方体では、底部1Aと、側面の四方向となる前記側壁部1B〜1Eと、前記天井部1Fとを構成する部材はそれぞれ、底部1Aは第1電磁波遮断用シールド生地200、同側壁部1B〜1Eは第2〜第5電磁波遮断用シールド生地201〜204、及び天井部1Fは第6電磁波遮断用シールド生地205である。そしてこれらの各部材を組み合わせて、概ね、直方体の空間が形成される。尚、この部材(電磁波遮断用シールド生地2)は、前述した如く、分割形態、又は一連形態等の構成である。尚、第2電磁波遮断用シールド生地201は、後述する出入口の部位のみは開口201−1である。
第1電磁波遮断用シールド生地200と、第2〜第5電磁波遮断用シールド生地201〜204と、第6電磁波遮断用シールド生地205とによって、電磁波遮断用シールドルーム1を形成する。この形成する手段としては、例えば、この第1電磁波遮断用シールド生地200と、第2〜第5電磁波遮断用シールド生地201〜204と、第6電磁波遮断用シールド生地205とを逢着し、電磁波遮断用シールドルーム1を形成する例とか(以下、同とする)、同着布、同接着紙、同接着紐、同接着板材とか、図示しないファスナー等の同手段、又は図示しない電磁波遮断用シールド生地等、同様に一体編成する構成とするが、いずれも一例であり、限定されない。
図2は、本考案の電磁波遮断用シールドルーム1の正面を示しており、略長方形状を示しているが、一例である。この例では、側壁部1B〜1Eの中の正面になる側壁部1Bに出入口3が形成されている。出入口3は、この例では、俯瞰視して、内外側に、ずれなく二枚重ね(二枚重ねがずれる例もあり)となる第7、第8電磁波遮断用シールド生地300(内側)、301(外側)と、例えば、外側に設けた第8電磁波遮断用シールド生地301に、オーバラップ(三重ね)して設けた第9電磁波遮断用シールド生地302、又は図示しない布地とでなる構造である。
そして、図2に示した如く、この第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301と、第9電磁波遮断用シールド生地302との好ましい、寸法関係をみると、一例であるが、第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301<第9電磁波遮断用シールド生地302とし、図3で示したように、例えば、人Hが入室する際に、第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301とを、同時に開く際に、第9電磁波遮断用シールド生地302で隠蔽できる構造とする。例えば図2に示した如く、第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301の横幅(X)を40〜50CM、第9電磁波遮断用シールド生地302の横幅(X)を80〜100CMとする。この寸法であれば、第7、及び/又は、第8電磁波遮断用シールド生地300、301の何れかが開放されている場合でも(矢印参照)、人Hは、第9電磁波遮断用シールド生地302の横幅(X)と、裾野の重なり(図示しないが裾野の重なり、及び/又は、重なりに必要とする長さの確保が望ましい)とで、外部空気との接触は遮断される。
尚、第2電磁波遮断用シールド生地201は、正面の側壁部1Bの出入口3に相当する箇所を、別布の第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301とする構成を説明した。しかし、この例に限定されず、例えば、別布の第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301を、側壁部1Bの第2電磁波遮断用シールド生地201に、連続した構成とすることも可能である(図示せず)。
尚、図示しないが、第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301と、第9電磁波遮断用シールド生地302等は、市販の電磁波遮断用シールド生地を採用する。
図1に示した電磁波遮断用シールドルーム1は、電磁波遮断用シールドルーム1を吊下する、原則として、通常の硬性の紐5を備えている。また、出入口3には、第7、第8電磁波遮断用シールド生地300、301と、第9電磁波遮断用シールド生地302とが、緊張されること、又は図2の如く、開放されること等を考慮して、伸縮性の紐6を利用して、開放とか、迅速性の確保等の働き、又は閉塞(図1参照)の確保と迅速性等の確保の働きに有益で有る。
以上は、吊下げ方式の電磁波遮断用シールドルーム1を説明したが、図4に示した、室内式のテント式の電磁波遮断用シールドルーム1も、同様である。しかし、例えば、四方向となる側壁部1B〜1Eとか、天井部1F等において変更が必要と考えられる。
本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での
種々の変更が可能である。例えば、各請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を
組み合わせて得られる実施のそれぞれの形態も、本考案の技術的範囲に含まれる。
1 電磁波遮断用シールドルーム
1A 底部
1B〜1E 側壁部
1F 天井部
2 電磁波遮断用シールド生地
200 第1電磁波遮断用シールド生地
201〜204 第2〜5電磁波遮断用シールド生地
201−1 開口
205 第6電磁波遮断用シールド生地
3 出入口
300〜302 第7〜第9電磁波遮断用シールド生地
5 紐
6 紐
H 人
X 横幅
請求項1の考案は、空間より遮蔽される電磁波遮断用シールドルームは、室内用・野外用であって、底部の第1電磁波遮断用シールド生地と、少なくとも、側壁部の第2〜第5電磁波遮断用シールド生地、及び天井部の第6電磁波遮断用シールド生地とを備えており、第2〜第電磁波遮断用シールド生地の何れかに三重構造の出入口を形成し、出入口は、二枚重ねとなる第7、第8電磁波遮断用シールド生地で形成するとともに、第8電磁波遮断用シールド生地を、第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地で隠蔽する電磁波遮断用シールドルームである。

請求項2の考案は、第6電磁波遮断用シールド生地の天井部の四隅に吊下げ用の鐶を備える電磁波遮断用シールドルームである。



Claims (4)

  1. 空間より遮蔽される電磁波遮断用シールドルームであり、このシールドルームは、室内用か、又は野外用であって、底部の第1電磁波遮断用シールド生地と、少なくとも、側壁部の第2〜第4電磁波遮断用シールド生地、及び天井部の第6電磁波遮断用シールド生地とを備えており、この第2〜第5電磁波遮断用シールド生地の何れかに三重構造の出入口を形成し、この出入口は、二枚重ねとなる第7、第8電磁波遮断用シールド生地で形成するとともに、第8電磁波遮断用シールド生地を、第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地で隠蔽することを特徴とする電磁波遮断用シールドルーム。
  2. 前記電磁波遮断用シールド生地の天井部の四隅に吊下げ用の鐶を備える請求項1に記載の電磁波遮断用シールドルーム。
  3. 前記出入口を隠蔽する、少なくとも、第7・第8電磁波遮断用シールド生地の端部に吊下げ用の鐶を備える請求項1に記載の電磁波遮断用シールドルーム。
  4. 前記出入口を隠蔽する、第7・第8電磁波遮断用シールド生地の幅に対して、前記第9電磁波遮断用シールド生地、又は布地の幅が広いことを特徴とする請求項1に記載の電磁波遮断用シールドルーム。
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