JP3209454B2 - 給紙カセット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に備えられる給紙カセット
に係り、詳しくは、種々のサイズのシート材を収納する
ことの可能な給紙カセット（ユニバーサルカセット）に
関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置に備えられる給紙カセットとして、種々のサ
イズのシート材を収納することの可能なユニバーサルカ
セットが知られている。

【０００３】このユニバーサルカセットはカセット本体
内に、種々のシート材サイズに応じた位置に変更可能な
シート材後端突き当て板を有しており、このシート材後
端突き当て板の位置を変更することにより種々のサイズ
のシート材が収納できる。

【０００４】図５及び図６は従来例のユニバーサルカセ
ットの構成を示す。図５は平面図、図６は縦断側面図で
ある。

【０００５】このユニバーサルカセットにおいては、カ
セット本体１後方の底板２上の中央部に、シート材給紙
方向（矢印ａ，ｂ方向）に沿ってスライド可能なシート
材後端突き当て板３が設置されている。

【０００６】シート材後端突き当て板３はレール５に沿
ってスライドするようになっている。図示の状態はシー
ト材後端突き当て板３がカセット本体１内に収納された
最大サイズのシート材６の後端を規制する位置にある。
この状態にあるシート材後端突き当て板３を矢印ａ方向
にスライドさせると、カセット本体１内に収納された最
小サイズまでのシート材６の後端を規制することができ
る。

【０００７】上述のような、シート材後端突き当て板３
は最小サイズから最大サイズまでのシート材６の後端規
制を行うので、カセット本体１の後側板７は、最大サイ
ズのシート材６を規制する位置にあるシート材後端突き
当て板３との間に所定の距離を隔てて配置されている。

【０００８】なお、シート材後端突き当て板３を、カセ
ット本体１の種々のシート材サイズに対応する位置に着
脱可能とした構成のものもある。この構成のものもシー
ト材後端突き当て板３は最大サイズまでのシート材６の
後端規制を行っている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ユニバーサルカセットのように、シート材後端突き当て
板３で最大サイズまでのシート材６の後端規制を行うも
のにおいては、カセット本体１の後側板７を、最大サイ
ズのシート材６の後端規制を行うシート材後端突き当て
板３よりも後方に配置しなければならないので、カセッ
ト本体１が長手方向（シート材搬送方向）に大型化して
画像形成装置に装着時、飛び出してしまう問題があっ
た。

【００１０】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、カセット本体を長手方向に小型化でき
る給紙カセット提供することを目的とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、カセット本体
内に、収納される種々のシート材サイズに応じてシート
材の後端を規制するために位置を変更可能に設けたシー
ト材後端突き当て板を有している給紙カセットにおい
て、前記シート材後端突き当て板を前記カセット本体に
収納される種々のシート材の後端を規制する位置に着脱
可能とすると共に、前記カセット本体に収納できる最大
サイズのシート材を収納するときに前記シート材後端突
き当て板を取り外して前記カセット本体の後側板内面を
最大サイズのシート材の後端を規制する突き当て面と
し、前記取り外したシート材後端突き当て板を前記カセ
ット本体のシート材を収納する部分より前側のカセット
本体前部に設けられ、前記カセット本体の前端面側より
前記シート材後端突き当て板を目視できる収納部に収納
することを特徴とする。

【００１２】また、前記シート材後端突き当て板の色彩
が前記カセット本体の色彩と異なることを特徴とする。

【００１３】

【作用】上記構成によれば、カセット本体に収納できる
最大サイズのシート材を収納する場合には、シート材後
端突き当て板を取り外してカセット本体の後側板内面を
シート材の後端を規制するための後端突き当て面とす
る。

【００１４】また、カセット本体に最大サイズのシート
材を収納する場合には、カセット本体から取り外したシ
ート材後端突き当て板を、カセット本体の前端面側より
シート材後端突き当て板を目視できる収納部に収納す
る。

【００１５】

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１７】図１、図２及び図３、図４は本発明に係る
ユニバーサルカセットの全体構成を示す。ここで、図
１、図２は最大サイズのシート材が収納された状態を示
し、図３、図４は最大サイズ以外のサイズのシート材が
収納された状態を示している。

【００１８】本ユニバーサルカセットにおいては、カセ
ット本体１の後側板７の内面７Ａを最大サイズのシート
材６の後端突き当て面としている。

【００１９】従って、カセット本体１の後側板７は最大
サイズの規制位置に配置されており、図１及び図２に示
すように、カセット本体１内に収納された最大サイズの
シート材６の後端が後側板７の内面７Ａによって規制さ
れている。

【００２０】また、カセット本体１内に収納された最大
サイズ以外のサイズのシート材６の後端は、図３及び図
４に示すように、底板２上に着脱可能に取り付けられた
シート材後端突き当て板３によって規制されるようにな
っている。

【００２１】カセット本体１の底板２上の種々のシート
材サイズに対応する位置には、図１に示すように、シー
ト材後端突き当て板３を着脱可能に取り付けるための突
き当て板取付穴９Ａ、９Ｂと１０Ａ、１０Ｂと、１１
Ａ、１１Ｂと１２Ａ、１２Ｂとが形成されている。

【００２２】従って、図３及び図４に示すように、カセ
ット本体１内に最大サイズ以外のサイズのシート材６が
収納された場合には、そのシート材サイズに対応する位
置の突き当て板取付穴にシート材後端突き当て板３を取
り付ける。図３及び図４の場合、突き当て板取付穴１１
Ａ、１１Ｂにシート材後端突き当て板３が取り付けられ
ている。

【００２３】本ユニバーサルカセットおいて図１及び図
２に示すようにカセット本体１内に最大サイズのシート
材６が収納される場合、使用しないシート材後端突き当
て板３は底板２から取り外して紛失しないようにカセッ
ト本体１の前部に設けた収納部１３内に上方より収納し
ておく。

【００２４】この場合、カセット本体１の前端面１５と
収納部１３とを貫通する穴１６を形成しておくと、この
穴１６を通してシート材後端突き当て板３が収納部１３
内に収納されているか否かを確認できる。つまり、ユニ
バーサルカセットを画像形成装置本体に装着した状態で
外からカセット本体１内のシート材サイズが判る。

【００２５】また、この場合、シート材後端突き当て板
３がカセット本体１とは異なる識別し易い色彩に着色さ
れていると、より一層確認を容易に行える。

【００２６】そして、図３及び図４に示すように、カセ
ット本体１内に最大サイズ以外のサイズのシート材６が
収納された場合、収納部１３内に収納されているシート
材後端突き当て板３を取り出して上述のようにシート材
サイズに応じた突き当て板取付穴に取り付ける。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の給紙カセ
ットにおいては、カセット本体に着脱可能としたシート
材後端突き当て板により最大サイズ以外のサイズのシー
ト材の後端を規制し、カセット本体の後側板の内面によ
り最大サイズのシート材の後端を規制するようにしたの
で、カセット本体の長手方向の長さを短くすることがで
き、カセット本体を小型化できる。また、使用しないシ
ート材後端突き当て板を、カセット本体から取り外して
カセット本体の前部に設けた収納部に収納しておくこと
により、紛失しないようにすることができる。さらに、
収納部に収納したシート材後端突き当て板をカセット本
体の前端面側より目視できるようにすることにより、シ
ート材後端突き当て板が収納されているか否かを確認で
き、それによりカセットを画像形成装置本体に装着した
状態で外からカセット本体内のシート材サイズが判るよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るユニバーサルカセット
（給紙カセット）の最大サイズのシート材を収納した時
の構成を示す平面図。

【図２】同ユニバーサルカセットの最大サイズのシート
材を収納した時の構成を示す縦断側面図。

【図３】同ユニバーサルカセットの最大サイズ以外のサ
イズのシート材を収納した時の構成を示す平面図。

【図４】同ユニバーサルカセットの最大サイズ以外のシ
ート材を収納した時の構成を示す縦断側面図。

【図５】従来例のユニバーサルカセットの構成を示す平
面図。

【図６】同ユニバーサルカセットの構成を示す縦断側面
図。

【符号の説明】

１ カセット本体 ３ シート材後端突き当て板 ６ シート材 ７ 後側板 ７Ａ 後側板内面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 吉章 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 実開 平３−73529（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−183336（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−13034（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−197230（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カセット本体内に、収納される種々のシ
   ート材サイズに応じてシート材の後端を規制するために
   位置を変更可能に設けたシート材後端突き当て板を有し
   ている給紙カセットにおいて、 前記シート材後端突き当て板を前記カセット本体に収納
   される種々のシート材の後端を規制する位置に着脱可能
   とすると共に、前記カセット本体に収納できる最大サイ
   ズのシート材を収納するときに前記シート材後端突き当
   て板を取り外して前記カセット本体の後側板内面を最大
   サイズのシート材の後端を規制する突き当て面とし、前
   記取り外したシート材後端突き当て板を前記カセット本
   体のシート材を収納する部分より前側のカセット本体前
   部に設けられ、前記カセット本体の前端面側より前記シ
   ート材後端突き当て板を目視できる収納部に収納する、 ことを特徴とする給紙カセット。
2. 【請求項２】 前記シート材後端突き当て板の色彩が前
   記カセット本体の色彩と異なる、 ことを特徴とする請求項１記載の給紙カセット。