JP3209329U - 携行型靴脱着補助具付きステッキ - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者が通常の姿勢で立ったまま簡単に靴を履いたり、脱いだりすることができ、また外出時にもそのままステッキとして使用できる携行型靴脱着補助具付きステッキを提供する。【解決手段】 この携行型靴脱着補助具付きステッキ10はステッキ状棒部材1の先端部近傍部位に、横方向に突出する靴踵当て板部材2が固着され、ステッキ状棒部材の先端部から靴踵当て板部材の下面までの距離は靴底外面から靴のほぼ踵上縁8aまでの距離に設定されている。【選択図】 図1
Description
本考案は靴を脱いだり、履いたりするのを容易にするための靴脱着補助具付きステッキに関する。本考案は特に、ステッキを兼ねた形態に構成された携行型靴脱着補助具付きステッキに関する。
靴を履くときに使用される補助具として、従来から靴べらと称するものが存在し、靴の踵内側と人の踵足との間の隙間にへら状の部材を挿入し、靴を履く際に踵足が靴内に滑り込みやすくしている。この靴べらにもポケットに入るような小さな携行式のものと、長い柄状部材の先端に靴べらを形成し、立ち姿勢で使用できるようにした玄関など屋内設置用のものとがある。
履いている靴を脱ぐ場合は、靴の踵後部を手でつかんで押し下げるようにして脱ぐのが普通であるが、靴を脱ぐときの専用の補助具のようなものはなく、人によっては靴を履くときに使用した靴べらを靴の踵内に挿入して履いている靴を押し下げることで靴を脱ぐのに使用したりしている。
特許文献1〜4に示すものは、いずれも靴を履くときに使用する靴べらをステッキの先端部に装着したものであるが、靴を脱ぐときの専用の補助具については言及されていない。
靴を脱ぐ場合、一方の足の靴先で他方の足の靴の踵部分を押さえ付けて靴を脱いだり、身体をかがんで手先で靴の踵部を押し下げたりして脱ぐことが行われているが、身体をかがんで中腰姿勢で靴を脱ぐのは中〜高年者にとって苦痛となる。特に外出先の玄関フロアで座る椅子がないような場合は靴を脱ぐのに時間がかかったり、バランスを崩して転んだりする。また、靴ひもをほどいて靴を脱ぐような場合も、座る場所がないと、どうしても中腰姿勢にかがむことになり、腰を傷めたりする。特許文献1〜4に示すものは靴べらに関する構成であり、この構造のものを靴を脱ぐ場合に使用するには不都合が生じる。
本考案は、使用者が通常の姿勢で立ったまま簡単に靴を履いたり、脱いだりすることができ、また外出時にもそのままステッキとして使用できる携行型靴脱着補助具付きステッキを提供することを目的とする。
本考案に係る携行型靴脱着補助具付きステッキは、ステッキ状棒部材の先端部近傍部位に、横方向に突出する靴踵当て板部材が固着され、前記ステッキ状棒部材の先端部から前記靴踵当て板部材の下面までの距離は靴底外面から靴のほぼ踵上縁までの距離に設定されていることを特徴とする。
本考案の1つの形態によれば、前記靴踵当て板部材の固着に加えて、さらに、前記ステッキ状棒部材の先端部近傍部位でかつ前記靴踵当て板部材の固着位置と異なる位置に、かつ前記ステッキ状棒部材の側部に対して所定の間隙を有して靴べら部材が固着された携行型靴脱着補助具付きステッキが提供される。
本考案の他の形態によれば、前記ステッキ状棒部材の先端に、該棒部材の軸線に対して左右および(または)前後に傾動自在な石突部を有する携行型靴脱着補助具付きステッキが提供される。
本考案によれば、靴を脱ぐときに腰をかがめたり、座ったりすることなく、通常の立ち姿勢で靴脱ぎを行うことができ、また、この携行型靴脱着補助具付きステッキは外出時にステッキとしても使用できる。
また、本考案の請求項2に係る携行型靴脱着補助具付きステッキによれば、外出先で靴を脱ぐ場合だけでなく、脱いだ靴を再び履く際にも立ったままの姿勢で簡単かつ迅速に靴を履くことができる。
次に、本考案を、図面を参照しつつ、実施例について説明する。なお、以下の実施例では通常の男性用靴を例にとって説明するが、女性用の靴、運動靴その他一般の靴にも適用できる。
(実施例1)
図1を参照すれば、実施例1に係る携行型靴脱着補助具付きステッキ10は外出時にステッキとして使用されるような長さのステッキ状棒部材1を有しており、このステッキ状棒部材1の先端部近傍部位の側部に、ステッキ状棒部材1に対して横方向に突出する踵当て板部材2が固着されている。この踵当て板部材2は、図示実施例1では前記棒部材1の側部にビス止めなどの手段で固着される取付座3と、取付座3の外面に直角に延びた当て板部材5とで構成されている。当て板部材5の突出長さは、ステッキ状棒部材1を靴6の踵8の後部に近接して地面7上に垂直に立てたとき、当て板部材5の先端下面が靴6の踵8の上縁8aに接当する程度の長さで、かつステッキとして持ち歩くときに邪魔にならないように出来るだけ短い突出長さとするのがよい。また、ステッキ状棒部材1の先端から当て板部材5の下面までの距離Hは、ステッキ状棒部材1を地面7上に立てた状態で地面上の靴6の踵8の上縁8aが当て板部材5の下面に接当することとなるような寸法にするのが望ましいが、必ずしもこの寸法に限定されるものではなく、この近辺の概略寸法に設定されてよい。
(実施例1)
図1を参照すれば、実施例1に係る携行型靴脱着補助具付きステッキ10は外出時にステッキとして使用されるような長さのステッキ状棒部材1を有しており、このステッキ状棒部材1の先端部近傍部位の側部に、ステッキ状棒部材1に対して横方向に突出する踵当て板部材2が固着されている。この踵当て板部材2は、図示実施例1では前記棒部材1の側部にビス止めなどの手段で固着される取付座3と、取付座3の外面に直角に延びた当て板部材5とで構成されている。当て板部材5の突出長さは、ステッキ状棒部材1を靴6の踵8の後部に近接して地面7上に垂直に立てたとき、当て板部材5の先端下面が靴6の踵8の上縁8aに接当する程度の長さで、かつステッキとして持ち歩くときに邪魔にならないように出来るだけ短い突出長さとするのがよい。また、ステッキ状棒部材1の先端から当て板部材5の下面までの距離Hは、ステッキ状棒部材1を地面7上に立てた状態で地面上の靴6の踵8の上縁8aが当て板部材5の下面に接当することとなるような寸法にするのが望ましいが、必ずしもこの寸法に限定されるものではなく、この近辺の概略寸法に設定されてよい。
実施例1の変形例として、図2(a),(b)に示すように、ステッキ状棒部材1の下端に装着される石突部13がステッキ状棒部材1に対して回動できるように構成されている。コ字状に形成された石突部13の底部13aが地面7に接当し、コ字状の両腕部13bに軸体15が装着されている。軸体15はステッキ状棒部材1の下端部に形成された貫通孔16に遊挿されており、これによってステッキ状棒部材1は図2(a)の矢視F方向からみた同図(b)の正面図で示すように軸体15のまわりに所定範囲で傾動し得るようになっている。この結果、使用者がステッキ状棒部材1を地面7に対して多少傾いて地面に押し付けても、石突部13の底部全面が地面7に密着して接当することとなり、靴脱着補助具付きステッキの下端に無理な力が作用せず、円滑な動作が確保される。
図2(a),(b)に示す例は、地面に接触した石突部に対しステッキ状棒部材が正面視左右方向に傾動する構造であるが、他の例としてステッキ状棒部材が該棒部材の軸線まわりに回転し、かつ前後、左右およびすべてのまわりに傾動し得る構造とすることも可能である。石突部の上面を凹状の球面座とした臼蓋ソケット形態に構成し、前記ステッキ状棒部材の下端に前記球面座に回動自在に嵌合する球状部材を固着した構成とすることで実現できる。前記石突部の球面座と前記棒部材の下端球状部材との離脱不能な嵌合を可能とするために、前記石突部を中心で2分割構造とし、嵌合後に前記石突部の半体どおしを連結固着する構造とする。
(実施例2)
実施例1で述べた踵当て板部材2に加えて、本考案の実施例2ではさらに、ステッキ状棒部材1の先端部近傍部位で、かつ前記踵当て板部材2の取付け位置と反対側の棒部材側部に、該棒部材1に対して所定の間隙を有して靴べら部材9が取り付けられている。具体的には、この実施例2では、図3に示すように、ステッキ状棒部材1の側部にL形の間座部材11が取付座12を介して取り付けられ、このL形間座部材11に下向きに延びる靴べら部材9が固着されている。ステッキ状棒部材1を靴6の踵8の後部に近接して下降させ、靴べら部材9を靴6の踵8の後部内面に挿入し、使用者の踵足の外面を靴べら部材9に沿わせるようにして下降させることにより、靴6の踵上縁8aを傷めることなくスムーズに靴6を履くことができる。なお、靴べら部材9を取り付けるL形間座部材11は靴べら部材9とステッキ状棒部材1との間に間隙をつくるためのものであり、この点で必ずしもL形の部材でなくても或る厚みをもつ板部材あるいはブロック状部材であってもよい。なお、この実施例2においても、図2で説明したような回動自在な石突部13をステッキ状棒部材1の下端に連結した構成としてもよい。
実施例1で述べた踵当て板部材2に加えて、本考案の実施例2ではさらに、ステッキ状棒部材1の先端部近傍部位で、かつ前記踵当て板部材2の取付け位置と反対側の棒部材側部に、該棒部材1に対して所定の間隙を有して靴べら部材9が取り付けられている。具体的には、この実施例2では、図3に示すように、ステッキ状棒部材1の側部にL形の間座部材11が取付座12を介して取り付けられ、このL形間座部材11に下向きに延びる靴べら部材9が固着されている。ステッキ状棒部材1を靴6の踵8の後部に近接して下降させ、靴べら部材9を靴6の踵8の後部内面に挿入し、使用者の踵足の外面を靴べら部材9に沿わせるようにして下降させることにより、靴6の踵上縁8aを傷めることなくスムーズに靴6を履くことができる。なお、靴べら部材9を取り付けるL形間座部材11は靴べら部材9とステッキ状棒部材1との間に間隙をつくるためのものであり、この点で必ずしもL形の部材でなくても或る厚みをもつ板部材あるいはブロック状部材であってもよい。なお、この実施例2においても、図2で説明したような回動自在な石突部13をステッキ状棒部材1の下端に連結した構成としてもよい。
1 ステッキ状棒部材
2 踵当て板部材
3,12 取付座
5 当て板部材
8 踵
8a 踵上縁
9 靴べら部材
10 携行型靴脱着補助具付きステッキ
13 石突部
15 軸体
2 踵当て板部材
3,12 取付座
5 当て板部材
8 踵
8a 踵上縁
9 靴べら部材
10 携行型靴脱着補助具付きステッキ
13 石突部
15 軸体
Claims (3)
- ステッキ状棒部材の先端部近傍部位に、横方向に突出する靴踵当て板部材が固着され、前記ステッキ状棒部材の先端部から前記靴踵当て板部材の下面までの距離は靴底外面から靴のほぼ踵上縁までの距離に設定されていることを特徴とする携行型靴脱着補助具付きステッキ。
- 前記ステッキ状棒部材の先端部近傍部位でかつ前記靴踵当て板部材の固着位置と異なる位置に、かつ前記ステッキ状棒部材の側部に対して所定の間隙を有して靴べら部材が固着されていることを特徴とする請求項1に記載した携行型靴脱着補助具付きステッキ。
- 前記ステッキ状棒部材の先端に、該棒部材の軸線に対して左右および(または)前後に傾動自在な石突部を有することを特徴とする請求項1または2に記載した携行型靴脱着補助具付きステッキ。
Priority Applications (1)
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JP2016006200U JP3209329U (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | 携行型靴脱着補助具付きステッキ |
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JP2016006200U JP3209329U (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | 携行型靴脱着補助具付きステッキ |
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