JP3209119B2 - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP3209119B2
JP3209119B2 JP28969396A JP28969396A JP3209119B2 JP 3209119 B2 JP3209119 B2 JP 3209119B2 JP 28969396 A JP28969396 A JP 28969396A JP 28969396 A JP28969396 A JP 28969396A JP 3209119 B2 JP3209119 B2 JP 3209119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力を検出し電気
的信号として出力する圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来例に係る圧力センサを示す
略断面図である。10は、パッケージ本体で、その上部
にセンサチップ3を収納するための凹部10aが形成さ
れ、その凹部10aの底面には、圧力導入孔10bが形
成されている。また、11はパッケージ本体10と同時
成型されたリードフレームである。更に、12は凹部1
0aの開口を塞ぐようにパッケージ本体10に接合され
た平板状の蓋体である。図6に示す圧力センサでは、圧
力導入孔10bを介して、外部の圧力がセンサチップ3
に形成されたダイアフラム3aの裏側面に伝達されるよ
うに構成されている。
【0003】上述の圧力センサにおいては、パッケージ
本体10の側面からリードフレーム11がでる形状であ
り、実装面積としてパッケージ本体10の横断面積以上
のものが必要であった。
【0004】そこで、図7に示すように、MID成型基
板技術を用いてパッケージ本体13を形成し、パッケー
ジ本体13の内周面から外周面にかけて、センサチップ
3の表面に形成された電極を引き出すための電極(図示
せず)を電解メッキ等により形成した後、パッケージ本
体13の凹部13aの底面にガラス台座4を介してセン
サチップ3をダイボンディングし、ワイヤ5によりワイ
ヤボンディングを行ってセンサチップ3の表面にシリコ
ン樹脂6を塗布した後、凹部13aの開口を塞ぐように
圧力センサ本体13に蓋体12を接合することにより圧
力センサを形成した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の構成
の圧力センサにおいては、センサチップ3の表面に塗布
されたシリコン樹脂6をパッケージ本体13の凹部13
a内に収納しなければならず、そのため、ワイヤボンド
治具(図示せず)やダイボンド治具(図示せず)がパッ
ケージ本体13の凹部13a内に侵入できるための面
積,蓋板12の接合のための面積及びセンサチップ3の
位置決め用の面積が必要であった。
【0006】従って、MID成型基板技術を用いて形成
した圧力センサのパッケージ本体13は、リードフレー
ムプリモールドパッケージとの有効な寸法差を出すこと
が困難であった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、小型化が図れる圧力
センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
MID成型基板技術を用いて底面または側面に圧力導入
孔を有するように形成された凹部を有するパッケージ本
体と、前記凹部の側壁上面から外周面に亘る所望の位置
に形成された複数の第一電極と、ダイヤフラムと該ダイ
ヤフラム上に形成された第二電極とを有するセンサチッ
プと、前記パッケージ本体の開口を塞ぐ蓋体とを有して
成り、前記凹部に前記センサチップをダイボンディング
し、前記第一電極と前記第二電極とのワイヤボンディン
グを行い、前記センサチップ上面を樹脂で覆い、前記パ
ッケージ本体の開口を塞ぐように前記蓋体を接合するこ
とにより形成された圧力センサにおいて、前記蓋体を、
外周端部に障壁を有する箱型形状とするとともに、前記
障壁の上面から前記蓋体の外周底面に亘って、前記第一
電極と電気的に接続される第三電極を形成し、前記複数
の第一電極の内、前記パッケージ本体の外周側面に形成
された隣接する第一電極間に、障壁を形成したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧
力センサにおいて、前記パッケージ本体の外周面であっ
て、前記凹部底面に対向する面に、前記第一電極と接続
するように第四電極を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の圧力センサにおいて、前記パッケージ本体
の開口を塞ぐように前記蓋体を接合した際に、前記蓋体
の障壁におけるワイヤボンディングのループが接触する
箇所に、前記ループを避けるための回避部を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の圧
力センサにおいて、前記回避部として、斜面を形成する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の圧力センサにおいて、前記センサチップを前
記凹部底面にダイボンディングした際の前記センサチッ
プ上面の位置を、前記凹部側壁の上面よりも高い位置と
なるようにしたことを特徴とするものである。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の圧力センサにおいて、前記凹部底面のダイボ
ンディングを行う箇所に、溝部を形成したことを特徴と
するものである。
【0014】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
記載の圧力センサにおいて、前記パッケージ本体の
開口を塞ぐように前記蓋体を接合した際の、前記蓋体の
障壁上面と前記凹部の側壁上面との間の内、少なくとも
前記第一電極が形成された箇所に空隙を設け、該空隙に
導電性材料を塗布することにより、前記パッケージ本体
と前記蓋体とを接合するとともに、前記第一電極と前記
第三電極とを電気的に接続するようにしたことを特徴と
するものである。
【0015】請求項記載の発明は、請求項記載の圧
力センサにおいて、前記導電性材料として、導電性を有
する接着剤を用いたことを特徴とするものである。
【0016】請求項記載の発明は、請求項記載の圧
力センサにおいて、前記導電性材料として、弾性を有
し、かつ、導電性を有する材料を用いたことを特徴とす
るものである。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項乃至請
求項記載の圧力センサにおいて、前記複数の第一電極
の内、前記凹部の側壁上面に形成された隣接する第一電
極間に、障壁を形成したことを特徴とするものである。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1乃至請
求項10記載の圧力センサにおいて、前記蓋体の障壁の
外周面における前記第三電極が形成されていない箇所及
び前記凹部側壁の外周面における前記第一電極が形成さ
れていない箇所にメッキを施すとともに、該メッキは前
記第一電極及び第三電極と絶縁分離するように配置され
ていることを特徴とするものである。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の圧力センサにおいて、前記凹部の側壁上面に、前記凹
部の側壁の外周面に形成されたメッキと電気的に接続す
るメッキを施し、前記蓋体の障壁上面に、前記蓋体の障
壁の外周面に形成されたメッキと電気的に接続するメッ
キを施し、前記凹部側壁上面に施されたメッキと、前記
蓋体の障壁上面に施されたメッキとを接合するようにし
たことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る圧力センサを示す模式図であり、(a)は側面か
ら見た状態を示す略側面図であり、(b)は側面から見
た状態を示す略断面図であり、(c)は下面から見た状
態を示す略平面図であり、図2は、本実施形態に係る圧
力センサを示す模式図であり、(a)は略分解斜視図で
あり、(b)は略斜視図であり、図3は、本実施形態に
係るMID成形基板技術を用いて形成された成形樹脂基
板2を示す略斜視図であり、図4は、本実施形態に係る
パッケージ本体1の電解メッキ方法を示す模式図であ
る。本実施形態に係る圧力センサの製造工程としては、
樹脂成形〜メッキ〜切断〜チップ実装である。なお、切
断とチップ実装とは工程が逆になることがある。
【0021】本実施形態においては、図3に示すよう
に、先ず、MID(Molded Interconnection Devic
e)成形基板技術を用いて、ガラス台座4を介してセン
サチップ3をダイボンディングするための複数の凹部1
aと、凹部1aの底面に形成された圧力導入孔1bと、
凹部1aを介して略対向するように形成された複数のス
ルーホール1cと、凹部1aの側壁上面における後述す
る電極1e間に形成された障壁1dとを有する成形樹脂
基板2を樹脂成形し、図4に示すように、凹部1aの側
壁上面,スルーホール1cの内面,隣接するスルーホー
ル1c間及び成形樹脂基板2における凹部1aの底面に
対向する面とに、電解メッキを行うための給電配線2a
を形成し、給電配線2aに給電を行うことにより金メッ
キから成る電極1eを形成する。そして、A−A’面及
びB−B’面で切断を行うことにより、隣接する電極1
e間に障壁1fとを有するパッケージ本体1を形成す
る。
【0022】なお、本実施形態においては、メッキとし
て金メッキを施すようにしたが、これに限定される必要
はない。
【0023】また、パッケージ本体1の外周側面におけ
る、電極1eが形成されていない面に金メッキ1gが施
されている。なお、凹部1aの側壁における、金メッキ
1gが施された面の上部には欠切部1hが形成され、欠
切部1hにも金メッキ1gが施されている。
【0024】続いて、パッケージ本体1の凹部1aの底
面に、ガラス台座4に接合されたセンサチップ3を角錐
コレット等(図示せず)を用いてダイボンドペースト等
によりダイボンディングを行う。このとき、センサチッ
プ3の上面の位置が、凹部1aの側壁上面の位置よりも
高い位置となるようにセンサチップ3が配置されてい
る。なお、本実施例に係るセンサチップ3は、単結晶シ
リコン基板の裏面の所望の位置を、水酸化カリウム(K
OH)水溶液等のアルカリ系のエッチャントを用いて異
方性エッチングを行うことにより薄肉部より成るダイヤ
フラム3aを形成し、ダイヤフラム3a上に電極3bが
形成された構成である。
【0025】そして、電極3bと凹部1aの側壁上面に
形成された電極1eとを、ワイヤボンド治具(図示せ
ず)を用いてワイヤ5によりワイヤボンディングを行
い、センサチップ3のワイヤボンディングを行った面上
にシリコン樹脂6を塗布してセンサチップ3の表面を保
護している。
【0026】次に、パッケージ本体1の開口を塞ぐ部材
として、外周部分に障壁7aを有する箱型形状の蓋体7
をMID成型基板技術を用いて形成する。ここで、図2
における蓋体7の障壁7a上面から外周側面,底面に亘
って、後述する弾性のある導電性ペースト9により電極
1eと電気的に接続する電極7bが形成され、蓋体7の
外周側面における、電極7bが形成されていない面及び
蓋体7の外周底面に金メッキ7cが施されている。な
お、金メッキ7cと電極7dとは絶縁分離されるように
形成されている。
【0027】また、図2における障壁7aの上面を凹部
1aの側壁上面に接合した際の、欠切部1hに略対向す
る障壁7aの箇所に、欠切部7dが形成され、欠切部7
dにも金メッキ7cが施されている。また、障壁7aに
おけるワイヤ5のループが形成される箇所には、ループ
との接触を避けるための回避部としての斜面7eが形成
されている。
【0028】なお、本実施形態においては、ワイヤ5の
ループとの接触を避けるために、障壁7aに斜面7eを
形成するようにしたが、これに限定される必要はなく、
曲面でも良い。
【0029】更に、図2における障壁7aの上面を凹部
1aの側壁上面に接合した際の、障壁7aの上面に形成
された電極7bと、凹部1aの側壁上面に形成された電
極1eとの間には空隙8が形成され、隣接する電極7b
間には隣接する電極7bとの導通を防止するための障壁
7fが形成されている。
【0030】そして、図2における障壁7aの上面を凹
部1aの側壁上面に接合し、空隙8を弾性のある導電性
ペースト9で埋め込むことにより、電極1eと電極7b
とを電気的に接続し、欠切部1h,7dにより形成され
た空隙を弾性のある導電性ペースト9で埋め込むことに
より、金メッキ1gと金メッキ7cとを電気的に接続す
る。
【0031】なお、本実施形態においては、空隙8及び
欠切部1h,7dにより形成された空隙を弾性のある導
電性ペースト9で埋め込むようにしたが、これに限定さ
れる必要はなく、例えば導電性のある接着剤により埋め
込むようにしても良い。
【0032】従って、本実施形態においては、凹部1a
の底面にガラス台座4を介してセンサチップ3をダイボ
ンディングした際のセンサチップ3の上面を、凹部1a
の側壁上面の位置よりも高い位置としたので、角錐コレ
ットを用いてダイボンディングを行うことができ、セン
サチップ3の位置精度が高くなって、パッケージ本体1
の外壁寸法を決定するセンサチップダイボンドクリアラ
ンスを縮小することができるとともに、ワイヤボンド治
具やダイボンド治具がパッケージ本体1内に侵入するた
めの面積が削減できる。
【0033】また、蓋体7を箱型形状とし、凹部1aの
側壁上面に接合するようにしたので、パッケージ本体1
に蓋体7を接合するための部分を別途設ける必要がな
く、従来に比べてパッケージ本体1と蓋体7との接合の
ための面積を削減できる。
【0034】また、蓋体7の障壁7aにおけるワイヤ5
のループに接触する箇所に、斜面7eを形成するように
したので、ワイヤ5が蓋体7の障壁7aに押さえつけら
れて切断するのを防止することができる。
【0035】また、電極1eをパッケージ本体1の裏面
に形成するようにしたので、基板への実装時に、実装す
ると同時に基板上に形成されたパターンと電極1dとの
導通をとることができる。
【0036】また、電極1eが凹部1aの側壁上面に形
成されているので、ワイヤボンディングを容易に行うこ
とができる。
【0037】また、蓋体7にも電極7bを形成するよう
にしたので、蓋体7の外周底面を、基板への実装面にす
ることができ、実装方向のバリエーションを持たせるこ
とができる。
【0038】また、隣接する電極1e,7b間には、障
壁1f,7fが形成されているので、隣接する電極1
e,7bが導通してしまうのを防止することができる。
【0039】また、空隙8を弾性のある導電性ペースト
9で埋め込むことにより、電極1eと電極7bとを電気
的に接続し、欠切部1h,7dにより形成された空隙を
弾性のある導電性ペースト9で埋め込むことにより、金
メッキ1gと金メッキ7cとを電気的に接続するように
したので、基板実装面からの半田付け等により熱応力を
導電性ペースト9の弾性により緩和することができ、圧
力センサの特性の向上を図ることができる。
【0040】また、凹部1aの側壁上面に形成された隣
接する電極1e間に障壁1dを形成するようにしたの
で、空隙8を導電性ペースト9で埋め込む際に、導電性
ペースト9が隣接する電極1eに回り込んで、隣接する
電極1eと導通してしまうのを防止することができる。
【0041】更に、パッケージ本体1の外周側面の内、
電極1eが形成されていない面と、蓋体7の外周側面の
内、電極7bが形成されていない面を金メッキ1g,7
cにより覆うようにしたので、シールド効果により外来
ノイズを低減することができる。
【0042】なお、本実施形態においては、凹部1aの
平らな底面にガラス台座4を介してセンサチップ3をダ
イボンディングするようにしたが、これに限定される必
要はなく、例えば、凹部1aの底面に溝部を形成するよ
うにすれば、ダイボンドクリアランスを小さくすること
で生じるダイボンドペーストの這い上がり(凹部1aの
側壁内面とセンサチップ3の外壁との隙間が狭いことか
ら、ダイボンドペーストの余剰分の逃げ道がないため、
ダイボンドペーストが少しでも余剰すると、センサチッ
プ3の表面に這い上がる現象)に対し、溝部を設けるこ
とによるペースト体積増加を図ることで、ダイボンドペ
ーストの這い上がりを防止することができるともに、パ
ッケージ本体1を基板に実装する際に生じる熱応力を緩
和することができる。
【0043】また、凹部1aの側壁上面及び蓋体7にお
ける障壁7aの上面に金メッキを施すようにすれば、パ
ッケージ本体1と蓋体7との接合力を向上させることが
できる。
【0044】更に、本実施形態においては、凹部1aの
横断面形状として四角形のものを形成したが、これに限
定される必要はなく、凹部の横断面形状として円形のも
のを形成するようにしても良い。
【0045】更に、本実施形態においては、圧力導入孔
1bを凹部1aの底面に形成するようにしたが、これに
限定される必要はなく、例えば、図5に示すように、圧
力導入孔1bを凹部1aの側面に形成するようにしても
良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、MID成型基板
技術を用いて底面または側面に圧力導入孔を有するよう
に形成された凹部を有するパッケージ本体と、前記凹部
の側壁上面から外周面に亘る所望の位置に形成された複
数の第一電極と、ダイヤフラムと該ダイヤフラム上に形
成された第二電極とを有するセンサチップと、前記パッ
ケージ本体の開口を塞ぐ蓋体とを有して成り、前記凹部
に前記センサチップをダイボンディングし、前記第一電
極と前記第二電極とのワイヤボンディングを行い、前記
センサチップ上面を樹脂で覆い、前記パッケージ本体の
開口を塞ぐように前記蓋体を接合することにより形成さ
れた圧力センサにおいて、前記蓋体を、外周端部に障壁
を有する箱型形状とするとともに、前記障壁の上面から
前記蓋体の外周底面に亘って、前記第一電極と電気的に
接続される第三電極を形成し、前記複数の第一電極の
内、前記パッケージ本体の外周側面に形成された隣接す
る第一電極間に、障壁を形成したので、センサチップ上
面を覆っている樹脂に蓋体が接触することがなくなり、
従来のように、蓋体が樹脂に接触するのを避けるための
パッケージ本体上面に階段状に形成された部分の面積を
減少させることができ、また、蓋体を基板に接する実装
面にできるので、実装方向のバリエーションを持たせる
ことができ、小型化が図れる圧力センサを提供すること
ができた。さらに、隣接する第一電極が導通してしまう
のを防止することができる。
【0047】請求項2記載の発明は、請求項1記載の圧
力センサにおいて、パッケージ本体の外周面であって、
凹部底面に対向する面に、前記第一電極と接続するよう
に第四電極を形成したので、基板への実装時に、実装す
ると同時に基板上に形成されたパターンと第四電極との
導通をとることができる。
【0048】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の圧力センサにおいて、パッケージ本体の開
口を塞ぐように蓋体を接合した際に、蓋体の障壁におけ
るワイヤボンディングのループが接触する箇所に、ルー
プを避けるための回避部を形成したので、蓋体によりル
ープが押さえ込まれて切断してしまうのを防止すること
ができる。
【0049】請求項4記載の発明は、請求項3記載の圧
力センサにおいて、回避部として、斜面を形成するよう
にしたので、蓋体によりループが押さえ込まれて切断し
てしまうのを防止することができる。
【0050】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の圧力センサにおいて、センサチップを凹部底
面にダイボンディングした際のセンサチップ上面の位置
を、凹部側壁の上面よりも高い位置となるようにしたの
で、角錐コレットを用いてダイボンディングを行うこと
ができ、センサチップの位置精度が高くなって、パッケ
ージ本体の外壁寸法を決定するセンサチップダイボンド
クリアランスを縮小することができるとともに、ワイヤ
ボンド治具やダイボンド治具がパッケージ本体内に侵入
するための面積が削減できる。
【0051】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の圧力センサにおいて、凹部底面のダイボンデ
ィングを行う箇所に、溝部を形成したので、ダイボンド
クリアランスを小さくすることで生じるダイボンドペー
ストの這い上がりに対し、溝部を設けることによるペー
スト体積増加を図ることで、ダイボンドペーストの這い
上がりを防止することができるともに、パッケージ本体
を基板に実装する際に生じる熱応力を緩和することがで
きる。
【0052】請求項記載の発明は、請求項1乃至請求
記載の圧力センサにおいて、パッケージ本体の開口
を塞ぐように蓋体を接合した際の、蓋体の障壁上面と凹
部の側壁上面との間の内、少なくとも第一電極が形成さ
れた箇所に空隙を設け、空隙に導電性材料を塗布するこ
とにより、パッケージ本体と蓋体とを接合するととも
に、第一電極と前記第三電極とを電気的に接続するよう
にしたので、容易に導電性材料を塗布することができ
る。
【0053】請求項記載の発明は、請求項記載の圧
力センサにおいて、導電性材料として、導電性を有する
接着剤を用いたので、容易に塗布することができる。
【0054】請求項記載の発明は、請求項記載の圧
力センサにおいて、導電性材料として、弾性を有し、か
つ、導電性を有する材料を用いたので、蓋体にかかる基
板実装面からの半田付け等による熱応力を弾性を有する
導電性材料により緩和することができ、特性の向上を図
ることができる。
【0055】請求項10記載の発明は、請求項乃至請
求項記載の圧力センサにおいて、複数の第一電極の
内、凹部の側壁上面に形成された隣接する第一電極間
に、障壁を形成したので、導電性を有する接着剤や弾性
を有する導電性材料を塗布した際に、隣接する第一電極
に回り込んで導通してしまうのを防止することができ
る。
【0056】請求項11記載の発明は、請求項1乃至請
求項10記載の圧力センサにおいて、蓋体の障壁の外周
面における第三電極が形成されていない箇所及び凹部側
壁の外周面における第一電極が形成されていない箇所に
メッキを施すとともに、メッキは第一電極及び第三電極
と絶縁分離するように配置されているので、シールド効
果により外来ノイズを低減することができる。
【0057】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の圧力センサにおいて、凹部の側壁上面に、凹部の側壁
の外周面に形成されたメッキと電気的に接続するメッキ
を施し、蓋体の障壁上面に、蓋体の障壁の外周面に形成
されたメッキと電気的に接続するメッキを施し、凹部側
壁上面に施されたメッキと、蓋体の障壁上面に施された
メッキとを接合するようにしたので、パッケージ本体と
蓋体との接合力を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る圧力センサを示す模
式図であり、(a)は側面から見た状態を示す略側面図
であり、(b)は側面から見た状態を示す略断面図であ
り、(c)は下面から見た状態を示す略平面図である。
【図2】本実施形態に係る圧力センサの分解斜視図であ
る。
【図3】本実施形態に係るMID成形基板技術を用いて
形成された成形樹脂基板を示す略斜視図である。
【図4】本実施形態に係るパッケージ本体の電解メッキ
方法を示す模式図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るパッケージ本体を
示す略斜視図である。
【図6】従来例に係る圧力センサを示す略断面図であ
る。
【図7】従来例に係る圧力センサを示す略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 パッケージ本体 1a 凹部 1b 圧力導入孔 1c スルーホール 1d 障壁 1e 電極 1f 障壁 1g 金メッキ 1h 欠切部 2 成形樹脂基板 2a 給電配線 3 センサチップ 3a ダイヤフラム 3b 電極 4 ガラス台座 5 ワイヤ 6 シリコン樹脂 7 蓋体 7a 障壁 7b 電極 7c 金メッキ 7d 欠切部 7e 斜面 7f 障壁 8 空隙 9 導電性ペースト 10 パッケージ本体 10a 凹部 11 リードフレーム 12 蓋体 13 パッケージ本体 13a 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/04 H01L 29/84

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MID成型基板技術を用いて底面または
    側面に圧力導入孔を有するように形成された凹部を有す
    るパッケージ本体と、前記凹部の側壁上面から外周面に
    亘る所望の位置に形成された複数の第一電極と、ダイヤ
    フラムと該ダイヤフラム上に形成された第二電極とを有
    するセンサチップと、前記パッケージ本体の開口を塞ぐ
    蓋体とを有して成り、前記凹部に前記センサチップをダ
    イボンディングし、前記第一電極と前記第二電極とのワ
    イヤボンディングを行い、前記センサチップ上面を樹脂
    で覆い、前記パッケージ本体の開口を塞ぐように前記蓋
    体を接合することにより形成された圧力センサにおい
    て、前記蓋体を、外周端部に障壁を有する箱型形状とす
    るとともに、前記障壁の上面から前記蓋体の外周底面に
    亘って、前記第一電極と電気的に接続される第三電極を
    形成し、前記複数の第一電極の内、前記パッケージ本体
    の外周側面に形成された隣接する第一電極間に、障壁を
    形成したことを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記パッケージ本体の外周面であって、
    前記凹部底面に対向する面に、前記第一電極と接続する
    ように第四電極を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記パッケージ本体の開口を塞ぐように
    前記蓋体を接合した際に、前記蓋体の障壁におけるワイ
    ヤボンディングのループが接触する箇所に、前記ループ
    を避けるための回避部を形成したことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記回避部として、斜面を形成するよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記センサチップを前記凹部底面にダイ
    ボンディングした際の前記センサチップ上面の位置を、
    前記凹部側壁の上面よりも高い位置となるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の圧力セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記凹部底面のダイボンディングを行う
    箇所に、溝部を形成したことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5記載の圧力センサ。
  7. 【請求項7】 前記パッケージ本体の開口を塞ぐように
    前記蓋体を接合した際の、前記蓋体の障壁上面と前記凹
    部の側壁上面との間の内、少なくとも前記第一電極が形
    成された箇所に空隙を設け、該空隙に導電性材料を塗布
    することにより、前記パッケージ本体と前記蓋体とを接
    合するとともに、前記第一電極と前記第三電極とを電気
    的に接続するようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項記載の圧力センサ。
  8. 【請求項8】 前記導電性材料として、導電性を有する
    接着剤を用いたことを特徴とする請求項記載の圧力セ
    ンサ。
  9. 【請求項9】 前記導電性材料として、弾性を有し、か
    つ、導電性を有する材料を用いたことを特徴とする請求
    記載の圧力センサ。
  10. 【請求項10】 前記複数の第一電極の内、前記凹部の
    側壁上面に形成された隣接する第一電極間に、障壁を形
    成したことを特徴とする請求項乃至請求項記載の圧
    力センサ。
  11. 【請求項11】 前記蓋体の障壁の外周面における前記
    第三電極が形成されていない箇所及び前記凹部側壁の外
    周面における前記第一電極が形成されていない箇所にメ
    ッキを施すとともに、該メッキは前記第一電極及び第三
    電極と絶縁分離するように配置されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項10記載の圧力センサ。
  12. 【請求項12】 前記凹部の側壁上面に、前記凹部の側
    壁の外周面に形成されたメッキと電気的に接続するメッ
    キを施し、前記蓋体の障壁上面に、前記蓋体の障壁の外
    周面に形成されたメッキと電気的に接続するメッキを施
    し、前記凹部側壁上面に施されたメッキと、前記蓋体の
    障壁上面に施されたメッキとを接合するようにしたこと
    を特徴とする請求項11記載の圧力センサ。
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