JP3208639B2 - 連続シート状材料の表面処理方法及び表面処理装置 - Google Patents

連続シート状材料の表面処理方法及び表面処理装置

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JP3208639B2
JP3208639B2 JP5136995A JP5136995A JP3208639B2 JP 3208639 B2 JP3208639 B2 JP 3208639B2 JP 5136995 A JP5136995 A JP 5136995A JP 5136995 A JP5136995 A JP 5136995A JP 3208639 B2 JP3208639 B2 JP 3208639B2
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弘毅 杉目
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空処理室内におい
て、プラスチックフィルムや、金属箔、あるいは織物や
編物等の繊維状材料などからなる連続したシート状材料
を巻出して走行させ、その走行経路中においてプラズマ
やCVD、スパッタ等によって該連続シート状材料の表
面を改質したり、又は該表面に金属膜、セラミック膜、
有機膜等の膜を成膜するなどの各種の表面処理を施す連
続シート状材料の表面処理方法及び表面処理装置に関す
る。この方法は、太陽電池や、液晶用表面ディスプレイ
板、ガラスに貼り付ける曇り防止や赤外線防止、紫外線
防止用のフィルムなどの各種の機能性フィルムの製造に
好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、真空下において、連続して走行する連続シート状材
料に対して、プラズマによる表面改質処理や、スパッ
タ、プラズマCVDによる成膜処理などの表面処理を行
なう場合、金属ロール等の回転体によって連続シート状
材料を支えながら走行させている。これらのロールは、
その軸方向が水平方向になるように配されており、該ロ
ールに沿って、連続シート状材料が、その幅方向が水平
方向となるように維持された状態で搬送されている。
【0003】例えば、図4〜6に示すように、従来の表
面処理装置100、110、120においては、巻出し
装置101から引出された連続シート状材料102は、
ロール103、103、…に沿って、その幅方向が水平
方向となるように処理区間107内を水平方向に走行
し、巻取装置106で巻き取られている。
【0004】図4の従来の表面処理装置100では、連
続シート状材料102は、処理区間107内にて、冷却
又は加熱等を行なう温度制御ロール104に接触した状
態で、そのロール104の下方に配された電極105、
105、105によって表面処理がなされる。
【0005】図5の従来の表面処理装置110では、連
続シート状材料102は、2本のロール103、103
間で、当該走行路の上方にその走行面と平行に配された
電極105によって表面処理がなされる。
【0006】図6の従来の表面処理装置120では、連
続シート状材料102は、水平方向に連設された3つの
処理区間107a、107b、107cを貫通して走行
し、各処理区間107a、107b、107cにおい
て、当該走行路の下方にそれぞれ配された電極105
a、105b、105cによって表面処理がなされる。
【0007】しかしながら、このように連続シート状材
料102をその幅方向が水平方向となるように支持した
状態で水平方向に走行させる場合、該連続シート状材料
102は、その自重のよって下方に垂れ下りやすいた
め、当該走行方向に作用する張力を大きくするか、また
は、連続シート状材料102を支持するロール103間
隔を短くしなければ、良好に走行させることができな
い。
【0008】一般に、このような表面処理を行なう場
合、以下に示す理由により、連続シート状材料に作用す
る張力をできるだけ小さく、かつ、ロール間隔をできる
だけ長くすることが望ましい。
【0009】すなわち、張力が大きいと、処理後に連続
シート状材料102に縦皺などの歪みが残り、特に耐熱
性に劣る連続シート状材料102の場合、該歪みが大き
く、品質上大きな問題となる。一方、ロール103間隔
が短いと、表面処理された処理面が、処理後直ちにロー
ル103と接触してしまい、特に、多層膜を形成する場
合などのように連続多段階処理を行う場合、品質上の問
題が大きい。
【0010】ロール103間隔が短い場合であっても、
図6の装置120のように、連続シート状材料102を
湾曲させて当該成膜面がロール103に接触しないよう
に走行させることにより、上記の問題を解決することは
可能である。しかし、この場合でも、連続シート状材料
102と電極105間との距離を一定に保つためには、
非成膜面にロール103を適当な間隔で当接させなけれ
ばならないため、連続シート状材料102の両面処理に
は適さないという問題がある。
【0011】以上において、特にスパッタやプラズマC
VDで成膜する場合には、図4、6に示す成膜方法は、
デポアップ方式と呼ばれ、図5に示す成膜方法は、デポ
ダウン方式と呼ばれているが、前者の場合には、連続シ
ート状材料102側からの汚染物が電極105側に、後
者の場合には、電極105の汚染物が連続シート状材料
102側に落下して、それらに付着してしまうという汚
れの問題もある。
【0012】一方、従来、連続シート状材料102を、
その幅方向が水平方向となるように維持された状態で鉛
直方向に走行させつつ、表面処理を行うということもな
されている。
【0013】例えば、図7の従来の表面処理装置130
では、処理区間107内において連続シート状材料10
2の走行路が一部鉛直方向になるように、ロール10
3、103、…が配されており、その鉛直部で、連続シ
ート状材料102の面に平行に配された電極105、1
05によって表面処理がなされる。
【0014】また、図8の従来の表面処理装置140で
は、連続シート状材料102は、鉛直方向に連設された
3つの処理区間107a、107b、107cを上方に
貫通して走行する。そして、上部に配された折返しロー
ル141で折返され、3区間107a、107b、10
7cを貫通して降下する。これら上昇時及び下降時にお
いて、各処理区間107a、107b、107c内で、
連続シート状材料102の面に平行に配された合計6個
の電極105、105、…によって表面処理がなされ
る。
【0015】このように、連続シート状材料102を、
その幅方向が水平方向になるように維持した状態で、該
連続シート状材料102を鉛直方向に走行させる場合、
電極105の下方に受け皿131を受けることで、上記
の汚れの問題は解決できる。
【0016】しかしながら、この場合でもロール103
間隔を長くするためには、図8に示すように上下に高く
構成しなければならず、張力を低減させることはできな
い。また、非処理面側に短い間隔でロール103を配設
しなければ、連続シート状材料102を良好に走行させ
ることができないため、図6において上述したと同様
に、両面処理には適さないという問題がある。
【0017】さらに、このように上方に大きく連続シー
ト状材料102を振り上げる方式では、電極105等の
据付け位置が非常に高くなってしまい、それらの掃除や
スパッタ法におけるターゲット材の交換などのメンテナ
ンス性に劣るという問題もある。
【0018】以上のように、従来の表面処理方法では、
連続シート状材料102を、その幅方向が水平方向とな
るように走行させているので、張力を低く抑えつつロー
ル103間隔を長くとることができず、よって、特に、
連続シート状材料102の両面から成膜したり、連続多
段階処理を施す場合などに問題がある。
【0019】そこで、本発明は、連続シート状材料を支
持するロール間隔が長くても、該連続シート状材料を良
好に連続走行させて表面処理することができる連続シー
ト状材料の表面処理方法及び表面処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の連続シート状材
料の表面処理方法は、真空処理室内において連続して走
行する連続シート状材料に対して、プラズマ等による表
面改質処理や、スパッタ法やプラズマCVD法等による
成膜処理などの表面処理を行なう連続シート状材料の表
面処理方法において、前記連続シート状材料をその幅方
向が鉛直方向となるように連続走行させつつ前記表面処
理を行なう。
【0021】本発明の表面処理方法においては、前記の
連続走行する連続シート状材料の幅方向一端が所定位置
よりも下方に位置したときに、前記連続シート状材料に
斜め上方に向かうよう外力を加えて前記幅方向一端を所
定位置に戻すことが好ましい
【0022】本発明の連続シート状材料の表面処理装置
は、真空処理室内において連続して走行する連続シート
状材料に対して、プラズマ等による表面改質処理や、ス
パッタ法やプラズマCVD法等による成膜処理などの表
面処理を行なう連続シート状材料の表面処理装置であっ
て、軸方向が鉛直方向となるように配されたロールを備
え、該ロールにより前記連続シート状材料をその幅方向
が鉛直方向となるように連続走行させつつ前記表面処理
を行なうものである
【0023】本発明の表面処理装置においては、前記の
連続走行する連続シート状材料の耳端を一定の高さに保
つ矯正装置を備え、該矯正装置が、連続シート状材料の
幅方向一端が所定位置よりも下方に位置したときに、該
連続シート状材料に斜め上方に向かうよう外力を加えて
前記幅方向一端を所定位置に戻すものであることが好ま
しい
【0024】
【作用】本発明の連続シート状材料の表面処理方法及び
表面処理装置では、連続シート状材料を、その幅方向が
鉛直方向となるように連続走行させて表面処理を施す電
極間に通し、これにより、連続シート状材料の少くとも
一方面に対して表面処理を行なう。
【0025】本発明の表面処理方法及び表面処理装置に
おいては、幅方向が鉛直方向となるように連続走行する
連続シート状材料の幅方向一端が所定位置よりも下方に
位置したときに、該連続シート状材料に斜め上方に向か
うよう外力を加えることにより、下方に下ってきた連続
シート状材料が上方に持ち上げられて、当該幅方向一端
所定位置に戻される。これにより、連続シート状材料
の幅方向一端の高さを一定に保つことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0027】図1は、本発明の一実施例を示した斜視図
であり、連続シート状材料Wの表面処理装置10の要部
である処理室12内の状態を示している。この装置10
は、プラズマCVDによる成膜装置である。
【0028】処理室12は、水平方向に細長い直方体の
ハウジングよりなる。この処理室12の長手方向の一端
には、連続シート状材料Wを巻き出す不図示の巻出部を
有する巻出し室8が配され、他端には、連続シート状材
料Wを巻き取る不図示の巻取部を有する巻取り室9が配
されており、これにより本表面処理装置10が構成され
ている。そして、処理室12と巻出し室8と巻取り室9
の内部は、真空状態に保持されている。
【0029】処理室12の長手方向の両端壁には、連続
シート状材料Wが通過する鉛直方向に細長い矩形の孔1
4、16が設けられており、巻出し室8側が入口孔1
4、巻取り室9側が出口孔16となっている。また、処
理室12の長手方向に平行な該処理室12の両側壁に
は、水平方向に回動する矩形の扉18a、18bが設け
られている。
【0030】この処理室12内には、連続シート状材料
Wを支持する4本のロール20a、20b、22a、2
2bと、連続シート状材料Wの表面に成膜処理を施す一
対の電極24、26が設けられている。
【0031】4本のロール20a、20b、22a、2
2bは、その軸方向が鉛直方向になるように、処理室1
2の天井面と床面との間に配されている。そして、それ
らは、入口孔14側と出口孔16側に2本ずつ配されて
おり、2つのロールの対20、22を構成している。入
口孔14側に配された一対のロール20a、20bは、
それら2本のロール軸を通る平面が装置10の長手方向
に垂直となるように配されており、第1ロール20aが
入口孔14に近接し、第2ロール20bがその隣に配さ
れている。出口孔16側に配された一対のロール22
a、22bも、入口孔14側と同様に、装置10の長手
方向に垂直に配されており、第4ロール22bが出口孔
16に近接し、第3ロール22aがその隣に配されてい
る。
【0032】一対の電極24、26は、第2ロール20
bと第3ロール22aとの間に配されて、処理室12の
一方の扉18aの内側面に陰電極24が、他方の扉18
bの内側面に陽電極26がそれぞれ取付けられている。
この一対の電極24、26は、それぞれ矩形の電極面2
4a、26aを有する。両電極面24a、26aは、互
いに平行で向い合っており、鉛直方向に平行かつ装置1
0の長手方向に平行に配されている。
【0033】この電極24、26は、不図示の高周波電
源に接続されており、両電極面24a、26a間には、
高周波電圧が印加されている。
【0034】この表面処理装置10においては、処理室
12内のロール20、22はもちろん、他の図示しない
ロール、例えば巻取り室8や巻出し室9内のロール等、
連続シート状材料Wを支持するロールは全て、その軸方
向が鉛直方向となるように配されている。
【0035】なお、本表面処理装置10において、電極
24、26の細部構成、印加電源及びその電圧、装置1
0内における真空度、並びに処理室12内に供給する雰
囲気ガスの種類、雰囲気圧などについては、従来公知の
ものを適宜使用できる。例えば、印加電源として直流電
源を用いてもよい。
【0036】次に、この表面処理装置10による連続シ
ート状材料Wの表面処理方法について説明する。
【0037】巻出し室8内では、不図示の巻出部に配さ
れた巻物状の連続シート状材料Wが、連続して引出され
る。この引出された連続シート状材料Wは、入口孔14
を通過して処理室12内に入る(図1において矢印vと
して示すように走行する)。
【0038】処理室12内では、連続シート状材料W
は、第1、第2ロール20a、20bに沿ってS字状に
連続走行し、対向する電極面24a、26a間に導かれ
る。ここで、連続シート状材料Wは、両電極面24a、
26aに平行に走行する。この電極面24a、26a間
を走行する際に、連続シート状材料Wの陰電極24aと
向い合う面に対して、プラズマCVD処理による成膜が
なされる。そして、電極面24a、26a間を走行した
後、第3、第4ロール22a、22bを経て出口孔16
から巻取り室9内に入り、不図示の巻取部で連続的に巻
き取られる。
【0039】以上において、連続シート状材料Wは、常
に、その幅方向が鉛直方向となるように支持された状態
で水平方向に連続走行する。
【0040】この表面処理装置10では、連続シート状
材料Wは、その幅方向が鉛直方向となるように連続走行
するので、自身の自重による垂れ下りが生じにくい。そ
のため、小さい張力でも該シート状材料Wを良好に連続
走行させることができる。また、ロール20、22の立
設間隔を長くしても良好に連続走行させることができ
る。
【0041】また、連続シート状材料Wの走行面に平行
に配した電極面24a、26aが鉛直に立っているの
で、成膜成分を該シート状材料Wに放射する方向が水平
方向となり、よって連続シート状材料Wや電極24の汚
れを防止することができる。
【0042】さらに、電極24、26が処理室14の扉
18a、18bに取付けられているため、扉18a、1
8bを開閉することにより、電極24、26を容易に処
理室12外に出すことができ、よって、電極24、26
の掃除や点検、交換などのメンテナンス性に優れる。
【0043】また、通常これら装置がクリーンルーム内
に設置されることを考慮すると、従来のような幅方向が
水平方向で走行する装置よりも、据付けスペースが小さ
く、よって、装置の設置時におけるコストを大幅に削減
することができる。
【0044】なお、本表面処理装置10において、その
電極に、スパッタ法で通常用いられるターゲット材を用
いれば、スパッタ処理装置として使用することもでき
る。
【0045】つぎに、本発明の他の実施例に係る連続シ
ート状材料の表面処理方法について図2を参照して説明
する。図2は、本方法を用いた連続処理装置50の内部
を示す断面平面図である。
【0046】この表面処理装置50は、図1の表面処理
装置10において、電極24、26が配された処理室1
2をその長手方向に4室連設し、更に、各処理室12内
に連続シート状材料Wを支持するロールを設けていない
というものである。すなわち、この装置50は、巻出し
室8と、4つの連設された処理室12、12、…と、巻
取り室9とよりなり、各処理室12内にはロールが配さ
れていない。
【0047】巻出し室8内には、巻出部56と、処理室
12への進入孔57の近傍に配された一対のロール5
8、60と、この一対のロール58、60と巻出部56
との間に配されたロール62とが設けられている。そし
て、この一対のロール58、60は、装置50の長手方
向に並んで配されている。
【0048】巻取り室9内には、巻取部64と、処理室
12内を走行してきた連続シート状材料Wの耳端を一定
の高さに保つ矯正機能を備えた一対のロール66、68
と、巻取部64と一対のロール66、68の間に配され
たロール70と、天井面に固定され、このロール70の
近傍において連続シート状材料Wの上端の位置を検知す
るセンサ72とが設けられている。
【0049】なお、上記の装置10と同様、装置50内
の全てのロール58、60、62、66、68、70
は、その軸方向が鉛直方向になるように、装置50の天
井面と床面との間に配されている。そして、連続シート
状材料Wは、巻出部56からこれらのロールに沿って矢
印vで示す方向に連続走行し、処理室12内で多層に成
膜処理された後、巻取部64に巻取られる。
【0050】この表面処理装置50でも、装置10にお
いて上述した効果が得られ、更に、連続多段階処理の
間、連続シート状材料Wにロールが全く接触していない
ので、高品質の製品が得られる。
【0051】ここで、対向する電極24、26として同
一極(例えば陰電極)を用いて、その間に連続シート状
材料Wを走行させてもよい。この場合、各電極24、2
6と連続シート状材料Wとの間に前記同一極の対極(例
えば陽極)に相当する電極であって成膜に支障のないも
の(例えば粗い金網)を対向的に配するか、又は、連続
シート状材料Wに導電性を持たせることによって、連続
シート状材料Wの両面を同時に、かつ、多層に成膜処理
することができ、しかも、その品質が高い製品が得られ
る。
【0052】また、その際、電極24、26間に、2枚
の連続シート状材料を並走させることにより、当該2枚
の連続シート状材料の一方面に、一度に、しかも良好に
成膜処理することができる。
【0053】以下、一対のロール66、68により構成
される矯正装置について詳細に説明する。
【0054】この一対のロール66、68は、装置50
の長手方向に並んで配されており、連続シート状材料W
の進行方向後方に位置する第1ロール66と、前方に位
置する第2ロール68とよりなる。両ロール66、68
は、ともに従動ロールである。
【0055】第1ロール66は、センサ72が連続シー
ト状材料Wの上端が所定位置よりも下ったことを検知し
たときに、この連続シート状材料Wに斜め上方に向かう
よう外力を加えて、その下った分だけ連続シート状材料
Wを持ち上げるように動作する。
【0056】すなわち、この第1ロール66は、図3
(a)に示すように、そのロール軸80上における軸方
向の中点82からロール軸80に対して垂直であり、か
つ、連続シート状材料Wの進行方向後方に延びる仮想線
l1上に矯正中心84を定義したとき、この矯正中心8
4を中心として、連続シート状材料Wの面と平行な面内
において、上方に回動する(80aで示す状態とな
る)。即ち、円弧状の軌跡を描くように動く。なお、こ
の矯正中心84は、前記ロール軸80からの距離hが連
続シート状材料Wの幅方向寸法wよりも長くなるように
(h>w)定義されている。
【0057】第2ロール68も、第1ロール66と同様
に、連続シート状材料Wが下ったとき、その下った分だ
け持ち上げるように動作する。即ち、前記矯正中心を中
心として、第1ロール66とともにこれと同一面内にお
いて上方に回動する。
【0058】この矯正装置では、従動ロールである第1
ロール66と第2ロール68とが並設され、連続シート
状材料Wをこれら2本のロールにS字状に抱かせるよう
に支持して走行させているので、連続シート状材料W
が、鉛直方向には滑ることなく支持され、かつ、走行方
向には傷付けられることなく移動して搬送される。
【0059】そして、連続シート状材料Wの耳端が所定
位置よりも下ったときには、一対のロール66、68を
上方に回動させることにより、当該耳端を、その下り分
だけ上昇させることができ、よって連続シート状材料W
の耳端の高さを一定に保つことができる。
【0060】なお、この矯正動作を行なうロール66、
68は、耳端の高さを一定に維持したい地点にあるセン
サ72から、100〜1,000mmの範囲内(装置5
0の長手方向距離)に設けることが好ましい。
【0061】また、この矯正装置66、68の連続シー
ト状材料Wの走行方向後方には、少なくとも該シート状
材料Wの幅以上の距離の領域に、鉛直方向に滑ることの
ない支持体を設けてはならない。なお、電極24、26
であれば、この領域内に設けてもよいが、電極24、2
6が、これら矯正装置66、68に近過ぎると処理直後
の処理面がこれらロール66、68に接触してしまうた
め好ましくない。
【0062】この一対のロール66、68において、第
2ロール68については、必ずしも上述したような回動
する構成にする必要はなく、当該上下端が固定された単
なる従動ロールであってもよい。
【0063】なお、矯正装置は、上記のものに限定され
ることなく、連続シート状材料Wに対して斜め上方に外
力を加えることができるものであれば、ロール以外によ
って構成してもよい。
【0064】ロールによって構成する場合には、当該ロ
ール軸が、連続シート状材料Wの面と平行な面内におい
て、その上端が下端よりも連続シート状材料Wの進行方
向後方に位置するように該ロールを動かすものであれば
よい。なお、上記連続シート状材料Wの面とは、該ロー
ルに対して進入してくるその進入時の連続シート状材料
の面である。
【0065】以上より、例えば、ロール軸が、連続シー
ト状材料Wの進行方向に対して、その上端が下端よりも
後方に位置するように当該ロールを傾けるものでもよ
い。この場合、詳しくは、図3(b)に示すように、ロ
ール軸90を下方に延長した仮想延長線l2上に矯正中
心92を定義し、該矯正中心92を中心として、前記ロ
ールを、連続シート状材料Wの面に平行な面内におい
て、その進行方向後方に回動させる(90aの状態)
か、または、ロール軸90を上方に延長した仮想延長線
l3上に矯正中心94を定義し、該矯正中心94を中心
として、前記ロールを、連続シート状材料Wの面に平行
な面内において、その進行方向前方に回動させる(90
bの状態)ことにより矯正することができる。
【0066】このように矯正装置がロールにより構成さ
れている場合、連続シート状材料Wを鉛直に支持して走
行させる本発明においては、そのロール軸を鉛直方向か
ら一方側の領域内で回動ないしは傾斜させるのみで矯正
することができ、鉛直方向から反対側に回動等させる必
要はない。
【0067】なお、上述した本実施例の一対のロール6
6、68であれば、上方へ回動した分だけ連続シート状
材料Wを持ち上げるので容易に耳端を矯正することがで
き、よって、応答性に劣り、かつ、応答量も必ずしも明
確でない図3(b)に示すロールを傾ける構成よりも矯
正効果が優れる。
【0068】ここで、このようにロールにより構成する
場合、鉛直方向の滑りが発生しないように1本または2
本以上のロールを組合せる必要がある。この組合せとし
ては、例えば、上記装置10における一対のロール20
a、20b又は22a、22b、あるいは、上記装置5
0における一対のロール64、66などのように、2本
のロールを並設して、連続シート状材料Wをこれら2本
のロールにS字状に抱かせるように走行させればよい。
また、2本のロールでロールプレスするようにして走行
させてもよい。
【0069】なお、以上において、ロールには、駆動ロ
ールでも、従動ロールでも用いることができる。
【0070】次に、矯正装置を設ける理由について述べ
る。
【0071】一般に、連続シート状材料を幅方向が鉛直
方向となるようにして連続走行させると、連続シート状
材料は、その走行時の張力・スピード・各ロール面での
摩擦係数、材料のヤング率などの物理特性が一定なとき
には、重力に従って一定量だけ当該耳端が下ってくる。
そのため、耳端が巻出し時からその一定量だけ下った状
態で安定して巻取られる。
【0072】しかしながら、通常、このような巻物状の
連続シート状材料を走行させる場合、走行速度を徐々に
加速して一定の速度とし、当該巻物の終端部で徐々に減
速し停止させるため、走行速度の変化が必ず生ずる。同
時に僅かながらも張力の変動が必ず生ずる。更に、成膜
の状況によっても、連続シート状材料を支持するロール
表面の摩擦抵抗などが変化する。そのため、必ずしも巻
始め・途中・巻終りとで耳端の高さが上記したように一
定量だけ下るということにはならず、特に、この表面処
理装置50のようにロール間隔が長い場合には、耳端下
りの傾向が大きいため、安定して巻取ることができな
い。
【0073】このように耳端を安定して巻取ることがで
きないと、例えば、巻取後の連続シート状材料をそのま
ま次工程に投入する場合などに問題がある。そこで、こ
れを解消するため、連続シート状材料の耳端の高さが常
に一定になるように、上述した矯正装置を設ける必要が
ある。
【0074】そのため、ロール間隔が長い表面処理装置
50にはもちろん、ロール間隔が短い表面処理装置10
にも矯正装置を設けたほうが好ましい。
【0075】
【発明の効果】本発明の連続シート状材料の表面処理方
及び表面処理装置であると、連続シート状材料を、そ
の幅方向が鉛直方向となるように連続走行させるので、
連続シート状材料は、自身の自重による垂れ下りが生じ
にくい。そのため、当該走行方向に作用させる張力を小
さくしても、連続シート状材料を良好に連続走行させる
ことができる。
【0076】また、該連続シート状材料を支持するロー
ルの間隔を長くしても、良好に連続走行させることがで
きる。そのため、両面処理や多段階処理であっても良好
に処理することができ、表面処理した製品の品質が高
い。
【0077】さらに、連続シート状材料の面が鉛直方向
に配されているので、プラズマやスパッタ等の電極を、
当該電極面が鉛直方向となるように立設することができ
る。そのため、電極からの放射方向が水平方向になるの
で、電極や連続シート状材料の汚染物に起因する汚れの
問題を回避することができる。
【0078】さらにまた、上記電極を連続シート状材料
の走行路の左右に配置することができるので、該電極を
処理室の側壁に設けられた扉の内側面に設けることがで
きる。そのため、扉の開閉によって容易に電極の処理室
からの出入れが可能となり、よって、電極の掃除や点
検、スパッタ法におけるターゲット材の交換などのメン
テナンス性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す連続シート状材料Wの
表面処理装置10の要部である処理室12内部の斜視図
である。
【図2】本発明の他の実施例を示す連続シート状材料W
の表面処理装置50の内部を示す断面平面図である。
【図3】矯正装置の構成を説明するための模式図であ
り、(a)は、表面処理装置50の第1ロール66を説
明するための模式図であり、(b)は、矯正装置の他の
具体例を説明するための模式図である。
【図4】従来の連続シート状材料の処理装置100の断
面図である。
【図5】従来の連続シート状材料の処理装置110の断
面図である。
【図6】従来の連続シート状材料の処理装置120の断
面図である。
【図7】従来の連続シート状材料の処理装置130の断
面図である。
【図8】従来の連続シート状材料の処理装置140の断
面図である。
【符号の説明】
10……表面処理装置 12……処理室 20a、20b……一対のロール(入口孔14側) 22a、22b……一対のロール(出口孔16側) 24、26……電極 W……連続シート状材料

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空処理室内において連続して走行する
    連続シート状材料に対して、プラズマ等による表面改質
    処理や、スパッタ法やプラズマCVD法等による成膜処
    理などの表面処理を行なう連続シート状材料の表面処理
    方法において、 前記連続シート状材料をその幅方向が鉛直方向となるよ
    うに連続走行させつつ前記表面処理を行なうことを特徴
    とする連続シート状材料の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記の連続走行する連続シート状材料の
    幅方向一端が所定位置よりも下方に位置したときに、前
    記連続シート状材料に斜め上方に向かうよう外力を加え
    て前記幅方向一端を所定位置に戻すことを特徴とする請
    求項1に記載の連続シート状材料の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 矯正機能を備えたロールを設け、該ロー
    ルを、ロール軸に対して垂直であり、かつ、連続シート
    状材料の進行方向後方に延びる仮想線上に定義された矯
    正中心を中心として、連続シート状材料の面と平行な面
    内において上方に回動させることにより、前記連続シー
    ト状材料に斜め上方に向かうよう外力を加えることを特
    徴とする請求項2に記載の連続シート状材料の表面処理
    方法。
  4. 【請求項4】 矯正機能を備えたロールを設け、該ロー
    ルを、ロール軸を下方に延長した仮想延長線上に定義さ
    れた矯正中心を中心として連続シート状材料の面と平行
    な面内においてその進行方向後方に回動させるか、又
    は、ロール軸を上方に延長した仮想延長線上に定義され
    た矯正中心を中心として連続シート状材料の面と平行な
    面内においてその進行方向前方に回動させることによ
    り、前記連続シート状材料に斜め上方に向かうよう外力
    を加えることを特徴とする請求項2に記載の連続シート
    状材料の表面処理方法。
  5. 【請求項5】 真空処理室内において連続して走行する
    連続シート状材料に対して、プラズマ等による表面改質
    処理や、スパッタ法やプラズマCVD法等に よる成膜処
    理などの表面処理を行なう連続シート状材料の表面処理
    装置であって、 軸方向が鉛直方向となるように配されたロールを備え、
    該ロールにより前記連続シート状材料をその幅方向が鉛
    直方向となるように連続走行させつつ前記表面処理を行
    なうことを特徴とする連続シート状材料の表面処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記の連続走行する連続シート状材料の
    耳端を一定の高さに保つ矯正装置を備え、該矯正装置
    が、連続シート状材料の幅方向一端が所定位置よりも下
    方に位置したときに、該連続シート状材料に斜め上方に
    向かうよう外力を加えて前記幅方向一端を所定位置に戻
    すことを特徴とする請求項5に記載の連続シート状材料
    の表面処理装置。
  7. 【請求項7】 前記矯正装置が矯正機能を備えたロール
    により構成され、該ロールを、ロール軸に対して垂直で
    あり、かつ、連続シート状材料の進行方向後方に延びる
    仮想線上に定義された矯正中心を中心として、連続シー
    ト状材料の面と平行な面内において上方に回動させるこ
    とにより、前記連続シート状材料に斜め上方に向かうよ
    う外力を加えることを特徴とする請求項6に記載の連続
    シート状材料の表面処理装置。
  8. 【請求項8】 前記矯正装置が矯正機能を備えたロール
    により構成され、該ロールを、ロール軸を下方に延長し
    た仮想延長線上に定義された矯正中心を中心として連続
    シート状材料の面と平行な面内においてその進行方向後
    方に回動させるか、又は、ロール軸を上方に延長した仮
    想延長線上に定義された矯正中心を中心として連続シー
    ト状材料の面と平行な面内においてその進行方向前方に
    回動させることにより、前記連続シート状材料に斜め上
    方に向かうよう外力を加えることを特徴とする請求項6
    に記載の連続シート状材料の表面処理装置。
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