JP3208114B2 - 放送型配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

放送型配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP3208114B2
JP3208114B2 JP14486398A JP14486398A JP3208114B2 JP 3208114 B2 JP3208114 B2 JP 3208114B2 JP 14486398 A JP14486398 A JP 14486398A JP 14486398 A JP14486398 A JP 14486398A JP 3208114 B2 JP3208114 B2 JP 3208114B2
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broadcast
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由香利 吉浦
隆子 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送局から視聴者
に対し、1対多の関係でビデオコンテンツを放送により
配信する放送型配信方法に関し、より詳細には、1対多
の関係で放送により配信されるビデオコンテンツをユー
ザが望む方法でリアルタイムで視聴することができるよ
うにした放送型配信方法およびその方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放送番組は、映像や音声を時系列
に並べた一つのビデオストリームのみから構成されてい
る。そして、従来の放送においては、放送局からこのよ
うなストリーム状の放送番組が放送され、たとえばテレ
ビ受像機等において、この放送番組をリアルタイムで受
信して視聴するという形態がほとんどであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放送番組は映像や音声を時系列に並べた一つのビデ
オストリームのみから構成されているため、ユーザは放
送局から放送された放送番組をそのまま視聴するしかな
く、ユーザが望む方法で放送番組を視聴することができ
ず不便な点があるという問題点があった。このことは、
放送が放送局から複数の視聴者に1対多の関係で番組を
配信するものであるため、視聴者の好みに合わせてイン
タラクティブに番組を構成し直して配信するという性質
のものではないという点に基づくものである。
【0004】したがって、たとえば、人体に害を及ぼす
ような映像や青少年に刺激が強すぎる映像は見たくな
い、または見せたくないという場合、そのようなシーン
が番組中のどこに含まれているかは番組を見なければわ
からないため、そのようなシーンを含む番組自体を「見
ない」・「見せない」という選択しかできなかった。ま
た、番組中のあるシーンを別な角度で見たいという場合
であっても、放送番組は映像や音声を時系列に並べた一
つのビデオストリームのみから構成されているため、そ
のような視聴者の要求に応えることは不可能であった。
【0005】一方、上記問題点を解決するために、放送
された放送番組を一度も視聴することなく、視聴者側で
自由に内容を作り変えることができるようにしてしまう
と、番組制作者側の意図が損なわれてしまうという問題
もある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、1対多の関係で放送番組を配信する放送の場合で
あっても、ユーザが望む方法で放送番組を視聴すること
ができるようにすることを目的とする。
【0007】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、1対多の関係で放送番組を配信する放送の場
合であっても、たとえば、人体に害を及ぼすような映像
や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映像に
容易に置き換えることができるようにすることを目的と
する。
【0008】さらに、本発明は上記に鑑みてなされたも
のであって、番組制作者側の意図を損なうことなく、ユ
ーザが望む方法で放送番組を視聴することができるよう
にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の放送型配信方法は、放送番組であるコン
テンツを構造化し、かつ、オブジェクト化して放送によ
り配信する放送局と、前記放送局から放送により配信さ
れたコンテンツを受信して再生する複数の受信端末と、
を用いて実行される放送型配信方法において、前記コン
テンツを構成するオブジェクトが、時系列のストリーム
に従って配列された複数の主オブジェクトと、前記主オ
ブジェクトのいずれか一つと置き換え可能な代替オブジ
ェクトと、から構成され、前記代替オブジェクトが、予
め設定された少なくとも一つの判断基準に基づいて番組
制作者側で作製されたものであり、前記放送局が、前記
主オブジェクトを一つのチャンネルを用いて時系列のス
トリームに従って放送し、かつ、放送する前記主オブジ
ェクトと置き換え可能な代替オブジェクトが用意されて
いる場合に、該当する代替オブジェクトを対応する前記
主オブジェクトの放送タイミングに合わせて他のチャン
ネルを用いて放送し、前記受信端末が、前記主オブジェ
クトおよび代替オブジェクトを受信して任意の容量のリ
ングバッファに蓄積しつつ、蓄積した前記主オブジェク
トを前記時系列のストリームに従って順次用いることに
よって前記コンテンツを再生し、視聴者が前記予め設定
されている少なくとも一つの判断基準の中から好みの判
断基準を選択した場合に、前記判断基準に該当する代替
オブジェクトを対応する前記主オブジェクトに置き換え
て用いることによって前記コンテンツを再生するもので
ある。
【0010】また、請求項2の放送型配信方法は、請求
項1に記載の放送型配信方法において、前記受信端末
が、前記リングバッファの空き領域が不足した場合に、
新たに受信した前記主オブジェクトおよび代替オブジェ
クトのデータ量を削減して前記リングバッファに蓄積す
るものである。
【0011】また、請求項3の放送型配信方法は、請求
項1または2に記載の放送型配信方法において、前記受
信端末が、前記リングバッファの空き領域が不足する場
合であって、視聴者が前記予め設定されている少なくと
も一つの判断基準の中から好みの判断基準を選択した場
合に、前記判断基準に該当する代替オブジェクトを前記
リングバッファに蓄積し、対応する前記主オブジェクト
を前記リングバッファに蓄積しないようにするものであ
る。
【0012】また、請求項4の放送型配信方法は、請求
項1に記載の放送型配信方法において、前記受信端末
が、視聴者によって指定された前記代替オブジェクトを
前記リングバッファに蓄積しないようにすることが可能
であり、前記指定が、前記予め設定されている少なくと
も一つの判断基準の中から好みの判断基準を選択するこ
とによって行われるものである。
【0013】また、請求項5の放送型配信方法は、請求
項1または4に記載の放送型配信方法において、前記受
信端末が、視聴者による指定により、前記主オブジェク
トおよび代替オブジェクトのデータ量を削減して前記リ
ングバッファに蓄積するものである。
【0014】また、請求項6の放送型配信方法は、請求
項1〜5のいずれか一つに記載の放送型配信方法におい
て、前記コンテンツを構成するオブジェクトが、さら
に、前記代替オブジェクトのいずれか一つと置き換え可
能であって、前記主オブジェクトのみを用いた場合の前
記コンテンツの再生時間と前記代替オブジェクトのみま
たは前記主オブジェクトと共に前記代替オブジェクトを
用いた場合の前記コンテンツの再生時間とのずれを一定
時間に収めるための代・代替オブジェクトを含み、前記
放送局が、さらに、前記代・代替オブジェクトを対応す
る前記代替オブジェクトの放送タイミングに合わせて他
のチャンネルを用いて放送し、前記受信端末が、前記代
替オブジェクトのみまたは前記主オブジェクトと共に前
記代替オブジェクトを用いて前記コンテンツを再生して
いる際に、前記主オブジェクトのみを用いた場合の前記
コンテンツの再生時間とのずれが一定範囲を超えた場
合、前記代・代替オブジェクトを再生して前記再生時間
のずれを調整するものである。
【0015】さらに、請求項7のコンピュータ読み取り
可能な記録媒体は、前記請求項1〜6のいずれか一つに
記載の放送型配信方法をコンピュータに実行させるため
のプログラムを記録したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放送型配信方法お
よびその方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の
実施の形態について、添付の図面を参照しつつ詳細に説
明する。
【0017】〔実施の形態1〕 実施の形態1に係る放送型配信方法について、 1.システム構成 2.データ構造 3.具体的処理内容 4.効果 の順で説明する。
【0018】1.システム構成 図1は、実施の形態1に係る放送型配信方法を実現する
ためのシステムの一例を示す概略構成図である。図1に
示すように、実施の形態1に係るシステムは、番組制作
者側で制作されたビデオコンテンツ(放送番組であるコ
ンテンツ)を放送により配信するための放送局100
と、放送局100から配信されたビデオコンテンツを受
信し、受信したビデオコンテンツを視聴するための複数
の利用者サイト111〜115(受信端末)と、から構
成されている。
【0019】図1に示したシステムにおいて、ユーザ
は、放送により配信されたビデオコンテンツをリアルタ
イムで視聴したり(リアルタイム再生)、一旦蓄積(録
画)して視聴することができる。以下の説明において
は、リアルタイム再生の場合に着目して本発明の放送型
配信方法について説明することにする。
【0020】なお、放送局100は、ビデオコンテンツ
を配信することが可能であれば衛星120,地上波等の
いかなる配信方法を用いてビデオコンテンツを配信して
も良い。
【0021】図2は、利用者サイトの概略構成を示す構
成図である。ここでは、例として、利用者サイト111
の構成を示し、以下では説明の便宜上、図2に示した利
用者サイト111を中心にして実施の形態1に係る放送
型配信方法を説明することにする。
【0022】利用者サイト111は、放送局100から
放送により配信されたビデオコンテンツを受信する受信
アンテナ201と、受信アンテナ201で受信したビデ
オコンテンツに所定の信号処理を施す信号処理部202
と、信号処理部202で処理されたビデオコンテンツを
再生前に一時蓄積するメモリ203(後述するリングバ
ッファに該当する)と、ビデオコンテンツの視聴方法に
関するユーザの要望を問合せとして生成する問合せ作成
モジュール204と、問合せ作成モジュール204から
の問合せに基づいて、ユーザの要望に合った構成にメモ
リ203中のビデオコンテンツを再構成する再構成検索
処理モジュール205と、メモリ203に蓄積するビデ
オコンテンツを管理するデータマネージャ206と、メ
モリ203のビデオコンテンツを管理するファイルマネ
ージャ207と、ビデオコンテンツを視聴するためのモ
ニタ208と、データマネージャ206がビデオコンテ
ンツに所定の処理を行うためのメソッドや、再構成検索
処理モジュール205がビデオコンテンツの再構成処理
の際に用いるメソッドおよびビューテンプレートを記憶
したメソッドおよびビューテンプレートデータベース2
09と、を備えている。
【0023】利用者サイト111におけるモニタ208
としては、たとえばテレビが該当し、図示しないリモコ
ン,キーボード,マウス等(以下、まとめて「リモコ
ン」と記述する)でコンテンツの表示方法の指定,各種
メニューの表示指示,表示されたメニューから任意の項
目を選択する処理等をユーザが行うことが可能なもので
あればいかなるものであっても良い。
【0024】2.データ構造 本発明においては、ビデオコンテンツ(放送番組)を構
成する映像や音声等が構造化され、かつ、オブジェクト
化されて放送により配信される。なお、ここでいうオブ
ジェクト化とは、データ毎に識別子(ID)を付けるこ
とであり、現行放送に対してもデータ毎にIDを付ける
ことによりオブジェクト化することが可能である。
【0025】図3は、実施の形態1に係る放送型配信方
法において用いられるビデオコンテンツの論理的データ
構造の一例を示す説明図である。なお、ビデオの階層化
構造の標準についてはその補助信号やインデックスの付
け方を含めて現在各種の議論がなされている状況であ
る。このような状況に鑑み、図3においてはビデオスト
リームの骨格的部分のみをスキーマ表現することにす
る。
【0026】図3に示すように、一つのビデオ400に
対して複数のタイムポインター401をつけることがで
きる。タイムポインター401は、何らかのイベントに
対してつけられるものであって、番組制作者によるマニ
ュアル設定および画像解析ツールによる自動設定という
2種類の方法で設定することが可能である。タイムポイ
ンター401がどのようなイベントに対してつけられた
かについては、タイムポインターの属性として与えるこ
とが可能である。
【0027】一つのビデオ400は、複数のシーン40
2(主オブジェクト)で構成される。シーン402は開
始のタイムポインターと終了のタイムポインターを有し
ている。シーン402に対しては、その内容を示す属性
403を指定することができる。この属性403には、
番組制作者により値がつけられる。放送番組ビデオを制
作する際、元素材ビデオを編集して利用することが多
い。そのような引用元を示すためにシーン402の属性
403として、素材ビデオIDとシーンIDとが含まれ
ている。あるシーン402が他のビデオのあるシーンを
利用するものである場合、そのオリジナルのビデオID
とシーンIDとがこの属性403の属性値として設定さ
れる。また、この属性403に、対応するシーン402
の内容を示したタイトル,内容説明,番組のタイトル,
検索のためのキーワード等を含めることにしても良い。
【0028】シーン402は、音声404,映像405
および説明406を有している。音声404は、マルチ
リンガルに対応することができるように複数設定するこ
とができるようになっている。説明406は、シナリ
オ,字幕,目の不自由な人用の説明の記述等を設定する
ため、一つのシーン402に対して複数設定することが
できる。
【0029】シーン402は、自己参照型のconsist _
ofの関係になっている。よって、シーン402の区切り
方により、あるシーン402をさらに複数のシーン40
2に分割したり、あるシーン402をまとめて一つのシ
ーン402として定義することが可能である。ただし、
「時間的に連続し、かつ重複のない複数シーンの列のみ
をシーンとする」という制約を設けることにする。なぜ
なら、このようにシーンを利用することがほとんどであ
り、時間的に不連続なシーン列の集合を定義したい場
合、それはシーンとは異なる実体として定義する方が良
いと考えられるからである。例外として、ビデオの意味
的内容記述には不連続シーンの集合が必要となるかもし
れないが、このような意味的記述は応用に依存するため
ビデオ構造のスキーマではなく応用側のスキーマとすべ
きであると考えられる。また、ビデオデータは編集等の
作業で各種のアプリケーション・ビューにより見られる
場合が多いため、特定のビューにとらわれない柔軟な構
造にしておくべきであると考えられる。実際の応用にお
いて、シーンの区切り方は多様であるため、それは半構
造データとなる。
【0030】また、シーン402は、それぞれ複数の代
替シーン407(代替オブジェクト)を有することが可
能である。各代替シーン407は、シーン402と同様
に、音声408,映像409および説明410、さらに
図示しないが属性403を有する。
【0031】代替シーン407は、たとえば、以下のよ
うなものを有する実体である。 (1)1カメ,2カメ等の別カメラによる収録。 (2)刺激の強い暴力シーン,ポルノシーンなどをマイ
ルドな表現に変えたシーン。これは番組制作者によって
予め用意されるものである。 (3)閃光点滅等、生体に影響を与えると予想されるシ
ーンをマイルドな表現に変えたシーン。このシーンは、
利用者サイト111においてメソッドおよびビューテン
プレートデータベース209中のメソッドを利用して自
動的に生成することも可能である。
【0032】なお、代替シーン407は、元のシーン4
02と時間的に一致していなくても良い。後述するよう
に、視聴者である利用者サイト111のユーザは、必要
に応じて元のシーン402に代えて代替シーン407を
選択して再生することができる。
【0033】また、図4は、図3に示したビデオコンテ
ンツの論理的データ構造を他の形態で示した説明図であ
る。この図4は、例としてニュース番組501の構造を
示したものであり、ニュース番組501は複数の記事5
02から構成されており、各記事502はそれぞれ複数
のシーン402から構成されている。また、特定のシー
ン402には複数の代替シーン407が用意されてい
る。なお、後述するように、シーン402が代替シーン
407を有する場合であっても、代替シーン407への
置換処理が選択されない限り、そのシーン402が再生
されることになる。
【0034】なお、ビデオコンテンツを構成するシーン
402,音声404,映像405,代替シーン407等
は、それぞれ本発明のオブジェクトに該当し、シーン4
02は、音声404,映像405,説明406等を含む
ビデオストリームの一場面に該当する。また、図4に示
した矢印503は、ビデオコンテンツを構成する各オブ
ジェクトの関係、即ち各オブジェクトの論理構造を示し
たスキーマ情報を意味し、このスキーマ情報は各オブジ
ェクトに付加されている。したがって、ビデオコンテン
ツの構造情報を得るためには、このスキーマ情報を利用
すれば良い。また、各オブジェクトにスキーマ情報を付
加することに加えて、ビデオコンテンツの全体構造を示
した一つの構造情報をビデオコンテンツ毎に用意するこ
とにしても良い。
【0035】図5は、前述した説明に基づいて作成され
たビデオデータの構造の一例を示す説明図である。この
図5を参照することにより、図3に基づいて説明したビ
デオ400,タイムポインター401,シーン402,
および代替シーン407とビデオストリームとの関係を
明確に理解することが可能となる。具体的に、各シーン
402は、ビデオストリーム(時系列のストリーム)に
従って配列され、放送されることになる。
【0036】3.具体的処理内容 実施の形態1に係る放送型配信方法は、リアルタイム再
生時に、ビデオコンテンツの特定のシーン402をユー
ザが指定したある条件に該当する代替シーン407に置
き換えることを可能にするものである。具体的には、ユ
ーザによって暴力シーンを見たくないという指定が行わ
れると、暴力シーンであるシーン402を刺激の強い暴
力シーンではないマイルドなシーンの代替シーン407
に置き換えるという処理が行われる。以下では、実施の
形態1に係る放送型配信方法の具体的処理について、 (1)放送局の処理 (2)利用者サイトの処理 の順で詳細に説明する。
【0037】(1)放送局の処理 実施の形態1においては、リアルタイム再生時にビデオ
コンテンツの特定のシーン402をユーザが指定したあ
る条件に該当する代替シーン407に置き換えることを
可能にするため、放送局100はビデオコンテンツをマ
ルチチャンネルで配信する。図6は、マルチチャンネル
を用いた代替シーン407を含むコンテンツの配信方法
の一例を示す説明図であって、図中の矢印はビデオスト
リーム(時系列のストリーム)を示している。具体的に
は、放送番組を構成する各シーン402を時系列のスト
リームに従って配列し、一つのチャンネルを用いて放送
すると共に、代替シーン407を他のチャンネルを用い
て放送するというものである。この図6は、例として3
チャンネルで放送番組を配信する様子を示している。C
H1で時系列のストリームに従って放送される特定のシ
ーン402に二つの代替シーン407が用意されている
場合、二つの代替シーン407は、該当するシーン40
2が放送されるタイミングに合わせて、他のチャンネル
であるCH2およびCH3でそれぞれ放送される。
【0038】また、前述した通り、本発明において代替
シーン407は、対応するシーン402と時間的に一致
していなくても良いため、代替シーン407の再生時間
の方が対応するシーンの再生時間より長く、または短く
なる場合がある。このような場合においても、代替シー
ン407と対応するシーン402は必ず同一タイミング
で配信され、対応するシーン402の配信終了時には代
替シーン407の配信も終了しているようにする。具体
的には、対応するシーン402の配信時間より代替シー
ン407の配信時間の方が長いような場合(代替シーン
407のデータ量が多い場合)、代替シーン407のデ
ータを圧縮して対応するシーン402と同時間帯に代替
シーン407が配信されるようにする。ただし、代替シ
ーン407と対応するシーン402の配信が同一タイミ
ングで開始されれば、対応するシーン402の配信が終
了する前に代替シーン407の配信が終了することにな
っても良い。なお、代替シーン407が圧縮されている
ような場合、データマネージャ206が受信時に伸長し
てメモリ203に蓄積するようにする。
【0039】さらに、各シーン402および代替シーン
407には、そのシーンの特性、即ち、シーンの内容を
示す補助信号(パラメータ)が画像処理関数を用いて予
め付加されて配信される。この補助信号は、番組制作者
側の判断基準に基づいて、番組制作者側で各シーン40
2および代替シーン407に対して付加するものであ
る。たとえば、暴力シーンであるシーン402には、暴
力シーンであることを示す補助信号が付加されているた
め、いずれのシーン402が暴力シーンであるかを容易
に判定することができ、ユーザが暴力シーンを見たくな
いという指定をしておくことにより、暴力シーンをマイ
ルドなシーンに代えた代替シーン407に容易に置き換
えることができる。また、たとえば、暴力シーンである
シーン402に対して刺激の強さが異なるシーンの代替
シーン407を複数用意するような場合においては、各
代替シーン407に刺激の強弱のレベルを示す補助信号
を付加して放送する。この場合、ユーザは、暴力シーン
を見たくないという指定をする際に、刺激の強さのレベ
ルを指定することができ、シーン402は該当するレベ
ルの代替シーン407に置き換えられる。放送局100
は、ビデオコンテンツにどのようなシーンが含まれてお
り、どのような代替シーンが用意されているかの情報を
予め、または常に放送により配信することが可能であ
る。
【0040】このように、マルチチャンネルを用いてシ
ーン402および代替シーン407を配信することによ
り、特定のシーン402と対応する代替シーン407が
同時刻で放送されるため、後述するように、リアルタイ
ム再生時においても特定のシーン402を代替オブジェ
クト407に置き換えてビデオコンテンツを再生するこ
とが可能となる。
【0041】なお、図7に示すように、シングルチャン
ネルで代替シーンを含むコンテンツを配信することも可
能であるが、シーン402と対応する代替シーン407
とを同時刻に配信することができないため、リアルタイ
ム再生時に特定のシーン402を代替オブジェクト40
7に置き換えてビデオコンテンツを再生することは不可
能となってしまう。ただし、一旦ビデオコンテンツを何
らかの蓄積媒体に蓄積した後であれば、特定のシーン4
02を代替シーン407に置き換えてビデオコンテンツ
を再生することも可能である。
【0042】また、物理的にいずれのチャンネルにどの
位の帯域を割り当てるかについては、任意に設定するこ
とが可能である。
【0043】(2)利用者サイトの処理 つぎに、利用者サイト111の処理について、 ビデオコンテンツのリアルタイム再生処理 リングバッファの空き領域が不足した場合の処理 リングバッファ中のビデオコンテンツが不足した場
合の処理 の順で詳細に説明する。ただし、ここでは放送局100
から放送されるビデオコンテンツを構成するシーン40
2および対応する代替シーン407の再生時間がそれぞ
れ異なっていることを前提とし、以下ではこのような場
合においてもシーン402を代替シーン407に置き換
える処理を行いつつリアルタイム再生を可能にする処理
について説明する。
【0044】 ビデオコンテンツのリアルタイム再生
処理 ここでは、サッカー中継をビデオコンテンツの例とし
て、シーン402を代替シーン407に置き換える処理
を伴うリアルタイム再生処理について説明する。放送局
100は、図6に示したようにマルチチャンネルでビデ
オコンテンツを放送しており、CH1ではシーン402
が放送され、CH2以下では代替シーン407が放送さ
れる。具体的には、CH1で主映像(通常画面に映し出
される映像)が、CH2で全体映像(グラウンド全体の
映像)が、CH3でFW映像(FWの選手の映像)が、
CH4でMF映像(MFの選手の映像)がそれぞれ放送
されているものとする。
【0045】図8は、ビデオコンテンツのリアルタイム
再生処理の概略を示すフローチャートである。ユーザに
よって番組が選択されると、利用者サイト111では、
初期処理が行われ(S801)、初期処理で受信したシ
ーン402または代替シーン407の再生処理が行われ
る(S802)。
【0046】ステップS801の初期処理においては、
各チャンネルで放送されているシーン402および代替
シーン407を一定時間または一定のデータ量受信して
メモリ203に蓄積する。
【0047】ここで、メモリ203はリングバッファ構
造体とみなすことにする(以下、メモリ203を「リン
グバッファ」と記述する)。図9は、リングバッファに
シーン402および代替シーン407を蓄積する様子を
示す説明図である。図9に示すように、初期処理におい
てシーン402および代替シーン407を一定時間また
は一定のデータ量蓄積する。ここでは、主映像・全体映
像・FW映像・MF映像がそれぞれ蓄積されることにな
る。図9において、start pointer は現在再生している
フレームを指すものであり、そのフレームを再生すると
つぎのフレームに移動する。また、end pointer はリン
グバッファの空き領域の開始位置を指すものであり、こ
のend pointer の指す領域にシーン402や代替シーン
407が蓄積されていく。また、メモリ203はリング
バッファ構造体とみなされるため、メモリ空間は端部の
存在しないリング状の領域として扱われることになる。
したがって、図9に示したメモリ203の端部と端部は
仮想的につなぎ合わされていると考えれば良く、start
pointer からend pointer までの領域は、ビデオコンテ
ンツが蓄積されたコンテンツ領域となり、end pointer
からstart pointerまでの領域は、リングバッファの空
き領域となる。
【0048】このように、リングバッファにシーン40
2および代替シーン407を蓄積しつつ、順次シーン4
02または代替シーン407の再生を行うことにするの
は、シーン402および対応する代替シーン407の再
生時間が異なる場合であってもリアルタイム再生に対応
することができるようにするためである。
【0049】具体的に、たとえば、シーン402の再生
時間が2分で、対応する代替シーン407の再生時間が
1分とした場合において、シーン402に代えて代替シ
ーン407を再生したとする。この場合、図9に示した
ようにシーン402および代替シーン407をリングバ
ッファに蓄積していないと、代替シーン407の再生が
終了した時点でつぎに再生するシーン402または代替
シーン407が存在せず、つぎに再生するシーン402
または代替シーン407の放送を1分間待たなければな
らなくなる。実施の形態1においては、リングバッファ
にシーン402および代替シーン407を蓄積しつつ再
生を行うことによりこのような事態の発生を防止するこ
とができる。
【0050】一方、たとえば、シーン402の再生時間
が1分で、対応する代替シーン407の再生時間が2分
とした場合において、シーン402に代えて代替シーン
407を再生したとする。この場合、代替シーン407
の再生中に、つぎに再生されるシーン402または代替
シーン407が放送されてしまうことになり、このシー
ンをリングバッファに蓄積しておかなければつぎのシー
ンを再生することが不可能となってしまう。したがっ
て、リングバッファにシーン402および代替シーン4
07を蓄積しつつ再生を行うことにより、このような事
態の発生を防止することができる。
【0051】なお、リングバッファを有しない利用者サ
イトのユーザは、リアルタイムでこのサッカー中継を視
聴する場合、図6に示したCH1で放送されているシー
ン402に該当する主映像を視聴することになる。すな
わち、再生時間が異なるシーン402および対応する代
替シーン407を含むビデオコンテンツを放送する場
合、リングバッファを有しない利用者サイトではリアル
タイムでシーンの切り替えを行うことはできない。つま
り、シーン402を放送するチャンネルであるCH1
は、リングバッファを有しない利用者サイト向けのチャ
ンネルということになる。
【0052】ただし、全てのシーン402および対応す
る代替シーン407の再生時間が等しい場合には、リン
グバッファを用いることなく、リアルタイムでシーンの
切り替えを行うことが可能となる。
【0053】そして、一定時間または一定のデータ量シ
ーン402および代替シーン407が蓄積されると、サ
ッカー中継の再生処理が行われる(S802)。後述す
る「シーンの選択処理」がユーザによって行われない限
り、シーン402に該当する主映像が時系列のストリー
ムに従って順次再生されることになる。なお、あるシー
ン402が再生されると、そのシーン402および対応
する代替シーン407がリングバッファから削除され
る。同様に、あるシーン402に代えて代替シーン40
7が再生された場合、その代替シーン407および対応
するシーン402(および存在する場合は他の代替シー
ン407)がリングバッファから削除される。なお、リ
ングバッファには、上記再生処理中であっても、受信し
たシーン402および代替シーン407が順次蓄積され
る。
【0054】続いて、シーンの選択処理について説明す
る。図10はシーンの選択処理を示すフローチャートで
あり、図11(a)および図11(b)はシーンの選択
処理の説明図である。このシーンの選択処理は番組視聴
前や視聴中のいずれにおいても実行することが可能なも
のであるが、ここでは番組視聴中に実行するものとす
る。
【0055】図11(a)に示すように、モニタ208
の表示画面1100にはシーン402に該当する主映像
が再生されているものとする。ユーザがリモコンを利用
してシーンの選択処理の実行を指定すると、問合せ作成
モジュール204は、ファイルマネージャ207からシ
ーン402および代替シーン408の情報を受信し、図
11(b)に示すように、シーン選択画面1101を表
示する(S1001)。
【0056】その結果、図11(b)に示すように、モ
ニタ208の表示画面1100に映し出されている主映
像の上にシーン選択画面1101が表示される。ここで
は、前述した通り、各チャンネルで放送されている主映
像・全体映像・FW映像・MF映像がシーン選択画面1
101に表示されることになる。なお、シーン選択画面
1101に選択可能なシーンを表示するには、たとえ
ば、シーン402および代替シーン407に付加されて
いる補助信号や属性403の内容が用いられる。
【0057】続いて、ユーザがリモコンを利用して視聴
したい代替シーンを選択する(S1002:好みの判断
基準を選択)。ここではFW映像が代替シーンとして選
択されたものとし、問合せ作成モジュール204は、シ
ーン402である主映像を代替シーン407であるFW
映像に置換する処理を指定した問合せを作成して再構成
検索処理モジュール205に入力する。
【0058】なお、ステップS1002においては、視
聴したい代替シーン407を選択するだけでなく、視聴
しない不要な代替シーン407を指定することもでき
る。データマネージャ206は、シーン選択画面110
1で不要と指定された代替シーン407について、それ
以降リングバッファに蓄積しないようにする。また、問
合せ作成モジュール204は、シーン選択画面1101
において、不要と指定された代替シーン407をグレー
表示する等して、不要と指定されていることがわかるよ
うにする。
【0059】図12は、シーン置換処理を示すフローチ
ャートであり、この処理は図8のステップS802で行
われるものである。再構成検索処理モジュール205
は、問合せ作成モジュール204から入力した問合せに
基づいて、つぎに再生されるシーン402にユーザによ
って指定された代替シーン407が存在するか否かを判
定する(S1201)。
【0060】ステップS1201においてユーザによっ
て指定された代替シーン407が存在しないと判定した
場合、再構成検索処理モジュール205は、シーン40
2、即ち主映像を選択してモニタ208に送り、つぎの
シーンについてステップS1201の処理を行う。つま
り、FW映像が指定されているのにもかかわらず、FW
映像が代替シーン407として存在しない場合は、図1
1(a)に示したように、モニタ208の表示画面11
01に主映像が映し出されることになる。
【0061】一方、ステップS1201において、ユー
ザによって指定された代替シーン407が存在すると判
定した場合、再構成検索処理モジュール205は、シー
ン402である主映像を代替シーンであるFW映像に置
き換え、そのFW映像をモニタ208に送る。その結
果、図13に示すように、モニタ208の表示画面11
01にはFW映像が映し出されることになる。
【0062】この図12の処理は、サッカー中継が終了
するまで、またはユーザによってシーン置換処理の終了
が指定されるまでシーン毎に繰り返し実行される。な
お、シーン402と代替シーン407の切り替えは、一
つのシーンの再生が終了した時点で行われ、シーンの再
生中に切り替えが行われることはない。また、リングバ
ッファにおいては、図9に示したように、受信したシー
ン402および代替シーン407が蓄積され、再生され
て不要となったシーン402および代替シーン407が
順次削除されるという処理が繰り返し実行される。
【0063】このように、リングバッファにシーン40
2および代替シーン407を蓄積しつつ、順次シーン4
02または代替シーン407の再生を行うため、シーン
402および対応する代替シーン407の再生時間が異
なる場合であってもリアルタイム再生に対応することが
できる。
【0064】また、ここでは、サッカー中継を例にとっ
てビデオコンテンツのリアルタイム再生処理を説明した
が、ビデオコンテンツが映画やドラマであれば、たとえ
ば図14に示すようなものがシーン選択画面1101と
して表示されることになる。
【0065】図14は、シーン選択画面1101とし
て、たとえばヘルスチェック,暴力チェック,ポルノチ
ェックおよびその他の項目を表示した様子を示してい
る。ヘルスチェックの項目を指定すると、閃光点滅等の
生体に影響を及ぼすシーン402を判定し、そのシーン
を代替シーン407に置き換える処理が行われる。暴力
チェックの項目をチェックすると、暴力シーンを判定
し、そのシーン402を代替シーン407に置き換える
処理が行われる。ポルノチェックの項目をチェックする
と、同様に、ポルノシーンを判定し、そのシーン402
を代替シーン407に置き換える処理が行われる。ま
た、その他の項目には、ユーザによる任意の設定を登録
することができる。ここで、シーン402および代替シ
ーン407がどのようなシーンであるかについては、前
述したようにシーン402および代替シーン407にそ
れぞれ付加された補助信号に基づいて判定することがで
きる。
【0066】その結果、同一内容のビデオコンテンツで
あっても、たとえば大人が見る場合と子供が見る場合と
で異なるシーンを含むビデオコンテンツを得ることが可
能となる。なお、シーン402を代替シーン407に置
き換える処理については、前述したサッカー中継の例と
同様である。
【0067】 リングバッファの空き領域が不足した
場合の処理シーン402および対応する代替シーン40
7の再生時間が異なるビデオコンテンツをリアルタイム
で再生する際に、対応するシーン402より再生時間の
長い代替シーン402を多く選択したような場合、再生
時間がずれてリングバッファに蓄積しなければならない
シーン402および代替シーン407の数が増加し、後
に受信したシーン402および代替シーン407をリン
グバッファに蓄積することができなくなるという事態の
発生が予想される。そこで、リングバッファの空き領域
が不足した場合の処理について説明する。
【0068】ファイルマネージャ207はリングバッフ
ァの空き領域を監視し、リングバッファの空き領域が予
め定められた閾値以下になった場合、図15に示すよう
な空き領域不足を通知する表示をモニタ208の表示画
面1100に表示する。図15に示す表示は、たとえば
表示画面1100の右隅に表示することにしても良い。
また、必要に応じて、図15に示すように空き領域を示
す棒グラフを表示するようにすることにより、空き領域
が不足していることをユーザに視覚的に実感させること
ができる。
【0069】この空き領域不足を通知する表示が表示画
面1100に表示された場合において、ユーザからの指
定がない限り、デフォルトの処理として新たに受信して
リングバッファに蓄積するシーン402および代替シー
ン407の質を落とすという処理がデータマネージャ2
06によって行われる。すなわち、新たにリングバッフ
ァに蓄積するシーン402および代替シーン407の映
像の質または/および音声の質を落とし、データ量を削
減する処理が行われる。また、この処理に代えて、また
は加えて、代替シーンへの置き換えが指定されている場
合には、その指定に反しない限りにおいて最も短い再生
時間の短い(データ量の少ない)代替シーン407を蓄
積するようにすることにしても良い。たとえば、ポルノ
シーンは除外するという制約が設定されている場合に
は、たとえ長くてもマイルド表現シーンを選択し、その
映像の質を落とすようにする。
【0070】このように、リングバッファに蓄積するシ
ーン402および代替シーン407の品質を落とすこと
により、シーン402および代替シーン407のデータ
量を減らすことができるため、リングバッファの空き領
域を確保することができる。
【0071】また、図15に示した空き領域不足を通知
する表示が表示画面1100に表示された場合、ユーザ
は、リモコンを操作して「容量調節処理」の実行を指定
することができる。たとえば、ユーザが「容量調節処
理」の実行を指定すると、図16に示すようなメニュー
画面1600が表示される。図16に示すように、ユー
ザによって指定可能な容量調節処理としては、音声まび
き,まびき視聴および最短選択が用意されている。ここ
で、音声まびきは、音声の品質を落として蓄積する処理
であり、まびき視聴は、フレームを間引いて蓄積する処
理であり、そのシーンは早送りで再生されるものであ
る。さらに、最短選択は、同一のシーンに対してシーン
402および(複数の)代替シーン407が存在する場
合に、ユーザが指定したシーン選択の制約に反しない限
りにおいて最も再生時間の短い(データ量の少ない)シ
ーンのみを選択して蓄積するものである。なお、これら
の処理はデータマネージャ206によって実行されるも
のとする。
【0072】なお、上記音声まびき,まびき視聴および
最短選択に加え,映像品質低下という処理を行うことが
できる。映像品質低下の具体的な手段としては、階層符
号化による方法がある。放送側が階層符号化により、空
間周波数の低い部分と高い部分に分けて送るとした場
合、受信機側では低い部分だけを受けることにより、蓄
積量の削減を図ることができる。
【0073】なお、リングバッファに蓄積されているシ
ーン402および代替シーン407をモニタ208に表
示することができるようにしておけば、どのシーンがリ
ングバッファに蓄積されていて選択できるのかをユーザ
に知らせることができる。そして、ユーザは、蓄積する
必要がない代替シーン407を指定して該当するシーン
をリングバッファに蓄積しないようにすることにより、
リングバッファの空き領域を確保することができる。こ
の指定は、たとえば図11(b)に示したシーン選択画
面1101を表示して行うことができる。
【0074】そして、データマネージャ206は、ユー
ザによって指定された方法に基づいて、受信したシーン
402および代替シーン407をリングバッファに蓄積
していく。そして、再構成検索処理モジュール205
は、時系列のストリームに従ってシーン402または代
替シーン407を読み出してモニタ208に送信し、該
当するシーンを表示する。この処理は、リングバッファ
に予め設定された閾値以上の空き領域が確保できるまで
行われる。その際、必要に応じて、モニタ208の表示
画面1100には、たとえば図17に示すように、リン
グバッファ中に格納されているシーン402および代替
シーン407の量を示すグラフが表示される。
【0075】その後、リングバッファに予め設定された
空き領域が確保できた場合、図18に示すように、たと
えば品質を落とすという処理が施されていない元の映像
に戻る。
【0076】なお、ユーザは、早送り再生を行うことに
すれば、映像や音声の品質を落とす等という処理を行わ
なくても、リングバッファ中に蓄積されているシーン4
02または代替シーン407を速やかに再生することが
でき、リングバッファの空き領域を確保することができ
る。
【0077】 リングバッファ中のビデオコンテンツ
が不足した場合の処理 シーン402および対応する代替シーン407の再生時
間が異なるビデオコンテンツを再生する際に、対応する
シーン402より再生時間の短い代替シーン402を多
く選択したような場合、次々に再生が行われてしまい、
リングバッファ中に再生のために蓄積しておくべきシー
ン402および代替シーン407が不足してしまうとい
う事態の発生が予想される。そこで、リングバッファ中
のビデオコンテンツが不足した場合の処理について説明
する。
【0078】ファイルマネージャ207は、リングバッ
ファ中のビデオコンテンツ領域(図9に示したstart po
inter とend pointer との間の領域)が予め定められた
閾値以下になっているか否かを監視する。そして、ファ
イルマネージャ207は、リングバッファ中のビデオコ
ンテンツ領域が所定の閾値以下になった場合に、モニタ
208の表示画面1100に図19に示すようなマーク
を表示し、ユーザに対して警告を発する。ユーザは、こ
のマークによってリングバッファ中のビデオコンテンツ
が不足していることを知ることができる。
【0079】リングバッファ中のビデオコンテンツ領域
が所定の閾値以下になった場合、以下の処理が行われ
る。 a)別番組への切替え b)予め蓄積してある別番組を再生 c)電子メールを読む: 利用者サイト111にメール
送受信機能を有したセットトップボックスが用意されて
いるものとする。 d)WWWページを閲覧する: 利用者サイト111に
WWWページの閲覧機能を有したセットトップボックス
が用意されているものとする。 e)関連情報を表示: 関連情報とは、現在再生してい
る番組をより深く説明する文字および映像のことであ
る。これは予めビデオスキーマ中の実体「説明」として
放送される。利用者サイト111は、将来のビデオコン
テンツ領域不足に備えて、常に最新の関連情報を蓄積し
ておくことにする。関連情報には、それが適応するシー
ンがどこからどこまであるのかがわかるように、シーン
の区切りが指定されているものとする。よって、関連情
報が挿入されても番組の雰囲気を壊さないように配慮さ
れた内容となっている。たとえば、高校野球の中継の場
合、高校がある町の説明等が関連情報に該当する。関連
情報を再生している場合は、たとえば図20に示すよう
に、表示画面1100の右隅にコンテンツ不足を示すマ
ークが表示される。 f)リングバッファ中に上書きされずに残っているCM
を再生
【0080】a)〜f)のいずれかの処理を行い、リン
グバッファ中のビデオコンテンツ領域が所定の閾値以上
になった場合、元の番組に戻ることになる。ただし、
a)のように別番組に切り替えた場合、図21に示すよ
うに、ビデオコンテンツが十分確保されたことを示すマ
ークが表示される。ユーザはこのマークをリモコンで選
択することにより、元の番組に戻ることができる。ただ
し、一定時間経過してもユーザがマークを選択しない場
合は、リングバッファに蓄積したビデオコンテンツが破
棄されることになる。
【0081】なお、前述したa)〜f)の処理は、番組
の流れを壊さないようなタイミングで行う必要がある。
したがって、たとえば、CMの前,CMの後,予め番組
制作者側が補助信号で指定しておいたシーンとシーンと
の間等で行うことになる。
【0082】また、a)〜f)の処理から元の番組に戻
る際は、a)〜f)の処理を行う前の状態に復帰するこ
とにする。したがって、元の番組のシーンを見逃してし
まうことはない。
【0083】4.効果 このように、実施の形態1に係る放送型配信方法によれ
ば、1対多の関係で放送番組を配信する放送の場合であ
っても、ユーザが望む方法で放送番組を視聴することが
可能となる。具体的には、たとえば、人体に害を及ぼす
ような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを
他の映像に容易に置き換えることができる。
【0084】また、シーン402と対応する代替シーン
407の再生時間が異なる場合であっても、利用者サイ
ト111に用意されたリングバッファを利用することに
より、シーン402を代替シーン407に置き換える処
理をリアルタイム再生時に実行することが可能となる。
【0085】〔実施の形態2〕 実施の形態1で説明したように、シーン402および対
応する代替シーン407の再生時間が異なる場合、シー
ン402のみを用いた場合のビデオコンテンツの再生時
間と代替シーン407のみまたはシーン402と共に代
替シーン407を用いた場合のビデオコンテンツの再生
時間との間には、シーン402および対応する代替シー
ン407の再生時間が異なる分のずれが発生することに
なる。実施の形態2に係る放送型配信方法は、この再生
時間のずれを一定時間に収めることができるようにして
リアルタイム再生に対応できるようにするものである。
【0086】実施の形態2においては、図22に示すよ
うに、代替シーン407のいずれか一つと置き換え可能
であって、シーン402のみを用いた場合のビデオコン
テンツの再生時間と代替シーン407のみまたはシーン
402と共に代替シーン407を用いた場合のビデオコ
ンテンツの再生時間とのずれを一定時間に収めるための
代・代替シーン2200(代・代替オブジェクト)を用
意することにする。この図22においては、シーン40
2の再生時間より短い再生時間の代替シーン407が複
数用意されており、この代替シーン407が連続して再
生されるような場合に、再生時間のずれを一定時間に収
めるため、再生時間の短い代替シーン407に代え、再
生時間の長い代・代替シーン2200が再生される。一
方、図示することは省略するが、シーン402の再生時
間より長い再生時間の代替シーン407が複数用意され
ており、この代替シーン407が連続して再生されるよ
うな場合には、再生時間のずれを一定時間に収めるた
め、再生時間の長い代替シーン407に代え、再生時間
の短い代・代替シーン2200が再生されることにな
る。
【0087】放送局100は、代・代替シーン2100
を対応する代替シーン407の放送タイミングに合わせ
て他の異なるチャンネルを用いて放送する。そして、利
用者サイト111は、代替シーン407のみまたはシー
ン402と共に代替シーン407を用いてビデオコンテ
ンツを再生している際に、シーン402のみを用いた場
合のビデオコンテンツの再生時間とのずれが一定範囲を
超えた場合、代・代替シーン2100を再生して再生時
間のずれを調整する。
【0088】なお、放送局100は、シーン402のみ
を用いた場合のビデオコンテンツの再生時間に関する情
報や、シーン402,代替シーン407および代・代替
シーン2200の再生時間を放送することにしておくこ
とにより、利用者サイト111で前述した再生時間の調
整処理を実行することを可能にする。
【0089】このように、シーン402のみを用いた場
合のビデオコンテンツの再生時間と代替シーン407の
みまたはシーン402と共に代替シーン407を用いた
場合のビデオコンテンツの再生時間のずれを一定時間に
収めるための調整を行うことにより、シーン402およ
び対応する代替シーン407の再生時間が異なる場合で
あっても、そのビデオコンテンツのリアルタイム再生を
行うことが可能となる。
【0090】なお、実施の形態1および2においては、
ビデオコンテンツ中のあるシーン402全体を代替シー
ン407に置き換えることを前提として説明したが、も
ちろん映像や音声のみを他の映像や音声に置き換える処
理を行うことが可能であることは当業者にとって明らか
であろう。
【0091】以上説明した実施の形態1および2に係る
放送型配信方法は、前述した説明および各フローチャー
トに示した手順に従って、予め用意されたプログラムを
コンピュータで実行することによって実現される。この
プログラムは、ハードディスク,フロッピーディスク,
CD−ROM,MO,DVD等のコンピュータで読み取
り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記
録媒体から読み出されることによって実行される。ま
た、このプログラムは、上記記録媒体を介して、または
ネットワークを介して配布することができる。具体的に
は、放送局および利用者サイトの特有な処理に合わせ、
放送局用および利用者サイト用のプログラムがそれぞれ
用意されることになる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放送型配
信方法(請求項1)によれば、コンテンツを構成するオ
ブジェクトが、時系列のストリームに従って配列された
複数の主オブジェクトと、主オブジェクトのいずれか一
つと置き換え可能な代替オブジェクトと、から構成さ
れ、代替オブジェクトが、予め設定された少なくとも一
つの判断基準に基づいて番組制作者側で作製されたもの
であり、主オブジェクトを一つのチャンネルを用いて時
系列のストリームに従って放送し、かつ、放送する主オ
ブジェクトと置き換え可能な代替オブジェクトが用意さ
れている場合に、該当する代替オブジェクトを対応する
主オブジェクトの放送タイミングに合わせて他のチャン
ネルを用いて放送し、主オブジェクトおよび代替オブジ
ェクトを受信して任意の容量のリングバッファに蓄積し
つつ、蓄積した主オブジェクトを時系列のストリームに
従って順次用いることによってコンテンツを再生し、視
聴者が予め設定されている少なくとも一つの判断基準の
中から好みの判断基準を選択した場合に、判断基準に該
当する代替オブジェクトを対応する主オブジェクトに置
き換えて用いることによってコンテンツを再生するた
め、1対多の関係で放送番組を配信する放送の場合であ
っても、たとえば人体に害を及ぼすような映像や青少年
に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映像に容易に置
き換えることができる。また、たとえば人体に害を及ぼ
すような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみ
を番組制作者側で用意された他の映像に置き換えるた
め、番組制作者側の意図を損なうことなく、ユーザが望
む方法で放送番組を視聴することができる。また、マル
チチャンネルで主オブジェクトおよび代替オブジェクト
が放送されるため、リアルタイム再生時においても、た
とえば人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強
すぎる映像の部分のみを番組制作者側で用意された他の
映像に容易に置き換えることができる。さらに、主オブ
ジェクトおよび代替オブジェクトを受信して任意の容量
のリングバッファに一旦蓄積するため、主オブジェクト
とこの主オブジェクトを置き換え可能な代替オブジェク
トとの再生時間が異なる場合であっても、リアルタイム
再生に近い形で代替オブジェクトを用いてコンテンツを
再生することが可能となる。その結果、番組制作者側に
おいても、再生時間を気にせず主オブジェクトと対応す
る代替オブジェクトを作成することが可能となる。
【0093】また、本発明の放送型配信方法(請求項
2)によれば、請求項1に記載の放送型配信方法におい
て、リングバッファの空き領域が不足した場合に、新た
に受信した主オブジェクトおよび代替オブジェクトのデ
ータ量を削減してリングバッファに蓄積することにした
ため、容量が少ないリングバッファを有する受信端末で
あっても、リングバッファの空き容量が不足して主オブ
ジェクトおよび代替オブジェクトを蓄積することができ
ないという事態の発生を防止することができる。
【0094】また、本発明の放送型配信方法(請求項
3)によれば、請求項1または2に記載の放送型配信方
法において、受信端末が、リングバッファの空き領域が
不足する場合であって、視聴者が予め設定されている少
なくとも一つの判断基準の中から好みの判断基準を選択
した場合に、判断基準に該当する代替オブジェクトをリ
ングバッファに蓄積し、対応する主オブジェクトをリン
グバッファに蓄積しないようにしたため、容量が少ない
リングバッファを有する受信端末であっても、リングバ
ッファの空き容量が不足して主オブジェクトおよび代替
オブジェクトを蓄積することができないという事態の発
生を防止することができる。
【0095】また、本発明の放送型配信方法(請求項
4)によれば、請求項1に記載の放送型配信方法におい
て、受信端末が、視聴者によって指定された代替オブジ
ェクトをリングバッファに蓄積しないようにすることが
可能であり、指定が、予め設定されている少なくとも一
つの判断基準の中から好みの判断基準を選択することに
よって行われることにしたため、容量が少ないリングバ
ッファを有する受信端末であっても、リングバッファの
空き容量が不足して主オブジェクトおよび代替オブジェ
クトを蓄積することができないという事態の発生を防止
することができる。
【0096】また、本発明の放送型配信方法(請求項
5)によれば、請求項1または4に記載の放送型配信方
法において、受信端末が、視聴者による指定により、主
オブジェクトおよび代替オブジェクトのデータ量を削減
してリングバッファに蓄積することにしたため、容量が
少ないリングバッファを有する受信端末であっても、リ
ングバッファの空き容量が不足して主オブジェクトおよ
び代替オブジェクトを蓄積することができないという事
態の発生を防止することができる。
【0097】また、本発明の放送型配信方法(請求項
6)によれば、請求項1〜5のいずれか一つに記載の放
送型配信方法において、コンテンツを構成するオブジェ
クトが、さらに、代替オブジェクトのいずれか一つと置
き換え可能であって、主オブジェクトのみを用いた場合
のコンテンツの再生時間と代替オブジェクトのみまたは
主オブジェクトと共に代替オブジェクトを用いた場合の
コンテンツの再生時間とのずれを一定時間に収めるため
の代・代替オブジェクトを含み、代・代替オブジェクト
を対応する代替オブジェクトの放送タイミングに合わせ
て他のチャンネルを用いて放送し、代替オブジェクトの
みまたは主オブジェクトと共に代替オブジェクトを用い
てコンテンツを再生している際に、主オブジェクトのみ
を用いた場合のコンテンツの再生時間とのずれが一定範
囲を超えた場合、代・代替オブジェクトを再生して再生
時間のずれを調整することにしたことにより、主オブジ
ェクトとこの主オブジェクトを置き換え可能な代替オブ
ジェクトとの再生時間が異なる場合であっても、主オブ
ジェクトのみを用いた場合のコンテンツの再生時間と代
替オブジェクトのみまたは主オブジェクトと共に代替オ
ブジェクトを用いた場合のコンテンツの再生時間とのず
れを一定時間に収めることができるため、リアルタイム
再生に対応することが可能となる。
【0098】さらに、本発明のコンピュータ読み取り可
能な記録媒体(請求項7)によれば、請求項1〜6のい
ずれか一つに記載の放送型配信方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録したため、このプログ
ラムをコンピュータに実行させることにより、1対多の
関係で放送番組を配信する放送の場合であっても、人体
に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像
の部分のみを他の映像に容易に置き換えることができ
る。また、主オブジェクトおよび代替オブジェクトを受
信して任意の容量のリングバッファに一旦蓄積するよう
にコンピュータを制御できるため、主オブジェクトとこ
の主オブジェクトを置き換え可能な代替オブジェクトと
の再生時間が異なる場合であっても、リアルタイム再生
に近い形で代替オブジェクトを用いてコンテンツを再生
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法を
実現するためのシステムの一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法を
実現するための利用者サイトの概略構成を示す構成図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて用いられるビデオコンテンツの論理的データ構造
の一例を示す説明図である。
【図4】図3に示したビデオコンテンツの論理的データ
構造を他の形態で示した説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて用いられるビデオデータの構造の一例を示す説明
図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、マルチチャンネルを用いた代替シーンを含むコ
ンテンツの配信方法の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、シングルチャンネルを用いた代替シーンを含む
コンテンツの配信方法の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、ビデオコンテンツのリアルタイム再生処理の概
略を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、バッファにシーンおよび代替シーンを蓄積する
様子を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、シーンの選択処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、(a)および(b)はシーンの選択処理の説
明図である。
【図12】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、シーン置換処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、対応するシーンに代えて代替シーンを表示し
た様子を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、シーンの選択処理の他の例を示す説明図であ
る。
【図15】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファの空き領域不足を通知する表示の一
例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファの空き領域不足を解消するための処
理を選択するメニュー画面の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファの空き領域不足を解消する処理を説
明するための説明図である。
【図18】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファの空き領域不足を解消する処理を説
明するための説明図である。
【図19】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファ中のビデオコンテンツ領域が所定の
閾値以下になった場合に表示される警告の一例を示す説
明図である。
【図20】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファ中のビデオコンテンツ領域が所定の
閾値以下になった場合に関連情報を再生している様子の
一例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、バッファ中のビデオコンテンツ領域が所定の
閾値以下になった場合に別番組に切り替える処理を行っ
た際の処理の一例を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態2に係る放送型配信方法
において用いられる代・代替シーンを説明するための説
明図である。
【符号の説明】 100 放送局 111〜115 利用者サイト 120 衛星 201 受信アンテナ 202 信号処理部 203 メモリ 204 問合せ作成モジュール 205 再構成検索処理モジュール 206 データマネージャ 207 ファイルマネージャ 208 モニタ 209 メソッドおよびビューテンプレートデータベー
ス 400 ビデオ 401 タイムポインター 402 シーン 403 属性 404,408 音声 405,409 映像 406,410 説明 407 代替シーン 501 ニュース番組 502 記事 1100 表示画面 1101 シーン選択画面 1600 メニュー画面 2200 代・代替シーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯沢 篤志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平9−46305(JP,A) 「マルチメディアを目指すMPEG− 4標準化動向」映像情報メディア学会 誌,Vol.51,No.12,pp.1957 −2003 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/025 - 7/088

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送番組であるコンテンツを構造化し、
    かつ、オブジェクト化して放送により配信する放送局
    と、前記放送局から放送により配信されたコンテンツを
    受信して再生する複数の受信端末と、を用いて実行され
    る放送型配信方法において、 前記コンテンツを構成するオブジェクトは、時系列のス
    トリームに従って配列された複数の主オブジェクトと、
    前記主オブジェクトのいずれか一つと置き換え可能な代
    替オブジェクトと、から構成され、前記代替オブジェク
    トは、予め設定された少なくとも一つの判断基準に基づ
    いて番組制作者側で作製されたものであり、 前記放送局は、前記主オブジェクトを一つのチャンネル
    を用いて時系列のストリームに従って放送し、かつ、放
    送する前記主オブジェクトと置き換え可能な代替オブジ
    ェクトが用意されている場合に、該当する代替オブジェ
    クトを対応する前記主オブジェクトの放送タイミングに
    合わせて他のチャンネルを用いて放送し、 前記受信端末は、前記主オブジェクトおよび代替オブジ
    ェクトを受信して任意の容量のリングバッファに蓄積し
    つつ、蓄積した前記主オブジェクトを前記時系列のスト
    リームに従って順次用いることによって前記コンテンツ
    を再生し、視聴者が前記予め設定されている少なくとも
    一つの判断基準の中から好みの判断基準を選択した場合
    に、前記判断基準に該当する代替オブジェクトを対応す
    る前記主オブジェクトに置き換えて用いることによって
    前記コンテンツを再生することを特徴とする放送型配信
    方法。
  2. 【請求項2】 前記受信端末は、前記リングバッファの
    空き領域が不足した場合に、新たに受信した前記主オブ
    ジェクトおよび代替オブジェクトのデータ量を削減して
    前記リングバッファに蓄積することを特徴とする請求項
    1に記載の放送型配信方法。
  3. 【請求項3】 前記受信端末は、前記リングバッファの
    空き領域が不足する場合であって、視聴者が前記予め設
    定されている少なくとも一つの判断基準の中から好みの
    判断基準を選択した場合に、前記判断基準に該当する代
    替オブジェクトを前記リングバッファに蓄積し、対応す
    る前記主オブジェクトを前記リングバッファに蓄積しな
    いようにすることを特徴とする請求項1または2に記載
    の放送型配信方法。
  4. 【請求項4】 前記受信端末は、視聴者によって指定さ
    れた前記代替オブジェクトを前記リングバッファに蓄積
    しないようにすることが可能であり、 前記指定は、前記予め設定されている少なくとも一つの
    判断基準の中から好みの判断基準を選択することによっ
    て行われることを特徴とする請求項1に記載の放送型配
    信方法。
  5. 【請求項5】 前記受信端末は、視聴者による指定によ
    り、前記主オブジェクトおよび代替オブジェクトのデー
    タ量を削減して前記リングバッファに蓄積することを特
    徴とする請求項1または4に記載の放送型配信方法。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツを構成するオブジェクト
    は、さらに、前記代替オブジェクトのいずれか一つと置
    き換え可能であって、前記主オブジェクトのみを用いた
    場合の前記コンテンツの再生時間と前記代替オブジェク
    トのみまたは前記主オブジェクトと共に前記代替オブジ
    ェクトを用いた場合の前記コンテンツの再生時間とのず
    れを一定時間に収めるための代・代替オブジェクトを含
    み、 前記放送局は、さらに、前記代・代替オブジェクトを対
    応する前記代替オブジェクトの放送タイミングに合わせ
    て他のチャンネルを用いて放送し、 前記受信端末は、前記代替オブジェクトのみまたは前記
    主オブジェクトと共に前記代替オブジェクトを用いて前
    記コンテンツを再生している際に、前記主オブジェクト
    のみを用いた場合の前記コンテンツの再生時間とのずれ
    が一定範囲を超えた場合、前記代・代替オブジェクトを
    再生して前記再生時間のずれを調整することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか一つに記載の放送型配信方
    法。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6のいずれか一つに記載
    の放送型配信方法をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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