JP3484085B2 - 放送型配信方法,その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体,およびコンテンツサーバ - Google Patents

放送型配信方法,その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体,およびコンテンツサーバ

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JP3484085B2
JP3484085B2 JP33556098A JP33556098A JP3484085B2 JP 3484085 B2 JP3484085 B2 JP 3484085B2 JP 33556098 A JP33556098 A JP 33556098A JP 33556098 A JP33556098 A JP 33556098A JP 3484085 B2 JP3484085 B2 JP 3484085B2
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送局から視聴者
に対し、1対多の関係でビデオコンテンツ(放送番組)
を放送により配信する放送型配信方法に関し、より詳細
には、1対多の関係で放送により配信されるビデオコン
テンツをユーザが望む方法で視聴することができるよう
にした放送型配信方法、その方法をコンピュータに実行
させるためのプログラム、ビデオコンテンツを記録した
コンピュータ読み取り可能なビデオコンテンツデータ、
放送型配信装置、および放送型配信の受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の放送番組は、映像や音声を時系列
に並べた一つのビデオストリームのみから構成されてい
る。そして、従来の放送においては、放送局からこのよ
うなストリーム状の放送番組が放送され、例えばテレビ
受像機等において、この放送番組をリアルタイムで受信
して視聴するという形態がほとんどであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放送番組は映像や音声を時系列に並べた一つのビデ
オストリームのみから構成されているため、ユーザは放
送局から放送された放送番組をそのまま視聴するしかな
く、ユーザが望む方法で放送番組を視聴することができ
ず不便な点があるという問題点があった。このことは、
放送が放送局から複数の視聴者に1対多の関係で番組を
配信するものであるため、視聴者の好みに合わせてイン
タラクティブに番組を構成し直して配信するという性質
のものではないという点に基づくものである。
【0004】したがって、例えば、人体に害を及ぼすよ
うな映像や青少年に刺激が強すぎる映像は見たくない、
または見せたくないという場合、そのようなシーンが番
組中のどこに含まれているかは番組を見なければわから
ないため、そのようなシーンを含む番組自体を「見な
い」・「見せない」という選択しかできなかった。ま
た、番組中のあるシーンを別な角度で見たいという場合
であっても、放送番組は映像や音声を時系列に並べた一
つのビデオストリームのみから構成されているため、そ
のような視聴者の要求に応えることは不可能であった。
【0005】一方、上記問題点を解決するために、放送
された放送番組を一度も視聴することなく、視聴者側で
自由に内容を作り変えることができるようにしてしまう
と、番組制作者側の意図が損なわれてしまうという問題
もある。
【0006】加えて、視聴者の好みに合わせてインタラ
クティブに番組を構成し直して配信するというものでは
ないという放送の性質上、放送番組そのものだけでな
く、コマーシャルについても以下のような問題点があ
る。第1に、上述した放送番組の場合と同様に、コマー
シャルにも人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激
が強すぎるシーンが含まれているものがあるという点で
ある。特に、視聴者はどのようなコマーシャルが流され
るのか知ることができないため、このようなコマーシャ
ルであってもそのまま視聴するしか方法がなかった。
【0007】また、第2に、上記放送の性質上、視聴者
(ユーザ)の性別、年齢、趣味等の条件や天候の変化に
合わせて異なるコマーシャルを配信することは不可能で
あった。具体的には、ある番組のスポンサーが複数の製
品を販売していて複数のコマーシャルを有している場合
であっても、放送により配信されるコマーシャルは1種
類であるため、視聴者に合わせてコマーシャルを変更す
ることはできなかった。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、1対多の関係で放送番組およびコマーシャルを配信
する放送の場合であっても、ユーザが望む方法で放送番
組およびコマーシャルを視聴することができるようにす
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、1対多の関係で放送番組およびコマーシャル
を配信する放送の場合であっても、例えば、人体に害を
及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分
のみを他の映像に容易に置き換えることができるように
することを目的とする。
【0010】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、番組制作者側の意図を損なうことなく、ユー
ザが望む方法で放送番組およびコマーシャルを視聴する
ことができるようにすることを目的とする。
【0011】さらに、本発明は上記に鑑みてなされたも
のであって、性別、年齢、趣味等の条件や天候の変化に
合わせてユーザ毎に異なるコマーシャルを視聴できるよ
うにすることにより、ユーザが望むコマーシャルを視聴
できるようにすると共に、効果的な広告活動を行うこと
を可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の放送型配信方法は、放送番組であるコン
テンツを構造化し、かつ、オブジェクト化して放送によ
りコンテンツサーバを介して放送元から受信側に配信す
る放送型配信方法であって、前記コンテンツは、時系列
のストリームにおいて同時間帯に使用可能な複数の代替
オブジェクトを有し、前記複数の代替オブジェクトは、
予め設定された少なくとも一つの判断基準に基づいて番
組制作者側で作成したものであり、前記受信側で、前記
予め設定されている少なくとも一つの判断基準の中から
一つの判断基準が選択されて前記コンテンツサーバに送
信される選択送信ステップと、前記放送元が前記コンテ
ンツを前記コンテンツサーバに送信するコンテンツサー
バへの送信ステップと、前記コンテンツサーバが、前記
選択送信ステップにおいて送信された前記一つの判断基
準に該当する代替オブジェクトを用いて前記時系列のス
トリームを再構成する再構成ステップと、前記コンテン
ツサーバが、前記再構成ステップにおいて再構成された
前記時系列のストリームを、前記受信側に送信する送信
ステップと、前記受信側が、前記送信ステップにおいて
送信された前記再構成された時系列のストリームを再生
する再生ステップと、を含むものである。
【0013】また、請求項2の放送型配信方法は、放送
番組であるコンテンツを構造化し、かつ、オブジェクト
化すると共に、前記放送番組の間およびその途中で放送
されるコマーシャルをオブジェクト化して放送によりコ
ンテンツサーバを介して放送元から受信側に配信する放
送型配信方法であって、前記コンテンツおよびコマーシ
ャルは、時系列のストリームにおいて同時間帯に使用可
能な複数の代替オブジェクトをそれぞれ有し、前記複数
の代替オブジェクトは、予め設定された少なくとも一つ
の判断基準に基づいて番組制作者側で作成したものであ
り、前記受信側で、前記予め設定されている少なくとも
一つの判断基準の中から一つの判断基準が選択されて前
記コンテンツサーバに送信される選択送信ステップと、
前記放送元が前記コンテンツおよびコマーシャルを前記
コンテンツサーバに送信するコンテンツサーバへの送信
ステップと、前記コンテンツサーバが、前記選択送信ス
テップにおいて送信された前記判断基準に該当する代替
オブジェクトを用いて前記時系列のストリームを再構成
する再構成ステップと、前記コンテンツサーバが、前記
再構成ステップにおいて再構成された前記時系列のスト
リームを、前記受信側に送信する送信ステップと、前記
受信側が、送信された前記再構成された時系列のストリ
ームを再生する再生ステップと、を含むものである。
【0014】また、請求項3の放送型配信方法は、請求
項1または2に記載の放送型配信方法において、前記代
替オブジェクトは、一つの主オブジェクトおよび少なく
とも一つの副オブジェクトからなり、前記再生ステップ
は、前記受信側で前記判断基準の選択が行われない限
り、前記主オブジェクトが再生されるものである。
【0015】また、請求項4の放送型配信方法は、請求
項3に記載の放送型配信方法において、前記コンテン
ツ、または前記コンテンツおよびコマーシャルの配信
は、シングルチャンネルであり、前記送信ステップは、
前記放送元、前記コンテンツ、または前記コンテンツ
およびコマーシャルを、前記主オブジェクトを用いた時
系列のストリームを放送した後、前記副オブジェクトを
続けて放送することによって配信するものである。
【0016】また、請求項5の放送型配信方法は、請求
項4に記載の放送型配信方法において、前記再生ステッ
プが、前記受信側は、リアルタイム再生の場合に、前記
主オブジェクトを用いた時系列のストリームを再生し、
前記判断基準が選択されて再生する場合に、前記コンテ
ンツ、または前記コンテンツおよびコマーシャルの全て
のオブジェクトを一旦蓄積した後、選択された判断基準
に基づいて、前記主オブジェクトに代えて該当する副オ
ブジェクトを用いた再生を行うものである。
【0017】また、請求項6の放送型配信方法は、請求
項3に記載の放送型配信方法において、前記コンテン
ツ、または前記コンテンツおよびコマーシャルの配信
は、マルチチャンネルであり、前記送信ステップは、
記放送元、前記コンテンツ、または前記コンテンツお
よびコマーシャルを、前記主オブジェクトを用いた時系
列のストリームを一つのチャンネルを用いて放送し、前
記副オブジェクトを他のチャンネルを用いて放送するこ
とによって配信するものである。
【0018】また、請求項7の放送型配信方法は、請求
項6に記載の放送型配信方法において、前記再生ステッ
プは、受信側が前記判断基準を選択して再生する場合
に、選択された判断基準に基づいて、前記主オブジェク
トに代えて該当する代替オブジェクトを用いた再生を行
うものである。
【0019】また、請求項8の放送型配信方法は、請求
項1〜7のいずれか一つに記載の放送型配信方法におい
て、前記再生ステップが、前記受信側において前記判断
基準を選択した場合に、番組制作者側で作成した代替オ
ブジェクトに代えて、受信側に予め用意されている代替
オブジェクトまたは受信側で生成した代替オブジェクト
を用いるものである。
【0020】また、請求項9の放送型配信方法は、放送
番組であるコンテンツを構造化し、かつ、オブジェクト
化して放送によりコンテンツサーバを介して放送元から
受信側に配信する放送型配信方法であって、前記コンテ
ンツを構成する全てまたは一部のオブジェクトは、予め
設定した少なくとも一つの判断基準に基づいて作成した
パラメータを有し、前記受信側で前記パラメータの中か
ら特定のパラメータが選択されて前記コンテンツサーバ
に送信される選択送信ステップと、前記放送元が前記コ
ンテンツを前記コンテンツサーバに送信するコンテンツ
サーバへの送信ステップと、前記コンテンツサーバが、
前記選択送信ステップにおいて送信された該当するパラ
メータを有するオブジェクトに代えて、受信側に予め準
備されている代替オブジェクトまたは受信側で生成した
代替オブジェクトを再生するよう指示して前記コンテン
ツを再構成する再構成ステップと、前記コンテンツサー
バが、前記再構成ステップにおいて再構成された前記コ
ンテンツを前記受信側に送信する送信ステップと、前記
受信側が、前記送信ステップにおいて送信され、前記コ
ンテンツを指示された前記代替オブジェクトを用いて前
記コンテンツを再生する再生ステップと、を含むもので
ある。
【0021】また、請求項10の放送型配信方法は、放
送番組であるコンテンツを構造化し、かつ、オブジェク
ト化して放送によりコンテンツサーバを介して放送元か
ら受信側に配信する放送型配信方法であって、前記受信
側で予め設定されている少なくとも一つの判断基準の中
から一つの判断基準が選択されて前記コンテンツサーバ
に送信される選択送信ステップと、前記放送元が前記コ
ンテンツを前記コンテンツサーバに送信するコンテンツ
サーバへの送信ステップと、前記コンテンツサーバは、
前記コンテンツを構成するオブジェクトの特性を検出
し、検出した特性が、前記選択送信ステップにおいて送
信された前記選択された判断基準に該当するか否かを判
定し、前記選択された判断基準に該当する特性を有した
オブジェクトを予め用意された代替オブジェクトに置き
換える再構成ステップと、前記再構成ステップにおいて
再構成された前記オブジェクトを前記受信側に送信する
送信ステップと、前記受信側が、前記送信ステップにお
いて送信された前記代替オブジェクトを含む複数のオブ
ジェクトを用いて時系列のストリームを再生する再生ス
テップとを、含むものである。
【0022】また、請求項11の放送型配信方法は、請
求項10に記載の放送型配信方法において、前記再構成
ステップが、前記検出したオブジェクトの特性をパラメ
ータとして該当するオブジェクトに付加するパラメータ
付加ステップを、さらに、含むものである。
【0023】また、請求項12の放送型配信方法は、請
求項10または11に記載の放送型配信方法において、
前記代替オブジェクトは、番組制作者側で予め作成され
た前記コンテンツ中の代替オブジェクト、前記受信側に
予め用意されている代替オブジェクトまたは前記受信側
で生成した代替オブジェクトであるものである。
【0024】また、請求項13の放送型配信方法は、放
送番組の間およびその途中で放送されるコマーシャルを
オブジェクト化して放送によりコンテンツサーバを介し
て放送元から受信側に配信する放送型配信方法であっ
て、前記コマーシャルは、時系列のストリームにおいて
同時間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを有し、
前記複数の代替オブジェクトは、視聴者の個人的な情報
を特定するための複数の項目からなる視聴者情報に基づ
いてコマーシャルの制作者側で作成したものであり、前
記受信側で前記視聴者情報の各項目に情報を設定されて
前記コンテンツサーバに送信される設定送信ステップ
と、前記放送元が前記コマーシャルを前記コンテンツサ
ーバに送信するコンテンツサーバへの送信ステップと、
前記設定送信ステップにおいて設定された情報に該当す
る代替オブジェクトを用いて前記コンテンツサーバから
送信される前記時系列のストリームを再生する再生ステ
ップと、を含むものである。
【0025】また、請求項14の放送型配信方法は、請
求項13に記載の放送型配信方法において、前記代替オ
ブジェクトは、一つの主オブジェクトおよび少なくとも
一つの副オブジェクトからなり、前記再生ステップは、
前記受信側で前記視聴者情報の各項目に情報の設定が前
記設定送信ステップにおいて行なわれていない場合また
は設定された情報に該当する代替オブジェクトが存在し
ない場合、前記主オブジェクトが再生されるものであ
る。
【0026】また、請求項15の放送型配信方法は、請
求項14に記載の放送型配信方法において、前記コマー
シャルの配信は、シングルチャンネルであり、前記コマ
ーシャルは、前記主オブジェクトを用いた時系列のスト
リームを放送した後、前記副オブジェクトを続けて放送
することによって配信されるものである。
【0027】また、請求項16の放送型配信方法は、請
求項15に記載の放送型配信方法において、前記再生ス
テップが、前記受信側は、リアルタイム再生の場合に、
前記主オブジェクトを用いた時系列のストリームを再生
し、前記視聴者情報の各項目に情報を設定して再生する
場合に、前記コマーシャルの全てのオブジェクトを一旦
蓄積した後、前記各項目に設定した情報に基づいて、前
記主オブジェクトに代えて該当する代替オブジェクトを
用いた再生を行うものである。
【0028】また、請求項17の放送型配信方法は、請
求項14に記載の放送型配信方法において、前記コマー
シャルの配信は、マルチチャンネルであり、前記コマー
シャルは、前記主オブジェクトを用いた時系列のストリ
ームを一つのチャンネルを用いて放送し、前記副オブジ
ェクトを他のチャンネルを用いて放送することによって
配信されるものである。
【0029】また、請求項18の放送型配信方法は、請
求項17に記載の放送型配信方法において、前記再生ス
テップが、前記設定送信ステップにおいて前記視聴者情
報の各項目に情報を設定して再生する場合に、前記各項
目に設定した情報に基づいて、前記主オブジェクトに代
えて該当する副オブジェクトを用いた再生を行うもので
ある。
【0030】また、請求項19の放送型配信方法は、放
送番組の間およびその途中で放送されるコマーシャルを
オブジェクト化して放送により配信側からコンテンツサ
ーバを介して受信側に配信する放送型配信方法であっ
て、前記コマーシャルは、時系列のストリームにおいて
同時間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを有し、
前記複数の代替オブジェクトは、予め設定された少なく
とも一つの判断基準に基づいてコマーシャルの制作者側
で作成したものであり、前記配信側で前記判断基準を示
す判断基準情報を、前記受信側に放送により配信する基
準配信ステップと、前記基準配信ステップにおいて前記
受信側に配信された前記判断基準情報から判断基準を選
択する基準選択ステップと、前記基準選択ステップにお
いて選択し選択された前記判断基準を前記コンテンツサ
ーバに送信する選択送信ステップと、前記コンテンツサ
ーバが、前記選択送信ステップにおいて受信した判断基
準の内容に該当する代替オブジェクトを用いて前記時系
列のストリームを再生する再生ステップと、を含むもの
である。
【0031】また、請求項20の放送型配信方法は、請
求項19に記載の放送型配信方法において、前記代替オ
ブジェクトは、一つの主オブジェクトおよび少なくとも
一つの副オブジェクトからなり、前記再生ステップは、
前記受信側で前記判断基準情報を受信していない場合ま
たは受信した判断基準情報の内容に該当する代替オブジ
ェクトが存在しない場合、前記主オブジェクトが再生さ
れるものである。
【0032】また、請求項21の放送型配信方法は、請
求項20に記載の放送型配信方法において、前記コマー
シャルの配信は、シングルチャンネルであり、前記コマ
ーシャルは、前記主オブジェクトを用いた時系列のスト
リームを放送した後、前記副オブジェクトを続けて放送
することによって配信されるものである。
【0033】また、請求項22の放送型配信方法は、請
求項21に記載の放送型配信方法において、前記再生ス
テップが、前記受信側は、リアルタイム再生の場合に、
前記主オブジェクトを用いた時系列のストリームを再生
し、前記判断基準情報を利用して再生する場合に、前記
コマーシャルの全てのオブジェクトを一旦蓄積した後、
受信した判断基準情報に基づいて、前記主オブジェクト
に代えて該当する副オブジェクトを用いた再生を行うも
のである。
【0034】また、請求項23の放送型配信方法は、請
求項20に記載の放送型配信方法において、前記コマー
シャルの配信は、マルチチャンネルであり、前記コマー
シャルは、前記主オブジェクトを用いた時系列のストリ
ームを一つのチャンネルを用いて放送し、前記副オブジ
ェクトを他のチャンネルを用いて放送することによって
配信されるものである。
【0035】また、請求項24の放送型配信方法は、請
求項23に記載の放送型配信方法において、前記再生ス
テップが、前記判断基準情報を利用して再生する場合
に、受信した判断基準情報の内容に基づいて、前記主オ
ブジェクトに代えて該当する副オブジェクトを用いた再
生を行うものである。
【0036】また、請求項25のプログラムは、前記請
求項1〜24のいずれか一つに記載の放送型配信方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体
である。
【0037】また、請求項2コンテンツサーバは、
構造化され、かつ、オブジェクト化され、少なくとも一
つの判断基準に基づいて、主オブジェクトと同時間帯に
使用可能に予め設定された副オブジェクトを有するコン
テンツからなる時系列のストリームを、放送装置からの
送信により受信し、受信した前記時系列のストリームを
受信装置に配信するコンテンツサーバであって、前記予
め設定されている少なくとも一つの判断基準の中から前
記受信装置によって選択された判断基準の信号を受信す
る受信手段と、受信した前記選択された判断基準の信号
に該当するオブジェクトを前記コンテンツの中から選択
する選択手段と、前記選択手段によって選択されたオブ
ジェクトによって前記時系列のストリームを再構成する
再構成手段と、前記再構成手段によって再構成された前
記時系列のストリームを前記受信装置に送信する送信手
段と、を、備えたものである。
【0038】また、請求項2コンテンツサーバは、
構造化され、かつ、オブジェクト化され、少なくとも一
つの判断基準に基づいて、主オブジェクトと同時間帯に
使用可能に予め設定された副オブジェクトを有する放送
番組であるコンテンツ、ならびに、前記放送番組の間お
よび途中で放送されるコマーシャルからなる時系列のス
トリームを、放送装置からの放送により受信し、受信し
た前記時系列のストリームを受信装置に配信するコンテ
ンツサーバであって、前記予め設定されている少なくと
も一つの判断基準の中から前記受信装置によって選択さ
れた判断基準の信号を受信する受信手段と、受信した前
記選択された判断基準の信号に該当するオブジェクトを
前記コンテンツおよび前記コマーシャルの中から選択す
る選択手段と、前記選択手段によって選択されたオブジ
ェクトによって前記時系列のストリームを再構成する再
構成手段と、前記再構成手段によって再構成された前記
時系列のストリームを前記受信装置に送信する送信手段
と、を備えたものである。
【0039】また、請求項2コンテンツサーバは、
請求項2または2に記載のコンテンツサーバにおい
て、前記放送装置、前記コンテンツ、または前記コン
テンツおよびコマーシャルの配信をシングルチャンネル
として配信し、かつ、前記放送装置は、前記コンテン
ツ、または前記コンテンツおよびコマーシャルを、前記
主オブジェクトを用いた時系列のストリームを送信した
後、前記副オブジェクトを続けて送信することによって
放送するものである。
【0040】また、請求項29コンテンツサーバは、
請求項2または2に記載のコンテンツサーバにおい
て、前記放送装置は、前記コンテンツ、または前記コン
テンツおよびコマーシャルの配信をマルチチャンネルと
して配信し、かつ、前記放送装置は、前記コンテンツ、
または前記コンテンツおよびコマーシャルを、前記主オ
ブジェクトを用いた時系列のストリームを一つのチャン
ネルを用いて送信し、前記副オブジェクトを他のチャン
ネルを用いて送信することによって放送するものであ
る。
【0041】また、請求項3コンテンツサーバは、
放送装置からの放送番組の間およびその途中で放送さ
れ、構造化され、かつ、オブジェクト化され、少なくと
も一つの判断基準に基づいて、主オブジェクトと同時間
帯に使用可能に予め設定された副オブジェクトを有する
コマーシャルを、前記放送装置からの放送により受信
し、受信装置に配信するコンテンツサーバであって、前
記受信装置に対して、前記受信装置によって選択し指定
される前記判断基準を示す判断基準情報を配信する基準
情報配信手段と、前記受信装置によって選択し指定され
た前記判断基準を受信し受信した前記判断基準の内容に
該当するオブジェクトを選択して前記コマーシャルを再
構成する再構成手段と、前記再構成手段によって再構成
された前記コマーシャルを前記受信装置に送信する送信
手段と、を備えたものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放送型配信方法、
その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および
ビデオコンテンツを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体の実施の形態について、添付の図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0043】〔実施の形態1〕 実施の形態1に係る放送型配信方法について、 1.システム構成 2.データ構造 3.具体的処理内容 4.効果 の順で説明する。
【0044】1.システム構成 図1は、実施の形態1に係る放送型配信方法を実現する
ためのシステムの一例を示す概略構成図である。図1に
示すように、実施の形態1に係るシステムは、番組制作
者側で制作されたビデオコンテンツを放送により配信す
るための放送局100と、放送局100から配信された
ビデオコンテンツを受信して蓄積するための複数のコン
テンツサーバ110、111と、放送局100から配信
されたコンテンツを受信し、リアルタイムでまたは蓄積
した後に視聴し、またはコンテンツサーバ110、11
1に蓄積されたビデオコンテンツを通信回線140を介
して受信して視聴するための複数の利用者サイト121
〜126と、から構成されている。
【0045】図1に示したシステムにおいて、ユーザ
は、放送により配信されたビデオコンテンツを利用者サ
イトにおいて以下の3つの方法で視聴することができ
る。 (1)利用者サイトでビデオコンテンツをリアルタイム
で受信しながら視聴(録画)する。 (2)利用者サイトに蓄積されたビデオコンテンツを視
聴する。 (3)コンテンツサーバ110に蓄積されたビデオコン
テンツを視聴する。
【0046】以下の説明において、(1)の方法を「リ
アルタイム再生」と、(2)および(3)の方法を「蓄
積再生」と定義することにする。
【0047】なお、図1において、放送局100は、ビ
デオコンテンツを配信することが可能であれば、衛星1
30、地上波等のいかなる配信方法を用いてビデオコン
テンツを配信しても良い。
【0048】図2は、コンテンツサーバおよび利用者サ
イトの概略構成を示す構成図である。ここでは、例とし
て、コンテンツサーバ110および利用者サイト121
の構成を示し、以下では説明の便宜上、図2に示したコ
ンテンツサーバ110および利用者サイト121を中心
にして実施の形態1に係る放送型配信方法を説明するこ
とにする。
【0049】コンテンツサーバ110は、情報放送のイ
ンフラの一部として管理される。このコンテンツサーバ
110を用意することにより、利用者サイト121によ
るビデオコンテンツの蓄積を補完すると共に、複数の利
用者サイト121〜126においてビデオコンテンツの
共有化を図ることが可能となる。
【0050】コンテンツサーバ110は、放送局100
から配信されたビデオコンテンツを蓄積するコンテンツ
データベース200と、後述するビデオコンテンツの再
構成処理の際に用いるメソッドおよびビューテンプレー
トを記憶したメソッドおよびビューテンプレートデータ
ベース203と、利用者サイト121からの問合せに基
づいてコンテンツデータベース200に蓄積されている
ビデオコンテンツを再構成し、再構成したビデオコンテ
ンツを利用者サイト121に送信する再構成検索処理モ
ジュール204と、コンテンツデータベース200を管
理するデータマネージャ205およびファイルマネージ
ャ206と、を備えている。
【0051】図2に示すように、コンテンツデータベー
ス200は、素材データベース201および付加情報デ
ータベース202で構成されている。素材データベース
201は、ビデオコンテンツの素材となるビデオストリ
ームの実体を管理するためのデータベースであり、付加
情報データベース202は、ビデオコンテンツに関連し
た付加的な情報を管理するデータベースである。付加情
報データベース202で管理される付加情報とは、例え
ば、ビデオコンテンツがサッカー中継を内容とするよう
な場合に、試合を行なう各チームの情報やメンバーの情
報等を意味する。
【0052】素材データベース201では、ビデオコン
テンツとして、例えば放送同録ビデオ、放送番組ビデオ
および元素材ビデオが管理される。放送同録ビデオと
は、放送局100から放送により配信されたコンテンツ
をそのまま録画したビデオであり、CMや提供等の情報
を含むものである。放送番組ビデオとは、放送番組とし
て放送するために制作された完成品ビデオであり、CM
や提供情報等が挿入されていないものである。元素材ビ
デオとは、番組制作のための素材となるビデオであり、
例えば、野球・サッカー・オリンピック等の中継映像で
あって、各種の取材等により作成されたビデオ等が該当
する。
【0053】なお、放送同録ビデオ、放送番組ビデオお
よび元素材ビデオの3種類のコンテンツ素材は、それぞ
れ使用目的が異なり、データ構造もそれぞれ異なる。そ
こで、それぞれのコンテンツ素材に共通するビデオ部分
のスキーマについては、図3に示すように共有する構造
をとることにする。
【0054】上記放送番組ビデオおよび元素材ビデオ
は、放送局100からコンテンツサーバ110のみを対
象として放送により配信されるものとする。一方、後述
する利用者サイト121に対しては、放送番組ビデオに
CMや提供等の情報を含めたものが放送により配信され
る。
【0055】また、利用者サイト121は、放送局10
0から放送により配信されたビデオコンテンツ(放送番
組ビデオにCMや提供等の情報を含むもの)をそのまま
録画したビデオ(放送同録ビデオ)や、再構成後のビデ
オコンテンツを蓄積するための番組データベース211
を有したホームサーバ210と、コンテンツサーバ11
0のコンテンツデータベース200またはホームサーバ
210の番組データベース211に蓄積されているビデ
オコンテンツに対する再構成の問合せを行う問合せ作成
モジュール212と、問合せ作成モジュール212から
の問合せに基づいて番組データベース211に蓄積され
ているビデオコンテンツの再構成処理を行う再構成検索
処理モジュール213と、番組データベース211を管
理するデータマネージャ214およびファイルマネージ
ャ215と、ビデオコンテンツを視聴するためのモニタ
216と、を備えている。
【0056】利用者サイト121におけるモニタ216
としては、例えばテレビが該当し、図示しないリモコ
ン、キーボードおよびマウス(以下、まとめて「リモコ
ン」と記述する)でコンテンツの表示方法の指定、各種
メニューの表示指示、表示されたメニューから任意の項
目を選択する処理等をユーザが行うことが可能なもので
あればいかなるものであっても良い。
【0057】また、放送局100から放送により配信さ
れるビデオコンテンツに、ビデオコンテンツを所望のカ
テゴリに分類したカテゴリ情報を含ませるようにするこ
とにより、利用者サイト121において、放送により配
信されたビデオコンテンツを選択的に受信することがで
きる。
【0058】2.データ構造 本発明においては、ビデオコンテンツ(放送番組)を構
成する映像や音声等が構造化され、かつ、オブジェクト
化されて放送により配信される。図4は、実施の形態1
に係る放送型配信方法において用いられるビデオコンテ
ンツの論理的データ構造の一例を示す説明図である。な
お、ビデオの階層化構造の標準についてはその補助信号
やインデックスの付け方を含めて現在各種の議論がなさ
れている状況である。このような状況に鑑み、図4にお
いてはビデオストリームの骨格的部分のみをスキーマ表
現することにしている。
【0059】図4に示すように、一つのビデオ400に
対して複数のタイムポインター401をつけることがで
きる。タイムポインター401は、何らかのイベントに
対してつけられるものであって、番組制作者によるマニ
ュアル設定および画像解析ツールによる自動設定という
2種類の方法で設定することが可能である。タイムポイ
ンター401がどのようなイベントに対してつけられた
かについては、タイムポインターの属性として与えるこ
とが可能である。
【0060】一つのビデオ400は、複数のシーン40
2(主オブジェクト)で構成される。シーン402は開
始のタイムポインターと終了のタイムポインターを有し
ている。シーン402に対しては、その内容を示す属性
403を指定することができる。この属性403には、
番組制作者により値がつけられる。放送番組ビデオを制
作する際、元素材ビデオを編集して利用することが多
い。そのような引用元を示すためにシーン402の属性
403として、素材ビデオIDとシーンIDとが含まれ
ている。あるシーン402が他のビデオのあるシーンを
利用するものである場合、そのオリジナルのビデオID
とシーンIDとがこの属性403の属性値として設定さ
れる。また、この属性403に、対応するシーン402
の内容を示したタイトル、内容説明、番組のタイトル、
検索のためのキーワード等を含めることにしても良い。
【0061】シーン402は、音声404、映像405
および説明406を有している。音声404は、マルチ
リンガルに対応することができるように複数設定するこ
とができるようになっている。説明406は、シナリ
オ、字幕、目の不自由な人用の説明の記述等を設定する
ため、一つのシーン402に対して複数設定することが
できる。
【0062】シーン402は、自己参照型のconsist_o
fの関係になっている。よって、シーン402の区切り
方により、あるシーン402をさらに複数のシーン40
2に分割したり、あるシーン402をまとめて一つのシ
ーン402として定義することが可能である。ただし、
「時間的に連続し、かつ重複のない複数シーンの列のみ
をシーンとする」という制約を設けることにする。なぜ
なら、このようにシーンを利用することがほとんどであ
り、時間的に不連続なシーン列の集合を定義したい場
合、それはシーンとは異なる実体として定義する方が良
いと考えられるからである。例外として、ビデオの意味
的内容記述には不連続シーンの集合が必要となるかもし
れないが、このような意味的記述は応用に依存するため
ビデオ構造のスキーマではなく応用側のスキーマとすべ
きであると考えられる。また、ビデオデータは編集等の
作業で各種のアプリケーション・ビューにより見られる
場合が多いため、特定のビューにとらわれない柔軟な構
造にしておくべきであると考えられる。実際の応用にお
いて、シーンの区切り方は多様であるため、それは半構
造データとなる。
【0063】また、シーン402は、それぞれ複数の代
替シーン407を有することが可能である。各代替シー
ン407は、シーン402と同様に、音声408、映像
409および説明410、さらに図示しないが属性40
3を有する。
【0064】代替シーン407は、例えば、以下のよう
なものを有する実体である。 (1)1カメ、2カメ等の別カメラによる収録。 (2)刺激の強い暴力シーン、ポルノシーンなどをマイ
ルドな表現に変えたシーン。これは番組制作者によって
予め用意されるものである。 (3)閃光点滅等、生体に影響を与えると予想されるシ
ーンをマイルドな表現に変えたシーン。実施の形態1に
おいて、このシーンは、コンテンツサーバ110におい
てメソッドおよびビューテンプレートデータベース20
3中のメソッドを利用して自動的に生成されるものであ
る。ただし、番組制作者側で用意することにしても良
い。
【0065】なお、代替シーン407は、元のシーン4
02と時間的に一致していなくても良い。後述するよう
に、視聴者である利用者サイト121のユーザは、再構
成検索時に必要に応じて元のシーン402に代えて代替
シーン407を選択することができる。
【0066】また、図5は、図4に示したビデオコンテ
ンツの論理的データ構造を他の形態で示した説明図であ
る。この図5は、例としてニュース番組501の構造を
示したものであり、ニュース番組501は複数の記事5
02から構成されており、各記事502はそれぞれ複数
のシーン402から構成されている。また、特定のシー
ン402には複数の代替シーン407が用意されてい
る。なお、後述するように、シーン402が代替シーン
407を有する場合であっても、代替シーン407への
置換処理が選択されない限り、そのシーン402が再生
されることになる。
【0067】なお、ここで、オブジェクトという場合は
ビデオコンテンツを構成するシーン402、音声40
4、映像405、代替シーン407等のいずれかを意味
し、シーン402という場合は音声404、映像40
5、説明406等を含むビデオストリームの一場面を意
味するものとする。また、図5に示した矢印503は、
ビデオコンテンツを構成する各オブジェクトの関係、即
ち各オブジェクトの論理構造を示したスキーマ情報を意
味し、このスキーマ情報は各オブジェクトに付加されて
いる。したがって、ビデオコンテンツの構造情報を得る
ためには、このスキーマ情報を利用すれば良い。また、
各オブジェクトにスキーマ情報を付加することに加え
て、ビデオコンテンツの全体構造を示した一つの構造情
報をビデオコンテンツ毎に用意することにしても良い。
【0068】図6は、前述した説明に基づいて作成され
たビデオデータの構造の一例を示す説明図である。この
図6を参照することにより、図4に基づいて説明したビ
デオ400、タイムポインター401、シーン402、
および代替シーン407とビデオストリームとの関係を
明確に理解することが可能となる。具体的に、シーン4
02は、ビデオストリーム(時系列のストリーム)に従
って配列され、放送されることになる。
【0069】コンテンツサーバ110および利用者サイ
ト121は、上述した構造を有するビデオコンテンツを
蓄積する際に、ビデオコンテンツのスキーマ情報を解釈
し、「動画情報およびそれに関する付加情報」といった
ようにデータの特性に従った格納領域に各オブジェクト
を格納するようにする。例えば、インデックス等の付加
情報はアクセスしやすい領域に格納するようにする。そ
の結果、後述するビデオコンテンツの再構成を容易に実
行することが可能となる。
【0070】3.具体的処理内容 つぎに、実施の形態1に係る放送型配信方法の具体的処
理について、 (1)処理の概略 (2)ビデオコンテンツの再生処理 (3)代替シーンを用いた再構成検索処理 の順で詳細に説明する。
【0071】(1)処理の概略 実施の形態1に係る放送型配信方法は、ユーザの希望に
応じて、ビデオコンテンツの特定のシーン402を予め
用意された代替シーン407に置き換えることを可能に
する。ここでは、この処理のことを再構成検索処理と定
義することにし、これらの処理はコンテンツサーバ11
0および利用者サイト121の両方が協力して、または
利用者サイト121のみで実行される。
【0072】実施の形態1においては、システムのコス
トを考慮して、コンテンツサーバ110の機能および利
用者サイト121の機能に差を設けることにする。すな
わち、コンテンツサーバ110においては、大規模な蓄
積容量、メモリ、CPUパワーを用いて、強力な再構成
検索処理を実現する。これにより、(1)利用者サイト
121における蓄積コスト、(2)コンテンツサーバ1
10および利用者サイト121間の伝送コスト、(3)
利用者サイト121のCPUコスト等を削減することが
可能となる。一方、利用者サイト121においては、オ
ブジェクトの切替えや、簡易な画像処理によるオブジェ
クトの生成等の再構成検索処理を可能にする。
【0073】ただし、このコンテンツサーバ110およ
び利用者サイト121の関係はあくまで一例であって、
利用者サイト121においてもコンテンツサーバ110
と同様の処理を可能にしても良いし、コンテンツサーバ
110を介することなく、利用者サイト121で全ての
処理の実行を可能にすることにしても良い。言い換えれ
ば、システムの構成は任意に設計・変更することが可能
であり、以下に説明する処理はシステム構成によって任
意に変更可能なものである。
【0074】(2)ビデオコンテンツの再生処理 ここでは、放送局100から放送により配信されたビデ
オコンテンツを再生するための処理について、図2に示
したコンテンツサーバ110および利用者サイト121
の間で行われる蓄積再生処理を例にとって説明する。な
お、リアルタイム再生処理については放送局100から
放送により配信されたビデオコンテンツを利用者サイト
121でそのまま再生するのみであり、また、利用者サ
イト121における蓄積再生処理については以下に説明
する処理をコンテンツサーバ110を介することなく利
用者サイト121で実行するのみであるため、ここでは
それらの詳細については説明を省略する。
【0075】図7は、コンテンツサーバ110から利用
者サイト121にビデオコンテンツを取り込んで視聴す
るための蓄積再生処理を示すフローチャートである。こ
こでは、ユーザが視聴しようとするビデオコンテンツは
既にコンテンツサーバ110によって受信され、コンテ
ンツデータベース200に蓄積されているものとする。
【0076】まず、利用者サイト121のユーザは、例
えばモニタ216に表示された番組表から所望の番組を
選択し、またはキーワードを入力する等によって、問合
せ作成モジュール212に対してビデオコンテンツ(放
送番組)の取り込みを要求する(S701)。
【0077】問合せ作成モジュール212は、ビデオコ
ンテンツの取り込み要求に基づいて、問合せを作成して
コンテンツサーバ110に送信する(S702)。
【0078】コンテンツサーバ110の再構成検索処理
モジュール204は、問合せを受信すると、メソッドお
よびビューテンプレートデータベース203のビューテ
ンプレートに基づいて、要求されたビデオコンテンツを
構成するシーン402(オブジェクト)を選択(検索)
し、デフォルトのビューを生成する(S703)。な
お、ここでは、後述するように代替シーン407への置
換が指定されていないため、代替シーン407を有する
シーン402(主オブジェクト)をその代替シーン40
7に置き換える処理は実行されない。そして、再構成検
索処理モジュール204は、生成したデフォルトのビュ
ーを構成する各オブジェクトをビデオストリームの順で
利用者サイト121に送信する。
【0079】その結果、利用者サイト121のユーザ
は、コンテンツサーバ110から送信されてきたビデオ
コンテンツを視聴することができる。また、ユーザ12
1は、受信したビデオコンテンツを一旦ホームサーバ2
10に蓄積した後、視聴することもできる。
【0080】(3)代替シーンを用いた再構成検索処理 つぎに、本発明の特徴である代替シーン407を用いた
再構成検索処理について説明する。代替シーン407を
用いた再構成検索処理とは、前述した蓄積再生時に、ま
たはリアルタイム再生時に、ユーザが指定したある条件
に該当する場合、代替シーン407を有する特定のシー
ン402を代替シーン407に置き換えることである。
ここでは、 [1] 代替シーンを含むコンテンツの配信方法 [2] 具体的処理内容 の順で代替シーン407を用いた再構成検索処理につい
て説明する。
【0081】[1] 代替シーンを含むコンテンツの配
信方法 代替シーンを含むコンテンツの配信方法としては、例え
ば、以下のような方法が考えられる。第1の配信方法
は、シングルチャンネルで代替シーンを含むコンテンツ
を配信するものである。図8は、シングルチャンネルを
用いた代替シーンを含むコンテンツの配信方法の一例を
示す説明図であり、図中の実線の矢印はビデオストリー
ムを示している。この配信方法は、放送番組を構成する
各シーン402を時系列のストリームに従って放送した
後、代替シーン407を続けて放送するというものであ
る。例えば、図8に示すように、特定のシーン407
(本発明の主オブジェクトに該当する)に対応して用意
された代替シーン407は、最終のシーン402に続け
て配信される。
【0082】第2の配信方法は、マルチチャンネルで代
替シーンを含むコンテンツを配信するものである。具体
的には、放送番組を構成する各シーン402を時系列の
ストリームに従って放送すると共に、代替シーン407
を他のチャンネルを用いて放送するというものである。
図9は、マルチチャンネルを用いた代替シーンを含むコ
ンテンツの配信方法の一例を示す説明図であって、図中
の矢印はビデオストリームを示している。この図9は、
例として3チャンネルで放送番組を配信する様子を示し
ている。CH1で放送される特定のシーン402に2つ
の代替シーン407が用意されている場合、2つの代替
シーン407は、該当するシーン402が放送されるタ
イミングに合わせて、他のチャンネルであるCH2およ
びCH3でそれぞれ放送される。
【0083】[2] 具体的処理内容 続いて、代替シーンを用いた再構成検索処理について、 a)蓄積再生の実行指定時に代替シーンへの置換を指定
した場合 b)リアルタイム再生時に代替シーンへの置換を指定し
た場合 c)蓄積再生時に代替シーンへの置換を指定した場合 d)番組録画予約時に代替シーンへの置換を指定した場
合 の順で具体的に説明する。
【0084】なお、前述した図8のシングルチャンネル
を用いた配信方法で放送番組が放送されるような場合
は、シーン402と対応する代替シーン407とが同時
刻で放送されないため、一旦放送番組をデータベースに
蓄積した後でなければ特定のシーン402を代替シーン
407に置き換える処理を行うことができない。したが
って、シングルチャンネルを用いた配信方法においてリ
アルタイム再生を行う場合は、代替シーン407を有す
るシーン402(主オブジェクト)については、代替シ
ーン407ではなく、必ずシーン402の方が再生され
ることになる。一方、図9のマルチチャンネルを用いた
配信方法においては、特定のシーン402と対応する代
替シーン407が同時刻で放送されるため、リアルタイ
ム再生時においても、特定のシーン402を代替オブジ
ェクト407に置き換えて再生することができる。
【0085】a)蓄積再生の実行指定時に代替シーンへ
の置換を指定した場合 蓄積再生の実行指定時に代替シーンへの置換を指定した
場合の代替シーンを用いた再構成検索処理には、コンテ
ンツサーバ110における処理と利用者サイト121に
おける処理の2通りが考えられる。そこで、以下では、 a−1)コンテンツサーバにおける処理 a−2)利用者サイトにおける処理 の順でそれぞれ説明する。なお、以下に説明する処理
は、一旦コンテンツサーバ110のコンテンツデータベ
ース200または利用者サイト121のホームサーバ2
10に放送番組が蓄積された後の処理であるため、放送
局100から放送番組を放送する配信方法としては、図
8および図9で説明した配信方法のいずれであっても良
い。
【0086】a−1)コンテンツサーバにおける処理 図10は、代替シーンを用いた再構成検索処理を示すフ
ローチャートである。まず、利用者サイト121のユー
ザは、放送番組の取り込み要求を行う際に、予め用意さ
れたチェック項目(判断基準またはパラメータ)を指定
することにより、代替シーン407に置換されるべきシ
ーン402の種類を指定する。
【0087】図11(a)および図11(b)は、チェ
ック項目を指定する際の処理の説明図である。ユーザは
リモコンを操作することにより、モニタ216の表示画
面に放送番組指定欄1102およびチェック項目110
1を表示する。そして、放送番組指定欄1102に所望
の番組名を入力(または用意された放送番組選択メニュ
ーから選択して番組名を入力)すると共に、必要に応じ
てチェック項目1101のいずれかの項目を指定するこ
とにより、代替シーン407に置換されるべきシーン4
02の種類を指定する。
【0088】図11(a)では、チェック項目1101
として、例えばヘルスチェック、暴力チェック、ポルノ
チェックおよびその他が用意されている。ヘルスチェッ
クの項目を指定すると、閃光点滅等の生体に影響を及ぼ
すシーンを判定し、そのシーンを代替シーンに置き換え
る処理が行われる。暴力チェックの項目をチェックする
と、暴力シーンを判定し、そのシーンを代替シーンに置
き換える処理が行われる。ポルノチェックの項目をチェ
ックすると、同様に、ポルノシーンを判定し、そのシー
ンを代替シーンに置き換える処理が行われる。また、そ
の他の項目には、ユーザによる任意の設定を登録するこ
とができる。ここでは、ヘルスチェックおよび暴力チェ
ックが指定されたものとする。
【0089】実施の形態1においては、ヘルスチェック
の項目が指定された場合、画像処理関数により該当シー
ンをモノクロ化し、モノクロ化したシーンを代替シーン
として用いることにする。また、詳細な説明は省略する
が、番組制作者側で代替シーンを用意していない場合ま
たはユーザの希望により、コンテンツサーバ110また
は利用者サイト121に予め用意された静止画や動画等
を含むシーンを代替シーンとして用いることもできる。
【0090】さらに、放送番組を構成する各シーン40
2には、そのシーンの特性を示す補助信号(パラメー
タ)が画像処理関数を用いて予め付加されているものと
する。すなわち、この補助信号は、番組制作者側の判断
基準に基づいて、番組制作者側で付加するものである。
例えば、閃光点滅特性を有するシーン402には、閃光
点滅特性を示す補助信号が付加されているため、いずれ
のシーン402が生体に影響を及ぼすものであるかを容
易に判定することができる。
【0091】また、閃光点滅特性を有するシーン402
に対して刺激の強さが異なるシーンの代替シーン407
を複数用意するような場合においては、各代替シーン4
07に刺激の強弱のレベルを示す補助信号を付加して放
送する。この場合、ユーザは、閃光点滅特性を有するシ
ーン402を見たくないという指定をする際に、刺激の
強さのレベルを指定することができ、シーン402は該
当するレベルの代替シーン407に置き換えられる。放
送局100は、ビデオコンテンツにどのようなシーンが
含まれており、どのような代替シーンが用意されている
かの情報を予め、または常に放送により配信することが
可能である。なお、上述したように閃光点滅特性を有す
るシーン402に対して刺激の強さが異なるシーンの代
替シーン407を複数用意するような場合においては、
図11(b)に示すように例えばヘルスチェックの項目
が指定された場合に、代替シーンのレベルを選択するた
めの項目をさらに表示する。
【0092】さらに、代替シーンとして、ユーザが用意
した静止画や動画像等を含むシーンを利用することもで
き、ユーザ指定という項目にはこれらの画像が関連付け
られる。
【0093】続いて、利用者サイト121の問合せ作成
モジュール212は、入力された番組名および指定され
たチェック項目に基づいて問合せを生成し、生成した問
合せをコンテンツサーバ110に送信する。
【0094】コンテンツサーバ110の再構成検索処理
モジュール204は、問合せを受信すると、問合せに該
当する放送番組を特定する。
【0095】その後、再構成検索処理モジュール204
は、特定した放送番組の各シーン402毎に、例えば生
体に影響を及ぼすシーンまたは暴力シーンであるか否か
を判定する(S1001)。各シーン402がチェック
項目に該当するか否かについては、前述したように、各
シーン402に付加された補助信号に基づいて判定され
る。
【0096】そして、ステップS1001において、チ
ェック項目に該当するシーンであると判定した場合はス
テップS1002に進み、該当するシーンではないと判
定した場合にはステップS1003に進む。
【0097】チェック項目に該当するシーンであると判
定した場合、再構成検索処理モジュール204は、チェ
ック項目に該当するシーン402を用意されている代替
シーン407に置き換える処理を行う(S1002)。
なお、前述した通り、生体に影響を及ぼすシーン402
については、メソッドおよびビューテンプレートデータ
ベース203に用意された画像処理関数を用いてモノク
ロ化され、モノクロ化されたシーンが代替シーン407
として用いられる。
【0098】続いて、再構成検索処理モジュール204
は、全てのシーン402についてチェックしたか否かを
判定する(S1003)。ステップS1003におい
て、全てのシーン402についてチェックが終了してい
ない場合、ステップS1001に戻って処理を続行す
る。一方、全てのシーン402についてチェックを終了
した場合には処理を終了する。
【0099】再構成検索処理モジュール204は、チェ
ックが終了したシーン402から順に、または全てのシ
ーン402についてチェックが終了した後、利用者サイ
ト121にビデオストリームに従ってビデオコンテンツ
を送信する。
【0100】コンテンツサーバ110から送信されたビ
デオコンテンツは、ユーザによってそのまま視聴され、
またはホームサーバ210に蓄積された後に視聴される
ことになる。さらに、以下に説明するように、利用者サ
イト121において再度代替オブジェクト407を用い
た再構成検索処理を行うことも可能である。
【0101】このように、代替シーンを用いた再構成検
索処理の実行を可能とすることにより、例えば、同一内
容のビデオコンテンツであっても、大人が見る場合と子
供が見る場合とで異なるシーンを含むビデオコンテンツ
を得ることが可能となる。また、例えば、ポルノシーン
を含むビデオコンテンツを利用者サイト121に絶対入
れたくないという要望があるような場合、前述した処理
をコンテンツサーバ110で行うことにより、ポルノシ
ーンを含まないビデオコンテンツのみを得ることができ
る。
【0102】a−2)利用者サイトにおける処理 つぎに、利用者サイト121における代替シーンを用い
た再構成検索処理について簡単に説明する。利用者サイ
ト121における処理は、図10に示したコンテンツサ
ーバ110における処理を全て利用者サイト121内で
行うというものである。言い換えれば、コンテンツサー
バ110の再構成検索処理モジュール204によって行
われる処理が、利用者サイト212の再構成検索処理モ
ジュール213で行われることになる。したがって、処
理の対象となるビデオコンテンツがホームサーバ210
に蓄積されているということが前提となる。ここで、処
理の対象となるビデオコンテンツには、既にコンテンツ
サーバ110で前述した再構成検索処理が行われたもの
も含まれる。
【0103】また、番組制作者側が用意した代替シーン
407を用いるには、ホームサーバ210内に代替シー
ン407が蓄積されていなければならない。ただし、ユ
ーザが所望の静止画や動画等を含むシーンをホームサー
バ210内に用意しておくことにより、これらを用いて
チェック項目に該当するシーン402を置換することが
可能である。
【0104】このように、利用者サイトにおいても代替
シーンを用いた再構成検索処理の実行を可能とすること
により、例えば、同一内容のビデオコンテンツについて
も、大人が見る場合と子供が見る場合とで異なるシーン
を含むビデオコンテンツを得ることが可能となる。
【0105】b)リアルタイム再生時に代替シーンへの
置換を指定した場合続いて、リアルタイム再生時に代替
シーンへの置換を指定した場合について説明する。ここ
で説明する処理は、リアルタイム再生時に行われるた
め、利用者サイト121単独で行われ、放送番組は図9
に示したマルチチャンネルで放送されているものとす
る。また、処理の流れは既に説明した図10の通りであ
るため、ここでは簡単に説明することにする。
【0106】図12(a)および図12(b)は、リア
ルタイム再生時における代替シーンを用いた再構成検索
処理の説明図である。最初に、図12(a)に示すよう
に、モニタ216の表示画面1100にはリアルタイム
再生中の何らかのシーンが表示されているものとする。
図12(a)に示す状態において、ユーザはリモコンを
操作することにより、モニタ216の表示画面1100
にチェック項目1101を表示する。そして、チェック
項目1101のいずれかの項目を指定することにより、
代替シーン407に置換されるべきシーン402の種類
を指定する。
【0107】なお、チェック項目1101の内容につい
ては既に説明した通りであるため、ここではその説明を
省略する。また、チェック項目1101は、例えば、図
11(b)に示したようなものであっても良い。ただ
し、リアルタイム再生時における処理であるため、ユー
ザが用意した静止画や動画等を含むシーンを用いること
にする場合は、置換されるシーン402との時間的整合
を取るために何らかの対策が必要となる。
【0108】そして、問合せ作成モジュール212は、
ユーザがチェックしたチェック項目1101に従って問
合せを作成し、再構成検索処理モジュール213に入力
する。再構成検索処理モジュール213は、シーン40
2を受信する毎にチェック項目1101に該当するか否
かを判定し(S1001)、チェック項目に該当する場
合は、他のチャンネルで配信されている代替オブジェク
ト407に置き換える処理を行う(S1002)。そし
て、再構成検索処理モジュール213でチェックされた
シーン402または置換後の代替オブジェクト407
は、モニタ216に送信されて表示される。再構成検索
処理モジュール213は、放送番組が終了するまで、ま
たはユーザにより処理の中止が指定されるまで、シーン
402を受信する毎にチェックを繰り返し実行する。
【0109】このように、代替シーンを用いた再構成検
索処理の実行を可能とすることにより、例えば、同一内
容のビデオコンテンツであっても、大人が見る場合と子
供が見る場合とで異なるシーンを含むビデオコンテンツ
を得ることが可能となる。また、例えば、ポルノシーン
を含むビデオコンテンツを利用者サイト121に絶対入
れたくないという要望があるような場合、前述した処理
を行うことにより、ポルノシーンを含まないビデオコン
テンツを得ることができる。
【0110】c)蓄積再生時に代替シーンへの置換を指
定した場合 つぎに、蓄積再生時に代替シーンへの置換を指定した場
合の処理について簡単に説明する。この蓄積再生には、
c−1)コンテンツサーバ110のコンテンツデータベ
ース200に蓄積されている放送番組の再生と、c−
2)利用者サイト121のホームサーバに蓄積されてい
る放送番組の再生の2つがある。この2つの蓄積再生に
おいて異なる点は、代替シーンへの置換処理をコンテン
ツサーバ110および利用者サイトの再構成検索処理モ
ジュールのいずれが行うかという点である。
【0111】まず、ユーザは、リアルタイム再生時の処
理と同様に、図12(a)に示す状態でリモコンを操作
することにより、モニタ216の表示画面1100にチ
ェック項目1101を表示する。そして、チェック項目
1101のいずれかの項目を指定することにより、代替
シーン407に置換されるべきシーン402の種類を指
定する。なお、ここでの処理は蓄積再生であるため、代
替シーン407としてユーザが用意した静止画や動画等
を含むシーンを容易に利用することができる。
【0112】そして、問合せ作成モジュール212は、
ユーザがチェックしたチェック項目1101に従って問
合せを作成し、コンテンツサーバ110または利用者サ
イト212の再構成検索処理モジュール204または2
13に入力する。
【0113】c−1)コンテンツサーバ110における
処理 再構成検索処理モジュール204は、利用者サイト12
1に対して送信するシーン402毎にチェック項目11
01に該当するか否かを判定し(S1001)、チェッ
ク項目に該当する場合は、対応する代替シーン407に
置き換える処理を行う(S1002)。そして、再構成
検索処理モジュール213でチェックされたシーン40
2または置換後の代替シーン407は、利用者サイト2
12に送信されて表示される。再構成検索処理モジュー
ル204は、放送番組が終了するまで、またはユーザに
より処理の中止が指定されるまで、各シーン402毎に
チェックを繰り返し実行する。
【0114】c−2)利用者サイトにおける処理 再構成検索処理モジュール213は、モニタ216に対
して送信するシーン402毎にチェック項目1101に
該当するか否かを判定し(S1001)、チェック項目
に該当する場合は、対応する代替シーン407に置き換
える処理を行う(S1002)。そして、再構成検索処
理モジュール213でチェックされたシーン402また
は置換後の代替シーン407は、モニタ216に送信さ
れて表示される。再構成検索処理モジュール213は、
放送番組が終了するまで、またはユーザにより処理の中
止が指定されるまで、各シーン402毎にチェックを繰
り返し実行する。
【0115】このように、代替シーンを用いた再構成検
索処理の実行を可能とすることにより、例えば、同一内
容のビデオコンテンツであっても、大人が見る場合と子
供が見る場合とで異なるシーンを含むビデオコンテンツ
を得ることが可能となる。また、例えば、ポルノシーン
を含むビデオコンテンツを利用者サイト121に絶対入
れたくないという要望があるような場合、前述した処理
をコンテンツサーバ110で行うことにより、ポルノシ
ーンを含まないビデオコンテンツを得ることができる。
【0116】d)番組録画予約時に代替シーンへの置換
を指定した場合 続いて、番組録画予約時に代替シーンへの置換を指定し
た場合の処理について簡単に説明する。番組録画は、ユ
ーザによって指定されたビデオコンテンツを利用者サイ
ト121のホームサーバ210に蓄積する処理である。
したがって、番組録画を行う際の代替シーンへの置換処
理は前述したリアルタイム再生時の処理とほぼ同様であ
る。異なる点は、代替シーンへの置換の指定を番組録画
予約時に行うことと、受信した放送番組がそのままホー
ムサーバ210に蓄積されていくという点である。
【0117】なお、チェック項目1101を指定する処
理については、図11(a)および図11(b)に示し
た通りである。
【0118】このように、代替シーンを用いた再構成検
索処理の実行を可能とすることにより、例えば、同一内
容のビデオコンテンツであっても、大人が見る場合と子
供が見る場合とで異なるシーンを含むビデオコンテンツ
を得ることが可能となる。また、例えば、ポルノシーン
を含むビデオコンテンツを利用者サイト121に絶対入
れたくないという要望があるような場合、代替シーンへ
の置換を番組録画予約時に指定しておくことにより、ポ
ルノシーンを含まないビデオコンテンツを得ることがで
きる。
【0119】4.効果 このように、実施の形態1に係る放送型配信方法によれ
ば、1対多の関係で放送番組を配信する放送の場合であ
っても、ユーザが望む方法で放送番組を視聴することが
可能となる。具体的には、例えば、人体に害を及ぼすよ
うな映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他
の映像に容易に置き換えることができる。
【0120】また、人体に害を及ぼすような映像や青少
年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映像に置き換
える際には、該当するシーン402のみを予め用意され
た代替シーン407に置き換えるのみであるため、番組
制作者側の意図を損なうことなく、ユーザが望む方法で
放送番組を視聴することが可能となる。
【0121】〔実施の形態2〕 実施の形態2においては、実施の形態1で説明した特定
のシーン402を代替シーン407に置き換える処理の
他の例について説明する。実施の形態1においては、各
シーン402にそのシーンの内容を示す補助信号(パラ
メータ)を付加することにして、例えばあるシーン40
2が暴力シーンであるか否かを判定することを可能にし
ていた。これに対し、実施の形態2においては、各シー
ン402に補助信号を付加しない場合であっても、例え
ば暴力シーンはどれかを判定することができるようにす
るものである。
【0122】なお、あるシーン402を代替シーン40
7に置き換える基本的な処理については実施の形態1で
説明した通りであるため、ここではどのようにして各シ
ーン402の内容を判定するかに着目して説明すること
にする。
【0123】(1)生体に影響を及ぼすシーンの判定方
法 [1] ある一定速度以上の色の反転があるか否かを判
定 例えば、図2に示したコンテンツサーバ110のメソッ
ドおよびビューテンプレートデータベース203に、各
シーン402にある一定速度以上の色の反転があるか否
かを判定するためのメソッドを用意しておく。そして、
チェック項目1101としてヘルスチェックが選択され
た場合に、再構成検索処理モジュール204が、このメ
ソッドを利用して各シーン402毎にある一定速度以上
の色の反転があるか否かを判定し、ある一定速度以上の
色の反転があるシーン402を生体に影響を及ぼすシー
ンであると判定するものである。例えば、12fps以
上の速度で色相が反転しているようなシーン402につ
いて、生体に影響を及ぼすシーンと判定する。
【0124】[2] サブリミナル効果を狙ったフレー
ムの存在を判定 例えば、図2に示したコンテンツサーバ110のメソッ
ドおよびビューテンプレートデータベース203に、各
シーン402に非常に短時間ある特定の画像を表示する
フレームが挿入されているか否かを判定するためのメソ
ッドを用意しておく。そして、チェック項目1101と
してヘルスチェックが選択された場合に、再構成検索処
理モジュール204が、このメソッドを利用して各シー
ン402毎に非常に短時間ある特定の画像を表示するフ
レームが挿入されているか否かを判定し、サブリミナル
効果を狙ったフレームの存在を判定するものである。す
なわち、サブリミナル効果を狙ったフレームが挿入され
ているシーン402について、生体に影響を及ぼすシー
ンと判定する。
【0125】[3] シーンの切替えの速さを判定 例えば、図2に示したコンテンツサーバ110のメソッ
ドおよびビューテンプレートデータベース203に、各
シーン402毎にシーンの切替えの速さを判定するため
のメソッドを用意しておく。そして、チェック項目11
01としてヘルスチェックが選択された場合に、再構成
検索処理モジュール204が、このメソッドを利用して
各シーン402毎にシーンの切替えの速さを判定するこ
とにより、生体に影響を及ぼすシーンであるか否かを判
定するものである。例えば、12fps以上の速度で画
面が切り替わっている場合に、生体に影響を及ぼすシー
ンと判定する。
【0126】(2)暴力シーン・ポルノシーンの判定方
法 [1] シナリオにより判定 例えば、図2に示したコンテンツサーバ110のメソッ
ドおよびビューテンプレートデータベース203に、各
シーン402に説明406として関連付けられているシ
ナリオを文字認識し、暴力シーンまたはポルノシーンで
あるか否かを判定するためのメソッドを用意しておく。
そして、チェック項目1101として暴力チェックやポ
ルノチェックが選択された場合に、再構成検索処理モジ
ュール204が、このメソッドを利用して各シーン40
2毎にシナリオを文字認識し、暴力シーンまたはポルノ
シーンであるか否かを判定する。
【0127】[2] 音声に基づいて判定 例えば、図2に示したコンテンツサーバ110のメソッ
ドおよびビューテンプレートデータベース203に、各
シーン402に関連付けられている音声404について
音声認識し、暴力シーンまたはポルノシーンであるか否
かを判定するためのメソッドを用意しておく。そして、
チェック項目1101として暴力チェックやポルノチェ
ックが選択された場合に、再構成検索処理モジュール2
04が、このメソッドを利用して各シーン402毎に音
声を音声認識し、暴力シーンまたはポルノシーンである
か否かを判定する。
【0128】[3] 字幕に基づいて判定 例えば、図2に示したコンテンツサーバ110のメソッ
ドおよびビューテンプレートデータベース203に、各
シーン402に説明406として関連付けられている字
幕を文字認識し、暴力シーンまたはポルノシーンである
か否かを判定するためのメソッドを用意しておく。そし
て、チェック項目1101として暴力チェックやポルノ
チェックが選択された場合に、再構成検索処理モジュー
ル204が、このメソッドを利用して各シーン402毎
に字幕を文字認識し、暴力シーンまたはポルノシーンで
あるか否かを判定する。
【0129】以上のような判定処理を行うことにより、
各シーン402毎に生体に影響を及ぼすシーン、暴力シ
ーンおよびポルノシーン等であるか否かを判定すること
ができ、該当するシーン402を番組制作者側で用意し
た代替シーン407やユーザが用意した静止画や動画に
置き換えることができる。また、該当するシーン402
をモノクロ化する等の処理を行い、そのシーンを代替シ
ーン407として用いることもできる。さらに、再構成
検索処理モジュール204は、暴力シーン等であると判
定したシーン402に対し、シーンの内容を示す補助信
号(パラメータ)を付加し、再度各シーン402の特性
を検出するための処理を行わなくても良いようにする。
すなわち、コンテンツサーバ110のコンテンツデータ
ベース200中の該当するシーンに補助信号が付加され
ると共に、補助信号が付加されたシーンが利用者サイト
121に送信される。
【0130】なお、ここではコンテンツサーバ110に
おける処理を例として説明したが、利用者サイト121
においても同様の処理を行うことが可能である。また、
ビデオコンテンツを受信した際に、各シーン402の内
容を検出する処理を行って、各シーン402に予め補助
信号を付加する処理を行うことにしても良い。
【0131】このように、実施の形態2に係る放送型配
信方法によれば、番組制作者側で各オブジェクトの特性
に関する補助信号を予め設定しておく必要をなくすと共
に、特性に関する補助信号がオブジェクトに付加されて
いない場合であっても、人体に害を及ぼすような映像や
青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映像に容
易に置き換えることができる。
【0132】なお、実施の形態1および2においては、
ビデオコンテンツ中のあるシーン402全体を代替シー
ン407に置き換えることを前提として説明したが、も
ちろん映像や音声のみを他の映像や音声に置き換える処
理を行うことが可能であることは当業者にとって明らか
であろう。
【0133】〔実施の形態3〕 実施の形態1に係る放送型配信方法においては、放送番
組について特定のシーン402を代替シーン407に置
き換える処理のみについて説明したが、実際の放送にお
いてはシーン402や代替シーン407だけでなく、特
定のシーン402の間にコマーシャルが挿入されて放送
番組が放送されることになる。そこで、実施の形態3に
係る放送型配信方法は、コマーシャルをオブジェクト化
し、通常再生されるコマーシャルシーンと、コマーシャ
ルシーンに代えて再生可能な代替コマーシャルシーンと
を用意することにしたものである。
【0134】具体的に、実施の形態3に係る放送型配信
方法においては、実施の形態1で説明したように、ユー
ザが指定した条件に合わせてシーン402を代替シーン
407に変更する処理に併せて、図13に示すように、
コマーシャルシーン1301を予め用意された代替コマ
ーシャルシーン1302に変更することができるように
する。
【0135】コマーシャルシーン1301には、実施の
形態1で説明したシーン402と同様に、コマーシャル
のシーンの特性を示す補助信号(パラメータ)が画像処
理関数を用いて予め付加されているものとする。すなわ
ち、この補助信号は、番組制作者(放送番組のスポンサ
ー)側の判断基準に基づいて、番組制作者側で付加する
ものである。例えば、閃光点滅特性を有するコマーシャ
ルシーン1301には、閃光点滅特性を示す補助信号が
付加されることになるため、いずれのコマーシャルシー
ン1301が生体に影響を及ぼすものであるかを容易に
判定することができる。
【0136】また、代替コマーシャルシーン1302
は、番組制作者(放送番組のスポンサー)側で用意さ
れ、上記閃光点滅特性を有するコマーシャルシーン13
01等に対応づけられる。例えば、実施の形態1で説明
したように、ヘルスチェック、暴力チェック等が指定さ
れた際に、コマーシャルシーン1301に付加された補
助信号から代替コマーシャルシーン1302に置換すべ
きコマーシャルシーン1301が特定され、特定された
コマーシャルシーン1301に対応する代替コマーシャ
ルシーン1302が再生されることになる。
【0137】さらに、コマーシャルシーン1301およ
び代替コマーシャルシーン1302は、実施の形態1で
説明したように、放送番組であるコンテンツと共にシン
グルチャンネル(図8参照)またはマルチチャンネル
(図9参照)で配信される。
【0138】シングルチャンネルの場合、放送番組を構
成する各シーン402の間の任意の位置にコマーシャル
シーン1301が挿入され、時系列のストリームに従っ
てシーン402およびコマーシャルシーン1301が放
送された後、シーン402およびコマーシャルシーン1
301に対応する代替シーン407および代替コマーシ
ャルシーン1302が続けて放送される。
【0139】一方、マルチチャンネルの場合は、放送番
組を構成する各シーン402の間の任意の位置にコマー
シャルシーン1301が挿入され、一つのチャンネルに
おいて時系列のストリームに従ってシーン402および
コマーシャルシーン1301が放送されると共に、他の
チャンネルにおいて、対応するシーン402およびコマ
ーシャルシーン1301の放送タイミングに合わせ、代
替シーン407および代替コマーシャルシーン1302
が放送される。
【0140】つぎに、実施の形態3に係る放送型配信方
法において、コマーシャルシーン1301を代替コマー
シャルシーン1302に置き換える処理について説明す
る。ただし、コマーシャルシーン1301を代替コマー
シャルシーン1302に置き換える処理については、実
施の形態1で説明した処理とほぼ同様であるため、ここ
では実施の形態1で説明した「a)蓄積再生の実行指定
時に代替シーンへの置換を指定した場合」の「a−1)
コンテンツサーバにおける処理」を例にとって簡単に説
明することにする。なお、実施の形態3に係る放送型配
信方法を実現するためのシステム構成は実施の形態1で
説明した通りであるため、ここでは詳細な説明を省略す
る。
【0141】利用者サイト121のユーザは、放送番組
の取り込み要求を行う際に、図11(a)に示す放送番
組指定欄1102に所望の番組名を入力すると共に、必
要に応じてチェック項目1101のいずれかの項目を指
定することにより、代替シーン407に置換されるべき
シーン402の種類を指定する。
【0142】続いて、利用者サイト121の問合せ作成
モジュール212は、入力された番組名および指定され
たチェック項目に基づいて問合せを生成し、生成した問
合せをコンテンツサーバ110に送信する。そして、コ
ンテンツサーバ110の再構成検索処理モジュール20
4は、問合せを受信すると、問合せに該当する放送番組
を特定する。
【0143】再構成検索処理モジュール204は、特定
した放送番組の各シーン402およびコマーシャルシー
ン1301毎に、補助信号に基づいて例えば生体に影響
を及ぼすシーンや暴力シーンであるか否かを判定する
(S1001)。
【0144】そして、ステップS1001において、チ
ェック項目に該当すると判定した場合はステップS10
02に進み、チェック項目に該当しないと判定した場合
にはステップS1003に進む。
【0145】チェック項目に該当するシーン402およ
びコマーシャルシーン1301であると判定した場合、
再構成検索処理モジュール204は、チェック項目に該
当するシーン402を用意されている代替オブジェクト
407に置き換えると共に、チェック項目に該当するコ
マーシャルシーン1301を用意されている代替コマー
シャルシーンに置き換える処理を行う。
【0146】続いて、再構成検索処理モジュール204
は、全てのシーン402およびコマーシャルシーン13
01についてチェックしたか否かを判定する(S100
3)。ステップS1003において、全てのシーン40
2についてチェックが終了していない場合、ステップS
1001に戻って処理を続行する。一方、全てのシーン
402についてチェックを終了した場合には処理を終了
する。
【0147】再構成検索処理モジュール204は、チェ
ックが終了したシーン402およびコマーシャルシーン
1301から順に、または全てのシーン402およびコ
マーシャルシーン1301についてチェックが終了した
後、利用者サイト121にビデオストリームに従って放
送番組を送信する。
【0148】コンテンツサーバ110から送信された放
送番組は、ユーザによってそのまま視聴され、またはホ
ームサーバ210に蓄積された後に視聴されることにな
る。
【0149】このように、実施の形態3に係る放送型配
信方法によれば、1対多の関係で放送番組を配信する放
送の場合であっても、ユーザが望む方法で放送番組のみ
ならず、コマーシャルをも視聴することが可能となる。
具体的には、例えば、人体に害を及ぼすような映像や青
少年に刺激が強すぎるコマーシャルのみを他のコマーシ
ャルに容易に置き換えることができる。
【0150】また、人体に害を及ぼすようなコマーシャ
ルや青少年に刺激が強すぎるコマーシャルを他のコマー
シャルに置き換える際には、該当するコマーシャルシー
ン1301のみを予め用意された代替コマーシャルシー
ン1302に置き換えるのみであるため、放送番組のス
ポンサー側の意図を損なうことなく、ユーザが望む方法
でコマーシャルを視聴することが可能となる。
【0151】〔実施の形態4〕 実施の形態4に係る放送型配信方法は、実施の形態3で
説明したように、コマーシャルをオブジェクト化し、通
常再生されるコマーシャルシーン1301と、コマーシ
ャルシーンに代えて再生可能な代替コマーシャルシーン
1302とを用意することにし、用意した代替コマーシ
ャルシーン1302を利用して効果的な広告活動を行う
ことを可能にするものである。
【0152】具体的に、実施の形態4に係る放送型配信
方法においては、例えば、成人向けの商品(例えば、
酒、タバコ等)の宣伝を内容とするコマーシャルシーン
1301に対し、子供向けの商品(例えば、ジュース、
菓子等)の宣伝やタバコの害を訴える内容の代替コマー
シャルシーン1302が用意される。そして、実施の形
態1で説明したように、ヘルスチェック、暴力チェック
等が指定されている場合に、成人向けのコマーシャルシ
ーン1301を子供向けの代替コマーシャルシーン13
02に置き換える処理が行われる。これは、ヘルスチェ
ック、暴力チェック等が指定されるような場合、ユーザ
に子供が含まれていることが予想され、子供を対象とし
て効果的な広告活動を行うことを可能にするためであ
る。
【0153】上述したような代替コマーシャルシーン1
302が用意されたコマーシャルシーン1301には、
ヘルスチェック、暴力チェック等が指定された際に置換
処理を行う旨の補助信号が予め付加されているものとす
る。すなわち、この補助信号は、番組制作者(番組スポ
ンサー)側の判断基準に基づいて、番組制作者側で付加
するものである。
【0154】また、代替コマーシャルシーン1302
は、番組制作者(番組スポンサー)側で用意され、上記
補助信号が付加されたコマーシャルシーン1301に対
応づけられる。例えば、実施の形態1で説明したよう
に、ヘルスチェック、暴力チェック等が指定された際
に、コマーシャルシーン1301に付加された補助信号
から代替コマーシャルシーン1302に置換すべきコマ
ーシャルシーン1301が特定され、特定されたコマー
シャルシーン1301に対応する代替コマーシャルシー
ン1302が再生されることになる。
【0155】さらに、コマーシャルシーン1301およ
び代替コマーシャルシーン1302は、実施の形態3で
説明したように、放送番組であるコンテンツと共にシン
グルチャンネル(図8参照)またはマルチチャンネル
(図9参照)で配信される。
【0156】つぎに、実施の形態4に係る放送型配信方
法において、コマーシャルシーン1301を代替コマー
シャルシーン1302に置き換える処理について説明す
る。ただし、コマーシャルシーン1301を代替コマー
シャルシーン1302に置き換える処理については、実
施の形態1で説明した処理と同様であるため、ここでは
実施の形態1で説明した「a)蓄積再生の実行指定時に
代替シーンへの置換を指定した場合」の「a−1)コン
テンツサーバにおける処理」を例にとって簡単に説明す
ることにする。なお、実施の形態4に係る放送型配信方
法を実現するためのシステム構成は実施の形態1で説明
した通りであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0157】利用者サイト121のユーザは、放送番組
の取り込み要求を行う際に、図11(a)に示す放送番
組指定欄1102に所望の番組名を入力すると共に、必
要に応じてチェック項目1101のいずれかの項目を指
定することにより、代替シーン407に置換されるべき
シーン402の種類を指定する。
【0158】続いて、利用者サイト121の問合せ作成
モジュール212は、入力された番組名および指定され
たチェック項目に基づいて問合せを生成し、生成した問
合せをコンテンツサーバ110に送信する。そして、コ
ンテンツサーバ110の再構成検索処理モジュール20
4は、問合せを受信すると、問合せに該当する放送番組
を特定する。
【0159】再構成検索処理モジュール204は、特定
した放送番組の各シーン402毎に、補助信号に基づい
て例えば生体に影響を及ぼすシーンまたは暴力シーンで
あるか否かを判定すると共に、各シーン402の間に位
置するコマーシャルシーン1301毎に、ヘルスチェッ
ク、暴力チェック等が指定された際に置換処理を行う旨
の補助信号が付加されたコマーシャルシーン1301で
あるか否かを判定する(S1001)。
【0160】そして、ステップS1001において、チ
ェック項目に該当すると判定した場合はステップS10
02に進み、チェック項目に該当しないと判定した場合
にはステップS1003に進む。
【0161】チェック項目に該当するシーン402であ
ると判定した場合、再構成検索処理モジュール204
は、チェック項目に該当するシーン402を用意されて
いる代替シーン407に置き換える処理を行う(S10
02)。同様に、置換処理を行う旨の補助信号が付加さ
れたコマーシャルシーン1301であると判定した場
合、再構成検索処理モジュール204は、該当するコマ
ーシャルシーン1301を用意されている代替コマーシ
ャルシーン1302に置き換える処理を行う(S100
2)。その結果、例えば、成人向けの商品(例えば、
酒、タバコ等)の宣伝を内容とするコマーシャルシーン
1301が、ジュースの宣伝やタバコの害を訴える内容
の代替コマーシャルシーン1302に置換されることに
なる。
【0162】続いて、再構成検索処理モジュール204
は、全てのシーン402およびコマーシャルシーン13
01についてチェックしたか否かを判定する(S100
3)。ステップS1003において、全てのシーン40
2についてチェックが終了していない場合、ステップS
1001に戻って処理を続行する。一方、全てのシーン
402についてチェックを終了した場合には処理を終了
する。
【0163】再構成検索処理モジュール204は、チェ
ックが終了したシーン402およびコマーシャルシーン
1301から順に、または全てのシーン402およびコ
マーシャルシーン1301についてチェックが終了した
後、利用者サイト121にビデオストリームに従って放
送番組を送信する。
【0164】コンテンツサーバ110から送信された放
送番組は、ユーザによってそのまま視聴され、またはホ
ームサーバ210に蓄積された後に視聴されることにな
る。
【0165】このように、実施の形態4に係る放送型配
信方法によれば、コマーシャルについても代替コマーシ
ャルシーン1302を用意しておき、ユーザが暴力シー
ン、ポルノシーン、生体に影響を及ぼす閃光点滅シーン
等の切り替えを指定した場合に、その指定に合わせ、例
えば成人向けの商品(例えば、酒、タバコ等)の宣伝を
内容とするコマーシャルシーン1301を子供向けの商
品(例えば、ジュース、菓子等)の宣伝やタバコの害を
訴える内容の代替コマーシャルシーン1302に置換す
ることにより、1対多の関係で放送番組を配信する放送
の場合であっても視聴中のユーザに合わせてコマーシャ
ルが再生されるため、放送番組のスポンサー側として
は、ユーザに合わせた広告活動を行うことが可能とな
る。
【0166】〔実施の形態5〕実施の形態5に係る放送
型配信方法は、実施の形態3および4と同様に、コマー
シャルをオブジェクト化し、通常再生されるコマーシャ
ルシーン1301と、コマーシャルシーン1301に代
えて再生可能な代替コマーシャルシーン1302とを用
意することにより、ユーザの性別、年齢、趣味等に合わ
せたコマーシャルの視聴を可能とすると共に、これを利
用して、ユーザの性別、年齢、趣味等に合わせた番組ス
ポンサー側の広告活動を可能にするものである
【0167】具体的に、実施の形態5に係る放送型配信
方法は、ある番組のスポンサーが複数のコマーシャルを
有している場合、これらを代替コマーシャルシーン13
02として放送により配信し、ユーザが、実施の形態1
で説明した暴力シーン等の切り替えという指定と共に、
または単独で性別、年齢、趣味等の条件を指定すること
により、ユーザが自分の条件にあったコマーシャルを視
聴することができるようにするものである。そして、番
組スポンサー側としては、ユーザの性別、年齢、趣味等
の条件に該当するコマーシャルを再生できるようにする
ことにより、ユーザの性別、年齢、趣味等に合わせた広
告活動を行うことが可能となる。
【0168】ここで、利用者サイト121側では、番組
制作者(番組スポンサー)側で予め決定したユーザの個
人的な情報、即ちユーザの性別、年齢、趣味等を特定す
るための複数の項目からなるユーザ情報が登録できるよ
うになっているものとする。
【0169】そして、番組制作者(番組スポンサー)
は、同時間帯に使用可能な複数のコマーシャルを用意
し、複数のコマーシャルの中で通常使用されるコマーシ
ャルシーン1301およびコマーシャルシーン1301
に代えて使用される代替コマーシャルシーン1302を
予め決定しておく。そして、番組制作者(番組スポンサ
ー)は、後述するように、ユーザが性別、年齢、趣味等
の複数の項目からなるユーザ情報を設定した際に、その
ユーザ情報にあったコマーシャルを再生できるように、
各コマーシャルシーン1301および代替コマーシャル
シーン1302にユーザが設定する項目に合わせた補助
信号を予め付加しておく。
【0170】例えば、通常使用されるコマーシャルシー
ン1301で代替コマーシャルシーン1302が用意さ
れているものには、代替コマーシャルシーン1302が
用意されていることを示す補助信号および必要に応じて
男性向けや女性向け等の補助信号が付加される。同様
に、代替コマーシャルシーン1302にも、20代の女
性向け、喫煙者向け等の補助信号が付加される。
【0171】そして、用意されたコマーシャルシーン1
301および代替コマーシャルシーン1302は、実施
の形態3で説明したように、放送番組であるコンテンツ
と共にシングルチャンネル(図8参照)またはマルチチ
ャンネル(図9参照)で配信される。
【0172】つぎに、実施の形態5に係る放送型配信方
法において、コマーシャルシーン1301を代替コマー
シャルシーン1302に置き換える処理について説明す
る。ただし、コマーシャルシーン1301を代替コマー
シャルシーン1302に置き換える処理については、実
施の形態1で説明した処理と同様であるため、ここでは
実施の形態1で説明した「a)蓄積再生の実行指定時に
代替シーンへの置換を指定した場合」の「a−1)コン
テンツサーバにおける処理」を例にとって簡単に説明す
ることにする。なお、実施の形態5に係る放送型配信方
法を実現するためのシステム構成は実施の形態1で説明
した通りであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0173】利用者サイト121のユーザは、予めまた
は放送番組の取り込み要求を行う際に、図14に示すユ
ーザ登録画面1400を画面表示し、自己の性別・年齢
・趣味・嗜好品等をユーザ登録画面1400中の各項目
に設定する。なお、以下に説明する処理において、図1
1(a)に示したチェック項目1101の指定に基づい
てシーン402を代替シーン407に置き換える処理も
同時に行うことも可能であるが、ここでは説明の便宜
上、コマーシャルシーン1301を代替コマーシャルシ
ーン1302に置き換える処理についてのみ説明する。
また、ユーザ登録画面1400中の各項目にユーザ情報
が設定されることなく、放送番組の取り込みが行われる
場合には、以下に説明する処理は実行される、コマーシ
ャルシーン1301のみを使用したコマーシャルが再生
されることになる。
【0174】続いて、利用者サイト121の問合せ作成
モジュール212は、ユーザによって番組名が指定さ
れ、番組の取り込みが指示されると、番組名およびユー
ザ登録画面1400を介して設定されたユーザ情報に基
づいて問合せを生成し、生成した問合せをコンテンツサ
ーバ110に送信する。そして、コンテンツサーバ11
0の再構成検索処理モジュール204は、問合せを受信
すると、問合せに該当する放送番組を特定する。
【0175】図15は、ユーザ情報に合ったコマーシャ
ルを選択する処理を示すフローチャートである。再構成
検索処理モジュール204は、特定した放送番組中の各
コマーシャルシーン1301毎に、補助信号に基づいて
代替コマーシャルシーン1302が用意されているか否
かを判定する(S1501)。代替コマーシャルシーン
1302が用意されていないと判定した場合、再構成検
索処理モジュール204は、再生されるコマーシャルと
してコマーシャルシーン1301を選択する(S150
2)。
【0176】代替コマーシャルシーン1302が用意さ
れていると判定した場合、再構成検索処理モジュール2
04は、補助信号に基づいて、ユーザ情報に該当するコ
マーシャルシーン1301または代替コマーシャルシー
ン1302が用意されているか否かを判定する(S15
03)。ユーザ情報に該当するコマーシャルシーン13
01または代替コマーシャルシーン1302が用意され
ていないと判定した場合、再構成検索処理モジュール2
04は、コマーシャルシーン1301を再生するコマー
シャルとして選択する(S1502)。
【0177】一方、ユーザ情報に該当するコマーシャル
シーン1301または代替コマーシャルシーン1302
が用意されていると判定した場合、再構成検索処理モジ
ュール204は、再生されるコマーシャルとしてユーザ
情報に該当するコマーシャルシーン1301を選択する
か、または、再生されるコマーシャルとして、コマーシ
ャルシーン1301に代えて、ユーザ情報に該当する代
替コマーシャルシーン1302を選択する(S150
4)。
【0178】ユーザ情報として、例えば「趣味:ゴル
フ」が設定されている場合、再構成検索処理モジュール
204は、「趣味:ゴルフ」に対応する補助信号が付加
されたコマーシャルシーン1301、または「趣味:ゴ
ルフ」に対応する補助信号が付加された代替コマーシャ
ルシーン1302を選択する。例えば、コマーシャルシ
ーン1301に「趣味:ゴルフ」に対応する補助信号
が、代替コマーシャルシーン1302に「趣味:スキ
ー」に対応する補助信号がそれぞれ付加されている場
合、代替コマーシャルシーン1302への置換処理を行
うことなく、そのまま通常使用されるコマーシャルシー
ン1301が再生されるコマーシャルとして選択され
る。
【0179】また、逆に、コマーシャルシーン1301
に「趣味:スキー」に対応する補助信号が、代替コマー
シャルシーン1302に「趣味:ゴルフ」に対応する補
助信号がそれぞれ付加されている場合、コマーシャルシ
ーンが1301を代替コマーシャルシーン1302に置
換する処理が行われ、代替コマーシャルシーン1302
が再生されるコマーシャルとして選択される。
【0180】そして、再構成検索処理モジュール204
は、全てのコマーシャルシーン1301についてチェッ
クしたか否かを判定する(S1505)。ステップS1
505において、全てのコマーシャルシーン1301に
ついてチェックが終了していない場合、ステップS15
01に戻って処理を続行する。一方、全てのコマーシャ
ルシーン1301についてチェックを終了した場合には
処理を終了する。
【0181】再構成検索処理モジュール204は、チェ
ックが終了したコマーシャルシーン1301から順に、
または全てのコマーシャルシーン1301についてチェ
ックが終了した後、利用者サイト121に対し、再生さ
れるコマーシャルとして選択されたコマーシャルシーン
1301または代替コマーシャルシーン1302を含む
放送番組(ビデオコンテンツ)をビデオストリームに従
って送信する。
【0182】コンテンツサーバ110から送信された放
送番組は、ユーザによってそのまま視聴され、またはホ
ームサーバ210に蓄積された後に視聴されることにな
る。
【0183】なお、設定されたユーザ情報は、ユーザが
指示しない限り、各放送番組(ビデオコンテンツ)に対
して有効であるものとし、各放送番組に対して図15に
示した処理が実行される。
【0184】また、複数人分のユーザ情報を設定するこ
とも可能である。この場合は、以下のようにして複数人
分のユーザ情報が取り扱われるものとする。 ・ビデオコンテンツの視聴の際または録画予約(蓄積)
を行う際に、いずれのユーザ情報を基準にして処理を行
うかをユーザが指定する。 ・視聴時間帯に応じて、基準とするユーザ情報を切り替
える(例えば、夜の9時までは子供のユーザ情報を基準
とし、それ以降は親のユーザ情報を基準とする等)。
【0185】このように、実施の形態5に係る放送型配
信方法によれば、コマーシャルについても代替コマーシ
ャルシーン1302を用意しておき、ユーザの性別、年
齢、趣味等によって複数のコマーシャルの中から最適な
ものを選択して視聴することを可能とすることにより、
視聴中のユーザに合わせてコマーシャルを再生すること
が可能となる。そして、放送番組のスポンサー側として
は、視聴中のユーザに合わせてコマーシャルが再生され
るため、ユーザの好みにあった広告活動を行うことが可
能となる。例えば、子供のいる家庭では子供向け商品の
コマーシャルを、高齢者家庭には高齢者向けのコマーシ
ャルを選択的に視聴することができ、また、趣味や好き
なタレント等の情報を利用してコマーシャルを選択的に
視聴することもできる。
【0186】〔実施の形態6〕 実施の形態6に係る放送型配信方法は、コマーシャルを
オブジェクト化し、通常再生されるコマーシャルシーン
1301と、コマーシャルシーン1301に代えて再生
可能な代替コマーシャルシーン1302とを用意し、用
意したコマーシャルシーン1301および代替コマーシ
ャルシーン1302を利用して、天気、環境条件等の客
観的な情報に合わせた広告活動を行うことを可能にする
ものである。
【0187】具体的に、実施の形態6に係る放送型配信
方法は、例えば、暑い日の場合には冷たいジュースやビ
ール等のコマーシャルを、天気が悪化する場合には家庭
でくつろいで晩酌しているコマーシャルを、花粉がひど
い日の場合には花粉マスクのコマーシャルを、光化学ス
モックがひどい日の場合には目薬のコマーシャルを選択
的に視聴することができるようにするものである。以下
では、天気を例として、コマーシャルを選択的に視聴で
きるようにするための処理を説明するが、コマーシャル
を選択的に視聴する際に利用する情報を天気に限定する
ものではない。
【0188】天気に応じてコマーシャルを選択的に視聴
できるようにするため、番組制作者(番組スポンサー)
側では以下のような準備および処理を行う必要がある。
【0189】まず、番組制作者(番組スポンサー)は、
同一時間帯に使用可能なコマーシャルとして、例えば、
晴れ用のコマーシャルや雨用のコマーシャル等を複数用
意し、複数のコマーシャルの中で通常使用されるコマー
シャルシーン1301およびコマーシャルシーン130
1に代えて使用される代替コマーシャルシーン1302
を予め決定しておく必要がある。そして、番組制作者
(番組スポンサー)は、天気や環境等の情報に合ったコ
マーシャルを再生できるように、コマーシャルシーン1
301および代替コマーシャルシーン1302に、例え
ば晴れ用のコマーシャルであることを示す補助信号や、
雨用のコマーシャルであることを示す補助信号を予め付
加しておく。なお、コマーシャルシーン1301および
代替コマーシャルシーン1302は、実施の形態3で説
明したように、放送番組であるコンテンツと共にシング
ルチャンネル(図8参照)またはマルチチャンネル(図
9参照)で配信される。
【0190】そして、番組制作者側は、コンテンツサー
バ110および利用者サイト121で放送された情報を
利用してコマーシャルを選択し、再生できるようにする
ため、現在の天気を示す情報(以下、「天気情報」と記
述する)を放送する必要がある(例えば、天気予報の番
組と共に放送することができる)。天気情報としては以
下のようなものがある。 ・天気:雨 ・最高気温:20度 ・最低気温:12度 ・湿度:80%
【0191】一方、コンテンツサーバ110および利用
者サイト121側では、前述した天気情報を受信し、受
信した天気情報を利用してコマーシャルを選択すること
ができるように保持しておく必要がある。なお、ここで
はコマーシャルをリアルタイムで再生する場合と、蓄積
して再生する場合が考えられる。コマーシャルを再生す
る際、過去の天気情報を利用しても意味がないため、蓄
積再生の場合であっても、最新の天気情報が利用される
ものとする。
【0192】つぎに、実施の形態6に係る放送型配信方
法において、コマーシャルを天気に応じて選択的に視聴
できるようにするための処理(コマーシャルシーン13
01を代替コマーシャルシーン1302に置き換える処
理)について説明する。ここでは実施の形態1で説明し
た「a)蓄積再生の実行指定時に代替シーンへの置換を
指定した場合」の「a−1)コンテンツサーバにおける
処理」を例にとり、コマーシャルを選択的に視聴できる
ようにするための処理を簡単に説明することにする。な
お、以下に説明する処理において、図11(a)に示し
たチェック項目1101の指定に基づいてシーン402
を代替シーン407に置き換える処理も同時に行うこと
も可能であるが、ここでは説明の便宜上、コマーシャル
シーン1301を代替コマーシャルシーン1302に置
き換える処理についてのみ説明することにする。また、
実施の形態6に係る放送型配信方法を実現するためのシ
ステム構成は実施の形態1で説明した通りであるため、
ここでは詳細な説明を省略する。
【0193】利用者サイト121のユーザは、予めまた
は放送番組の取り込み要求を行う際に、天気に応じてコ
マーシャルを再生する処理の実行を指定する。また、コ
ンテンツサーバ110および利用者サイト121は、最
新の天気情報を保持しているものとする。コンテンツサ
ーバ110および利用者サイト121が天気情報を保持
していない場合、コマーシャルを天気に応じて選択的に
視聴できるようにするための処理は実行されないことに
なる。
【0194】利用者サイト121の問合せ作成モジュー
ル212は、ユーザによって番組名が指定され、番組の
取り込みが指示されると、コンテンツサーバ110に対
する問合せを生成し、生成した問合せをコンテンツサー
バ110に送信する。そして、コンテンツサーバ110
の再構成検索処理モジュール204は、問合せを受信す
ると、問合せに該当する放送番組を特定する。
【0195】図16は、天気情報に応じてコマーシャル
を選択する処理を示すフローチャートである。再構成検
索処理モジュール204は、特定した放送番組中の各コ
マーシャルシーン1301毎に、補助信号に基づいて代
替コマーシャルシーン1302が用意されているか否か
を判定する(S1601)。代替コマーシャルシーン1
302が用意されていないと判定した場合、再構成検索
処理モジュール204は、再生されるコマーシャルとし
てコマーシャルシーン1301を選択する(S160
2)。
【0196】代替コマーシャルシーン1302が用意さ
れていると判定した場合、再構成検索処理モジュール2
04は、補助信号に基づいて、最新の天気情報に該当す
るコマーシャルシーン1301または代替コマーシャル
シーン1302が用意されているか否かを判定する(S
1603)。天気情報に該当するコマーシャルシーン1
301または代替コマーシャルシーン1302が用意さ
れていないと判定した場合、再構成検索処理モジュール
204は、再生されるコマーシャルとしてコマーシャル
シーン1301を選択する(S1602)。
【0197】一方、天気情報に該当するコマーシャルシ
ーン1301または代替コマーシャルシーン1302が
用意されていると判定した場合、再構成検索処理モジュ
ール204は、再生されるコマーシャルとして天気情報
に該当するコマーシャルシーン1301を選択するか、
または、再生されるコマーシャルとして、コマーシャル
シーン1301に代え、天気情報に該当する代替コマー
シャルシーン1302を選択する(S1604)。
【0198】例えば、天気情報が雨を示している場合、
再構成検索処理モジュール204は、「雨」に対応する
補助信号が付加されたコマーシャルシーン1301、ま
たは「雨」に対応する補助信号が付加された代替コマー
シャルシーン1302を選択する。具体的には、例え
ば、コマーシャルシーン1301に「雨」に対応する補
助信号が、代替コマーシャルシーン1302に「晴れ」
に対応する補助信号がそれぞれ付加されている場合、代
替コマーシャルシーン1302への置換処理を行うこと
なく、そのまま通常使用されるコマーシャルシーン13
01が再生されるコマーシャルとして選択される。
【0199】また、逆に、コマーシャルシーン1301
に「晴れ」に対応する補助信号が、代替コマーシャルシ
ーン1302に「雨」に対応する補助信号がそれぞれ付
加されている場合、コマーシャルシーンが1301を代
替コマーシャルシーン1302に置換する処理が行わ
れ、代替コマーシャルシーン1302が再生されるコマ
ーシャルとして選択される。
【0200】そして、再構成検索処理モジュール204
は、全てのコマーシャルシーン1301についてチェッ
クしたか否かを判定する(S1605)。ステップS1
605において、全てのコマーシャルシーン1301に
ついてチェックが終了していない場合、ステップS16
01に戻って処理を続行する。一方、全てのコマーシャ
ルシーン1301についてチェックを終了した場合には
処理を終了する。
【0201】再構成検索処理モジュール204は、チェ
ックが終了したコマーシャルシーン1301から順に、
または全てのコマーシャルシーン1301についてチェ
ックが終了した後、利用者サイト121に対し、再生さ
れるコマーシャルとして選択されたコマーシャルシーン
1301または代替コマーシャルシーン1302を含む
放送番組をビデオストリームに従って送信する。
【0202】コンテンツサーバ110から送信された放
送番組は、ユーザによってそのまま視聴され、またはホ
ームサーバ210に蓄積された後に視聴されることにな
る。
【0203】このように、実施の形態6に係る放送型配
信方法によれば、例えば、天気の種類に合わせて複数の
コマーシャルを用意しておき、最新の天気情報を用いる
ことにより、天気に合わせたコマーシャルの再生が可能
となり、効果的な広告活動を行うことが可能となる。
【0204】以上説明した実施の形態1〜6に係る放送
型配信方法は、前述した説明および各フローチャートに
示した手順に従って、予め用意されたプログラムをコン
ピュータで実行することによって実現される。このプロ
グラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD
−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可
能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒
体から読み出されることによって実行される。また、こ
のプログラムは、上記記録媒体を介して、またはネット
ワークを介して配布することができる。具体的には、放
送局100、コンテンツサーバ110および利用者サイ
ト121における処理に合わせ、放送局100、コンテ
ンツサーバ110および利用者サイト121用のプログ
ラムがそれぞれ用意されることになる。
【0205】また、図4〜6に示した構造を有するビデ
オコンテンツは、放送局100の記憶媒体に蓄積されて
放送され、利用者サイト121の記憶媒体に蓄積されて
再生される。図4〜6に示した構造を有するビデオコン
テンツは、放送だけでなく、記憶媒体を配布することに
よっても配布可能であり、記録媒体から再生することも
可能である。すなわち、図4〜6に示した構造を有する
ビデオコンテンツを記録した記録媒体を用意することに
より、例えば、一般のコンピュータ上でビデオコンテン
ツを再生する際に、前述したシーン402を代替シーン
407に置き換える処理を実行することが可能となる。
【0206】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放送型配
信方法(請求項1)によれば、コンテンツが、時系列の
ストリームにおいて同時間帯に使用可能な複数の代替オ
ブジェクトを有し、複数の代替オブジェクトが、予め設
定された少なくとも一つの判断基準に基づいて番組制作
者側で作成したものであり、受信側で予め設定されてい
る少なくとも一つの判断基準の中から好みの判断基準を
選択することにより、該当する代替オブジェクトを用い
て時系列のストリームを再生することにしたため、1対
多の関係で放送番組を配信する放送の場合であっても
ンテンツサーバにおいて、例えば、人体に害を及ぼすよ
うな映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他
の映像に容易に置き換えて再構成して受信側に送信す
ことができる。また、コンテンツサーバにおいて、人体
に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像
の部分のみを他の映像に置き換えて再構成しユーザに送
信するため、番組制作者側の意図を損なうことなく、ユ
ーザが望む方法で放送番組を視聴することができる。
【0207】また、本発明の放送型配信方法(請求項
2)によれば、コンテンツおよびコマーシャルが、時系
列のストリームにおいて同時間帯に使用可能な複数の代
替オブジェクトをそれぞれ有し、複数の代替オブジェク
トが、予め設定された少なくとも一つの判断基準に基づ
いて番組制作者側で作成したものであり、受信側で予め
設定されている少なくとも一つの判断基準の中から好み
の判断基準を選択することにより、該当する代替オブジ
ェクトを用いて時系列のストリームを再生することにし
たため、1対多の関係で放送番組を配信する放送の場合
であってもコンテンツサーバにおいて、例えば、人体に
害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の
部分のみを他の映像に容易に置き換えて再構成しユーザ
に送信することができる。また、コンテンツサーバにお
いて、人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強
すぎる映像の部分のみを他の映像に置き換えて再構成し
ユーザに送信するため、番組制作者側の意図を損なうこ
となく、ユーザが望む方法で放送番組を視聴することが
できる。さらに、1対多の関係で放送番組を配信する放
送の場合であっても、コンテンツサーバにおいてユーザ
が望む方法で放送番組のみならず、コマーシャルをも
ーザの判断基準に基づいて再構成して送信し、ユーザは
視聴することが可能となる。
【0208】また、本発明の放送型配信方法(請求項
9)によれば、コンテンツを構成する全てまたは一部の
オブジェクトが、予め設定した少なくとも一つの判断基
準に基づいて番組制作者側で作成したパラメータを有
し、受信側でパラメータの中から特定のパラメータを選
してコンテンツサーバに送信することにより、コンテ
ンツサーバにおいて、該当するパラメータを有するオブ
ジェクトに代えて、受信側に予め準備されている代替オ
ブジェクトまたは受信側で生成した代替オブジェクトを
用いて、コンテンツを再生することにしたため、番組制
作者側の意図を損なうことなく、ユーザが望む方法で放
送番組を視聴することができる。
【0209】また、本発明の放送型配信方法(請求項1
3)によれば、コマーシャルが、時系列のストリームに
おいて同時間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを
有し、複数の代替オブジェクトが、視聴者の性別、年
齢、趣味等の複数の項目からなる視聴者情報に基づいて
コマーシャルの制作者側で作成したものであり、受信側
で視聴者情報の各項目に情報を設定してコンテンツサー
バに送信し、コンテンツサーバは、設定された情報に該
当する代替オブジェクトを用いて時系列のストリームを
再生することにしたため、ユーザの好みに合わせたコマ
ーシャルの再生が可能となり、効果的な広告活動を行う
ことが可能となる。
【0210】また、本発明の放送型配信方法(請求項1
9)によれば、コマーシャルが、時系列のストリームに
おいて同時間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを
有し、複数の代替オブジェクトが、予め設定された少な
くとも一つの判断基準に基づいてコマーシャルの制作者
側で作成したものであり、配信側で判断基準を示す判断
基準情報を放送により配信し、受信側で判断基準情報を
受信し、受信側が判断した基準情報をコンテンツサーバ
に送信し、コンテンツサーバは、受信した判断基準情報
の内容に該当する代替オブジェクトを用いて時系列のス
トリームを再構築して受信側に送信して受信側で再生す
ることにしたため、例えば、天気の種類に合わせて複数
の代替オブジェクトを用意し、判断基準情報として天気
予報の情報を用いることにより、天気に合わせたコマー
シャルの再生が可能となり、効果的な広告活動を行うこ
とが可能となる。
【0211】また、本発明の放送型配信方法(請求項
3、請求項14および請求項20)によれば、代替オブ
ジェクトが、一つの主オブジェクトおよび少なくとも一
つの副オブジェクトからなり、受信側で判断基準の選択
等が行われない限り、主オブジェクトが再生されるよう
したため、ユーザが希望しない限り、通常の内容で放送
番組を視聴できるようにして、処理の簡素化を図ること
ができる。
【0212】また、本発明の放送型配信方法(請求項
4、請求項15および請求項21)によれば、コンテン
ツまたは/およびコマーシャルの配信が、シングルチャ
ンネルであり、コンテンツまたは/およびコマーシャル
が、主オブジェクトを用いた時系列のストリームを放送
した後、副オブジェクトを続けて放送することによって
配信されるようにしたため、代替オブジェクトを効率良
く配信することができる。
【0213】また、本発明の放送型配信方法(請求項
5、請求項16および請求項22)によれば、受信側
が、リアルタイム再生の場合に、主オブジェクトを用い
た時系列のストリームを再生し、判断基準を選択して再
生する場合等に、コンテンツまたは/およびコマーシャ
ルの全てのオブジェクトを一旦蓄積した後、主オブジェ
クトに代えて該当する副オブジェクトを用いた再生を行
うようにしたため、シングルチャンネルで代替オブジェ
クトが配信される場合であっても、例えば、人体に害を
及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分
のみを他の映像に容易に置き換えることができる。
【0214】また、本発明の放送型配信方法(請求項
6、請求項17および請求項23)によれば、コンテン
ツまたは/およびコマーシャルの配信が、マルチチャン
ネルであり、コンテンツ、またはコンテンツおよびコマ
ーシャルが、主オブジェクトを用いた時系列のストリー
ムを一つのチャンネルを用いて放送し、副オブジェクト
を他のチャンネルを用いて放送することによって配信さ
れるようにしたため、リアルタイム再生時においても、
人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる
映像の部分のみを他の映像に容易に置き換えることがで
きる。
【0215】また、本発明の放送型配信方法(請求項
7、請求項18および請求項24)によれば、判断基準
を選択する等して再生する場合に、選択された判断基準
に基づいて、主オブジェクトに代えて該当する代替オブ
ジェクトを用いた再生を行うため、リアルタイム再生時
においても、人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺
激が強すぎる映像の部分のみを他の映像に容易に置き換
えることができる。
【0216】また、本発明の放送型配信方法(請求項
8)によれば、受信側において判断基準を選択した場合
に、番組制作者側で作成した代替オブジェクトに代え
て、受信側に予め用意されている代替オブジェクトまた
は受信側で生成した代替オブジェクトを用いるため、番
組制作者側の意図を損なうことなく、ユーザが望む方法
で放送番組を視聴することができる。
【0217】また、本発明の放送型配信方法(請求項1
0)によれば、受信側で予め設定されている少なくとも
一つの判断基準の中から好みの判断基準が選択される
と、コンテンツサーバは、コンテンツを構成するオブジ
ェクトの特性を検出し、検出した特性が選択された判断
基準に該当するか否かを判定し、選択された判断基準に
該当する特性を有したオブジェクトを予め用意された代
替オブジェクトに置き換えて、代替オブジェクトを含む
複数のオブジェクトを用いて時系列のストリームを再生
することにしたため、番組制作者側で各オブジェクトの
特性に関する情報を予め設定しておく必要をなくすと共
に、特性に関する情報がオブジェクトに設定されていな
い場合であっても、例えば、人体に害を及ぼすような映
像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映像
に容易に置き換えることができる。また、コンテンツサ
ーバは、人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が
強すぎる映像の部分のみを他の映像に置き換えるため、
番組制作者側の意図を損なうことなく、ユーザが望む方
法で放送番組を視聴することができる。
【0218】また、本発明の放送型配信方法(請求項1
1)によれば、さらに、検出したオブジェクトの特性を
パラメータとして該当するオブジェクトに付加すること
にしたため、後にオブジェクトの特性を検出する処理を
省略することができ、処理の効率化を図ることができ
る。
【0219】また、本発明の放送型配信方法(請求項1
2)によれば、代替オブジェクトが、番組制作者側で予
め作成されたコンテンツ中の代替オブジェクト、受信側
に予め用意されている代替オブジェクトまたは受信側で
生成した代替オブジェクトであるため、例えば、人体に
害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の
部分のみを他の映像に容易に置き換えることができる。
【0220】また、本発明のプログラム(請求項25)
によれば、請求項1〜24のいずれか一つに記載の放送
型配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムであるため、このプログラムをコンピュータに実行さ
せることにより、1対多の関係で放送番組を配信する放
送の場合であっても、例えば、人体に害を及ぼすような
映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映
像に容易に置き換えることができる。
【0221】また、本発明のコンテンツサーバ(請求項
)によれば、コンテンツが、時系列のストリームに
おいて同時間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを
有し、複数の代替オブジェクトが、予め設定された少な
くとも一つの判断基準に基づいて番組制作者側で作成し
たものであり、受信側で予め設定されている少なくとも
一つの判断基準の中から選択した判断基準を受信する受
信手段と、受信した判断基準に該当する代替オブジェク
トを選択する選択手段と、選択された代替オブジェクト
によって時系列のストリームを再構成する再構成手段
と、再構成された時系列のストリームを送信する送信手
段と、を備えたことにより、1対多の関係で放送番組を
配信する放送の場合であっても、視聴者の判断基準を反
映させて、例えば、人体に害を及ぼすような映像や青少
年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の映像に容易に
置き換えることができる。また、人体に害を及ぼすよう
な映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部分のみを他の
映像に置き換えるため、番組制作者側の意図を損なうこ
となく、ユーザが望む方法で放送番組を視聴することが
できる。
【0222】また、本発明のコンテンツサーバ(請求項
)によれば、コンテンツおよびコマーシャルが、時
系列のストリームにおいて同時間帯に使用可能な複数の
代替オブジェクトをそれぞれ有し、複数の代替オブジェ
クトが、予め設定された少なくとも一つの判断基準に基
づいて番組制作者側で作成したものであり、受信側で予
め設定されている少なくとも一つの判断基準の中から選
択した判断基準を受信する受信手段と、受信した判断基
準に該当する代替オブジェクトを選択する選択手段と、
選択された代替オブジェクトによって時系列のストリー
ムを再構成する再構成手段と、再構成された時系列のス
トリームを送信する送信手段と、を備えたことにより、
1対多の関係で放送番組を配信する放送の場合であって
も、視聴者の判断基準を反映させて、例えば、人体に害
を及ぼすような映像や青少年に刺激が強すぎる映像の部
分のみを他の映像に容易に置き換えることができる。ま
た、人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強す
ぎる映像の部分のみを他の映像に置き換えるため、番組
制作者側の意図を損なうことなく、ユーザが望む方法で
放送番組を視聴することができる。さらに、1対多の関
係で放送番組を配信する放送の場合であっても、ユーザ
が望む方法で放送番組のみならず、コマーシャルをも視
聴することが可能となる。
【0223】また、本発明のコンテンツサーバ(請求項
)によれば、コンテンツまたは/およびコマーシャ
ルの配信が、シングルチャンネルであり、コンテンツま
たは/およびコマーシャルが、主オブジェクトを用いた
時系列のストリームを放送した後、副オブジェクトを続
けて放送することによって配信されるようにしたため、
視聴者の判断基準を反映させて、代替オブジェクトを効
率良く配信することができる。
【0224】また、本発明のコンテンツサーバ(請求項
29)によれば、コンテンツまたは/およびコマーシャ
ルの配信が、マルチチャンネルであり、コンテンツ、ま
たはコンテンツおよびコマーシャルが、主オブジェクト
を用いた時系列のストリームを一つのチャンネルを用い
て放送し、副オブジェクトを他のチャンネルを用いて放
送することによって配信されるようにしたため、リアル
タイム再生時においても、視聴者の判断基準を反映させ
て、人体に害を及ぼすような映像や青少年に刺激が強す
ぎる映像の部分のみを他の映像に容易に置き換えること
ができる。
【0225】また、本発明のコンテンツサーバ(請求項
)によれば、コマーシャルが、放送装置からの放送
番組の間およびその途中で放送され、構造化され、か
つ、オブジェクト化され、少なくとも一つの判断基準に
基づいて、主オブジェクトと同時間帯に使用可能に予め
設定された副オブジェクトを有しており、該コマーシャ
ルを放送により受信して受信装置に配信するコンテンツ
サーバであって、受信装置に対して、受信装置によって
選択し指定される判断基準を示す判断基準情報を配信す
る基準情報配信手段と、受信装置によって選択し指定さ
れた判断基準の内容に該当するオブジェクトを選択して
コマーシャルを再構成する再構成手段と、再構成手段に
よって再構成されたコマーシャルを受信装置に送信する
送信手段と、を備えたことによって、受信装置側に代替
コマーシャルを選択するための判断基準情報を送信する
ことができる。これにより、受信装置側は、コマーシャ
ル製作側の判断基準(即ち、代替コマーシャル選定サイ
ト)の中から、視聴者の好みにより判断基準を選択して
コンテンツサーバに送信することができ、代替コマーシ
ャル選定サイトという簡易な方式によって、視聴者の好
みに沿った代替コマーシャルによる再構成が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法を
実現するためのシステムの一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法を
実現するためのコンテンツサーバおよび利用者サイトの
概略構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、コンテンツサーバのコンテンツデータベース中
の素材データベースの論理スキーマを示す説明図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて用いられるビデオコンテンツの論理的データ構造
の一例を示す説明図である。
【図5】図4に示したビデオコンテンツの論理的データ
構造を他の形態で示した説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて用いられるビデオデータの構造の一例を示す説明
図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、コンテンツサーバから利用者サイトにビデオコ
ンテンツを取り込んで視聴するための処理を示すフロー
チャートである。
【図8】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、シングルチャンネルを用いた代替シーンを含む
コンテンツの配信方法の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法に
おいて、マルチチャンネルを用いた代替シーンを含むコ
ンテンツの配信方法の一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、代替シーンを用いた再構成検索処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、代替シーンを用いた再構成検索処理を行う際
にチェック項目を指定する処理の一例を示す説明図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態1に係る放送型配信方法
において、リアルタイム再生時における代替シーンを用
いた再構成検索処理の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る放送型配信方法
において、コマーシャルにも代替コマーシャルを用意し
たことを説明する説明図である。
【図14】本発明の実施の形態5に係る放送型配信方法
において、ユーザ情報を設定するためのユーザ登録画面
の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態5に係る放送型配信方法
において、ユーザ情報に合わせてコマーシャルを選択す
る処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態6に係る放送型配信方法
において、天気情報に合わせてコマーシャルを選択する
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 放送局 110、111 コンテンツサーバ 130 衛星 140 通信回線 121〜126 利用者サイト 200 コンテンツデータベース 201 素材データベース 202 付加情報データベース 203 メソッドおよびビューテンプレートデータ
ベース 204、213 再構成検索処理モジュール 205、214 データマネージャ 206、215 ファイルマネージャ 210 ホームサーバ 211 番組データベース 212 問合せ作成モジュール 216 モニタ 400 ビデオ 401 タイムポインター 402 シーン 403 属性 404、408 音声 405、409 映像 406、410 説明 407 代替シーン 501 ニュース番組 502 記事 1101 チェック項目 1301 コマーシャルシーン 1302 代替コマーシャルシーン 1400 ユーザ登録画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−274772(JP,A) 特開 平9−238321(JP,A) 特開 平9−83955(JP,A) 特開 平8−242440(JP,A) 国際公開98/36568(WO,A1) 国際公開98/14009(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/68

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送番組であるコンテンツを構造化し、
    かつ、オブジェクト化して放送によりコンテンツサーバ
    を介して放送元から受信側に配信する放送型配信方法で
    あって、 前記コンテンツは、時系列のストリームにおいて同時間
    帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを有し、前記複
    数の代替オブジェクトは、予め設定された少なくとも一
    つの判断基準に基づいて番組制作者側で作成したもので
    あり、 前記受信側で、前記予め設定されている少なくとも一つ
    の判断基準の中から一つの判断基準が選択されて前記コ
    ンテンツサーバに送信される選択送信ステップと、前記放送元が前記コンテンツを前記コンテンツサーバに
    送信するコンテンツサーバへの送信ステップと、 前記コンテンツサーバが、前記選択送信ステップにおい
    て送信された前記一つの判断基準に該当する代替オブジ
    ェクトを用いて前記時系列のストリームを再構成する再
    構成ステップと、 前記コンテンツサーバが、前記再構成ステップにおいて
    再構成された前記時系列のストリームを、前記受信側に
    送信する送信ステップと、 前記受信側が、前記送信ステップにおいて送信された前
    記再構成された時系列のストリームを再生する再生ステ
    ップと、 を含むことを特徴とする放送型配信方法。
  2. 【請求項2】 放送番組であるコンテンツを構造化し、
    かつ、オブジェクト化すると共に、前記放送番組の間お
    よびその途中で放送されるコマーシャルをオブジェクト
    化して放送によりコンテンツサーバを介して放送元から
    受信側に配信する放送型配信方法であって、 前記コンテンツおよびコマーシャルは、時系列のストリ
    ームにおいて同時間帯に使用可能な複数の代替オブジェ
    クトをそれぞれ有し、前記複数の代替オブジェクトは、
    予め設定された少なくとも一つの判断基準に基づいて番
    組制作者側で作成したものであり、 前記受信側で、前記予め設定されている少なくとも一つ
    の判断基準の中から一つの判断基準が選択されて前記コ
    ンテンツサーバに送信される選択送信ステップと、前記放送元が前記コンテンツおよびコマーシャルを前記
    コンテンツサーバに送信するコンテンツサーバへの送信
    ステップと、 前記コンテンツサーバが、前記選択送信ステップにおい
    て送信された前記判断基準に該当する代替オブジェクト
    を用いて前記時系列のストリームを再構成する再構成ス
    テップと、 前記コンテンツサーバが、前記再構成ステップにおいて
    再構成された前記時系列のストリームを、前記受信側に
    送信する送信ステップと、 前記受信側が、送信された前記再構成された時系列のス
    トリームを再生する再生ステップと、 を含むことを特徴とする放送型配信方法。
  3. 【請求項3】 前記代替オブジェクトは、一つの主オブ
    ジェクトおよび少なくとも一つの副オブジェクトからな
    り、 前記再生ステップは、前記受信側で前記判断基準の選択
    が行われない限り、前記主オブジェクトが再生されるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の放送型配信方
    法。
  4. 【請求項4】 前記コンテンツ、または前記コンテンツ
    およびコマーシャルの配信は、シングルチャンネルであ
    り、前記送信ステップは、 前記放送元、前記コンテンツ、または前記コンテンツ
    およびコマーシャルを、前記主オブジェクトを用いた時
    系列のストリームを放送した後、前記副オブジェクトを
    続けて放送することによって配信するものであることを
    特徴とする請求項3に記載の放送型配信方法。
  5. 【請求項5】 前記再生ステップが、前記受信側は、リ
    アルタイム再生の場合に、前記主オブジェクトを用いた
    時系列のストリームを再生し、 前記判断基準が選択されて再生する場合に、前記コンテ
    ンツ、または前記コンテンツおよびコマーシャルの全て
    のオブジェクトを一旦蓄積した後、選択された判断基準
    に基づいて、前記主オブジェクトに代えて該当する副オ
    ブジェクトを用いた再生を行うことを特徴とする請求項
    4に記載の放送型配信方法。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツ、または前記コンテンツ
    およびコマーシャルの配信は、マルチチャンネルであ
    り、前記送信ステップは、 前記放送元、前記コンテンツ、または前記コンテンツ
    およびコマーシャルを、前記主オブジェクトを用いた時
    系列のストリームを一つのチャンネルを用いて放送し、
    前記副オブジェクトを他のチャンネルを用いて放送する
    ことによって配信するものであることを特徴とする請求
    項3に記載の放送型配信方法。
  7. 【請求項7】 前記再生ステップは、受信側が前記判断
    基準を選択して再生する場合に、選択された判断基準に
    基づいて、前記主オブジェクトに代えて該当する代替オ
    ブジェクトを用いた再生を行うことを特徴とする請求項
    6に記載の放送型配信方法。
  8. 【請求項8】 前記再生ステップが、前記受信側におい
    て前記判断基準を選択した場合に、番組制作者側で作成
    した代替オブジェクトに代えて、受信側に予め用意され
    ている代替オブジェクトまたは受信側で生成した代替オ
    ブジェクトを用いることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか一つに記載の放送型配信方法。
  9. 【請求項9】 放送番組であるコンテンツを構造化し、
    かつ、オブジェクト化して放送によりコンテンツサーバ
    を介して放送元から受信側に配信する放送型配信方法で
    あって、 前記コンテンツを構成する全てまたは一部のオブジェク
    トは、予め設定した少なくとも一つの判断基準に基づい
    て作成したパラメータを有し、 前記受信側で前記パラメータの中から特定のパラメータ
    が選択されて前記コンテンツサーバに送信される選択送
    信ステップと、前記放送元が前記コンテンツを前記コンテンツサーバに
    送信するコンテンツサーバへの送信ステップと、 前記コンテンツサーバが、前記選択送信ステップにおい
    て送信された該当するパラメータを有するオブジェクト
    に代えて、受信側に予め準備されている代替オブジェク
    トまたは受信側で生成した代替オブジェクトを再生する
    よう指示して前記コンテンツを再構成する再構成ステッ
    プと、 前記コンテンツサーバが、前記再構成ステップにおいて
    再構成された前記コンテンツを前記受信側に送信する送
    信ステップと、 前記受信側が、前記送信ステップにおいて送信され、前
    記コンテンツを指示された前記代替オブジェクトを用い
    て前記コンテンツを再生する再生ステップと、 を含むことを特徴とする放送型配信方法。
  10. 【請求項10】 放送番組であるコンテンツを構造化
    し、かつ、オブジェクト化して放送によりコンテンツサ
    ーバを介して放送元から受信側に配信する放送型配信方
    法であって、 前記受信側で予め設定されている少なくとも一つの判断
    基準の中から一つの判断基準が選択されて前記コンテン
    ツサーバに送信される選択送信ステップと、前記放送元が前記コンテンツを前記コンテンツサーバに
    送信するコンテンツサーバへの送信ステップと、 前記コンテンツサーバは、前記コンテンツを構成するオ
    ブジェクトの特性を検出し、検出した特性が、前記選択
    送信ステップにおいて送信された前記選択された判断基
    準に該当するか否かを判定し、前記選択された判断基準
    に該当する特性を有したオブジェクトを予め用意された
    代替オブジェクトに置き換える再構成ステップと、 前記再構成ステップにおいて再構成された前記オブジェ
    クトを前記受信側に送信する送信ステップと、 前記受信側が、前記送信ステップにおいて送信された前
    記代替オブジェクトを含む複数のオブジェクトを用いて
    時系列のストリームを再生する再生ステップとを、 含むことを特徴とする放送型配信方法。
  11. 【請求項11】 前記再構成ステップが、前記検出した
    オブジェクトの特性をパラメータとして該当するオブジ
    ェクトに付加するパラメータ付加ステップを、さらに、
    含むことを特徴とする請求項10に記載の放送型配信方
    法。
  12. 【請求項12】 前記代替オブジェクトは、番組制作者
    側で予め作成された前記コンテンツ中の代替オブジェク
    ト、前記受信側に予め用意されている代替オブジェクト
    または前記受信側で生成した代替オブジェクトであるこ
    とを特徴とする請求項10または11に記載の放送型配
    信方法。
  13. 【請求項13】 放送番組の間およびその途中で放送さ
    れるコマーシャルをオブジェクト化して放送によりコン
    テンツサーバを介して放送元から受信側に配信する放送
    型配信方法であって、 前記コマーシャルは、時系列のストリームにおいて同時
    間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを有し、前記
    複数の代替オブジェクトは、視聴者の個人的な情報を特
    定するための複数の項目からなる視聴者情報に基づいて
    コマーシャルの制作者側で作成したものであり、 前記受信側で前記視聴者情報の各項目に情報を設定され
    て前記コンテンツサーバに送信される設定送信ステップ
    と、 前記放送元が前記コマーシャルを前記コンテンツサーバ
    に送信するコンテンツサーバへの送信ステップと、 前記設定送信ステップにおいて設定された情報に該当す
    る代替オブジェクトを用いて前記コンテンツサーバから
    送信される前記時系列のストリームを再生する再生ステ
    ップと、 を含むことを特徴とする放送型配信方法。
  14. 【請求項14】 前記代替オブジェクトは、一つの主オ
    ブジェクトおよび少なくとも一つの副オブジェクトから
    なり、 前記再生ステップは、前記受信側で前記視聴者情報の各
    項目に情報の設定が前記設定送信ステップにおいて行な
    われていない場合または設定された情報に該当する代替
    オブジェクトが存在しない場合、前記主オブジェクトが
    再生されることを特徴とする請求項13に記載の放送型
    配信方法。
  15. 【請求項15】 前記コマーシャルの配信は、シングル
    チャンネルであり、前記コマーシャルは、前記主オブジ
    ェクトを用いた時系列のストリームを放送した後、前記
    副オブジェクトを続けて放送することによって配信され
    ることを特徴とする請求項14に記載の放送型配信方
    法。
  16. 【請求項16】 前記再生ステップが、前記受信側は、
    リアルタイム再生の場合に、前記主オブジェクトを用い
    た時系列のストリームを再生し、 前記視聴者情報の各項目に情報を設定して再生する場合
    に、前記コマーシャルの全てのオブジェクトを一旦蓄積
    した後、前記各項目に設定した情報に基づいて、前記主
    オブジェクトに代えて該当する代替オブジェクトを用い
    た再生を行うことを特徴とする請求項15に記載の放送
    型配信方法。
  17. 【請求項17】 前記コマーシャルの配信は、マルチチ
    ャンネルであり、 前記コマーシャルは、前記主オブジェクトを用いた時系
    列のストリームを一つのチャンネルを用いて放送し、前
    記副オブジェクトを他のチャンネルを用いて放送するこ
    とによって配信されることを特徴とする請求項14に記
    載の放送型配信方法。
  18. 【請求項18】 前記再生ステップが、前記設定送信
    テップにおいて前記視聴者情報の各項目に情報を設定し
    て再生する場合に、前記各項目に設定した情報に基づい
    て、前記主オブジェクトに代えて該当する副オブジェク
    トを用いた再生を行うことを特徴とする請求項17に記
    載の放送型配信方法。
  19. 【請求項19】 放送番組の間およびその途中で放送さ
    れるコマーシャルをオブジェクト化して放送により配信
    側からコンテンツサーバを介して受信側に配信する放送
    型配信方法であって、 前記コマーシャルは、時系列のストリームにおいて同時
    間帯に使用可能な複数の代替オブジェクトを有し、前記
    複数の代替オブジェクトは、予め設定された少なくとも
    一つの判断基準に基づいてコマーシャルの制作者側で作
    成したものであり、 前記配信側で前記判断基準を示す判断基準情報を、前記
    受信側に放送により配信する基準配信ステップと、 前記基準配信ステップにおいて前記受信側に配信された
    前記判断基準情報から判断基準を選択し選択された前記
    判断基準を前記コンテンツサーバに送信する選択送信ス
    テップと、 前記コンテンツサーバが、前記選択送信ステップにおい
    て受信し た判断基準の内容に該当する代替オブジェクト
    を用いて前記時系列のストリームを再生する再生ステッ
    プと、 を含むことを特徴とする放送型配信方法。
  20. 【請求項20】 前記代替オブジェクトは、一つの主オ
    ブジェクトおよび少なくとも一つの副オブジェクトから
    なり、 前記再生ステップは、前記受信側で前記判断基準情報を
    受信していない場合または受信した判断基準情報の内容
    に該当する代替オブジェクトが存在しない場合、前記主
    オブジェクトが再生されることを特徴とする請求項19
    に記載の放送型配信方法。
  21. 【請求項21】 前記コマーシャルの配信は、シングル
    チャンネルであり、前記コマーシャルは、前記主オブジ
    ェクトを用いた時系列のストリームを放送した後、前記
    副オブジェクトを続けて放送することによって配信され
    ることを特徴とする請求項20に記載の放送型配信方
    法。
  22. 【請求項22】 前記再生ステップが、前記受信側は、
    リアルタイム再生の場合に、前記主オブジェクトを用い
    た時系列のストリームを再生し、 前記判断基準情報を利用して再生する場合に、前記コマ
    ーシャルの全てのオブジェクトを一旦蓄積した後、受信
    した判断基準情報に基づいて、前記主オブジェクトに代
    えて該当する副オブジェクトを用いた再生を行うことを
    特徴とする請求項21に記載の放送型配信方法。
  23. 【請求項23】 前記コマーシャルの配信は、マルチチ
    ャンネルであり、 前記コマーシャルは、前記主オブジェクトを用いた時系
    列のストリームを一つのチャンネルを用いて放送し、前
    記副オブジェクトを他のチャンネルを用いて放送するこ
    とによって配信されることを特徴とする請求項20に記
    載の放送型配信方法。
  24. 【請求項24】 前記再生ステップが、前記判断基準情
    報を利用して再生する場合に、受信した判断基準情報の
    内容に基づいて、前記主オブジェクトに代えて該当する
    副オブジェクトを用いた再生を行うことを特徴とする請
    求項23に記載の放送型配信方法。
  25. 【請求項25】 前記請求項1〜24のいずれか一つに
    記載の放送型配信方法をコンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体
  26. 【請求項26】 構造化され、かつ、オブジェクト化さ
    れ、少なくとも一つの判断基準に基づいて、主オブジェ
    クトと同時間帯に使用可能に予め設定された副オブジェ
    クトを有するコンテンツからなる時系列のストリーム
    を、放送装置からの送信により受信し、受信した前記時
    系列のストリームを受信装置に配信するコンテンツサー
    であって、 前記予め設定されている少なくとも一つの判断基準の中
    から前記受信装置によって選択された判断基準の信号を
    受信する受信手段と、 受信した前記選択された判断基準の信号に該当するオブ
    ジェクトを前記コンテンツの中から選択する選択手段
    と、 前記選択手段によって選択されたオブジェクトによって
    前記時系列のストリームを再構成する再構成手段と、 前記再構成手段によって再構成された前記時系列のスト
    リームを前記受信装置に送信する送信手段と、 を、備えたことを特徴とするコンテンツサーバ
  27. 【請求項27】 構造化され、かつ、オブジェクト化さ
    れ、少なくとも一つの判断基準に基づいて、主オブジェ
    クトと同時間帯に使用可能に予め設定された副オブジェ
    クトを有する放送番組であるコンテンツ、ならびに、前
    記放送番組の間および途中で放送されるコマーシャルか
    らなる時系列のストリームを、放送装置からの放送によ
    り受信し、受信した前記時系列のストリームを受信装置
    に配信するコンテンツサーバであって、 前記予め設定されている少なくとも一つの判断基準の中
    から前記受信装置によって選択された判断基準の信号を
    受信する受信手段と、 受信した前記選択された判断基準の信号に該当するオブ
    ジェクトを前記コンテンツおよび前記コマーシャルの中
    から選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択されたオブジェクトによって
    前記時系列のストリームを再構成する再構成手段と、 前記再構成手段によって再構成された前記時系列のスト
    リームを前記受信装置に送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とするコンテンツサーバ
  28. 【請求項28】 前記放送装置は、前記コンテンツ、ま
    たは前記コンテンツおよびコマーシャルの配信をシング
    ルチャンネルとして配信し、かつ、 前記放送装置は、前記コンテンツ、または前記コンテン
    ツおよびコマーシャルを、前記主オブジェクトを用いた
    時系列のストリームを送信した後、前記副オブジェクト
    を続けて送信することによって放送することを特徴とす
    る請求項2または2に記載のコンテンツサーバ
  29. 【請求項29】 前記放送装置は、前記コンテンツ、ま
    たは前記コンテンツおよびコマーシャルの配信をマルチ
    チャンネルとして配信し、かつ、 前記放送装置は、前記コンテンツ、または前記コンテン
    ツおよびコマーシャルを、前記主オブジェクトを用いた
    時系列のストリームを一つのチャンネルを用いて送信
    し、前記副オブジェクトを他のチャンネルを用いて送信
    することによって放送することを特徴とする請求項2
    または2に記載のコンテンツサーバ
  30. 【請求項30】 放送装置からの放送番組の間およびそ
    の途中で放送され、構造化され、かつ、オブジェクト化
    され、少なくとも一つの判断基準に基づいて、主オブジ
    ェクトと同時間帯に使用可能に予め設定された副オブジ
    ェクトを有するコマーシャルを、前記放送装置からの放
    送により受信し、受信装置に配信するコンテンツサーバ
    であって、 前記受信装置に対して、前記受信装置によって選択し指
    定される前記判断基準を示す判断基準情報を配信する基
    準情報配信手段と、 前記受信装置によって選択し指定された前記判断基準
    受信し受信した前記判断基準の内容に該当するオブジェ
    クトを選択して前記コマーシャルを再構成する再構成手
    段と、 前記再構成手段によって再構成された前記コマーシャル
    を前記受信装置に送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とするコンテンツサーバ
JP33556098A 1998-05-22 1998-11-26 放送型配信方法,その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体,およびコンテンツサーバ Expired - Fee Related JP3484085B2 (ja)

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