JP3208095U - トイレットペーパーロールの反転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】前使用者がカットしたトイレットペーパーのカット部分が、掴み易い状態で吊り下がっている状態を保持することを可能とするトイレットペーパーロールの反転装置を提供する。【解決手段】回転ユニット1と回転ユニット吊下げ部材2より成り、回転ユニット1は、一定の回転数を限度として一定の方向にのみ回転可能であって前記一定の回転数を回転後に反転する機能を有する動力歯車11と、動力歯車11と噛合し歯がペーパーロール4の周面に着接する伝導歯車12と、動力歯車11と伝導歯車12とを収納し伝導歯車12の一部を突出させるべく一端が解放された歯車収納ケース13とを有し、回転ユニット吊下げ部材2は可撓性を有する薄片より成り、一端は回転ユニット1に、他端はトイレットペーパーロールカバー5に接続し、回転ユニット1の自重により、伝導歯車12は常時トイレットペーパーロール4の周面に対して着接状態を保持する。【選択図】図1
Description
本考案は、トイレットペーパーの引出し・切断後にペーパーロールを反転させる装置に関する。
トイレ内にセットされたトイレットペーパーロールは、通常、ロール支持棒に回転自在に軸架され、上部にロールカバーが被着している。これを使用するときは、ペーパーを引き出した後に前記ロールカバーの縁辺でカットするが、カット後はカット部分が前記カバーの外に十分に出ていないため、次に使用する者は手でカバーを上げるなどして、カット部分をさがして摘まみ出す動作をすることが多い。
前述したように、トイレの次使用者は、トイレットペーパーのカット部分が見つからないときは、ロールカバーを上げてカット部分を摘まみ出すか、ロールを回転させてカット部分を下げ状態にする等の行為を当然のごとく行っていると考えられる。該行為は、ときとして手間と時間がかかり、急いでいるときには焦慮することがある。仮に、ペーパーのカット部分が、ホテルなどで見受けられるように、いつでも掴み易い状態で吊り下がっているとしたら、トイレの使用者にとっては嬉しい限りである。
上述の問題に鑑み、本考案においては、前使用者がカットしたトイレットペーパーのカット部分が、次使用者のために、掴み易い状態で吊り下がっている状態を保持することを可能とするトイレットペーパーロールの反転装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るトイレットペーパーロールの反転装置は、回転ユニットと前記回転ユニット吊下げ部材より成るトイレットペーパーロールの反転装置であって、前記回転ユニットは、一定の回転数を限度として一定の方向にのみ回転可能であって前記一定の回転数を回転後に反転する機能を有する動力歯車と、前記動力歯車と噛合し歯が前記トイレットペーパーロールの周面に着接する伝導歯車と、前記動力歯車と前記伝導歯車とを収納し前記伝導歯車の一部を突出させるべく一端が解放された歯車収納ケースとを有し、前記回転ユニット吊下げ部材は可撓性を有する薄片より成り、一端は前記回転ユニットに、他端はトイレットペーパーロールカバーに接続し、前記回転ユニットの自重により、前記伝導歯車は常時前記トイレットペーパーロールの周面に対して着接状態を保持することを特徴とする。
前記動力歯車は内部にゼンマイを有し、ペーパー引き出し時にはペーパーロールの回転が前記伝導歯車を介して前記動力歯車を回転させ前記ゼンマイが巻かれ、
ペーパー切断後には前記ゼンマイが解放されることにより前記動力歯車が反転し前記伝導歯車を介して前記トイレットペーパーロールが反転する。前記トイレットペーパーロールの反転により、前記トイレットペーパーのカット部分が前記ロールカバーとの接点を超えて垂れ下がる。
ペーパー切断後には前記ゼンマイが解放されることにより前記動力歯車が反転し前記伝導歯車を介して前記トイレットペーパーロールが反転する。前記トイレットペーパーロールの反転により、前記トイレットペーパーのカット部分が前記ロールカバーとの接点を超えて垂れ下がる。
本考案に係るトイレットペーパーロールの反転装置により、トイレットペーパーのカット時に自動的にペーパーロールが反転し、カット部分が垂れ下がるため、次使用者はカット部分をさがして摘まみ出す動作をする必要がなくなる。これにより、急いでいるときでも焦慮することがなくなる。
本考案に係るトイレットペーパーロールの反転装置により、宿泊施設や売店のトイレにおいては、清掃担当者がペーパーのカット部分のメイクを手間なく行うことができるようになる。
以下、本実施形態に係るトイレットペーパーロールの反転装置(以後、「本装置」という。)について、図を用いて説明する。
図1に示すように、本装置は、回転ユニット1と、回転ユニット1を吊り下げるための回転ユニット吊下げ部材2によって構成される。回転ユニット1はプラスチック製の歯車収納ケース13内に動力歯車11と伝導歯車12が噛合した状態で収納されており、伝導歯車11は下部が歯車収納ケース13の解放部から突出し、回転ユニット1の自重と回転ユニット吊下げ部材2の柔軟性により歯先がトイレットペーパーロール4の周面に常時着接する構成となっている。
回転ユニット吊下げ部材2は薄手のフィルムから成り、一端は回転ユニット1の歯車収納ケース13と接着し、他端はトイレットペーパーのロールカバー5の裏側に両面テープで接着される。回転ユニット吊下げ部材2は歯車収納ケース13・ロールカバー5との間で柔軟に曲直し、歯車収納ケースの下部から突出する伝導歯車12が、トイレットペーパーの使用に伴い次第に下降するペーパーロールの周面と常時着接状態を保持できるよう調節機能を担う。
図4に示すように、本装置においては、伝導歯車12はペーパーロール4の横幅とほぼ同程度の幅を有するのに対し、動力歯車11は伝導歯車12の5分の1以下の幅しか有さず、動力歯車11は歯車収納ケース13の側壁131近くで伝導歯車12と噛合している。前記動力歯車11の幅については、後述する内部のゼンマイの強さに依るが、必要な場合には、幅を広くするか、設置個数を複数としてもよい。
ロール反転の仕組みは以下のとおりである。
動力歯車11は内部にゼンマイを有し一方向にしか回転しないのに対し、伝導歯車12は両方向に回転自在で、ペーパーの動きや動力歯車11の回転に対して従属性を有する。図2に示すように、動力歯車11と伝導歯車12は、歯車収納ケース13の側壁131に軸付けされている。
動力歯車11は内部にゼンマイを有し一方向にしか回転しないのに対し、伝導歯車12は両方向に回転自在で、ペーパーの動きや動力歯車11の回転に対して従属性を有する。図2に示すように、動力歯車11と伝導歯車12は、歯車収納ケース13の側壁131に軸付けされている。
上述の構成においてトイレットペーパー3を引き出すと、ペーパーロール4の周面に着接する伝導歯車12が摩擦により回転し、この回転がこれと噛合する動力歯車11に伝導し動力歯車11が回転する。動力歯車11はゼンマイの性質上一定回数以上回転しないため、ペーパー3を一定の長さ以上に引き出した場合には、動力歯車11の限定回転数を超えた時点で停止し、これと噛合する伝導歯車12も回転停止を余儀なくされ、ペーパー3は伝導歯車12の歯上を擦動しつつ、使用者が引き出すのを止めるまで引き出される。このとき、動力歯車11はゼンマイが最終まで巻かれ、緊張状態となっている。
その後、使用者がペーパー3をカットすると、緊張状態のゼンマイが解放され、動力歯車11は反転を開始する。これに伴い噛合する伝導歯車12がペーパー引き出し時とは逆の方向に回転し、同時に、摩擦によりペーパーロール4も反転を開始する。例として伝導歯車12の直径が2cm、動力歯車11の直径が同じく2cmで限界回転数が3回転の場合、ペーパー3を30cm引き出すときには、約19cmの地点で両歯車は停止し、残りの11cmは歯車が停止した状態でペーパーが引き出される。ペーパーカット後は、動力歯車11のゼンマイが完全に解放されるまで反転、すなわち3回転反転し、該反転に伴うペーパーの移動距離は、19cmとなり、使用開始直後のペーパーロール4においても、ペーパー3のカット部分は下方向に吊り下がる結果となる。
1 回転ユニット
11 動力歯車
12 伝導歯車
13 歯車収納ケース
131 ケース側壁
132,133 軸受
2 回転ユニット吊下げ部材
3 トイレットペーパー
4 ペーパーロール
5 ロールカバー
6 ロール支持棒
11 動力歯車
12 伝導歯車
13 歯車収納ケース
131 ケース側壁
132,133 軸受
2 回転ユニット吊下げ部材
3 トイレットペーパー
4 ペーパーロール
5 ロールカバー
6 ロール支持棒
Claims (2)
- 回転ユニット及び回転ユニット吊下げ部材より成るトイレットペーパーロールの反転装置であって、
前記回転ユニットは、
一定の回転数を限度として一定の方向にのみ回転可能であって前記一定の回転数を回転後に反転する機能を有する動力歯車と、
前記動力歯車と噛合し歯が前記トイレットペーパーロールの周面に着接する伝導歯車と、
前記動力歯車と前記伝導歯車とを収納し前記伝導歯車の一部を突出させるべく一端が解放された歯車収納ケースと、
を有し、
前記回転ユニット吊下げ部材は可撓性を有する薄片より成り一端は前記回転ユニットに他端はトイレットペーパーロールカバーに接続する、
ことを特徴とするトイレットペーパーロールの反転装置。 - 前記動力歯車は内部にゼンマイを有し、前記トイレットペーパーロールの反転装置は、
ペーパー引き出し時にはペ−パーロールの回転が前記伝導歯車を介して前記動力歯車を回転させ前記ゼンマイが巻かれ、
ペーパー切断後には前記ゼンマイが解放され前記動力歯車が反転し前記伝導歯車を介して前記トイレットペーパーロールが反転する、
ことを特徴とする請求項1記載のトイレットペーパーロールの反転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004894U JP3208095U (ja) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | トイレットペーパーロールの反転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004894U JP3208095U (ja) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | トイレットペーパーロールの反転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3208095U true JP3208095U (ja) | 2016-12-22 |
Family
ID=57572550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016004894U Expired - Fee Related JP3208095U (ja) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | トイレットペーパーロールの反転装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3208095U (ja) |
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2016
- 2016-10-11 JP JP2016004894U patent/JP3208095U/ja not_active Expired - Fee Related
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3208095 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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