JP3207683U - 健康まくら及び健康まくらカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】さまざまな使用方法により健康効果の期待できる健康まくら及び健康まくらカバーを提供する。【解決手段】中板10と、中板10を挟んで両面に支持層20、30を備える三層構造のまくらであって、一方の面の支持層20は、中央に円形開口部21を有し、円形開口部21は中板10へ近づくにつれ径の大きくなるテーパー状であり、他方の面の支持層30は、複数の支持部材32、33によって囲まれた方形開口部31を有し、一部の支持部材33は中板10に平行移動可能に取り付けてあり、支持部材33を移動させることにより方形開口部の大きさが変更自在である。【選択図】図1

Description

本考案は、健康効果の期待できる、まくらに関する。
人の体にはつぼが多数存在し、これらのつぼを習慣的に刺激することは健康に大変良い。人の頭部にも、つぼは多数存在しており、特に耳周辺には健康に効くと言われる多くのつぼが集中している。
また、適度なうつ伏せ寝は健康によいとされている。うつ伏せの体勢をとることで腹式呼吸が容易となるため質の高い睡眠が得られ、いびきの軽減や睡眠時無呼吸症候群の改善も期待できる。
最も一般的なまくらとして、袋体にパイプ素材やわた素材、そばがら、ウレタンフォームなどの充填材を入れたものがあるが、うつ伏せ寝に用いた場合には息苦しくなってしまい、体勢が持続できないという問題がある。
従来から、接骨院やマッサージ店で使用される馬蹄型のまくらのように、うつ伏せ寝用のまくらは存在する。他にも、特許文献1では頭部と両頬の3か所を支える凹凸を設けたうつ伏せ寝用まくらが提案されている。
特開2007−50222号公報
しかしながら、馬蹄型のまくらや特許文献1で提案されるようなうつ伏せ寝用のまくらは、単に人の頭部を支持するまくらとしての機能を有するだけであって、まくらを使用することによって健康効果が得られるものではない。
本考案は、さまざまな使用方法により健康効果の期待できる、健康まくらを提供することを目的とする。
本考案は、中板と、中板を挟んで両面に支持層を備える三層構造のまくらであって、一方の面の支持層は、中央に円形開口部を有し、円形開口部は中板へ近づくにつれ径の大きくなるテーパー状であり、他方の面の支持層は、複数の支持部材によって囲まれた方形開口部を有し、一部の支持部材は中板に平行移動可能に取り付けてあり、支持部材を移動させることにより方形開口部の大きさが変更自在であることを特徴とする。
前記一部の支持部材は、取付具を有し、前記中板の対向する二辺には、中板の端部から内方へ向かって切込みが設けてあり、前記切込みには、ストッパーが設けてあり、前記切込みに前記取付具が挿入されて、前記一部の支持部材が中板に備えられることが望ましい。
また、このような健康まくらの外周には、い草製の織物で構成されるまくらカバーであって、円形開口部を有する健康まくらカバーを巻き付けることが望ましい。
本考案は、中板を挟んで両面に支持層を備える三層構造のまくらであって、一方の面と他方の面は、異なった形状の開口部を有するため、使用する面によって異なる刺激を与える。そのため、体のさまざまなつぼを刺激することが可能であり、健康効果が期待できる。
一方の面の支持層に設けられた円形開口部は、中板へ近づくほど径の大きくなるテーパー形状であるため、円形開口部に頭部を当てた際に、支持層が程よい弾力をもって頭部を包み込み、安眠が期待できる。
また、他方の面の支持層に設けられた方形開口部は、大きさの変更が自在であるため、使用者自身が頭や顔の大きさに合わせて、開口の大きさを変えることが可能であり、うつ伏せ寝に使用した場合は、顔のつぼ押しが可能となり、横向き寝に使用した場合は、耳周辺のつぼ押しが可能となる。
中板には、支持部材を取付けるための切込みが設けてあり、切込みには支持部材を掛止するためのストッパーが設けてあるので、支持部材が中板から脱落するのを防ぐことができる。
健康まくらカバーは、い草の織物で構成されるため、夏場は肌触りが良く通気性も良い。また、円形開口部が設けてあるので、健康まくらの開口部に合わせて使用すれば、つぼ押しによる健康効果を期待できる。
健康まくらの分解斜視図である。 (a)は一方の面から見た斜視図であり、(b)は他方の面から見た斜視図である。 板材と他方の面側の支持層とを示す斜視図である。 他方の面側の支持層を平面視して、支持部材の移動を示す説明図である。 カバーを付けた状態で示す健康まくらの参考図である。
本考案の健康まくらは、図1に示すように、中板10と、中板10を挟んで両面に支持層20,30を備えるものである。
中板10は矩形板状のものである。材質や大きさは問わないが、例えば、厚さ数mm程度のベニヤ板やプラスチック製の板材を使用することができる。中板10の対向する二辺には、中板10の端部から内方へ向かって夫々二つの切込み11,11が設けてある。切込み11は、後述する他方の面の支持層30において、一部の支持部材33を移動自在に取り付けるためのものである。切込み11の数は任意であり、取り付ける支持部材33の数量に伴って複数設けて良い。また切込み11には、支持部材33を掛止するための、切欠き状のストッパー12が設けてあることが望ましい。
中板10を挟んで両面に備える支持層20,30は、弾性のある素材であれば材質や大きさは多様なものを使用できるが、例えば、中板10と略同じ大きさであり、数cm程の厚みのある、スポンジや低反発ポリウレタンフォーム等を使用することができる。
中板10の一方の面側の支持層20は、図1及び図2(a)に示すように、中央に円形開口部21を有する。円形開口部21は、中板10へ近づくにつれて径が大きくなるテーパー状に形成されている。円形開口部21を設けるために支持層20からくり抜かれた部材は、厚み方向の幅が約半分になるよう、径の大きい面から削り取り、残ったくり抜き部材22を、支持層20と中板10の間に位置するように、円形開口部21の中に配置してもよい。円形開口部21にくり抜き部材22を配置すれば、頭部を支持層20に強く押し付けても、硬い中板10に当たることがない。くり抜き部材22は、程よい弾性を得るため固定しないことが望ましい。
中板10の他方の面側の支持層30は、図1及び図2(b)に示すように、複数の四角柱状の支持部材32,33とから構成される。より詳細には、二つの支持部材32,32と、中板10に取り付けられた二つの支持部材33,33によって枠組みされて中央部に方形開口部31を有する。中板10に取り付けられた支持部材33は、中板10と接する面に帯状の取付具34を備える。取付具34は伸縮性の素材からなり、長手方向の両端部が支持部材33の長手方向端部に取り付けられている。図3に示すように、取付具34の長手方向端部を二箇所の切込み11,11に挿入し、支持部材33と取付具34により中板10を挟み込んで、支持部材33が中板10に取り付けられる。使用者が頭や顔を方形開口部31へ押し付けると、取付具34が伸び、支持部材33が外周側へ移動するため、使用者の頭や顔の形に沿わせることができる。
また、支持部材33は切込み11,11に沿って平行移動可能であるが、中板10の切込み11には、外側端部寄りの位置に切欠き状のストッパー12が設けてあるので、このストッパー12によって取付具34が掛止され、中板10から支持部材33が脱落するのを防いでいる。取付具34は、指で簡単にストッパー12から外すことができるため、支持部材33を取り外して洗濯することも可能である。また、ストッパー12を外した状態で、図4(a)中の矢印で示すように、支持部材33,33を内方へ向かって移動させると、図4(b)に示すように、方形開口部31を狭くすることができる。
うつ伏せ寝の際に、方形開口部31を有する支持層30の面を上にして使用すれば、方形開口部31に目、鼻、口が納まり、楽に呼吸できる。支持部材33を移動させることで、方形開口部31の大きさを使用者の顔の大きさに合わせることができる。また、横向き寝の際には、方形開口部31に耳が収納され、耳周辺のつぼを刺激することができるが、耳周辺のつぼを刺激する位置も、支持部材33の位置によって調整することができる。
このように構成した健康まくらを清潔に保つため、図5(a)に示すように、カバー40で覆うことが望ましい。カバー40は、支持部材33,33と方形開口部31を露出させて、支持部材32,32と、中板10と、支持層20を覆うものである。また、カバー40を取り外し可能なものとすれば、汚れた場合も容易に洗濯することができる。
夏場は更に、図5(b)に示すように、い草を原料とするござ等の織物であって、薄く柔らかい素材で構成された夏用カバー41で覆えば、肌触りが良く、涼感も得られる。夏用カバー41は帯状であり、両端部に調節紐43を備え、健康まくらの方形開口部31に対向する位置に円形の開口部42を有するものである。夏用カバー41は、本考案の健康まくらの外周へ巻きつけた後、対向する調節紐43を、健康まくらの側面で結び合わせることによって固定される。夏用カバー41の開口部42によって、健康まくらの方形開口部31を露出させることが可能であるため、健康まくらのつぼ押し効果を損なうことがない。調節紐43は伸縮性の素材からなるので、まくらの大きさに合わせることが可能であり、本考案の健康まくらに限らず、一般的な多種多様のまくらに使用できる。
本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であり、寝具としてのまくらの用途に限られるものではなく、例えば、本考案の健康まくらを頭頂部に載せて手で押さえると、頭頂部のつぼを刺激することができる等、体のさまざまなつぼを押すために使用することができる。
10 中板
11 切込み
12 ストッパー
20 支持層(一方の面)
21 円形開口部
22 くり抜き部材
30 支持層(他方の面)
31 方形開口部
32 支持部材
33 支持部材
34 取付具
40 カバー
41 夏用カバー
42 開口部
43 調節紐

Claims (3)

  1. 中板と、中板を挟んで両面に支持層を備える三層構造のまくらであって、
    一方の面の支持層は、中央に円形開口部を有し、円形開口部は中板へ近づくにつれ径の大きくなるテーパー状であり、
    他方の面の支持層は、複数の支持部材によって囲まれた方形開口部を有し、一部の支持部材は中板に平行移動可能に取り付けてあり、支持部材を移動させることにより方形開口部の大きさが変更自在であることを特徴とする健康まくら。
  2. 前記一部の支持部材は、取付具を有し、
    前記中板の対向する二辺には、中板の端部から内方へ向かって切込みが設けてあり、
    前記切込みには、ストッパーが設けてあり、前記切込みに前記取付具が挿入されて、前記一部の支持部材が中板に備えられることを特徴とする請求項1に記載の健康まくら。
  3. い草製の織物で構成されるまくらカバーであって、円形開口部を有し、請求項1又は2に記載の健康まくらの外周へ巻き付けることを特徴とする健康まくらカバー。
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