JP2014150979A - 腹臥位用敷き寝具セット - Google Patents

腹臥位用敷き寝具セット Download PDF

Info

Publication number
JP2014150979A
JP2014150979A JP2013022905A JP2013022905A JP2014150979A JP 2014150979 A JP2014150979 A JP 2014150979A JP 2013022905 A JP2013022905 A JP 2013022905A JP 2013022905 A JP2013022905 A JP 2013022905A JP 2014150979 A JP2014150979 A JP 2014150979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mattress
chest
prone position
bedclothes
pillow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013022905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5968246B2 (ja
JP2014150979A5 (ja
Inventor
Shigeo Nakajima
繁雄 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAJIMA MEDIAS KK
Original Assignee
NAKAJIMA MEDIAS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAJIMA MEDIAS KK filed Critical NAKAJIMA MEDIAS KK
Priority to JP2013022905A priority Critical patent/JP5968246B2/ja
Publication of JP2014150979A publication Critical patent/JP2014150979A/ja
Publication of JP2014150979A5 publication Critical patent/JP2014150979A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5968246B2 publication Critical patent/JP5968246B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Bedding Items (AREA)

Abstract

【課題】就寝から起床まで腹臥位姿勢を快適に維持できる腹臥位用敷き寝具セットを提供する。
【解決手段】枕部1と、マットレス部2と、腹臥位姿勢にある使用者の胸部を支持するようにマットレス部2上に載置される胸部補助具3とを備える腹臥位用敷き寝具セットが提供される。枕部1は、平面で見て使用者の額を支持可能な額部1Aと、頬を支持可能な頬部1Bと、両目を受け入れ可能な眼球溝1Cと、鼻及び口を受け入れ可能な鼻口溝1Dとを備えている。眼球溝1Cと鼻口溝1Dとは、枕部1を厚さ方向に貫通する単一の呼気拡散部を形成するように互いに連通しており、鼻口溝1Dは、使用者の顎側で開放されている。
【選択図】図1

Description

本発明は就寝から起床まで腹臥位姿勢を維持できる腹臥位用敷き寝具セットに関する。
腹臥位療法は1998年に有働尚子(VITA臨床生命学研究所所長)によって発表され、その後、日野原重明(聖路加病院医院長)、川嶋みどり(日本赤十字看護大学教授)らにより「腹臥位療法推進研究会」が毎年開催されている。腹臥位姿勢は、多くの疾患の改善に有効であり、腹臥位で寝ることにより、無呼吸症候群の改善、誤嚥・誤嚥性肺炎の予防、無気肺の背側排痰の促進、尿路系障害、認知症の改善、褥瘡予防、等々の優れた効果を有することが証明されている。しかし、腹臥位療法は、その優れた効果に拘らず、なかなか普及されないのが現状である。その原因は、例えば、顔面を約90度横向きにして鼻がつかえない様にしなければならない、首に無理がかかる等、腹臥位寝姿勢が苦痛を伴うものと考えられていることにある。実際、ほとんどの人は腹臥位姿勢で長時間寝ることに慣れていないため、従来の敷き寝具を使用して腹臥位姿勢で長時間寝ることは、ほとんどの人にとって非常に難しい。
現在、様々な材質の敷き寝具が開発され、使用されてきた。例えば、綿、ウール、ポリエステル等があり、さらに、機能の異なる様々な材質が開発されている。また、低反発ウレタン、硬質ウレタン、ジェル、またはそれらの組み合わせ等により、機能性の異なる様々な敷き寝具が開発されている。
敷き寝具の材質は多くの種類がある一方、敷き寝具の形状は、通常、所定の厚みを有し、平坦な表面を有する矩形状である。保管形態としては三つ折り、四つ折り等あるが、使用時の形状は機能的に矩形状クッション体である。
近年、腹臥位専用の枕及び敷き寝具が考案されてきたが、長時間の腹臥位姿勢を維持するには不十分である。
就寝から起床までの長い時間、腹臥位姿勢を維持する為には、顔面の無理な横向き姿勢をしないことが望ましく、鼻の向きが、胸面及び床面に対し垂直に近いことが理想的である。従って、その条件を満たす合理的な顔面枕が必要とされている。
また、就寝から起床までの長い時間、腹臥位姿勢を維持する為には、健やかな呼吸をする為に、呼気の拡散を考慮した顔面枕が必要である。
さらに、就寝から起床までの間、人は、絶えず体位移動(寝返り)をしており、腹臥位姿勢であっても同様である。従って、様々な腹臥位姿勢に対してもストレスの少ない敷き寝具及び枕の提供が求められている。
特開平10−117905号公報は、うつ伏せ寝用枕を記載している。枕は、額支持部と顎支持部を備え、額支持部と顎支持部の間に顔面周囲空間部が形成されている。特開2007−125087号公報は、額パッドと頬パッドを備え、一対の頬パッド間の間隔が調整可能である伏臥用枕を記載している。実用新案登録第3065962号公報には、台座上に載置される円座部を備える眼科用枕が記載されている。特開2006−334366号公報は、うつ伏せ枕及び枕カバーを記載しており、枕は、楕円形の顔面支持部と、呼気の流れを確保する横溝吸排気口を有している。
特許第4102259号公報は、眼科術後の患者に適用される腹臥位用枕と腹臥位用マットレスの組み合わせを記載している。特開2002−291815号公報は、顔面パッド、胸部パッド、腹部パッド等に分割されたパーツを組み合わせた施術台を記載している。
特表平7−503386号公報は頭部側と脚部側に溝を形成した空気マットを記載している。特開2009−219670号公報は、枕を使用せず腹臥位の頭部付近に凹部を設け、うつ伏せでも、呼吸が出来る、矩形状マットレスを記載する。特開2008−35970号公報は楕円形の厚さ方向に貫通する通気溝を設け、フィルター部材が設けられた矩形型クッション体を開示する。
実用新案登録第3131690号公報は、顔面を長円環形状の中空部材により宙吊り状態で支持するうつ伏せ寝用枕、及び呼気拡散のために外側に連通するパイプが埋め込まれたうつ伏せ寝用枕等を記載している。
特開2010−110620号公報は腹臥位用敷き寝具及び補助マット等を記載している。意匠登録第1387809号公報、意匠登録第1432127号公報は、それぞれ、うつ伏せ寝用枕を記載している。
特開平10−117905号公報 特開2007−125087号公報 実用新案登録3065962号公報 特開2006−334366号公報 特許第4102259号公報 特開2002−291815号公報 特表平7−503386号公報 特開2009−219670号公報 特開2008−35970号公報 実用新案登録第3131690号公報 特開2010−110620号公報 意匠登録第1387809号公報 意匠登録第1432127号公報
本発明は、長時間でも苦痛を伴わない腹臥位姿勢を可能とし、腹臥位療法を普及させ健康増進に寄与することのできる、腹臥位用敷き寝具セットを提供する。
請求項1の発明によれば、枕部と、マットレス部と、腹臥位姿勢にある使用者の胸部を支持するようにマットレス部上に載置される胸部補助具とを備える腹臥位用敷き寝具セットが提供される。枕部は、平面で見て使用者の額を支持可能な額部と、頬を支持可能な頬部と、両目を受け入れ可能な眼球溝と、鼻及び口を受け入れ可能な鼻口溝とを備えており、眼球溝と鼻口溝とは、枕部を厚さ方向に貫通する単一の呼気拡散部を形成するように互いに連通している。また、鼻口溝は、使用者の顎側で開放されている。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、枕部における、平面で見て眼球溝の下方に、使用者の上顎骨を支持することのできる上顎骨部が形成されている、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、胸部補助具は、幅方向及び長さ方向に沿って減少する高さを有している、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、マットレス部は、使用者の胸部、腹部、腰部にそれぞれ対応する、胸部マットレス部、腹部マットレス部、腰部マットレス部を備えており、胸部マットレス部は、腹部マットレス部及び腰部マットレス部よりも小さい幅を有している、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項5の発明によれば、請求項4に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、胸部マットレス部と、腹部マットレス部と、腰部マットレス部とは互いに分離されている、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項6の発明によれば、請求項4または5に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、腰部マットレス部は、長さ方向端面に開口する窪みを備えており、窪みは、腰部マットレス部を厚さ方向に貫通している、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項7の発明によれば、請求項4または5に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、さらに、腰部マットレス部と一体化された脚部マットレス部を備えている、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項8の発明によれば、請求項1〜7のいずれか一項に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、さらに、枕置きマットレス部を備えており、枕部は、枕置きマットレス部上に載置される、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
請求項9の発明によれば、請求項8に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、枕置きマットレス部は、枕置きマットレス部を厚さ方向に貫通し且つ使用者の顎側で開放されている切欠き部を備えており、切欠き部は、枕部の呼気拡散部に対応する位置に配置される、腹臥位用敷き寝具セットが提供される。
本発明の一実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの平面図及び側面図である。 図1に示す枕部の外観を示す図である。 枕部の平面図である。 枕部の端面図及び側面図である。 図3のA−A断面図及びB−B断面図である。 図1に示す胸部補助具の平面図、側面図及び端面図である。 胸部補助具の使用想定図である。 本発明の他の実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの平面図及び側面図である。 腰部マットレス部の切欠き部を示す平面図である。 本発明の他の実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの平面図及び側面図である。 本発明の他の実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの側面図である。 本発明の他の実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの側面図である。 枕置きマットレス部の平面図及び枕置きマットレス部に枕部を載置した状態を示す平面図である。 枕置きマットレス部の変形例を示す平面図である。 本発明の他の実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの平面図及び側面図である。 腹臥位姿勢想定図である。 (A)〜(F)は腹臥位姿勢の例を示す図である。 (A)〜(C)は腹臥位時における顔面角度の説明図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。尚、添付の図面はいずれも概略図であり、各部分の寸法の比率は、必ずしも実寸どおりではない。
[腹臥位用敷き寝具セットの全体概要]
図1(A)、(B)に、それぞれ、本発明の一実施形態による腹臥位用敷き寝具セットの平面図、側面図を示す。この腹臥位用敷き寝具セットは、枕部1と、マットレス部2と、使用者の胸部を支持するようにマットレス部2上に載置される胸部補助具3とを備えている。枕部1は、腹臥位姿勢にある使用者の頭部を支持し、従って、使用者の顔面を受ける部分である。枕部1は、使用者の鼻筋が床面に対し概ね垂直になるような顔面角度を実現でき、且つ、使用者が楽に呼吸出来るようにすることができるように呼気の速やかな拡散を促進する形状を備えている。また、顔面への圧力、寝返り姿勢、歯根への圧力、顎変形等についても考慮された構造を備えている。本発明の腹臥位用敷き寝具セットは、枕部1と、使用者の胸部、腹部、腰部にそれぞれ対応して配置される胸部マットレス部2A、腹部マットレス部2B、腰部マットレス部2Cを備えるマットレス部2と、胸部マットレス部2Aの上に載置して使用される胸部補助具3との組合わせにより、腹臥位姿勢を長時間無理なく維持することを可能にする。具体的には、本発明の腹臥位用敷き寝具セットにより、使用者は、呼吸が楽にでき又寝返り行動も出来るため、就寝から起床まで、腹臥位姿勢で楽に睡眠することができる。
図16に、理想的な腹臥位姿勢の想定図を示す。人体の姿勢については、立位の時は頭部から脚部に掛け重力が垂直に働き、骨格のS字形曲線が強まるが、寝姿勢では、個々の部位に垂直の重力が働き、S字カーブはなだらかになることが知られている。従って、ストレスの少ない腹臥位姿勢を実現するには、図16に示されるような、顔と敷き寝具Iとの間にある空間G及び胸面と敷き寝具Iとの間にある空間Hを考慮した腹臥位用敷き寝具を提供することが望まれる。本発明では、枕部1と胸部補助具3との組合わせによって、ほぼ理想的な顔面空間G及び胸面空間Hを形成することができる。さらに、マットレス部2を組合わせることによって、背中や腹部、腰部なども含めた使用者の身体全体について、より自然な、緊張状態のない寝姿勢を可能にする。尚、本発明の腹臥位用敷き寝具セットは、従来の敷き寝具、例えば、従来の敷き布団、マットレス、ベッド等の上に載置して使用される。
[枕部1について]
図2に枕部1の外観を示す。図3は、枕部1の平面図である。図4(A)、(B)は、それぞれ、枕部1を長さ方向(図3の上下方向)に見た場合の枕部1の端面図であり、図4(A)は、使用者の顎側を示す。図4(C)は、枕部1の側面図である。図5(A)、図5(B)は、それぞれ、図3のA−A断面図、B−B断面図である。
図3を参照して、枕部1は、平面で見て使用者の額(具体的には前頭骨付近)を支持する額部1Aと、頬(具体的には頬骨及び側頭骨付近)を支持する頬部1Bと、両目を受け入れる眼球溝1Cと、鼻及び口を受け入れる鼻口溝1Dとを備えており、眼球溝1Cと鼻口溝1Dとは、枕部1を厚さ方向に貫通する単一の呼気拡散部を形成するように互いに連通しており、鼻口溝1Dは、平面で見て実質的に台形形状を有するように使用者の顎側で開放されている。
枕部1は、単に、使用者の頭部を支えるだけでなく、苦痛を伴わない硬度、すなわち、顔面圧力を吸収し、歯根及び顎関節に圧力が掛からない硬度を有するように構成される。具体的には、枕部1の材料として、例えば、約80N以上約160N以下の硬度を有するウレタンフォームを使用することができる。また、異なる硬度を有するウレタンフォームの組合わせによって、顔面接触部を含む上部を柔らかく、下部を硬くすることにより、感触と厚み又は沈み込みを調整することができる。尚、本明細書中に示される硬度の値は、JIS K6400−2に規定する方法で測定される値である。この試験法は、ウレタンフォームについてのものであるが、本発明の腹臥位用敷き寝具セットに用いられる材料は、ウレタンフォームに限定されることはなく、本明細書中に示される硬度の値と同等の硬度を有し、且つ、形状を維持することができるものであれば、他の材料を使用することもできる。
枕部1は、鼻腔を圧迫せず、呼気を流れ良く拡散させることができ、且つ、寝返りの際に様々な頭部位置に対応できる形状を備えている。
枕部1の寸法は、一例として、顔面の幅方向(図3の左右方向)に対応する幅W1が約400mm、顔面の長さ方向(図3の上下方向)に対応する長さL1が約250mm、厚さH1(図4参照)が約60mm〜約100mmである。また、眼球溝1Cの寸法は、一例として、幅W1´=約140mm〜約170mm、長さL1´=約30mm〜50mmである。眼球溝1Cは、使用者の眼球を圧迫しないように使用者の両目を受け入れることができる位置に形成されるが、その幅W1´は、呼気の拡散を考慮して使用者の顔面の幅よりも大きいことが望ましい。人の頬弓幅の平均が、男子152mm、女子144mmであることから、例えば、W1´=約150mm〜約160mmが好ましい。
鼻口溝1Dは、使用者の鼻及び口を受け入れるように形成されている。さらに、枕部1に単一の呼気拡散部を形成することができるように、眼球溝1Cに連通し、且つ、使用者の顎側に開放されている。従って、鼻口溝1Dは、平面で見て実質的に台形形状であってよいが、特に、図3の実施形態では、眼球溝1Cの下方に、使用者の上顎骨を支持することのできる上顎骨部1Eを形成し、且つ、鼻口溝1Dを使用者の顎側に広く開放するように、台形形状の斜辺部が鼻口溝1Dの内側に向かってわずかに膨出した略八の字形に形成されている。これにより、使用者の頭部をより安定して支持し、且つ、呼気の拡散を促進することができる。
このように形成された本実施形態の枕部1では、額部1Aは、主に、腹臥位姿勢にある使用者の眼の上の前頭骨を支持し、頬部1Bは、主に、頬骨及び側頭骨を支持し、上顎骨部1Eは、主に、眼の下の上顎骨を支持することができるように形成されている。しかし、寝返り行動の姿勢によって、額部1A、頬部1B、上顎骨部1Eに、他の部位を載せることもできる。
図17(A)〜(F)は、基本的な腹臥位姿勢の例を示す図であり、図18(A)〜(C)は、顔面角度を説明するための図である。図17(A)に示す腹臥位基本寝姿勢では、顔面は敷き寝具に対し平行であり、鼻は敷き寝具(図示省略)に対し垂直に位置している。この状態では、顔面は、図18(A)に示されるような角度位置にあることができ、使用者の頭部は、枕部1の額部1A、頬部1B及び上顎骨部1Eによって支持され、呼気は、顔面の幅よりも広い眼球溝1Cと、顎側に開放された鼻口溝1Dを通って外部に拡散する。しかし、就寝から起床までこのままの姿勢でいることはほとんどなく、たとえば、この基本姿勢から、顔面角度が、図18(B)に示すような前傾角度、または図18(C)に示すような後屈角度に変化する可能性がある。図18(B)に示す頭部が前傾した状態では、呼気のほとんどは、使用者の顎側に開放された鼻口溝1Dから拡散される。図18(C)の後屈状態では、使用者の顎は下がり、額が上に傾いている。この場合、鼻口溝1Dの顎側開口部は、使用者の顎によって閉じられる傾向にあるが、鼻口溝1Dと眼球溝1Cが互いに連通しているので、呼気のほとんどを、眼球溝1Cを通して外部に拡散させることができる。
このように、枕部1を使用することによって、寝返りの際の様々な頭部位置に対応でき、上記顔面角度のいずれにおいても、呼気を流れ良く、スムーズに速く拡散させることができる。呼気の拡散が速いことにより、体内から出た高温(34℃から36℃)且つ高湿度の空気から顔面が解放され、鼻、口周辺の酸素濃度も正常であり、快適な睡眠を維持できる。
基本的な腹臥位姿勢は、図17(B)〜(D)に示すような例もある。図17(B)は膝を少し曲げ、顔を少し横向きにした、基本的な腹臥位寝姿勢の一つである。この場合、左側の頬部1Bの上に使用者の左頬骨・側頭骨が載り、呼気は鼻が開放されている為、楽に呼吸できる。また、図17(C)、(D)の例は、顔の向きは図17(B)と同じく横向きであるが、足及び腰の位置が異なる。これらの姿勢では、顔の横向き角度が大きくなる傾向がある。特に、図17(B)〜(D)の姿勢で就寝した後は、寝返り行動によって、左側の頬部1Bの上に左頬骨・側頭骨が載った状態から、左頬骨・側頭骨が枕部1の中央位置に移動し、眼球溝1C上に耳が位置することもある。また、右側頬部1Bに左頬骨・側頭骨が載った、深いエビ形の姿勢になることもある。図17(E)、(F)は、基本的な腹臥位姿勢の他の例である。
このように、基本的な腹臥位姿勢として様々な寝姿勢があり、また、就寝後の寝返り行動によっても、手の位置・角度、足の位置・角度、腰の位置・角度等々が異なる様々な寝姿勢になり得、それぞれ、重心位置が異なる。仰臥位における寝返り行動と同じく、腹臥位においても多くの寝返り行動が行われ、寝返り行動によって寝姿勢が変わると、筋肉の凝りが解消し、長時間の腹臥位姿勢を維持し易くなる。本発明における枕部1は、いかなる寝姿勢においても、顔面に対する圧迫感がなく、スムーズな呼気の拡散を可能にするので、快適な腹臥位姿勢を維持するために有効である。
[胸部補助具3について]
図6及び図7を参照して、本発明の腹臥位用敷き寝具セットに用いられる胸部補助具3を説明する。図6(A)は、胸部補助具3の一例を示す平面図であり、図6(B)は側面図である。図6(C)、図6(D)は、それぞれ、図6(A)に示す胸部補助具3の長さ方向から見た端面図である。図7は、胸部補助具3の使用想定図である。
ストレスの少ない腹臥位姿勢を実現するには、図16に示すように、顔面と敷き寝具Iとの間にある空間G及び胸面と敷き寝具Iとの間にある空間Hが形成されていることが理想的である。従って、腹臥位姿勢の場合、単に、敷き寝具上に枕を置いただけでは、顔面が反り上がり、自然な寝姿勢になりにくいことが分かる。本発明では、理想的な空間G、Hを形成することができるように、胸部補助具3を枕部1と組合わせて使用する。
胸部補助具3は、例えば、図6に示すように、互いに異なる幅及び長さを有する複数の板状部分(本実施形態では4つの板状部分3A〜3D)を上下に重ねて配置することにより形成することができる。これにより、胸部補助具3は、幅方向(図6の上下方向)及び長さ方向(図6の左右方向)に沿って徐々に減少する高さを有するように構成することができる。換言すれば、胸部補助具3は、腹臥位姿勢にある使用者の胸部中央から左右方向に且つ使用者の胸部から腹部に向けて徐々に減少する高さを有している。図6に示すように、第1の板状部分3A、第2の板状部分3B、第3の板状部分3C、第4の板状部分3Dは、この順序で減少する幅及び長さを有しており、最も大きい幅及び長さを有する第1の板状部分3Aが最下部に配置され、その長さ方向端部の一方の上面によって、使用者のオトガイ部を支持するオトガイ支持部3Eが形成される。従って、第1の板状部分3A上にオトガイ支持部3Eを形成するように、第2〜第4の板状部分3B〜3Dは、それぞれの長さ方向縁部の一方が、第1の板状部分3Aの長さ方向縁部から間隔をおいて配置され、且つ、互いに対して整列するように上下方向に重ねられる(図6(B)参照)。すなわち、第1の板状部分3A上に、第2の板状部分3Bが配置され、第2の板状部分3Bに第3の板状部分3Cが配置され、第3の板状部分3Cに第4の板状部分3Dが配置される。こうして、最も小さい幅及び長さを有する第4の板状部分3Dは、胸部補助具3の最上部を形成し、その上面で使用者の鎖骨付近を支持することができる。これにより、腹臥位姿勢にある使用者の頚椎と胸椎の間のほぼ理想的な角度を維持することができる。理想的な腹臥位姿勢は、胸椎と頚椎との間に形成される角度が約15度程度で両肩を落とした、大仏のような姿勢であると言われている。
一例として、厚さ80mmの枕部1、厚さ80mmの胸部補助具3、及び、厚さ50mmのマットレス部2(胸部マットレス部2A、腹部マットレス部2B、腰部マットレス部2C)の組み合わせを用いて、体重60kgの使用者による使用実験を行った。マットレス部2として、ブレスエアー(登録商標)(東洋紡株式会社)を使用した。実験の結果、胸部マットレス部2Aは、厚み10mm程度まで圧縮され、胸部補助具3は、厚み約50mm〜約60mm程度まで圧縮され、胸椎と頚椎との間で良好な角度を形成することができた。
第1〜第4の板状部分3A〜3Dは、胸部補助具3が全体として左右対称の形状を有するように位置合わせされる。こうして、第1〜第4の板状部分3A〜3Dによって形成される一連の段部が、腹臥位姿勢にある使用者の胸部中央から左右方向、及び、使用者の胸部から腹部にかけて高さの減少する傾斜部を形成する。尚、本発明における胸部補助具3の「傾斜部」は、図6に示されるような、段階的に高さが減少するように配置された一連の段部であってよいが、一定の傾きを有する、連続したなめらかな表面からなる傾斜面であってもよい。
胸部補助具3の材料として、例えば、約100N以上約160N以下の硬度を有するウレタンを用いることができる。尚、第4の板状部分3Dに約160Nの硬度を有するウレタンを使用しても、鎖骨付近は呼吸に関係せず、腹臥位時の胸部への圧力には十分耐えられる。
胸部補助具3全体としての高さ(すなわち、第1の板状部分3Aの下面から第4の板状部分3Dの上面までの高さ)は、一例として、約60mm〜約80mmである。胸部補助具3全体の幅(すなわち、第1の板状部分3Aの幅)は、使用者の胸幅と同等であることが望ましく、例えば、最上部に位置する第4の板状部分3Dの幅を約240mmとし、順次約40mm(幅方向の左右それぞれにおいて約20mm)ずつ広くしていくことができる。従って、第1の板状部分3Aの寸法は、幅を約360mmとすることができる。また、長さは、例えば、第4の板状部分3Dで約100mmとし、順次20mmずつ広くすることができ、オトガイ支持部3Eの寸法を含めると、第1の板状部分3Aの長さは、約180〜220mmとすることができる。しかし、使用者の胸幅、胸の厚さ、図16の空間Hの大きさを考慮して、胸部補助具3の寸法は変わり得る。
第2〜第3の板状部分3B〜3Dには、図6に示すような、長さ方向端面に開口する切欠き部3Fを形成することが望ましい。切欠き部3Fにより、使用者が喉部への圧迫感を感じることなく、オトガイ支持部3Eにオトガイ部を載せるための空間を形成することができる。切欠き部3Fは、例えば、第2〜第3の板状部分3B〜3Dの長さ方向端面における開口部の幅を約140mmとし、長さ方向の深さを約50mmとすることができる。切欠き部3Fの平面形状は、図6(A)に示すような三角形状に限られず、楕円形又は他の形状であってよい。
尚、板状部分の数は特に限られない。このように、長さ方向に沿って高さが減少する胸部補助具3を使用することによって、使用者の胸部と敷き寝具との間の空間H(図16)を、使用者に圧迫感を感じさせることなく形成することができ、ストレスのない自然な腹臥位姿勢を維持することができる。尚、胸部補助具3は、上記のように互いに別体の板状部分から形成されていなくてもよく、単一の部材であってもよい。また、上記したように、胸部補助具3の長さ方向及び幅方向に沿った高さは、段階的に減少する必要はなく、連続的に徐々に減少してよい。すなわち、胸部補助具3の傾斜部は、本実施形態のような段部によって形成される必要はなく、円滑な傾斜面であってもよい。従って、胸部補助具3は、一定の傾きで連続的に減少する高さを有する、例えば、全体に角錐台形状の形態を有していてもよい。
胸部補助具3は、長さ方向だけでなく、幅方向においても減少する高さを有しているが、その作用について、胸部補助具3の使用想定図を示す図7を参照して説明する。尚、図7では、枕部1は省略されている。上記したように、基本的な腹臥位姿勢は、手の位置、足の位置、腰の位置等によって、重心位置が変わり、重心位置の変化に伴って、敷き寝具に対する胸部の傾斜角度も変化する。例えば、図17(A)に示すような腹臥位基本寝姿勢では両手と腕により胸部面が敷き寝具と平行に支えられている。また、図17(B)の例では、左腕は下げられ、右手と肘をツッパリ棒の様にして肩部を押し上げている。また、図17(C)の例では、右足の位置によって身体を斜めにしている。図17(D)では腰を入れ、右側面を開放している。このような胸部の異なる傾斜角度に対しても胸部補助具3は有効に作用することができる。なぜなら、図7に示すように、胸部補助具3の幅方向に沿った傾斜部は、使用者の身体が左右どちら側に傾斜しても、楔のように胸部と敷き寝具との間に食い込み、寝姿勢を安定させるからである。
就寝から起床までの長い時間、腹臥位姿勢を維持する為には、顔面の無理な横向き姿勢をしないことが重要であり、図17(A)の場合のように、胸面及び床面に対し実質的に垂直に近い鼻の向きを維持することが最も理想的である。しかし、上記したように、基本的な腹臥位姿勢には図17(A)に示すものの他にも様々あり、枕のみでは対応することが難しい場合がある。本発明における胸部補助具3は、幅方向(換言すれば、使用者の左右方向)に沿って減少する高さを有しているので、胸面が左右に傾斜する寝姿勢の場合でも、寝姿勢をストレスなく安定させることができる。また、胸面の左右の傾斜によって顔面の自然な横向き姿勢を得ることができる(胸面に対して垂直な方向に対し、約30度以下の鼻筋角度があるとき、顔面はストレスのない横向き姿勢にある)ことから、胸部補助具3を使用することにより、胸面角度とストレスのない鼻筋角度との相乗効果により、腹臥位姿勢で楽に顔面の横向き姿勢がとれるようになる。
[マットレス部2について]
枕部1と胸部補助具3と共に、快適な腹臥位姿勢を維持するために、マットレス部2が効果的に使用される。腹臥位用マットレスにおいては、特に、人体への圧迫感を軽減するため、体重によるマットレスの沈み込みを考慮することが重要である。
本発明者の行った調査により、人体の体重に対する各部の重量の割合は、頭部が約7%、胸部が約29%、腰部が約43%、右腕が約3%、左腕が約3%、脚部が約15%であるとの結果が得られた。尚、寝具の沈み込みを考察する際、仰臥位姿勢の場合、胸部と腕の重量を足し合わせる必要があるが、腹臥位姿勢の場合、腕の位置を考慮して(図17(A)〜(E)参照)、胸部と腕の数値は別個に扱う。
本発明において、マットレス部2は、図1に示すように、使用者の胸部、腹部、腰部にそれぞれ対応する、胸部マットレス部2A、腹部マットレス部2B、腰部マットレス部2Cを備えている。
[胸部マットレス部2Aについて]
胸部マットレス部2Aには、胸部補助具3が載置される。以下の理由で、胸部マットレス部2Aは、腹部マットレス部2B及び腰部マットレス部2Cよりも小さい幅を有していることが好ましい。
例えば、体重60kgの使用者の場合、胸部は、体重の約29%、すなわち、17kg程度であり、従って、胸部マットレス部2Aは、約17kgの重量で圧縮される。例えば、図17(A)の腹臥位寝姿勢の場合、使用者の胸部自体は胸部マットレス部2Aまたは胸部補助具3に沈み込むが、腕部(体重割合:約3%)は1.8kg程度の重量しかなく、この重さでは、肘は沈みにくい。従って、肘が背面近くまで持ち上げられるため、肩が広がり、胸を張った状態になる。これは不自然な寝姿勢であり、背中の筋肉が緊張状態になり、肩凝りの原因になる。これを解消するためには、腹臥位姿勢で腕を胸面より下方(換言すれば、立位の時の胸面より前側)に位置させることが望ましい。これは、胸部マットレス部2Aの幅を、使用者の胸幅程度にすることにより実現できる。このとき、使用者の胸部は、胸部マットレス部2Aまたは胸部補助具3上にあり、肘の下には胸部マットレス部2Aが無いので、腕が胸面より下方に位置するからである(尚、上記したように、本発明の敷き寝具セットは通常の敷き寝具上に載置して使用されるため、このとき、腕は通常の敷き寝具に接触する)。尚、胸部マットレス部2Aが沈み込まない場合でも、胸部マットレス部2Aの幅は上記理由により、使用者の胸幅程度にした方が自然な寝姿勢になるので、好ましい。
上記したように、胸部マットレス部2Aには、胸部補助具3が載置される。従って、胸部マットレス部2Aの長さは、一例として、使用者のオトガイ部付近からみぞおち付近までの長さである。
尚、胸部マットレス部2Aにおける胸部補助具3が載置される部分は、使用者の身体に直接接触しないため、必ずしも沈み込む必要はなく、従って、胸部マットレス部2Aは、硬度130N以上で厚みを約20mm〜約50mm、好ましくは、約30mmに設定することができる。しかし、胸部マットレス部2A全体が130N以上の硬度を有すると、後述する腹部マットレス部2Bに柔らかい材質(例えば、ブレスエアー(登録商標)(東洋紡株式会社))を使用した場合に、胸部マットレス部2Aと腹部マットレス部2Bとの境界で沈み込みに大きな差が生じる。このとき、長時間の使用は人体に圧迫感を与える。また、境界付近は、女性の乳房が位置する部分でもあり、この部分で沈み込まないと不快感が生じ易い。
従って、異なる硬度を有する材質を組合わせることにより胸部マットレス部を形成してもよい。このような胸部マットレス部12Aを含むマットレス部12を備える腹臥位用敷き寝具セットの例を図8に示す。一例として、女性の頚側点から乳頭間までの平均距離は約210mmである。従って、例えば、胸部マットレス部12Aの枕部1側端部から約150mmの長さ範囲の部分112Aを硬度130N以上に設定し、部分112Aを越えて腹部マットレス部12B側端部までの部分112Bを80N以下に設定することにより、上記のような圧迫感及び不快感を生じさせないようにすることができる。硬度の異なる2つの材質は、接着剤により接合することができる。尚、図8に示す腹臥位用敷き寝具セットは、胸部マットレス部12Aの構成が異なることを除いて、図1に示すものと実質的に同様である。
[腹部マットレス部2B及び腰部マットレス部2Cについて]
再び図1に参照して、腹部マットレス部2Bの長さは、一例として、使用者のみぞおち付近から前腸骨棘付近までの長さ、例えば、約250mm程度であり、幅は、通常の敷き寝具である布団又はシングルベッド等の通常の幅と同等の幅、例えば、約800mm〜約950mmが好ましい。
腰部マットレス部2Cの長さは、一例として、約200mm〜約300mmである。腰部マットレス部2Cは、使用者の腸骨付近から膝関節上部すなわち腰部付近を膝頭より持ち上げ、腰の伸びきりを防ぎ、安楽な腹臥位姿勢を保持する機能を有する。従来の敷き寝具上で腹臥位姿勢になると、腹部及び腰部が体重のほとんどを占める(胸部:約29%、腰部:約43%)ので、腹部及び腰部が敷き寝具に沈み込み、一方、体重の約15%を占める脚部の沈み込みはわずかである。この場合、敷き寝具上で、脚部は前腸骨より上部に位置し、結果的に腰が伸ばされる。腰が反ることは身体の構造上好ましくなく、長時間、腰が伸ばされた状態では腰の筋肉が緊張し、凝りを生ずるおそれがある。また、腰痛の原因にもなり得る。
この原因を取り除く為に、膝頭が腰部より沈んだ状態にするように、使用者の腰部の下に腰部マットレス部を配置することにより、腸骨に対して、膝は下方に沈んだ状態になり、安楽な寝姿勢を保持することができる。腰部マットレス部2Cの厚さは、一例として、約30mm〜約80mmであるが、これは、腰部マットレス部2Cの硬度によって変わり得る。腰部マットレス部2Cの幅は、一例として、約800mm〜約950mmであり、これは、通常の敷き寝具の幅に相当する。腹部マットレス部2B及び腰部マットレス部2Cの幅が、使用者の肩幅程度又は肩幅以下であると、安心して寝返りが出来ないため、従来の敷き寝具の幅と同等にすることが好ましい。また、安心して寝返りできるように、平坦な上面を有し且つ矩形の平面形状を有することが好ましい。
また、胸部マットレス部2Aと、腹部マットレス部2Bと、腰部マットレス部2Cとは互いに分離されていることが好ましい。換言すれば、腹部マットレス部2Bは、胸部マットレス部2A及び腰部マットレス部2Cとは分離していることが好ましい。その理由は次の通りである。
人体の胸部は胸骨、肋骨で保護されており、腰部は腸骨で保護されているが、腹部は保護するものがなく、圧迫感を感じやすい。さらに、腹臥位になると胃その他の内臓は重力で背中側から垂れ下がった状態となるため、腹部マットレス部2Bが硬すぎると、腹部は腹部マットレス部2Bに沈みこまないため、圧迫感を感じる。
従って、腹部マットレス部2Bは、胸部マットレス部2A及び腰部マットレス部2Cとは異なる硬度または高さを有することが好ましい。例えば、胸部マットレス部2A、腹部マットレス部2B及び腰部マットレス部2Cをすべて同じ高さにする場合は、腹部マットレス部2Bは、胸部マットレス部2A及び腰部マットレス部2Cよりも低い硬度を有することが好ましい。例えば、胸部マットレス部2A及び腰部マットレス部2Cが硬度120N以上である場合、腹部マットレス部2Bの硬度は100N以下が望ましい。これにより、腹部は自然とマットレス部に沈み込み、圧迫感なく長時間、ストレスのない腹臥位姿勢を保持できる。一方、胸部マットレス部2A、腹部マットレス部2B及び腰部マットレス部2Cの硬度をすべて同じにする場合は、腹部マットレス部2Bの厚さを小さくすることが好ましい。これにより、腹部への圧力は軽減され、圧迫感なく長時間、ストレスのない腹臥位姿勢を保持できる。
また、無呼吸症候群の人は肥満体質の傾向がある。腹部が出ている使用者は、腹部マットレス部2Bを外した状態で敷き寝具セットを使用してもよい。これにより、胸部マットレス部2Aと腰部マットレス部2Cの間に腹部を収めることが出来、安楽な腹臥位姿勢を保持できる(尚、本発明の敷き寝具セットは通常の敷き寝具上に載置して使用されるため、このとき、腹部は通常の敷き寝具に接触する)。
また、腰部マットレス部2Cには、下腹部及び股間の沈み込みを考慮して、長さ方向端面に開口する、図9のような窪み2C´を形成してもよい。窪み2C´は、腰部マットレス部2Cを厚さ方向に貫通している。窪み2C´の平面形状は、図9のような矩形でよいが、円形、三角形など、他の形状でもよい。窪み2C´を形成することにより、下腹部及び股間への圧力が軽減される。また、腹部マットレス部2Bと腰部マットレス部2Cの高さが異なる場合には、腹部マットレス部2Bに同様の窪みを形成することによって、下腹部に生ずる段差を感じさせなくすることができる。また、腹部(内臓)への圧力を軽減することもできる。
また、本発明では、マットレス部は、腰部マットレス部と脚部マットレス部を一体化させた、腰・脚部マットレス部を備えていてもよい。腰・脚部マットレス部を備えるマットレス部22を用いた腹臥位用敷き寝具セットの例を図10に示す。図10の腹臥位用敷き寝具セットは、図1に示すマットレス部2に代えて、胸部マットレス部22A、腹部マットレス部22B、腰・脚部マットレス部22Cからなるマットレス部22を備えている点で、図1の実施形態とは異なっている。しかし、胸部マットレス部22A及び腹部マットレス部22Bの構成は、図1の実施形態のものと同様であるので、ここでは説明しない。腰・脚部マットレス部22Cは、前腸骨棘付近から足首付近までを載置する部分として設けられる。
また、本発明では、腰部マットレス部32C´を腰・脚部マットレス部32C´´上に配置する、図11に示すような構成を備えていてもよい。この場合、腰部マットレス部32C´は、腰・脚部マットレス部32C´´に面ファスナー等で接合されてもよいし、腰・脚部マットレス部32C´´と一体化されていてもよい。尚、図11の腹臥位用敷き寝具セットは、図10に示すマットレス部22に代えて、胸部マットレス部32A、腹部マットレス部32B、腰部マットレス部32C´及び腰・脚部マットレス部32C´´からなるマットレス部32を備えている点で、図10の実施形態とは異なっている。しかし、胸部マットレス部32A及び腹部マットレス部32Bの構成は、図10の実施形態のものと同様であるので、ここでは説明しない。
また、本発明では、腰・脚部マットレス部を腹部マットレス部の下部まで延長した図12のような構成を備えていてもよい。この場合、互いに別体である腹部マットレス部42Bと腰部マットレス部42C´を腰・脚部マットレス部42C´´上に固定することができるため、就寝の度に腹部マットレス部42Bと腰部マットレス部42C´の位置を調整する必要がない。この固定は、面ファスナー等で着脱可能に行なわれてもよいが、製造時に腹部マットレス部42Bと腰部マットレス部42C´を腰・脚部マットレス部42C´´に一体化させてもよい。尚、腹部マットレス部42Bと腰部マットレス部42C´との間の間隔は、ストレスを感じない程度に、例えば、約20〜40mmに設定することができる。また、上記のように、使用者の体型によっては腹部マットレス部42Bは使用せずに取り外してもよい。尚、図12の腹臥位用敷き寝具セットは、図11に示すマットレス部32に代えて、胸部マットレス部42A、腹部マットレス部42B、腰部マットレス部42C´及び腰・脚部マットレス部42C´´からなるマットレス部42を備えている点で、図11の実施形態とは異なるが、マットレス部42は、腰・脚部マットレス部42C´´が腹部マットレス部42Bの下部まで延びている点でのみ、図11のマットレス部32と異なっている。
[枕置きマットレス部について]
腹臥位姿勢になると、口や肺の中の水分が移動すると共に、よだれとして外部に出され、また痰の出も良くなるため、肺機能が改善すると言われているが、一方で、よだれ、鼻水による汚れに対する対策も必要となる。従って、枕部1と胸部マットレス部2Aとの間にタオル等の汚れ防止布を配置することが望まれる場合があるが、その場合、タオル等が鼻口溝1Dの一部を埋めてしまい、呼気の流れを阻害する場合がある。また、胸部マットレス部2Aの沈み込みが不十分で、適切な顔面の高さ及び胸椎と頚椎の間の角度を保持しにくい場合がある。
従って、本発明の腹臥位用敷き寝具セットは、枕部1を載置するための枕置きマットレス部4を備えていてもよい。以下、図13及び図14を参照して、枕置きマットレス部4について説明する。枕置きマットレス部4を使用することにより、例えば、胸部マットレス部2Aの沈み込みが不十分な場合に、適切な顔面の高さ及び胸椎と頚椎の間の角度を保持することができる。また、後述するような切欠き部を枕置きマットレス部4に形成することにより、枕部1の呼気拡散部を実質的に拡張し、汚れ防止布を配置した場合でも十分に呼気を拡散させることができる。図13(A)は、枕置きマットレス部4の平面図であり、図13(B)は、枕置きマットレス部4に枕部1を載置した状態を示す平面図である。枕部1は、枕置きマットレス部4の上面に、例えば、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナー5を取り付けること等によって、枕置きマットレス部4に固定することができる。
枕置きマットレス部4は、その上面に枕部1を安定して載置するのに十分な外形寸法を備えており、幅は、例えば、約350mm〜約400mm、長さは、約250mm〜約300mmである。厚さは、マットレス部2と同様の厚さ、例えば、約20mm〜約80mm程度にすることができる。特に、厚さを約30mm以上にすると、よだれ防止布等によって呼気の流れが阻害されることを効果的に防止することができる。
枕置きマットレス部4の硬度は、頭部を支持する際に大きく沈み込まないように、約100N以上であることが好ましい。枕置きマットレス部4は、枕部1の呼気拡散部に対応する位置に配置される切欠き部4Aを備えており、切欠き部4Aは、枕置きマットレス部4を厚さ方向に貫通し且つ使用者の顎側で開放されている。
切欠き部4Aは、例えば、図13(A)に示すように、平面で見て実質的に三角形状の溝である。使用時は、図13(B)に示すように、枕部1の眼球溝1C、鼻口溝1D、及び、眼球溝1Cと鼻口溝1Dの下方に位置する切欠き部4Aを通して呼気を拡散させることができる。こうして、枕部1の呼気拡散部は実質的に拡張され、呼気の拡散をよりスムーズに行うことができる。また、使用者の顔面から通常の敷き寝具までの垂直方向距離が大きくなるので、よだれ防止布等を設置しても、呼気の流れが阻害されることがない。
このように、枕置きマットレス部4は、切欠き部4Aを備えるのみの簡単な構造であるため、使用者の頭部を支持する枕部1の力点を、枕置きマットレス部4の上面で確実に支持し、頭部を安定させることができる。従って、切欠き部の平面形状は、図13のような三角形状には限られず、図14の様に台形でもよく、その他の矩形や、丸みのある形状でもよいが、枕部1に顔面が載ったときの力点の応力で顔面を支持するのに十分な面積を確保することが望ましい。
例えば、図18(C)に示すような、顎が下がり、額が上に傾いた状態の顔面角度の場合、枕部1のみでは、鼻口溝1Dが顎で閉じられるので、呼気のほとんどは眼球溝1Cを通って拡散する。しかし、枕置きマットレス部4を使用することにより、実質的に鼻口溝1Dの溝を深くすることができるため、眼球溝1C及び鼻口溝1Dを通して、呼気の拡散をスムーズに行うことができる。尚、枕置きマットレス部4の材質は、肌に触れた場合の感触等を考慮して、発泡樹脂を使用することが好ましい。枕置きマットレス部4は、図1、図8、図10乃至図12に示す腹臥位用敷き寝具セットのいずれとも組合わせて用いることができる。例として、図1に示す枕部1、マットレス部2及び胸部補助具3に枕置きマットレス部4を組合わせた場合の腹臥位用敷き寝具セットの例を図15に示す。
尚、マットレス部2、12、22、32、42及び枕置きマットレス部4の材質は、通常の敷き寝具に使用されている材質のものでよく、例えば、綿、エステル綿、ウール、パーム、ウレタン、合成樹脂製の三次元構造体、またはこれらの組合わせ等から形成することができる。特に、腹部マットレス部2B、12B、22B、32B、42B及び腰部マットレス部2C、12C、32C´、42C´または腰・脚部マットレス部22C、32C´´、42C´´は、夏季用と冬季用とで異なる材質を用いてもよい。例えば、夏季用にブレスエアー(登録商標)(東洋紡株式会社)や無膜ウレタン等の多孔質の材料を使用することにより、熱帯夜でも快適に腹臥位姿勢を維持することができる。冬季用には、上述のエステル綿、ウール、ポリウレタン等の一般寝具材質を使用してよい。
また、夏季用の材質を包むには、吸汗・速乾性の生地、例えば、エアロタッシェ(登録商標)(東レ株式会社)等を使用し、冬季用の材質を包むには、吸湿発熱繊維、モイスケア(登録商標)(東洋紡株式会社)等を用い、リバーシブル構成にすることにより、一年を通じて快適な敷き寝具として用いることができる。しかし、各部マットレスの外皮は通常の敷き寝具に使用される、綿生地、エステル、エステル・綿混紡生地、キルト地、ハニカム生地、合成皮革等、またはその組み合わせ等の外皮を用いることができる。特に、枕置きマットレス部4及び胸部マットレス部2A、12A、22A、32A、42Aの外皮を、合成皮革等の防水効果のある材質にすると、よだれ等による汚れの処理を容易に行うことができる。腹部マットレス部2B、12B、22B、32B、42B、腰部マットレス部2C、12C、32C´、42C´または腰・脚部マットレス部22C、32C´´、42C´´は、違和感のない感触等を考慮して、同一素材であることが好ましい。

Claims (9)

  1. 枕部と、マットレス部と、腹臥位姿勢にある使用者の胸部を支持するように前記マットレス部上に載置される胸部補助具とを備える腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記枕部は、平面で見て前記使用者の額を支持可能な額部と、頬を支持可能な頬部と、両目を受け入れ可能な眼球溝と、鼻及び口を受け入れ可能な鼻口溝とを備えており、
    前記眼球溝と前記鼻口溝とは、前記枕部を厚さ方向に貫通する単一の呼気拡散部を形成するように互いに連通しており、前記鼻口溝は、前記使用者の顎側で開放されている、腹臥位用敷き寝具セット。
  2. 請求項1に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記枕部における、平面で見て前記眼球溝の下方に、前記使用者の上顎骨を支持することのできる上顎骨部が形成されている、腹臥位用敷き寝具セット。
  3. 請求項1または2に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記胸部補助具は、幅方向及び長さ方向に沿って減少する高さを有している、腹臥位用敷き寝具セット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記マットレス部は、前記使用者の胸部、腹部、腰部にそれぞれ対応する、胸部マットレス部、腹部マットレス部、腰部マットレス部を備えており、
    前記胸部マットレス部は、前記腹部マットレス部及び前記腰部マットレス部よりも小さい幅を有している、腹臥位用敷き寝具セット。
  5. 請求項4に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記胸部マットレス部と、前記腹部マットレス部と、前記腰部マットレス部とは互いに分離されている、腹臥位用敷き寝具セット。
  6. 請求項4または5に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記腰部マットレス部は、長さ方向端面に開口する窪みを備えており、前記窪みは、前記腰部マットレス部を厚さ方向に貫通している、腹臥位用敷き寝具セット。
  7. 請求項4または5に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、さらに、
    前記腰部マットレス部と一体化された脚部マットレス部を備えている、腹臥位用敷き寝具セット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、さらに、
    枕置きマットレス部を備えており、前記枕部は、前記枕置きマットレス部上に載置される、腹臥位用敷き寝具セット。
  9. 請求項8に記載の腹臥位用敷き寝具セットであって、
    前記枕置きマットレス部は、前記枕置きマットレス部を厚さ方向に貫通し且つ使用者の顎側で開放されている切欠き部を備えており、前記切欠き部は、前記枕部の呼気拡散部に対応する位置に配置される、腹臥位用敷き寝具セット。
JP2013022905A 2013-02-08 2013-02-08 腹臥位用敷き寝具セット Expired - Fee Related JP5968246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013022905A JP5968246B2 (ja) 2013-02-08 2013-02-08 腹臥位用敷き寝具セット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013022905A JP5968246B2 (ja) 2013-02-08 2013-02-08 腹臥位用敷き寝具セット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014150979A true JP2014150979A (ja) 2014-08-25
JP2014150979A5 JP2014150979A5 (ja) 2015-07-30
JP5968246B2 JP5968246B2 (ja) 2016-08-10

Family

ID=51573462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013022905A Expired - Fee Related JP5968246B2 (ja) 2013-02-08 2013-02-08 腹臥位用敷き寝具セット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5968246B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101574902B1 (ko) * 2014-10-13 2015-12-04 주식회사 진바이오테크 가슴받침 안면 베개 겸용 디스크 감압견인 장치
KR200481489Y1 (ko) * 2016-08-29 2016-10-07 (주)오씨엠 수술용 헤드 쿠션 패드
CN108113818A (zh) * 2018-02-01 2018-06-05 西安交通大学医学院第附属医院 气切患者俯卧位用避让监测多区域防压护理病床
CN111329692A (zh) * 2020-04-03 2020-06-26 四川省西部放射治疗协会 一种俯卧位康复床垫

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0291530U (ja) * 1989-01-05 1990-07-20
JP2002291815A (ja) * 2001-04-03 2002-10-08 Naoki Miyaguchi 施術台
JP2010110620A (ja) * 2008-10-06 2010-05-20 Nakajima Medias:Kk 腹臥位用敷き寝具
WO2011118916A2 (ko) * 2010-03-22 2011-09-29 Noh Kwang-Soo 건강 베개
JP2013000289A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Keizaburo Nakajima 枕の載置台

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0291530U (ja) * 1989-01-05 1990-07-20
JP2002291815A (ja) * 2001-04-03 2002-10-08 Naoki Miyaguchi 施術台
JP2010110620A (ja) * 2008-10-06 2010-05-20 Nakajima Medias:Kk 腹臥位用敷き寝具
WO2011118916A2 (ko) * 2010-03-22 2011-09-29 Noh Kwang-Soo 건강 베개
JP2013000289A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Keizaburo Nakajima 枕の載置台

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101574902B1 (ko) * 2014-10-13 2015-12-04 주식회사 진바이오테크 가슴받침 안면 베개 겸용 디스크 감압견인 장치
KR200481489Y1 (ko) * 2016-08-29 2016-10-07 (주)오씨엠 수술용 헤드 쿠션 패드
CN108113818A (zh) * 2018-02-01 2018-06-05 西安交通大学医学院第附属医院 气切患者俯卧位用避让监测多区域防压护理病床
CN111329692A (zh) * 2020-04-03 2020-06-26 四川省西部放射治疗协会 一种俯卧位康复床垫

Also Published As

Publication number Publication date
JP5968246B2 (ja) 2016-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103327855B (zh) 用于减轻打鼾和睡眠呼吸暂停的枕头和床垫
JP6855670B2 (ja)
US7578013B2 (en) Therapeutic positioning device
US9357864B2 (en) Spinal alignment pillow
JP2004081641A (ja) 整体治療の前後において使用する整体治療用補助具
JP5968246B2 (ja) 腹臥位用敷き寝具セット
KR20150009457A (ko) 교정 및 치료 효과를 가지는 베개
JP4707000B2 (ja)
JP4102259B2 (ja) 伏臥位用の枕及び腹部マットレス
TWM604190U (zh) 俯臥位通氣健康床
CN211835122U (zh) 便携式俯卧位睡垫
JP5592094B2 (ja) 腹臥位用敷き寝具
CN210096166U (zh) 一种可调节的俯卧位通气枕
JP2004351217A (ja) 伏臥就寝、休養又は治療用クッション用具
JP3164029U (ja) 中空型枕
US20160015182A1 (en) Spinal Alignment Pillow
CN210902427U (zh) 一种硬度可调的护颈枕
CN203354091U (zh) 趴睡支撑架构造
JP2019098102A (ja) 腹臥位用寝具セット
WO2016133544A1 (en) Spinal alignment pillow
JP2008099941A (ja) うつ伏せ、仰向け、横向き枕。
JP3226066U (ja) 寝具
TWM463079U (zh) 趴睡用之折疊床暨趴臥墊構造
CN219439784U (zh) 一种俯卧位通气训练垫及带有训练垫的训练床
JP3130954U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150616

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5968246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees