JP4102259B2 - 伏臥位用の枕及び腹部マットレス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は枕、特定的には伏臥位用枕、さらに特定的には医療において使用される伏臥位用枕、ならびにそれと都合よく組合わせて併用される伏臥位用のマットレス構造に関する。殊に眼科治療において使用される顔面位置上下調節可能な伏臥位用枕に関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、概略馬蹄形をなす柔軟性外袋に枕用充填物を充填してなる枕本体;柔軟性外袋の下面側に設けられた複数の帯状部材で固定装着される概略馬蹄形の剛性支持体;該剛性支持体を昇降調節具を介して支持するために床面に配置される、略H字形の平面形状を有するソール;を含む伏臥位用枕であって:該昇降調節具が2本の金属棒材または管材からなる支持桿を貫通孔を中心にして回転軸によりX状に交差組合せてなり、それら支持桿の4つの先端折り曲げカギ形部分を剛性支持体の下面及びソールの上面のH字横棒交差部附近に軸受け固定/ラッチ取り付けして、ラッチでの先端折り曲げカギ形部分の固定位を変位させることによりX状交差支持桿の交差角を変動させ、枕の上下位置を可変調節できるようにしたことを特徴とする伏臥位用枕に関する
【0003】
【従来の技術】
従来伏臥位枕は、医療分野、殊に眼科における目の手術後に目に圧力を掛けずに長期間、場合によっては数週間にわたり回復を待つ必要がある場合の患者によって使用されてきた。
【0004】
現代の人々は、一般的には仰臥姿勢で就寝するが、人類発達史の観点からは、ヒトは元来四足状態での活動が長く続いた後に二本足での立ち位置による活動姿勢を採るように発達したものであるから、ヒトが伏臥位で就寝し、睡眠をとることは身体構造的(骨格、臓器の配置等)に自然の理にかなったことといえよう。また仰臥位姿勢ばかりでなく、伏臥位姿勢をとることによって、内臓の働きを良くするであろう。欧米では伏臥位で就寝、睡眠する人の割合が多いといわれる。日本人についてみると、寝姿勢は仰臥位姿勢、側臥位姿勢が主で、伏臥位姿勢は少ないといえる。伏臥位での就寝睡眠姿勢が内臓、呼吸器官、その他の臓器に良い効果があることは、多くの研究成果として発表されてきている。また伏臥位就寝は、高齢化社会の到来とともに、寝たきり状態に原因がある褥瘡や下肢関節拘縮、その他多くの疾患の改善に役立つとの研究がなされ、老人医療、介護医療の分野、さらには一般医療の分野においても関心を集めている。
【0005】
理学治療(はり、灸、マッサージ等)用の特別仕様ベッドは、専用器具として伏臥位姿勢をとるのに種々の工夫がなされているが、しかしながらこれらベッドは比較的短時間の治療に使用されるものであるから、もしもこれらのベッドの上で長時間にわたり伏臥位姿勢をとり続けたとしたならば、呼吸器官、内臓器官等への圧迫あるいはそれによる苦痛が生じるであろう。そのようなの理学治療用の特別仕様ベッドについては、呼吸器官、内臓器官等への圧迫を排除のために充分な設計上の配慮がなされているとは、必ずしもいえない。また一般の布団またはベッドについては、伏臥位姿勢での就寝あるいは睡眠に関して重要視されておらず、従って長時間にわたり伏臥位姿勢での快適な就寝あるいは睡眠を可能とするための特別な工夫が施されているとはいえない。すなわち、一般の布団またはベッド上で伏臥位姿勢をとれば、鼻が圧迫されあるいはつかえて呼吸もままならず、腰が伸びきってその附近の部位にストレスがたまり、長時間同じ姿勢をとり続けることができない。また顔を横に向けて伏臥位姿勢をとり続けると頚部の凝りや損傷の原因ともなり得る。
【0006】
実開昭58−24269号公報には、略楕円形の空気入り柔軟浮き袋状の俯伏休息枕が開示されているが、この枕には剛性がないからこの枕が床面(ベッド面)よりも高い位置(elevated level)で使用されるべき時には、顔面部の重量を平均的に支えることができず、顔面を適正位置に維持することができないであろう。実開昭61−134369号公報には、伏臥位での顔面を傾斜面に保持できるようにした伏臥枕が記載されている。この枕は、台座板と顔面保持用逆U字形部材の両脚部とを軸回転可能に取付け、台座板と顔面保持用逆U字形部材とのなす角度を両者間のネジ式上下調節器で調節するものであるが、これを使用する場合には使用者の下向き顔面が斜めに持ち上げられ、頚部のところで頭部が後方へ折り曲げられた状態となり長時間の使用によって頚部に疲労が生じてしまうであろう。実開昭64−46030号公報には、床面よりも高い位置に架設された一対の上下位置調節可能な平行支持棒の間に張り渡された額支持部及び顎支持部を備えた顔支持台が記載されている。しかし顔面が額、顎の狭い部分で支えられるから顔面に対する単位面積当たりの圧迫が大きく、また支持部から顔面が移動し易く(縦方向の滑り移動、横方向の回転移動及び滑り移動等)、顔面保持が不安定となるから、同一姿勢をとり続けることは苦痛となるであろう。実開平2−91530号公報には、略逆U字形のスポンジ製本体部を有し、その中央凹スペース部に顔面を納めるうつぶせ用枕が開示されているが、それを床面よりも高い水準位置(level)で使用するための工夫は何ら施されておらず、そのような使用態様は認識されていない。実開平2−16162号公報には、胸部用枕と額用枕とを連結アーム手段で結合してなる伏臥位用枕が開示されている。この枕の胸部用枕の上辺にU字形の凹部が設けられていて、ここに伏臥位で顎を嵌め込むと、額用枕の上に額が支えられる構造となっている。この枕においても、使用者の下向き顔面が斜めに持ち上げられ、胸部から頚部にかけて後方へ折り曲げられた状態(やや仰け反る状態)となり長時間の使用によってそれらの部分に疲労が生じてしまうであろう。さらには、この場合も枕を床面よりも高い水準位置(level)で使用するための工夫は何ら施されておらず、そのような使用態様は認識されていない。実開平3−13125号公報には、アルミ製角形の密閉タンクの上面中央部に後頭部(仰臥位)または顔面部(伏臥位)を受け入れるための卵形陥没穴を設け、全面をレザー被覆してなる腰痛、猫背等の予防用の枕が開示されている。しかしながら、伏臥位を長時間続けた場合の頚部のストレス疲労を防止するための工夫はなされていないし、床面より高い位置で使用することも認識されていない。実開平4−80521号公報には、凹部または貫通孔からなる顔面収容部を有する頭部マット部材と、胸部を支えるための胸部マット部材とを備えた伏臥用マットが記載されているが、両部材は折り畳み可能に結合されており、その顔面収容部を有する頭部マット部材を床面より高い位置で使用するものではない。実開平7−7631号公報には、仰臥姿勢での網膜剥離患者用の頭部固定用枕が開示されている。この枕には合成樹脂製ビーズ小球が充填され、後頭部を固定するためのドーナッツ状の支持部及び左右側頭部を固定するための一対の彎曲状支持部が備えられている。このような構造では伏臥位姿勢での顔面を支持したときに、楽な呼吸ができない。ビーズが充填されているのであるから枕自体の自己支持性がなく、この枕を高い位置に配置しても、顔面を固定して安定に維持する機能を有しない。実開平7−36836号公報には、うつ伏せ用枕が記載され、この枕は、平らな頭部載置面より連接するスロープ状の胸受け部を有し、その頭部載置面の下のところに左右から人体の腕を挿入するためのトンネルを設けたことを特徴とする。しかしながら、顔面の安定維持のための工夫や胸部を圧迫せずに呼吸を楽にするための工夫、顔面下のスペース(殊に長期間にわたる治療目的に便宜なスペース)の確保の重要性については認識されていない。実開平10−117905号公報には、うつ伏せ寝用枕が開示されており、このものは額支持ブロックと顎支持ブロックとを顔面を支持するのに適当な距離で有しており、両ブロックの間に顔面を圧迫しない深さの凹状顔面周囲空間部を形成したものである。しかしながら、顔面を安定に維持するための工夫はなされておらず、支持部から顔面が移動し易く(縦方向の滑り移動、横方向の回転移動及び滑り移動等)、顔面保持が不安定となるから、長時間の伏臥位姿勢をとり続けることは使用者に疲労をもたらすであろう。また使用者の下向き顔面が持ち上げられ、頚部のところで頭部が後方へ折り曲げられた状態となり長時間の使用によって頚部に疲労が生じてしまうであろう。特開2000−51035号公報には、逆U字形ブロックの凹部に張り渡した額載せ用バンドを備えた構造の医療用枕が開示されている。この枕では比較的幅の狭いバンドによって額が支えられるので、額への圧迫が大きく長時間の使用には適さないであろう。特開2000−93276号公報には、人体頭部を受け容れるのに適度な間隔の一対の平行な水平梁(棒)部材に懸架取付けられた布またはベルト状のブランコ様の柔軟支持部材に、中央部に顔面支持孔を備えた弾性材料製矩形枕本体を載置してなる医療用枕が記載されている。
【0007】
【特許文献1】
実開昭58−24269号公報
【特許文献2】
実開昭64−46030号公報
【特許文献3】
実開平2−16162号公報
【特許文献4】
実開平3−13125号公報
【特許文献5】
実開平4−80521号公報
【特許文献6】
実開平7−7631号公報
【特許文献7】
実開平7−36836号公報
【特許文献8】
実開平10−117905号公報
【特許文献9】
特開2000−51035号公報
【特許文献10】
特開2000−93276号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
かくして、本発明の課題の一つは、改善された伏臥位用の枕を提供することである。
【0009】
疾病の治療の際、殊に眼科手術後に目に圧力を掛けずに長期間にわたり回復を待つ必要がある場合、伏臥位用の枕を使用する必要が有り、鼻、口(歯茎)、顎を優しく支えると共に、楽な呼吸の確保、顔面への均等かつ柔軟な圧力の維持、正常適切な顔面角度、方向の維持、鼻水や痰等の排除の容易性、顔面清浄化の容易性、顔面掻痒容易性等が達成されなければならないが、この要求に応えるためには枕は床面(ベッド面)よりも高い位置になるようにして、手、好ましくは両手の差込み及び所要の動作を可能とするのに充分なスペース(間隔)を設けることが必要である。しかしこのようにすると床面よりも高い位置となる枕と敷き布団(またはベッド)面との間の垂直方向のギャップ(落差あるいは乖離)が必然的に生じてしまい、使用者の疲労を誘い、長時間ないしは長期間の使用に耐えられない状態となるから、このような伏臥位用の枕と組合わせて、上記ギャップを解消して楽に伏臥位姿勢がとれるようにする伏臥位用マットレスを開発する必要がある。従って、本発明の第2の重要な課題は、伏臥位用枕と組合わせて使用される伏臥位用マットレスを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、伏臥位で横たわった際の人体頭部顔面を下向きに保持するための伏臥位用枕にして:
(イ)平面で見て概略馬蹄形をなす長袋状の柔軟性外袋(1)の内側に対応する立体形状の軟質発泡樹脂成形物を挿入充填配置し、あるいは該柔軟性外袋(1)内側に枕用粒状充填物を充填してなる枕本体と;
(ロ)その枕本体の捻じれ、広がり、その他の変形を防止してその馬蹄形を保持して顔面を安定に収受し当接させるようにするために、該枕本体の輪郭線のやや内側に内包される大きさでありかつ該枕本体に略相似する形状の剛性支持体(5)を該柔軟外袋(1)に装着係止する目的で、該柔軟性外袋(1)の下面側に設けられた複数の帯状部材(2、3、4)と;
を備えた伏臥位用枕が提供される。
【0011】
なお上記の説明及び以下の説明ならびに特許請求の範囲において構成部分等に添付図において使用されている符号(数字等)を付す場合があるが、これは本発明の理解を容易にする目的のためであって、本発明が添付図に示されたそれぞれの個々の具体的なものに限定されるものでないこと、そして当業者が容易に想到するそれらの変形ないし改善形態は本特許の範囲内であることは了解されるべきである。
【0012】
本発明の枕本体の平面形状は、略馬蹄形ないしはU字形あるいはそれらに類似する形状であって、内側の透孔部の大きさは使用者の下向き顔面を安定に心地よく支持するのに適当な大きさであり、使用者の顎部がその平面形状開口部附近に当接するようにして使用される。このような枕は、顔面を安定に保持し続けなければならないから、使用中に通常遭遇する程度の外力によって簡単に捻じれたり、広がったり、その他の変形を受けてはならない。従って、本発明の枕においては、枕本体の輪郭線のやや内側に内包される大きさでありかつ枕本体に略相似する形状の剛性の支持体を枕の柔軟外袋に装着係止する。そのために、枕をなす柔軟性外袋の下面側に複数の帯状部材を設けて、上記剛性支持体を取外し自在に、しかも確実に固定する。使用者の顔面は、枕の外袋の中の厚みのある充填材あるいはクッション材で隔てられてこの剛性支持体に対するので、顔面が支持体の硬さや凹凸した感じを受けることはない。
【0013】
その剛性支持体は、典型的には金属パイプ材や金属棒材を折り曲げ加工し、必要に応じて溶接加工し、添付図面に例示するように、平面においては枕と相似な形状の枠構造とする。このような支持体を枕の下面側に装着係止するための帯状部材は、例えば幅広のベルト通し(belt loop)の形態、ポケット形態、マジックテープ(登録商標)(ナイロン製付着テープ、例:Velcro(R))付きの止め帯の形態、あるいはスナップボタン(凹型と凸型のスナップ式のボタン)付きの止め帯の形態等とすることができる。
【0014】
本発明によれば、装着高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕も提供される。このタイプの枕は医療用として特に適しており、また好ましくは、以下に説明される本発明による伏臥位用マットレスと都合よく組合わせて実用に供されうる。
【0015】
このような高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕は、該枕本体に略相似する形状の枠構造剛性支持体(5)の両肩部分及び両先端部分に対応する4つの位置のそれぞれにネジ式上下位置調節具(6、7及び8’、9’)を垂直に備えた台座(10)の上に前記本発明の該支持体付き伏臥位用枕を載せ、安定保持のために該両肩部の上下調節ネジ(6、7)に対してそれぞれのネジの頂部附近に設けられた鉤型係合溝(6’、7’)内へ枠構造支持体(5)をその枠構造材の軸に関して回転可能に係合した状態で支持し、該両先端部においては上下調節ネジ(8’、9’)の頂部に設けた水平回転自在の座板(8、9)を介して支持体(5)の対応先端部をそれぞれ支持するようにした構造である。すなわち伏臥位用枕は、4本の柱状の上下調節ネジ(6、7及び8’、9’)の先端部に略水平な状態に架設保持される。このようなネジ式上下位置調節器具の採用によって、枕の上下位置ならびに枕の仰伏角度、左右傾斜角度が容易に調整設定できる。
【0016】
さらに本発明によれば、伏臥位での枕使用者の顔面を床面より上へ上昇させて床面と顔面との間に空間を生じさせるようにする脚部(12)を一体化して備えるように折り曲げ溶接加工した金属パイプまたは金属棒製の該相似形状の枠構造の支持体(11)を、該複数の帯状部材(2、3、4)によって該柔軟性外袋(1)の下面側に装着係止して備えた前記伏臥位用枕も提供される。この枕の変形態様として、伏臥位での枕使用者の顔面の縦方向傾斜度(仰伏角度)を一定の角度位置に固定すること無く所望により別の角度位置へ可変とするため枕使用者の顔面の縦方向において枕を揺動し得るようにするため該脚部(12)を安楽椅子式彎曲脚部とした伏臥位用枕も提供される。
【0017】
本発明のさらに別の態様によれば、伏臥位で横たわった際の人体頭部顔面を下向きに保持するための伏臥位用枕にして:
(イ)平面で見て概略馬蹄形をなす長袋状の柔軟性外袋(1)の内側に対応する立体形状の軟質発泡樹脂成形物を挿入充填配置し、あるいは該柔軟性外袋(1)内側に枕用粒状充填物を充填してなる枕本体;
(ロ)その枕本体の捻じれ、広がり、その他の変形を防止してその馬蹄形を保持して顔面を安定に収受し当接させるようにするために、該枕本体の輪郭線のやや内側に内包される大きさでありかつ該枕本体に略相似する平面形状を備え、該柔軟性外袋(1)の下面側に係止付着される板状剛性支持体(5’);
(ハ) 伏臥位での枕使用者の顔面を床面より上へ上昇させて床面と顔面との間に空間を生じさせるようにするため該剛性支持体(5’)を昇降調節具を介して支持するために床面に配置される、略H字形平面形状を有するソール(15);を備えた伏臥位用の上下位可変顔面枕であって:
該昇降調節具が
両端に同一方向に直角に折り曲がったカギ形端部(a,b,a’,b’)及び中央部にそれらのカギ形端部と同一方向に穿った貫通孔(c)をそれぞれ有する2本の金属棒材または管材からなる支持桿(26、26’)を、全てのカギ形端部(a,b,a’.b’)が同一方向を指すように貫通孔(c)を中心にして交差組合せ、両者を上記貫通孔を通る鋲状材(27、例えばリベット、ねじ等)によって、その鋲状材の軸を支点として洋バサミ様に回動自在であるように固定組み付けた昇降具アッセンブリーから主として構成され、さらに、
ソールのH字横棒右交差部(または左交差部)附近の上面に一方の支持桿(26)のカギ形端部(a)を回動自在に挿入固定するために設けられた軸受け部材(28);ソールのH字横棒左交差部(または右交差部)附近の上面に該支持桿(26)のカギ形端部(b)を着脱可能に噛み合わせ係止するために設けられた複数の歯(29、29…)を有するラック;
枕本体用の剛性支持体の裏面の左肩部(または右肩部)の、上記軸受け部材の位置に対応する位置に、他方の支持桿(26’)のカギ形端部(a’)を回動自在に挿入固定するために設けられた軸受け部材(28’);を備え、
かくして、該昇降調節具が剛性支持体(5)とソール(15)との間に取り付けられ、カギ形端部とラックの歯との噛み合わせ位置を変えることにより高さを段階的に調節できることを特徴とする上記伏臥位用枕が提供される。
【0018】
本発明によれば、これらの上昇位置(elevated level)で使用される伏臥位用枕と組合せ使用するのに都合が良い伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスも提供される。すなわち、枕本体を配置床面よりも高い上昇位置で使用する伏臥位用枕と併用される伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスであって:
(i)伏臥位の人体の胸部乳房に当接する部位に胸部乳房に対する圧迫を軽減し、胸式呼吸を容易化あるいは助長するための一対の眼鏡状のそれぞれ概略円形状の窪み(19);及び
(ii)伏臥位の人体の腹部に当接する部位に腹式呼吸を容易化あるいは助長し、内臓への圧迫を軽減するために、マットレスの末端にまで達する概略砲弾形状の窪み(20+22)(この窪みの形状はマットレスの平面における形状であり、滴形状とも表現できる。);
を設け、人体の胴体部を支えるに足りる長さを有する、上記伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスが提供される。このマットレスは、長さ方向において略半分に二分割(X、Y)した形とし、個々の使用者の身長値に対応して両分割部分(X、Y)を適切な間隔で配置組合わせて併用できる。長時間ないし長期間にわたり足首部分を伸ばしたまま伏臥位をとり続けると、疲労はもちろんであるが、尖足の発−生を見ることがある。従って、伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスには、伏臥位使用者の足首部分を折り曲げた状態で支持して、足首部の伸びきりによる疲労を予防し、尖足の発生を防止するために伏臥位使用者の足首部分を折り曲げた状態で支持する横断面が山形の脚部支持マットレス部分(Z)を分離し、または結合して備えるのが好ましい。
【0019】
〔具体例の説明〕
本発明の基本的な具体例を図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明による伏臥位で横たわった際の人体頭部顔面を下向きに保持するための伏臥位用枕の一例の平面図であり、図2は図1の伏臥位用枕の裏面図、図3は図1の伏臥位用枕の斜め上方からの斜視図である。
【0021】
この例示伏臥位用枕は、平面で見て概略馬蹄形をなす長袋状の柔軟性外袋1の内側に枕用粒状充填物を充填して枕本体を形成している。この柔軟性外袋は、肌に接するのに適当な材料、例えば皮革、人造レザー、布等から縫製等により作られる。この外袋の中には、その内側形状に対応する容積、立体形状のポリウレタン成形物等の軟質発泡樹脂成形物を挿入充填配置する。あるいは、枕充填材として使用されてきている大きさのプラスチックパイプ粒、その他の枕用慣用粒状充填材を外袋に充填することができる。
【0022】
上記のようにして形成される枕本体は、比較的弱い外力によっても捻じれ、広がり、その他の変形を受け顔面を支持することができなくなってしまうから、そのような変形を防止してその馬蹄形を保持して顔面を安定に収受し当接させるようにするために、柔軟性外袋1の下面側に剛性支持体5を装着係止する。この剛性支持体5は、枕本体の輪郭線のやや内側に内包される大きさでありかつ該枕本体に略相似する形状である。支持体5は、金属パイプまたは金属棒を折り曲げ加工し、必要に応じて溶接加工した枠構造であるのが好ましい。図4に支持体5の一例を平面図で示す。柔軟性外袋1の下面側に剛性支持体5を装着係止するために複数の帯状部材2、3、4を設ける。これらの帯状部材は、例えば幅広のベルト通しの形態、ポケット形態、マジックテープ(登録商標)(ナイロン製付着テープ、例:Velcro(R))付きの止め帯の形態、あるいはスナップボタン付きの止め帯の形態等とすることができる。図2には3個のみの帯状部材2、3、4の使用が示されているが、その個数は適宜に増加することもできる。例えば図示の例において、剛性支持体5の両先端部を挿入して、係止するためのポケット形態帯状部材を2個増設してもよい。
【0023】
伏臥位での枕使用者の顔面を床面より上へ上昇させて床面と顔面との間に空間を生じさせることは、使用者の肉体的及び精神的安楽性、簡単な治療操作の容易性、使用者の疲労防止等の面から好ましい。またそのような空間に手を差し入れて、顔を払拭したり、清浄化したりすることができ、痒い部分を掻くこともできる便宜が生じる。図5〜9によって、本発明による装着高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕の例を説明する。図5は斜視図;図6は側面図;図7は枕本体を取り外した状態での平面図;図8及び図9は上下位置調節具の頂部附近の拡大側面図である。
【0024】
この高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕は、枕外袋1に略相似する形状の枠構造剛性支持体5の両肩部分及び両先端部分に対応する4つの位置のそれぞれにネジ式上下位置調節具6、7及び8’、9’を垂直に備えた台座10を有する。その上に支持体付き伏臥位用枕を載せ、安定保持のために該両肩部の上下調節ネジ6、7に対して、それぞれのネジの頂部附近に設けられた鉤型係合溝6’、7’内へ枠構造支持体5をその枠構造材の軸に関して回転可能に係合した状態で支持する。一方、枠構造支持体5の両先端部においては上下調節ネジ8’、9’の頂部に設けた水平回転自在の座板8、9を介して支持体5の対応先端部をそれぞれ支持する。これらの4つ上下調節ネジ6、7及び8’、9’を回転して伸長、短縮させることによって、適切な枕の上下位置ならびに枕の仰伏角度、左右傾斜角度が容易に調整設定できる。
【0025】
伏臥位での枕使用者の顔面を床面より上へ上昇させて床面と顔面との間に空間を生じさせるように、枠構造の支持体主要部に脚部12を一体化して備えるように折り曲げ溶接加工した金属パイプまたは金属棒製の支持体11を、帯状部材によって柔軟性外袋1の下面側に装着係止してもよい。このような支持体の例を図10に平面図で、図11に下面図で示す。
【0026】
上記の図示支持体の脚部は直状であり、顔面角度は固定的となるが、伏臥位での枕使用者の顔面の縦方向傾斜度を一定の角度位置に固定すること無く所望により別の角度位置へ可変とするため枕使用者の顔面の縦方向において枕を揺動し得るようにするため支持体の脚部12を安楽椅子式彎曲脚部とすることもできる。このような彎曲脚部12を有する支持体の斜視図を図12に示す。このような彎曲脚部12を有する支持体に伏臥位用枕1を取り付けた場合の斜視図を図13に示す。
【0027】
本発明による交差組合せてなる昇降調節具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕の一具体例を図25〜31に示す。このような交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕は、分解、折り畳み収納が容易に可能であり、使用時の高さ調節が容易である利点を有する。この態様の伏臥位用枕においては、剛性支持体の裏面の、前記ラックに対応する位置に設けられた同様なラックをさらに備え、カギ形端部(b’)を着脱可能に噛み合わせ係止し、強度、堅固性を向上させることができる。さらには、伏臥位での枕使用者の顔面の縦方向傾斜度を一定の角度位置に固定すること無く所望により別の角度位置へ可変とするため枕使用者の顔面の縦方向において枕を揺動し得るようにするため該ソール底面に安楽椅子式彎曲を与えることも好ましい。カギ形端部(a)及び/またはカギ形端部(a’)の軸受け部材の向こう側から突出する先端部に軸受けからの抜出し防止手段を施すことも好ましい。そのような抜出し防止手段の例は、図30、31に例示されるごとき折り曲げである。
【0028】
本発明の伏臥位用枕においては、剛性支持体は、プラスチック成形体であってよく、殊に強度補強のための周縁を有するプラスチック一体成形体であるのが好ましい。上記の交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕においては、剛性支持体の裏面のラックおよび/または軸受も一体にプラスチック成形されていてもよい。
【0029】
このように剛性支持体は、プラスチック成形体であるときには、その支持体の上面の適宜個所に適宜の数のマジックテープ(登録商標)(ナイロン製付着テープ、例:Velcro(R))を接着等により設けて、対応するパターンでマジックテープ(登録商標)(ナイロン製付着テープ、例:Velcro(R))を付けた柔軟性外袋1を取り付けるのが便利であり、位置のずれを有効に防止できる。
【0030】
前記のような上昇位置で使用される伏臥位用枕と組合せ使用するのに都合が良い伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスの例を図14〜21で説明する。これらの図面において、マットレスは14、15、16、17の計4層からなる積層体として示され、それらの起伏が恰も等高線表示のように示されている。上記の4層のそれぞれの例示厚さは、層14が約5cm、他の層15、16、17が各々約3cm程度である。実用的には、例示の程度の各層の厚み及び層枚数で構成した場合には、使用者にゴツゴツ感や異和感を全く、または実質的に与えないことが判明した。従って、このような積層体のものが都合よく実用に供されうる。またこのような積層体構造のマットレス製品は、窪みの対応デザインを付けられた所要数(例えば、4層)の軟質発泡樹脂層の貼り合せによって比較的容易に製造できるので、使用者の体躯の大きさや形状区分によって、いくつかの型種類のものを容易に供給することができる。しかしながら、ポリウレタン等の軟質発泡樹脂材料の柔軟性のためにフィットし易いので、比較的粗い区分でよい。必要ならば、本発明のマットレスは適当にデザインした発泡成形型を使用して成形することもでき、起伏をなだらかなものとすることもできる。
【0031】
このマットレスは:
(i)伏臥位の胸から首にかけての部分に対応する位置に窪みの形状として、呼吸を楽にできるようにすると共に、気道の切開手術等の施術後、管を無理なく納めるスペース(図14等の符号18)、
(ii)伏臥位の人体の胸部乳房に当接する部位に胸部乳房に対する圧迫を軽減し、胸式呼吸を容易化あるいは助長するための一対の眼鏡状のそれぞれ概略円形状の窪み19;(図14の平面図参照)及び
(iii)伏臥位の人体の腹部に当接する部位に腹式呼吸を容易化あるいは助長し、内臓への圧迫を軽減するために、マットレスの末端にまで達する概略砲弾または滴形状の窪み20+21;(図14及び19の平面図参照)
を設け、人体の胴体部を支えるに足りる長さを有する。このマットレスは、使用者の種々の身長に適応できるように、長さ方向において略半分に二分割(X=図14、Y=図19)した形とし、個々の使用者の身長値に対応して両分割部分(X、Y)を適切な間隔で配置組合わせて併用できる。
【0032】
図14はX部分の平面図であり、図15は図14の左方からの立面図、図16は図14の右方からの立面図(影を付した部分は窪み18、20のための切り欠きを表す。)、図17は図14中のA−A線における断面図、図18は図14中のB−B線における断面図である。
【0033】
図19はY部分の平面図であり、図20は図19の左方からの立面図、図21は図19の右方からの立面図(影を付した部分は窪み21のための切り欠きを表す。)。これらの図面のマットレスの左右両側上縁は面取りがしてある。またX部分とY部分とに分割されたように示されているが、両部分を一体に結合した形態のものでもよい。
【0034】
長期間にわたり足首部分を伸ばしたまま伏臥位をとり続けた場合に発生しうる尖足を防止するため、あるいは疲労を防止するために、上記の伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスには、伏臥位使用者の足首部分を折り曲げた状態で支持する横断面が山形の脚部支持マットレス部分(Z:図22断面図参照)を併用するのが好ましい。
【0035】
なお、上記のマットレス部分X、Y、Zは、それぞれの部分毎に、すなわち個別に発泡成形型を使用して成形することができ、あるいは適当な組合せ結合で(例えばX+Y、X+Y+Z、Y+Z)発泡成形型を使用して成形することができる。また使用者の身長によって、長さ寸法を区別し、例えばL、M、S等に分けて製造供給することもできる。また窪み19、21+22の大きさ、寸法も使用者の体型、性別等により区分しうる。しかしながら、ポリウレタン等の軟質発泡樹脂材料の柔軟性のために身体各部がマットレスの凹凸にフィットし易いので、余り細かい寸法的区分の必要性はない。
【0036】
伏臥位で横たわる場合に最も重要なことは、無理なく楽に呼吸ができることであり、伏臥位顔面枕の圧力を目、鼻、口、歯茎、顎先に実質的に掛けること無く、顔の周囲部分で均等に受け止めるようにすることが望ましい。本発明はこの要求に応えることができる。また長時間伏臥位を維持するためには、伏臥位顔面枕の位置の高さのために顔面が布団(床)面よりも高くなり、仰け反る形になるので、胸部、腹部も相対的に高くしてストレスの生じないような姿勢にすることが大事である。本発明によれば、伏臥位における胸部から腹部にかけての快適性が得られる。マットレスに胸部乳房部が無理なく納まるように凹み(窪み)を付け、これにより胸部乳房部への圧迫が大幅に軽減され、弾性でも胸呼吸がスムースにできる。マットレスの腹部当接部にも凹み(窪み)を付け内臓への圧迫を避け、内臓の働きを阻害することなく、また腹式呼吸を楽にできるようにする。本発明の(X、Y)マットレスでは、腰部から膝部にかけて徐々に下げて、膝のところで布団面(床面)と同じ高さとなる。伏臥位中の足首の伸び切った状態保持から生じる尖足を防止するために足首枕、すなわち上記の横断面が山形の脚部支持マットレス部分(Z)を併用するのが望ましい。
【0037】
図23は、本発明の装着高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕、伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス(X+Y)及び横断面が山形の脚部支持マットレス部分(Z)の併用状態を示す説明図である。この全体的な姿勢は出産直前の胎児の姿勢に近く、最も自然な、リラックスした姿勢である。四足の状態から進化したヒトの永い進化過程を考慮すると、仰臥位よりも伏臥位で就寝することにより内臓機能の働きを助け、それにより健康の維持、増進が図られることは想像に難くなく、現に最近の高齢化社会の到来と共に伏臥位の優位性を明らかにする多くの研究が発表されてきている。また本発明によれば、手術、殊に眼科手術の後に必要とされることが多い患者の伏臥位姿勢の維持がストレスなく快適にできる。
【0038】
更に本発明によれば、通常の床の上に、小形の布団またはマットレス(W)を敷き、更にその小形の布団またはマットレス(W)上の頭部及び胴体配置帯域に本発明の装着高さ及び傾斜角度調節可能ないずれかの伏臥位用枕と本発明の伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス(X+Y)とを組合せ配置してなる伏臥位用枕−伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス−小形マットレスセットであって:
該小形の布団またはマットレスの脚部配置帯域の下端縁の位置は、該小形の布団またはマットレス上に使用者が伏臥位で横たわったときに使用者の伸ばした下肢の足首部が該下端縁のところで丁度折れ下がるような位置であり;
その脚部配置帯域の下端縁における小形の布団またはマットレスの厚さは、該折れ下がった足の指先が下の床面に実質的に触れる厚さである;
ことを特徴とする上記伏臥位用枕−伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス−小形マットレスセットが提供される。
【0039】
上記伏臥位用枕−伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス−小形マットレスセットは、通常の床、例えば普通の敷き布団やマットレスの上において使用することができる。このマットレスセットの使用状態を図24に側面図で示す。この補助的に使用される小形マットレスまたは布団(W)の厚さは、一般的には約15cm程度であり、足の指が下の床面(これは通常の布団やマットレスでありうる)にしっかりと触れられる(すなわち、実質的に触れられる)高さである。この高さは、必要に応じて、タオルケット、その他のものを挿入することにより適切に調節しうる。かくして脛が略その全長にわたり小形マットレス(W)に接触するので、脚部が非常に安定に支持される。足首は自然に垂れ下がり、足の指先が下の床面にしっかりと触れるので使用者の心理的安心感も与えられ、かくしてストレスが無く、また足の指先が下の床面にしっかりと触れるので使用者がより安定した姿勢、またはより心地よい姿勢へと伏臥位姿勢を自分自身で微調整できる。このようにして長時間にわたって伏臥位姿勢が楽に続けられ、また尖足を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伏臥位用枕の一例の平面図
【図2】図1の伏臥位用枕の裏面図
【図3】図1の伏臥位用枕の斜視図
【図4】剛性支持体の平面図
【図5】本発明による装着高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕の例の斜視図
【図6】図5の伏臥位用枕の側面図
【図7】図5の伏臥位用枕の枕本体を取り外した状態の平面図
【図8】図5の伏臥位用枕の上下位置調節具の頂部鉤型係合溝の拡大側面図
【図9】図5の伏臥位用枕の上下位置調節具の頂部回転座板の拡大側面図
【図10】床面と顔面との間に空間を生じさせる支持体の平面図
【図11】図10の支持体の下面図
【図12】彎曲脚部を有する支持体の斜視図
【図13】図12の支持体に伏臥位用枕を取り付けた場合の斜視図
【図14】伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスのX部分の平面図
【図15】図14の左方からの立面図
【図16】図14の右方からの立面図
【図17】図14中のA−A線における断面図
【図18】図14中のB−B線における断面図
【図19】伏臥位用軟質発泡樹脂マットレスのY部分の平面図
【図20】図19の左方からの立面図
【図21】図19の右方からの立面図
【図22】伏臥位使用者の足首部分を折り曲げた状態で支持する横断面が山形の脚部支持マットレスの横断面図
【図23】本発明の装着高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕、伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス(X+Y)及び横断面が山形の脚部支持マットレス部分(Z)の併用状態を示す説明図
【図24】本発明の装着高さ及び傾斜角度調節可能な伏臥位用枕、伏臥位用軟質発泡樹脂マットレス(X+Y)を小形の布団またはマットレス(W)の上に配置しての併用状態を示す説明図
【図25】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリー(X)の見取り図
【図26】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕の側面図
【図27】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕の左または右側面図
【図28】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕のラック噛み合わせ部拡大説明図
【図29】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕の軸受け部拡大説明図
【図30】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕(外袋未装着)の斜視図
【図31】支持桿交差組合せ昇降具アッセンブリーを備えた伏臥位用枕の斜視図
【符号の説明】
1 柔軟性外袋
2、3、4 帯状部材
5 支持体
6、7、8’、9’ 上下位置調節具
6’、7’ 鉤型係合溝
8、9 水平回転座板
10 台座
11 脚部付きの支持体
12 脚部
18 胸部〜首部当接窪み
19 胸部当接窪み
20 上方腹部当接窪み
21 下方腹部当接窪み
26 支持桿
27 鋲状材
28 軸受け部材
29 ラック歯
W 小形の布団またはマットレス
X 胸部当接部分
Y 腹部当接部分
Z 足首曲げ支持マットレス部分

Claims (5)

  1. 腹臥位で横たわった際の人体頭部顔面を下向きに保持するための腹臥位用枕にして:
    (イ)平面で見て概略馬蹄形をなす長袋状の柔軟性外袋(1)の内側に対応する立体形状の軟質発泡樹脂成形物を挿入充填配置し、あるいは該柔軟性外袋(1)内側に枕用粒状充填物を充填してなる枕本体と;
    (ロ)その枕本体の捻じれ、広がり、その他の変形を防止してその馬蹄形を保持して顔面を安定に収受し当接させるようにするために、該枕本体の輪郭線のやや内側に内包される大きさでありかつ該枕本体に略相似する枠構造の形状を有し、各部分が棒状である剛性支持体(5)を該柔軟外袋(1)の外側に装着係止する目的で、該柔軟性外袋(1)の下面側に設けられた複数の帯状部材(2、3、4)と;
    を備えた腹臥位用枕であって、前記剛性支持体(5)は、腹臥位での枕使用者の顔面を床面より上へ上昇させて床面と顔面との間に空間を生じさせるようにする脚部(12)を一体化して備えるように、金属パイプまたは金属棒を折り曲げ溶接加工することにより形成されており、該脚部(12)は、腹臥位での枕使用者の顔面の縦方向傾斜度を一定の角度位置に固定すること無く所望により別の角度位置へ可変とするため枕使用者の顔面の縦方向において枕を揺動し得るようにする安楽椅子式彎曲脚部である、腹臥位用枕
  2. 枕本体を配置床面よりも高い上昇位置で使用する請求項1に記載の腹臥位用枕と、
    上記腹臥位用枕と併用される腹臥位用軟質発泡樹脂マットレスであって:
    (i)伏臥位の胸から首にかけての部分に対応する位置に窪みの形状として、呼吸を楽にできるようにすると共に、気道の切開手術等の施術後、管を無理なく納めるスペース(18)、
    (ii)腹臥位の人体の胸部乳房に当接する部位に胸部乳房に対する圧迫を軽減し、胸式呼吸を容易化あるいは助長するための一対の眼鏡状のそれぞれ概略円形状の窪み(19);及び
    (iii)腹臥位の人体の腹部に当接する部位に腹式呼吸を容易化あるいは助長し、内臓への圧迫を軽減するために、マットレスの末端にまで達する概略砲弾形状の窪み(20+22);
    を設け、人体の胴体部を支えるに足りる長さを有する、上記腹臥位用軟質発泡樹脂マットレスと、
    を備えた、腹臥位用枕―腹臥位用軟質発泡樹脂マットレスセット。
  3. 該マットレスを長さ方向において略半分に二分割(X、Y)して個々の使用者の身長値に対応して両分割部分(X、Y)を適切な間隔で配置組合わせて併用できるようにした請求項の腹臥位用枕―腹臥位用軟質発泡樹脂マットレスセット。
  4. 足首部の伸びきりによる疲労を予防し、尖足の発生を防止するために腹臥位使用者の足首部分を折り曲げた状態で支持する横断面が山形の脚部支持マットレス部分(Z)を分離し、または結合して備えた請求項またはのいずれかの腹臥位用枕―腹臥位用軟質発泡樹脂マットレスセット。
  5. 通常の床の上に、小形の布団またはマットレス(W)を敷き、更にその小形の布団またはマットレス(W)上の頭部及び胴体配置帯域に請求項またはの腹臥位用枕―腹臥位用軟質発泡樹脂マットレスセットを組合せ配置してなる腹臥位用枕−腹臥位用軟質発泡樹脂マットレス−小形マットレスセットであって:
    該小形の布団またはマットレスの脚部配置帯域の下端縁の位置は、該小形の布団またはマットレス上に使用者が腹臥位で横たわったときに使用者の伸ばした下肢の足首部が該下端縁のところで丁度折れ下がるような位置であり;
    その脚部配置帯域の下端縁における小形の布団またはマットレスの厚さは、該折れ下がった足の指先が下の床面に実質的に触れる厚さである;
    ことを特徴とする上記腹臥位用枕−腹臥位用軟質発泡樹脂マットレス−腹臥位用軟質発泡樹脂マットレス−小形マットレスセット。
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