JP3138255U - 椅子 - Google Patents

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JP3138255U JP2007007850U JP2007007850U JP3138255U JP 3138255 U JP3138255 U JP 3138255U JP 2007007850 U JP2007007850 U JP 2007007850U JP 2007007850 U JP2007007850 U JP 2007007850U JP 3138255 U JP3138255 U JP 3138255U
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武雄 川井
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Abstract

【課題】使用者の体形に影響されることがなく、各種筋治療具の機能を向上することで筋の異常緊張あるいは異常収縮を効率良く防止することができ、健康の維持および増進を図る椅子を提供する。
【解決手段】背凭れ部30が着座部10に対して起伏可能とされ、着座部10には、その前部側に配置された前部脚42および後部側に揺動可能に枢着された後部脚43から成る脚体20を設け、前部脚42は、着座部10に着座した使用者が背凭れ部30と共に後方に傾倒する際にその両足首の甲の部分を個別に掛止する一対の掛止部44を設け、後部脚43は、背凭れ部30との間に流体圧シリンダが連結されて流体圧シリンダの伸縮操作により背凭れ部30の起伏度合が調整可能に構成されている。
【選択図】図3

Description

本考案は、椅子に係り、更に詳しくは、筋系(筋機能)の働きを誘発し、筋肉と骨格関節とを正常に整えることで自然体を得ることができ、その結果、健康維持および健康増進を図れる椅子に関する。
従来、各種疾患の治療法として筋系帯療法を代表とする種々の治療法が知られている。この筋系帯療法について概略説明すると、各種疾患は人体の骨格が左右非対称となることによって起こるとするものであり、上記骨格を人体の左右で対象とすることで人体の各種疾患を治療するものである。この筋系帯療法は多くの臨床例によって各種の疾患に対して治療効果があることが確認されている。
上記筋系帯療法によると、人体の骨格は筋肉および靭帯(以下、単に筋と記載する)と繋がれており、この筋により骨格を保持したり、動かしたりすることができるものであるとされている。そして、筋が緊張して収縮した場合、再び弛緩することができなくなる。すなわち、異常緊張あるいは異常収縮することがある。この筋の異常緊張あるいは異常収縮が、人体の左右で非対称に偏在することにより、人体の骨格が左右非対称となるとされている。
そこで、本出願人は、必要な時には個人でも簡単に利用することができると共に、筋の異常緊張あるいは異常収縮を防止することができ、健康の維持および増進を図ることができる各種筋治療具を備えた椅子を提案した(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に係る椅子は、両足首を前部補助脚間に横架された掛止部に掛けて、骨盤を水平にして着座した状態で背凭れ部を後方に傾倒すると全身的に前側の筋肉が伸展する。その結果、脊椎を解剖学的に正常な状態に改善し、両肩甲骨が後に引けて猫背と出っ腹を改善することができる構造になっており、生活習慣病や運動不足改善にも役立ち、O脚改善と美脚、バストアップ、健康ダイエットなどの目的に使用できるようになっている。
特許第3769656号公報
しかし、上記特許文献1では、両足首を掛止する掛止部が前部の補助脚間に一体的に横架された構造になっていることから、使用者の体形によっては足首を掛止する位置が適切でない場合があり、また、筋治療具として背凭れ部の上端から縦方向に一定長さで形成された凹溝内に挿入支持されたヘッドレストと筋押圧具が、共に上記凹溝の範囲内で上下方向にのみ移動可能に構成されていることからそれらの筋治療具としての機能が限定されていた。
本考案の目的は、使用者の体形に影響されることがなく、各種筋治療具の機能を向上することで筋の異常緊張あるいは異常収縮を効率良く防止することができ、健康の維持および増進を図る椅子を提供することを目的とする。
上記の目的を解決するために、本考案の請求項1に記載の椅子1は、使用者Nが着座する着座部10と、この着座部10を支持する脚体20と、上記着座部10の後端部に備えた背凭れ部30とから成る椅子に於いて、上記背凭れ部30が上記着座部10に対して起伏可能とされ、上記着座部10には、その前部側に配置された前部脚42および後部側に揺動可能に枢着された後部脚43から成る脚体20が設けられ、上記前部脚42は、上記着座部10に着座した上記使用者Nが上記背凭れ部30と共に後方に傾倒する際にその両足首の甲の部分を個別に掛止する一対の掛止部44を設け、上記後部脚43は、上記背凭れ部30との間に流体圧シリンダが連結されて上記使用者Nによる上記流体圧シリンダRの伸縮操作により上記背凭れ部30の起伏度合が調整可能に構成されていることを特徴とする椅子である。
上記の椅子1によれば、使用者Nが骨盤を水平にして着座部10に着座し、両足首の甲を前部脚42の一対の掛止部44に掛止した状態で上記背凭れ部30を後方に傾倒させて上半身を後方に反らしながら意識を腹部に集中するようにして使用される。
本考案の請求項2に記載の椅子1は、上記各掛止部44が、前後に進退移動可能となし上記使用者Nの体形に応じて進退位置がロック可能であって、上記掛止部44の下方には掛止した足裏を乗せる載置部56a,56bを一体的に備えていることを特徴とする椅子1である。
上記の椅子1によれば、各掛止部44は使用者Nの体形に応じて前後に進退移動され、上記掛止部44の下方に一体的に備えた載置部56a,56bに使用者の足裏を載せることで、掛止部44に掛止する両足首の甲の部分が位置決めされる。
本考案の請求項3に記載の椅子1は、上記背凭れ部30の両側部には取付け具M1,M2が固定され、上記取付け具M1,M2には門型構成となる一対の伸縮アーム66a,66bが上記背凭れ部30に沿って移動可能に支持されると共に上記伸縮アーム66a,66bの上端にはヘッドレスト48が水平に装着されて成り、上記取付け具M1,M2は、上記ヘッドレスト48が上記背凭れ部30上方に位置決めされて使用者の後頭部を乗せるように構成され、更に上記背凭れ部30の上方位置から着座した使用者Nの胸部側前面まで上記伸縮アーム66a,66bが上記着座部10と略平行な位置まで揺動可能となし、その揺動角度を任意の角度にロックできる揺動角度位置決め機構が具備されていることを特徴する椅子である。
上記の椅子1によれば、取付け具M1,M2に支持されている門型構成となる一対の伸縮アーム66a,66bを背凭れ部30に沿って移動し、使用者Nの頭部を支えている頸椎(首)両側の筋肉をヘッドレスト48に押し当てる。また、着座した使用者Nの胸部側前面まで一対の伸縮アーム66a,66bを上記着座部10と略平行になるよう揺動して上記ヘッドレスト48を揺動角度位置決め機構により任意の角度にロックすることで、使用者1の座高に応じておでこを載せる高さ位置を調整される。
本考案の請求項4に記載の椅子1は、上記ヘッドレスト48が、上記角度位置決め機構により着座した使用者Nの胸部側前面まで揺動された上記伸縮アーム66a,66bの角度が上記着座部10と略平行となるよう位置決めされて使用者Nのおでこを載せるように構成され、上記取付け具M1,M2によって使用者Nの胸部側前面から上記ヘッドレスト48までの距離が調整可能となっていることを特徴とする椅子1である。
上記の椅子1によれば、上記一対の伸縮アーム66a,66bを着座した使用者Nの胸部側前面まで上記着座部10と略平行となるよう揺動して上記ヘッドレスト48を揺動角度位置決め機構により任意の角度にロックすることで高さ位置を決定し、この状態で使用者Nの胸部側前面から上記ヘッドレスト48までの距離を調整し、上記取付け具M1,M2によって使用者の体形(肥満型または瘠せ型)に応じておでこを載せる前後位置が調整される。
本考案の請求項5に記載の椅子1は、上記背凭れ部30が、幅方向中央に上記使用者の背面を押圧する背面押圧具60を備え、上記背面押圧具60は、少なくとも左右の縦方向2か所に半球状の押圧突子D1,D2を配設し、上記背凭れ部30の幅方向中央の縦方向に回転自在に軸支された螺子軸64が螺挿して、該螺子軸64が上記背凭れ部30下方の側端から突出した軸端に操作ハンドルHを備えた操作軸65と傘歯車G1,G2を介して連動可能となし、上記背面押圧具60が背凭れ部30の上端から下端に亘って移動可能に構成されていることを特徴とする椅子1である。
上記の椅子1によれば、上記背凭れ部30の幅方向中央に備えた背面押圧具
60が上記背凭れ部30下方の操作ハンドルHの操作により上記背面押圧具6
0が背凭れ部30の上端から下端に亘って移動することで、使用者N背面の脊
椎起立筋と後背筋などを半球状の押圧突子により押圧して弛緩する。
本考案は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の考案によれば、使用者が骨盤を水平にして着座部に着座し、両足首の甲を前部脚の一対の掛止部に掛止した状態で上記背凭れ部を後方に傾倒させて上半身を後方に反らしながら意識を腹部に集中し、腹式呼吸の腹筋運動を行うことで、小腸、大腸と直腸の運動になり、消化吸収と便通を良くすることができる。また、両足首の甲の部分を掛止部44に掛けて膝を合わせ、背凭れ部を後方に傾倒させて身体を後ろに反らすと、大腿前部の大腿直筋と、大腿外側の大腿筋膜張筋が伸ばされるためO脚形が改善し美脚になる。更に、膝関節の角度が正常になるために膝痛を改善することができる。
請求項2に記載の考案によれば、掛止部の下方に一体的に備えた載置部に使用者の足裏を載せることで使用者の体形に関わらず両足首の甲の部分を上記掛止部に正確に位置決めすることができる。
請求項3に記載の考案によれば、一対の伸縮アームを背凭れ部に沿って移動することで、各使用者に適合した頸椎(首)両側の筋肉部位にヘッドレストを適合させることができる。また、着座した使用者の胸部側前面まで伸縮アームを着座部と略平行になるよう揺動してヘッドレストを任意の角度にロックすることで、使用者の座高に応じておでこを載せる適切な高さ位置に調整することができる。
請求項4に記載の考案によれば、上記伸縮アームが任意の角度にロックされてヘッドレストの高さ位置が決定された状態で、使用者の胸部側前面から上記ヘッドレストまでの距離が調整できるので、使用者の体形(肥満型または瘠せ型)に応じておでこを載せるヘッドレストの前後位置を調整することができる。
請求項5に記載の考案によれば、背凭れ部の幅方向中央に備えた背面押圧具
が上記背凭れ部下方の操作ハンドルの操作により上記背面押圧具が背凭れ部の
上端から下端に亘って移動することができるので、使用者背面の脊椎起立筋と
後背筋などを半球状の押圧突子により押圧して弛緩することができる。
本考案の一実施例を以下に説明する。
図1〜図7には椅子1の一実施例が示されている。図1は本考案に係る椅子を使用した一実施例を示す全体斜視図、図2は本考案に係る椅子を使用した別の実施例を示す全体斜視図、図3は上記椅子の全体側面図、図4は上記椅子の全体斜視図、図5は上記椅子の内部構造を示す全体斜視図、図6はヘッドレストの使用例を示す椅子の全体斜視図、図7はヘッドレストを支持する伸縮アームを任意の角度にロックする揺動角度位置決め機構を示す部分拡大斜視図である。
図1、図2に示すように、椅子1は、使用者Nが着座する着座部10と、この着座部10を支持する脚体20と、着座部10の後端部に設けられた使用者Nの背中を支える背凭れ部30とを設け、上記背凭れ部30は、上記着座部10に対して起伏可能とされており、上記着座部10には、その前部側に配置された前部脚42および後部側に揺動可能に枢着された後部脚43から脚体20が構成されている。上記前部脚42は、上記着座部10に着座した上記使用者が上記背凭れ部30と共に後方に傾倒する際にその両足首の甲の部分を個別に掛止する一対の掛止部44を設けている。上記後部脚43は、背凭れ部30との間に流体圧シリンダRが連結されて上記使用者Nによる流体圧シリンダRの伸縮操作により上記背凭れ部30の起伏度合が調整可能となるとように構成されている
図1に示す椅子1は、各種筋治療を行うことができる筋治療具ないし筋治療機能を備えている。例えば、上記椅子1の着座部10の下面には足の載置台Lを収納する収納部が設けてあり、使用時には着座部10の下面から載置台Lを引き出して使用者の足を乗せリラックスすることができる。図2に示す椅子1は、使用者自身で筋治療を行う際には、上記載置台Lを上記収納部内に収納した状態で使用される。
以下、詳しく説明すると、上記着座部10は、矩形状に形成されたフレームF1(図5参照)により平坦面で形成された筐体(図示せず)を備え、この筐体は、布や合成樹脂または合成皮革等で包み込んで覆われ、上記着座部10の左右両側の側面には肘掛け13が設けられている。
図3において上記脚体20は、上記着座部10後端下面に設けたブラケット5に左右一対の後部脚43が軸支され後部脚43の下端にはストッパ付きキャスター6が設けられ、左右後部脚43を連結する横フレーム8と後述する前部脚42の下面に設けたブラケット11には略への字に折曲形成された補助脚12が枢動可能に連結されている。
上記補助脚12の後方上面にはブラケット14が突設され、このブラケット14には流体圧シリンダR(例えば空圧シリンダ)の下端が枢着されて上記シリンダロッド18の先端が背もたれ部30の後面上部に設けたブラケット22に連結されている。
また、上記前部脚42は、上記着座部10を構成するフレームF1の後方側面に横架された横枠F1a(図5参照)中央に前部補助脚42aの上端が止着されて斜め前方に延出されている。前部補助脚42aの下端部にはベース24が直交するように固設してT字形を形成しており、前部補助脚42aの上面中間部には縦脚42bの下端が取付けられ、その上端は着座部10の前方下面に取付けられている。
上記掛止部44は、図4に示すように前部補助脚42aの中間部位両側から直交する水平方向左右に延出した一対の支持アーム50a,50b両端に前方に向けて平行に固設された筒体26に前後方向に移動可能に支持された支持軸47の先端に形成されている。
上記掛止部44は、それぞれの先端が外側に向けて湾曲形成された一対の足首掛止体54a,54bで構成されて、上記掛止部44は、使用者の体形に応じて足首に適切対応するよう前後位置が調整できるようになっている。
上記筒体26には図示しない止めネジが設けてあり、上記掛止部44の前後方向の位置を個別に適切な位置にロックすることで、使用者Nの体形に応じて足首を適切な位置に位置決めすることができる。
上記両足首掛止体54a,54bには、例えばゴム状の弾性体が被着されており掛止した足首を保護している。上記足首掛止体54a,54bの下方には使用者の両足裏を支持する載置部となる足裏載置台56a,56bがそれぞれ取り付けられており、上記足裏載置台56a,56bの下面には当該足裏載置台56a,56bを床面に接置して保持する台座Sが設けられている。
上記のように、両足首掛止体54a,54bの下方に足裏載置台を一体的に設けてこれら足裏載置台56a,56bに使用者の足裏を載せることで、使用者の体形に関わらず両足首の甲の部分を上記足首掛止体54a,54bに正確に位置決めすることができる。
一方、上記肘掛け13は、着座部10左右両側の側面に設けられ、上記着座部10の前端両側面に下端が枢着された縦フレーム13aと、上記背凭れ部30の中間部位両側に先端が枢着された横フレーム13bとから構成され、上記縦フレーム13aの上端と横フレーム13bの前端は、互いに揺動可能に枢着されている。
そして、縦フレーム13aの下端は、図5に示すように、上記フレームF1前端両側面から外側に突設した支持軸70に枢着されると共に、横フレーム13bの後端は、背凭れ部30を構成するフレームF2両側面の略中間部位から外方に突出した支持軸72に枢着されている。
上記縦フレーム13aと横フレーム13bの外周部全面には、例えば皮革部材が被着されており、上記縦フレーム13aと横フレーム13bは、互いに揺動可能に枢着されており、上記背凭れ部30の起伏動作に連動して所謂パンタグラフ運動ができるように構成されている。
上記背凭れ部30は、図3に示すように下端部両側にブラケット46が上部に突設し、上記着座部10の後端両側から上部に突設したブラケット45に揺動可能に枢着されて、図5に示すようにフレームF2により縦長矩形状に形成されており平坦な上面及び外周面には例えば皮革部材が被着されている。
上記背凭れ部30の幅方向中央には、一対の案内レール58a,58bが縦方向に並設されており、両案内レール58a,58bの中間にも螺子軸64が並設されてそれぞれの上下端部がフレームF2の上下部材に接合されている。
上記両案内レール58a,58bには、使用者の背面を押圧する背面押圧具60が、背凭れ部30前面の上端から下端に亘って移動可能に構成されている。
図5の内部構造に示すように上記背面押圧具60は、矩形状ベース62上面に左右の縦方向2か所にそれぞれ突設したボス上端に半球状の押圧突子D1,D2が装着されている。
なお、上記4つの押圧突子D1,D2には、側面視円弧状に形成された移動枕体Pを脱着可能に設けることができ、取り外してフロアーまたは畳の上でも使用することができる。
そして、上記矩形状ベース62下面に突設形成された図示しないナット部材には、上記螺子軸64が螺挿しており、この螺子軸64は、上記背凭れ部30の幅方向中央に縦方向に回転自在に軸支されており、上記螺子軸64の正逆回転により上下方向に移動可能となっている。
上記螺子軸64は、その下端に傘歯車G1が装着されており、この傘歯車G1には操作軸65後端の傘歯車G2が噛合している。上記操作軸65は上記フレームF2の下端に回転自在に軸支されており、上記螺子軸64は上記フレームF2の片側側面から突出した軸端のハンドルHによる回転操作で連動可能となっている。
これにより、背面押圧具60は、操作ハンドルHの操作により背凭れ部30
の上端から下端に亘って移動することで、使用者N背面の脊椎起立筋と後背筋
などを半球状の押圧突子により押圧して弛緩することができる。
一方、上記背凭れ部30の両側部には、図3〜図5に示す取付け具M1,M2が取付けねじにより止着されており、これら取付け具M1,M2には、門型構成となる一対の伸縮アーム66a,66bが上記背凭れ部30の両側面に沿って移動可能に支持され、上記伸縮アーム66a,66bの上端には円柱状のヘッドレスト48が水平に装着されている。
図7に示す伸縮アーム66a,66bは、取付け具M1,M2の円筒保持体76に軸方向移動可能に挿通保持されて止めネジ82によって移動位置を位置決め保持するようになっており、着座した使用者Nの後頭部を乗せるように構成されている。
図7に示すように取付け具M1,M2には、上記伸縮アーム66a,66bの揺動角度を任意の角度にロックできる揺動角度位置決め機構を備えており、この揺動角度位置決め機構は、上記筒状保持体76の下方側面に一体的に突設されたブラケット75と、上記背凭れ部30の両側面上部に固定されたブラケット74と、このブラケット74と上記ブラケット75との間に挟まれ固定軸80により挟着された円板状の割出し板78とで構成されており、上記筒状保持体76は、上記割出し板78により固定軸80の周りを一定角度毎に角度割り出し可能に保持されている。
詳しくは、上記割出し板78は、円板中心から三角形状の凹凸溝78が放射方向に折曲形成されており、上記各ブラケット75,76の割出し板78と対向する内面にもそれぞれ凹凸溝78が形成されおり、上記伸縮アーム66a,66bに付勢される回動力により上記凹凸溝78が弾性変形して山、谷を乗り越えたとき上記凹凸溝78の咬み合いにより所望の回動角度に位置決めされるようになっている。
図6はヘッドレストの使用例を示しており、ヘッドレスト48は、取付け具M1,M2の揺動角度位置決め機構を中心として伸縮アーム66a,66bを着座部と略平行となる位置まで前方(矢印方向)に揺動して使用者の胸部側前面に位置決め保持し、着座した使用者Nのおでこを載せるように使用することができる。
そして、この状態におけるヘッドレスト48は、使用者の胸部側前面から上記ヘッドレスト48までの距離が調整可能となっており、上記取付け具M1,M2によって使用者の体形(肥満型または瘠せ型)に応じておでこを載せる前後位置を調整することができるようになっている。
このように、上記ヘッドレスト48は、一対の伸縮アーム66a,66bを背凭れ部30に沿って移動することで、使用者Nに適合した頸椎(首)両側の筋肉部位に適合させることができる。また、上記伸縮アーム66a,66bを着座した使用者Nの胸部側前面まで着座部10と略平行になるまで揺動し、上記ヘッドレスト48を任意の角度にロックすることで、使用者Nの座高に応じておでこを載せる高さ位置を適切な位置に調整することができる。
また、上記伸縮アーム66a,66bを任意の角度にロックしてヘッドレスト48の高さ位置が決定された状態で、上記ヘッドレスト48と使用者Nの胸部側前面までの距離を調整できるので、使用者Nの体形(肥満型または瘠せ型)に応じておでこを載せるヘッドレスト48の前後位置を調整することができる。
次に、以上のように構成された椅子1の使用方法を、図2、図3及び図4に基づいて説明する。
図2は、使用者Nが着座部10に着座して背凭れ部30を、着座部10に対して所定角度傾倒して使用する状態を示しており、この状態で、使用者Nの両足首を掛止部44に掛止した状態で背凭れ部30を後方に傾倒させて身体を後に反らせるように使用される。
このように両足首を掛止部44に掛止して両膝を合わせ、背凭れ部30を後方に傾倒して身体を後に反らしながら、意識を腹部に集中し複式呼吸の腹筋運動を行うと小腸、大腸と直腸の運動になり、消化活動と便通を改善することができる。
事務作業などを行うデスクワークを継続すると、下腹部を緩めて内臓を圧迫する姿勢でいるため、本考案の椅子を使用した腹式呼吸による腹筋運動が効果的である。
また、意識を肺に集中して胸部で深く大きく行う肺呼吸の胸筋運動は、広い肺の有酸素運動で自然に浄化された新鮮な血液が心臓から全身に送られる。その結果、全身の皮膚にも栄養が行きわたり、張りが有る艶々した肌に改善される。同時に筋系体エクササイズを行うと更に有効となる。
さらに、椅子1の掛止部44に両足首を掛止して膝を合わせ、背凭れ部30を後方に傾倒して身体を後ろに反らすと、大腿前部の大腿直筋と、大腿外側の大腿筋膜張筋が伸ばされるため、O脚が改善されて美脚になる。加えて、日本人の標準値である股関節の角度を130度にセットできる結果、骨盤が水平に支えられて美脚になる。また、膝関節の角度が正常になるため膝痛を改善することもできる。
また、身体前側の腹直筋と脊椎前縦靭帯が上に引き伸ばされるため、下に下垂した下腹部の筋と臓器が上に引き上げられて、下腹部に弛んでいる出っ張り腹が凹んでくる。
さらに、掛止部44に両足首を掛止して膝を合わせ、背凭れ部30を後方に傾倒して身体を後ろに反らすと同時に、これにより身体前側の腹直筋と脊椎前縦靭帯が上に引き伸ばされると、胸筋と両肩前面と肩甲骨周辺の筋肉が緩み、両肩を後方に引き易くなる。その結果、首と肩甲骨周辺の筋肉の張りが無くなる為、慢性の肩こりと猫背が改善して姿勢が良くなり、更にバストアップされる。
次に、図3、図4に示すように、上記ヘッドレスト48を合わせて使用する場合は、背凭れ部30の前面上部にセットしたヘッドレスト48に使用者の後頭部を乗せて、両手を両側に下げて全身の力を抜くと、全身的にリラックスする。同時に両手と両肩で軽い筋系体エクササイズを行うと更に効果的である。
さらに、人体の頭部を支持しているのが頚椎(首)であり、最も重要な脳からの脊髄神経が最初に通る部位で、その頭部を首で後に引いている筋肉は、身体で最も疲れが激しい部位であり、この疲れた頚椎(首)の両側の筋肉を、背凭れ部30上部のヘッドレスト48に当てて首を左右に振ると、押圧効果で筋肉の疲れが取れて首と肩の凝りが解消される。
背凭れ部30を後方に傾倒させて身体を後ろに反らした状態で腹筋運動を行い、後頭部を上記背凭れ部30上部のヘッドレスト48に当てて、目をつぶりながら後頭部周辺を左右に振ると押圧効果があり、眼の疲れが取れる。特に眼と脳の疲れをとるのに効果的である。
次に、ヘッドレストの別の使用法として、図4に示すように、取付け具M1,M2の揺動角度位置決め機構を中心として伸縮アーム66a,66bを着座部と略平行な位置まで前方(矢印方向)に揺動して使用者の胸部側前面にヘッドレスト48を位置決めし取付け具M1,M2を所定角度にロックする。
この状態で、上記ヘッドレスト48上に使用者のおでこを乗せて両手を下腹部で組み、首の後方の力を抜き同時に深呼吸を行う。その時、吐く吸気を長く吐くと頭脳が疲労しているときは瞬間に睡眠に誘導される。
人間の首は、一生一番重い頭を支えているために、前を見ている時には頚椎が前に湾曲している。また、首の後方の筋肉が緊張しているため、頚椎後方が狭くなり、脳神経に刺激が続く。その結果、脳神経と首の後方の筋肉が疲れて頭を前に垂らし、頚椎骨後方の間隔を広げ、首の筋肉を緩めて深呼吸をすると深い睡眠に入ることができる。
本考案に係る椅子の実施例を示す全体縦断面図である。 本考案に係る椅子を使用した別の実施例を示す全体斜視図である。 上記椅子の全体側面図である。 上記椅子の全体斜視図である。 上記椅子の内部構造を示す全体斜視図である。 ヘッドレストの使用例を示す椅子の全体斜視図である。 ヘッドレストを支持する伸縮アームを任意の角度にロックする揺動角度位置決め機構を示す部分拡大斜視図である。
符号の説明
1 椅子
6 キャスター
8 横フレーム
10 着座部
11,14 ブラケット
12 補助脚
13 肘掛け
13a 縦フレーム
13b 横フレーム
18 シリンダロッド
20 脚体
22 ブラケット
24 ベース
26 筒体
30 背凭れ部
42 前部脚
42a 前部補助脚
42b 縦脚
43 後部脚
44 掛止部
45,46 ブラケット
47 支持軸
48 ヘッドレスト
50a,50b 支持アーム
54a,54b 足首掛止体
56a,56b 足裏載置台
58a,58b 案内レール
60 背面押圧具
62 矩形状ベース
64 螺子軸
65 操作軸
66a,66b 伸縮アーム
70,72 支持軸
74、75 ブラケット
76 筒状保持体
78 割出し板
80 固定軸
82 止めネジ
D1,D2 押圧突子
G1,G2 傘歯車
H ハンドル
L 載置台
M1,M2 取付け具
N 使用者
P 移動枕体
R 流体圧シリンダ
S 台座

Claims (5)

  1. 使用者Nが着座する着座部10と、この着座部10を支持する脚体20と、上記着座部10の後端部に備えた背凭れ部30とから成る椅子に於いて、
    上記背凭れ部30が上記着座部10に対して起伏可能とされ、上記着座部10には、その前部側に配置された前部脚42および後部側に揺動可能に枢着された後部脚43から成る脚体20が設けられ、
    上記前部脚42は、上記着座部10に着座した上記使用者Nが上記背凭れ部30と共に後方に傾倒する際にその両足首の甲の部分を個別に掛止する一対の掛止部44を設け、
    上記後部脚43は、上記背凭れ部30との間に流体圧シリンダが連結されて上記使用者Nによる上記流体圧シリンダRの伸縮操作により上記背凭れ部30の起伏度合が調整可能に構成されていることを特徴とする椅子。
  2. 上記各掛止部44は、前後に進退移動可能となし上記使用者Nの体形に応じて進退位置がロック可能であって、
    上記掛止部44の下方には掛止した足裏を乗せる載置部56a,56bを一体的に備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 上記背凭れ部30の両側部には取付け具M1,M2が固定され、上記取付け具M1,M2には門型構成となる一対の伸縮アーム66a,66bが上記背凭れ部30に沿って移動可能に支持されると共に上記伸縮アーム66a,66bの上端にはヘッドレスト48が水平に装着されて成り、
    上記取付け具M1,M2は、上記ヘッドレスト48が上記背凭れ部30上方に位置決めされて使用者の後頭部を乗せるように構成され、更に上記背凭れ部30の上方位置から着座した使用者Nの胸部側前面まで上記伸縮アーム66a,66bが上記着座部10と略平行な位置まで揺動可能となし、その揺動角度を任意の角度にロックできる揺動角度位置決め機構が具備されていることを特徴する請求項1に記載の椅子。
  4. 上記ヘッドレスト48は、上記角度位置決め機構により着座した使用者Nの胸部側前面まで揺動された上記伸縮アーム66a,66bの角度が上記着座部10と略平行となるよう位置決めされて使用者Nのおでこを載せるように構成され、上記取付け具M1,M2によって使用者Nの胸部側前面から上記ヘッドレスト48までの距離が調整可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 上記背凭れ部30は、幅方向中央に上記使用者の背面を押圧する背面押圧具60を備え、
    上記背面押圧具60は、少なくとも左右の縦方向2か所に半球状の押圧突子D1,D2を配設し、上記背凭れ部30の幅方向中央の縦方向に回転自在に軸支された螺子軸64が螺挿して、該螺子軸64が上記背凭れ部30下方の側端から突出した軸端に操作ハンドルHを備えた操作軸65と傘歯車G1,G2を介して連動可能となし、上記背面押圧具60が背凭れ部30の上端から下端に亘って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の椅子。
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