JP3769656B1 - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 必要なときに個人でも簡単に利用することができるとともに、筋の異常緊張あるいは異常収縮を防止することができ、健康の維持および増進が図る椅子を提供する。
【解決手段】 椅子1を、使用者が着座する着座部10、着座部10を支持する脚体20、背凭れ部30、および補助脚体40を備えて構成する。補助脚体40は、前部補助脚42と後部補助脚43とを備え、背凭れ部30を着座部10に対して起伏可能とし、補助脚体40の前部補助脚42には、椅子1の使用者が上記着座部10に着座したとき両足首から先を絡めて掛止する横棒44を設け、後部補助脚43を、使用者が上記着座部10に着座し、後方に倒した背凭れ部30に上半身を凭れかけたとき、使用者が後方に倒れないように傾斜状に形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、椅子に係り、更に詳しくは、筋系(筋機能)の働きを誘発し、筋肉と骨格関節とを正常に整えることで自然体を得ることができ、その結果、健康維持および健康増進を図れる椅子に関する。
従来、各種疾患の治療法として筋系帯療法を代表とする種々の治療法が知られている。この筋系帯療法について概略説明すると、各種疾患は人体の骨格が左右非対称となることによって起こるとするものであり、上記骨格を人体の左右で対象とすることで人体の各種疾患を治療するものである。この筋系帯療法は多くの臨床例によって各種の疾患に対して治療効果があることが確認されている。
上記筋系帯療法によると、人体の骨格は筋肉および靭帯(以下、単に筋と記載する)と繋がれており、この筋により骨格を保持したり、動かしたりすることができるものであるとされている。そして、筋が緊張して収縮した場合、再び弛緩することができなくなる。すなわち、異常緊張あるいは異常収縮することがある。この筋の異常緊張あるいは異常収縮が、人体の左右で非対称に偏在することにより、人体の骨格が左右非対称となるとされている。
そこで、本出願人は、圧痛点による左右対称および左右非対象型測定用図表を利用して、各種疾患の治療の前段階として被検査者の人体の左右対称性を測定する発明を提案した(特許文献1参照)。
この特許文献1によれば、被検査者の左右対称性および左右非対称性を容易に、かつ正確に求めることができ、その検査結果に基づいて治療を施すことができる。
特公平5−56901号公報
しかし、上記特許文献1では、圧痛点による左右対称および左右非対象型測定用図表を利用して、各種疾患の治療の前段階として被検査者の人体の左右対称性を測定しているが、治療そのものに利用できるものではない。
一方、筋を伸ばしたり、マッサージしたりする治療院があるが、通院のための時間や費用等がかかったり、治療者の能力の個人差があることから気軽に利用できないものである。
そのため、必要なときに、簡単に利用することができる椅子を利用して、個人でも容易に、筋の異常緊張あるいは異常収縮を防止することができ、健康に役立てることができるようなものが要望されている。
本発明の目的は、必要なときに個人でも簡単に利用することができるとともに、筋の異常緊張あるいは異常収縮を防止することができ、健康の維持および増進を図る椅子を提供することを目的とする。
上記の目的を解決するために、本発明の請求項1に記載の椅子1は、使用者が着座する着座部10と、この着座部10を支持する脚体20と、上記着座部10の後端部に設けられ段階的に起伏位置調整可能な背凭れ部30とを備えた椅子であって、
上記背凭れ部30が上記着座部10に対して起伏可能とされ、
上記着座部10には、その前部側に配置された左右一対の前部補助脚42および後部側に配置された左右一対の後部補助脚43から成る補助脚体40が設けられ、上記前部補助脚42の間には、着座した使用者の両足首の甲部を掛止する棒状の掛止部44が横架され、上記後部補助脚43は、その下端部が上記前部補助脚42から後方に離れる方向に傾斜状に構成されて成り、
上記背凭れ部30の上部裏面には、上端に後頭部を押当てる枕53を設けたヘッドレスト50が上下位置調整可能、且つ着脱可能に設けられ、上記ヘッドレスト50は、使用者側に向く前面に使用者の頚椎を押圧する所定配置の複数の凸形筋押圧具51が突設され、最下位置では上記背凭れ部30の上端に形成された凹溝27内に位置するまで下降するように構成され、更に上記背凭れ部30の一方の側端面にはアームレスト60が上下に揺動可能に設けられ、このアームレスト60は、上記側端面に一端が水平な軸状の取付け具65を介して揺動可能に支持される支持部61Bと、この支持部61Bの他端から上記着座部10と略平行に折曲し先端に枕62を設けたアーム部61Aとにより平面視L字形に形成されて成り、上記アーム部61Aが下方位置に揺動したとき、このアーム部61Aの枕62が使用者の胸部前面の上方に保持され、上記使用者の前頭部を載せることができるようになっていることを特徴とする椅子1。
上記の椅子によれば、使用者が骨盤を水平にして着座部10に着座し、足首の甲を補助脚体40における前部補助脚42の掛止部44に掛止しておいて、上半身を反らして、後方に所定角度倒した状態の背凭れ部30に上半身をあずけるようにして使用される。また、ヘッドレスト50を使用する場合は、その凸形筋押圧具51により、頚椎両側の胸鎖乳突筋と後頭部を自分自身で強さを加減しながら押圧する。ヘッドレスト50を単独で使用する場合は、椅子1から取り外して例えば部屋の床面に置き、凸形筋押圧具51上に仰向けになった使用者の頭部と頸部とを乗せて、左右に振りつつ自分で強さを加減しながら使用する。
更に、上記背凭れ部30の一方の側端面にはアームレスト60が上下に揺動可能に設けられ、このアームレスト60は、上記側端面に一端が水平な軸状の取付け具65を介して揺動可能に支持される支持部61Bと、この支持部61Bの他端から上記着座部10と略平行に折曲し先端に枕62を設けたアーム部61Aとにより平面視L字形に形成されて成り、上記アーム部61Aが下方位置に揺動したとき、このアーム部61Aの枕62が使用者の胸部前面の上方に保持され、上記使用者の前頭部を載せることができるようになっていることを特徴とする椅子1である。
上記の椅子によれば、アームレスト60は、上記アーム部61Aを下方位置に揺動したとき、このアーム部61Aの枕62が使用者の胸部前面の上方に水平に保持され、上記使用者が前頭部を上記アーム部61Aの枕62に乗せて使用される。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、足首の甲を補助脚体における前部補助脚の掛止部に掛止しておいて、上半身を反らして、後方に所定角度倒した状態の背凭れ部に上半身をあずけるようにして使用することで、人体の前側の筋肉と靭帯とが全身的に伸展されると同時に、後側の筋肉と靭帯とが弛緩される。その結果、筋系(筋機能)の働きが誘発され、筋肉と骨格関節とが正常に整えられるので、例えば手を挙げた状態から急に力を抜いて手を下ろした瞬間に生ずる脱力感が得られ、自然体が得られる。また、筋の異常緊張あるいは異常収縮を防止することができるので、疲労回復を図ることができ、筋肉の疲労をとり、血流をよくし、神経痛や筋肉痛を緩和する等、健康の維持および増進が図れるようになる。また、ヘッドレストを使用する場合は、後頭部と頚椎両側の筋肉の異常緊張と硬縮とを弛緩させることができるので、筋肉を改善させることができ、また、肩甲間部と脊椎両側の筋肉を押圧することができるので、局所の筋肉の異常緊張と硬縮とを弛緩させて筋肉を改善することができる。
更に、使用者の胸部前面の上方に水平に保持されたアームレストのアーム部の枕に前頭部を載せ、首と肩の筋肉を瞬間脱力して軽く目をつぶると、首と後背筋とが伸展するので、脳内と首と後背部の筋肉の緊張が消滅し、睡眠が誘発される。
本発明の一実施例を以下に説明する。
図1〜図9には椅子1の一実施例が示されている。図1は本発明に係る椅子の一実施例を示す全体斜視図、図2は上記実施例の全体側面図、図3は上記実施例の要部を示す斜視図、図4は、椅子の一実施例として肘掛けのヒンジ部を示す部分拡大斜視図、図5(A)は肘掛けのストッパ部材を示す詳細構造を示す拡大断面図、(B)は肘掛けのヒンジ部を示す部分拡大正面図、図6は上記実施例の要部を示す正面側から見た斜視図、図7は上記実施例の要部を示す裏面側から見た斜視図、図8(A)はヘッドレストを引上げた状態を示す説明図、(B)はヘッドレストを押し下げた状態を示す説明図、図9は上記実施例の他の要部を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、椅子1は、使用者が着座する着座部10と、この着座部10を支持する脚体20と、着座部10の後端部に設けられ使用者の背中を支える背凭れ部30と、着座部10の下面にもうけられる補助脚体40とを備えて構成されている。
着座部10は平坦状に形成された筐体(不図示)を備え、この筐体を布や合成樹脂等で包み込んで本体部11Aが形成され、この本体部11Aの表面部11Bは、例えば合成皮革等で覆われており、着座部10の左右両側の側面には、肘掛け13が設けられている。
肘掛け13は、詳細は後述するがヒンジ(図3、図4参照)を介して下方に折り畳み可能に構成されており、背凭れ部30の上端には底面28を有する収納溝27が設けられており、この収納溝27を設けることによってヘッドレスト50(後述する)が下方に移動できるようになっている。
上記脚体20は、上記着座部10を受ける受部21と、この受部21の下面から下方に延びた脚柱22と、この脚柱22の下端から下方側四方に延びた支持脚23と、これらの支持脚23の下面に取付けられたストッパ付キャスタ24とから構成され、上記補助脚体40を使用していないときは、全方向に移動可能となっている。受部21は、合成樹脂等で例えばお椀形に形成され、上記着座部10の裏面に固着されている。
図3に示すように、上記補助脚体40は、例えば丸パイプで枠組み形成されており、平面四角枠状の上枠41と、この上枠41の一辺両角部から下方に延びた2本の前部補助脚42と、上枠41の他の一辺両角部から下方に延びた2本の後部補助脚43とを含み構成されている。
前部補助脚42および後部補助脚43は、それぞれ正面視で2本の下端部が上端部に対して拡開したハ字状に形成されている。また、前部補助脚42と後部補助脚43も、外側に拡開した側面視ハ字状に形成されており、特に後部補助脚43の下端側は、上端側に対して前部補助脚42から離れる方向に傾いており、着座部10の上枠41に対する開き角度αは例えば100度〜120度の範囲で形成されている。
一対の前部補助脚42,42間には、掛止部である横棒44が横架されており、この横棒44に、使用者が着座部10に着座した状態で足首から先を横棒44の下を通して絡めることができるようになっている。この横棒44には、図示しないがラバー等が被覆されており、足首から先を絡めたとき痛みのないように構成されている。また、横棒は一対の前部補助脚42,42の開きを防止する補強材を兼ねている。一対の後部補助脚43,43間にも補強用の横棒44が横架されている。
以上のような補助脚体40は、着座部10の筐体裏面に上枠41をねじ止め等により取付けられており、補助脚体40の前部補助脚42は、ヒンジ機構46により後部補助脚43側に折畳み可能とされ、後部補助脚43は、ヒンジ機構46により背凭れ部30側に折畳み可能とされている。そして、前部補助脚42および後部補助脚43は、折畳まれたとき着座部10の裏面ないし背凭れ部30の裏面に、それぞれ図示しない保持具により保持されている。
上記背凭れ部30は、ラチェット機構、ばね等の付勢手段等を利用した公知の構成により、図2に示すように、ほぼ水平な着座部10に対して、A位置の垂直位置から、例えば30度毎にB,C位置に3段階に起伏位置が調整可能となっている。なお、上記背凭れ部30の起伏は水平状態まで傾動させても良く、段階ごとでなく連続的に傾動させることもできる。
図4及び図5(B)には、肘掛け13のヒンジ部34が示されており、ヒンジ部34は、着座部10の両側端に設けた肘掛け13を垂直な起立位置から着座部10の下方に折り畳み可能に構成している。このヒンジ部34は、公知の例えば兆番により着座部10両側の下面と肘掛け13の下端面を回動可能に接続している。
図5(A)には、肘掛け13のストッパ部材35を示す詳細構造が示されており、ストッパ部材35は、両肘掛け13前方のヒンジ部34近傍に設けられており、次のように構成されている。
着座部10の両側端面には、平面視L字形のブラケット35が固定されており、このブラケット35一端の折曲部には、嵌挿孔36Aを穿設したブロック体36が溶接またはネジなどで固定されており、この嵌挿孔36Aには大径の軸体38が前後方向に移動可能に挿通保持されている。
軸体38の後端(図5(A)の右側)には、細径の係止軸38Aが形成されるとともに前方(図5(A)の左側)には細径の操作軸38Bが形成され、この操作軸38Bは、ブラケット35の前面に固定されたコ字形板状のホルダ47の挿通孔に挿通支持されている。ホルダ47の内側には、操作軸38Bを挿通したスプリングSPが内装されており、このスプリングSPは、ホルダ47の内壁に対して軸体38の前方に形成された段付き部を後方に押圧付勢している。
操作軸38Bの前端には、例えばピンなどを介して摘み48が取付けられており、摘み48は、スプリングSPの作用で後方へ付勢される軸体38の移動を、この摘み48とホルダ47と当接により規制している。
軸体38後端の係止軸38Aは、両肘掛け13が垂直状態に起立したとき両肘掛け13の下端前面に埋め込まれた孔付きブッシュ38の位置決め孔39Aに対応しており、スプリングSPの付勢力により挿嵌できるように構成されている。
このように構成することで、両肘掛け13は、ストッパ部材35の作用で垂直な起立状態に維持されており、摘み48を前方に引くことにより係止軸38Aがブッシュ38の位置決め孔39Aから抜出されることで、両外側に回動し着座部10の略垂直下方に倒れる。
図6、図7にはヘッドレスト50が示されており、このヘッドレスト50は、背凭れ部30の上部裏面に上下に移動可能、且つ着脱可能に設けられている。
このヘッドレスト50は、前面に複数の凸形筋押圧具51を取付けた本体52を備えており、この本体52の下部にはスライド部52Aが形成されている。スライド部52Aの厚さは、本体52の厚さより薄く形成されている。
そして、ヘッドレスト50の本体52は、図8の(A)、(B)に示すように、背凭れ部30の上端に形成された凹溝27内で下方へ移動可能となっており、最下部まで移動したときは少なくとも本体52の上端面までは挿入可能であって、上記本体52とスライド部52Aとの段差部52Bが背凭れ部30の凹溝27底面28に載せられた状態で保持される。この位置でヘッドレスト50は上記と同様に固定具57に固定することができる。
このように、ヘッドレスト50の本体52を凹溝27内まで下降させることで、凸形筋押圧具51が使用者の首の頚部だけではなく、背中の脊柱両側の筋も押圧することができる。
詳しくは、凸形筋押圧具51は、上述のように、本体52の前面に設けられ、縦方向に2列に3個ずつ所定間隔をおいて配置されている。凸形筋押圧具51は、軸部51Aの一端に先端が丸くなったどんぐり状の押圧部を呈し、これら凸形筋押圧具51は、使用者の頚椎から肩の上部に押し当てられ、頚椎等を押圧できるようになっており、この凸形筋押圧具51は、その軸部51Aを本体52の所定位置に形成された嵌合孔に挿嵌されて取付けられている。なお、凸形筋押圧具51は、大きさが異なる複数種類が準備され、体格差等に対応して適宜使い分けできるようにすることもできる。
ヘッドレスト50の本体52の上端部には、後頭部を押当てる枕53が設けられている。この枕53は、表面がビニール、あるいは合成皮革等で覆われて丸みを帯びた矩形状に形成され、その内部には布や綿等が収容されている。そして、この枕53は、前面が本体52の前面からわずかに後方位置に設けられ、後頭部を枕53に押し当てた状態でも、頚椎等が凸形筋押圧具51に確実に当るようになっている。
ヘッドレスト50は、前述のように、背凭れ部30に対して着脱可能となっている。すなわち、図6に詳細を示すように、背凭れ部30の上部裏面には、取付け部材55が固着されており、この取付け部材55には、縦方向に背凭れ部側のみが開口する溝55Aが形成されており、溝55Aの上方には3個の貫通孔55Bが背凭れ部30側に向けて形成され、これらの貫通孔55Bは、ヘッドレスト50を固定する固定具57のネジ軸57Aが挿通可能となっている。
これに対して、ヘッドレスト50のスライド部52Aは、上記溝55Aにスライド自在に嵌込むようになっている。ヘッドレスト50の背面には、例えば3個の挿通ネジ孔55Bが縦方向に所定間隔で螺設されている。これらの挿通孔52Bは、それぞれの位置で上記取付け部材55の1個の挿通孔52Bと一致するようになっており、これら3個の貫通孔52Bを挿通した固定具57のネジ軸57Aは、ヘッドレスト50の背面に螺設した3個の挿通ネジ孔55Bの何れか1つと選択的に螺合できるように構成されている。
固定具57は、上記ネジ軸57Aとその先端の摘み部57Bとで形成され、ネジ軸57Aには雄ねじが螺設されている。そして、このねじをヘッドレスト50の背面に螺設した3個の挿通ネジ孔55Bに選択的に螺合することで、ヘッドレスト50の高さ位置を調整可能として固定することができる。
なお、3個の挿通孔52Bを1個のネジ孔として形成すれば、この挿通孔52Bにネジ軸57Aを螺合してヘッドレスト50の背面を押圧することで、任意の高さ位置にヘッドレスト50をネジ軸57Aの押し付け力で固定することができる。
背凭れ部30の一方側側面の上部には、図9に詳細を示すように、アームレスト60が取付けられている。アームレスト60は、例えば角パイプ部材で形成され、水平アーム部61とその先端の枕62とを含み構成されている。水平アーム部61は、上記着座部10と略平行なアーム部61Aと、背凭れ部30の一方側側面に取付けられる支持部61Bとを有して平面視L字状に形成されている。
枕62は、内部に布、綿等を詰め込んだビニールまたは合成皮革等で形成されており、椅子1の使用者が、前頭部、つまり額を乗せたとき、心地よい感触が得られるようになっている。また、枕部の内部にはイヤホン64が設けられており、スイッチを押すことで、例えば腹式呼吸を誘導する話しが聞けるようになっている。そのため、その話しを聞いていることで脳のリラックスを図ることができる。なお、癒し系の音楽等を聴けるようにしてもよい。
アームレスト60の上記支持部61Bは、取付け具65によって背凭れ部30の側面に、上下方向に揺動可能に取付けられている。取付け具65は、摘み部65Aと軸部65Bとで形成され、支持部61Bにあけられた貫通孔61Cに、軸部65Bを嵌入させ、軸部65Bの先端部に形成された雄ねじを、背凭れ部30に螺設された図示しない雌ねじに螺合させて固定するようになっている。
このとき、軸部65Bには、支持部61Bを挟んで配置されたバネ座金66が介在されており、摘み部65Aを僅かに回して取付け具65を緩めても、取付け具65は背凭れ部30から外れないようになっている。したがって、取付け具65を緩めてアームレスト60を上下方向に揺動させることができ、アームレスト60は取付け具65を締め込むことで所定の位置で固定することができる。
図1、図2に戻って、上記背凭れ部30の下部における裏面にはベルト収容箱31が設けられており、このベルト収容箱31には、例えば車のシートベルトと同様に伸縮自在のベルト32が引出し自在に収容されている。ベルト32は、背凭れ部30の裏面から左右に引出され、それぞれの端部に装着されたバックル33を係合させることで、着座部10に着座した使用者の腹部に巻付けることができるようになっている。なお、バックル33の位置も使用者の体格に対応させて調整することができる。
また、後述する図10に示すように、上記着座部10のやや前方側裏面には、紐収容箱11が設けられており、この紐収容箱11には、紐部材として、上記ベルト32と同様のベルト12が引出し自在に収容されている。ベルト12は、着座部10の裏面から左右に引出され、着座部10に着座した使用者の2本の膝上に回した後、それぞれの紐の先端を引出した方向とは反対側の膝部の裏側を互いに交差させて再度膝上まで回し、そこでベルト12を結び、使用者の2本の膝を着座部10に、ひいては椅子1に固定させることができるようになっている。
なお、使い方は自由であり、着座部10の裏面から左右に引出されたベルト12を、膝上で直接バックル33で係合させてもよい。また、紐部材としては、例えば木綿製の紐で形成してもよい。
次に、以上のような構成の椅子1の使用方法を、図10〜図13に基づいて図14〜図21の人体骨格図を併せて参照しながら説明する。
図10は、第1の使用方法として、背凭れ部30を、着座部10に対して所定角度(例えば150度)倒して使用した状態、図11は、第2の使用方法として、背凭れ部30を起こしておいてアームレスト60を使用した状態、図12は、第3の使用方法として、背凭れ部30を例えば120度に倒して腹筋運動をする状態図である。
図13は、人体の前側の筋肉を示す。人体の胸部には、胸の筋肉の中心となり、腕の描円運動、腕を外側から中心に向かって引付ける動作等を行なう大胸筋101と、大胸筋101の下方に位置し、肩甲骨を内下方に引き、肩甲骨が固定されているときは、肋骨を挙上して吸気を助ける小胸筋102等があり、体幹部に沿った位置には、腹腔臓器を保護するとともに、腹圧の維持と臓器の位置の固定、さらに腹圧を増し、排便等の動きに働く腹直筋103等がある。また、首部には、僧帽筋、頭半棘筋等とともに、頸部を屈曲させ、側屈を回避させる胸鎖乳突筋104がある。
図14は、人体の後側の筋肉を示す。頭部105の下部には上記胸鎖乳突筋104があり、脊椎106の両側には、主に体幹部を伸展(後屈)させる脊椎起立筋107が縦走している。肩関節の内展、伸展、内旋動作等を行なう後背筋108は、僧帽筋109の下方に位置し、後背筋108の下方には骨盤110がある。
図15は、大腿部の前側の筋肉を示す。大腿部の上部には、股関節の内旋・外転、膝関節の外旋のような動きに関与し、大腿が固定している場合は、骨盤を後方に引いて体を直立の姿勢に保つ働きをする大腿筋膜張筋111があり、そのすぐ近くには、股関節の屈曲、膝関節の伸展等を行なう大腿直筋112がある。
図16は、大腿部の後側の筋肉を示す。臀部の部位には、臀部を覆うとともに、股関節を伸展、外転、内旋等をさせる大臀筋113があり、その下方には、主に股関節の伸展、膝関節の屈曲等に働く大腿二頭筋114がある。
図17は、腰部の筋肉を示す。骨盤110を含む腰部には腸腰筋115があり、腸腰筋115は大腰筋117、小腰筋118を含む。この腸腰筋115は、人体前面の大腿直筋112と大腿筋膜張筋111を伸展し、同時に腹直筋103と腹筋、胸筋と前頚筋等を伸展させる働きをする。
図18は、大腿骨頭股頚軸と大腿骨との関係を示す。大腿骨119の大腿骨頭股頚軸120は、骨盤110に、水平に対して角度βで嵌り合っている。この角度βは約130度であり、立位姿勢の日本人の基準角度である。
図19は、膝関節を示す。図19(A)では、膝関節が、関節頭121と関節窩122とが互いに外側に向いた外反角(X型)となっている。これに対して図19(B)では、内反角(O型)になっている膝関節を改善した場合で、正常な関節頭121と関節窩122との位置を示す。
まず、図10を参照して第1の使用方法を説明する。
体を大きく伸展させたいときは、補助脚体40の前部補助脚42と後部補助脚43とを開くとともに、背凭れ部30を起こしておいて、使用者が椅子1に骨盤が水平になるように着座し、腹部にベルト32を巻付けて背凭れ部30に固定し、ベルト12で膝を巻いて着座部10に固定する。
次いで、足首から先を図10に2点鎖線で示すように、前部補助脚42の内側に入れて横棒44の下方を通して外側へ出し横棒44に絡める。この状態で、背凭れ部30を例えば150度位まで倒し、上半身を大きく反らして伸展させる。この際、腹式呼吸を行なうと好適である。
上半身を大きく反らして伸展させると同時に、凸形筋押圧具51で、図14に示す頚椎両側の胸鎖乳突筋104と後頭部105とを、自分で頭部と頸部とを左右に振りながら、強さを加減して押圧する。また、図15〜図17に示す大腿直筋112と大腿筋幕直筋111とを伸展させ、腸腰筋115と腹直筋103、胸筋等を伸展させ、同時に脊椎前縦靭帯100を伸展させる。そして、下腹部の筋肉を上方に伸展させて下垂していた腹腔内臓器を引上げ、正常位置に保定させる。一方、体の後面の脊椎起立筋107と後背筋108等を弛緩させる。
以上のような実施形態の第1の使用方法によれば、次のような効果が得られる。
(1)椅子1に着座し、足首から先を前部補助脚42の内側に入れて横棒44の下方を通し外側へ出し横棒44に絡める。この状態で、上半身を後方に反らすと、人体の前側の大腿直筋112、大腿筋膜張筋111、腸腰筋115、腹直筋103、大胸筋101等の筋肉と、脊椎前縦靭帯100等の靭帯とが全身的に伸展すると同時に、人体の後側の脊椎起立筋107、後背筋108等の筋肉と靭帯とを弛緩させ、筋系の働きを誘発する。その結果、筋肉と骨格関節が正常に整えられるようになり、疲労回復を図ることができ、筋肉の疲労をとり、血流をよくし、神経痛や筋肉痛を緩和する等、健康の維持と増進とを図ることができる。
(2)椅子1に着座し、足首から先を横棒44の下を通して横棒44に絡めた状態で、上半身を後方に反らすと、人体の前側の各種筋肉と、靭帯とが全身的に伸展するので、下腹部の筋肉を上方に伸展させて下垂していた腹腔内臓器が引上げられ、正常位置に保定させることができる。その結果、下腹部とウェストが細くなり、スタイルがよくなる。
(3)上半身を後方に反らすことにより、全身的に前側筋と脊椎前縦筋靭帯100が伸展されると、胸部が開きやすくなり、両肩を後に引きやすくなるために、両肩関節と両肩甲骨の可動域が正常になる。その結果、両肩と後背筋108とが弛緩し、筋肉の異常緊張と硬縮や偏在がなくなり、正常な筋肉に戻るため、血液やリンパ液の流れがよくなり、頭痛や吐き気までも催すほどの極めて重症な肩こりが改善される。また、コンピュータ社会における目や脳、両腕の疲れ、催眠苦、頭が重い、首や肩の凝り、円背になる等を総称する仮称「コンピュータ症候群」を改善することができる。
(4)椅子1の背凭れ部30の下部にある伸縮自在のベルト32を使用者の腹部に巻付けることができるので、巻付けた状態で、腹式呼吸を行ないながら上半身を伸展させると、腹圧運動を強化することができる。
(5)椅子1の着座部10に着座して、ベルト12で使用者の両膝上部を縛った状態で、上半身を後に反らすと、両膝が開かないので、股関節を正常な位置に維持することができ、図18に示すように、股関節の大腿骨股頚軸120に対する大腿骨119の角度を日本人の基準とされている130度の角度になるように、筋肉と靭帯とを整えることができる。その結果、股関節を正常な状態に維持することができる。
(6)椅子1の着座部10に着座したとき、両膝はベルト12で縛られているので、図19に示すように膝関節が外反角(X型)となる。したがって、内反角(O型)になっている膝関節の場合には、内側の関節面が開くので、膝関節の変形が改善され、予防することが可能となる。その結果、膝関節痛の改善と美脚になることができる。
(7)補助脚体40の前部補助脚42と後部補助脚43とを折畳んでおけば、補助脚体40が邪魔とならず、また、脚体20にキャスタ24が取付けられているので、容易に全方位に移動することができるとともに、一般事務用椅子として、また家庭用椅子として使用することができる。
(8)補助脚体40は、後付で通常の椅子に取付けることができる。したがって、いつでも、かつどこでも使用することができる椅子に補助脚体40を取付けることで、通常の椅子を、容易に健康維持のための椅子1として改良することができ、また、使用することができる。
(9)使用者は、椅子1に着座し、足首の甲を横棒44に引掛けておいて、上半身を後方に反らし、上半身を倒されている背凭れ部30にあずけるだけで使用することができるので、一般事務,民間療法、癒しと美容目的の業界、フィットネスクラブ、会社の福利厚生用等として利用することができ、また、小学生から老齢者まで容易に使用することができる。
次に、図11に基づいて第2の使用方法を説明する。
補助脚体40の前部補助脚42と後部補助脚43とを開くとともに、背凭れ部30を起こしておいて、使用者が椅子1に骨盤が水平になるように着座し、腹部にベルト32を巻付けて背凭れ部30に固定し、さらにベルト12で膝を巻いて着座部10に固定する。そして、アームレスト60を揺動させて所定の高さ位置に固定する。その後、前頭部(額)を、アームレスト60の枕62の上に乗せて、首と肩の筋肉を瞬間脱力して軽く目をつぶる。このとき、イヤホン64を耳にはめて、腹式呼吸を誘導する話しを聞くようにする。なお、この状態で足首から先を図11に2点鎖線で示すように、前部補助脚42の内側に入れて横棒44の下方を通し外側へ出し横棒44に絡めてもよいし、これを絡めずにただ下ろしておくだけでもよい。
以上のような実施形態の第2の使用方法によれば、上記(4)、(6)〜(9)と同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(10)前頭部(額)を、アームレスト60の枕62の上に乗せて、首と肩の筋肉を瞬間脱力して軽く目をつぶると、図14に示す首と後背筋108等が伸展するため、脳内と首と後背部の筋肉の緊張が消滅し、睡眠を誘発することができる。
(11)前頭部を、アームレスト60の枕62の上に乗せた後、イヤホン64を耳にはめれば、アームレスト60の枕62の内部から流れる腹式呼吸の誘導の言葉が聞こえるので、脳のリラックスを図れるとともに、短時間の深い熟睡状態に入ることができる。
(12)イヤホンの音声による腹式呼吸法の誘導により、下腹部への注意力が一定(集中)し、脳から下腹部へと血流がよくなるために、催眠が起こり睡眠不足を解消し脳をリラックスさせることができるとともに、腹式呼吸法により下腹部の腹直筋が活動するため、呼吸運動と同時に大腸の運動が行なわれ、その結果、便通がよくなる。
次に、図12を参照して第3の使用方法を説明する。
補助脚体40の前部補助脚42と後部補助脚43とを開くとともに、背凭れ部30を例えば120度まで倒しておいて、使用者が椅子1に骨盤が水平になるように着座し、ベルト12で膝を巻いて着座部10に固定する。次いで、足首の甲を前部補助脚42の横棒44に引掛ける。その姿勢から、上半身を背凭れ部30に接触するまで倒し、今度は着座部10に近づけるように起こし、その動作を繰り返し、腹筋運動を行なう。なお、この運動の際には、ベルト32は腹部に巻付けず、ベルト収容箱31内に収容しておく。
以上のような実施形態の第3の使用方法によれば、上記(4)、(6)〜(9)と同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(13)使用者が着座部10に着座した状態で、背凭れ部30を所定角度倒しておけば、足首から先を図12に2点鎖線で示すように、前部補助脚42の内側に入れて横棒44の下方を通して外側へ出し横棒44に絡めて、上半身を倒したり、起こしたりする腹筋運動を行なうことができる。これにより、図13〜図17に示す大腿直筋112と大腿筋膜張筋111とを伸展させたり弛緩させたりする。また、腸腰筋115と腹直筋103、大胸筋101、小大胸筋102、脊椎前縦靭帯100等を伸展させたり弛緩させたりする。これらの運動が繰り返されるので、腹筋の強化、後背筋の強化を図ることができる。さらに、下腹部の筋肉を上方に伸展するために、下垂していた腹腔内臓器が引上げられ、正常位置に保定される。その結果、下腹部とウェストが細くなり、スタイルがよくなる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例では、ヘッドレスト50の凸形筋押圧具51が一つの本体52に、縦方向に2列となって3個づつが並んだ構成となっていたが、これに限らず、凸形筋押圧具51の横方向の距離を調整することができる図20に示すような構成としてもよい。
図20は、ヘッドレストの変形例を示す斜視図である。すなわち、図20に示すヘッドレスト70は、3個づつの凸形筋押圧具51が、それぞれ固定本体部71と移動本体部72とに設けられた構成とされ、移動本体部72が矢印Xの横方向に移動できるようになっている。これらの固定本体部71と移動本体部72とは側面視L字形のスライド部73の上面平面部73Aに載せられている。
上面平面部73Aの一端側端部には、移動本体部72が最大限移動したとき当接するストッパ枠75が取付けられ、上面平面部73Aの一端側端部と直交する2つの平行な端部には、ストッパ枠75の両端に連続するガイド枠74が設けられている。このガイド枠74は、移動本体部72の凸形筋押圧具51を取付けた面と、その反対側の面に接触し、移動本体部72が移動する際のガイドとされている。
移動本体部72の移動は、駆動摘み77を回すことにより行われる。駆動摘み77は、大きな外径の摘み部77Aと、ねじ軸77Bとで形成され、ねじ軸77Bは、移動本体部72の雌ねじと螺合され、ねじ軸77Bの先端は固定本体部71に回転可能で且つ抜けないように挿嵌されている。
また、移動本体部72には、駆動摘み77を挟んで上下位置に、駆動摘み77と平行な2個の貫通孔72Aが形成されており、これらの貫通孔72Aには、固定本体部71に固定されたガイド棒76が挿通されている。したがって、駆動摘み77を回すと、移動本体部72が、その雌ねじと駆動摘み77のねじ軸77Bとの螺合で、ガイド枠74、および2本のガイド棒76でガイドされながら横方向に移動し、最大限移動したとき、ストッパ枠75に当接して停止する。なお、特に、図示はしないが、固定本体部71と移動本体部72とを移動可能に構成し、両本体部71,72の外側とストッパ枠75の間に圧縮ばねを介装し、ねじ軸77Bの両端に逆ねじを形成して両本体部71,72に形成された雌逆ねじと螺合させることで、両本体部71,72は中心に対し接近、離反することで、3個づつ列設した凸形筋押圧具51の間隔を調整することができる。また、図20には示さないが、上記枕53と同様の枕は固定本体部71と移動本体部72とに跨がって設けられ、枕の下面に、移動本体部72が移動できるような窪み部(ガイド溝)を形成しておけばよい。この実施例によれば、個人差に対応することができる。
また、上記実施例では、ヘッドレスト50は背凭れ部30に取付けて使用されているが、これに限らず、図21に示すように、背凭れ部30から取外して単独で使用してもよい。すなわち、椅子1の背凭れ部30から取外したヘッドレスト50を例えば室内の床の上に置き、使用者は仰向けに寝て、頭部と頸部とを乗せ、頭部と頸部とを左右に動かしながら強さを加減して使用する。また、図6〜図8で説明したように、ヘッドレスト50の本体52を凹溝27内まで下降させることで、凸形筋押圧具51が使用者の首の頚部だけではなく、背中の脊柱両側の筋も押圧することができる。
この実施例によれば、ヘッドレスト50を、どこへでも容易に持ち運びすることができるので、好きな場所で使用することができる。また、例えば人が寝るスペースがあれば使用することができるので、狭い場所でも使用することができる。その結果、そのような場所でも、首の頚椎起立筋の異常緊張を弛緩し、脳内血管の圧迫と緊張とを改善することができるので、後頭部から首と肩と脊椎両側の後背筋の凝りと筋肉の異常緊張と硬縮とを容易に防止することができる。
本発明に係る椅子の実施形態を示す全体縦断面図である。 上記実施形態の椅子を示す側面図である。 上記実施例の要部を示す斜視図である。 椅子の一実施例として肘掛けのヒンジ部を示す部分拡大斜視図である。 (A)は肘掛けのストッパ部材を示す詳細構造を示す拡大断面図、(B)は肘掛けのヒンジ部を示す部分拡大正面図である。 上記実施例のヘッドレストを正面側から見た斜視図である。 上記実施例のヘッドレストを裏面側から見た斜視図である。 (A)はヘッドレストを引上げた状態を示す説明図、(B)はヘッドレストを押し下げた状態を示す説明図である。 上記実施形態のアームレストを前方から見た斜視図である。 上記実施形態の椅子の第1の使用方法を示す説明図である。 上記実施形態の椅子の第2の使用方法を示す説明図である。 上記実施形態の椅子の第3の使用方法を示す説明図である。 人体における前側の筋肉図である。 人体における後側の筋肉図である。 人体における大腿部の前側の筋肉図である。 人体における大腿部の後側の筋肉図である。 人体における腰部の筋肉図である。 人体における大腿骨頭股頚軸と大腿骨との関係を示す概念図である。 (A)、(B)は、人体における膝関節を示す概念図である。 ヘッドレストの変形例を示す斜視図である。 ヘッドレストの他の使用例を示す説明図である。
符号の説明
1 椅子
10 着座部
11 紐収容箱
11A 本体部
11B 表面部
12 ベルト(紐部材)
13 肘掛け
20 脚体
21 受部
22 脚柱
23 支持脚
24 キャスタ
27 収納溝
28 底面
30 背凭れ部
31 ベルト収容箱
32 ベルト
33 バックル
34 ヒンジ部
35 ストッパ部材
36 ブロック体
36A 嵌挿孔
38 軸体
38A 係止軸
38B 操作軸
39 ブッシュ
39A 位置決め孔
40 補助脚体
41 上枠
42 前部補助脚
43 後部補助脚
44 横棒(掛止部)
46 ヒンジ機構
48 摘み
50 ヘッドレスト
51 凸形筋押圧具
51A 軸部
52 本体部
52A スライド部
52B 挿通孔
53 枕
55 取付け部材
55A 溝
55B 貫通孔
57 固定具
57A ネジ軸
57B 摘み部
60 アームレスト
61 水平アーム部
61A アーム部
61B 支持部
61C 貫通孔
62 枕
64 イヤホン
65 取付け具
65A 摘み部
65B 軸部
66 バネ座金
70 ヘッドレスト
71 固定本体部
72 移動本体部
72A 貫通孔
73 スライド部
73A 上面平面部
74 ガイド枠
75 ストッパ
76 ガイド棒
76 ストッパ枠
77 駆動摘み
77A 摘み部
77B ねじ軸

Claims (2)

  1. 使用者が着座する着座部10と、この着座部10を支持する脚体20と、上記着座部10の後端部に設けられ段階的に起伏位置調整可能な背凭れ部30とを備えた椅子であって、
    上記背凭れ部30が上記着座部10に対して起伏可能とされ、
    上記着座部10には、その前部側に配置された左右一対の前部補助脚42および後部側に配置された左右一対の後部補助脚43から成る補助脚体40が設けられ、上記前部補助脚42の間には、着座した使用者の両足首の甲部を掛止する棒状の掛止部44が横架され、上記後部補助脚43は、その下端部が上記前部補助脚42から後方に離れる方向に傾斜状に構成されて成り、
    上記背凭れ部30の上部裏面には、上端に後頭部を押当てる枕53を設けたヘッドレスト50が上下位置調整可能、且つ着脱可能に設けられ、上記ヘッドレスト50は、使用者側に向く前面に使用者の頚椎を押圧する所定配置の複数の凸形筋押圧具51が突設され、最下位置では上記背凭れ部30の上端に形成された凹溝27内に位置するまで下降するように構成され、更に上記背凭れ部30の一方の側端面にはアームレスト60が上下に揺動可能に設けられ、このアームレスト60は、上記側端面に一端が水平な軸状の取付け具65を介して揺動可能に支持される支持部61Bと、この支持部61Bの他端から上記着座部10と略平行に折曲し先端に枕62を設けたアーム部61Aとにより平面視L字形に形成されて成り、上記アーム部61Aが下方位置に揺動したとき、このアーム部61Aの枕62が使用者の胸部前面の上方に保持され、上記使用者の前頭部を載せることができるようになっていることを特徴とする椅子1。
  2. 上記背凭れ部30の下部における裏面にはベルト収容箱31が設けられており、このベルト収容箱31には、ベルト32が引出し自在に収容され、このベルト32を、背凭れ部30の裏面から左右に引出し、それぞれの端部に装着されたバックル33を係合させることで、着座部10に着座した使用者の腹部に巻付けることができ、巻付けた状態で、使用者が腹式呼吸を行いながら上半身を伸展させることができることを特徴とする請求項1記載の椅子。
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