JP3206581B2 - 復調器 - Google Patents

復調器

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JP3206581B2
JP3206581B2 JP01553499A JP1553499A JP3206581B2 JP 3206581 B2 JP3206581 B2 JP 3206581B2 JP 01553499 A JP01553499 A JP 01553499A JP 1553499 A JP1553499 A JP 1553499A JP 3206581 B2 JP3206581 B2 JP 3206581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復調器に関し、特
に、自動直交制御器を設けた復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、復調器は一般に、ディジタル無線
通信システムにおける復調器においては、通常の直交調
整は手動で行われている。図14は、従来の実施例を示
したブロック図である。この図14によると、従来の実
施例は、乗算器1、2、発振器3、π/2シフター4、
A/Dコンバータ5、6、AGC7、9、複素乗算器
8、誤差検出器12、LPF11、および角度信号si
n、cosを出力する数値制御発振器であるNCO(Nu
merical Controlled Oscillator)10を有する。これら
の各部の機能は、誤差検出器12が信号点誤差信号E
i、Eqを出力していない点を除いて、本発明の実施形
態へ適用される各部と同一機能を有する。
【0003】上記従来例が本発明と大きく異なるのは、
直交誤差制御器が無いことである。従来は、π/2シフ
ター4を手動で調整することによって、直交調整が行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例は、既述
の通り直交誤差制御器を持たないことにより装置作製時
に余分な時間を要する。また、手動調整されたπ/2シ
フターは、アナログ部品の温度、湿度等による経時変動
を起こす可能性が高く、長期に渡って直交性を保証する
ことが困難である。直交誤差が生じると、図12または
図13の様な復調信号が得られることになり、当然、誤
り率等の特性が劣化する問題を伴う。
【0005】昨今は、直交復調器なるアナログのICが
存在しており、ローカル発振器の直交は自動的に行われ
てはいるが、精度が良いとは言えない。特に、QAM等
の多値変調方式に対応しているとは言い難く、手動調整
によらざるを得ない現状である。
【0006】本発明は、ディジタル的に、かつ自動的に
直交制御を行うことにより手動で調整する必要が無く、
かつ、長期に渡って誤り率等の特性劣化を引き起こさな
い復調器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の復調器は、入力される変調信号の搬送波と
ほぼ同一な周波数を持つ信号を発振する発振器と、この
発振器が発振する信号の出力位相をπ/2シフトさせる
π/2シフターと、発振器およびπ/シフターの出力と
変調信号を掛け合わし、直交成分のIch、Qchを出
力する乗算器と、この乗算器の出力信号であるIch、
QchをA/D変換するA/D変換器と、このA/D変
換器によりディジタル信号に変換されたIch、Qch
から直交誤差を除去する直交制御器と、この直交制御器
により直交誤差が除去されたIchとQchとの振幅差
を補正する第一のAGCと、この第一のAGCにより振
幅差を補正されたIch、Qchに位相回転を施し、こ
のIch、Qchに含まれる搬送波周波数と発振器によ
り発振された周波数との差分を除去する複素乗算器と、
この複素乗算器により位相回転されたIch、Qchの
振幅を補償し、正規の信号点に乗せる第二のAGCと、
この第二のAGCの出力信号と正規の信号点との誤差を
検出し、誤差信号Ei、Eqを出力する誤差検出器と、
を備え、直交制御器は、Ichに、誤差信号Ei、Eq
から推定した直交誤差信号とQchとを掛け合わせた値
を加算することにより直交誤差を除去することを特徴と
している。
【0008】さらに、上記の復調器は、数値制御発振器
(NCO)をさらに有し、誤差検出器が誤差信号Ei、
Eqから算出した位相誤差信号を数値制御発振器は、
転信号sin、cosに変換し、前記直交制御器および
前記複素乗算器へ入力するとよい。
【0009】また、上記の乗算器およびA/D変換器は
それぞれがシリーズに接続された二系統あり、発振器の
発振信号とπ/2シフターにより発振信号をπ/2シフ
トさせた発振信号を、入力される変調信号へ乗算してI
ch、Qchの各信号成分を得るとよい。
【0010】さらに、復調器はループフィルタを有し、
誤差検出器から出力される位相誤差信号はループフィル
タを経由して数値制御発振器へ入力されるとよい。
【0011】なお、上記の直交制御器は、誤差検出器が
出力する誤差信号Ei、Eqと数値制御発振器(NC
O)の出力である回転信号sin、cosを複素乗算す
ることにより、複素乗算器による位相回転後の誤差信号
Ei、Eqから、位相回転前の誤差信号を推定し、直交
誤差を除去した後のIch、Qchの符号ビットを遅延
器で遅延させ、この遅延させた符号ビットと推定した位
相回転前の誤差信号とを乗算し、直交誤差信号を得る
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による復調器の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図
11を参照すると、本発明の復調器の一実施形態が示さ
れている。
【0013】図1は、本発明の一実施形態としての復調
器の構成例を示すブロック図である。本実施形態の復調
器は、乗算器1、2、発振器3、π/2シフター4、A
/Dコンバータ5、6、AGC7、9、複素乗算器8、
誤差検出器12、LPF11、NCO(数値制御発振器
/Numerical Controlled Oscillator)10、直交制御器
13を有して構成される。
【0014】なお、以下本発明の説明において、復調器
の検波方式は準同期検波を、また入力される変調信号は
QPSK、QAM等の直交変調を仮定しており、それぞ
れの直交成分(チャネル)に関して一般的な表記である
Ich、Qchという表記を用いることとする。
【0015】発振器3は、入力IF信号とほぼ同一周波
数のローカル発振器であり、この発振器の出力および、
発振器の出力をπ/2シフター4により位相をπ/2シ
フトさせたものをそれぞれIF INに乗算する。この
ことにより、直交成分(チャネル)であるIch、Qc
hの各信号成分が得られる。これらは、A/D変換器
5、6によりディジタル信号に変換されて、Ich1、
Qch1として出力される。本復調器は、準同期検波を
行うので、Ich1、Qch1は完全なベースバンド信
号ではなく、キャリアの周波数と発振器3の周波数およ
び位相の差分が含まれている。
【0016】直交制御器13は、Ich1、Qch1を
入力として、誤差検出器12から入力される誤差信号E
i、EqおよびNCO10から入力される回転角信号s
in、cosを用いて、直交誤差が除去された信号Ic
h2、Qch2を出力する。
【0017】AGC7は、Ich2、Qch2を入力と
して、IchとQchの振幅差が除去された信号Ich
3、Qch3を出力する。
【0018】複素乗算器8は、Ich3、Qch3を入
力として、NCO10から入力される回転角信号si
n、cosを用いて、Ich3、Qch3に含まれるキ
ャリアの周波数と発振器3の周波数の差分を除去された
信号Ich4、Qch4を出力する。
【0019】AGC9は、誤差検出器12から入力され
る振幅誤差信号Adを用いて、復調信号Ich5、Qc
h5が正規の信号点にのるように制御を行う。
【0020】誤差検出器12は、AGC9から入力され
るIch5、Qch5を用いて、位相誤差信号Pd1、
誤差信号Ei、Eq、振幅誤差信号Adを出力する。位
相誤差信号Pd1は、LPF11で平滑化されて、平滑
化された位相誤差信号Pd2としてNCO10へ入力さ
れる。
【0021】NCO10は、LPF11から入力される
位相誤差信号Pd2を回転角信号sin、cosに変換
して出力する。
【0022】以下に、各ブロックについて詳細な説明を
加える。図2は、AGC7の構成例を示したブロック図
である。図2より、AGC7は、乗算器71、絶対値計
算器72、73、加算器74、LPF75により構成さ
れている。AGC7は、IchとQchの振幅を比較す
ることにより、Ichの振幅をQchの振幅に合わせて
いる。
【0023】図3は、AGC9の構成例を示したブロッ
ク図である。図3より、AGC9は、乗算器91、9
2、LPF93で構成されている。AGC9は、誤差検
出器12から入力される、振幅誤差信号Adを用いて、
入力信号Ich4、Qch4が正規の信号点位置にのる
ように制御を行い、復調信号Ich5、Qch5を得
る。
【0024】図4は、AGC7に含まれるLPF75お
よび、AGC9に含まれるLPF93の構成例を示した
ブロック図である。これは、フリップフロップ77と加
算器76を使った単純な積分器である。
【0025】図5は、LPF11の構成例を示したブロ
ック図である。図5において、LPF11は、フリップ
フロップF/F111、乗算器112、113、加算器
114、115とで構成されている。これは、一般的な
2次のラグ・リードフィルタである。通常、複素乗算
器、位相検出器、LPF、NCOで構成されるキャリア
再生ループでは、周波数オフセットを打ち消す必要があ
るため、2次以上の構成にする必要がある。
【0026】図6は、複素乗算器8の構成例を示したブ
ロック図である。図6において複素乗算器8は、乗算器
81〜84、加算器85、86とで構成される。図6の
ブロック図による演算により、Ich3、Qch3に含
まれるキャリアの周波数および位相オフセット成分が除
去される。
【0027】図7は、NCO10の構成例を示したブロ
ック図である。図7においてNCO10は、積分器10
3、cos()101、sin()102とで構成され
ている。LPF8により平滑化された位相誤差信号を積
分することによって、周波数誤差信号frqが得られ
る。この周波数誤差信号frqを入力として、co
s()101、sin()102は、それぞれcos
(frq)、sin(frq)の値を角度信号sin、
cosとして出力する。
【0028】図8は、誤差検出器12の構成例を示した
ブロック図である。図8において、誤差検出器12は、
乗算器703〜705、加算器706、信号点誤差検出
器701、702とで構成される。
【0029】信号点誤差検出器701、702は、入力
信号Ich3、Qch3の正規の信号点位置からの誤差
を検出して、誤差信号Ei、Eqを出力する。ここで
は、入力信号Ich3、Qch3が正規の信号点位置よ
り正の方向にずれたときには、誤差信号Ei、Eqは負
の値、逆に負の方向にずれたときには正の値が出力され
るものとする。これら、誤差信号Ei、EqおよびIc
h3、Qch3の極性信号Di、Dq(Ich3、Qc
h3の符号ビット)を用いて、位相誤差信号Pd1が得
られる。また、振幅誤差信号Adは、誤差信号Eiと極
性信号Diまたは、誤差信号Eqと極性信号Dqを乗算
することにより得られる。ここでは、誤差信号Eiと極
性信号Diを乗算することにより得ている。
【0030】図9は、本発明の特徴である、直交制御器
13の構成を示したブロック図である。図9において、
直交制御器13は、加算器1101、乗算器1102、
LPF1103、遅延器1104、1105、直交誤差
検出器1106とで構成されている。
【0031】図10は、直交誤差検出器1106の構成
例である。図10において、直交誤差検出器1106
は、加算器1107〜1109、乗算器1110〜11
15とで構成される。図10中で、加算器1108〜1
109、乗算器1110〜1115とから構成される部
分は、図6に示した複素乗算器とほぼ同一であるが、回
転方向が反対である点のみが異なる。誤差検出器12か
ら入力される誤差信号Ei、Eqは、角度信号sin、
cosにより逆回転されて、複素乗算器6により回転さ
れる前の信号として復元される。この逆回転された信号
と遅延器1104、1105を通って入力されるIch
2、Qch2の符号ビットを乗算した結果を加算器11
07で加算した信号を直交位相誤差信号Qdとする。こ
の直交位相誤差信号Qdを、LPF1103で平滑化し
た後、Qch1と掛け合わせてIch1へ加算すること
により、直交誤差が除去される。
【0032】(動作の説明)以下、本実施形態の動作に
つき、本発明の特徴である直交誤差制御器を中心に説明
する。なお、以下の説明において、直交ずれがある場合
の復調信号例を表した図12および図13を用いる。
【0033】図1において、直交制御器13による処理
は、複素乗算器8により位相回転される前に行われるの
に対して、直交制御に用いる信号点誤差信号Ei、Eq
は位相回転後の信号から得ている。このために、得られ
た信号点誤差信号から位相回転前の誤差信号を推定する
必要がある。
【0034】信号点誤差信号および位相誤差信号は、図
2に示す誤差検出器12により得られる。信号点誤差信
号Ei、Eqは、入力信号Ich3、Qch3の本来の
信号点位置からの誤差を検出することにより得られる。
これら、信号点誤差信号Ei、EqおよびIch3、Q
ch3の極性信号Di、Dq(Ich3、Qch3の符
号)を用いて、位相誤差信号Pd1は一般に次式で求め
られる。 Pd1=Ei・Dq−Eq・Di
【0035】位相誤差から周波数誤差への変換は、図7
に示すNCO10により行われる。周波数は位相を積分
したものであるから、位相誤差信号Pd1をLPF11
で平滑化した後、積分することにより周波数誤差信号f
reqが得られる。さらに、回転角度信号sin(fr
eq)、cos(freq)に変換してNCOから出力
される。
【0036】図6は複素乗算器8の構成例を示したブロ
ック図である。ここでは、入力Ich3、Qch3を誤
差信号から得られた角度信号freqだけ回転するとい
う演算が、誤差検出器12、LPF11、NCO10を
含むループの中で繰り返されることにより、Ich3、
Qch3に含まれる、キャリアの周波数と発振器3の周
波数および位相の差分が無くなるように制御されてい
く。
【0037】これに対して、図10に示す直交誤差検出
器内の乗算器1112〜1115、加算器1108、1
109で行われる演算は、複素乗算器8によりなされた
回転と全く逆の回転を信号点誤差信号Ei、Eqに与え
る演算である。
【0038】図11は、EとE’の関係をI−Qの位相
平面上に示したものである。正しい信号点位置から、複
素乗算器8の出力信号へ向かうベクトルが、誤差検出器
12により得られる誤差信号である。複素乗算器8によ
りθだけ位相回転されたとすれば、複素乗算器8の入力
信号、即ち位相回転前の信号は、複素乗算器8の出力信
号を−θだけ回転することにより得られる。よって、位
相回転前の誤差信号E’もEを−θだけ回転することに
より得られる。
【0039】上記で得られた誤差信号は、再生信号が正
規の信号点位置に対して正の方向にずれているか、負の
方向にずれているかを表している。直交制御を行うに
は、これを直交誤差信号に変換する必要がある。
【0040】図12、図13は、何れもQPSK変調さ
れた信号を復調するときに直交ずれがある場合の復調信
号を、I−Qの複素平面上に表したものである。これら
の図12が搬送波周波数とローカル周波数が完全に一致
している場合と、図13が搬送波周波数とローカル周波
数が一致していない場合と、において相違する。これら
の一致/不一致は、複素乗算器8の前後で位相回転が、
図12のなされない場合/図13のなされる場合、の関
係にある。つまり両者において、図12は、搬送波周波
数とローカル周波数が完全に一致している、即ち、複素
乗算器の前後で位相回転がなされない場合である。ま
た、図13は、搬送波周波数とローカル周波数が一致し
ていないために、複素乗算器8の前後で位相回転がなさ
れる場合である。
【0041】図12より、本来、各信号点と原点の距離
は等しいため、正方形の頂点上にあるはずの信号点が、
菱形状になっていることが解る。このように、複素乗算
器による位相回転が加わると、図13のように、正規の
信号点を中心に円を描く。これらの状態を補正するに
は、図12に示すように、正規の信号点からの対角線方
向のずれを補正するような誤差信号が必要になる。この
信号を得るには下記式の様な誤差信号Qdを用いればよ
い。 Qd=Ei・Dq+Eq・Di
【0042】極性信号と誤差信号は同一の信号から得ら
れたものでなければならないが、誤差信号は、複素乗算
器、位相検出器を通る際に遅延が生じると思われるの
で、この遅延を補正するために、遅延器106が必要と
なる。
【0043】直交誤差信号は上記のように得られたが、
直交誤差の制御はどのように行われるのであろうか。I
F入力信号をA(t)、ローカル発振器の角速度をω
[rad/s]、直交誤差をδ[rad]とすると、A
/Dに入力されるIch、Qchの各信号は、下記の式
となる。
【0044】 Ich=A(t)cos(ωt+δ) =A(t)cosωt・cosδ−A(t)sinωt・sinδ =A(t)cosωt・cosδ−Qch・sinδ Qch=A(t)sinωt
【0045】この信号が正常に復調されるには、Ich
に含まれるδを消去する必要がある。しかし、その内の
下記の項は、Ichのゲインが変化しているだけであ
り、AGCで補正できる。 A(t)cosωt・cosδ
【0046】よって、下記の項を補正してやれば良いと
いうことになる。 −Qch・sinδ
【0047】δは短期的には定数と見なせるので、上記
直交誤差信号とQchの値とを掛け合わせた値を、Ic
hから差し引く処理をすることにより、直交誤差は補正
できる。
【0048】本発明は、ディジタル無線通信システムに
おける復調器に、周波数オフセット制御に用いる角度信
号と誤差信号を用いて制御を行う自動直交制御器を設け
たことを特徴としている。
【0049】上記の特徴を有する本実施形態の復調器
は、図1に示すように、復調器に入力される変調信号の
搬送波とほぼ同一な周波数を持つローカル発振器3、発
振器の出力位相をπ/2シフトさせるπ/2シフター
4、ローカル発振器3およびπ/2シフター4の出力と
IF入力を掛け合わせる乗算器1、2、乗算器1、2の
出力をA/D変換するA/D5、6、IchとQchの
振幅差を補正するAGC7、Ich、Qchそれぞれの
信号を正規の信号点に乗せるためのAGC9、搬送波周
波数とローカル周波数のずれを補正するための、誤差検
出器12、ループフィルタLPF11、数値制御発振器
(NCO)10、複素乗算器8といった通常の準同期検
波復調器の構成に加えて、NCO10の出力であるsi
n、cos、および、誤差検出器12の出力である誤差
信号Ei、Eqを入力とする直交制御器13を備えてい
る。
【0050】この復調器において、直交制御器13は、
誤差検出器12が出力する誤差信号Ei、EqとNCO
9の出力であるsin、cosを複素乗算することによ
り、複素乗算器8による位相回転後の誤差信号Ei、E
qから、位相回転前の誤差信号を推定している。本直交
制御器は、位相回転前の位置にあるので、この推定した
誤差信号により直交誤差の補正を行う。
【0051】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。例えば、上記実施形態では、復調器の検
波方式は準同期検波、入力される変調信号はQPSK、
QAM等の直交変調としている。しかし、周波数および
位相オフセット補正後の誤差信号および、周波数および
位相オフセット補正時の回転角度情報が得られる構成で
有れば、準同期検波でなくても良い。また、変調方式
は、QPSK、QAM以外、例えば、QPSK以外のP
SKあるいは、APSK等でも良い。
【0052】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
復調器は、入力される変調信号の搬送波とほぼ同一な周
波数を持つ信号を発振し、この信号の出力位相をπ/2
シフトさせ、それぞれの出力信号と変調信号を掛け合わ
せてA/D変換する。さらに、直交成分のIchとQc
hの振幅差を補正し、Ich、Qchそれぞれの信号を
正規の信号点に乗せ、搬送波周波数とローカル周波数の
ずれを補正し、この誤差検出器の出力である誤差信号E
i、Eqを入力し、ディジタル的、かつ自動的に直交誤
差の除去を行う。
【0053】この構成によれば、アナログ的な要素も、
手動による調整も必要なく、全てディジタル的にかつ、
自動的に復調器の直交誤差を取り除くことができる。ま
た、全ディジタル化されていることにより、LSI化が
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復調器の実施形態を示すブロック構成
図である。
【図2】図1中のAGC7の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図1中のAGC9の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】図2および図3中のLPF75、93の構成例
を示すブロック図である。
【図5】図1中のLPF11の構成例を示すブロック図
である。
【図6】図1中の複素乗算器8の構成例を示すブロック
図である。
【図7】図1中のNCO10の構成例を示すブロック図
である。
【図8】図1中の誤差検出器12の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】図1中の直交制御器13の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】図9中の直交誤差検出器の構成例を示すブロ
ック図である。
【図11】誤差信号の逆回転を説明するための図であ
る。
【図12】直交ずれがある場合の復調信号例を表した第
1図である。
【図13】直交ずれがある場合の復調信号例を表した第
2図である。
【図14】従来の復調器の構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1、2 乗算器 3 発振器 4 π/2シフター 5、6 A/Dコンバータ 7、9 AGC 8 複素乗算器 10 NCO(数値制御発振器/Numerical Controlled
Oscillator) 11、75、93 LPF 12 誤差検出器 13 直交制御器 71、81〜84、91、92、112、113、70
3〜705 乗算器 72、73 絶対値計算器 74、76、85、86、114、115、706 加
算器 101 cos() 102 sin() 103 積分器 701、702 信号点誤差検出器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される変調信号の搬送波とほぼ同一
    な周波数を持つ信号を発振する発振器と、 該発振器が発振する信号の出力位相をπ/2シフトさせ
    るπ/2シフターと、 前記発振器およびπ/シフターの出力と前記変調信号を
    掛け合わし、直交成分のIch、Qchを出力する乗算
    器と、 該乗算器の出力信号である前記Ich、QchをA/D
    変換するA/D変換器と、該A/D変換器によりディジタル信号に変換されたIc
    h、Qchから直交誤差を除去する直交制御器と、 該直交制御器により前記直交誤差が除去されたIchと
    Qchとの振幅差を補正する第一のAGCと、 該第一のAGCにより前記振幅差を補正されたIch、
    Qchに位相回転を施し、該Ich、Qchに含まれる
    搬送波周波数と前記発振器により発振された周波数との
    差分を除去する複素乗算器と、 該複素乗算器により前記位相回転されたIch、Qch
    の振幅を補償し、正規の信号点に乗せる第二のAGC
    と、 該第二のAGCの出力信号と前記正規の信号点との誤差
    を検出し、誤差信号Ei、Eqを出力する誤差検出器
    と、を備え、 前記直交制御器は、前記Ichに、前記誤差信号Ei、
    Eqから推定した直交誤差信号と前記Qchとを掛け合
    わせた値を加算することにより前記直交誤差を除去する
    こと を特徴とする復調器。
  2. 【請求項2】 前記復調器は、数値制御発振器(NC
    )をさらに有し、前記誤差検出器が前記誤差信号E
    i、Eqから算出した位相誤差信号を前記数値制御発振
    は、回転信号sin、cosに変換し、前記直交制御
    器および前記複素乗算器へ入力することを特徴とする請
    求項1に記載の復調器。
  3. 【請求項3】 前記乗算器およびA/D変換器はそれぞ
    れがシリーズに接続された二系統あり、前記発振器の発
    振信号と前記π/2シフターにより前記発振信号をπ/
    2シフトさせた発振信号を、前記入力される変調信号へ
    乗算して前記Ich、Qchの各信号成分を得ることを
    特徴とする請求項1または2に記載の復調器。
  4. 【請求項4】 前記復調器は、ループフィルタをさらに
    有し、前記誤差検出器から出力される位相誤差信号は前
    記ループフィルタを経由して前記数値制御発振器へ入力
    されることを特徴とする請求項2に記載の復調器。
  5. 【請求項5】 前記直交制御器は、前記誤差検出器が出
    力する誤差信号Ei、Eqと前記数値制御発振器(NC
    O)の出力である前記回転信号sin、cosを複素乗
    算することにより、前記複素乗算器による位相回転後の
    誤差信号Ei、Eqから、位相回転前の誤差信号を推定
    することを特徴とする請求項2または4に記載の復調
    器。
  6. 【請求項6】 前記直交制御器は、前記直交誤差を除去
    した後のIch、Qchの符号ビットを遅延器で遅延さ
    せ、該遅延させた符号ビットと前記推定した位相回転前
    の誤差信号とを乗算し、前記直交誤差信号を得ること
    特徴とする請求項5に記載の復調器。
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