JP3205981U - 光電モジュール及びそのフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソーラーパネルの表面に溜まった水を排出し、光電変換効率を高め、耐用年数を延長できる光電モジュール及びそのフレーム構造を提供する。【解決手段】フレーム構造は、ソーラーパネル11を挟持させる上端固着板131及び下端固着板133を備える。上端固着板は排水溝部131Aを含むと共に下端固着板は排水孔133Aを含む。ソーラーパネルが上端固着板と下端固着板との間に装入され、排水溝部及び排水孔によりソーラーパネルの表面に溜まった水が排出される。【選択図】図1

Description

本考案は、光電モジュールのフレームに関し、特に、排水構成の設計を有する光電モジュール及びそのフレーム構造に関する。
一般的には、太陽光モジュールはフレーム構造がソーラーパネルの周縁を挟持することで構成される。場合によっては、前記太陽光モジュールは積載支持フレームにより支持され、且つ太陽光の照射を受けやすい地点に設置される。
しかしながら、前述した従来のフレーム技術では、前記フレーム構造は通常前記ソーラーパネルの上下の表面の辺縁を被覆し、側面に前記ソーラーパネルが固定される。これにより、前記フレーム構造の高さが前記ソーラーパネルの表面より高くなり、雨水が前記太陽光モジュール上に蓄積される。溜まった水が蒸発した後、残った塵が水垢を形成すると共に徐々に蓄積され、前記ソーラーパネルに入射される光線の一部が妨害されて前記太陽光モジュールの光電変換効率が低下する。また、前記フレーム構造内部に蓄積される水分が前記太陽光モジュールの劣化を加速させて耐用年数を縮めた。
そこで、本考案者は上記の欠点を改善可能と考え、鋭意研究した結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本考案の提案に到った。
本考案は、以上の実情に鑑みなされたものであって、上記課題解決のため、本考案は、光電モジュール及びそのフレーム構造を提供することを主目的とする。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するための本考案に係る光電モジュールのフレーム構造は、上端固着板と、下端固着板と、側板と、ストッパーとを備える。前記上端固着板は少なくとも1つの排水溝部を含む。前記下端固着板は少なくとも1つの第一排水孔を含む。前記側板は前記上端固着板及び前記下端固着板の一側の端部に連結される。前記ストッパーは前記上端固着板、前記下端固着板及び前記側板により包囲されて形成される凹部に内設され、ソーラーパネルが前記凹部に装入される際に、前記少なくとも1つの第一排水孔が前記側板と前記ソーラーパネルとの間に位置されるように維持させる。
本考案の他の光電モジュールのフレーム構造は、ソーラーパネル及び前記ソーラーパネルを包囲させる複数のフレーム構造を備える。前記複数のフレーム構造の少なくとも1つは上端固着板と、下端固着板と、側板と、ストッパーとを含む。前記上端固着板は少なくとも1つの排水溝部を含む。前記下端固着板は少なくとも1つの第一排水孔を含む。前記側板は前記上端固着板及び前記下端固着板の一側の端部に連結される。前記ストッパーは前記上端固着板、前記下端固着板及び前記側板により包囲されて形成される凹部に内設され、ソーラーパネルが前記凹部に装入される際に、前記少なくとも1つの第一排水孔が前記側板と前記ソーラーパネルとの間に位置されるように維持させる。
本考案によれば、ソーラーパネルの表面に溜まった水がフレーム構造の内部を経て排出され、且つフレーム構造の各層の部材には排水構造が任意で設置される。同時に、フレーム構造の内部に水が溜まらないようにすることで、光電変換効率を有効的に高め、耐用年数を延長させる。
本考案の第1実施形態に係る光電モジュールの部分のフレーム構造を示す展開図である。 図1に示すフレーム構造における2―2’線における断面図である。 本考案の第2実施形態に係る光電モジュールの部分のフレーム構造を示す展開図である。 図3に示すフレーム構造における4―4’線における断面図である。 本考案の第3実施形態に係る光電モジュールの部分のフレーム構造を示す展開図である。 図5に示すフレーム構造における6―6’線における断面図である。 本考案の第4実施形態に係る光電モジュールの部分のフレーム構造を示す展開図である。 図7に示すフレーム構造における8―8’線における断面図である。 本考案の一実施形態に係る光電モジュールの正面の組み合わせを示す概略図である。 本考案の一実施形態に係る光電モジュールの背面の組み合わせを示す概略図である。
以下に図面を参照して、本考案を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
実施形態
(第1実施形態)
図1は本考案の第1実施形態に係る光電モジュールの部分のフレーム構造を示す展開図である。図1に示すように、光電モジュール100は、ソーラーパネル11と、フレーム13と、フレーム15とを備える。各組のフレームが備える2つのフレームは相対的に設置されると共に互いに同じであり(図9及び図10参照)、且つ2組のフレーム13及びフレーム15は長さに違いがある以外、その構造は互いに同じである。よって、本考案の明細書の中では、1つのフレームについてのみ説明を行う。しかしながら、他の実施形態では、2組のフレーム13及びフレーム15が相互に差異が存在し、例えば、後述の排水構造の数量及び/又は位置が異なる。
ある実施形態では、前記フレーム13及び前記フレーム15は入隅部材17の組み合わせにより固定される。例えば、図1に示す前記入隅部材17はL字型を呈し、前記フレーム13のはめ込み部139及び前記フレーム15のはめ込み部に同時に嵌入される(図示せず)。入隅部材17が前記フレーム13及び前記フレーム15に嵌入される緊密度を高めるため、前記入隅部材17の表面には粗造面或いは鋸の歯構造等が形成され、または前記フレーム13及び前記フレーム15に互いに対応し合う係合構造が形成されるが、これらに制限されない。
前記ソーラーパネル11は一般的な太陽光電池で構成され、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン等の単層或いは多層の光電変換ユニットで構成されるか、又は薄膜ソーラーパネルであり、且つ特定の制限はない。前記ソーラーパネル11は前記フレーム13及び前記フレーム15により挟持された後に設置される。これにより、前記フレーム13及び前記フレーム15の長さは前記ソーラーパネル11のサイズにより決定されるが、特に限定されない。前記フレーム13及び前記フレーム15は前記ソーラーパネル11の重量を積載させるのに十分でなければならず、好ましくは、十分な機械的強度を有する材料で製造され、例えば、アルミニウム合金等の金属材料或いは炭素繊維等の合成材料で構成されるが、これらに限定されない。前記フレーム13及び前記フレーム15は直接モジュールとして設置されて装設される構造であるか、或いは他の積載構造が結合される構造である。
なお、図1に示すように、前記フレーム13は上端固着板131と、下端固着板133と、側板135と、ストッパー137と、底板1393と、支持ピン1391とを備える。前記底板1393及び前記支持ピン1391は前記下端固着板133及び前記側板135と共に支持構造を形成し、前記ソーラーパネル11の支持に使用される。前記支持構造の前端には前記入隅部材17に結合されるはめ込み部139がさらに形成される。
前記上端固着板131は排水溝部131Aを備え、好ましくは、前記排水溝部131Aは前記フレーム13の長さ方向の二側付近に位置されるが、これに限定されず、前記排水溝部131Aが前記フレーム13の中央付近に位置されてもよい。前記下端固着板133は前記上端固着板131に対向するように設置されると共に第一排水孔133Aを含む。ある実施形態では、前記下端固着板133及び前記上端固着板131はほぼ同じ幅を有する。他の実施形態では、前記下端固着板133の幅が前記上端固着板131の幅より広い。前記側板135は前記上端固着板131及び前記下端固着板133の外側の端部に連結される。本明細書において、前記ソーラーパネル11に近接する方向は内側と呼ばれ、前記ソーラーパネル11から離れる方向は外側と呼ばれる。
ちなみに、図1は前記第一排水孔133Aが前記排水溝部131Aに対置されることを図示しているが、本考案はこれらに限定されるものではない。前記第一排水孔133Aが前記排水溝部131Aに対置されずに設置されてもよい。このほか、前記第一排水孔133A及び前記排水溝部131Aは、台形、半円形等の任意の形状を有し、図1に示すものに限定されない。他の実施形態では、前記下端固着板133には複数の第一排水孔133Aが設置され、前記上端固着板131には複数の排水溝部131Aが設置され、排水効果を強化させる。全て又は一部分の前記複数の第一排水孔133Aが前記複数の排水溝部131Aに対置され、或いは前記複数の第一排水孔133Aの全てが前記複数の排水溝部131Aに対置されない。
前記ストッパー137は前記上端固着板131、前記下端固着板133及び前記側板135により包囲されて形成される凹部に内設され、前記ソーラーパネル11が前記凹部の内側の開口部から前記凹部内に装入される際に、前記第一排水孔133Aが前記側板135と前記ソーラーパネル11との間に位置されるように維持させる(図2参照)。本考案の明細書において、前記凹部の前記側板135から離れる一側は前記凹部の内側と呼ばれ、前記凹部の前記側板135に近接する一側は前記凹部の外側と呼ばれる。本実施形態では、前記ストッパー137は支持効果をさらに有する。
また、前記入隅部材17が前記フレーム13のはめ込み部139に嵌入されると、排水をよりスムーズにするため、前記入隅部材17が前記第一排水孔133Aに対置される排水構造を有する。例えば、図1に示す入隅部材17には入隅スルーホール171及び入隅スルーホール173が形成され、前記入隅部材17の上下の表面に連通されて排水しやすくする。しかしながら、異なる実施形態によると、前記入隅部材17には前記入隅スルーホール171及び前記入隅スルーホール173が設置されなくてもよい。例えば、前記排水溝部131A及び/又は前記第一排水孔133Aが前記フレーム13の中央付近に設置されると、前記入隅部材17が排水経路に位置されないため、前記入隅スルーホール171及び前記入隅スルーホール173が設置されなくてもよい。
なお、図2は図1に示すフレーム構造13における2―2’線における断面図である。図2に示す前記入隅部材17が前記下端固着板133、前記側板135、前記底板1393及び前記支持ピン1391により形成される前記はめ込み部139にすでに嵌入されている。上述したように、前記底板1393及び前記支持ピン1391が支持構造を形成する。本実施形態において、前記底板1393は前記下端固着板133に対して設置され、且つその幅は前記上端固着板131及び前記下端固着板133よりも広い。前記側板135は前記下端固着板133から前記底板1393の外側の端部に延伸して連結される。前記支持ピン1391は前記下端固着板133と前記底板1393の内側との間に連結される。支持強度を増加させるため、前記ストッパー137の位置に比べて前記支持ピン1391が内側により接近するが、これに制限されない。
図2に示すように、前記ソーラーパネル11が前記上端固着板131と前記下端固着板133との間に装入されると、前記ストッパー137が設置されるため、前記ソーラーパネル11は前記側板135との一定の距離を離して前記側板135に直接接触されず、前記距離が排水経路となる。このほか、水流をフレーム13の内部から排出させるため(例えば、図2の破線方向に示す水流方向)、前記排水溝部131Aに隣接される前記側板135及び前記上端固着板131の表面が同じ高さになる。即ち、前記排水溝部131Aが前記側板135の内側に位置されて前記側板135を横方向に貫通させず、残存部131Bを有し、残存部131Bは前記上端固着板131の表面とほぼ同じ高さか前記上端固着板131の表面より少し高くなって水流を阻止する。これにより、ソーラーパネル11の表面の水流が前記排水溝部131A、前記第一排水孔133A、前記入隅スルーホール171を順に通って下方に排出される。排水効果を増強させるため、前記底板1393には少なくとも1つの第二排水孔139Aが設置され、前記フレーム13の内部を流れる水流が前記第二排水孔139Aから下方に排出される。
ちなみに、図2は前記第二排水孔139Aが前記第一排水孔133Aに対置されることを図示しているが、本考案の説明はこの限りではなく、前記第二排水孔139Aが前記第一排水孔133Aに対置されなくてもよい。他の実施形態では、前記第二排水孔139Aが前記側板135及び/又は前記支持ピン1391に設置されてもよく、且つ特定の制限はない。
より詳しくは、図1及び図2によると、前記排水溝部131A、前記第一排水孔133A、前記入隅スルーホール171及び前記第二排水孔139Aが互いに対置されて上下に連通する排水経路が形成されるが、本考案はこれらに限定されるものではない。異なる実施方式では、前記排水溝部131A、前記第一排水孔133A、前記入隅スルーホール171及び前記第二排水孔139Aの数量及び位置に特定の制限はなく、前記ソーラーパネル11の表面の水流が前記排水溝部131A、前記第一排水孔133A及び前記第二排水孔139Aを順に通過させて排水を完成させるものであればよく、また、前記水流方向は前記入隅スルーホール171を通過させるものに限定されない。
図1に示すように、前記フレーム15は同様に排水溝部151Aを備え、且つその内部の排水構造(例えば、第一排水孔及び第二排水孔等)は前記フレーム13と同じであり、これはすでに詳述しているため、説明は省略する。
一方、ちなみに、図1によれば、前記ストッパー137が前記第一排水孔133Aの内側に位置され、且つ前記上端固着板131及び前記下端固着板133に同時に連結されているが、これは説明のためであり、本考案の説明を限定させるものではない。
(第2実施形態)
図3は本考案の第2実施形態に係る光電モジュール200の部分のフレーム構造を示す展開図であり、図4は図3に示すフレーム構造における4―4’線における断面図である。第2実施形態と上述の第1実施形態との差異は、第2実施形態では前記第一排水孔133Aの内側に位置されるストッパー137’を備えるが、前記下端固着板133に設置される点のみであり、前記ソーラーパネル11が前記上端固着板131と前記下端固着板133との間(例えば、前記上端固着板131、前記下端固着板133及び前記側板135により包囲されて形成される凹部内)に装入される際に、前記第一排水孔133Aが前記側板135と前記ソーラーパネル11との間に位置されるように維持させる点である。換言すれば、前記ストッパー137’が前記第一排水孔133Aと前記ソーラーパネル11との間に配置される(図4参照)。ちなみに、図3及び図4は前記ストッパー137’が前記下端固着板133に設置されることを図示しているが、本考案はこれらに限定されるものではない。他の実施形態では、前記ストッパー137’が前記上端固着板131に設置され、又は前記上端固着板131及び前記下端固着板133に分離されて同時に設置されてもよく、前記第一排水孔133Aが前記側板135と前記ソーラーパネル11との間に位置されるように維持させる機能を達成させればよく、特定の制限はない。
このほか、第2実施形態において、前記入隅部材17の排水構造は排水用凹部171’及び排水用凹部173’として形成される。これにより、図4に示すように、前記ソーラーパネル11が前記上端固着板131と前記下端固着板133との間に装入されて前記入隅部材17が前記はめ込み部139に嵌入されると、前記ソーラーパネル11の表面の水流が前記排水溝部131A、前記第一排水孔133A、前記排水用凹部171’及び前記第二排水孔139Aを順に通過させて下方に排出される。上述したように、前記水流方向(破線で示す)は前記排水用凹部171’を通過させるものに制限されない。更に詳しくは、本考案の明細書において、前記入隅部材17の排水構造は図1の入隅スルーホール171/173及び図3の凹部構造171’/173’に限定されず、前記フレーム13/15内部の水流が前記入隅部材17を通過させて妨害されずに排出されるものであればよい。換言すれば、前記入隅部材17が他の形状に設計されても、水流の経路を妨害させなければよい。
第2実施形態において、前記ストッパー137’以外の他の部材、例えば、上端固着板131、排水溝部131A、下端固着板133、第一排水孔133A、側板135、底板1393、第二排水孔139A、支持ピン1391及びソーラーパネル11は共に第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
なお、図3に示すように、前記フレーム15は同様に排水溝部151Aを備え、且つその内部の排水構造(例えば、第一排水孔及び第二排水孔等)は前記フレーム13と同じであり、これはすでに詳述しているため、説明は省略する。
(第3実施形態)
図5は本考案の第3実施形態に係る光電モジュール300の部分のフレーム構造を示す展開図であり、図6は図5に示すフレーム構造における6―6’線における断面図である。第3実施形態と上述の第1実施形態及び第2実施形態との差異は、第3実施形態では前記側板135から前記ソーラーパネル11の方向に突出されるストッパー137’’を備え、前記ストッパー137’’は前記第一排水孔133Aに対置されて排水しやすくするための少なくとも1つの切欠き部を含む点である。前記ストッパー137’’の突出端は好ましくは前記第一排水孔133Aの内側の辺縁に平行するかそれを超えており、ソーラーパネル11が前記上端固着板131と前記下端固着板133との間(例えば、前記上端固着板131、前記下端固着板133及び前記側板135により包囲されて形成される凹部内)に装入される際に、前記第一排水孔133Aが前記側板135と前記ソーラーパネル11との間に位置されるように維持させる。ちなみに、図5及び図6は、前記ストッパー137’’の切欠き部が前記排水溝部131A、前記第一排水孔133A、前記排水用凹部171’及び前記第二排水孔139Aに対置されることを図示しているが、本考案はこれらに限定されるものではない。前記ストッパー137’’の数量は1つ以上でもよい、前記切欠き部の数量及び位置は実施方式の違いにより決定され、前記ソーラーパネル11の表面の水流を、前記排水溝部131A、前記切欠き部、前記第一排水孔133A及び前記第二排水孔139Aを順に通過させて排出すればよく、また、前記水流方向は前記排水用凹部171’を通過させるものに制限されない。
第3実施形態において、前記ストッパー137’’以外の他の部材、例えば、上端固着板131、排水溝部131A、下端固着板133、第一排水孔133A、側板135、底板1393、第二排水孔139A、支持ピン1391及びソーラーパネル11は共に第2実施形態と同じであり、よって説明は省略する。
続いて、図5に示すように、前記フレーム15は同様に排水溝部151Aを備え、且つその内部の排水構造(例えば、第一排水孔、ストッパーの切欠き部及び第二排水孔等)は前記フレーム13と同じであり、これはすでに詳述しているため、説明は省略する。
(第4実施形態)
図7は本考案の第4実施形態に係る光電モジュール400の部分のフレーム構造を示す展開図であり、図8は図7に示すフレーム構造における8―8’に沿ってなる断面図である。第4実施形態と上述の第1実施形態乃至第3実施形態との差異は、第4実施形態では、前記フレーム13及び前記フレーム15を結合させて固定させる少なくとも1つのロック部材19をさらに備える点である。つまり、第4実施形態において、前記フレーム13及び前記フレーム15は入隅部材により結合されて固定されるのではなく、少なくとも1つのロック部材19により固定される。各2つのフレーム13及びフレーム15の間は1つ以上のロック部材19により固定される。よって、前記フレーム13は複数の固定孔1313(説明を簡略化するために1つのみ図示する)をさらに備え、且つ前記フレーム15は複数の固定孔1513(説明を簡略化するために1つのみ図示する)をさらに備え、前記ロック部材19が挿入されて固定される。
また、第4実施形態において、前記フレーム13は支持構造を備えず、即ち、前記支持ピン1391及び前記底板1393を含まない。第4実施形態は前記上端固着板131と、前記下端固着板133と、前記側板135と、第1実施形態のような前記ストッパー137とを備える。ちなみに、第4実施形態のストッパー137は、第2実施形態のストッパー137’或いは第3実施形態のストッパー137’’を代替することができる。
なお、第4実施形態において、前記上端固着板131は排水溝部131Aを備える。前記下端固着板133は前記上端固着板131に対向するように設置されると共に第一排水孔133Aを含む。前記側板135は前記上端固着板131及び前記下端固着板133の外側の端部に連結される。前記ストッパー137は前記上端固着板131、前記下端固着板133及び前記側板135により包囲されて形成される凹部に内設され、前記ソーラーパネル11が前記凹部の前記内側の開口部から前記凹部に装入される際に、前記第一排水孔133Aが前記側板135と前記ソーラーパネル11との間に位置されるように維持させる。これにより、前記ソーラーパネル11の表面の水流が前記排水溝部131A及び前記第一排水孔133Aを順に通過させてフレーム13の内部から排出される。本実施形態において、支持強度を増強させるため、前記下端固着板133の幅は前記上端固着板131の幅よりも広くすることができる。
上述の本考案の各実施形態の説明から分かるように、前記フレーム13及び前記フレーム15は支持構造を備えるか、或いは備えていない。このほか、前記フレーム13及び前記フレーム15の結合方式は上述の実施形態の前記入隅部材17及びロック部材19に限定されず、例えば、ねじや他の係合構造でもよく、フレームの結合方式は本考案の排水設計の精神に影響しない。
他の実施形態では、第1実施形態乃至第3実施形態の前記フレーム13及び前記フレーム15は入隅部材17及びロック部材19を同時に利用して結合されて固定されてもよい。
図9は、本考案の実施形態に係る光電モジュールの正面の組み合わせを示す概略図である。1組のフレーム13及び1組のフレーム15が前記ソーラーパネル11を挟持すると、例えば、図1乃至図6の入隅部材17及び/又は図7及び図8のロック部材19により固定され、結合方式は入隅部材17及びロック部材19に限定されない。前記フレーム13及び前記フレーム15の上端固着板131には排水溝部131A及び排水溝部151Aがそれぞれ設置され、且つ前記フレーム13及び前記フレーム15の下端固着板133には第一排水孔133A及び第一排水孔153Aがそれぞれ設置される。これにより、前記ソーラーパネル11に溜まった水はこれらの排水構造(例えば、排水溝部及び第一排水孔)により前記フレーム13及び前記フレーム15の内部を経て下方に排出される。
図10は本考案の実施形態に係る光電モジュールの背面の組み合わせを示す概略図である。前記フレーム13及び前記フレーム15の底板には共に対称な2つの第二排水孔139A及び第二排水孔159Aがそれぞれ設置される。上述したように、前記第二排水孔139A及び第二排水孔159Aは前記排水溝部131A、前記排水溝部151A、前記第一排水孔133A、及び前記第一排水孔153Aに対置されるか、或いは対置されない。このほか、図10は図7及び図8の第4実施形態が応用される際に、前記第二排水孔139A及び第二排水孔159Aが第一排水孔133A及び第一排水孔153Aで示され、第4実施形態では底板1393を備えない。
ちなみに、図9及び図10では各フレームには共に対称な2つの排水構造が設置されているが、これは説明のためであり、本考案の説明を限定するものではない。実施方式の違いに基づいて、少なくとも1つのフレームに少なくとも1つの本考案の明細書の排水構造(少なくとも1つの前記排水溝部131A又は151A、少なくとも1つの前記第一排水孔133A又は153Aを備え、フレームが支持構造を有する場合、少なくとも1つの前記第二排水孔139A又は159Aをさらに備える)が設置されればよい。例えば、太陽光モジュールが傾斜して設置される場合、前記排水構造は高さが低く設置されるフレームに形成されればよく、全てのフレームに同時に設置される必要はない。
このほか、図9及び図10では前記ソーラーパネル11が矩形を呈して前記フレーム15が前記フレーム13よりも長くなっているが、これは説明のためであり、本考案の説明を限定するものではない。実施形態の差異に基づいて、前記ソーラーパネル11が正方形を呈して前記フレーム13及び前記フレーム15が同じ長さであってもよい。
以上のことから、光電モジュールはその内部及び表面に溜まった水を排出させて、光電変換効率を高めて耐用年数を延ばす。よって、本考案の排水構造を有する設計の光電モジュール及びそのフレーム構造では、ソーラーパネルの表面に溜まった水がフレーム構造の内部を経て排出され、且つフレーム構造の各層の部材には排水構造が任意で設置され、同時にフレーム構造の内部に水が溜まるのを回避して、光電変換効率を有効的に高めて、耐用年数を延長させる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
100、200、300、400 光電モジュール
11 ソーラーパネル
13、15 フレーム
131 上端固着板
131A、151A 排水溝部
131B 残存部
1313、1513 固定孔
133 下端固着板
133A、153A 第一排水孔
135 側板
137、137’、137’’ ストッパー
139 はめ込み部
1391 支持ピン
1393 底板
139A、159A 第二排水孔
17 入隅部材
171、173 入隅スルーホール
171’、173’ 排水用凹部
19 ロック部材

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの排水溝部を有する上端固着板と、
    少なくとも1つの第一排水孔を有する下端固着板と、
    前記上端固着板及び前記下端固着板の一側の端部に連結される側板と、
    前記上端固着板、前記下端固着板及び前記側板に包囲されて形成される凹部に内設され、ソーラーパネルが前記凹部に装入される際に、前記少なくとも1つの第一排水孔が前記側板と前記ソーラーパネルとの間に位置されるように維持させるストッパーと、
    を備えることを特徴とする光電モジュールのフレーム構造。
  2. 前記ストッパーは、前記少なくとも1つの第一排水孔と前記ソーラーパネルとの間に位置されることを特徴とする、請求項1に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  3. 前記ストッパーは、前記側板から前記ソーラーパネルの方向に向けて突出し、且つ少なくとも1つの切欠き部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  4. 前記少なくとも1つの排水溝部に隣接する前記側板及び前記上端固着板の表面は同じ高さであることを特徴とする、請求項1に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  5. 前記少なくとも1つの排水溝部は隣接する前記側板を貫通しないことを特徴とする、請求項1に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  6. 前記フレーム構造は底板及び支持ピンをさらに備え、
    前記底板は前記下端固着板に対して設置されると共に少なくとも1つの第二排水孔を含み、
    前記側板は前記下端固着板から前記底板に延伸して連結され、
    前記支持ピンは前記下端固着板及び前記底板に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  7. 前記少なくとも1つの第二排水孔は、前記少なくとも1つの第一排水孔に対置されることを特徴とする、請求項6に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  8. 前記フレーム構造は、前記下端固着板、前記側板、前記底板及び前記支持ピンにより形成されるはめ込み部に嵌入され、且つ前記少なくとも1つの第一排水孔及び前記少なくとも1つの第二排水孔に連通する排水構造を有する少なくとも1つの入隅部材をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  9. 前記少なくとも1つの第一排水孔は、前記少なくとも1つの排水溝部に対置されることを特徴とする、請求項1乃至8の何れか1項に記載の光電モジュールのフレーム構造。
  10. ソーラーパネルと、
    前記ソーラーパネルを包囲させる複数のフレーム構造と、を備え、
    前記複数のフレーム構造の少なくとも1つは請求項1乃至9の何れか1項に記載のフレーム構造であることを特徴とする光電モジュール。
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