JP3205948B2 - 小型焼海苔器および該焼海苔器を用いる焼海苔製造法 - Google Patents

小型焼海苔器および該焼海苔器を用いる焼海苔製造法

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JP3205948B2
JP3205948B2 JP29800092A JP29800092A JP3205948B2 JP 3205948 B2 JP3205948 B2 JP 3205948B2 JP 29800092 A JP29800092 A JP 29800092A JP 29800092 A JP29800092 A JP 29800092A JP 3205948 B2 JP3205948 B2 JP 3205948B2
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惠造 山本
嘉孝 木村
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Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
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Tokai Konetsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寿司店、食堂など小規
模の業務および家庭用において乾燥海苔を効率よく、か
つ安定した条件で風味良く、香りの高い焼海苔を焼成す
るための小型焼海苔器および該焼海苔器を用いる焼海苔
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状乾燥海苔から焼海苔を大量に生
産する方法としては一般に熱風炉が用いられる。この方
法は自動化が可能で適切な温度、適切な時間で焼き上げ
られる利点はあるが、熱風炉の設置面積を広く必要と
し、その設備費も高価であるばかりでなく、一日あたり
数十枚ないし数百枚程度の量を焼き上げる量には運転費
も含めコストがかかりすぎ実用化不可能である。
【0003】一方、家庭などにおいて焼海苔を作るには
炭火、電気ヒーター等で焼き上げるのが普通であるが、
条件の固定化が困難で熟練した技術が要求される。
【0004】寿司店や食堂などにおいては、その消費枚
数は設備費の高い熱風炉を設置して作るには少なすぎ、
また一枚宛焼くことは大変であり、その消費枚数は中途
半端であり、多くの店においては数枚宛に包装されて市
販されている焼海苔を使用していることが多い。しか
し、焼海苔本来の風味、歯触りは焼きたてのものでない
とだめであるとして頑固に自己の店で焼いて提供してい
る食堂もある。
【0005】このような店では手焼きで処理されること
が多いが、熟練者不足に対応するため二枚の熱板の間に
乾海苔をはさみ焼き上げるいわゆる熱板圧着型の焼海苔
器が試作された。この焼海苔器は、熱板で海苔をはさみ
熱板からの伝熱により海苔をあぶる形式であるため、熱
板で海苔をプレスするような形式となり、焼き上がった
海苔の表面が通常の焼海苔の場合より平坦になり、焼海
苔本来の風味、歯触り、色感が異なってしまう。また焼
成中熱板の間隔が狭いため、焼いている間の水分の拡散
が遅く、好適な水分とするまでに長時間必要となるの
で、本来の望ましい焼海苔の加熱条件より低温、長時間
の焼成を受けることになり風味、香り等が失われやす
く、手焼き程の良い製品を得られなかった。
【0006】従って本発明者らは先に熱板の間隔を一定
に保持するため、熱板の間にスペーサーを設けることに
より水分の拡散も良く、プレスされていない焼海苔が得
られる小型焼海苔器の提案を行ったが、操作性が良好で
必要な設置面積の小さい小型焼海苔器が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、家庭用焼海
苔器あるいは寿司店、食堂など小規模の業務用焼海苔器
であって、風味、歯触り、色感のすぐれた焼海苔が熟練
を必要とせず、焼き上がった焼海苔の表面性状を従来通
り自然な凹凸を保持できること、また海苔の厚みのばら
つきも自然であるように焼成でき、設置面積が小さく、
操作性が改良された小型焼海苔器及び該焼海苔器を使用
した焼海苔の製造方法の開発を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥した海苔
の両面を熱板に接触させて焼き海苔とするための2枚の
熱板を設けた焼海苔器において、乾燥海苔の挿入および
焼成済の海苔の取り出し時には熱板の間隔を拡げ、海苔
の焼成時には手動または自動的にその間隔を適切な間隔
に狭めることができる2枚の熱板をほぼ垂直に設け、該
2枚の熱板の間に熱板間の間隔を海苔をプレスすること
なく海苔に接触できる間隔に調整するためのスペーサー
を設け、焼成の際に海苔を両熱板の間に保持し、かつ焼
成海苔を排出するためのストッパーを熱板間隔下部に設
けたことを特徴とする小型焼海苔器および乾燥海苔を上
記の小型焼海苔器を用い、熱板の間隔1.5〜5mm、
熱板温度180〜190℃、焼成時間8〜12秒の条件
にて焼成することを特徴とする焼海苔製造法を開発する
ことにより上記の目的を解決したものである。また、焼
海苔器において少なくとも一方の熱板の海苔に接する面
に、遠赤外線放射材を被覆した小型焼海苔器とすること
により、熱板に触れなかった部分の焼成を良くすること
ができる。
【0009】以下、図面を参照して本発明を更に詳細に
説明する。図1は本発明に係る小型焼海苔器の断面図、
図2はその概略図である。2枚の熱板1,1は、焼海苔
器のケーシング中に平行してほぼ垂直に設けられてい
る。そして乾燥海苔の挿入及び焼成済海苔の排出を容易
ならしめるため、熱板の間隔を自動的または手動で拡
げ、海苔の焼成時には適切な間隔に狭められるようにす
る。この手段としては両熱板の一辺に蝶番を設けて、こ
れを開閉する方法をとっても良いが、熱板温度調整の容
易性のためには挿入口4、即ち2枚の熱板の間隔は垂直
に平行のままその間隔が拡がったり、狭まったりする方
式が好ましい。焼成時の狭くなったときの間隔としては
約1.5〜約5.0mm、拡がったときは海苔が挿入し
易い間隔、限定的でないが例えば15〜25mmくらい
に拡がれば良い。
【0010】この狭くなったとき、所定の間隔を確保で
きるように装置を構成するか、あるいは熱板間にスペー
サー5を設けてこの間隔を確保しても良い。スペーサー
5の位置は海苔6の挿入を妨げないように配慮すること
が必要となる。
【0011】熱板1,1の間隔が拡げられた状態で挿入
された海苔は、自由に落下して両熱板下部に設けられた
ストッパー7でその位置が固定される。次いで熱板間隔
が焼成時の間隔に狭まり、一定時間焼成された後熱板は
拡がると共にストッパー7は下方に開き、海苔は出口シ
ュート8を経て取り出し口9に排出される。
【0012】図1においては下方に採り出す方式を示し
たが、焼成後熱板間隔が広がると共にストッパーが上昇
し、焼海苔を上方に取り出す方式としても良い。
【0013】図1においては熱板1の加熱方式としては
図においては加熱手段2、断熱材3からなる加熱方式を
示したが、熱板1自体が発熱体であって、これに直接通
電する方式であっても良い。
【0014】更に熱の均等供給を接触伝熱を主体とした
ものからこれに遠赤外線加熱も加えた焼成をするため、
熱板の少なくとも一方、または双方に遠赤外線放射材を
被覆しておくことも有効な手段である。
【0015】遠赤外線放射材として、一般にセラミック
ス(金属酸化物)材料が用いられる。例えばジルコン
(ZrO2 ・SiO2 )、ムライト(3Al23・2S
iO2)、コージライト(2MgO・2Al23 ・5
SiO2 )、アルミナ(Al23 )、ジルコニヤ(Z
rO2 )、チタニヤ(TiO2 )等、あるいはこれらの
混合物が用いられる。
【0016】これらの遠赤外線放射材の放射スペクトル
は温度による差はほとんどなく、例えば250℃におけ
るムライト放射スペクトルは遠赤外部の約4.5μm以
上の波長において高い放射率を示している。
【0017】遠赤外線放射材の被覆手段としては、溶射
によるコーティング、遠赤外耐熱性塗料によるコーティ
ング、金属表面を何らかの手段により酸化処理し、表面
に遠赤外線放射材を形成させる方法、薄いセラミック板
を貼りつけるか、密着させるなど原則として熱板表面を
何らかの方法により遠赤外放射層を形成させれば良い。
【0018】これら熱板の温度は、最高の品質の焼海苔
を得るためには厳しくコントロールされることが必要で
あり、原料海苔の乾燥度により若干の変動はあるが、良
く乾燥された海苔であるときは熱板間隔3〜5mm、熱
板温度180〜190℃、好ましくは183〜187
℃、焼成時間8〜12秒程度の焼成が好ましい。この条
件は原藻の原産地等による差、抄き具合、厚さの差等の
性状にあまり影響されず、概ねこの範囲で満足できる焼
き上がり状態の焼海苔が得られることを見いだした。こ
れらの条件を達成するため、焼海苔器の温度調節装置と
しては設定温度180〜190℃、制御精度±5℃以
内、好ましくは±2℃以内のものが必要である。
【0019】なお焼海苔の焼成工程は次のごとき方法に
することが良い。 1 熱板を所定温度に加熱する。 2 熱板間隔を拡げ、ストッパーを熱板下部にセット
し、乾燥海苔を挿入する。 3 熱板間隔を狭め、所定時間焼成する。 4 所定時間経過したら熱板間隔は拡がり、ストッパー
は開放状態となり海苔は自動的に排出される。 5 ストッパーは熱板下部にセットされ、待機の状態に
なる。 これらの操作は温度調節器、タイマー、ブザー、光信号
などを組み込んだ簡単な制御器で自動的あるいは手動で
コントロールすることが容易にできる。
【0020】
【作用】熱板の間隔を二段階にして、拡げたときは海苔
の出し入れを行い、焼成は狭めた状態で行うこと、スト
ッパーの開閉(あるいは上下運動)により焼き上がりの
海苔を簡単に取り出すこと、及び縦型として設置面積を
小とすることに成功した。また熱板の一方または両方を
遠赤外線を放射する素材を被覆することにより炭火焼き
に似た蒸し焼きにしない風合いが得られ易い。
【0021】
【実施例】図面に示すような型式の1枚焼成用小型焼海
苔器を用いて実験を行った。設定された条件及び焼成結
果は表1に示す。熱板として、遠赤外線放射材を用いな
いときは鉄板を、また遠赤外線放射材を使用のときは鉄
板にムライトを溶射コーティングした熱板を用いた。
【0022】
【表1】 なお、各例において複数の性状の異なる乾燥海苔を用い
たが、同じ結果を得た。
【0023】
【発明の効果】本発明は乾燥海苔の挿入及び焼き上がり
の海苔の取り出し時には熱板の間隔を拡げ、焼成中はそ
の間隔を適切な間隔に狭めることができる2枚の熱板を
ほぼ垂直に設け、焼成中は海苔を保持すると共に焼成後
は海苔を排出するストッパーを熱板間隔下部に設けた小
型焼海苔器に関する発明であり、また該焼海苔器を用
い、熱板間隔1.5〜5.0mm、熱板温度183〜1
87℃±2℃、焼成時間8〜12秒とすることによりプ
レスされておらず、水分の拡散も良好であり風味、歯触
り、色感に優れた手焼きの高品質の焼海苔が未熟練者で
も簡単にできる技術を開発した。更に該焼海苔器は縦型
としたため操作が容易となったうえ、設置面積も少なく
てすみ、狭い寿司店、食堂などの厨房でも便利に使用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一種の小型焼海苔器の断面図であ
る。
【図2】図1の小型焼海苔器の概観図である。
【符号の説明】
1 熱板 2 加熱手段 3 断熱材 4 挿入口 5 スペーサー 6 海苔 7 ストッパー 8 出口シュート 9 取り出し口 10 電源スイッチ、温度調節器、タイマー等を組み込
んだ操作パネル 11 メンテナンス用扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−280865(JP,A) 実開 昭55−39057(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥した海苔の両面を熱板に接触させて
    焼き海苔とするための2枚の熱板を設けた焼海苔器にお
    いて、乾燥海苔の挿入および焼成済の海苔の取り出し時
    には熱板の間隔を拡げ、海苔の焼成時には手動または自
    動的にその間隔を適切な間隔に狭めることができる2枚
    の熱板をほぼ垂直に設け、該2枚の熱板の間に熱板間の
    間隔を海苔をプレスすることなく海苔に接触できる間隔
    に調整するためのスペーサーを設け、焼成の際に海苔を
    両熱板の間に保持し、かつ焼成海苔を排出するためのス
    トッパーを熱板間隔下部に設けたことを特徴とする小型
    焼海苔器。
  2. 【請求項2】 前記熱板間の間隔を調整するためのスペ
    ーサの高さを1.5〜5mmとしたことを特徴とする請
    求項1記載の小型焼海苔器。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方の熱板の海苔と接する面
    に、遠赤外線放射材を被覆した請求項1または2記載の
    小型焼海苔器。
  4. 【請求項4】 熱板温度を所定温度±5℃以内に制御す
    るための温度調節器を内蔵した請求項1〜3のいずれか
    に記載の小型焼海苔器。
  5. 【請求項5】 乾燥海苔を請求項1〜4のいずれかに記
    載の小型焼海苔器を用い、熱板の間隔1.5〜5mm、
    熱板温度180〜190℃、焼成時間8〜12秒の条件
    にて焼成することを特徴とする焼海苔製造法。
JP29800092A 1992-10-08 1992-10-08 小型焼海苔器および該焼海苔器を用いる焼海苔製造法 Expired - Lifetime JP3205948B2 (ja)

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