JP3205178B2 - 燃焼試験装置 - Google Patents

燃焼試験装置

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JP3205178B2
JP3205178B2 JP14613494A JP14613494A JP3205178B2 JP 3205178 B2 JP3205178 B2 JP 3205178B2 JP 14613494 A JP14613494 A JP 14613494A JP 14613494 A JP14613494 A JP 14613494A JP 3205178 B2 JP3205178 B2 JP 3205178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙巻たばこ等の検体の
燃焼速度を測定するための燃焼試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紙巻たばこに対する消費者の嗜好
の変化に伴って、紙巻たばこの形態、香喫味も多様化し
ている。一方、紙巻たばこの香喫味を左右するたばこの
煙は、複雑な燃焼過程を経て生成され、その生成量や化
学組成は個々の原料葉たばこ本来の性質だけではなく、
燃焼速度などの燃焼特性に依存するため、紙巻たばこの
商品設計などのために紙巻たばこの燃焼試験が行われて
いる。
【0003】従来、紙巻たばこの燃焼速度の測定は、自
然燃焼のように燃焼が定常的な場合は、紙巻たばこの中
心軸上に挿入した2本の熱電対によって記録される任意
の一定温度に着目して、その温度の伝播時間と距離、す
なわち2本の熱電対間の距離と、そこにおける温度変化
の時間的なずれから、線燃焼速度を求めるようにしてい
る。
【0004】しかし、間欠喫煙燃焼のように燃焼が非定
常的な場合は、上記のような方法では個々の間欠喫煙毎
に燃焼速度を表すことが極めて困難なため、従来は、一
定の長さまで燃え尽きるまでのパフ回数(吸引回数)で
燃焼速度を評価するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙巻たばこ
等の燃焼速度を測定するにあたり、紙巻たばこの間欠喫
煙燃焼の場合のように、燃焼状態が一定でない場合でも
容易に燃焼速度を測定できるようにすることを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の燃焼試験装置は、着火されたたばこ
の放射熱を感知して該たばこと平行な面に対応する2次
元の温度分布を検出する温度分布検出手段と、上記温度
分布検出手段で検出される瞬時の温度分布における予め
設定された特定温度についての等温部分の平均位置を検
出する燃焼位置検出手段と、上記燃焼位置検出手段で検
出される前記等温部分の平均位置を時系列な情報として
出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】温度分布検出手段が検出する2次元の温度分布
たばこと平行な面に対応し着火されたたばこの側面
方向から放射熱を感知して検出され、この温度分布はた
ばこと平行な面に対応する分布となる。この温度分布検
出手段で検出される瞬時の温度分布における予め設定さ
れた特定温度についての等温部分の平均位置が燃焼位置
検出手段で検出され、この燃焼位置検出手段で検出され
る平均位置は出力手段によって時系列な情報として出力
される。
【0008】したがって、たばこに着火すると、この温
度分布における予め設定された特定温度の等温部分は温
度分布を検出する毎に位置を変え、この等温部分の平均
位置は燃焼する方向に移動していくので、出力手段から
出力される平均位置の時系列な情報により、燃焼速度を
把握することができる。
【0009】また、前記温度分布検出手段を2次元の直
交座標系上に前記温度分布を検出するように構成すると
ともに該直交座標系の縦軸または横軸が前記たばこの軸
と平行となるように設定し、前記燃焼位置検出手段が前
記等温部分の平均位置を上記温度分布検出手段の直交座
標系の座標値で表すようにすると、たばこの軸方向の座
標値により平均位置を表すことができるので処理が容易
になる。
【0010】さらに、たばこに着火する前に、前記温度
分布検出手段の前記直交座標系に対応する画面上に未燃
焼状態のたばこの熱画像をたばこの背後に人の手をかざ
すことにより表示し、この燃焼画像におけるたばこの画
像の基準位置を設定するようにすると、たばこの絶対位
置に対する燃焼位置を容易に把握することができる。な
お、温度分布検出手段のドット画面に対してたばこが常
に所定位置になるようにたばこの取り付け位置を設定し
ておけば、上記のような基準位置を設定しなくてもたば
この絶対位置に対する燃焼位置を容易に把握することが
できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明実施例のたばこの燃焼試験装置
を示すブロック図である。吸煙器10はヘッド10aに
吸引力を発生する装置であり、この吸煙器10の吸引力
は吸煙制御装置1によって制御され、ヘッド10aに取
り付けられた紙巻たばこTの切り口(フィルタ部)を吸
引して紙巻たばこTに対する喫煙動作をシミュレートす
る。
【0012】また、吸煙制御装置1の吸煙器10に対す
る制御動作、すなわち、紙巻たばこTに対する一回の吸
煙動作(以後、「パフ」という。)の吸引力の時間的な
変化、パフの間隔および回数などは、第1のパーソナル
コンピュータ2から入力される吸煙条件の情報に応じて
設定される。
【0013】サーマルビデオシステム3は内蔵されたマ
イクロコンピュータ3aによって動作する装置であり、
赤外線領域の画像を選択的に撮像するセンサヘッド3
b、カラー画像を表示するCRT画面3cおよび操作キ
ー群3dを備えている。また、リアルタイムレコーダ4
は、操作キー群4aを備えている。なお、図2に示した
ようにセンサヘッド3bの光軸Lは吸煙器10のヘッド
10aに取り付けられた紙巻たばこTの軸qと直交する
ように設定され、さらに、ヘッド10aで撮像した紙巻
たばこTの軸qが画面の横方向と平行になるように設定
されており、このセンサヘッド3bは紙巻たばこTと平
行な面に対応する2次元画像を撮像するようになってい
る。
【0014】そして、サーマルビデオシステム3は、セ
ンサヘッド3bで撮像した紙巻たばこTの燃焼状態の赤
外線領域の画像を2次元の温度分布を示す熱画像に変換
してその画像データをリアルタイムレコーダ4に記録
(録画)する。また、CRT画面3cとそのビデオメモ
リは画面の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)の分解
能が各々所定のドット数に設定されており、サーマルビ
デオシステム3は、リアルタイムレコーダ4に記録した
画像データを読み出し、熱画像をCRT画面3cにデジ
タルカラー画像で表示する。
【0015】また、サーマルビデオシステム3は、セン
サヘッド3bで選択的に撮像した未燃焼状態のたばこの
熱画像をCRT画面3cに表示し、このときCRT画面
3cに表示した紙巻たばこTのCRT画面3c上での表
示位置が操作キー群3dの操作によってマーキングされ
ると、マーキングされた位置の位置情報をCRT画面3
c上の画素の2次元座標(XY座標)により記憶する。
このマーキングは、例えば、CRT画面3c上に未燃焼
状態のたばこの熱画像とカーソルを合成して表示し、カ
ーソルを紙巻たばこの画像の端部に一致させてこのとき
のカーソルの表示位置の情報をマーキングの位置情報と
して取り込むなどの処理を行うことにより実現すること
ができる。
【0016】さらに、サーマルビデオシステム3は表示
する熱画像の表示色と温度表示範囲との関係をCRT画
面3cに表示するとともに、この表示色のデータ(1〜
256の数値で表現されたデータ)と温度表示範囲との
関係は操作キー群3dの操作によって設定可能になって
おり、操作キー群3dの操作によって設定された温度表
示範囲を記憶する。
【0017】第2のパーソナルコンピュータ5は内蔵さ
れたマイクロコンピュータ5a、CRT画面5bおよび
操作キー群5cを備えており、ハードディスクで供給さ
れる制御プログラムに基づいて動作し、制御条件の入
力、サーマルビデオシステム3の制御、測定データのデ
ータ処理、測定結果の表示等を行う。なお、第3のパー
ソナルコンピュータ6は第2のパーソナルコンピュータ
5で得られた測定データをフロッピディスクを介してプ
リントアウトするために使用される。
【0018】なお、この実施例では、サーマルビデオシ
ステム3によって温度分布検出手段が構成され、第2の
パーソナルコンピュータ5によって燃焼位置検出手段と
出力手段が構成されている。
【0019】図5は紙巻たばこの燃焼状態の温度分布の
一例を示す図である。紙巻たばこの巻紙が炭化し始めて
いる所は摂氏400度付近の巻紙炭化線として現れ、燃
焼が進むとこの巻紙炭化線が紙巻たばこの吸い口側に移
動し、この移動速度が燃焼速度に相当する。サーマルビ
デオシステム3のCRT画面3cに表示される熱画像
は、このような温度分布を温度に応じた色の分布で表し
た画像であり、その熱画像の表示色が一致する画素は等
温部分に対応する。
【0020】図3はサーマルビデオシステム3における
CRT画面3cに表示される紙巻たばこTの燃焼状態の
熱画像の一例を示す図である。なお、この実施例では紙
巻たばこの側面の所定位置(端部から例えば52ミリの
位置)に蛍光ペンで印を付けてマーキングし、このマー
キングした紙巻たばこの熱画像をCRT画面3cに表示
する。
【0021】図において、P1はマーキングされた紙巻
たばこTの端部の初期位置であり、P2は蛍光ペンでマ
ーキングされた表面の印の初期位置である。P1X ,P
Xは、P1とP2に対応するX座標、P1Y ,P2Y
は、紙巻たばこTの巻表面に対応するY座標を示す。ま
た、Qは摂氏400度付近の巻紙炭化線を示し、QX
巻紙炭化線Qの平均位置のX座標を示している。
【0022】そして、予めマーキングされた紙巻たばこ
Tの端部と表面の初期位置のX座標P1X ,P2X の差
と実際のP1とP2の距離(この例では52ミリ)か
ら、このCRT画面3c上の距離(座標値の差)と実際
の距離との変換係数が求められる。なお、この紙巻たば
こTの巻表面に対応するY座標P1Y ,P2Y の差と実
際の紙巻たばこTの直径から、変換係数を求めることも
できる。この場合は、上記の場合よりよ変換係数の精度
が劣が、マーキングを必要としない。
【0023】サーマルビデオシステム3は、上記のよう
な熱画像を一定の周期のフレーム単位で取り込み、各フ
レームの熱画像データをフレーム番号順に時系列にリア
ルタイムレコーダ4に記録する。なお、この実施例のサ
ーマルビデオシステム3は1秒間に30フレームの熱画
像データを取り込む。
【0024】そして、第2のパーソナルコンピュータ5
は、サーマルビデオシステム3に熱画像データの送信を
要求し、リアルタイムレコーダ4に記録されている熱画
像データがサーマルビデオシステム3から送信される
と、その熱画像データをフレーム番号と共に取り込み、
この熱画像データの各フレーム毎に摂氏400度となる
巻紙炭化線Qの平均位置QX を求め、この平均位置QX
から紙巻たばこTの燃焼距離を求める。
【0025】例えば図3に示したように、全てのY座標
の走査線について摂氏400度に相当する巻紙炭化線に
対応する画素のX座標をそれぞれ求め、このX座標を巻
紙炭化線が検出された全ての走査線の数で平均し、この
平均値を巻紙炭化線の平均位置のX座標QX として求め
る。次に、マーキングしたときのX座標P1X をこの平
均位置座標から減算し、減算結果をそのフレームにおけ
る燃焼距離Dとして記憶する。
【0026】なお、等温部分を求めるときは熱画像の表
示色のデータが目的の温度に対応する表示色のデータと
一致する画素を抽出する。また、上記のように摂氏40
0度となる等温部分は全て巻紙炭化線の位置とは限ら
ず、例えば図5に示したように紙巻たばこの先端側(灰
の部分)にも等温部分が現れることがあるが、紙巻たば
この吸い口側の等温部分を目的の画素として抽出するこ
とにより巻紙炭化線に対応する画素を抽出する。
【0027】上記のようにして、第2のパーソナルコン
ピュータ5は、リアルタイムレコーダ4に対する再生条
件に応じて読み出した各フレーム毎に燃焼距離Dを求
め、この燃焼距離Dを距離の変換係数により燃焼長に換
算し、この燃焼長のデータを各フレーム番号に対応つけ
ることにより時系列データとして記憶する。そして、こ
のフレーム番号から経過時間を演算し、この経過時間と
燃焼長の関係を燃焼長トレンドグラフとしてCRT画面
5bにグラフ表示する。
【0028】また、第2のパーソナルコンピュータ5
は、各フレーム毎に熱画像データから最高温度を求め、
経過時間と最高温度の関係を最高温度トレンドグラフと
してCRT画面5bにグラフ表示する。
【0029】さらに、第2のパーソナルコンピュータ5
は、上記のようにして求めた燃焼距離xおよび最高温度
の情報から、次のような各種のデータ処理と表示を行
う。すなわち、パフ毎の吸煙時、非吸煙時、一吸煙時の
燃焼長の推移を示す燃焼長図の表示、パフ毎の吸煙直
前、吸煙直後、吸煙時、非吸煙時、一吸煙時の燃焼長を
一覧表で示す燃焼長データ表の表示、経過時間毎の燃焼
長・最高温度と測定条件を一覧表で示す生データの表
示、固定ディスクに保存されているグループ情報(生デ
ータの名称)を一覧表で示すグループ名称一覧表の表示
をそれぞれ行う。
【0030】第2のパーソナルコンピュータ5は図5の
フローチャートに示したように操作キー群5cの操作に
応じて各種の処理を行う。すなわち、ステップS1で操
作キー群5cの操作の有無を判定し、ステップS2で操
作された操作キーの種類を判定し、この操作された操作
キーの種類に応じてステップS3〜ステップS8の各処
理を行う。
【0031】この実施例においては、次のような手順で
燃焼試験を行う。先ず、第1のパーソナルコンピュータ
2で吸煙器10の吸煙条件を入力し、第2のパーソナル
コンピュータ5で所定のキー操作を行ってステップS3
で準備処理を開始し、測定環境および制御情報の入力を
行う。
【0032】次に、紙巻たばこTを吸煙器10のヘッド
10aに取り付け、サーマルビデオシステム3において
操作キー群3dの操作により、紙巻たばこTの画像の位
置のマーキングを行うとともに、温度表示範囲の設定を
行う。
【0033】次に、第2のパーソナルコンピュータ5で
所定のキー操作を行ってステップS4で情報読取り処理
を開始し、マーキングされた初期位置の座標情報と温度
表示範囲の情報を取り込む。
【0034】次に、リアルタイムレコーダ4において操
作キー群4aの操作によりリアルタイムレコーダ4の録
画条件の設定を行い、人手により紙巻たばこTに着火し
た後、第2のパーソナルコンピュータ5で所定のキー操
作を行い、ステップS5で吸煙制御装置1に対して吸煙
器10の作動開始を指示するとともに、サーマルビデオ
システム3に対してリアルタイムレコーダ4への録画の
開始を指示する。
【0035】以上のようにして録画が終了すると、先
ず、リアルタイムレコーダ4において操作キー群4aの
操作によりリアルタイムレコーダ4の再生条件の設定を
行う。次に、第2のパーソナルコンピュータ5で所定の
キー操作を行い、ステップS6でサーマルビデオシステ
ム3に対してリアルタイムレコーダ4に記録された熱画
像データに基づく熱画像の再生を指示するとともに、こ
のリアルタイムレコーダ4に記録された熱画像データの
送信を指示する。そして、サーマルビデオシステム3か
ら送信された熱画像データに基づいて、前記のように
「経過時間」、「燃焼長」、「最高温度」を算出し、生
データとして固定ディスクに保存する。
【0036】また、第2のパーソナルコンピュータ5で
所定のキー操作により、ステップS7のデータ処理で、
前記燃焼長トレンドグラフの表示、最高温度トレンドグ
ラフの表示、燃焼長図の表示、燃焼長データ表の表示、
生データの表示、グループ名称一覧表の表示等を行う。
【0037】なお、第2のパーソナルコンピュータ5で
所定のキー操作によりその他の処理を開始すると、例え
ばプリントアウト用のデータをフロッピディスクに書き
込む等の処理を行う。また、所定のキー操作により終了
が指定されると、処理を終了する。
【0038】以上のように、紙巻たばこの側面方向から
放射熱、すなわちこの例では放射される赤外線エネルギ
ーを感知して温度分布を検出し、この温度分布におい
て、例えば巻紙燃焼線に対応する所定温度などの燃焼温
度についての等温部分の平均位置を検出し、この平均位
置を時系列な情報としてグラフ表示するようにしている
ので、紙巻たばこの燃焼速度等の燃焼状態を容易に測定
することができる。
【0039】なお、巻紙燃焼線は、紙巻たばこの火の付
き方によっては紙巻たばこの軸に対して斜めになったり
波打つようになったり変動することがあるが、上記のよ
うに平均位置を求めているので、理想的な燃焼位置を求
めることができる。
【0040】また、上記実施例のように、紙巻たばこの
軸方向をサーマルビデオシステム3におけるCRT画面
3cの直交軸のいずれか一方の軸(この実施例ではX
軸)と平行となるようにすると、等温部分の位置を座標
自体(例えばX座標)で表現できるので処理が容易にな
る。
【0041】なお、実施例の場合よりも演算は複雑にな
るが、紙巻たばこの軸方向と座標軸とが平行になってい
なくても、紙巻たばこの軸方向はある程度の時間間隔を
採った等温部分の位置情報から求めることができ、この
軸方向を求めておいて移動する等温部分の平均位置を演
算により求めるようにしてもよい。
【0042】また、前記の実施例では紙巻たばこの可視
画像の位置をマーキングして基準位置を設定するように
しているが、サーマルビデオシステム3のヘッド3bに
対して、吸煙器10のヘッド10aに取り付ける紙巻た
ばこTの位置を正確に一定位置に取り付けられるように
しておき、マーキングの手間を省略するようにしてもよ
い。
【0043】また、紙巻たばこが燃焼するとき巻紙燃焼
線付近でまだ燃焼していない部分にたばこ葉の成分によ
って染みが生じることがあるが、単に可視画像によって
燃焼位置を求めるようにすると、この染みによって測定
誤差が生じる可能性があるが、上記のように温度分布の
熱画像によって燃焼位置を求めるとこのような染みの影
響もなく、正しい燃焼位置を求めることができる。
【0044】上記の実施例ではサーマルビデオシステム
3で熱画像を表示するようにしているので燃焼状態が把
握し易いが、熱画像は表示しなくてもよいことはいうま
でもない。また、熱画像の表示色を表すデータから巻紙
炭化線の位置を検出するようにしているが、単に温度分
布の情報が得られれば巻紙炭化線の位置と平均位置を検
出することができることはいうまでもない。
【0045】上記の実施例では、紙巻たばこTの燃焼状
態を録画し、録画が終了した後、再生を行い、「燃焼
長」等の算出を行っているが、リアルタイムレコーダを
使用せず、燃焼状態を測定中に同時に第2のパーソナル
コンピュータ5で「燃焼長」等の算出を行ってもよい。
【0046】
【0047】なお、放射熱を感知するものとしては、赤
外線エネルギーを感知するものの他に紫外線エネルギー
を感知するものであってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼試験装
置によれば、着火されたたばこの側面方向から放射熱を
感知して2次元の温度分布を検出し、瞬時の温度分布に
おける予め設定された特定温度についての等温部分の平
均位置を検出し、この平均位置を時系列な情報として出
力するようにしたので、燃焼状態が一定でない場合でも
容易に燃焼速度を測定することができ、紙巻たばこの燃
焼状態を測定するにあたり、間欠喫煙燃焼の場合でも容
易に燃焼速度を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のたばこの燃焼試験装置を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明実施例におけるセンサヘッドの光軸と紙
巻たばこの軸との位置関係を示す図である。
【図3】本発明実施例におけるサーマルビデオシステム
のCRT画面に表示される紙巻たばこの燃焼状態の熱画
像の一例を示す図である。
【図4】本発明実施例における第2のパーソナルコンピ
ュータの制御プログラムのフローチャートである。
【図5】本発明に係わる紙巻たばこの燃焼状態の温度分
布の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…吸煙制御装置、3…サーマルビデオシステム、4…
リアルタイムレコーダ、5…第2のパーソナルコンピュ
ータ、T…紙巻たばこ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−2841(JP,A) 特開 平5−346353(JP,A) 特開 平4−194788(JP,A) 特開 平4−45210(JP,A) 特開 平3−138057(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24C 5/34 G01J 5/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着火されたたばこの放射熱を感知して
    たばこと平行な面に対応する2次元の温度分布を検出す
    る温度分布検出手段と、 上記温度分布検出手段で検出される瞬時の温度分布にお
    ける予め設定された特定温度についての等温部分の平均
    位置を検出する燃焼位置検出手段と、 上記燃焼位置検出手段で検出される前記等温部分の平均
    位置を時系列な情報として出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする燃焼試験装置。
  2. 【請求項2】 前記温度分布検出手段は2次元の直交座
    標系上に前記温度分布を検出するように構成されるとと
    もに該直交座標系の縦軸または横軸が前記たばこの軸と
    平行となるように設定され、前記燃焼位置検出手段は前
    記等温部分の平均位置を上記温度分布検出手段の直交座
    標系の座標値で表すように構成されていることを特徴と
    する請求項記載の燃焼試験装置。
  3. 【請求項3】 前記温度分布検出手段の前記直交座標系
    に対応する前記たばこの基準位置を設定する基準位置設
    定手段を備えたことを特徴とする請求項記載の燃焼試
    験装置。
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