JP3204907B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JP3204907B2
JP3204907B2 JP14408896A JP14408896A JP3204907B2 JP 3204907 B2 JP3204907 B2 JP 3204907B2 JP 14408896 A JP14408896 A JP 14408896A JP 14408896 A JP14408896 A JP 14408896A JP 3204907 B2 JP3204907 B2 JP 3204907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト装置
に用いられ、ウエビングが所定量引き出された後は常に
ウエビングの引出しを阻止する状態とすることができる
ウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に配設されるウエビング巻取装置に
は、必要時にウエビングの引出方向回転を阻止するロッ
ク機構が内蔵されている。
【0003】この種のロック機構を備えたウエビング巻
取装置には、通常はウエビングの巻取り及び引出しが可
能で、車両急減速時になると加速度センサによってこれ
を感知し瞬時に巻取軸のウエビング引出方向回転を阻止
する所謂ELR(エマージェンシー・ロッキング・リト
ラクタ)と、ウエビングを任意の長さに引き出した後、
少しでも巻き込ませると自動的にそれ以上の引出しを阻
止すると共に、このウエビングの引出し阻止状態が、ウ
エビングを巻取装置にほぼ全部巻き込ませると解除さ
れ、再度ウエビングの引出しが可能とされる所謂ALR
(オートマチック・ロッキング・リトラクタ)とがあ
る。
【0004】ここで、これらのELRとALRとが併設
されたウエビング巻取装置が既に本件出願人により案出
されている(一例として、実開平3−121059号公
報参照)。
【0005】この公報に開示されたウエビング巻取装置
では、巻取軸に追従して回転すると共に回転が阻止され
ることによりロック手段を作動させ巻取軸のウエビング
引出方向回転を阻止するロック輪と、このロック輪に対
して通常は離間した位置に位置されるが車両急減速時に
なるとロック輪に係合してその回転を阻止するELRレ
バーと、ロック輪に係合する係合位置及びロック輪に対
して離間する離間位置に選択的に保持されるALRレバ
ーと、を備えている。さらに、このALRレバーの位置
を切換えるための解除ギヤが、巻取軸に対して同軸的に
配置されている。
【0006】この解除ギヤは巻取軸が回転すると減速さ
れて反対方向へ回転するようになっており、ウエビング
がほぼ全量引出し状態とされることによりALRレバー
を離間位置から係合位置に切換え、またウエビングがほ
ぼ全量巻取り状態とされることによりALRレバーを係
合位置から離間位置に切換えるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、必要に応じ
てELR、ALRの切換えが可能とされた上述したウエ
ビング巻取装置では、完全なウエビング全量引出状態で
ELRからALRに切換えられる構成となっておらず、
ある程度余裕のあるタイミングでELRからALRへの
切換が行われる構成を採用している。つまり、ウエビン
グが全量引出状態とされる直前の状態(全量引出状態か
ら20〜100mm程度手前の位置)で、ELRからA
LRに切換えられるように、解除ギヤとALRレバーと
の係合関係が設定されている。従って、ウエビングの使
用可能な長さにバラツキが生じると共に、常に使用しな
い部分(切換位置から巻取軸へのウエビング係止端部ま
での部分)が巻取軸への余巻きとして残ることになる。
このため、この余巻きとして残る部分を見込んでウエビ
ングの裁断長を設定することになるので、ウエビングの
裁断長が長くなり、コストアップの要因となっている。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、ALRの機能
を備えていても、ウエビングを全量引出しでき、余巻き
として残る部分を無くすことができるウエビング巻取装
置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のウエビン
グ巻取装置は、乗員拘束用のウエビングを巻装する巻取
軸と、巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させるロ
ック手段と、巻取軸と共に回動するピニオンギヤと、ピ
ニオンギヤに噛合する減速ギヤに、第1中間歯車部、第
2中間歯部、及びストッパ部を一体的に設けた中間歯車
と、第1中間歯車部に、回転軸回りの所定中心角度範囲
内で噛合する第1被動歯車部を一体に設けたカムプレー
ト部材と、カムプレート部材の一部に設けた係止動作部
に対応したときロック手段を作動させる位置まで付勢さ
れて移動係合可能とされ、又はカムプレート部材の係止
動作部以外の部分に対応したときロック手段の作動を解
除する位置まで付勢力に抗して移動可能に装着されたA
LRレバーと、ウエビングを引き出し操作した際、スト
ッパ部が、ALRレバーのロック手段を作動させる位置
への移動を制止させる位置まで来たときに、第2中間歯
部の一部に係合し、係止動作部によりALRレバーがロ
ック手段に係合可能に対応される位置まで、カムプレー
ト部材を回動させるとともに、ウエビングを巻込み操作
した際第2中間歯部の他の一部に係合し、カムプレート
部材を回動して第1中間歯車部と第1被動歯車部とを噛
合状態に復帰させるようカムプレート部材に設けられた
第2被動歯部と、を有することを特徴とする。
【0010】上述のように構成することにより、ウエビ
ングの引き出し操作によってピニオンギヤが回動し、こ
れに連動して中間歯車とカムプレート部材とが回動され
る。そして、カムプレート部材の係止動作部がALRレ
バーに対応する直前の位置に来たとき、減速ギヤのスト
ッパ部がALRレバーをロック手段に係合しないよう保
持し、この状態で、所定一部の第2中間歯部が第2被動
歯部に係合し、カムプレート部材を回動して、係止動作
部をALRレバーのロック手段への係合可能な位置へ移
行させる。そして、ウエビングの巻込操作によるピニオ
ンギヤの回動に連動して中間歯車が回動されると、その
ストッパ部がALRレバーから解除され、このALRレ
バーは、係止動作部に対応してロック手段を作動可能に
係合する。さらなるウエビングの巻込操作により、中間
歯車が所定角回動し、他の所定一部の第2中間歯部が第
2被動歯部に係合し、カムプレート部材を回動し、これ
に続けて、第1中間歯車部と第1被動歯車部との噛合に
より、カムプレート部材が回動されて、その係止動作部
がALRレバー対応位置から解離され、ALRレバーが
ロック手段から解除される。よってウエビングは巻取軸
から全長に渡って引き出し可能とされる。
【0011】請求項2に記載のウエビング巻取装置は、
乗員拘束用のウエビングを巻装する巻取軸と、巻取軸の
ウエビング引出方向回転を停止させるロック手段と、ロ
ック手段を作動させる位置まで付勢されて移動係合し、
又はロック手段の作動を解除する位置まで付勢力に抗し
て移動可能に装着されたALRパウルと、ALRパウル
を、ロック手段の作動を解除する位置に保持可能なカム
部材と、ALRパウルをロック手段の作動を解除する位
置に保持可能なストッパ部と、ウエビングの全格納位置
から全量引き出しの若干前までの操作中に、カム部材が
ALRパウルをロック手段の作動を解除する位置に保持
するとともに、ウエビングの全量引き出し若干前から前
量引き出し後、所定量巻込操作中に、カム部材がALR
パウルをロック手段を作動可能な位置とし、また、ウエ
ビングの全量引き出しの若干前から引き出し完了までの
間、ストッパ部がALRパウルをロック手段の作動を解
除する位置に保持するとともに、ウエビングの全量引き
出し完了後に、ストッパ部がALRパウルをロック手
段を作動可能な位置とするよう、カム部材及びストッパ
部を操作する歯車機構と、を有するウエビング巻取装置
であって、 歯車機構が、巻取軸に連動して回動され、欠
歯歯車である中間歯車部、及びストッパ部を一体的に設
けた中間歯車と、中間歯車部に間欠的に噛合してカム部
材を回動する欠歯歯車である被動歯車部と、を有するこ
とを特徴とする。
【0012】上述のように構成することにより、ウエビ
ングの引き込み又は引き出し時の巻取軸の回動に連動し
て回動される中間歯車部と、これに噛合する被動歯車部
との簡素な歯車機構が、その間欠連動動作によってカム
部材とストッパ部とそれぞれを操作し、巻き取られて
いたウエビングの全量引き出しの若干前までは、カム部
材が、ALRパウルをロック手段の作動を解除する位置
に保持し、この後ウエビングの全量引き出し後、所定量
巻込操作中はストッパ部がALRパウルをロック手段の
作動を解除する位置に保持するので、ウエビングを全長
に渡って引き出し可能とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施の形
態に係るウエビング巻取装置の分解斜視図が示されてい
る。
【0014】ウエビング巻取装置本体10ではフレーム
12が図示しない取付ボルトによって車体へ固着されて
いる。フレーム12には、両側部から一対の脚部12A
が互いに平行に延出されている。なお、図1の手前側の
フレームには、カバー側板15が取り付けられる。
【0015】これらのフレーム12には、巻取軸14が
軸支されている。さらに、この巻取軸14の中央部には
その半径方向に貫通する貫通孔16が形成されており、
この貫通孔16内へ乗員拘束用のウエビング(図示省
略)の一端が係止されている。また、巻取軸14の後端
にはゼンマイばね18の一端が係止されており、巻取軸
14を常にウエビング巻取方向(図の矢印A方向)に付
勢している。このため、通常ウエビングは、巻取軸14
へ巻装されている。そして、図示しないがウエビングを
引出してウエビング端部に取付けられたタングプレート
を車体へ取付けられたバックル装置に係合させることに
より乗員はウエビングの装着状態とすることができる。
【0016】巻取軸14の先端には、ロック手段の一部
を構成する二股状に分かれた突出部20が形成されてお
り、更に伝達部材22が嵌着するようになっている。伝
達部材22の中央からは突出部24が突出しており、先
端にはピニオンギヤ26が形成されている。また、突出
部24の基部近傍には透孔30が穿設されており、伝達
部材22が巻取軸14の先端に嵌着された際に突出部2
0がこの透孔30を貫通した後さらに伝達部材22から
突出して配置される構成となっている。
【0017】突出部24の周囲には、ロック手段の一部
を構成する一対のロックプレート32が配置されてい
る。これらのロックプレート32は、それぞれ中央部に
略U字形の切欠凹部34が形成された略C字形となって
おり、この切欠凹部34内へ巻取軸14の突出部20が
対応して巻取軸14と共に回転するようになっている。
この切欠凹部34の幅寸法は突出部20の幅寸法よりも
若干大きく形成されており、ロックプレート32が巻取
軸14に対して所定角度だけ相対回転可能となってい
る。
【0018】これらのロックプレート32の一端にはそ
れぞれ爪部36が形成されており、この爪部36は、ロ
ックプレート32と共にロック手段を構成するよう、脚
部12Aに固着された内歯ラチェットホイル38のロッ
ク歯38Aと対応している。
【0019】さらに、ロックプレート32にはそれぞれ
一対のピン40が突出しており、ロック輪42に形成さ
れる長孔44内へ挿入されている。このロック輪42は
伝達部材22の突出部24に軸支される大径の外歯ラチ
ェットホイルで、巻取軸14に対して相対回転可能とな
っている。ロック輪42の外周にはラチェット歯46が
形成されている。このロック輪42は、図示しない捩じ
りコイルスプリングの付勢力を受けて常に巻取軸14の
ウエビング引出回転方向(図の矢印B方向)へ付勢され
ている。従って、通常はロックプレート32のピン40
は長孔44の一端側に位置し、ロックプレート32の爪
部36はロック歯38Aから離間した状態となってい
る。しかし、このロック輪42は、ウエビング引出方向
に回転する巻取軸14との間に相対回転が生ずると捩じ
りコイルスプリングの付勢力に抗して回転遅れを生じ、
この回転遅れ時にロックプレート32のピン40を長孔
44の他端側へ案内し、これによって爪部36をロック
歯38Aへ噛み合わせるようになっている。
【0020】図1〜図4、及び図11に示すように、突
出部24における、ロック輪42の取付部よりピニオン
ギヤ26側には、カム部材を構成する略円板状のカムプ
レート部材50が軸挿されている。このカムプレート部
材50のピニオンギヤ26方向の側面中央部には、約半
周に渡って歯を設けた欠歯歯車である第1被動歯車部5
2と、これと段違いの所定位置に1歯だけ設けた第2被
動歯部54とが一体的に形成されている。
【0021】また、カムプレート部材50のロック輪4
2方向の側面部所定位置には、ラチェット歯46の外周
近傍に対応する円弧状の制限壁56が突設されている。
さらに、カムプレート部材50の円盤外周部には、半円
柱状に突出した2つの突部を所定間隔で配置して構成し
た停留部58と、これに隣接した係止動作部60とが形
成されている。この係止動作部60は、略U字状の凹部
として形成され、その停留部58方向の側面は緩やかな
斜面に形成されている。
【0022】カムプレート部材50の第1被動歯車部5
2及び第2被動歯部54と、ピニオンギヤ26との間に
は中間歯車62がカバー側板15に立設された軸部17
に軸支されている。この中間歯車62は、大径でピニオ
ンギヤ26と噛合する減速ギヤ64と、そのカムプレー
ト部材50方向の側面中央に同軸に突設された、第1中
間歯車部66及び第2中間歯部68とが一体に形成され
て成り、さらに減速ギヤ64の側面所定位置には、制止
手段を構成する扇形台状のストッパ部70が一体に形成
されている。
【0023】このピニオンギヤ26と減速ギヤ64と
は、間欠運動による減速機構を構成し、ピニオンギヤ2
6の1回転に対して減速ギヤ64が2歯連続的に回転す
ると共に、1回間欠する(ピニオンギヤ26が1回転す
るに当たり減速ギヤ64の回転動作が1回行われ1回停
止する)動作を行う。
【0024】図12〜図14に示すように駆動ギヤであ
るピニオンギヤ26のギヤ歯は、モジュールによって決
定される歯数つまりピッチ円の直径をモジュールで除し
た値よりも少ない任意の数、例えばピッチ円の直径をモ
ジュールで除した値の歯数が4歯であるとすると、これ
よりも少ない数の2歯とする。そして、例えば4歯のう
ち、2歯を削除して隣接する2歯を連続したギヤ歯7
2、74として形成する。
【0025】ピニオンギヤ26は、ギヤ歯72、74と
ストッパ76が同軸的かつ一体的に形成されている。ギ
ヤ歯72、74は、歯幅の短い半幅歯面72A、74A
と歯幅の長い全幅歯面72B、74Bを有する。ストッ
パ76は、ギヤ歯72、74の歯先円と同一円のストッ
パ面76Aを有する。つまり、ストッパ面76Aは、ギ
ヤ歯72、74の裏面側(図13の裏側)に歯面72
A、74Aに対して段差状すなわち軸方向にずれるよう
に形成されている。そして、ストッパ76は、ストッパ
面76Aが後述する減速ギヤ64のギヤ歯78と80と
の間に介在して減速ギヤ64の回転を阻止する。
【0026】減速ギヤ64には、ピニオンギヤ26のギ
ヤ歯72、74の歯面72A、74Aと同一の歯面を有
する歯78と、歯面72B、74Bの歯幅と同一の歯面
を有する歯80とが交互に配置されている。つまり、減
速ギヤ64の歯78は減速ギヤ64の上側(図13の手
前側)に配置され、ピニオンギヤ26のギヤ歯72、7
4の歯面72A、74Aと当接する。また、ストッパ面
76Aは、減速ギヤ64の歯78の歯面の裏側に入り込
む。そして、ピニオンギヤ26のストッパ面76Aと減
速ギヤ64の歯78、80とが係合又は対応している状
態では、減速ギヤ64の歯78の裏面とストッパ76の
表面(図13の手前側表面)とが対向している。
【0027】ピニオンギヤ26と減速ギヤ64とで構成
した間欠運動による減速機構では、図13の状態からピ
ニオンギヤ26が反時計方向に回転し、ストッパ76が
減速ギヤ64の歯78、80間から抜け出すと共に、図
14に示すように、ギヤ歯72の歯面72Aが減速ギヤ
64の歯78の歯面78Aと噛合して減速ギヤ64の歯
78を時計方向に回転させる。つまり、減速ギヤ64
は、1歯分回転する。さらに、ピニオンギヤ26が回転
すると、図15に示すように、ギヤ歯74の歯面74B
が減速ギヤ64の歯80の歯面80Aと噛合して減速ギ
ヤ64がさらに1歯分回転する。そして、ギヤ歯72、
74と減速ギヤ64との噛み合いが解除されると、図1
3に示すように、ストッパ76のストッパ面76Aと減
速ギヤ64の歯80と歯80の歯面80Aと80Bとが
係合して減速ギヤ64の回転が制限される。つまり、ス
トッパ76が係合している場合には、減速ギヤ64は自
由に回転できない。
【0028】このため、ピニオンギヤ26が1回転する
と、減速ギヤ64が2歯分回転して1回間欠の動作をす
るので、減速比を高めることができる。なお、ピニオン
ギヤ26のギヤ歯72、74の強度を考慮してこのギヤ
歯72、74とストッパギヤ26とを一体的に形成した
ので、ピニオンギヤ26のピッチ円の直径をモジュール
で除した値よりも少なくしても、ギヤ歯72、74の強
度に支障がない。
【0029】中間歯車62の第1中間歯車部66は、カ
ムプレート部材50の第1被動歯車部52と噛合し、カ
ムプレート部材50を所定角度の範囲内で回動するよう
連動する。このため、第1中間歯車部66は、第1被動
歯車部52の約半周に渡って設けられた歯部に対応した
歯だけを有する欠歯歯車として構成されている。
【0030】なお、第1中間歯車部66、又は第1被動
歯車部52のいずれか一方のみを欠歯歯車として構成し
ても良い。この場合には全周に渡って歯部を設けた歯車
の方は、その一部の歯を使わないことになる。また、第
1中間歯車部66と、第1被動歯車部52との相互の歯
の噛み合いが解除されると、これらの歯車部66、52
は、それぞれ回動自由な状態とされる。
【0031】中間歯車62の第2中間歯部68は、第1
中間歯車部66における両端部の歯を、それぞれ減速ギ
ヤ64側へ一体的に延長して形成されている。この第2
中間歯部68は、カムプレート部材50の第2被動歯部
54と噛み合わされる。この第2被動歯部54は、第1
被動歯車部52と同一ピッチで配置されるとともに、こ
の第1被動歯車部52の端部から1歯開けた位置に配置
された一本の歯で構成されている。このため、第2被動
歯部54は、2つの歯より成る第2中間歯部68の各欠
歯側歯面によって、それぞれ1ピッチ分だけ係合する。
【0032】図1及び図4に示すようにウエビング巻取
装置本体10におけるロック輪42の直下の脚部12A
には、ELRレバー90を備えた加速度センサ92、及
びALRレバーがそれぞれ組付けられている。
【0033】図4にも示すように、この加速度センサ9
2は、側面L字形状のケース96の底板96A上面部
に、円錐凹面形状の受部98が穿設され、この受部98
内にボール100が転動自由に載置されている。さら
に、ケース96の側板96Bの自由端部には、軸受部1
02が形成され、この軸受部102には、ELRレバー
90の基端部に設けられた軸ピン104が支受されてい
る。このELRレバー90の中央下面には球面の一部を
構成する凹面部が形成され、この凹面部をボール100
の上部に被せるようにELRレバー90が配置されてい
る。また、ELRレバー90の自由端上面には、ELR
レバー90が矢印C方向に回動した際、ロック輪42の
ラチェット歯46に噛合してロック輪42の回動を停止
させ得るように構成した係止突部106が一体に形成さ
れている。
【0034】このように構成された加速度センサ92
は、これに所定値以上の加速度が作用すると、ボール1
00が受部98の円錐斜面を転動して登り、このボール
100に被さっているELRレバー90を矢印C方向に
押し上げ、係止突部106をラチェット歯46に噛合し
てロック輪42の矢印B方向の回動を停止させる。
【0035】図1〜図4に示すように、ALRレバー9
4は、全体が略棒状の部材で、その自由端部には、半円
柱状の曲面に形成した摺接部108と、フック爪110
とが一体に形成されている。このALRレバー94の基
端部には軸孔112が穿孔されており、フレームの脚部
12A所定位置に立設された軸棒114が通されること
により、軸支されている。このALRレバー94は軸棒
114を中心に回動し、そのフック爪110をラチェッ
ト歯46に噛合し、ロック輪42の矢印B方向の回動を
停止させ得るように配設されている。なお、ALRレバ
ー94は、図示しないばねにより、その摺接部108を
カムプレート部材50の外周部に圧接するように付勢さ
れている。
【0036】次に本第1実施の形態におけるウエビング
巻取装置のピニオンギヤ26と、中間歯車62と、カム
プレート部材50と、ALRレバー94との連動動作に
ついて説明する。
【0037】まずウエビング巻取装置の巻取軸14に図
示しないウエビングが全長に渡って巻装された全格納状
態では、図4に示す状態となっている。すなわちピニオ
ンギヤ26と減速ギヤ64とが噛合し、第1被動歯車部
52と第1中間歯車部66とが噛合した状態となってい
る。更にALRレバー94の摺接部108がカムプレー
ト部材の外周部に摺接した状態となっている。
【0038】上述の初期状態においてウエビングを引き
出す動作を開始すると、巻取軸14の回動に伴ってピニ
オンギヤ26が図の矢印B方向に回動する。するとこの
ピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64は、図の矢印
D方向に回動し、この減速ギヤ64と一体の第1中間歯
車部66もD方向に回動する。この第1中間歯車部66
に噛合する第1被動歯車部52は矢印B方向に回動す
る。よって、この第1被動歯車部52と一体のカムプレ
ート部材50も矢印B方向に回動する。なお、図4から
図10において、減速ギヤ64の回動動作を理解しやす
くするため、その1つの歯車の歯を黒く塗りつぶし目印
歯64Aとする。
【0039】上述のようにしてウエビングが引き出さ
れ、減速ギヤ64が約半周回動して図5に示す切換えス
タンバイ第1位置にいたる。この切換えスタンバイ第1
位置では、第1被動歯車部52と第1中間歯車部66と
の噛合が解除される。さらに、カムプレート部材50の
停留部58にALRレバー94の摺接部108が停留さ
れる状態となっている。
【0040】さらに、上述の状態からウエビングが引き
出されると、ピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64
は、約1周近く矢印B方向に回動し、図6に示す切換え
スタンバイ第2位置に至る。この動作中第1中間歯車部
66は第1被動歯車部52及び第2被動歯部54と噛合
が解除された状態にあるので、カムプレート部材50は
停止した状態にある。この図6に示す状態では、第2被
動歯部54に対し、一方の第2中間歯部68が当接した
状態にある。さらに、ストッパー部70にALRレバー
94の摺接部108が当たって、そのフック爪110が
ロック輪42のラチェット歯46を噛合不能な状態に保
持している。
【0041】さらに、ウエビングが引き出され、巻取軸
14からウエビングが完全に引き出されると、図7に示
す全引き出し状態となる。この図7に示す全引き出し状
態は、図6に示した切換えスタンバイ第2位置からピニ
オンギヤ26に噛合する減速ギヤ64が1ピッチ程矢印
D方向に回動した状態である。この動作により、一方の
第2中間歯部68は第2被動歯部54を矢印D方向に回
動し、カムプレート部材50を矢印B方向に小角度回動
した状態となっている。さらに、この時ALRレバー9
4の摺接部108がストッパー部70に当接してフック
爪110とラチェット歯46とを噛合解除した状態にあ
り、これと同時にカムプレート部材50の係止動作部6
0がALRレバー94の摺接部108を中心軸に向けて
引き込み可能な状態となっている。
【0042】次にウエビングを巻取軸14に巻き取らせ
る方向に少し戻すと、図8に示すALR切換え状態とな
る。すなわちウエビングの巻取り動作によってピニオン
ギヤ26が矢印Bと逆の方向である矢印E方向に回動
し、このピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64が矢
印Dと逆の方向である矢印F方向に小量回動する。する
と、この動作により中間歯車62のストッパー部70が
ALRレバー94の摺接部108から外れる。そして、
ALRレバー94は図示しないバネの付勢力によりカム
プレート部材50の中心側に向け回動され、溝状の係止
動作部60に落ち込む。すると、ALRレバー94のフ
ック爪110はロック輪42のラチェット歯46と噛合
する状態となる。このフック爪110は、ラチェット歯
46が矢印B方向に回動するのを制限するように係止す
るとともに、ラチェット歯46が矢印Bと逆方向に回動
する場合には、何らその動作を制限しないようにする。
すなわち、ラチェット歯46を持つロック輪42を1方
向にだけ回動自由とする。
【0043】この図8に示すALR切換状態からさらに
ウエビングを巻込操作すると、ウエビングを巻取る巻取
軸に連動してピニオンギヤ26が矢印E方向に回動し、
このピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64が矢印F
方向に約半周程回動して、図9に示すALRからELR
への切換スタンバイ状態となる。この動作中第1被動歯
車部52、第2被動歯部54に対し、第1中間歯車部6
6及び第2中間歯部68がそれぞれ噛合しない状態とな
っているので、中間歯車62が矢印F方向に回動しても
カムプレート部材50はこのままこの位置を保持する。
このような動作によって図9に示すALRからELRへ
の切換スタンバイ状態に至ると、カムプレート部材50
の第2被動歯部54に対し、一方の第2中間歯部68が
当接した状態となる。
【0044】さらに、この状態からウエビングを巻込操
作すると、ピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64
は、矢印F方向に回動され、その第2中間歯部68が第
2被動歯部54に係合して、カムプレート部材50を矢
印B方向に回動を開始させる。さらに、これに続けて第
1中間歯車部66が第1被動歯車部52に噛合し、さら
に連続してカムプレート部材50を矢印E方向に回動
し、図10に示すALRからELRへの切換え状態に至
る。この動作の際カムプレート部材50の係止動作部6
0に係合していたALRレバー94の摺接部108は係
止動作部の斜面に沿ってカムプレート部材50の外周側
に押し出され、摺接部108が停留部58上を摺動し、
さらにカムプレート部材50の外周側を摺動される。こ
の動作により、ALRレバー94のフック爪110はロ
ック輪42のラチェツト歯46から係合を解除された係
合不能状態となる。
【0045】この後、さらにウエビングを巻込操作する
と、ピニオンギヤ26の矢印B方向への回動により減速
ギヤ64が矢印F方向にさらに回動し、カムプレート部
材50が矢印E方向にさらに回動されて、前述した図4
に示す初期状態に復帰する。この動作の際、カムプレー
ト部材50の制限壁56がELRレバー90の部分に対
応した位置に回り込み、図11にも示すように、ELR
レバー90の係止突部106がロック輪42のラチェッ
ト歯46に係合する動作を阻止するので、ELRの機能
が停止される。なお、ウエビングの巻取軸14への巻取
完了状態近くでは、車両の乗員がウエビングを装着して
いる状態ではないので、ELRの機能を発揮する必要は
ない。よって、ウエビングの巻取軸14への巻取動作を
スムーズにするため、制限壁56がELRの機能を停止
させる。また本第1実施の形態のカムプレート部材50
では、このカムプレート部材50がウエビングの巻取動
作の際、間欠回転動作されるので、ELRレバー90に
対応する制限壁56の配置範囲をカムプレート部材50
が停止している分だけは少なくでき制限壁56自体の形
状を小型化することができる。次に、上述のように構成
した本第1実施の形態に係るウエビング巻取装置の使用
法及び作用を説明する。まず、乗員がウエビングを装着
する以前の状態では、図示しないウエビングはゼンマイ
ばね18の付勢力で巻取軸14へ全量巻取状態となって
いる。この状態では、図4にも示すように、カムプレー
ト部材50によってALRレバー94はロック輪42の
ラチェット歯46と係合不能な状態とされている。すな
わち、この状態のウエビング巻取装置本体10は、EL
Rとしての使用態様である。
【0046】この状態から、乗員がウエビングを装着す
るには、ゼンマイばね18の付勢力に抗してタングプレ
ートを把持してウエビングを引き出せばよい。タングプ
レートをバックル装置へ係合させることにより、乗員は
ウエビング装着状態となることができ、また運転姿勢も
自由に変えることができる。
【0047】一方、車両急減速時になると、ボール86
が慣性移動して、ELRレバー90を軸ピン104周り
に回転させることにより係止突部106をラチェット歯
46へ噛み合わせる。このため、ロック輪42のウエビ
ング引出方向回転が停止される。
【0048】このとき、乗員は慣性移動するので、ウエ
ビングが巻取軸14から引き出され、巻取軸14はウエ
ビング引出方向へ回転し、巻取軸14とロック輪42と
の間に相対回転が生ずる。この相対回転によって、巻取
軸14と共に回転するロックプレート32はピン40が
ロック輪42の長孔44に案内されて移動し、爪部36
が内歯ラチェットホイル38のロック歯38Aと噛み合
い巻取軸14のウエビング引出方向回転が阻止される。
この結果、乗員はウエビングによる確実な拘束状態とな
る。
【0049】なお、上述した乗員のウエビング装着状態
では、ALRレバー94は、ロック輪42のラチェット
歯46と係合しない。
【0050】ここで、本第1実施の形態に係るウエビン
グ巻取装置10では、必要に応じて(例えば、助手席の
シートにチャイルドシート等の荷物を固定する場合)、
ALRとしての使用態様に切換えることができる。この
切換え操作は、ウエビングを全量引き出すことにより行
われる。
【0051】図4に図示した状態から、ウエビングを巻
取軸14より引き出すと、前述のように中間歯車62を
介してカムプレート部材50を間欠回転運動させる。そ
して、ウエビングが全量引出直前状態とされた時点で、
ALRレバー94の摺接部108がストッパ部70によ
って、係止動作部60に入るのを阻止される。このた
め、ALRレバー94のフック爪110はロック輪42
のラチェット歯46に噛み合うことはないので、巻取軸
14の回転は停止されないから、ウエビングを引き出し
て全量引出状態にすることができる。
【0052】このようにして、ウエビングを全量引出状
態にした後、ウエビングをゼンマイばね18の付勢力に
よって巻取軸14に若干巻き取らせると、前述の如く、
中間歯車62は前述した矢印D方向と逆方向の矢印F方
向へ若干回転する。このため、ストッパ部70が摺接部
108から外れ、係止動作部60へ入る。これにより、
ALRレバー94のフック爪110が、図示しないばね
の付勢力でロック輪42のラチェット歯46に噛み合
う。この結果、ロック輪42のウエビング引出方向回転
が停止される。すなわち、ウエビング巻取装置10の使
用態様がELRからALRに切換えられる。
【0053】ALRに切換えられた状態では、巻取軸1
4のウエビング引出方向回転は阻止されているがウエビ
ング巻取方向回転は自由である。このため、チャイルド
シート等の荷物をウエビングで固定する操作が行われた
後、ウエビングの余った部分をゼンマイばね18の付勢
力で巻き取らせ、確実にチャイルドシート等の荷物をシ
ートに固定することができる。
【0054】なお、ALRからELRへ切換える場合に
は、再びウエビングを所要量巻取状態にすれば、摺接部
108が係止動作部から離脱して、ALRからELRに
切換えられる。
【0055】このように本第1実施の形態では、巻取軸
14からウエビングを全量引き出す際に、ALRレバー
94の摺接部108をストッパ部70で保持し、ALR
レバー94のフック爪110のロック輪42への噛み合
いを阻止するので、この間にウエビングを全量引出状態
にすることができる。このため、ウエビングの使用可能
な長さにバラツキが生じることもなく、又巻取軸14へ
の余巻きもゼロになるのでウエビングの裁断長を短くす
ることができる。従って、コスト削減を図ることができ
る。
【0056】しかも、ウエビングを全量引出状態にした
後、若干量ウエビングを巻き取らせれば、ALRレバー
94の摺接部108を係止動作部60に入れることによ
り、ELRからALRへ確実に切換えできる。なお、上
述した第1実施の形態では、車両急減速時にELRレバ
ー90を揺動させてロック輪42のウエビング引出方向
回転を停止させることにより巻取軸14のウエビング引
出方向回転を阻止するタイプのウエビング巻取装置10
を例にして本発明を適用したが、これに限らず、上記構
成に加え、車両急減速時に巻取軸14のウエビング引出
方向回転が阻止された後に巻取軸14自体を揺動させ、
これによりウエビングの中間部をクランプ装置で瞬時に
クランプしてウエビングの中間部の伸び出しを阻止する
構成を備えたウエビング巻取装置に本発明を適用するこ
とも可能である。
【0057】次に、本発明の第2実施の形態について、
図15〜図26によって説明する。本第2実施の形態
は、ウエビングの巻取り、又は引き出し動作に従って回
転するシャフトのピニオンギヤと、ALR、ELRの切
換え操作用カム部材とを連動する機構を簡素化してい
る。
【0058】図15〜図17に示すように、突出部24
における、ロック輪42の取付部よりピニオンギヤ26
側部分には、カム部材を構成する略扇形状のカムプレー
ト部材150が軸挿されている。このカムプレート部材
150のピニオンギヤ26方向の側面中央部には、約半
周に渡って欠歯歯車を形成した被動歯車部152が一体
的に形成されている。
【0059】また、カムプレート部材150のロック輪
42方向の側面部所定位置には、ラチェット歯46の外
周近傍に対応する円弧状の制限壁56が突設されてい
る。さらに、カムプレート部材150の円盤外周部所定
3箇所には、小円弧状に切欠した凹部である3個の停留
部158、159、161と、これに隣接した係止動作
部160とが形成されている。この係止動作部160
は、略U字状の凹部として形成され、その停留部158
方向の側面は緩やかな斜面に形成されている。
【0060】カムプレート部材150の被動歯車部15
2と、ピニオンギヤ26との間には中間歯車162がカ
バー側板15に立設された軸部17(図1参照)に軸支
されている。この中間歯車162は、大径でピニオンギ
ヤ26と噛合する減速ギヤ64と、そのカムプレート部
材150方向の側面中央に同軸に突設された、中間歯車
部166が一体に形成されて成り、さらに減速ギヤ64
の側面所定位置には、制止手段を構成する扇形台状のス
トッパ部70が一体に形成されている。
【0061】このピニオンギヤ26と減速ギヤ64と
は、前述した第1実施の形態と同等の間欠運動による減
速機構を構成する。
【0062】これにより、ピニオンギヤ26が1回転す
ると、減速ギヤ64が2歯分回転して1回間欠の動作を
するので、減速比を高めることができる。
【0063】中間歯車162の中間歯車部166は、カ
ムプレート部材150の被動歯車部152と噛合し、カ
ムプレート部材150を所定角度の範囲内で回動するよ
う連動する。このため、中間歯車部166は、約半周に
渡って所定の歯部が設けられた欠歯歯車として構成され
ている。
【0064】すなわち、中間歯車部166は、図示する
ように通常の所定ピッチで配設された4本の歯部166
Aとこれより所定中心角離れた位置に配設された1本の
歯部166Bとで構成される。
【0065】また、カムプレート部材150の被動歯車
部152は、中間歯車部166における4本の歯部16
6Aに噛合する通常の所定ピッチで構成される歯車か
ら、1つ置きに歯を切除した約半周に渡る欠歯歯車とし
て構成されるもので、所定の中心角を置いた各位置に5
本の歯部152A、152B、152Cが配設されてい
る。
【0066】上述のように構成された中間歯車部166
と被動歯車部152とが噛合すると、被動歯車部152
の中間部分に3本並んだ歯部152Bと中間歯車部16
6の4本並んだ歯部166Aとは通常の全歯歯車と同様
に1対1に連動する。また、被動歯車部152の各歯部
152A、152B、152Cに対し、1本離れて配置
された歯部166Bが、中間歯車166の回転方向に対
応して、間欠的に当って回転動作を伝達するように構成
されている。
【0067】次に、本発明の第2実施の形態におけるウ
エビング巻取装置のピニオンギヤ26と、中間歯車16
2と、カムプレート部材150と、ALRレバー94と
の関連動作について説明する。
【0068】まずウエビング巻取装置の巻取軸14(図
1参照)に図示しないウエビングが全長に渡って巻装さ
れた全格納状態では、図26に示す状態となっている。
すなわちピニオンギヤ26と減速ギヤ64とが噛合し、
被動歯車部152の1つの歯部152Bを中間歯車部1
66の1本離れた歯部166Bが押してカムプレート部
材150を矢印G方向の最大回動位置まで回動した状態
となっている。更にALRレバー94の摺接部108が
カムプレート部材150の外周部に摺接した状態となっ
ている。さらに、ALRレバー94の摺接部108がカ
ムプレート部材150の停留部161に嵌って、カムプ
レート部材150の回動動作が軽く押さえられた状態と
なっている。
【0069】上述の全格納状態においてウエビングを引
き出す動作を開始すると、巻取軸14(図1参照)の回
動に伴ってピニオンギヤ26が図26の矢印H方向に回
動する。するとこのピニオンギヤ26に噛合する減速ギ
ヤ64は、図の矢印I方向に回動し、この減速ギヤ64
と一体の中間歯車部166もI方向に回動する。この中
間歯車部166の1本離れた歯部166Bが一方の端部
の歯部152Bに当り被動歯車部152は所定の小角度
だけ矢印H方向に回動する。よって、この被動歯車部1
52と一体のカムプレート部材150も矢印H方向に小
角度回動する。なお、図17から図26において、減速
ギヤ64の回動動作を理解しやすくするため、その1つ
の歯車の歯を黒く塗りつぶし目印歯64Aとする。
【0070】上述のようにして図26の状態からウエビ
ングが引き出され、減速ギヤ64が約半周回動して図1
7に示す切り換えスタート位置にいたる。この切り換え
スタート位置では、被動歯車部152の歯部152A側
の歯部152Bに対し、中間歯車部の歯部166B側の
歯部166Aが当接する。このとき、カムプレート部材
150の停留部159にALRレバー94の摺接部10
8が停留されているので、カムプレート部材150と一
体の被動歯車部歯部152Bを所定位置に保持して歯部
166Aとの当接を適正にする。また、ELRレバー9
0がラチェット歯46に噛合しないよう制限壁56で制
限している状態にある。
【0071】さらに、上述の状態からウエビングが引き
出されると、ピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64
は、小角度矢印I方向に回動し、図18に示すVエンド
ロック解除位置に至る。この動作中中間歯車部166は
被動歯車部152と噛合された状態にあるので、カムプ
レート部材150は連動して回動する。この図18に示
す状態では、カムプレート部材150の制限壁56がE
LRレバー90から解除され、このELRレバー90が
ラチェット歯46に噛合可能な状態にセットされてい
る。
【0072】さらに、ウエビングが引き出され、ピニオ
ンギヤ26、減速ギヤ64、中間歯車部166、及び被
動歯車部152を介してカムプレート150が小角度回
動されると図19に示す切り換えプリセット状態とな
る。この図19に示す状態では、カムプレート150の
停留部158にALRレバー94の摺接部108が嵌っ
て、カムプレート150をこの所定位置に保持する。
【0073】また、この状態では、中間歯車部166の
矢印I方向の回動に対し、被動歯車部152との噛合状
態が解除されている。すなわち中間歯車部166の歯部
166Aは、矢印I方向に約半周回動する間、中間歯車
部166と噛合せず単独で回動する。
【0074】さらに、ウエビングが引き出されると、ピ
ニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64が回動され、減
速ギヤ64と一体の中間歯車部166が回動し、その歯
部166Bが被動歯車部152の歯部152C側の歯部
152Bに当って被動歯車部152及びこれと一体のカ
ムプレート部材150を小角度回動し、図20に示す切
り換え移行状態となる。
【0075】この図20の状態では、ALRレバー94
の摺接部108が中間歯車162のストッパ部70によ
って支持されているので、この摺接部108がカムプレ
ート部材150の係止動作部160内に入り、フック爪
110がラチェット歯46に係合不能な状態としてい
る。よって、この状態では、ウエビングの巻取軸14
(図1参照)は回動自由な状態となっている。
【0076】さらにウエビングを引き出し、巻取軸14
からウエビングを全量引き出すと、図21に示す全引出
し状態となる。この図21に示す状態では、ALRレバ
ー94の摺接部108がストッパ部70で支持され、こ
の摺接部108に対応した位置にある係止動作部160
に入り込まないよう保持した状態にある。なお、このと
きウエビングは巻取軸に巻装して残る部分がないように
全量引き出された状態にある。
【0077】次にウエビングを巻取軸14に巻き取らせ
る方向に少し戻すと、図22に示すALR切換え状態と
なる。すなわちウエビングの巻取り動作によってピニオ
ンギヤ26が矢印G方向に回動し、このピニオンギヤ2
6に噛合する減速ギヤ64が矢印J方向に小量回動す
る。すると、この動作により中間歯車162のストッパ
ー部70がALRレバー94の摺接部108から外れ
る。そして、ALRレバー94は図示しないバネの付勢
力によりカムプレート部材150の中心側に向け回動さ
れ、溝状の係止動作部160に落ち込む。すると、AL
Rレバー94のフック爪110はロック輪42のラチェ
ット歯46と噛合する状態となる。このフック爪110
は、ラチェット歯46が矢印H方向に回動するのを制限
するように係止するとともに、ラチェット歯46が矢印
Hと逆の矢印G方向に回動する場合には、何らその動作
を制限しないようにする。すなわち、ラチェット歯46
を持つロック輪42を1方向にだけ回動自由とする。
【0078】この図22に示すALR切換状態からさら
にウエビングを巻込操作すると、ウエビングを巻取る巻
取軸に連動してピニオンギヤ26が矢印G方向に回動
し、このピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64が矢
印J方向に約半周程回動して、図23に示すALRから
ELRへの切替スタート状態となる。この動作中被動歯
車部152に対し、中間歯車部166が噛合しない状態
となっているので、中間歯車162が矢印J方向に回動
してもカムプレート部材150は、そのままこの位置を
保持する。このような動作によって図23に示すALR
からELRへの切換スタート状態に至ると、カムプレー
ト部材150の被動歯車部152の歯部125C側の歯
部125Bに対し、一方の中間歯車部166の歯部16
6Bが当接した状態となる。
【0079】さらに、この状態からウエビングを巻込操
作すると、ピニオンギヤ26に噛合する減速ギヤ64
は、矢印J方向に回動され、その中間歯車部166の歯
部166Aが被動歯車部152の歯部152Bに係合し
て、カムプレート部材150を矢印G方向に回動を開始
させ、さらに続けて第1中間歯車部66が第1被動歯車
部52に噛合し、さらに連続してカムプレート部材50
を矢印E方向に回動し、図24に示すALR解除状態に
至る。この動作の際カムプレート部材150の係止動作
部160に係合していたALRレバー94の摺接部10
8は係止動作部160の斜面に沿ってカムプレート部材
150の外周側に押し出され、摺接部108が停留部5
8に係合して、さらにカムプレート部材150を所定位
置に止める。この動作により、ALRレバー94のフッ
ク爪110はロック輪42のラチェツト歯46から係合
を解除された係合不能状態となる。
【0080】この後、さらにウエビングを巻込操作する
と、ピニオンギヤ26の矢印G方向への回動により減速
ギヤ64が矢印J方向にさらに回動し、カムプレート部
材150が矢印G方向にさらに回動されて、図25に示
すVエンドロック作動状態になる。この状態では、カム
プレート部材150の制限壁56の始端部分がELRレ
バー90の部分に対応した位置に回り込み、ELRレバ
ー90がロック輪42のラチェット歯46に係合するの
を阻止するように働くようになるので、さらにウエビン
グを巻き込むとELRの機能が停止される。
【0081】さらに、ウエビングを巻込操作すると、ピ
ニオンギヤ26が回動され、これに噛合する減速ギヤ6
4と一体の中間歯車166が矢印J方向に回動し、ま
ず、歯部166Aが被動歯車部152の歯部152Bに
噛合して被動歯車部152を矢印G方向へ回動する。そ
して、歯部166Aと歯部152Bとの噛合が外れる
と、被動歯車部152及びカムプレート部材150は停
止し、中間歯車部166が約半周程空回りし、前述した
図26に示すウエビングの全格納状態となる。
【0082】なお、上述した動作の途中で、被動歯車部
152と中間歯車部166とが相対的に回動して、これ
らの歯部152Bと歯部166Aとの噛み合いがうまく
いかない場合には、ウエビングを多少引き出したり巻き
込んだりする操作を行うことにより、歯部166Bが歯
部152A、又は歯部152Cに当って被動歯車部15
2を適正位置に復帰させ、歯部152Bと歯部166A
とが良好に噛合するように調整できる。
【0083】また、本第2実施の形態では、ピニオンギ
ヤ26と減速ギヤ64とを歯車機構で構成したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、巻掛伝動機構、そ
の他の減速伝達機構を利用することができる。
【0084】本第2実施の形態における以上説明した以
外の構成、作用、及び効果は、前述した第1実施の形態
と同様であるので、同一部材には同一符号を付すことと
し、その詳細な説明を省略する。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るウエビ
ング巻取装置は、ALRの機能を備えていてもウエビン
グを全量引出しできるようにし、巻取軸にウエビングが
余巻きとして残らないようにして、生産性を向上させる
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構の要部を他方の側面方向から
見た状態を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構のウエビングを全長に渡って
格納した初期状態を示す正面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構における切換えスタンバイ第
1位置の状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構における切換えスタンバイ第
2位置の状態を示す要部正面図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構における全引き出し状態を示
す要部正面図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構におけるELRからALRに
切換えた状態を示す要部正面図である。
【図9】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング巻
取装置のALR用歯車機構におけるALRからELRへ
の切換えスタンバイ状態を示す要部正面図である。
【図10】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング
巻取り装置のALR用の歯車機構におけるALRからE
LRへの切換え状態を示す要部正面図である。
【図11】図4における第11−11線で切断した断面
を示す要部説明図である。
【図12】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のピニオンギヤと減速ギヤとの噛合状態を示す
要部斜視図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のピニオンギヤと減速ギヤとの噛合状態を示す
要部斜視図である。
【図14】本発明の第1実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のピニオンギヤと減速ギヤとの噛合状態を示す
要部斜視図である。
【図15】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構の要部を示す分解斜視図で
ある。
【図16】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構の要部を他方の側面方向か
ら見た状態を示す分解斜視図である。
【図17】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構における切換えスタートの
状態を示す正面図である。
【図18】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構におけるVエンドロック解
除状態を示す正面図である。
【図19】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構における切換プリセット状
態を示す正面図である。
【図20】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構における切換移行状態を示
す正面図である。
【図21】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構における全引出し状態を示
す正面図である。
【図22】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構におけるALR切換状態を
示す正面図である。
【図23】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構における切換スタート状態
を示す正面図である。
【図24】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構におけるALR解除状態を
示す正面図である。
【図25】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構におけるVエンドロック作
動状態を示す正面図である。
【図26】本発明の第2実施の形態に係わるウエビング
巻取装置のALR用歯車機構におけるウエビングの全格
納状態を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置本体 14 巻取軸 20 突出部(ロック手段) 22 伝達部材(ロック手段) 26 ピニオンギヤ 32 ロックプレート(ロック手段) 38 内歯ラチェットホイル(ロック手段) 42 ロック輪(ロック手段) 46 ラチェット歯 50 カムプレート部材(カム部材) 52 第1被動歯車部 54 第2被動歯部 56 制限壁 60 係止動作部 62 中間歯車 64 減速ギヤ 66 第1中間歯車部 68 第2中間歯部 70 ストッパー部(制止手段) 90 ELRレバー 92 加速度センサー 94 ALRレバー 100 ボール 106 係止突部 108 摺接部 110 フック爪 150 カムプレート部材(カム部材) 152 被動歯車部 160 係止動作部 162 中間歯車 166 中間歯車部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員拘束用のウエビングを巻装する巻取
    軸と、 前記巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させるロッ
    ク手段と、 前記巻取軸と共に回動するピニオンギヤと、前記ピニオ
    ンギヤに噛合する減速ギヤに、第1中間歯車部、第2中
    間歯部、及びストッパ部を一体的に設けた中間歯車と、 前記第1中間歯車部に、回転軸回りの所定中心角度範囲
    内で噛合する第1被動歯車部を一体に設けたカムプレー
    ト部材と、 前記カムプレート部材の一部に設けた係止動作部に対応
    したとき前記ロック手段を作動させる位置まで付勢され
    て移動係合可能とされ、又は前記カムプレート部材の前
    記係止動作部以外の部分に対応したとき前記ロック手段
    の作動を解除する位置まで付勢力に抗して移動可能に装
    着されたALRレバーと、 前記ウエビングを引き出し操作した際、前記ストッパ部
    が、前記ALRレバーの前記ロック手段を作動させる位
    置への移動を制止させる位置まで来たときに、前記第2
    中間歯部の一部に係合し、前記係止動作部により前記A
    LRレバーが前記ロック手段に係合可能に対応される位
    置まで、前記カムプレート部材を回動させるとともに、
    前記ウエビングを巻込み操作した際前記第2中間歯部の
    他の一部に係合し、前記カムプレート部材を回動して前
    記第1中間歯車部と前記第1被動歯車部とを噛合状態に
    復帰させるよう前記カムプレート部材に設けられた第2
    被動歯部と、 を有することを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 乗員拘束用のウエビングを巻装する巻取
    軸と、 前記巻取軸のウエビング引出方向回転を停止させるロッ
    ク手段と、 前記ロック手段を作動させる位置まで付勢されて移動係
    合し、又は前記ロック手段の作動を解除する位置まで付
    勢力に抗して移動可能に装着されたALRパウルと、 前記ALRパウルを、前記ロック手段の作動を解除する
    位置に保持可能なカム部材と、 前記ALRパウルを前記ロック手段の作動を解除する位
    置に保持可能なストッパ部と、 前記ウエビングの全格納位置から全量引き出しの若干前
    までの操作中に、前記カム部材が前記ALRパウルを前
    記ロック手段の作動を解除する位置に保持するととも
    に、前記ウエビングの全量引き出し若干前から前量引き
    出し後、所定量巻込操作中に、前記カム部材が前記AL
    Rパウルを前記ロック手段を作動可能な位置とし、ま
    た、前記ウエビングの全量引き出しの若干前から引き出
    し完了までの間、前記ストッパ部が前記ALRパウルを
    前記ロック手段の作動を解除する位置に保持するととも
    に、前記ウエビングの全量引き出し完了後に、前記スト
    ッパ部が前記ALRパウルを前記ロック手段を作動可
    能な位置とするよう、前記カム部材及び前記ストッパ部
    を操作する歯車機構と、を有するウエビング巻取装置で
    あって、 前記歯車機構が、前記巻取軸に連動して回動され、欠歯
    歯車である中間歯車部、及びストッパ部を一体的に設け
    た中間歯車と、前記中間歯車部に間欠的に噛合して前記
    カム部材を回動する欠歯歯車である被動歯車部と、 を有することを特徴とするウエビング巻取装置。
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