JP3204867U - 基板温調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の反りに対しても基板面内の冷却処理温度のばらつきが生じない構造であり温調プレートを有する基板温調装置を提供する。【解決手段】ベースプレート54と基板(ウエハW)を載置するための円形の中央部プレート51と該中央部プレートを同心円状に囲む複数のリングプレート52、53により構成されるフェースプレートCPL3aにおいて、基板の反りと前記フェースプレートの面が近接するようにフェースプレート高さをそれぞれ自在に調整する昇降手段55、56、57を有する。【選択図】図7

Description

本考案は、半導体製造装置およびフラットパネルディスプレー製造装置などの基板にレジスト塗布処理や現像処理などの液処理を行ない、その処理の前後に基板に対して施される冷却処理に使用される基板温調装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造におけるフォトレジスト処理工程は、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」と称する。)などの基板の表面にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、次いでこのレジスト膜上に所定のパターンを露光した後、当該基板に現像液を塗布して現像処理が行われる。
このレジスト塗布現像処理装置は、塗布現像処理に必要な一連の処理を個別に行う塗布処理ユニットと現像処理ユニットを備えている。塗布処理ユニットは、レジスト液の塗布を行う。現像処理ユニットは、露光後の基板を現像する現像処理を行う。各処理ユニット間のウエハの搬送、並びに各処理ユニットに対するウエハの搬入出には、例えばウエハを保持した状態で搬送可能に構成されている基板搬送装置が用いられている。この中には基板を冷却処理や熱処理を行なう処理装置(ユニット)を備えている。例えば、冷却処理ユニットと加熱処理ユニットを備えている。これらは、レジスト液塗布前に基板の冷却処理を冷却処理ユニットで行い塗布後に基板を加熱してレジスト膜を硬化させる塗布後加熱処理ユニットで行う。また、露光後の基板を所定の温度で加熱処理して冷却処理をするための現像前加熱処理ユニットを備えている。
これら加熱処理ユニットは、加熱処理ユニットに基板を受け渡すときに加熱処理ユニット内に設けられる冷却プレートに受け渡した後に冷却プレートが加熱処理部に基板を保持したまま移動して、加熱処理部のプレートに基板を受け渡す機能も備えている。また加熱処理が終了した基板を冷却プレートによって取り出すと共に基板の冷却を行う様に構成された冷却プレートは加熱処理ユニットとの間で進退移動可能に構成されていることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−303104号公報(図4、図5、図11) 特開2007−258303号公報(図4、図11)
近年、半導体製造プロセスは平面上の微細化と同時に何層にもパターン形成を繰り返して縦方向(厚み方向)に回路を形成する、例えば3D NANDの製造のようなプロセス処理が行われている。これらの製造をする場合に配線基材、膜の材質の違いなどを有しながら多層配線化のプロセスが行われることにより基板に反りが生じる傾向にある。反りの種類としては凹形状、凸形状などとなり、これら反りの形状を考慮した基板処理が求められる。
例えば、加熱処理装置もその対象となる中の一つであり、冷却プレートから加熱部へ基板の搬入出を行うことのできる加熱処理ユニットの加熱処理が終了後に冷却プレートに載せると温度差により急激な形状変化を生じることがある。例えば、加熱処理でほぼフラットな基板を冷却プレートに載置することで下地膜などの収縮の影響などで凸形状に反ったり、あるいは凹形状に反ったり、処理を行うロットの基板の下地処理によって変わる。また、基板が反ったままで冷却プレートに基板を載置して冷却を行ったとしても冷却温度が面内で不均一のままとなってしまう。さらに所定温度に達せずに搬送装置に受け渡されてしまう懸念もある。
本考案は、上記事情の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、基板の反りに対しても基板面内の冷却処理温度のばらつきが生じない構造を有する温調プレートを有する装置を提供することである。
上記課題を解決するために本考案の温調プレートを有する基板温調装置は、基板を載置して所定の温度に温度調整を行う基板の径と同じか少し大きい大きさの温調プレートを有する処理装置であって、基板を載置するための円形の中央部プレートと該中央部プレートを同心円状に囲む複数のリング状プレートとから成るフェースプレートと、前記フェースプレートの下方に配置される前記フェースプレートと略同形のベースプレートと、前記ベースプレートと前記フェースプレートとの間に設けられ、前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとで個別に基板を載置する面の高さを自在に調整するための昇降手段と、前記昇降手段を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする(請求項1)。
また、前記昇降手段は、流体を受け入れて収縮自在な袋状の流体貯留部で構成され、前記流体貯留部は配管により流体制御器と接続されていることを特徴とする(請求項2)。
前記制御部は、前記流体貯留部に流体を流入させる量を前記流体制御器で制御して前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとの高さを所定の高さに調整することを特徴とする(請求項3)。
このように構成することによって、基板の形状が平坦でない場合もフェースプレートが同心円状に複数に分かれているので、これらの高さを基板の形状に応じて基板裏面と近接するようにフェースプレートの高さを変えることで所望の温度調整が出来る。高さを変える手段として袋状の貯留部を使い内部の流体量を調整することで所望の高さにすることができる。
また、本考案において、本考案の温調プレートを有する基板温調装置の前記制御部は、前記フェースプレートに載置する基板が凸形状に反りを生じている場合に前記中央部プレートを前記複数のリング状プレートよりも高くし、前記複数のリング状プレートのうちで外周側のリング状プレートが他のリング状プレートよりも低くなるように高さを調整する。また、前記制御部は前記フェースプレートに載置する基板が凹形状に反りを生じている場合に前記中央部プレートを前記複数のリング状プレートよりも低くし、前記複数のリング状プレートのうちで外周側のリング状プレートが他のリング状プレートよりも高くなるように高さを調整することを特徴とする(請求項4、請求項5)。
このように構成することによって、基板の凸形状や凹形状に合わせて夫々のプレート面の高さを調整することで所望の温度調整ができる。
また、本考案において、本考案の温調プレートを有する基板温調装置の前記流体制御器は、前記流体の温度調節機能を備え且つ前記配管は流体が前記フェースプレートから循環する配管を成し、前記制御部は前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとを個別の所定温度に温度調節する制御を行うことを特徴とする(請求項6)。
このように構成することによって、フェースプレート面を分割領域ごとに温度調整できるので基板上での温度の面内均一性を上げることができる。
また、本考案において、本考案の温調プレートを有する基板温調装置の前記温調プレートは、基板をプレートに載置して熱処理を行う熱処理プレートとの間で前記基板の受け渡し及び受け取りを行う進退移動可能な移動機構を有していることを特徴とする(請求項7)。
このように構成した温調プレートを熱処理装置との間で基板の授受に使うことで熱処理の完了した基板を均一に速やかに温度調整することができる。
また、本考案において、前記フェースプレートは、基板を吸引して吸着する吸引孔が設けられており前記吸引ラインと接続されていることを特徴とする(請求項8)。
このように構成することによって、確実に基板裏面とそれぞれのフェースプレートとを密着することが出来るので面内均一性が良くなるとともに温度調整時間を短縮できる。
以上に説明したように、本考案の温調プレートを有する基板温調装置は、上記のように構成されており、基板の反りの形状のフェースプレート面を近接または密着させることで基板の面内均一性を向上させる効果が得られる。
さらに、熱処理装置から熱処理直後の基板を温調プレートに載置したときに生じ易い基板の収縮による反り増大を抑えることができる効果が得られる。
本考案に係る基板温調装置を適用したレジスト塗布現像装置の平面図である。 前記レジスト塗布現像装置の斜視図である。 基板の受け渡し機能を有するキャリアブロック側に設けられるクーリングプレート群の構成を示す斜視図である。 基板の受け渡し機能を有するインターフェイス側に設けられるクーリングプレート群の構成を示す斜視図である。 第一実施例に係るクーリングプレートの構造を示す斜視図である。 第一実施例に係るクーリングプレートの細構造を示す断面図である。 クーリングプレートの動作態様を示す概略断面図である。 第二実施例に係る加熱処理装置の全体を説明する平面構成図である 第二実施例に係る加熱処理装置に適用される移動クーリングプレートの構造を示す斜視図である。
以下にこの考案に係る温調プレートを有する基板温調装置が組み込まれるレジスト塗布現像装置の形態と、図1,図2の半導体基板であるウエハWのレジスト塗布現像装置に適用した場合について説明する。塗布現像装置は、キャリアブロックS1が設けられており、その載置台21上に載置された密閉型の基板収納容器であるキャリア20から開閉部22を介して受け渡しアームCがウエハWを取り出して、キャリアブロックS1の奥側に筐体24で囲まれた処理ブロックS2に受け渡し、処理ブロックS2から受け渡しアームCが処理済みのウエハWを受け取ってキャリア20に戻すように構成されている。
前記処理ブロックS2は、図2に示すように、この例では現像処理を行うため現像処理装置の第1のブロック(DEV層)B1,B2、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行うため下層反射防止膜塗布装置が設けられる第2のブロック(BCT層)B3、レジスト膜の塗布を行うためレジスト塗布処理装置が設けられる第3のブロック(COT層)B4、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成を行うため上層反射防止膜塗布装置の第4のブロック(TCT層)B5を、下から順に積層して構成されている。
レジスト塗布現像装置は、第1のブロック(DEV層)B1,B2、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行うための第2のブロック(BCT層)B3、レジスト膜の塗布を行うための第3のブロック(COT層)B4、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成を行うための第4のブロック(TCT層)B5、薬液を塗布する液処理装置(図示せず)と、この液処理装置にて行われる処理の前処理及び後処理を行うためのこの考案に係る加熱及び冷却系の処理ユニットである加熱処理装置70と、前記液処理装置と処理ユニット群との間に設けられ、例えば、COT層B4ではこれらの間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA4を備えている。また、DEV層B1,B2、BCT層B3とTCT層B5においても、同様に搬送アームA1(DEV層),A3(BCT層),A5(TCT層)を有している。
例えば、第4のブロック(COT層)B4を例にとると、各層については、図1に示すように、COTユニット31内にレジストを塗布処理するカップが例えば3個設けられている。そして、搬送アームA4の直線搬送を挟む形で加熱及び冷却系の処理ユニット群U1,U2,U3,U4がそれぞれ前記直線搬送路に面して並べられている。この処理ユニット群U1,U2,U3,U4はそれぞれ2段に構成されており、図1の図面では合計8個の処理ユニットが存在することになる。
更に処理ブロックS2には、図1及び図3に示すように棚ユニットU5が設けられ、キャリアブロックS1からのウエハWは、受け渡しアームCによって棚ユニットU5の受け渡しユニットとなる3本のピンが立設してなるトラジションステージTRS1,TRS2に受け渡されて、第2のブロック(BCT層)B2の対応する冷却処理ユニットCPL2(クーリングプレート)に、棚ユニットU5の横近傍に設けられた昇降自在な受け渡しアームDによって順次搬送される。また、処理ブロックS2のキャリアブロックS1と反対側のインターフェイスブロックS3に隣接する位置には棚ユニットU6が設けられている。棚ユニットU6は棚ユニットU5と同様に構成されており、受け渡しアームEでウエハWを各層に昇降可能に構成されている。
なお、棚ユニットU5は、図3に示すように、それぞれ2段に配置される、第1のクーリングプレートCPL1a,CPL1b、トラジションステージTRS1,TRS2、第2のクーリングプレートCPL2a,CPL2b、第3のクーリングプレートCPL3a,CPL3b、第4のクーリングプレートCPL4a,CPL4bが下から順に積層して構成されている。また、棚ユニットU6は、図4に示すように、棚ユニットU5と同様に構成されている。すなわち、棚ユニットU6は、棚ユニットU5の第1〜第4のクーリングプレートCPL1a,CPL1b〜CPL4a,CPL4bに対応する2段のクーリングプレートCPL5a,CPL5b〜CPL8a,CPL8bとトラジションステージTRS3,TRS4を積層して構成されている。
前記第2のブロック(BCT層)B2内の搬送アームA3は、棚ユニットU5の冷却処理ユニットCPL2a、2bからウエハWを受け取って、各ユニット(反射防止膜ユニット及び加熱・冷却系の処理ユニット群)に搬送し、これらユニットにてウエハWには反射防止膜が形成される。同様にして、BCT層B2で処理の完了したウエハWは棚ユニットU6の冷却処理ユニットCPL6a,CPL6bに搬送されて受け渡しアームEによりCOT層B4に対応する冷却処理ユニットCPL7a,CPL7bに搬送されてCOT層B4の搬送アームA4によって各処理ユニットに運ばれてレジスト塗布処理が行われる。
この後は冷却処理ユニットCPL3a,CPL3bに運ばれ、前述と同様に受け渡しアームDが受け取り冷却処理ユニットCPL4a,CPL4bに受け渡されてTCT層B5の搬送アームA5によって目的の反射防止膜処理がなされる。この後に棚ユニットU6の冷却ユニットCPL8a,CPL8bに受け渡されて、受け渡しアームEによりTRS3,TRS4にウエハWが受け渡される。このウエハWをインターフェイスブロックS3にある受け渡しアームFにより露光機S4に受け渡しをすることになる。露光機S4から搬出されたウエハWは受け渡しアームFが受け取り、ウエハWを支持するための3ピンが出没可能に構成されてなるCPL5a,CPL5bに受け渡された後、現像処理がDEV層B1,B2にて行われる。その後、冷却処理ユニットCPL1a,CPL1bに受け渡されて通過させてキャリアブロックS1の受け渡しアームCが受け取ってキャリア20に収納される。
(第一実施例)
本考案の温調プレートを有する基板温調装置は、前述に説明した図3の棚ユニットU5と図4の棚ユニットU6に構成されるクーリングプレート(CPL1a〜CPL4bとCPL5a〜CPL8b)に適用される。前述したクーリングプレートCPL3aを例にとってウエハWの受け渡しと構造について説明する。
先ずウエハWの受け渡しについては、図5に示す。クーリングプレートCPL3aは、受け渡しに対応する搬送アームを用い、この搬送アームの基板保持部分に設けられる例えば4箇所のウエハW支持片でウエハWが支持される。クーリングプレートCPL3aには、ウエハWの載置面となるフェースプレート50に設けられる4箇所の側面凹部50aが設けられて搬送アームの支持片と対応して4箇所の支持片が上下に通過可能になっている。ウエハWの受け渡し時にはウエハWを載置した搬送アームがクーリングプレートCPL3aに向かい上方より下方に移動して側面凹部50aを支持片がスルーすることでウエハWを載置できる。なお、ウエハWの受け取り時はこの逆手順となる。
次に図5、図6を用いて本考案の適用された基板温調装置の温調プレートの構造を説明する。図5(a)はクーリングプレートCPL3aのフェースプレート50の細部を示し、図5(b)はフェースプレート50の取り付けベースとなるベースプレート54の細部を示す。フェースプレート50は、同心円状に複数に分割された例えば3つのフェースプレートから構成され、中心部の円形をした中央部プレート51と、その中央部プレート51を同心円状に囲むリング状をした中間部リングプレート52及び外周部リングプレート53とからなる。フェースプレート50の材質は金属で例えばステンレス、アルミやセラミックス製であって良い。このフェースプレート50の表面には複数のギャップピン(P1〜P17)が設けられておりウエハWを載置したときにプレート面とウエハW裏面との間で例えば100μmのギャップが設けられている。
中央部プレート51と中間部リングプレート52との間には後述するフェースプレート50面の高さを変更可能にするための可動領域となる適度な隙間58と中間部リングプレート52と外周部リングプレート53との間に同様な理由から隙間59が設けられている。これにより中央部プレート51とリング状の中間部リングプレート52、外周部リングプレート53は干渉せずに独立して高さを変更できる構造となっている。
次に図5(b)のベースプレート54の構造について説明する。ベースプレート54は棚ユニットU5に設置できる様に取付け部54aがベースプレート54より延伸して所定の箇所に取付けされる。ベースプレート54は、フェースプレート50と同形で材質がアルミ製の平板である。ベースプレート54とフェースプレート50とは重ね合わされるが間に挟むように昇降手段62が設けられる。この昇降手段62は、前述の円形の中央部プレート51とリング状の中間部リングプレート52、外周部リングプレート53の裏面と一致する位置に設けられる。この昇降手段62は流体を貯留させる袋状に構成されており中央部昇降手段55と中間部昇降手段56、外周部昇降手段57で構成される。これらの間にはフェースプレート50と同様に隙間58aと隙間59aが設けられる。
この昇降手段62を個別に調整することによりフェースプレート50を凸形状にするために中央部を周縁部より高くしたり、凹形状にするために周縁部を中央部より高くしたりすることが可能であり基板の反り形状に自在に一致させることが出来る。中央部昇降手段55と中間部昇降手段56、外周部昇降手段57にはそれぞれ流体を注入もしくは排出することができるように配管が接続されている。流体には例えば液体となる水、油、気体である窒素、空気などであって良い。
次に図6のフェースプレート50の各流路構成について説明をする。フェースプレート50のそれぞれに可動するフェースプレートとなる中央部プレート51と中間部リングプレート53及び外周リングプレート53の平面図との断面構成の位置関係並びにそれぞれに対応する昇降手段とそれに接続される流路配管について示している。断面図ではベースプレート54とフェースプレート50との間には、昇降手段62が袋状の流体貯留式の昇降手段62として設けられている。この流体貯留式の昇降手段62は、中央部プレート51に対応して中央部昇降手段55が中間部リングプレートに対応して中間部昇降手段56が外周リングプレート53に対応して外周昇降手段57がそれぞれ設けられている。
上述の複数の昇降手段62には、それぞれ流体を供給するための流路配管がベースプレート54に設けられて接続されており取付け部54aを経由して中央部昇降配管55a、中間部昇降配管56a、外周部昇降配管57aと接続されている。中央部昇降配管55a、中間部昇降配管56a、外周部昇降配管57aはさらに流体制御器60に接続されている。この流体制御器60は、制御部61との間でデータ信号の授受を行い流体制御器にどの位置の昇降手段に流体をどの位の量の流体を送出するかの流体操作を行っている。なお、流路配管は図面にて各昇降手段に対して1本が図で示されているが送出配管と排出配管の2本で循環させることが可能な流路とすることもできる。
例えば、処理カセットが搬入される前に別の場所でウエハWに反りの情報が測定装置により取得されている場合や、処理カセットが搬入後に取り出されたウエハWを測定装置にて測定したデータを制御部61が最適な昇降高さとなるように高さを設定して流体制御器60に指令を渡す。例えば、流体制御器60には温度調整部を内蔵しており、中央部昇降手段55、中間部昇降手段56、外周部昇降手段57へ温度調整をした流体をそれぞれに供給することができる。これにより対応するフェースプレート(51,52,53)の温度を個別に温度を設定することが出来る。さらに基板の種類、反りに応じて温度を自在に変えることができる。もちろん、この場合にはフェースプレート自体に直接サーモモジュールを備えても良い。
図7はウエハWの反り状態にフェースプレート50の形に合わせた場合の図を示す。ウエハWの反りは最大で3mm程度だが図は分かり易くするために3mmよりは大きく記載している。図7(a)は凸形状反りしたウエハWの裏面に近接可能に各フェースプレート(51,52,53)の高さを調整している。凹形状反りした場合には図7(b)のようになる。適用例ではフェースプレート50を3つに分けてリング状のフェースプレート(52、53)を2つとしているが、このリング状のフェースプレート(52,53)の領域を更に細かく細分化して2以上のリング状にすることによりウエハWへの近接状態が更に良くなるのは言うまでもない。また、ギャップピン(P1〜P17)の位置もしくはその近傍に例えば直径3mmの孔と大元が減圧(真空)ライン(図示せず)の供給系と接続された吸引孔(図示せず)を複数箇所に設ける(フェースプレート面への構成は図示せず)ことによりウエハWの裏面を吸着して近接するので温度調整の速度を早くすることができる。
(第二実施例)
次に図8、図9にて加熱処理装置70に適用される例を説明する。図8は第4ブロックに搭載されている加熱処理装置70の構成を示しており、搬送アームA4の搬送路側より見て奥側に熱板72があり手前側に熱板72に向けて進退自在に構成された移動クーリングプレート71が設けられている。この移動クーリングプレート71にもウエハWの受け渡しをする際に搬送アームA4の支持片A4aが上下にスルー可能に4箇所の側面凹部71aが設けられている。また熱板72にはウエハWを熱板72の上に載置するため昇降自在な3本のリフトピンである3ピン73を備え、移動クーリングプレート71が熱板72側へ水平移動して熱板72の直上に移動できるように3ピン73に干渉させないための2本のスリット81が設けられている。
ウエハWの処理について説明する。例えば、搬送アームA4に保持されたウエハWは移動クーリングプレート71に基板を受け渡して熱板72側に移動する。次に熱板72の3ピン73を上昇させてウエハWを移動クーリングプレート71から離間させてから移動クーリングプレート71を元の位置に退避させる。次に3ピン73を下降させて熱板72上へ載置して加熱処理を実行する。加熱処理の完了したウエハWは逆の動きで移動プレート 71に載置されてウエハWを搬送アームA4が受取る。
図9にて移動クーリングプレート71について説明する。前述のクーリングプレートCPL3aのフェースプレート50と類似し同様思想技術の構造をもったフェースプレート80と同心円状の複数のリング状のフェースプレートで構成するものであり詳細については前述のクーリングプレートCPL3aを参照することで理解できるので割愛する。なお、クーリングプレートCPL3aと異なる部位はスリット81a、81bの部分でリング形状が一旦切れるのでスリット81aとスリット81bの間のフェースプレート片もそれぞれ昇降可能に構成されている。
このフェースプレート80上面にもクーリングプレートCPL3aと同様にギャップピンまたは吸引孔が設けられる。ウエハWの凹反りまたは凸反りに対するフェースプレート80の昇降手段の対応は前述の図7(a)(b)にて説明した通りである。
この様に加熱処理装置70の移動クーリングプレート71に適用することにより、加熱処理を加える前のウエハWの温度の面内分布を均一にした後に熱処理を行うことが出来るので加熱処理の昇温過度温度の面内分布がばらつかずに目標温度での処理が早く行える。
さらに加熱処理後のウエハWにおいて移動クーリングプレート71で反りに合った形状にフェースプレート70の形を変形させているので均一に冷却が開始されるのでウエハWの膜の収縮影響もなく反りの助長もない。
さらに前述と同様の吸引孔をフェースプレート71に設けることでウエハWとの密着力が向上して基板を均一に迅速に冷却することができるようになる。
また、上記実施形態では、この考案に係る加熱処理装置70を半導体のレジスト塗布現像装置システムに適用した場合について説明をしたが、この考案に係る加熱処理装置70は、FPD基板の処理システムや洗浄装置にも適用できることは勿論のことである。
50 フェースプレート
51 中央部プレート
52 中間部リングプレート
53 外周リングプレート
54 ベースプレート
55 中央部昇降手段
56 中間部昇降手段
57 外周部昇降手段
60 流体制御部
61 制御部
62 昇降手段
70 加熱処理装置
71 移動クーリングプレート
72 熱板
73 3ピン
74 ギャップピン
81 スリット
上記課題を解決するために本考案の温調プレートを有する基板温調装置は、基板を載置して所定の温度に温度調整を行う基板の径と同じか少し大きい大きさの温調プレートを有する処理装置であって、基板を載置するための円形の中央部プレートと該中央部プレートを同心円状に囲む複数のリング状プレートとから成るフェースプレートと、前記フェースプレートの下方に配置される前記フェースプレートと略同形のベースプレートと、前記ベースプレートと前記フェースプレートとの間に設けられ、前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとで個別に基板を載置する面の高さを自在に調整するための昇降手段と、前記昇降手段を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする(請求項1)。
また、本考案において、前記フェースプレートは、基板を吸引して吸着する吸引孔が設けられていることを特徴とする(請求項8)。

Claims (8)

  1. 基板を載置して所定の温度に温度調整を行う基板の径と同じか少し大きい大きさの温調プレートを有する基板温調装置であって、
    基板を載置するための円形の中央部プレートと該中央部プレートを同心円状に囲む複数のリング状プレートとから成るフェースプレートと、
    前記フェースプレートの下方に配置される前記フェースプレートと略同形のベースプレートと、
    前記ベースプレートと前記フェースプレートとの間に設けられ、前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとで個別に基板を載置する面の高さを自在に調整するための昇降手段と、
    前記昇降手段を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする温調プレートを有する基板温調装置。
  2. 前記昇降手段は、流体を受け入れて収縮自在な袋状の流体貯留部で構成され、前記流体貯留部は配管により流体制御器と接続されていることを特徴とする請求項1に記載の温調プレートを有する基板温調装置。
  3. 前記制御部は、前記流体貯留部に流体を流入させる量を前記流体制御器で制御して前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとの高さを所定の高さに調整することを特徴とする請求項2に記載の温調プレートを有する基板温調装置。
  4. 前記制御部は、前記フェースプレートに載置する基板が凸形状に反りを生じている場合に前記中央部プレートを前記複数のリング状プレートよりも高くし、前記複数のリング状プレートのうちで外周側のリング状プレートが他のリング状プレートよりも低くなるように高さを調整することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の温調プレートを有する基板温調装置。
  5. 前記制御部は、前記フェースプレートに載置する基板が凹形状に反りを生じている場合に前記中央部プレートを前記複数のリング状プレートよりも低くし、前記複数のリング状プレートのうちで外周側のリング状プレートが他のリング状プレートよりも高くなるように高さを調整することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の温調プレートを有する基板温調装置。
  6. 前記流体制御器は、前記流体の温度調節機能を備え且つ前記配管は流体が前記フェースプレートから循環する配管を成し、前記制御部は前記中央部プレートと前記複数のリング状プレートとを個別の所定温度に温度調節する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の温調プレートを有する基板温調装置。
  7. 前記温調プレートは、基板をプレートに載置して熱処理を行う熱処理プレートとの間で前記基板の受け渡し及び受け取りを行う進退移動可能な移動機構を有していることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の温調プレートを有する基板温調装置。
  8. 前記フェースプレートは、基板を吸引して吸着する吸引孔が設けられており前記吸引ラインと接続されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の温調プレートを有する基板温調装置。
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