JP3204808B2 - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents
液体柔軟剤組成物Info
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Description
ぎ時に、衣類に柔軟性を付与するのに好適な液体柔軟剤
組成物に関する。
活性剤を有効成分として水中に分散した衣類用の柔軟剤
組成物が従来から知られている。しかしながら、カチオ
ン界面活性剤を水に高濃度に添加、配合すると、カチオ
ン界面活性剤が水和ゲルを形成するため、液体柔軟剤組
成物中へのカチオン界面活性剤の配合濃度は、約15重
量%が限界であった。
チオン界面活性剤にアニオン界面活性剤を添加して濃厚
液を得ているが、アニオン界面活性剤は分子量が大き
く、カチオン界面活性剤とコンプレックスを形成し、カ
チオン界面活性剤自身の正電荷による吸着挙動を阻害す
るため好ましくない。また、特開平3−27180号公
報では、カチオン界面活性剤にクエン酸等の有機酸を添
加して透明な濃厚液を得ているが、使用する有機酸の配
合量が多く、経済性が悪い。
面活性剤が高濃度に配合され、しかも透明で安定な液体
柔軟剤組成物を提供するものである。
物は、 (a) 下記化4の一般式(I)、下記化5の一般式
(II)または下記化6の一般式(III)で表されるカチ
オン界面活性剤:15〜40重量%および (b) 事実上界面活性を示さない芳香族カルボン酸塩
または芳香族スルホン酸塩:0.1重量%〜5重量%未
満 を含み、上記(a)成分に対する(b)成分の配合モル
比が1:0.7未満であることを特徴とする。
たは任意に−OH基等の官能基によって置換された、も
しくは−O−,−CONH−,−COO等の官能基によ
り分断された炭素数14〜24の直鎖または分岐したア
ルキル基またはアルケニル基を、R1〜R4の残りの基は
炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基また
は−(C2H4O)nH(nは1〜5の整数)で表わされ
る基、XはハロゲンまたはR5SO4(R5は炭素数1〜
3のアルキル基を示す)で表わされるモノアルキル硫酸
基を示す。〕
の官能基によって置換されたもしくは−O−,−CON
H−,−COO等の官能基により分断された炭素数14
〜24の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニ
ル基、Xはハロゲンを示す。〕
キル基、R9およびR10は無置換または任意に−OH基
等の官能基によって置換されたもしくは−O−,−CO
NH−,−COO等の官能基により分断された炭素数1
4〜24の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケ
ニル基、XはハロゲンまたはR5SO4(R5は炭素数1
〜3のアルキル基を示す)で表わされるモノアルキル硫
酸基を示す。〕
しては、長鎖アルキル基またはアルケニル基を有する第
4級アンモニウム塩、イミダゾリン塩、イミダゾリニウ
ム塩、アミン塩などが用いられ、長鎖アルキル基または
アルケニル基に−OH基等の官能基が結合していてもよ
く、長鎖アルキル基またはアルケニル基が−O−,−C
ONH−,−COO−等の官能基で分断されていてもよ
い。
下の化7の一般式(I)で表わすものが、イミダゾリン
塩の具体例としては化8の一般式(II)で示したもの
が、また、イミダゾリニウム塩の具体例としては化9の
一般式(III)で示したものがそれぞれ挙げられる。
たは任意に前記等の官能基によって置換もしくは中断さ
れた炭素数14〜24の直鎖または分岐したアルキル基
またはアルケニル基を、R1〜R4の残りの基は炭素数1
〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基または−(C
2H4O)nH(nは1〜5の整数)で表わされる基、X
はハロゲンまたはR5SO4(R5は炭素数1〜3のアル
キル基を示す)で表わされるモノアルキル硫酸基を示
す。〕
能基によって置換もしくは中断された炭素数14〜24
の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニル基、
Xはハロゲンを示す。〕
キル基、R9およびR10は無置換または任意に前記等の
官能基によって置換もしくは中断された炭素数14〜2
4の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニル
基、XはハロゲンまたはR5SO4(R5は炭素数1〜3
のアルキル基を示す)で表わされるモノアルキル硫酸基
を示す。〕
は、以下のものが挙げられる。ジパーム油脂アルキルジ
メチルアンモニウムクロライド、ジ部分硬化パーム油脂
アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ硬化パー
ム油脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ硬
化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛
脂アルキルジメチルアンモニウムブロマイド、ジオレイ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、
ジステアリルメチルポリオキシエチレン(平均重合度3
モル)アンモニウムクロライド、ジイソステアリルジメ
チルアンモニウムメチルサルフェート、ジエイコシルジ
メチルアンモニウムクロライド、ジベヘニルメチルポリ
オキシエチレン(平均重合度5モル)アンモニウムクロ
ライド、ジエルシルジメチルアンモニウムクロライド、
ジ〔(2−ドデカノイルアミノ)エチル〕ジメチルアン
モニウムクロライド、ジ〔(2−ステアロイルアミノ)
プロピル〕ジメチルアンモニウムエチルサルフェート、
ジ(2−エチルパルミトイル)ヒドロキシエチルメチル
アンモニウムメチルサルフェート、トリオレイルメチル
アンモニウムクロライド、ジオレイルモノステアリルメ
チルアンモニウムクロライド、ジオレイルモノベヘニル
メチルアンモニウムクロライド、モノオレイルジエルシ
ルメチルアンモニウムクロライド、トリステアリルメチ
ルアンモニウムメチルサルフェート、1−オクタデカノ
イルアミノエチル−2−ヘプタデシルイミダゾリン塩酸
塩、1−オクタデセノイルアミノエチル−2−ヘプタデ
セニルイミダゾリン塩酸塩、メチル−1−牛脂アミドエ
チル−2−牛脂アルキルイミダゾリニウムメチルサルフ
ェート、メチル−1−ヘキサデカノイルアミドエチル−
2−ペンタデシルイミダゾリニウムクロライド、エチル
−1−オクタデセノイルアミドエチル−2−ヘプタデセ
ニルイミダゾリニウムエチルサルフェート。
ケニルジメチルアンモニウム塩が特に好ましい。カチオ
ン界面活性剤は、1種単独でまたは2種以上を併用して
用いることができ、総量として柔軟剤組成物中に15〜
40重量%、好ましくは20〜35重量%配合される。
この配合量が15重量%未満となると組成物が白濁し、
一方、40重量%を超えると組成物が白濁するとともに
ゲル化する。組成物が白濁すると、経時で分離するなど
安定性が悪くなる。
香族スルホン酸塩は、事実上界面活性を示さないものが
用いられ、長鎖アルキル基をもち界面活性能を示すアル
キルベンゼンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤を用
いるとカチオン界面活性剤とコンプレックスを形成して
柔軟性付与性能が悪くなる。
酸塩は、芳香族環を有し、この芳香族環に直接結合した
カルボン酸基またはスルホン酸基をもつ化合物の金属塩
が好ましく、芳香族環に他の官能基が結合していてもよ
い。本発明の芳香族カルボン酸塩または芳香族スルホン
酸塩に代えて、芳香族環をもたない低分子有機酸塩を用
いると、液体柔軟剤組成物がゲル化する。
スルホン酸塩の好ましい具体例としては、フタル酸水素
カリウム、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウ
ム、トルエンスルホン酸ナトリウムが挙げられ、これら
は単独であるいは2種以上併用して用いられる。
スルホン酸塩は、組成物中に0.1重量%以上、5重量
%未満の量、好ましくは2.5〜4.0重量%の量で配
合される。この量が5重量%以上では組成物が白濁して
粘度も高く、また、0.1重量%未満である場合も同様
に組成物が白濁し、粘度も高い。
カチオン界面活性剤1モルに対して、(b)成分の芳香
族カルボン酸塩または芳香族スルホン酸塩を0.7モル
未満の量、好ましくは0.25〜0.6モルの量となる
ように配合する。この対カチオンモル比が0.7以上と
なると、組成物が白濁し、粘度も上昇する。
の任意成分を含むことができ、非イオン界面活性剤、ア
ミン、1〜3価アルコール、シリコーン、香料、防腐
剤、乳濁剤、中和剤、無機塩、色素、粘度調整剤、紫外
線吸収剤、酵素などを配合することができ、組成の残り
は水でバランスされる。
性剤を含む油相に、界面活性能を有さない芳香族カルボ
ン酸塩または芳香族スルホン酸塩を含む水相を撹拌下に
添加することにより製造することができ、また、この逆
に水相に油相を添加することによっても製造できる。こ
の添加温度は、常温でも加温下でもよい。本発明の柔軟
剤組成物は、通常の柔軟剤と同様にそのまま水に分散さ
せて使用することができ、また、予め水で希釈した液
を、水中に分散させてもよい。
界面活性能を示さない芳香族カルボン酸塩または芳香族
スルホン酸塩とを特定の量比で配合して液体柔軟剤組成
物とすることにより、透明で、経時でゲル化せず安定な
組成物が得られ、製品粘度も100cp程度に低くする
ことができるので扱いやすい。また、透明であるため、
きれいで好みに応じて着色することができる。さらに、
濃厚液にもかかわらず使用時の水への分散性が良好であ
る。
スを形成することを回避できるので、カチオン界面活性
剤が本来具えている性能を発揮でき、衣類に対して良好
な柔軟性を付与する。
び比較例の油相と水相とを混合、撹拌して液体柔軟剤組
成物を調製し、液外観を目視評価し、また、粘度を測定
して同表に示した。ここで、液相組成および水相組成中
のwt%は、最終組成物に対する値である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a) 下記化1の一般式(I)、下記
化2の一般式(II)または下記化3の一般式(III)で
表されるカチオン界面活性剤:15〜40重量%および (b) 事実上界面活性を示さない芳香族カルボン酸塩
または芳香族スルホン酸塩:0.1重量%〜5重量%未
満 を含み、上記(a)成分に対する(b)成分の配合モル
比が1:0.7未満であることを特徴とする液体柔軟剤
組成物。 【化1】 〔式中、R1〜R4のうち2個または3個の基は無置換ま
たは任意に−OH基等の官能基によって置換された、も
しくは−O−,−CONH−,−COO等の官能基によ
り分断された炭素数14〜24の直鎖または分岐したア
ルキル基またはアルケニル基を、R1〜R4の残りの基は
炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基また
は−(C2H4O)nH(nは1〜5の整数)で表わされ
る基、XはハロゲンまたはR5SO4(R5は炭素数1〜
3のアルキル基を示す)で表わされるモノアルキル硫酸
基を示す。〕 【化2】 〔式中、R6およびR7は無置換または任意に−OH基等
の官能基によって置換されたもしくは−O−,−CON
H−,−COO等の官能基により分断された炭素数14
〜24の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケニ
ル基、Xはハロゲンを示す。〕 【化3】 〔式中、R8は炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアル
キル基、R9およびR10は無置換または任意に−OH基
等の官能基によって置換されたもしくは−O−,−CO
NH−,−COO等の官能基により分断された炭素数1
4〜24の直鎖または分岐したアルキル基またはアルケ
ニル基、XはハロゲンまたはR5SO4(R5は炭素数1
〜3のアルキル基を示す)で表わされるモノアルキル硫
酸基を示す。〕
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16858293A JP3204808B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 液体柔軟剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16858293A JP3204808B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 液体柔軟剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073650A JPH073650A (ja) | 1995-01-06 |
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Family
ID=15870733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16858293A Expired - Lifetime JP3204808B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 液体柔軟剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3204808B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
KR100246735B1 (ko) * | 1997-06-27 | 2000-04-01 | 손경식 | 액체섬유 유연제 조성물 |
US6268534B1 (en) | 1998-02-23 | 2001-07-31 | Ribozyme Pharmaceuticals, Inc. | Process for the synthesis of N,N-Dioleyl-N,N-Dimethylammonium Chloride |
ZA991635B (en) * | 1998-03-02 | 1999-09-02 | Procter & Gamble | Concentrated, stable, translucent or clear, fabric softening compositions. |
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-
1993
- 1993-06-14 JP JP16858293A patent/JP3204808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073650A (ja) | 1995-01-06 |
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